JP2011069138A - 換気棟 - Google Patents

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Abstract

【課題】 高い防水性能を有すると共に、換気容量の拡大が容易である換気棟を提供する。
【解決手段】 換気棟5は、屋根材28上に設置された第1部材10と、第1部材10上に設置された換気部材8a、8bと、これらに被さるように設置された第2部材20とから主に構成されている。第1部材10は、幅方向に向かって斜め下方に延びると共に、屋根材28から所定距離X離れた平坦面11a、11bを備えている。換気部材8a、8bは、幅方向に一方の側面から他方の側面へ貫通する多数の通気孔を有している。第2部材20は、ほぼ山形形状に形成された平板部21a、21bと、平坦面11a、11bの外方側の位置に向かって下方に延びると共に、各々の下端の位置が対向する平坦面11a、11bの各々を含む仮想平面上に位置するように形成された垂下部22a、22bとを備えている。従って、通気口18a、18bの拡大、即ち換気容量の拡大が容易となる。
【選択図】 図6

Description

この発明は換気棟に関し、特に、家屋における小屋裏空間の自然換気を図るために屋根の棟部に取付けられる換気棟に関するものである。
図8は特許文献1で開示された換気棟の概略構造を示す断面図である。
図を参照して、換気棟61は、頂点66から幅方向に向かって斜め下方に延びる板形状の傾斜部67と、傾斜部67の下方端部に接続され垂直下方に延びる垂直部68と、垂直部68の下方端から斜め下方に延びるフランジ部69とからなる棟板部材63を中心として構成されている。傾斜部67にはその長手方向に平行に延びる3つのルーバー状の換気口64が形成されている。棟板部材63の下面にはその中央部側に断熱材65が取付けられている。断熱材65の外方端部と換気口64との間の傾斜部67の下面には断面C字状の水切部材71が取付けられており、水切部材71の上方部には通気孔72が形成されている。又、水切部材71の傾斜面の上面には断面L字状の止水ガード74が取付けられている。止水ガード74の立上がり部には排水孔75が形成されている。
一方、屋根材28は、図示しない垂木の上に設置される野地板29と、野地板29の上に図示しない防水紙等を介して設置される下葺材32と、下葺材32の上に配置される平板瓦34とから構成されている。尚、野地板29と下葺材32との間に捨水切33が挿入された状態で取付けられている。
取付けに際しては、換気棟61は屋根材28の平板瓦34の上面に取付けられた防水パッキン77に水切部材71の下面が接するように配置し、その状態で図示しない固定釘等を用いて換気棟61を屋根材28に対して固定する。
このようにして設置された換気棟61は通気機能と防水機能とを合わせて発揮することになる。通気にあっては、図の矢印で示されているように小屋側から排出された空気は水切部材71の通気孔72を介して止水ガード74上に通過し、そして止水ガード74を通過して傾斜部67の換気口64を介して外部に排出される。一方、換気口64から浸入した雨水は、まず止水ガード74の立上がり部によって阻止され、更に水切部材71の立下り部によって阻止される。止水ガード74の立上り部を超えて浸入した雨水は水切部材71の傾斜面に沿って流れ落ち、水切部材71のフランジ78を介して平板瓦34の上面から外部に排出される。このようにして、特許文献1で開示された換気棟61は通気性能と防水性能とを合わせて発揮する構成となっている。
しかしながら、このような換気棟61にあっては、棟板部材63に対して水切部材71や止水ガード74を組合わせた状態で換気棟61を屋根材28に取付ける必要があるため、迅速な設置が困難である。又、雨水の浸入は水切部材71及び止水ガード74によって堰き止めて防止しているため、雨量が極端に増加した時の防水機能としての信頼性が十分ではない。このような問題を解決するための換気棟について、以下に説明する。
図9は特許文献2で開示された換気棟の概略構造を示す断面図である。
図を参照して、換気棟50は、棟板部材53と、棟板部材53の下面に取付けられた一対の換気部材51a、51bとから主に構成されている。棟板部材53は、頂点56から幅方向に向かって斜め下方に延びる板形状の傾斜部57a、57bと、傾斜部57a、57bの外方端部に接続され、ほぼ垂直下方に延びる一対の垂直部58a、58bと、垂直部58a、58bの下方端部に接続されたフランジ部59a、59bとから構成されている。又、傾斜部57a、57bの各々には、その長手方向に平行に延びる換気口54a〜54dが形成されている。そして、傾斜部57a、57bの下面であって、頂点56と換気口54b、54cの各々との間のスペースには、特許2610342号において開示されている棟カバー材と基本的に同一構成である換気部材51a、51bが取付けられている。
取付けに際しては、図示しない取付孔の下方側に防水パッキン37a、37bを取付けた状態で固定釘36a、36bを挿入する。通気状態にあっては、図の矢印で示すように、捨水切33a、33bの間から上昇した空気は、換気部材51a、51bの各々の通気孔を介して外方側に通過した後、換気口54a〜54dを介して外方に排出される。又、雨水は主に換気口54a〜54dの各々を介して傾斜部57a、57bの下方に浸入する。浸入した雨水は、上述した特許2610342号の棟カバー材と基本的に同一構成である換気部材51a、51bの通気孔を介しては内方側に通過することができない。
即ち、換気棟50は棟板部材53と通気及び防水機能を発揮する換気部材51a、51bとを一体化したものとなるため、屋根材28への設置が容易になると共に、確実に雨水の浸入を防止することができる。
特開2001−329668号公報 特開2006−9293号公報
上記のような特許文献2で開示された換気棟では、設置が容易で防水効果も高いが、換気棟の換気容量が不足する虞が有る。以下に詳細を説明する。
小屋裏空間からの空気は、主に棟板部材の上部に形成されたルーバー状の換気口を介して外方へ排出される。従って、換気棟の換気容量を拡大させるためには、この換気口の面積を拡大させれば良い。しかしながら、換気口は棟板部材の上部に形成されているため、換気口の面積を拡大させると、換気棟内部へ浸入する雨水量も増加するので、防水の観点から好ましくない。従って、換気棟の換気容量の拡大が制限され、換気容量の不足が生じる虞が有る。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、高い防水性能を有すると共に、換気容量の拡大が容易である換気棟を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、請求項1記載の発明は、ほぼ山形形状でその中央部が開口された屋根材の上に設置する換気棟であって、屋根材の上に対してシール状態に設置され、中央部に対向する開口部分を有し、開口部分から、屋根材に対して所定距離離れた平行状態で幅方向に向かって斜め下方に延びる一対の平坦面を有する第1部材と、第1部材の平坦面の各々の上に設置され、幅方向の断面が矩形形状を有すると共に開口部分に沿って長手方向に延びる棒形状を有し、幅方向に一方の側面から他方の側面へ貫通する複数の通気孔を有する一対の換気部材と、換気部材に被さるように設置され、ほぼ山形形状に幅方向に向かって斜め下方に延びる一対の平板部よりなる第2部材とを備え、第2部材の幅方向の端部は平坦面の外方側の位置に向かって下方に延びる一対の垂下部を構成し、垂下部の各々の下端の位置は対向する平坦面の各々を含む仮想平面上に位置するものである。
このように構成すると、垂下部の下端と屋根材との間のスペースが通気口となると共に、屋根材に加わる風雨の吹込みが換気部材に直接向かわない。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成において、所定距離は、換気部材の換気能力に応じて決定されるものである。
このように構成すると、垂下部の下端と屋根材との間の通気能力が換気部材の換気能力に連動する。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明の構成において、換気部材は長手方向に所定間隔に配置された複数のΩ状の金属バンドによって第1部材に固定され、第2部材は金属バンドの各々の上面に固定されるものである。
このように構成すると、換気部材を保護した状態で第2部材が取り付けられる。
請求項4記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれかに記載の発明の構成において、換気部材が取り付けられていない第2部材の頂点側の下面に少なくとも取り付けられた断熱材を更に備えたものである。
このように構成すると、第2部材からの結露が防止される。
以上説明したように、請求項1記載の発明は、垂下部の下端と屋根材との間のスペースが通気口となるため、換気容量の拡大が容易となる。又、屋根材に加わる風雨の吹込みが換気部材に直接向かわないため、防水性能の信頼性がより向上する。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加えて、垂下部の下端と屋根材との間の通気能力が換気部材の換気能力に連動するため、換気棟の換気能力を容易に調整することができる。
請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2記載の発明の効果に加えて、換気部材を保護した状態で第2部材が取り付けられるため、換気部材を損傷することなく、第2部材が安定的に取り付けられる。
請求項4記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれかに記載の発明の効果に加えて、第2部材からの結露が防止されるため、水滴の落下が阻止され、信頼性が向上する。
この発明の第1の実施の形態による換気棟の概略分解斜視図である。 図1で示したII−IIラインの拡大断面図である。 図1で示した換気部材の外観形状を示した概略斜視図である。 図1で示した換気棟の屋根材への第1の取付け工程を示した概略分解端面図である。 図1で示した換気棟の屋根材への第2の取付け工程を示した概略分解端面図である。 図1で示した換気棟の屋根材への取付け状態を示した概略端面図である。 この発明の第2の実施の形態による換気棟の屋根材への取付け状態を示した概略端面図であって、第1の実施の形態の図6に対応するものである。 従来の換気棟の概略構造を示す断面図である。 従来の他の換気棟の概略構造を示す断面図である。
図1はこの発明の第1の実施の形態による換気棟の概略分解斜視図であり、図2は図1で示したII−IIラインの拡大断面図である。
これらの図を参照して、換気棟5は、鋼板のプレス加工によって形成された第1部材10と、第1部材10上に設置された一対の換気部材8a、8bと、図の矢印で示すように換気部材8a、8bに被さるように設置される、鋼板のプレス加工によって形成された第2部材20とから主に構成されている。
第1部材10は、その中央部に形成された開口部分16a〜16cから図示しない屋根部材に対して平行状態で幅方向に向かって斜め下方に延びる一対の平坦面11a、11bと、平坦面11a、11bの各々の外方端に接続され、ほぼ垂直下方に延びる一対の垂直部12a、12bと、垂直部12a、12bの下方端部に接続され、平坦部11a、11bとほぼ平行に外方に延びるフランジ部13a、13bとから構成されている。又、平坦面11a、11bの各々の外方側には、後述する固定釘等を挿通させるための取付孔46が長手方向に複数形成されている。
換気部材8a、8bは、平坦面11a、11bの各々の上に設置され、幅方向の断面が矩形形状を有すると共に、開口部分16a〜16cに沿って長手方向に延びる棒形状に形成されている。換気部材8a、8bの詳細な構造については後述する。
又、換気部材8a、8bの各々の内方側には、開口部分16a〜16cに沿って長手方向に延びると共に、幅方向の断面がL字形状の水切部材15a、15bが配置されている。更に、換気部材8a、8bの長手方向の端部付近の各々から内方側を覆うように形成された防水板25a〜25dが、平坦部11a、11bの各々にリベット等によって固定されている。
又、換気部材8a、8bの各々には、Ω状の金属バンド41a、41bの各々が、換気部材8a、8bの一部を覆うように長手方向に所定間隔に複数設置されている。そして、金属バンド41a、41bの各々の平坦面11a、11bに接する部分は、リベット42a〜42dによって平坦面11a、11bに固定されている。又、金属バンド41a、41bの上面には、取付孔47a、47bが形成されている。金属バンド41a、41bによる効果については後述する。
第2部材20は、ほぼ山形形状に平坦面11a、11bの各々に対して平行状態で幅方向に向かって斜め下方に延びる一対の平板部21a、21bと、平板部21a、21bの各々の外方端に接続され、設置状態において平坦面11a、11bの外方側の位置に向かって下方に延びる一対の垂下部22a、22bとから構成されている。又、平板部21a、21bの各々には、設置状態において金属バンド41a、41bの上面の取付孔47a、47bの各々に対応する位置に取付孔48が形成されている。更に、設置状態において平板部21a、21bの下面における換気部材8a、8bが接していない頂点側の部分には、断熱材9が取り付けられている。
次に、換気部材8a、8bの詳細な構造について説明する。
図3は図1で示した換気部材の外観形状を示した概略斜視図である。
図を参照して、換気部材8は幅方向の断面が矩形形状を有し、長手方向に対しては図1で示した開口部分16a〜16cの長さとほぼ同一長さを有する棒形状を有している。具体的には、換気部材8は各々が凹凸断面形状を有する合成樹脂シートを複数積層した状態で熱融着によって相互に接続されて一体化されている。そして、一方の側壁から他方の側壁へ貫通する通気孔26が多数形成されている。
この実施の形態においては、矩形断面形状の幅方向の長さAは30mmであり、高さに相当する長さBは38mmとなっている。又、通気孔26はほぼ1mm×4mmの長方形形状の開口寸法に設定されている。尚、このような換気部材8は、図9で示した換気部材と同じく、特許2610342号において開示されている棟カバー材と基本的に同一構造である。これによって、一定条件下にあっては、換気部材8は通気孔26を介しての通気を可能とすると共に、通気孔26を介しての雨水の浸入を阻止する通気性能及び防水性能を発揮する。
次に、図1で示した換気棟の屋根材への取付けについて説明する。
図4は図1で示した換気棟の屋根材への第1の取付け工程を示した概略分解端面図である。
図を参照して、屋根材28はほぼ山形形状でその中央部が開口された形状を有している。具体的には、屋根材28は、図示しない垂木の上に設置された一対の野地板29a、29bと、野地板29a、29bの各々の上面に布設された防水紙30a、30bと、防水紙30a、30bの各々の上に設置された下葺材32a、32bと、下葺材32a、32bの上に設置された平板瓦34a、34bとから構成されている。尚、捨水切33a、33bは、防水紙30a、30bの上に取り付けられ、その状態で下葺材32a、32bが設置されるものである。又、捨水切33a、33bの各々の上部には、シーリング材39a、39bが設置されている。
取付けに際しては、まず、第1部材10の平坦面11a上に、内方側から水切部材15a、換気部材8aの順にこれらを設置し、これらの上方から金属バンド41aを被せ、金属バンド41aの外方側をリベット42aで固定し、内方側は水切部材15aと共にリベット42bで平坦面11aに固定する。すると、水切部材15a及び換気部材8aは、平坦面11a上に固定される。尚、換気部材8b及び水切部材15bについても、金属バンド41bによって同様に平坦面11bに固定する。
次に、屋根材28の上方に、開口部分16が屋根材28の中央部に対向するように、換気部材8a、8bを取り付けた第1部材10を上方から降下させる。すると、平坦面11a、11bの各々の下面がシーリング材39a、39bの各々と接すると共に、フランジ部13a、13bが屋根材28上に設置される。即ち、第1部材10は屋根材28の上に対してシール状態に設置されることになる。
このようにして屋根材28上に換気部材8a、8bを取り付けた第1部材10を設置すると、図5で示す状態となる。
図5は図1で示した換気棟の屋根材への第2の取付け工程を示した概略分解端面図である。
図を参照して、屋根材28上にシール状態に設置された第1部材10の平坦面11a、11bは、屋根材28に対して所定距離離れた平行状態となっている。そして、図1で示した取付孔46の下方側に防水パッキン37a、37bを取り付けた状態で固定釘36a、36bを挿入し、打ち込むことによって第1部材10を屋根材28に固定する。
次に、屋根材28上に固定された第1部材10及び換気部材8a、8bの上方に、換気部材8a、8bに被さるように第2部材20を上方から降下させると、図6で示す状態となる。
図6は図1で示した換気棟の屋根材への取付け状態を示した概略端面図である。
図を参照して、換気部材8a、8bに被さるように設置された第2部材20は、図1で示した取付孔48及び金属バンド41a、41bに形成された取付孔47a、47bを介して、ビス43a、43bによって金属バンド41a、41bの各々に固定される。即ち、剛性の高い金属バンド41a、41bによって換気部材8a、8bを保護した状態で第2部材20が取り付けられる。そのため、外方からの衝撃によって換気部材8a、8bを損傷することなく、第2部材20が安定的に取り付けられる。
そして、このように設置された第2部材20においては、上述した通り垂下部22a、22bの各々は、平坦面11a、11bの各々の外方側に向かって下方に延びる。更に、垂下部22a、22bの各々の下端の位置は、対向する平坦面11a、11bの各々を含む仮想平面(図において二点鎖線で示す部分)上に位置している。従って、図の一点鎖線で示すような屋根材28に加わる風雨の吹込みが発生しても、風雨の吹込みが換気部材8a、8bに直接向かう虞が無い。そのため、換気棟5の防水性能の信頼性がより向上する。尚、第1部材10と屋根材28との間から風雨の吹込みが発生した場合においては、上述した通り、第1部材10はシーリング材39a、39bによって屋根材28にシール状態に設置されているため、内方側への風雨の浸入が阻止される。
そして、通気状態にあっては、矢印で示されているように屋根材28の中央部において捨水切33a、33bの間から上昇した空気は、第1部材10の開口部分16を通過する。その後、換気部材8a、8bの各々の通気孔を介して内方側から外方側に通過する。そして、換気部材8a、8bの各々を通過した空気は垂下部22a、22bの各々の下端と屋根材28との間のスペースよりなる通気口18a、18bを介して外方に排出される。
このように構成された通気口18a、18bにおいては、第1部材10の平坦面11a、11bにおける屋根材28との所定距離、即ち図で示す距離Xを長くすることによって、通気口の通気面積を拡大させることができる。従って、換気容量の拡大が容易となる。
又、この実施の形態による換気棟5にあっては、図3で示した寸法の換気部材の換気能力に対応するように、距離Xが17mmに設定されている。即ち、垂下部22a、22bの各々の下端と屋根材28との間の通気面積が換気部材8a、8bの換気能力に基づいて設定されている。上述した通り、通気口18a、18bの通気面積の調整は、平坦面11a、11bにおける屋根材28との所定距離によって調整できるので、換気部材8a、8bの換気能力に基づいて容易に設定することができる。即ち、換気棟5の換気能力を容易に調整することができる。
又、上述した通り、第2部材20の平板部21a、21bにおける、換気部材8a、8bが取り付けられていない第2部材20の頂点側の下面には、断熱材9が取り付けられている。従って、第2部材20からの結露が防止される。そのため、第1部材10の開口部分16及び屋根材28の中央部分を介しての小屋裏空間への水滴の落下が阻止されるので、換気棟5の信頼性が向上する。
図7はこの発明の第2の実施の形態による換気棟の屋根材への取付け状態を示した概略端面図であって、第1の実施の形態の図6に対応するものである。
図を参照して、この実施の形態による換気棟6の基本的な構造は、図1で示した換気棟と同様であるので、相違点を中心に説明する。この実施の形態においては、換気部材8a、8bの大きさ及び第1部材10の平坦面11a、11bと屋根材28との所定距離が異なっている。
換気部材8a、8bの各々においては、矩形断面形状の幅方向の長さは30mmであり、高さは50mmとなっている。従って、第1の実施の形態における換気部材と比べて、空気の通過面積が増加するため、換気能力の大きな換気部材8a、8bとなる。そして、垂下部22a、22bの各々の下端と屋根材28との間の通気面積が換気部材8a、8bの換気能力に基づくように、第1部材10の平坦面11a、11bと屋根材28との間の距離Yが22mmに設定されている。即ち、第1の実施の形態による換気棟よりも大きな換気容量を有する換気棟6となる。
ここで、所定距離である距離Yの設定の根拠について説明する。
図6で示した換気棟5における換気部材8a、8bの各々の寸法は、幅30mm、高さ38mmであり、平坦面11a、11bの各々と屋根材28との所定距離である距離Xは17mmである。ここで、換気部材8a、8bにおける各々の高さに対する通気孔による開口率をAとする。そして、換気部材8a、8bの空気の通過面積を所定距離に換算するための係数をαとする。すると、所定距離である距離Xは、
X=38×A×α=17・・・・・・・・・・・・・・・・・・(1)
となる。
次に、この実施の形態による換気棟6における換気部材8a、8bの各々の寸法は、幅30mm、高さ50mmである。換気部材8a、8bと図6で示した換気部材との通気孔の各々の形状は同一であるため、所定距離である距離Yは、
Y=50×A×α・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(2)
となる。ここで、(1)式を変形すると、
A×α=17/38・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(3)
となり、(3)式を(2)式に代入すると、
Y=50×(17/38)=22・・・・・・・・・・・・・・(4)
となる。このようにして、距離Yが設定されている。
尚、このように換気部材8a、8bの換気能力に基づく所定距離を設定することで、種々の寸法の換気部材に対して所定距離を設定することができる。従って、換気棟6の換気容量を自在に設定することができる。
尚、上記の各実施の形態では、屋根材の構造を特定しているが、ほぼ山形形状でその中央部が開口された形状であれば、他の構造の屋根材であっても同様に適用できる。
又、上記の各実施の形態では、第1部材は垂直部及びフランジ部を備える特定形状に形成されているが、平坦面が屋根材に対して所定距離離れた平行状態で設置されていれば、第1部材は他の形状であっても良い。
更に、上記の各実施の形態では、換気部材の寸法、形状を特定しているが、同様の通気機能及び防水機能を発揮するものであれば、他の寸法、形状であっても良い。この場合、特許2610342号の明細書に記載されている風雨試験と同一の条件で同一の効果を奏するものであることが好ましい。
更に、上記の各実施の形態では、第2部材の垂下部は特定形状に形成されているが、垂下部の各々は第1部材の平坦面の外方側の位置に向かって下方に延びると共に、各々の下端の位置が対向する第1部材の平坦面の各々を含む仮想平面上に位置していれば、他の形状に形成されていても良い。
更に、上記の各実施の形態では、第1部材の平坦面の各々と屋根材との所定距離は、特定の換気部材の換気能力に応じて決定されているが、換気部材も含めた総合的な構造に基づいて決定しても良い。又、他の換気部材の換気能力に対しては、それに応じて所定距離を設定すれば良いことは言うまでもない。一方、所定距離は換気部材の換気能力に応じて決定されていなくても良い。
更に、上記の各実施の形態では、換気部材は金属バンドによって第1部材に固定されているが、他の部材又は接着等によって第1部材に固定されていても良い。
更に、上記の各実施の形態では、第2部材は金属バンドの各々の上面に固定されているが、第2部材が設置状態を維持できるものであれば、他の方法で第1部材等に固定されていても良い。
更に、上記の各実施の形態では、第2部材の平板部の下面に断熱材が取り付けられているが、断熱材は平板部の下面全体に取り付けられていても良い。又は、断熱材は無くても良い。
5、6…換気棟
8…換気部材
9…断熱材
10…第1部材
11…平坦面
16…開口部分
18…通気口
20…第2部材
21…平板部
22…垂下部
26…通気孔
28…屋根材
41…金属バンド
尚、各図中同一符号は同一又は相当部分を示す。

Claims (4)

  1. ほぼ山形形状でその中央部が開口された屋根材の上に設置する換気棟であって、
    前記屋根材の上に対してシール状態に設置され、前記中央部に対向する開口部分を有し、前記開口部分から、前記屋根材に対して所定距離離れた平行状態で幅方向に向かって斜め下方に延びる一対の平坦面を有する第1部材と、
    前記第1部材の前記平坦面の各々の上に設置され、前記幅方向の断面が矩形形状を有すると共に前記開口部分に沿って長手方向に延びる棒形状を有し、前記幅方向に一方の側面から他方の側面へ貫通する複数の通気孔を有する一対の換気部材と、
    前記換気部材に被さるように設置され、ほぼ山形形状に前記幅方向に向かって斜め下方に延びる一対の平板部よりなる第2部材とを備え、
    前記第2部材の前記幅方向の端部は前記平坦面の外方側の位置に向かって下方に延びる一対の垂下部を構成し、前記垂下部の各々の下端の位置は対向する前記平坦面の各々を含む仮想平面上に位置する、換気棟。
  2. 前記所定距離は、前記換気部材の換気能力に応じて決定される、請求項1記載の換気棟。
  3. 前記換気部材は前記長手方向に所定間隔に配置された複数のΩ状の金属バンドによって前記第1部材に固定され、
    前記第2部材は前記金属バンドの各々の上面に固定される、請求項1又は請求項2記載の換気棟。
  4. 前記換気部材が取り付けられていない前記第2部材の頂点側の下面に少なくとも取り付けられた断熱材を更に備えた、請求項1から請求項3のいずれかに記載の換気棟。
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