JP2007092347A - 棟換気構造 - Google Patents
棟換気構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2007092347A JP2007092347A JP2005281250A JP2005281250A JP2007092347A JP 2007092347 A JP2007092347 A JP 2007092347A JP 2005281250 A JP2005281250 A JP 2005281250A JP 2005281250 A JP2005281250 A JP 2005281250A JP 2007092347 A JP2007092347 A JP 2007092347A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ventilation
- ridge
- cover
- opening
- roof
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)
Abstract
【課題】小屋裏の換気を自然換気で十分に行うことができ、かつ耐強風性、防水性及び施工性に優れた棟換気構造を提供する。
【解決手段】棟に設けられ小屋裏12に開口する第1の換気口13と、棟に全長に亘り取り付けられ棟及び第1の換気口を覆いかつ内部が棟に沿って横方向に延びる通気路26とされ、上面所定位置に第2の換気口15が形成され、小屋裏の空気を第1の換気口から通気路を通して第2の換気口に導く棟カバー4と、棟カバーの上面に第2の換気口を覆いかつ第2の換気口の上方に空間部27を存して配設固定され、少なくとも一側の側部と棟カバーの対応する側部との間に空間部27に連通しかつ下方に開口する開口部28が形成され、第2の換気口15から空間部に導かれた空気を開口部28から屋外に排気する換気カバー22とを備えた構成としている。
【選択図】図4
【解決手段】棟に設けられ小屋裏12に開口する第1の換気口13と、棟に全長に亘り取り付けられ棟及び第1の換気口を覆いかつ内部が棟に沿って横方向に延びる通気路26とされ、上面所定位置に第2の換気口15が形成され、小屋裏の空気を第1の換気口から通気路を通して第2の換気口に導く棟カバー4と、棟カバーの上面に第2の換気口を覆いかつ第2の換気口の上方に空間部27を存して配設固定され、少なくとも一側の側部と棟カバーの対応する側部との間に空間部27に連通しかつ下方に開口する開口部28が形成され、第2の換気口15から空間部に導かれた空気を開口部28から屋外に排気する換気カバー22とを備えた構成としている。
【選択図】図4
Description
本発明は、雨水の小屋裏への浸入を防ぎかつ小屋裏の空気を棟カバーを利用して自然換気することができる棟換気構造に関する。
家屋の湿気を防ぐには小屋裏への雨水の浸入を防ぎながら小屋裏の十分な換気が必要であり、通常換気棟を設けて自然換気により小屋裏の換気を行うようにしている。換気棟としては、一般に軒裏(軒天)に換気口を複数箇所設けて吸排気する軒裏吸排気構造、両妻壁に換気口を設けて吸排気する妻壁吸排気構造等がある。
また、排気孔を設けた下棟板の上に換気孔と排水口を設けた上棟板を取り付け、上棟板と下棟板との間に形成された区間部に通気口と排気口を設けた遮水通気板を取り付けて上棟板と遮水通気板と下棟板とを一体に組み立てた構造の換気棟構造が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
或いは、家屋の頂部付近の野地板に設けた開口部から排出された空気を換気棟内の頂頭部から左右の軒方向にかけて傾斜して形成されている通気路を通ってその先に形成される排気孔から屋外に排出しつつ雨水等を浸入させないようにする通風機構を有し、通気路内には屋外から雨水の浸入を防ぐとともに通気路内の空気を少なくとも直線的に通すことができる直線通風部分が形成されるように配置された遮断壁を有し、排気孔の外側には上方に向けて突出し上端が通気路の上部外壁傾斜面における下端と水平方向の延長線よりも高く形成されているデフレクターを有する構造の換気棟が提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
特開平11−190077号公報(2頁、1図)
特開2005−48422号公報(5〜6頁、1図)
しかしながら、上記軒裏吸排気構造は、空気が小屋裏の下部を流れるため、上部に熱気や湿気が溜まりやすく、また、妻壁吸排気構造は、空気が小屋裏の上部だけを通るため、熱気や湿気が排出されにくい部分が多くなり、何れの構造も十分な換気が困難である。また、特許文献1及び特許文献2に開示されている棟構造は、何れも構造が複雑であり、施工性が悪いばかりでなくコストが掛かる等の問題がある。
本発明の目的は、小屋裏の換気を自然換気で十分に行うことができ、かつ耐強風性、防水性及び施工性に優れた棟換気構造を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明に係わる棟換気構造は、棟に設けられ小屋裏に開口する第1の換気口と、前記棟に全長に亘り取り付けられ該棟及び前記第1の換気口を覆いかつ内部が前記棟に沿って横方向に延びる通気路とされ、上面所定位置に第2の換気口が形成され、前記小屋裏の空気を前記第1の換気口から前記通気路を通して前記第2の換気口に導く棟カバーと、前記棟カバーの上面に前記第2の換気口を覆いかつ該第2の換気口の上方に空間部を存して配設固定され、少なくとも一側の側部と前記棟カバーの対応する側部との間に前記空間部に連通しかつ下方に開口する開口部が形成され、前記第2の換気口から前記空間部に導かれた空気を前記開口部から屋外に排気する換気カバーとを備えたことを特徴としている。
室内で発生した水蒸気を含んだ湿った空気や、雨、床下の土壌から発生して外壁と内壁との隙間を通して、或いは軒裏の換気口から小屋裏に侵入した湿った空気は、棟の上方に開口する第1の換気口から棟カバーと屋根頂部(棟)との間の通気路内に流れ込み、この通気路を横方向に流れて第2の換気口から棟カバーと換気カバーとの間の空間部内へと流れ、更に開口部から屋外へと流れて排気される。そして、開口部が下方に向けて開口されていることで雨水の浸入が有効に阻止される。これにより、雨水の浸入を防止しつつ小屋裏内の空気を自然換気により換気することができる。
また、本発明の請求項2に記載の棟換気構造は、請求項1に係わる棟換気構造において、前記第2の換気口の開口部周縁は上方に立ち上げられて形成され、雨水の浸入を阻止することを特徴としている。
棟カバーと換気カバーとの間の開口部から換気棟内に雨水が浸入した場合、第2の換気口の開口周縁部の上方に立ち上げられた部位が水返しとして機能し、雨水が第2の換気口から棟カバー内に浸入することを防止し、小屋裏への雨水の浸入を防止する。
また、本発明の請求項3に記載の棟換気構造は、請求項1又は請求項2に係わる棟換気構造において、前記棟カバーと前記換気カバーとの間に前記換気カバーの開口部への雨水の浸入を阻止する水返し板を設けたことを特徴としている。
強風等により屋根面に沿って吹き上げられ棟カバーと換気カバーとの間の開口部に至った雨水は、水返し板により換気棟内へ浸入することが阻止される。
本発明によると、小屋裏の空気を棟カバー内にかつ当該大棟カバーに沿って横方向に流すことにより、換気カバーの高さを低くしつつ自然換気を良好に行うことができる。また、換気カバーを低くすることで見栄えが向上し、更に換気カバーを棟カバーに固定していることで高さを低くすることと相俟って耐強風性が向上する。また、構造が簡単であり、コストの低減及び施工性の向上が図られる。
また、棟カバーの第2の換気口の開口周縁部を上方に立ち上げることで、第2の換気口から雨水が浸入することを防止することができると共に、換気カバーの側部下方に開口する開口部に設けた水返し板により開口部からの雨水の浸入が有効に阻止され、小屋裏への雨水の浸入を防止することができる。
また、既存の屋根に容易に適用することができ、かつ既存の屋根の意匠を損なうことなく、しかも、極めて単純な構造で防水性、固定強度、施工性に優れた換気棟を取り付けることができる。
以下、本発明の第1の実施形態に係わる棟換気構造について図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係わる棟換気構造を適用した寄棟造屋根の平面図を示し、寄棟造屋根1は、大棟の左右両側から斜め前後方向に降り棟が降り、前後の斜面をなす屋根面2,2及び左右の斜面をなす屋根面3,3からなる四つの屋根面(斜面)により構成されている。そして、前記大棟及び左右の各降り棟に夫々棟カバーとしての大棟カバー4及び降り棟カバー5,5,6,6が取り付けられている。そして、大棟カバー4の例えば中央位置に図1及び図2に示すように換気棟21が取り付けられている。
屋根1の前後の屋根面2,2は、図示しない軒桁から図3及び図4に示す棟木8まで垂木9,9が所定の間隔で載置されて固定され、これらの垂木9,9上に野地板10,10が敷設されて固定されている。前後の野地板10,10の上端は、図4に示すように突き合わされており、小屋裏12を密閉している。そして、野地板10,10に屋根材例えば平板スレート瓦11,11が軒先から頂部まで所定の働き幅を存して順次階段状に重ねられて固定されている。これらの前後の平板スレート瓦11,11の上端も突き合わされている。
尚、前後の屋根面2,2の平板スレート瓦11,11の上端は、図4に示すように必ずしも突き合わせる必要はなく、施工上問題の無い範囲で離隔していても良い。屋根1の左右の屋根面3についても屋根面2と同様に形成されている。
尚、前後の屋根面2,2の平板スレート瓦11,11の上端は、図4に示すように必ずしも突き合わせる必要はなく、施工上問題の無い範囲で離隔していても良い。屋根1の左右の屋根面3についても屋根面2と同様に形成されている。
棟木8の上方の棟即ち屋根頂部には図3に示すように左右両側位置に複数例えば2つの第1の換気口13,13が形成されている。これらの換気口13は、隣り合う垂木9の間において前後の屋根面2,2を形成する野地板10,10と平板スレート瓦11,11の各突き合わされた頂部を夫々角形に切り欠いて形成され、図1に点線で示すように大棟カバー4の長手方向に沿う長方形状をなしている。これらの換気口13は、小屋裏12を屋根頂部に取り付けられている大棟カバー4の内部に連通させるためのものである。
図4は、図1に示した大棟カバー4及び換気棟21の組立断面図を示す。大棟カバー4は、側面視山形をなし前後の上部4a,4aが屋根1の前後の屋根面2,2と略平行な斜面とされ、前後両側部4b,4bが略垂直に下方に折曲されその下部4c,4cが外方に屋根面2,2に沿って折曲され、更にその先端4d,4dが内側に略V字状に折り返されて水返し部とされている。
そして、大棟カバー4の中央部に複数例えば2つの第2の換気口15,15が形成されている。これらの換気口15は、開口縁部が上方に立ち上げられて水返し部15aとされている。この水返し部15aは、後述するように換気棟21から小屋裏12への雨水の浸入を阻止するためのものである。この大棟カバー4は、所定幅及び長さの帯鋼板例えば耐食性に優れた厚さが0.4mm程度のガルバニウム鋼板等の金属板で一体に形成されている。
支持部材(ピース)16,17は、前後の屋根面2,2の上部と大棟カバー4との間に介在されて当該大棟カバー4を屋根面2,2の頂部に固定するためのもので、所定幅の帯鋼板を屋根面2,2及び大棟カバー4の上部4a,4aの傾斜に沿って図示のように折曲して形成され、大棟カバー4の上部4a,4aの幅よりも僅かに短く形成されている。
支持部材16は、上部16aが大棟カバー4の上部4aの支持部とされ、中央部16bが下方に略角形に膨出して形成されて屋根面2との固定部とされ、上部16aの水下側(下側)が下方に折曲されて側部16cとされ、大棟カバー4の側部4bとの固定部とされている。そして、中央部16b及び両側部16cの高さは、大棟カバー4の側部4bの高さに設定されている。支持部材17も支持部材16と同様に形成されている。
このように、大棟カバー4を支持する支持部材を、別体の2つの支持部材16,17とすることで、種々の傾斜の屋根面に対して取り付けが容易となり、作業性が向上する。これらの支持部材16,17は、耐食性を有し剛性の高い鋼板例えば板厚が0.5〜0.6mm程度のガルバニウム鋼板等で形成されている。
換気棟21は、換気カバー22、支持部材(フレーム)23、水返し板24及び虫除け網25等により構成されている。換気カバー22は、大棟カバー4と同様に側面視山形の形状をなし、前後の上部22a,22aが屋根1の前後の屋根面2,2と略平行な斜面とされ、両側部22b,22bが略垂直に下方に折曲され、下端22c,22cが内側に略V字状に折り返されて水返し部とされている。また、図2及び図3に示すように左右両端部22d,22dが略直角に下方に折曲されて閉塞されている。この換気カバー22は、両側部22b及び両端部22d,22dが所定の高さ例えば大棟カバー4の両側部4b,4bの高さと略同じ高さに設定されている。
換気棟21は、小屋裏12の大きさ(広さ)に応じた換気量を確保する大きさに設定されており、換気カバー22は、その長さが例えば900mm程度に設定され、2つの換気口15,15の左右方向に延出してこれらの換気口15,15の上方及び側方を十分に覆う長さとされ、上部22aの幅が大棟カバー4の上部4aの幅よりも広く例えば下部4cの幅程度広く設定されている。これにより、大棟カバー4の側部4bと換気カバー22の側部22bとの間に長手方向に沿って下方に開口する開口部28を形成することができる(図6参照)。この換気カバー22も大棟カバー4と同様にガルバニウム鋼板等で一体に形成されている。
支持部材(フレーム)23は、大棟カバー4と換気カバー22との間に介在されて換気カバー22を大棟カバー4上に固定するためのもので、所定幅の帯鋼板を換気カバー22の断面形状と略同じ形状に折曲して形成され、上部23a,23a及び側部23b,23bが換気カバー22の上部22a,22a及び側部22b,22bの裏面に当接可能とされている。そして、上部23a,23aの側部近傍が下方に略角形をなしかつ側部23b,23bと同じ高さに膨出して形成され、大棟カバー4の上部4a,4aとの固定部23c,23cとされている。
この支持部材23も支持部材16,17と同様に板厚が0.5〜0.6mm程度のガルバニウム鋼板等で形成されている。なお、支持部材23は、支持部材16,17と異なり、1枚の帯鋼板で一体に形成されているために強度が高く、板厚が0.4mm程度のガルバニウム鋼板等を使用しても良い。
水返し板24は、その長さが換気カバー22と同じ長さとされ、その幅が支持部材23の固定部23cの幅よりも僅かに幅広とされ、一側縁部が下方に折曲されて水返し部24aとされている。この水返し板24は、大棟カバー4と換気カバー22との間に介在されて換気カバー22の開口部28から雨水が浸入することを阻止するためのものである。虫除け網25は、開口部28に張設されて小屋裏12への虫の侵入を阻止する。
次に、上記構成の棟換気構造の施工手順を図4乃至図7を参照しつつ説明する。図4及び図5に示すように支持部材16,17は、屋根1の前後の屋根面2,2の頂部近傍位置にこれらの屋根面2,2の長手方向に沿って所定の間隔で配置され、中央部16b,17bが夫々ビス31,31により平板スレート瓦11,11と共に野地板10,10に固定される。
大棟カバー4は、支持部材16,17の上部16a,17aに載置され、両側部4b,4bが支持部材16,17の側部16c,17cにビス32,32で固定される。この状態において大棟カバー4の両側下部4c,4cの各先端4d,4dが対向する平板スレート瓦11,11の上面に当接し、下方から吹き上がる雨水の浸入を阻止する。このようにして、屋根1の棟(頂部)が大棟カバー4により覆われている。そして、棟と大棟カバー4との間に全長に亘り横方向(水平方向)に延びる空間部26が形成される。この空間部26は、換気口13を通して小屋裏12に連通されており、通気路とされる。
大棟カバー4は、その高さが通常の平板スレート瓦屋根に使用する棟カバー程度の高さに設定されている。従って、換気効率を高くするために通気路を広くする即ち、空気の流れる方向と直行する方向の断面積を大きくする必要がある場合には、支持部材23と換気カバー22との寸法関係を変えることによって容易に対処できる。
図4、図6及び図7に示すように水返し板24,24は、大棟カバー4の上面中央に設けられた2つの換気口15の両側にかつ上部4a,4aの縁部に長手方向に沿って載置され、水返し部24a,24aが大棟カバー4の側部4b,4bから開口部28に張り出して配置されている。支持部材23は、水返し板24,24上にその長手方向に沿って所定の間隔で配置され、かつ固定部23c,23cが水返し板24,24と共にビス33,33で大棟カバー4の上部4a,4a及び支持部材16,17の上部16a,17aに固定される。
換気カバー22は、支持部材23の上部23a,23aに載置されて大棟カバー4の換気口15,15の上方を覆い、側部22b,22bが支持部材23の側部23b,23bにビス34,34で固定される。この状態において換気カバー22の左右の両端部22d,22dの下端が大棟カバー4の上部4a,4aに当接している(図2参照)。そして、大棟カバー4の上部4aと換気カバー22との間に空間部27が形成され、大棟カバー4の側部4bの上部と換気カバー22の側部22bの下端との間に換気カバー22の長手方向に沿って下方に開口する開口部28が形成される。空間部27は、通気路とされる。そして、開口部28に虫除け網25が張設される。
空間部27は、換気口15を通して空間部26に連通され、かつ図7に示すように隣り合う支持部材23の間の空間部を通して開口部28に連通される。このようにして、大棟カバー4に換気棟21が取り付けられる。
次に、上記構成の棟換気構造の作用を説明する。家屋の室内で発生した水蒸気を含んだ湿った空気や、雨、床下の土壌から発生して当該家屋の外壁と内壁との隙間を通して、或いは軒裏の換気口から図2及び図7に示す小屋裏12に侵入した湿った空気は、矢印で示すように棟木8の上方に開口する2つの換気口13,13から大棟カバー4と棟(屋根頂部)との間の通気路としての空間部26内に流れ込み、当該空間部26を横方向に流れて中央の換気口15,15から大棟カバー4と換気カバー22との間の空間部27内へと流れ、更に開口部28から屋外へと流れて排気される。これにより、小屋裏12内の換気が行われる。また、開口部28に張設された虫除け網25により種々の虫等が小屋裏12内に侵入することを防止することができる。特に、蜂が小屋裏12に巣を作ることを防止することができる。
小屋裏12内の空気を大棟カバー4内にかつ当該大棟カバー4に沿って横方向(水平方向)に流すことにより、換気棟21の高さを低くすることができ、更に大棟カバー4を低くし、換気カバー22の高さを大棟カバー4と略同じ高さに低く設定したことで、図2に示すように換気棟21の高さを低く抑えることができ、屋根1から突出する高さが低くなり見栄えが向上する。更に換気カバー22を耐食性に優れたガルバニウム等の鋼板で形成された支持部材23により大棟カバー4に強固に固定していることで、従来構造の大棟カバーを固定する笠木を使用した場合に比べて耐食性、耐風性が大幅に向上し強風対策として極めて有効である。
また、図2に示すように換気カバー22の端部22dの下端が大棟カバー4の上部4aに当接していることで、これらの間から雨水が換気棟21内に浸入することが阻止され、更に水返し板24により換気カバー22の開口部28からの雨水の浸入が阻止される。更に大棟カバー4の換気口15の開口縁部が立ち上げられて水返し部15aとされていることで、台風等の強風により雨水が空間部27内に浸入した場合でも換気口15から浸入することが阻止される。これにより、雨水が換気棟21から小屋裏12内に浸入することが防止される。
なお、上記実施形態では図3に示すように棟の左右側に換気口13を2箇所設けたが、これに限るものではなく、棟の中央部に設けても良く、また、屋根の大きさ(棟の長さ)に応じて3箇所以上設けても良い。
更に、上記実施形態では図1に示すように大棟カバー4の中央位置の1箇所に換気棟21を設けたが、これに限るものではなく、屋根の大きさに応じて複数個所に設けても良い。
また、上記実施形態では寄棟造の屋根の家屋に棟換気構造を適用した場合について記述したが、これに限るものではなく、切妻造の屋根や入母屋造の屋根の家屋にも適用しうることは勿論である。
更に本発明の換気棟は、既存の大棟カバーの上に別物として取り付けることができ、屋根の改修時に新たに取り付けることが可能である。この場合、既存の野地板及び平板スレート瓦等の棟下地に換気口がない場合には新たに換気口を設けると共に、大棟カバーに換気口を設けてその開口周縁部を立ち上げて水返し部とし、換気棟を大棟カバーに固定する支持部材と大棟カバーとの間に水返し板を取り付ける。
1 屋根(寄棟造屋根)
2,3 屋根面(斜面)
4 大棟カバー(棟カバー)
4a 上部
4b 側部
4c 下部
4d 先端(水返し部)
5,6 降り棟カバー
8 棟木
9 垂木
10 野地板
11 平板スレート瓦
12 小屋裏
13 換気口(第1の換気口)
15 換気口(第2の換気口)
15a 水返し部
16、17 支持部材(ピース)
16a,17a 上部
16b,17b 中央部
16c,17c 側部
21 換気棟
22 換気カバー
22a 上部
22b 側部
22c 下端
22d 端部
23 支持部材(フレーム)
23a 上部
23b 側部
23c 固定部
24 水返し板
24a 水返し部
25 虫除け網
26,27 空間部(通気路)
28 開口部
31,32,33,34 ビス
2,3 屋根面(斜面)
4 大棟カバー(棟カバー)
4a 上部
4b 側部
4c 下部
4d 先端(水返し部)
5,6 降り棟カバー
8 棟木
9 垂木
10 野地板
11 平板スレート瓦
12 小屋裏
13 換気口(第1の換気口)
15 換気口(第2の換気口)
15a 水返し部
16、17 支持部材(ピース)
16a,17a 上部
16b,17b 中央部
16c,17c 側部
21 換気棟
22 換気カバー
22a 上部
22b 側部
22c 下端
22d 端部
23 支持部材(フレーム)
23a 上部
23b 側部
23c 固定部
24 水返し板
24a 水返し部
25 虫除け網
26,27 空間部(通気路)
28 開口部
31,32,33,34 ビス
Claims (3)
- 棟に設けられ小屋裏に開口する第1の換気口と、
前記棟に全長に亘り取り付けられ該棟及び前記第1の換気口を覆いかつ内部が前記棟に沿って横方向に延びる通気路とされ、上面所定位置に第2の換気口が形成され、前記小屋裏の空気を前記第1の換気口から前記通気路を通して前記第2の換気口に導く棟カバーと、
前記棟カバーの上面に前記第2の換気口を覆いかつ該第2の換気口の上方に空間部を存して配設固定され、少なくとも一側の側部と前記棟カバーの対応する側部との間に前記空間部に連通しかつ下方に開口する開口部が形成され、前記第2の換気口から前記空間部に導かれた空気を前記開口部から屋外に排気する換気カバーとを備えたことを特徴とする棟換気構造。 - 前記第2の換気口の開口部周縁は上方に立ち上げられて形成され、雨水の浸入を阻止することを特徴とする、請求項1に記載の棟換気構造。
- 前記棟カバーと前記換気カバーとの間に前記換気カバーの開口部への雨水の浸入を阻止する水返し板を設けたことを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の棟換気構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005281250A JP2007092347A (ja) | 2005-09-28 | 2005-09-28 | 棟換気構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005281250A JP2007092347A (ja) | 2005-09-28 | 2005-09-28 | 棟換気構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007092347A true JP2007092347A (ja) | 2007-04-12 |
Family
ID=37978373
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005281250A Pending JP2007092347A (ja) | 2005-09-28 | 2005-09-28 | 棟換気構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007092347A (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5928130U (ja) * | 1982-08-14 | 1984-02-21 | 松下電工株式会社 | 屋根の換気構造 |
JPS61161330U (ja) * | 1985-03-28 | 1986-10-06 | ||
JP2004360299A (ja) * | 2003-06-04 | 2004-12-24 | Kubota Matsushitadenko Exterior Works Ltd | 屋根の換気装置 |
-
2005
- 2005-09-28 JP JP2005281250A patent/JP2007092347A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5928130U (ja) * | 1982-08-14 | 1984-02-21 | 松下電工株式会社 | 屋根の換気構造 |
JPS61161330U (ja) * | 1985-03-28 | 1986-10-06 | ||
JP2004360299A (ja) * | 2003-06-04 | 2004-12-24 | Kubota Matsushitadenko Exterior Works Ltd | 屋根の換気装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5849256B2 (ja) | 通気構造 | |
JP5421759B2 (ja) | 片流れ屋根の換気装置及び換気構造 | |
US20230228092A1 (en) | Off-ridge roof ventilation device | |
JP7262158B1 (ja) | 換気装置及びこれを用いた軒天換気構造体 | |
JP3155946U (ja) | 換気棟 | |
JP6367682B2 (ja) | 屋根の換気構造及び換気部材 | |
JP5421642B2 (ja) | 片流れ屋根の換気棟取付構造 | |
JP2007092347A (ja) | 棟換気構造 | |
JP5765725B2 (ja) | 換気棟及び下り棟用換気棟 | |
JP2008082034A (ja) | 換気棟構造及び換気屋根構造 | |
JPH11270082A (ja) | 片流れ形の波形金属板葺屋根の換気構造 | |
JPS593051Y2 (ja) | 屋根の通気用部材 | |
JPS6339283Y2 (ja) | ||
JP2010229632A (ja) | 水返しシートを用いた軒裏構造 | |
JP4745431B2 (ja) | 換気棟 | |
JP5237615B2 (ja) | 棟換気用構造材 | |
JP2010007429A (ja) | 片流れ屋根の棟換気構造 | |
JP2004360299A (ja) | 屋根の換気装置 | |
JP5480493B2 (ja) | 換気棟の構造 | |
JP4115858B2 (ja) | 屋根の換気装置 | |
JPH0124267Y2 (ja) | ||
JP2001152633A (ja) | 太陽電池付屋根 | |
JPH11256750A (ja) | 小屋裏換気構造 | |
JPH04360947A (ja) | 棟換気口構造 | |
US20080134604A1 (en) | Roof ventilation system for tiled roof |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080724 |
|
A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20110106 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20110124 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20110713 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |