JP2019178533A - 瓦用野地面換気ユニット及び瓦用野地面換気ユニットの施工方法 - Google Patents
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Description
また本発明は、野地板への通気口の形成が容易であり施工性に優れる瓦用野地面換気ユニットの施工方法を提供することを目的とする。
請求項2記載の本発明は、請求項1に記載の瓦用野地面換気ユニット100において、前記前面板材20の下端には、前記野地板1との間に隙間を形成する前面水抜きスリット21を設けたことを特徴とする。
請求項3記載の本発明は、請求項1又は請求項2に記載の瓦用野地面換気ユニット100において、前記後方当接板材50には、前記通気口5の幅と同一寸法の開口マーキングガイド52を設けたことを特徴とする。
請求項4記載の本発明は、請求項3に記載の瓦用野地面換気ユニット100において、前記後方当接板材50の両端部には、後方への延出寸法が長い一対の耳面51を設け、前記開口マーキングガイド52を、一対の前記耳面51の間に設けたことを特徴とする。
請求項5記載の本発明は、請求項4に記載の瓦用野地面換気ユニット100において、一対の前記耳面51の間に、位置決め突片70を設け、前記位置決め突片70は、前記後方当接板材50に重ねて設けられるとともに、一部を折り曲げ可能に形成されていることを特徴とする。
請求項6記載の本発明は、特徴とする請求項5に記載の瓦用野地面換気ユニット100において、前記位置決め突片70の外方側端71から前記耳面51の内方側端53までの寸法Laを、前記耳面51の幅寸法Lbより小さくしたことを特徴とする。
請求項7記載の本発明は、請求項3記載の瓦用野地面換気ユニット100の施工方法であって、前記前面板材20を、前記通気口5より低い前記位置にある前記桟木4に当接させた状態で、前記開口マーキングガイド52を用いて前記通気口5の位置情報52a、52bをマーキングするマーキング工程と、前記マーキング工程の後に、マーキングされた前記位置情報52a、52bを基に前記通気口5を形成する通気口5形成工程と、前記通気口5形成工程の後に、前記通気口5の上方に前記覆い面(上後面10R)を位置させるユニット位置決め工程と、前記ユニット位置決め工程の後に、前記後方当接板材50及び一対の前記側方当接板材60を前記野地板1に取り付ける取付工程とを有することを特徴とする。
請求項8記載の本発明は、請求項5記載の瓦用野地面換気ユニット100の施工方法であって、前記前面板材20を、前記通気口5より低い前記位置にある前記桟木4に当接させた状態で、前記開口マーキングガイド52を用いて前記通気口5の位置情報52a、52bをマーキングするマーキング工程と、前記マーキング工程の後に、マーキングされた前記位置情報52a、52bを基に前記通気口5を形成する通気口5形成工程と、前記マーキング工程の後に、前記位置決め突片70を折り曲げる位置決め突片70準備工程と、前記通気口5形成工程の後に、折り曲げられた前記位置決め突片70を前記通気口5に位置させ、前記通気口5の上方に前記覆い面(上後面10R)を位置させるユニット位置決め工程と、前記ユニット位置決め工程の後に、前記後方当接板材50及び一対の前記側方当接板材60を前記野地板1に取り付ける取付工程とを有することを特徴とする。
また本発明の瓦用野地面換気ユニットの施工方法によれば、野地板への通気口の形成が容易であり施工性に優れている。
図1は本実施例による瓦用野地面換気ユニットの施工状態を示す側断面図である。
本実施例による瓦用野地面換気ユニット100は、建造物の屋根の野地板1に、瓦2を係止する複数の桟木3、4が取り付けられ、野地板1に通気口5を形成し、通気口5より高い位置にある桟木3と、通気口5より低い位置にある桟木4との間で、瓦2と野地板1との間に配設され、通気口5を覆う。
瓦用野地面換気ユニット100は、野地板1との間に所定空間を形成する上面板材10と、上面板材10の前端12から下方に延出させた前面板材20と、上面板材10の後端13から下方に延出させた後面板材30と、上面板材10の両側端14からそれぞれ下方に延出させた一対の側面板材40と、後面板材30の下端から後方に延出させて野地板1に当接させる後方当接板材50と、一対の側面板材40の下端から側方に延出させて野地板1に当接させる一対の側方当接板材60とを有している。
上面板材10の前端12側の上前面10Fには、切り起こしによる切り起こし上面開口11を形成し、上面板材10の後端13側の上後面10Rを、切り起こし上面開口11を形成しない覆い面としている。施工時には、覆い面(上後面10R)の下方に通気口5を配置する(図4(d)参照)。
後方当接板材50の両端部には、後方への延出寸法が長い一対の耳面51を設けている。一対の耳面51の間には、通気口5の幅と同一寸法の開口マーキングガイド52を設けている。一対の耳面51の間には、位置決め突片70を設けている。位置決め突片70は、後方当接板材50に重ねて設けている。
図3(a)に示すように、前面板材20の下端には、野地板1との間に隙間を形成する前面水抜きスリット21を設けている。前面水抜きスリット21を設けることで、切り起こし上面開口11から上面板材10と野地板1との間の所定空間に侵入した雨水を前面水抜きスリット21から流出させることができる。
図3(b)に示すように、位置決め突片70の外方側端71から耳面51の内方側端53までの寸法Laを、耳面51の幅寸法Lbより小さくしている。
図3(c)に示すように、位置決め突片70は、開口マーキングガイド52を形成する位置にある後方当接板材50に重ねて設けられ、更に前面板材20の方向に延出させている。施工時には、位置決め突片70は、更に前面板材20の方向に延出させている部分を通気口5の方向に折り曲げ、折り曲げた部分を通気口50に位置させて使用する。
位置決め突片70の外方側端71から耳面51の内方側端53までの寸法Laを、耳面51の幅寸法Lbより小さくすることで、施工時に、位置決め突片70の折り曲げた部分を通気口50に位置させて使用する際に、通気口5の幅方向へのずれが生じても、通気口5が側面板材40より外方に位置することはなく、施工ミスによる通気口5からの雨水の浸入が生じることがない。
図4(a)に示すように、前面板材20を、通気口5より低い位置にある桟木4に当接させて瓦用野地面換気ユニット100を野地板1に載置する。この状態で、開口マーキングガイド52を用いて通気口5の位置情報52aをマーキングする(マーキング工程)。
開口マーキングガイド52は、一対の耳面51の間に設けているので、位置情報52aをマーキングするにあたって、幅方向の寸法のマーキング間違いをなくすことができる。
位置情報52aをマーキングした後に、瓦用野地面換気ユニット100を野地板1から取り除き、図4(b)に示すように、位置情報52aを基準にして通気口5を開口するためのその他の位置情報52bをマーキングする。
マーキング工程の後に、図4(c)に示すように、マーキングされた位置情報52a、52bを基に通気口5を形成する(通気口形成工程)。
一方、マーキング工程の後に、図3(c)に示すように、位置決め突片70を折り曲げる(位置決め突片準備工程)。
通気口形成工程及び位置決め突片準備工程の後に、図4(d)に示すように、折り曲げられた位置決め突片70を通気口5に位置させ、通気口5の上方に覆い面10Rを位置させる(ユニット位置決め工程)。
そして、ユニット位置決め工程の後に、後方当接板材50及び一対の側方当接板材60を野地板1に取り付ける(取付工程)。
このように、本実施例の施工方法によれば、通気口5の形成及び通気口5に対する瓦用野地面換気ユニット100の位置決めが容易であり、施工性に優れている。
図5(a)に示すように、瓦用野地面換気ユニット100を野地板1に取り付けた状態では、前面板材20と桟木4との間には、瓦2の尻剣が挿入可能な隙間を形成している。前面板材20と桟木4との間に形成する隙間は、開口マーキングガイド52の後方への延出寸法で設定しており、この隙間を最小限に設定することで、前面板材20を桟木4に近接させることができ、軒側からの雨水の浸入を防ぐことができる。
図5(b)に示すように、桟木4に、瓦2の尻剣を引っ掛けることで、瓦2を桟木4に配置する。
そして、図5(c)に示すように、桟木3に、瓦2の尻剣を引っ掛けることで、瓦2を桟木3に配置する。切り起こし上面開口11を形成している上前面10Fには、瓦2が施工されるため、雨水の浸入が防止される。
桟木3、4の間で瓦2と野地板1との間では、瓦2と上面板材10との間に雨水が浸入することが少ないため、前面板材20、後面板材30、及び側面板材40ではなく、上面板材10に切り起こし上面開口11を形成することで、上面板材10と野地板1との間の所定空間に雨水が浸入することはほとんどなく、上面板材10の下方に止水箱を設ける必要はなく、更には通気口5に捨水切を設ける必要はない。
また、仮に上面板材10と野地板1との間の所定空間に雨水が浸入しても、前面水抜きスリット21から雨水を流出させることができ、切り起こし上面開口11から侵入した雨水が通気口5に向けて流れることはなく、通気口5から雨水が浸入することがない。
2 瓦
3、4 桟木
5 通気口
10 上面板材
10F 上前面
10R 上後面(覆い面)
11 切り起こし上面開口
12 前端
13 後端
14 両側端
20 前面板材
21 面水抜きスリット
30 後面板材
40 側面板材
50 後方当接板材
51 耳面
52 開口マーキングガイド
52a、52b 位置情報
53 内方側端
60 側方当接板材
70 位置決め突片
71 外方側端
100 瓦用野地面換気ユニット
La 寸法
Lb 幅寸法
Claims (8)
- 建造物の屋根の野地板に、瓦を係止する複数の桟木が取り付けられ、
前記野地板に通気口を形成し、
前記通気口より高い位置にある前記桟木と、前記通気口より低い位置にある前記桟木との間で、
前記瓦と前記野地板との間に配設され、
前記通気口を覆う瓦用野地面換気ユニットであって、
前記野地板との間に所定空間を形成する上面板材と、
前記上面板材の前端から下方に延出させた前面板材と、
前記上面板材の後端から下方に延出させた後面板材と、
前記上面板材の両側端からそれぞれ下方に延出させた一対の側面板材と、
前記後面板材の下端から後方に延出させて前記野地板に当接させる後方当接板材と、
一対の前記側面板材の下端から側方に延出させて前記野地板に当接させる一対の側方当接板材と
を有し、
前記上面板材の前記前端側の上前面に、切り起こしによる切り起こし上面開口を形成し、
前記上面板材の前記後端側の上後面を、前記切り起こし上面開口を形成しない覆い面とし、
前記覆い面の下方に前記通気口を配置する
ことを特徴とする瓦用野地面換気ユニット。 - 前記前面板材の下端には、前記野地板との間に隙間を形成する前面水抜きスリットを設けた
ことを特徴とする請求項1に記載の瓦用野地面換気ユニット。 - 前記後方当接板材には、前記通気口の幅と同一寸法の開口マーキングガイドを設けた
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の瓦用野地面換気ユニット。 - 前記後方当接板材の両端部には、後方への延出寸法が長い一対の耳面を設け、
前記開口マーキングガイドを、一対の前記耳面の間に設けた
ことを特徴とする請求項3に記載の瓦用野地面換気ユニット。 - 一対の前記耳面の間に、位置決め突片を設け、
前記位置決め突片は、前記後方当接板材に重ねて設けられるとともに、一部を折り曲げ可能に形成されている
ことを特徴とする請求項4に記載の瓦用野地面換気ユニット。 - 前記位置決め突片の外方側端から前記耳面の内方側端までの寸法を、前記耳面の幅寸法より小さくした
ことを特徴とする請求項5に記載の瓦用野地面換気ユニット。 - 請求項3記載の瓦用野地面換気ユニットの施工方法であって、
前記前面板材を、前記通気口より低い前記位置にある前記桟木に当接させた状態で、前記開口マーキングガイドを用いて前記通気口の位置情報をマーキングするマーキング工程と、
前記マーキング工程の後に、マーキングされた前記位置情報を基に前記通気口を形成する通気口形成工程と、
前記通気口形成工程の後に、前記通気口の上方に前記覆い面を位置させるユニット位置決め工程と、
前記ユニット位置決め工程の後に、前記後方当接板材及び一対の前記側方当接板材を前記野地板に取り付ける取付工程と
を有する
ことを特徴とする瓦用野地面換気ユニットの施工方法。 - 請求項5記載の瓦用野地面換気ユニットの施工方法であって、
前記前面板材を、前記通気口より低い前記位置にある前記桟木に当接させた状態で、前記開口マーキングガイドを用いて前記通気口の位置情報をマーキングするマーキング工程と、
前記マーキング工程の後に、マーキングされた前記位置情報を基に前記通気口を形成する通気口形成工程と、
前記マーキング工程の後に、前記位置決め突片を折り曲げる位置決め突片準備工程と、
前記通気口形成工程の後に、折り曲げられた前記位置決め突片を前記通気口に位置させ、前記通気口の上方に前記覆い面を位置させるユニット位置決め工程と、
前記ユニット位置決め工程の後に、前記後方当接板材及び一対の前記側方当接板材を前記野地板に取り付ける取付工程と
を有する
ことを特徴とする瓦用野地面換気ユニットの施工方法。
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