JP3397727B2 - 換気棟部材 - Google Patents

換気棟部材

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JP3397727B2
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健一 増子
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物の屋根裏を
大気と連通させることによって屋根面を構成する屋根材
及び棟部材の裏面に結露の生じない屋根構造を施工する
ことのできる換気棟部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】建築物の屋根としては各種構造のものが
あり、屋根裏を構成する構造としては和小屋,洋小屋,
垂木構造等がある。しかしながら、従来の屋根裏を構成
する構造は屋根材を軒先から棟に至るまで固定するもの
であるので気密性が高く、屋内外の温度差により屋根材
の裏面側に生じた結露が水滴となって落下することがあ
るという欠点があった。
【0003】従来、このような結露を防止するために、
天窓を設けこの天窓を開閉することによって建築物の屋
根裏を大気と連通させて結露を防止する構成や、電力に
よってファン等を強制的に駆動させて建築物の屋根裏の
換気を行う換気装置を設けて結露を防止する構成が採用
されていた。
【0004】しかしながら、前者の天窓を設ける構成の
場合、結露を防止するためには随時人手等によって天窓
を開放する作業が必要であり、また降雨時には雨水が侵
入するので天窓を開放することができないので結露を防
止することができないという欠点があった。
【0005】また、後者の換気装置を設ける構成の場合
には、装置が大掛かりとなって高価となるという欠点の
他に、電力を消費するので維持費を要するという欠点が
あった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来技
術の欠点を解消し、建築物の屋根裏を常時大気に連通さ
せることができ、その結果屋根面を構成する屋根材及び
棟部材の裏面に結露が生じることのない状態に屋根葺き
を行うことのできる換気棟部材を提供することを課題と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、かかる課題
を解決するために鋭意検討した結果、傾斜が緩やかな山
形状の本体を形成されている外側部材及び該本体より傾
斜が急な山形状の本体を形成されている内側部材の両下
側部に、垂木上に棟部近傍を除いて固定されている野地
板上の水勾配方向最上流側に固定されている屋根材の上
流側に固定されている棟固定部材に釘打ち固定される固
定部が形成されており、該固定部同士が互いに係合され
るか又は該固定部に延設されている係合部同士が互いに
係合されて該外側部材の本体と該内側部材の本体との間
に空間が形成されており、前記外側部材の本体の固定部
側には本体の山形の頂部と平行に所定間隔毎に外方に凸
を成していると共に水勾配方向の下流側が開口されてい
るルーバーが、また前記内側部材の本体の該外側部材の
最も上流側に形成されているルーバーの鉛直位置より山
形の頂部側にも複数のルーバーが形成されており、該外
側部材のルーバーから前記空間内に侵入する雨水等の水
が該内側部材のルーバーに至ることを防止せしめるため
に外側部材の最も上流側に形成されているルーバー近傍
の本体の山形の頂部側に少なくとも外側部材のルーバー
の長さより長く且つ外側部材のルーバーと内側部材のル
ーバーとの空気の流通を阻害しない水切り板が設けられ
ており、そして該外側部材の少なくとも水勾配方向の最
も下流側に位置する部位に水抜き孔が形成されていれ
ば、前記課題を解決することができることを究明して本
発明を完成した。
【0008】そして、内側部材のルーバーが外方に凸を
成していると共に本体の山形の頂部側が開口されている
と、外側部材のルーバーから侵入した雨水等の水が内側
部材の本体上を上流側に遡っても内側部材のルーバーか
らの屋内側への水の侵入を確実に防止することができ、
また内側部材の本体の最も固定部側のルーバーより更に
固定部側であって水切り板の下縁部が当接又は近接せし
められている部位に固定部側が低位となる段差が形成さ
れていたり、水切り板が外側部材のルーバーより長手方
向にズレた位置に通気部を形成された長尺状を成してい
ると、外側部材のルーバーから侵入した雨水等の水が内
側部材のルーバーに到達することをより確実に防止する
ことができて雨仕舞に優れた棟構造を施工することがで
きることも究明して本発明を完成したのである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面により本発明に係る換
気棟部材について詳細に説明する。図1は本発明に係る
換気棟部材の1実施例を示す斜視図、図2は図1におけ
る内側部材を示す斜視図、図3は図1に示す本発明に係
る換気棟部材の横断面説明図、図4は本発明に係る換気
棟部材の他の実施例を示す図3に相当する横断面説明
図、図5は図1に示す本発明に係る換気棟部材を建築物
の棟部に固定した状態を示す横断面説明図である。
【0010】図面中、1は垂木5上に棟部近傍を除いて
固定されている野地板6上の水勾配方向最上流側に固定
されている屋根材8の上流側に固定されている棟固定部
材7に釘打ち固定される固定部1bが傾斜が緩やかな山形
状の本体1aの両下側部に形成されている外側部材、2は
外側部材1の本体1aの山形より傾斜が急な山形状の本体
2aの両下側部に前記棟固定部材7の軒側に外側部材1の
固定部1bと一緒に釘打ち固定される固定部2bが形成され
ており外側部材1と係合せしめられている内側部材、3
は係合されている外側部材1の本体1aと内側部材2の本
体2aとの間に形成されている空間である。
【0011】外側部材1と内側部材2とは、固定部1b,
2b同士が互いに係合されているか、又は図示した実施例
の如く固定部1b,2bの更に端縁側にそれぞれ係合部1c,
2cが延設されておりこの係合部1c,2c同士が係合されて
いる。
【0012】前者の固定部1b,2b同士が互いに係合され
ている場合としては、図示しないが例えば外側部材1の
固定部1bの下端が内側部材2の固定部2bの下端を包む形
態に形成することによって固定部1b,2b同士が係合され
ている態様を示すことができる。
【0013】また後者の固定部1b,2bの更に端縁側に延
設されている係合部1c,2c同士が係合されている場合と
しては、図示した実施例の如く内側部材2の固定部2bの
更に端縁側が本体2aと反対側に屈曲されて係合部2cを形
成されていると共に外側部材1の固定部1bの更に端縁側
が本体1aと反対側に屈曲された後に180度折り返されて
内側部材2の係合部2cを包むように係合部1cを形成され
ている態様や、図示しないが内側部材2の固定部2bの更
に端縁側が本体2a側に屈曲されて係合部2cを形成されて
いると共に外側部材1の固定部1bの更に端縁側が本体1a
側に屈曲された後に内側部材2の係合部2cを包むように
180度折り返されて係合部1cを形成されている態様を示
すことができ、この後者の態様の場合には固定部1bの18
0度折り返された部分が棟固定部材7の軒側に当接又は
近接することになるので、棟固定部材7の軒側と固定部
2bの裏面との間にスペーサやパッキング材10を介在させ
た状態で固定部1b,2bが棟固定部材7に釘打ち固定され
る。
【0014】外側部材1及び内側部材2の各固定部1b及
び2bにはそれぞれ釘打ち孔1ba,2baが形成されているこ
とが好ましく、この場合外側部材1又は内側部材2のい
ずれか一方の釘打ち孔1ba,2baが本体1a,2aの山形の頂
部と平行な方向に長い長孔であることが外側部材1と内
側部材2との釘打ち孔1ba,2baの位置のズレを許容する
ことができるので、外側部材1の固定部1bと内側部材2
の固定部2bとを一緒に棟固定部材7に確実に釘打ち固定
することができて好ましい。
【0015】更に外側部材1の本体1aの固定部1b側には
本体1aの山形の頂部と平行に所定間隔毎に上流側から本
体1a上を流下してきた雨水等の水が流入しないように外
方に凸を成していると共に水勾配方向の下流側が開口さ
れているルーバー1dが、また内側部材2の本体2aの外側
部材1の最も上流側に形成されているルーバー1dの鉛直
位置より山形の頂部側に複数のルーバー2dが形成されて
おり、この内側部材2の本体2aに形成されているルーバ
ー2dは外側部材1の本体1aによって外側からは見えない
ので、その配置状態は任意である。
【0016】このように内側部材2の本体2aに形成され
ているルーバー2dが外側部材1の最も上流側に形成され
ているルーバー1dの鉛直位置より山形の頂部側に位置し
ていなければならないのは、後述する水切り板4が設け
られていることと合わせて外側部材1のルーバー1dから
侵入した雨水等の水が内側部材2のルーバー2dに至る現
象が生じないようにするためである。
【0017】従って、内側部材2のルーバー2dとして
は、外側部材1のルーバー1dから侵入した雨水等の水が
山形状の本体2a上を遡ってもルーバー2dから屋内側に侵
入することを防止するために外方に凸を成していると共
に本体2aの山形の頂部側が開口されていたり、ルーバー
2dの開口部の四周の本体2aに上方に屈曲された立上り部
が形成されていたりする態様とすることが、屋内側への
雨水等の水の侵入をより確実に防止することができて好
ましい。
【0018】4は外側部材1のルーバー1dから空間3内
に侵入した雨水等の水が内側部材2のルーバー2dに至る
ことを防止せしめるために外側部材1の最も上流側に形
成されているルーバー1d近傍の本体1aの山形の頂部側に
設けられており少なくとも外側部材1のルーバー1dの長
さより長く且つ外側部材1のルーバー1dと内側部材2の
ルーバー2dとの空気の流通を阻害しない水切り板であ
る。この水切り板4としては、図示した実施例の如く外
側部材1の最も上流側に形成されているルーバー1d近傍
の本体1aの山形の頂部側に外側部材1のルーバー1dの長
さより僅かに長い断面略逆L字状の金属板から成る水切
り板4が外側部材1の本体1aの裏面に固定されている態
様や、図示しないが外側部材1の最も上流側に形成され
ているルーバー1d近傍の本体1aの山形の頂部側に外側部
材1のルーバー1dより長手方向にズレた位置に通気部を
形成された長尺状を成している断面略逆L字状の金属板
から成る水切り板4が外側部材1の本体1aの裏面に固定
されている態様を示すことができ、この後者の態様の場
合には外側部材1のルーバー1dから侵入した雨水等の水
が内側部材2のルーバー2dに到達することをより確実に
防止することができると共に水切り板4の外側部材1へ
の固定を容易に行うことができて好ましい。
【0019】また、内側部材2の本体2aの最も固定部2b
側のルーバー2dより更に固定部2b側であって、水切り板
4の下縁部が当接又は近接せしめられている部位に、固
定部2b側が低位となる段差2eが形成されていると、外側
部材1のルーバー1dから侵入した雨水等の水が内側部材
2の本体2a上を遡ってルーバー2dに到達することをより
確実に防止することができるので好ましい。
【0020】そして、外側部材1の少なくとも水勾配方
向の最も下流側に位置する部位、即ち図示した実施例で
は係合部1cが、水勾配方向の最も下流側に形成されてい
るので、この係合部1cに適宜な間隔毎に水抜き孔1eが形
成されている。
【0021】このように構成されている本発明に係る換
気棟部材を固定して屋根構造を施工するには、先ず垂木
5上に棟部近傍を除いて野地板6を固定し、この野地板
6上に水勾配方向下流側から順次上流側に屋根材8を固
定した後、水勾配方向最上流側に固定された屋根材8の
上流側にその長手方向を水勾配方向と直角な方向にして
棟固定部材7を配置して釘等の固定具9により野地板6
に固定する。
【0022】このとき、棟固定部材7と屋根材8との間
にパッキング材10を介在せしめておくと、棟固定部材
7,屋根材8及び野地板6を貫通して打ち込まれた固定
具9に添って雨水等の水が屋根裏に侵入することがこの
パッキング材10により防止され雨仕舞に優れた構成とす
ることができる。
【0023】しかる後、本発明に係る換気棟部材を、そ
の内側部材2の固定部2bを棟固定部材7に当接させて、
外側部材1及び内側部材2の固定部1b,2bに形成されて
いる釘打ち孔1ba,2baに釘等の固定具9を挿通させて棟
固定部材7に釘打ち固定して棟構造を施工する。このと
き、棟固定部材7と内側部材2の固定部2bとの間にパッ
キング材10を介在せしめておくと、外側部材1のルーバ
ー1dから空間3内に侵入した雨水等の水が内側部材2の
本体2a上を流下してきて外側部材1の固定部1bと内側部
材2の固定部2bとの間に至り内側部材2の釘打ち孔2ba
から固定具9に添って棟固定部材7に侵入することがこ
のパッキング材10により防止され雨仕舞に優れた構成と
することができる。
【0024】また、建築物によって屋根面の水勾配が異
なる場合や棟固定部材7の取付け位置に誤差が生じた場
合には、外側部材1及び内側部材2を構成する金属板を
本体1a,2aの山形の頂部を中心として屈曲させることに
よって、両下縁部に形成されている係合部1c,2cを屋根
材8の上面と略平行に位置せしめたり、固定部2b,2b間
の間隔を棟固定部材7の取付け位置に合わせるように容
易に調整することができる。
【0025】この外側部材1及び内側部材2を構成する
金属板を本体1a,2aの山形の頂部を中心として屈曲する
作業は、例えばダイスに形成されているV字状の溝に外
側部材1の頂部近傍を当てて内側部材2をその頂部裏面
からポンチで押圧する曲げ加工により容易に行うことが
でき、水勾配の異なる各種屋根面や棟固定部材の取付け
位置の誤差に容易に対応することができて、本発明に係
る換気棟部材を水勾配の異なる屋根面毎に準備する必要
がないので経済的である。また、前記加工は通常現場で
行う。
【0026】このように本発明に係る換気棟部材は、垂
木5上に棟部近傍を除いて固定されている野地板6上の
水勾配方向最上流側に固定されている屋根材8の上流側
に固定されている棟固定部材7に釘打ち固定されるもの
であるので、屋根構造として施工された状態では、内側
部材2が屋根裏側に露出しており且つ外側部材1及び内
側部材2にはそれぞれルーバー1d,2dが形成されている
ので、本発明に係る換気棟部材を挾んで屋外と屋内とが
連通せしめられていて屋根裏が大気に連通されて屋内と
屋外との温度差は僅かである。
【0027】また、外側部材1に形成されているルーバ
ー1dから侵入する雨水等の水は、直接又は水切り板4を
流下してこのルーバー1dの下方の内側部材2の本体2a上
に至り、空間3を内側部材2の本体1a上に沿って下流側
に流下する。このとき、外側部材1のルーバー1dは外方
に凸を成していると共に水勾配方向の下流側が開口され
ているから外側部材1の本体1a上を流下してくる雨水等
の水の侵入を効率良く防止できると共に降って来る雨水
の侵入も僅かに抑えることができるので外側部材1のル
ーバー1dからの雨水等の水の侵入量を抑制することがで
き、また内側部材2のルーバー2dが外方に凸を成してい
ると共に本体2aの山形の頂部側が開口されていると、外
側部材1のルーバー1dから侵入し内側部材2の本体2a上
に至った雨水等の水が空間3内で内側部材2の本体2a上
を遡っても内側部材2のルーバー2dから屋内側に侵入す
る現象の発生を防止することができて好ましい。
【0028】更に、内側部材2の本体2aの最も固定部2b
側のルーバー2dより更に固定部2b側であって、水切り板
4の下縁部が当接又は近接せしめられる部位に、固定部
2b側が低位となる段差2eが形成されていると、内側部材
2の本体2a上に至った雨水等の水は段差2eを超えて遡る
ことがないので内側部材2のルーバー2dから屋内側に侵
入することが確実に防止されるので好ましい。
【0029】そして、空間3を内側部材2の本体2a上に
沿って固定部2b側に流下した雨水等の水は、外側部材1
の少なくとも水勾配方向の最も下流側に位置する部位に
形成されている水抜き孔1eから屋根材8上に排水され
る。
【0030】
【発明の効果】以上に詳細に説明した如く、本発明に係
る換気棟部材は、傾斜が緩やかな山形状の本体を形成さ
れている外側部材及びこの本体より傾斜が急な山形状の
本体を形成されている内側部材の両下側部に、垂木上に
棟部近傍を除いて固定されている野地板上の水勾配方向
最上流側に固定されている屋根材の上流側に固定されて
いる棟固定部材に釘打ち固定される固定部が形成されて
おり、該固定部同士が互いに係合されるか又は該固定部
に延設されている係合部同士が互いに係合されて該外側
部材の本体と該内側部材の本体との間に空間が形成され
ており、前記外側部材の本体の固定部側には本体の山形
の頂部と平行に所定間隔毎に外方に凸を成していると共
に水勾配方向の下流側が開口されているルーバーが、ま
た前記内側部材の本体の該外側部材の最も上流側に形成
されているルーバーの鉛直位置より山形の頂部側にも複
数のルーバーが形成されており、該外側部材のルーバー
から前記空間内に侵入する雨水等の水が該内側部材のル
ーバーに至ることを防止せしめるために外側部材の最も
上流側に形成されているルーバー近傍の本体の山形の頂
部側に少なくとも外側部材のルーバーの長さより長く且
つ外側部材のルーバーと内側部材のルーバーとの空気の
流通を阻害しない水切り板が設けられており、そして該
外側部材の少なくとも水勾配方向の最も下流側に位置す
る部位に水抜き孔が形成されているので、建築物の屋根
裏を大気と連通させることができるため屋根面を構成す
る屋根材及び換気棟部材の裏面に結露の生じない屋根構
造を施工することができ、しかも外側部材のルーバーか
ら侵入する雨水等の水が内側部材のルーバーから屋根裏
に侵入することを防止できる雨仕舞に優れた棟構造を施
工することができる。
【0031】そして、内側部材のルーバーが外方に凸を
成していると共に本体の山形の頂部側が開口されている
と、外側部材のルーバーからの雨水等の水の侵入量を少
なくすることができると共に侵入した雨水等の水が内側
部材の本体上を上流側に遡っても内側部材のルーバーか
らの屋内側への水の侵入を効果的に防止することができ
る。
【0032】また、内側部材の本体の最も固定部側のル
ーバーより更に固定部側であって水切り板の下縁部が当
接又は近接せしめられている部位に、固定部側が低位と
なる段差が形成されていたり、水切り板が外側部材のル
ーバーより長手方向にズレた位置に通気部を形成された
長尺状を成していたりすると、外側部材のルーバーから
侵入した雨水等の水が内側部材のルーバーに到達するこ
とを確実に防止することができて雨仕舞に優れた屋根構
造を施工することができ、更に後者の場合には水切り板
を容易に且つ迅速に設けることができ、本発明に係る換
気棟部材を効率良く製作することができる。
【0033】このように種々の効果を奏する本発明に係
る換気棟部材は、その工業的価値の非常に大きなもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る換気棟部材の1実施例を示す斜視
図である。
【図2】図1における内側部材を示す斜視図である。
【図3】図1に示す本発明に係る換気棟部材の横断面説
明図である。
【図4】本発明に係る換気棟部材の他の実施例を示す図
3に相当する横断面説明図である。
【図5】図1に示す本発明に係る換気棟部材を建築物の
棟部に固定した状態を示す横断面説明図である。
【符号の説明】
1 外側部材 1a 本体 1b 固定部 1ba 釘打ち孔 1c 係合部 1d ルーバー 1e 水抜き孔 2 内側部材 2a 本体 2b 固定部 2ba 釘打ち孔 2c 係合部 2d ルーバー 2e 段差 3 空間 4 水切り板 5 垂木 6 野地板 7 棟固定部材 8 屋根材 9 固定具 10 パッキング材

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 傾斜が緩やかな山形状の本体(1a)を形成
    されている外側部材(1)及び該本体(1a)より傾斜が急な
    山形状の本体(2a)を形成されている内側部材(2)の両下
    側部に、垂木(5)上に棟部近傍を除いて固定されている
    野地板(6)上の水勾配方向最上流側に固定されている屋
    根材(8)の上流側に固定されている棟固定部材(7)に釘
    打ち固定される固定部(1b,2b)が形成されており、該固
    定部(1b,2b)同士が互いに係合されるか又は該固定部(1
    b,2b)に延設されている係合部(1c,2c)同士が互いに係
    合されて該外側部材(1)の本体(1a)と該内側部材(2)の
    本体(2a)との間に空間(3)が形成されており、前記外側
    部材(1)の本体(1a)の固定部(1b)側には本体(1a)の山形
    の頂部と平行に所定間隔毎に外方に凸を成していると共
    に水勾配方向の下流側が開口されているルーバー(1d)
    が、また前記内側部材(2)の本体(2a)の該外側部材(1)
    の最も上流側に形成されているルーバー(1d)の鉛直位置
    より山形の頂部側にも複数のルーバー(2d)が形成されて
    おり、該外側部材(1)のルーバー(1d)から前記空間(3)
    内に侵入する雨水等の水が該内側部材(2)のルーバー(2
    d)に至ることを防止せしめるために外側部材(1)の最も
    上流側に形成されているルーバー(1d)近傍の本体(1a)の
    山形の頂部側に少なくとも外側部材(1)のルーバー(1d)
    の長さより長く且つ外側部材(1)のルーバー(1d)と内側
    部材(2)のルーバー(2d)との空気の流通を阻害しない水
    切り板(4)が設けられており、そして該外側部材(1)の
    少なくとも水勾配方向の最も下流側に位置する部位に水
    抜き孔(1e)が形成されていることを特徴とする換気棟部
    材。
  2. 【請求項2】 内側部材(2)のルーバー(2d)が外方に凸
    を成していると共に本体(2a)の山形の頂部側が開口され
    ている請求項1に記載の換気棟部材。
  3. 【請求項3】 内側部材(2)の本体(2a)の最も固定部(2
    b)側のルーバー(2d)より更に固定部(2b)側であって、水
    切り板(4)の下縁部が当接又は近接せしめられている部
    位に、固定部(2b)側が低位となる段差(2e)が形成されて
    いる請求項1又は2に記載の換気棟部材。
  4. 【請求項4】 水切り板(4)が、外側部材(1)のルーバ
    ー(1d)より長手方向にズレた位置に通気部を形成された
    長尺状を成している請求項1から3までのいずれか1項
    に記載の換気棟部材。
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