JP2024051952A - 換気口付き鼻隠し材 - Google Patents

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【課題】鼻隠し材の縦片表面において、換気口の下方に水返し板を設けることで、強い風雨の際でも、雨水が縦片表面を上がって換気口から小屋裏側へ侵入することを防止することができる換気口付き鼻隠し材を提供する。【解決手段】本発明の換気口付き鼻隠し材は、建物屋根の軒先の前記建物屋根の小屋裏を塞ぐように取り付ける長尺の鼻隠し材であって、前記鼻隠し材は、縦方向に伸びる縦片を有し、該縦片の一部には前記小屋裏と外気とを連通する換気口が形成され、前記縦片の外気側表面に、前記換気口の下方において前記鼻隠し材の長手方向に突状の水返し板を形成したことを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、軒先に取り付ける鼻隠し材であって、軒裏の換気を行う換気口を有するものに関する。
木造建築物では、小屋裏の劣化の軽減を図るため、軒裏に換気口を設けて、小屋裏の換気を図ることが一般に行われている。この換気口は、防水のため、比較的雨水がかかりにくい軒天部に設けることが一般的である。
一方、小屋裏を構成する部材として、鼻隠し材が用いられる。この鼻隠し材に換気口を設けることで、換気口の部材費、施工費を縮減できるが、次の課題が生じる。
鼻隠し材は軒先に位置するので、軒天部に比べて雨水がかかりやすく、防水に一層の配慮が必要となる。また、鼻隠し材は、鼻隠し下地の上に装着することが一般的である。鼻隠し材の外側には雨樋を設置することが一般的に行われるが、この雨樋のブラケットを、木造建築物においては一般に用いられる木製の鼻隠し下地に固定するため、この鼻隠し下地が換気口を塞がないように、小屋裏と換気口との換気通路の確保が問題となる。
このような、鼻隠し材の一部に換気口を成型した換気口付き鼻隠し材には、次のような従来技術が存在する。
特開2022-025399号公開公報 特開2020-122260号公開公報
特許文献1には、建物側水切り部30と屋根側水切り部40とから構成される、鼻隠し材となる軒先水切21が開示されており、建物側水切り部30には換気スリット65を、屋根側水切り部40には換気スリット48,49を形成して、軒裏(小屋裏)空間と外気を換気する構造が開示されている。
また、特許文献2には、軒先側の軒先水切21と建物側の固定金具31とを重ね合わせて一体化している、鼻隠し材となる構造が開示されている。陸屋根形式の実施例において、やはり軒先水切21に開口するスリット24L、固定金具31に開口するスリット31L、さらに換気面戸41に開口されたスリット42H、42Lによって、屋根4の内部空間と外気とを換気する構造が開示されている。
外気に対して開口する特許文献1のスリット48,49も、特許文献2のスリット24Lも、いずれもが、それぞれの部材の垂直面に開口している。雨水が入り込みにくくするように、特許文献1においてはスリット48,49が樋桶72の、特許文献2においてはスリット24Lも樋桶22の、それぞれ背後に隠れるように開口しているが、台風など強い風が吹く際は、横殴りの雨がスリット48,49、24Lに吹き込む可能性があった。
また、豪雨の際には、スリット48,49、24Lが形成される、それぞれの部材に吹き付けられた雨水が、その垂直面を伝ってスリット48,49、24Lに侵入する可能性も高く、鼻隠し材に換気口を形成した場合は、軒裏に対して高い防水性能を期待できないという問題があった。
そこで、本発明は、このような従来の鼻隠し部が有していた問題を解決しようとするものであり、軒裏への換気性能を確保しつつ、同時に高い防水機能を獲得することができる換気口付き鼻隠し材の提供を目的とするものである。
上記課題を解決する代表的な換気口付き鼻隠し材は、建物屋根の軒先の前記建物屋根の小屋裏を塞ぐように取り付ける長尺の鼻隠し材であって、前記鼻隠し材は、縦方向に伸びる縦片を有し、該縦片の一部には前記小屋裏と外気とを連通する換気口が形成され、前記縦片の外気側表面に、前記換気口の下方において前記鼻隠し材の長手方向に突状の水返し板を形成したことを特徴とする。
また、前記縦片は前記換気口を有する上部の第1部材と、それより下部の第2部材とから成り、前記第1部材の下端部と、前記第2部材の上端とを外気側へ直角に折り曲げて両者を連結する連結部とし、該連結部に前記水返し板を形成する構造としてもよい。
また、前記縦片は前記換気口の下方において、前記縦片を構成する部材とは別部材を取り付け、前記水返し板を形成した構造としてもよい。
さらに、前記縦片の前記小屋裏側に前記縦片と対向する上部対向片を設け、該上部対向片には第2の換気口を形成して、前記換気口と前記第2の換気口とにより前記小屋裏と外気とを連通する換気通路を形成し、前記換気口と前記第2の換気口との間に遮風板を取り付けた構造としてもよい。
本発明は、軒の小屋裏空間と外気との換気を行うことができる、軒先に取り付ける鼻隠し材を提供するものであって、
特に、縦片に開口した換気口の下側に水返し板を取り付けることで、吹上げられた雨水が入り込みにくい換気口付き鼻隠し材を提供することを可能にする。
本発明の第1実施形態の鼻隠し材の施工状態を説明した側面図である。 同実施形態の鼻隠し材の斜視図である。 本発明の第2実施形態の鼻隠し材の斜視図である。 本発明の第3実施形態の鼻隠し材の斜視図である。 本発明の第4実施形態の鼻隠し材の施工状態を説明した側面図である。
[第1実施形態]
図1及び図2を用いて、本発明に係る鼻隠し材の第一実施形態を具体的に説明する。
第1実施形態における鼻隠し材1は、スチール、ステンレス、アルミなどの金属をプレスによる折り曲げ、ロールフォーミング、押出などの加工により、一体に形成した長尺状の建材である。鼻隠し材1は、上部を構成する第1部材1Aと下部を構成する第2部材1Bとを後述する構造により連結しており、この部分に長手方向に突状となる(突条形状を有する)水返し板1fを形成している。
鼻隠し材1は、軒の骨組みを構成する野縁5の下側に取り付ける、天井材である軒天材4と、垂木10によって支えられる屋根下地11及び屋根材12とが交差する軒先に取り付けられ、軒先の端面を構成するものである。そして、これら屋根下地11、軒天材4、外壁6、そして鼻隠し材1によって、小屋裏9の空間が構成される。
本実施形態においては、木製の下地材2が、鼻隠し材1の裏面に接着剤等により一体に固定されており、現場で両者を別々に取り付けていた従来の構造に比べて、現場での施工作業を容易にすることができる。
鼻隠し材1には、その外側に樋8が並行して設置されるが、鼻隠し材1の小屋裏9側裏面に配置される木製の下地材2に対し、樋8のブラケット部8aをネジ8bにより固定することによって行われる。この樋8は、屋根材12の下端部下に位置決めされ、屋根から垂下する雨を受け止める。なお、屋根下地11と屋根材12との間には、導水板13が挟み込まれており、屋根から流れ落ちる雨水を樋8に案内する機能を有している。
また、鼻隠し材1の上端と屋根下地11と接合部において、水密材14を固定している。この水密材14は、EPDM、PVC等の発泡体であって、野地板と鼻隠しとの取り合い部の防水の為に設けるものである。具体的には、鼻隠し材1か、屋根下地11(野地板)に貼って使用する。
次に、鼻隠し材1自体の構造について、説明する。鼻隠し材1は、上下方向に伸びる縦片1aと、縦片の上端を略水平方向に折り曲げて横方向に伸びる上部片1bとを有し、上部片1bの先端はさらに下方に折り曲げ、縦片1aと対向する上対向片1cとしている。
また、縦片1aの下端は折り曲げ角度が鋭角となるように、横斜め上方向に伸びる下部片1dと、さらに下部片1dの先端を上方に折り曲げ、縦片1aと対向する下対向片1eを形成している。これら各片1a乃至1eにより、鼻隠し材1は垂直断面C字形状を有する。
なお、下部片1dの水平方向の張り出し長さは、上対向片1bの張り出し長さより長く、上対向片1cと下対向片1eには鼻隠し材1の前後方向に段差が生じる。そして、上対向片1bの張り出し長さと略同じ厚みを有する下地材2を縦片1aの裏面に取り付けた際には、下地材2と下対向片1eとの間に隙間を生じさせて、後述する換気空間Sとなる。
縦片1aの上部と、これに対向する上対向片1cには、それぞれ換気口と第2の換気口となる多数のスリット1as、スリット1csが鼻隠し材1の長尺方向に間欠的に形成されている。このうち、外気に対面するスリット1asは、開口部の切り抜き部がプレスされて残り、目隠しスリットとなっているのに対して、小屋裏空間9に対面するスリット1csは完全に開口した開口スリットとしている。
縦片1aの外面には、スリット1asの直下に水返し板1fが形成されている。強い風が吹きつけた際に、縦片1aの外気側表面に雨水が下から上に流れることがある。水返し板1fは、縦片1aの表面を伝って吹き上げられる雨水をブロックすることで、下方からスリット1asから雨水が侵入することを抑制することができる。
なお、鼻隠し材1は上部の第1部材1Aと下部の第2部材1Bとから構成されるが、第1部材1Aの下端部は、前記縦片の前記外気側表面側に直角に曲がって、縦片1aの外側へ張り出すように屈曲部1Afを形成している。また、第2部材1Bの上端部は第1部材1Aの屈曲部1Afを上下で挟むように折り返し部1Bfが形成される。
すなわち、第2部材1Bの折り返し部1Bfで第1部材1Aの屈曲部1Afをかしめることにより、この部分が第1部材1Aと第2部材1Bとの連結部となるとともに、水返し板1fが形成される。
これら互いのスリット1as、1csは水平方向に同じ高さに形成されており、上述のように、下地材2を鼻隠し材1の裏面に取り付けても、両者間に外気と小屋裏空間9とを連通する換気通路F1が形成される。なお、鼻隠し材1の長尺方向の両端側部は、図示しない金属製あるいは合成樹脂製のキャップ等で閉鎖されている。
また、鼻隠し材1の内側には、スリット1asとスリット1csとの間を仕切る、遮風板1gを取り付けて、換気通路F1を蛇行させている。遮蔽板1gは、断面L字型の長尺材、いわゆるアングル材であって、基部1g1を上部片1bの裏面に接着剤や溶接等により取り付けることで、遮風部1g2を立設させている。
遮風板1gを取り付けることにより、強い風が吹きつけても、遮風板1gが縦片1aのスリット1asからの風雨を一旦さえぎるために、小屋裏9に風雨が直接入り込むことを抑制することができる。
下部片1dにも、多数のスリット1dsが鼻隠し材1の長尺方向に間欠的に形成されており、これを下方に向けた換気口としている。同スリット1dsは、上述したスリット1asと同じく、開口部を折り曲げた目隠しスリットとしている。
また、縦片1aに対する下部片1dの折り曲げ角度は90度より小さい鋭角となっており、縦片1aの下端は換気口たるスリット1dsより下に位置する。すなわち、下部片1dは縦片1aに対して上方に立ち上がっており、縦片1aの下端が水切り部1xとなる。このため、この水切り部1xはスリット1dsに隣接して配置されることとなり、スリット1dsに直接風雨が当たらないようにするとともに、縦片1aの該表面を伝う雨水をこの部分から落下させ、スリット1dsに侵入しづらい構造としている。
また、上述のように下部片1dの先端は上方に折り返されて、下部対向片1eが形成されている、下部片1dは、上部片1bよりも水平方向の張り出しが大きい。このため、下地材2を鼻隠し材1の裏側に配置した際には、その差分だけ、下地材2と下部対向片1eとの間に隙間ができる。
この隙間に、金属製、あるいは合成樹脂製のスペーサ3を準備し、これを複数、間欠的に設置し、これらを介して下地材2に建物の野縁5を固定する。このスペーサ3は、水平断面C字形状を有するが、本体3aに開口したネジ穴3bを使って木ネジ等で下地材2に固定する。このため、隣接するスペーサ3同士の空間及び、スペーサ3自体が有する空洞3cによって、この部分が換気空間Sとなり、外気に接するスリット1dsにより、外気と小屋裏空間9とを連通する、もう一つの換気通路F2を形成する。
また、換気通路F2による換気の際には、上述したように、水切り部1xが縦片1aを伝って流れる雨水をスリット1dsより下に流すので、これより高い位置にあるスリット1dsを通して雨水が小屋裏空間9側に侵入しにくくし、さらに、スリット1dsの外気側をガードしているので、強風が吹いても風圧によるスリット1dsへの雨滴の浸入を抑制することができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態を、図3を用いて説明する。第1実施形態と同様の構造については、同じ符号を付して説明を省略する。
第2実施形態の鼻隠し材21も同じく、スチール、ステンレス、アルミなどの金属をプレスによる折り曲げ、ロールフォーミング、押出などの加工により、一体に形成した長尺状の建材である。
鼻隠し材21の基本的形状は第1実施形態の鼻隠し材1と同様であって、縦片21aと、上部片21b、上部対向片21c、下部片21d、さらに下部対向片21eとから構成されて、垂直断面C字形状を有する。
縦片21aの上部と、これに対向する上部対向片21cには、それぞれ換気口となる多数のスリット21as、スリット21csが鼻隠し材1の長尺方向に間欠的に形成されている。また、スリット21asは目隠しスリットとなり、小屋裏空間9側のスリット21csが開放スリットとなっているのも、第1実施形態と同様である。
鼻隠し材21の長尺方向の両端側部は、図示しない金属製あるいは合成樹脂製のキャップ等で閉鎖されており、両スリット21as、21csにより、外気と小屋裏空間9とを連通する換気通路F1が形成される。また、基部21g1及び遮風部21g2からなる遮風板21gの構造及び機能についても第1実施形態と同様である。
下部片21dにも、スリット21dsが形成されており、下地材2と下対向片21eとの間に間欠的に配置されるスペーサ3により、この換気空間Sを一部とする、2つ目の換気通路F2が形成されることも第1実施形態の鼻隠し材1と同様であり、また、スリット21dsより下方に垂下する水切り部21xの構造についても同様である。
一方、第2実施形態の鼻隠し材21は第1実施形態の鼻隠し材1と異なり、縦片21aが単体の部材で構成される。スリット21asの直下において、この単体の縦片21aを外側に折り曲げて、再度、折り返すことにより、この部分に水返し板21fを形成している。
縦片21aを単純に折り曲げることで、水返し板21fを形成することができるので、製造コストに優れた換気口付き鼻隠し材21を構成することができる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態を、図4を用いて説明する。第1実施形態と同様の構造については、同じ符号を付して説明を省略する。
第3実施形態の鼻隠し材31も同じく、スチール、ステンレス、アルミなどの金属をプレスによる折り曲げ、ロールフォーミング、押出などの加工により、一体に形成した長尺状の建材である。
鼻隠し材31の基本的形状は第1実施形態の鼻隠し材1と同様であって、縦片31aと、上部片31b、上対向片31c、下部片31d、さらに下対向片31eとから構成されて、垂直断面C字形状を有する。
縦片31aの上部と、これに対向する上対向片31cには、それぞれ換気口となる多数のスリット31as、スリット31csが鼻隠し材1の長尺方向に間欠的に形成されている。また、スリット31asは目隠しスリットとなり、小屋裏空間9側のスリット31csが開放スリットとなっているのも、第1実施形態と同様である。
鼻隠し材21の長尺方向の両端側部は、図示しない金属製あるいは合成樹脂製のキャップ等で閉鎖されており、両スリット31as、31csにより、外気と小屋裏空間9とを連通する換気通路F1が形成される。また、基部31g1及び遮風部31g2からなる遮風板31gの構造及び機能についても第1実施形態と同様である。
下部片31dにも、スリット31dsが形成されており、下地材2と下対向片31eとの間に間欠的に配置されるスペーサ3により、この換気空間Sを一部とする、2つ目の換気通路F2が形成されることも第1実施形態の鼻隠し材1と同様であり、また、スリット31dsより下方に垂下する水切り部31xの構造についても同様である。
一方、第3実施形態の鼻隠し材31の水返し板31fは、第1実施形態や第2実施形態の鼻隠し材1,21のように鼻隠し材1の縦片1a、1bを屈折させて構成した構造と異なり、別体の部材により構成される。この水返し板31fは、遮蔽板31gと同じく、断面L字型の長尺材、いわゆるアングル材である。そして、その基部31f1を、スリット1asの直下において縦片1aの表面側に接着剤や溶接等により取り付けることで、水切部31f2を立設させて、水返し板31fを形成している。
このように、別部材で水返し板31fを構成したため、設置する現場において、適宜、複数の張り出し長さを有する部材を選択することで、その場にあった最適な換気口の防水構造を提供することができる。
[第4実施形態]
次に、本発明の第4実施形態を、図5を用いて説明する。第1実施形態と同様の構造については、同じ符号を付して説明を省略する。
第4実施形態の鼻隠し材41も、スチール、ステンレス、アルミなどの金属をプレスによる折り曲げ、ロールフォーミング、押出などの加工により、一体に形成した長尺状の建材であるが、上述した第1実施形態乃至第3実施形態が、軒天材を配した軒先に取り付けられる鼻隠し材であったのに対して、建物の外壁6に対して連続して取り付けられる鼻隠し材である。
基本構造は、第1実施形態乃至第3実施形態の鼻隠し材と同じく、縦片41aと、上部片41b、上対向片41c、下部片41d、さらに下対向片41eとから構成されて、垂直断面C字形状を有し、縦片41aと上対向片41cにはそれぞれスリット41as、41csを開口して、ここに遮風板41gを有する通気路F1を形成している。
縦片41aの外気側、スリット41asの直下には、第1実施形態ど同様の水返し板41fを有しているが、この鼻隠し材41の特徴点は、下部片41dは平面上に形成され、また、スリットすなわち換気口は形成されていないことである。
そして、外壁6はその上端をこの下部片41dに突き当てて、施工され、小屋裏空間9と外気との換気は、もっぱら通気路F1を通して行われる。
このように、水返し板を有する鼻隠し材は、本実施形態のように、外壁に連続する部分に使用するために、下部片41dの形状とすることもできる。
[他のバリエーション]
本発明の換気口付き鼻隠し材は、水返し板を形成するに際し、第1実施形態乃至第3実施形態以外のバリエーションを採用することもでき、例えば、断面コ字状の突出としてもよいし、また複数枚の水返し板を重ねて形成してもよい。
また、第1実施形態乃至第3実施形態の鼻隠し板では、下部片1d、21d、31dにもスリット(換気口)1ds、21ds、31dsを形成して、第2の換気通路F2を設けたが、この構造は必須ではなく、F2を有さない構造としてもよいことはもちろんである。
以上のように、本発明の鼻隠し材によれば、鼻隠し材自体に換気口を設けるために、軒天に別途、換気部材を設けることなく、建物の施工を簡略化することができる。
特に、換気口の下側に、風圧により縦片の表面を上昇する雨水をブロックする水返し板を形成することにより、雨水が換気口を通して、小屋裏側に流れ込むことを抑制することができる換気口付き鼻隠し材を提供することができる。
1,21,31,41…鼻隠し材
1a,21a,31a,41a…縦片
1b,21b,31b,41b…上部片
1c,21c,31c,41c…上対向片
1d,21d,31d,41d…下部片
1e,21e,31e,41e…下対向片
1ds,21ds,31ds…スリット
1f,21f,31f,41f…水返し板
1g,21g,31g,41g…遮風板
1x,21x,31x…水切り部
1as,21as,31as,41as…スリット(換気口)
1cs,21cs,31cs,41cs…スリット(第2の換気口)
2…下地材
3…スペーサ
S…換気空間
4…軒天材
5…野縁
6…外壁
8…樋
9…小屋裏空間
12…屋根材
F1…第1の換気通路(換気通路)
F2…第2の換気通路

Claims (4)

  1. 建物屋根の軒先の前記建物屋根の小屋裏を塞ぐように取り付ける長尺の鼻隠し材であって、
    前記鼻隠し材は、縦方向に伸びる縦片を有し、該縦片の一部には前記小屋裏と外気とを連通する換気口が形成され、
    前記縦片の外気側表面に、前記換気口の下方において前記鼻隠し材の長手方向に突状の水返し板を形成したことを特徴とする換気口付き鼻隠し材。
  2. 請求項1記載の換気口付き鼻隠し材であって、前記縦片は前記換気口を有する上部の第1部材と、それより下部の第2部材とから成り、前記第1部材の下端部と、前記第2部材の上端とを外気側へ直角に折り曲げて両者を連結する連結部とし、該連結部に前記水返し板を形成したことを特徴とする換気口付鼻隠し材。
  3. 請求項1記載の換気口付き鼻隠し材であって、前記縦片は前記換気口の下方において、前記縦片を構成する部材とは別部材を取り付け、前記水返し板を形成したことを特徴とする換気口付鼻隠し材。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか記載の換気口付き鼻隠し材であって、前記縦片の前記小屋裏側に前記縦片と対向する上部対向片を設け、該上部対向片には第2の換気口を形成して、前記換気口と前記第2の換気口とにより前記小屋裏と外気とを連通する換気通路を形成し、前記換気口と前記第2の換気口との間に遮風板を取り付けたことを特徴とする換気口付き鼻隠し材。
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