JP2019057702A - 半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】間引き型IGBTの特性の向上を可能とする半導体装置を提供する。【解決手段】実施形態の半導体装置は、第1の面と第2の面を有する半導体層と、エミッタ電極と、コレクタ電極と、第1の面に略平行な第1の方向に伸長するトレンチゲート電極と、第1の方向に伸長するダミートレンチゲート電極と、pベース領域と、エミッタ領域と、nベース領域と、コレクタ領域と、トレンチゲート電極と、トレンチゲート絶縁膜と、ダミートレンチゲート電極と、ダミートレンチゲート絶縁膜と、トレンチゲート電極及びダミートレンチゲート電極に接続された第1のゲートパッド電極と、第1のゲートパッド電極とトレンチゲート電極との間に接続された第1の電気抵抗と、第1のゲートパッド電極とダミートレンチゲート電極との間に接続された第2の電気抵抗と、を備え、トレンチゲート電極のCR時定数は、ダミートレンチゲート電極のCR時定数よりも小さい。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、半導体装置に関する。
電力用の半導体装置の一例として、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)がある。IGBTは、例えば、コレクタ電極上に、p型コレクタ領域、nベース領域、pベース領域が設けられる。そして、pベース領域を貫通し、nベース領域に達するトレンチ内に、トレンチゲート絶縁膜を介してトレンチゲート電極が設けられる。さらに、pベース領域表面のトレンチに隣接する領域に、エミッタ電極に接続されるエミッタ領域が設けられる。
IGBTでは、ゲート電極に正電圧が印加されることにより、pベース領域にチャネルが形成される。そして、エミッタ領域からnベース領域に電子が注入されると同時に、コレクタ領域からnベース領域に正孔が注入される。これにより、コレクタ電極とエミッタ電極間に電流が流れる。
IGBTのコレクタ電極とエミッタ電極との間のオン抵抗を低減するため、nべース領域からの正孔の排出を抑制する方法がある。この方法では、nべース領域からエミッタ電極への正孔の排出を抑制することで、相対的に電子の注入量を増大させ、IGBTのオン抵抗を低減する。
例えば、上記方法を実現するために、トレンチゲート電極の間に、チャネルの形成に寄与しないダミートレンチゲート電極を設ける間引き型IGBTが提案されている。スイッチング速度の向上やオン抵抗の低減等、特性の向上した間引き型IGBTの実現が望まれる。
特開2013−251296号公報
本発明が解決しようとする課題は、間引き型IGBTの特性の向上を可能とする半導体装置を提供することにある。
実施形態の半導体装置は、第1の面と、前記第1の面と対向する第2の面を有する半導体層と、少なくとも一部が前記第1の面に接するエミッタ電極と、少なくとも一部が前記第2の面に接するコレクタ電極と、前記半導体層の中に設けられ、前記第1の面に略平行な第1の方向に伸長するトレンチゲート電極と、前記半導体層の中に設けられ、前記第1の方向に伸長するダミートレンチゲート電極と、前記半導体層の中に設けられたp型のpベース領域と、前記半導体層の中に設けられ、前記pベース領域と前記第1の面との間に設けられ、前記エミッタ電極に電気的に接続されたn型のエミッタ領域と、前記半導体層の中に設けられ、前記pベース領域と、前記第2の面との間に設けられたn型のnベース領域と、前記半導体層の中に設けられ、前記nベース領域と前記第2の面との間に設けられ、前記コレクタ電極に電気的に接続されたp型のコレクタ領域と、前記トレンチゲート電極と前記pベース領域との間、前記トレンチゲート電極と前記エミッタ領域との間、及び、前記トレンチゲート電極と前記nベース領域との間に設けられ、前記pベース領域、前記エミッタ領域、及び、前記nベース領域に接するトレンチゲート絶縁膜と、前記ダミートレンチゲート電極と前記pベース領域との間、及び、前記ダミートレンチゲート電極と前記nベース領域との間に設けられ、前記pベース領域、及び、前記nベース領域に接するダミートレンチゲート絶縁膜と、前記トレンチゲート電極、及び、前記ダミートレンチゲート電極に電気的に接続された第1のゲートパッド電極と、前記第1のゲートパッド電極と前記トレンチゲート電極との間に電気的に接続された第1の電気抵抗と、前記第1のゲートパッド電極と前記ダミートレンチゲート電極との間に電気的に接続された第2の電気抵抗と、を備え、前記トレンチゲート電極のCR時定数は、前記ダミートレンチゲート電極のCR時定数よりも小さい。
第1の実施形態の半導体装置の模式平面図。 第1の実施形態の半導体装置の模式断面図。 第1の比較形態の半導体装置の模式平面図。 第1の比較形態の半導体装置の模式断面図。 第2の比較形態の半導体装置の模式平面図。 第2の比較形態の半導体装置の模式断面図。 第1の実施形態の半導体装置の作用及び効果の説明図。 第1の実施形態の半導体装置の作用及び効果の説明図。 第2の実施形態の半導体装置の模式平面図。 第2の実施形態の半導体装置の模式断面図。 第2の実施形態の半導体装置の等価回路図。 第3の実施形態の半導体装置の模式平面図。 第4の実施形態の半導体装置の模式平面図。 第4の実施形態の半導体装置の模式断面図。 第4の実施形態の半導体装置の作用及び効果の説明図。 第5の実施形態の半導体装置の模式平面図。 第5の実施形態の半導体装置の模式断面図。 第5の実施形態の半導体装置の作用及び効果の説明図。 第5の実施形態の半導体装置の模式平面図。 第5の実施形態の半導体装置の模式断面図。 第5の実施形態の半導体装置の作用及び効果の説明図。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施形態を説明する。なお、以下の説明では、同一の部材等には同一の符号を付し、一度説明した部材等については適宜その説明を省略する。
本明細書中、n型、n型、n型との表記がある場合、n型、n型、n型の順でn型の不純物濃度が低くなっていることを意味する。また、p型、p型、p型の表記がある場合、p型、p型、p型の順で、p型の不純物濃度が低くなっていることを意味する。
(第1の実施形態)
本実施形態の半導体装置は、第1の面と、第1の面と対向する第2の面を有する半導体層と、少なくとも一部が第1の面に接するエミッタ電極と、少なくとも一部が第2の面に接するコレクタ電極と、半導体層の中に設けられ、第1の面に略平行な第1の方向に伸長するトレンチゲート電極と、半導体層の中に設けられ、第1の方向に伸長するダミートレンチゲート電極と、半導体層の中に設けられたp型のpベース領域と、半導体層の中に設けられ、pベース領域と第1の面との間に設けられ、エミッタ電極に電気的に接続されたn型のエミッタ領域と、半導体層の中に設けられ、pベース領域と、第2の面との間に設けられたn型のnベース領域と、半導体層の中に設けられ、nベース領域と第2の面との間に設けられ、コレクタ電極に電気的に接続されたp型のコレクタ領域と、トレンチゲート電極とpベース領域との間、トレンチゲート電極とエミッタ領域との間、及び、トレンチゲート電極とnベース領域との間に設けられ、pベース領域、エミッタ領域、及び、nベース領域に接するトレンチゲート絶縁膜と、ダミートレンチゲート電極とpベース領域との間、及び、ダミートレンチゲート電極とnベース領域との間に設けられ、pベース領域、及び、nベース領域に接するダミートレンチゲート絶縁膜と、トレンチゲート電極、及び、ダミートレンチゲート電極に電気的に接続された第1のゲートパッド電極と、第1のゲートパッド電極とトレンチゲート電極との間に電気的に接続された第1の電気抵抗と、第1のゲートパッド電極とダミートレンチゲート電極との間に電気的に接続された第2の電気抵抗と、を備え、トレンチゲート電極のCR時定数は、ダミートレンチゲート電極のCR時定数よりも小さい。
図1は、本実施形態の半導体装置の模式平面図である。図2は、本実施形態の半導体装置の模式断面図である。図2(a)は図1のAA’断面図である。図2(b)は図2(a)に等価回路を重ね書きした説明図である。
本実施形態の半導体装置は、半導体層に形成されたトレンチの中にゲート電極を備えるトレンチIGBT100である。トレンチIGBT100は、ダミートレンチゲート電極を有する間引き型IGBTである。
本実施形態のトレンチIGBT100は、半導体層10、エミッタ電極12、コレクタ電極14、トレンチゲート電極16、ダミートレンチゲート電極18、pベース領域20、エミッタ領域22、nベース領域24、バリア領域26(n型半導体領域)、コレクタ領域28、トレンチゲート絶縁膜30、ダミートレンチゲート絶縁膜32、ゲートパッド電極34(第1のゲートパッド電極)、内部ゲート抵抗36(第1の電気抵抗)、ダミーゲート抵抗38(第2の電気抵抗)、エミッタパッド電極40、ゲート電極接続配線42(第1の接続配線)、ダミーゲート電極接続配線44(第2の接続配線)、トレンチ50、ダミートレンチ52を備える。
半導体層10は、第1の面P1と、第1の面P1に対向する第2の面P2とを有する。半導体層10は、例えば、単結晶シリコンである。半導体層10の膜厚は、例えば、50μm以上700μm以下である。
エミッタ電極12の少なくとも一部は半導体層10の第1の面P1に接する。エミッタ電極12は、例えば、金属である。エミッタ電極12には、エミッタ電圧(Ve)が印加される。エミッタ電圧は、例えば、0Vである。
コレクタ電極14の少なくとも一部は半導体層10の第2の面P2に接する。コレクタ電極14は、例えば、金属である。コレクタ電極14には、コレクタ電圧(Vc)が印加される。コレクタ電圧は、例えば、200V以上6500V以下である。
トレンチゲート電極16は、半導体層10の中に複数設けられる。トレンチゲート電極16は、半導体層10に形成されたトレンチ50の中に設けられる。トレンチゲート電極16は、第1の面P1に略平行な第1の方向に伸長する。トレンチゲート電極16は、例えば、n型不純物又はp型不純物を含む多結晶シリコンである。
ダミートレンチゲート電極18は、半導体層10の中に複数設けられる。ダミートレンチゲート電極18は、半導体層10に形成されたダミートレンチ52の中に設けられる。ダミートレンチゲート電極18は、第1の面P1に略平行な第1の方向に伸長する。ダミートレンチゲート電極18は、トレンチゲート電極16の間に、トレンチゲート電極16に平行に設けられる。ダミートレンチゲート電極18は、例えば、n型不純物又はp型不純物を含む多結晶シリコンである。
pベース領域20は、半導体層10の中に設けられる。pベース領域20は、p型の半導体領域である。pベース領域20のトレンチゲート絶縁膜30に接する領域は、IGBT100のチャネル領域として機能する。
エミッタ領域22は、半導体層10の中に設けられる。エミッタ領域22は、pベース領域20と第1の面P1との間に設けられ、トレンチゲート絶縁膜30と接している。エミッタ領域22は、n型の半導体領域である。エミッタ領域22は、2つのダミートレンチゲート電極18の間には設けられない。エミッタ領域22は、エミッタ電極12に電気的に接続される。
nベース領域24は、半導体層10の中に設けられる。nベース領域24は、pベース領域20と第2の面との間に設けられる。nベース領域24は、n型の半導体領域である。
バリア領域26は、半導体層10の中に設けられる。バリア領域26は、pベース領域20とnベース領域24との間に設けられる。バリア領域26は、n型の半導体領域である。バリア領域26のn型不純物濃度は、nベース領域24のn型不純物濃度よりも高い。バリア領域26のn型不純物濃度は、エミッタ領域22のn型不純物濃度よりも低い。バリア領域26はトレンチIGBT100のオン抵抗を低減する機能を有する。
コレクタ領域28は、半導体層10の中に設けられる。コレクタ領域28は、nベース領域24と第2の面P2との間に設けられる。コレクタ領域28は、p型の半導体領域である。コレクタ領域28のp型不純物濃度は、pベース領域20のp型不純物濃度よりも高い。コレクタ領域28は、コレクタ電極14に電気的に接続される。
なお、nベース領域24とコレクタ領域28との間に、nベース領域24よりもn型不純物濃度の高いバッファ領域を設けることも可能である。バッファ領域を設けることにより、トレンチIGBT100がオフ状態の際に、空乏層の伸びを抑制することが可能となる。
トレンチゲート絶縁膜30は、トレンチゲート電極16と、pベース領域20、エミッタ領域22、及び、nベース領域24との間に設けられる。トレンチゲート絶縁膜30は、トレンチ50の中に設けられる。トレンチゲート絶縁膜30は、pベース領域20、エミッタ領域22、及び、nベース領域24に接する。トレンチゲート絶縁膜30は、例えば、酸化シリコンである。
ダミートレンチゲート絶縁膜32は、ダミートレンチゲート電極18と、pベース領域20、及び、nベース領域24との間に設けられる。ダミートレンチゲート絶縁膜32は、ダミートレンチ52の中に設けられる。ダミートレンチゲート絶縁膜32は、pベース領域20、及び、nベース領域24に接する。ダミートレンチゲート絶縁膜32は、エミッタ領域22とは接しない。ダミートレンチゲート絶縁膜32は、例えば、酸化シリコンである。
ゲートパッド電極34は、半導体層10の上に設けられる。ゲートパッド電極34は、半導体層10の第1の面P1の側に設けられる。ゲートパッド電極34は、トレンチゲート電極16、及び、ダミートレンチゲート電極18に電気的に接続される。ゲートパッド電極34は、例えば、金属である。
内部ゲート抵抗36は、半導体層10の上に設けられる。内部ゲート抵抗36は、半導体層10の第1の面P1の側に設けられる。内部ゲート抵抗36は、ゲートパッド電極34とトレンチゲート電極16との間に電気的に接続される。
内部ゲート抵抗36は、例えば、半導体である。内部ゲート抵抗36は、例えば、導電性不純物を含む多結晶シリコンである。内部ゲート抵抗36は、例えば、ゲート電極接続配線42よりも比抵抗の高い材料で形成される。
ダミーゲート抵抗38は、半導体層10の上に設けられる。ダミーゲート抵抗38は、半導体層10の第1の面P1の側に設けられる。ダミーゲート抵抗38は、ゲートパッド電極34とダミートレンチゲート電極18との間に電気的に接続される。
ダミーゲート抵抗38は、例えば、半導体である。ダミーゲート抵抗38は、例えば、導電性不純物を含む多結晶シリコンである。ダミーゲート抵抗38は、例えば、ゲート電極接続配線42よりも比抵抗の高い材料で形成される。
ゲート電極接続配線42は、トレンチゲート電極16と内部ゲート抵抗36との間に電気的に接続される。ゲート電極接続配線42は、トレンチゲート電極16の端部に接続される。ゲート電極接続配線42は、例えば、図示しないコンタクト部でトレンチゲート電極16に接続される。ゲート電極接続配線42は、例えば、金属である。
ダミーゲート電極接続配線44は、ダミートレンチゲート電極18とダミーゲート抵抗38との間に電気的に接続される。ダミーゲート電極接続配線44は、ダミートレンチゲート電極18の端部に接続される。ダミーゲート電極接続配線44は、例えば、図示しないコンタクト部でダミートレンチゲート電極18に接続される。ダミートレンチゲート電極18は、例えば、金属である。
トレンチゲート電極16、及び、ダミートレンチゲート電極18は、ゲート電極接続配線42とダミーゲート電極接続配線44との間に位置する。言い換えれば、ゲート電極接続配線42は、トレンチゲート電極16、及び、ダミートレンチゲート電極18の一方の端部に位置し、ダミーゲート電極接続配線44は、トレンチゲート電極16、及び、ダミートレンチゲート電極18の他方の端部に位置する。
トレンチゲート電極16のCR時定数は、ダミートレンチゲート電極18のCR時定数よりも小さい。トレンチゲート電極16のCR時定数は、主に、トレンチゲート電極16と半導体層10との間の容量、トレンチゲート電極16の抵抗値、及び、内部ゲート抵抗36の抵抗値で規定される。ダミートレンチゲート電極18のCR時定数は、主に、ダミートレンチゲート電極18と半導体層10との間の容量、ダミートレンチゲート電極18の抵抗値、及び、ダミーゲート抵抗38の抵抗値で規定される。
エミッタパッド電極40は、半導体層10の上に設けられる。エミッタパッド電極40は、半導体層10の第1の面P1の側に設けられる。エミッタパッド電極40は、エミッタ電極12に電気的に接続される。
IGBT100は、エミッタパッド電極40、コレクタ電極14、及び、ゲートパッド電極34の3つの電極を端子とする3端子デバイスである。
図2(b)に示すように、本実施形態のトレンチIGBT100は、内部ゲート抵抗(Rg−in)とダミーゲート抵抗(Rg−dummy)が並列に接続される。内部ゲート抵抗(Rg−in)とダミーゲート抵抗(Rg−dummy)は、IGBT100の外部で、例えば、外部ゲート抵抗を介してゲートドライバに接続される。ゲートドライバにより、トレンチゲート電極16、及び、ダミートレンチゲート電極18にゲート電圧(Vg)が印加される。
内部ゲート抵抗(Rg−in)は図1の内部ゲート抵抗36に対応する。ダミーゲート抵抗(Rg−dummy)は、図1のダミーゲート抵抗38に対応する。
pベース領域20は、例えば、エミッタ電極12に電気的に接続される。pベース領域20は、例えば、グラウンド電位に固定される。ダミートレンチゲート電極18に挟まれるpベース領域20は、例えば、フローティングであっても構わない。
以下、本実施形態のトレンチIGBT100の作用及び効果について説明する。
図3は、第1の比較形態の半導体装置の模式平面図である。図4は、第1の比較形態の半導体装置の模式断面図である。図4(a)は図3のBB’断面図である。図4(b)は図4(a)に等価回路を重ね書きした説明図である。
第1の比較形態の半導体装置は、半導体層に形成されたトレンチの中にゲート電極を備えるトレンチIGBT800である。トレンチIGBT800は、ダミートレンチゲート電極を有する間引き型IGBTである。
トレンチIGBT800は、ダミートレンチゲート電極18がエミッタ電極12に電気的に接続される点、及び、ダミーゲート抵抗38が設けられない点で、実施形態のトレンチIGBT100と異なる。
トレンチIGBT800のダミートレンチゲート電極18は、エミッタ電極12に電気的に接続される。ダミートレンチゲート電極18には、エミッタ電圧(Ve)が印加される。エミッタ電圧は、例えば、0Vである。このため、ダミートレンチ52底部近傍のnベース領域24には、電子の蓄積層が形成されない。
図4(b)から分かるように、ダミートレンチ52底部近傍のnベース領域24に電子の蓄積層が形成されないため、ダミートレンチゲート電極18の間に存在し、コレクタ領域28、nベース領域24、及び、バリア領域26で構成される寄生pnダイオードが、トレンチゲート電極16をゲートとするトランジスタと回路的に分断されている。したがって、nベース領域24のキャリア濃度が上がらず、寄生pnダイオードがオン電流の経路として有効に寄与しない。よって、トレンチIGBT800のオン抵抗の低減が困難である。言い換えれば、コレクタ−エミッタ間電圧(Vce)の飽和電圧(Vce(sat))が高くなる。
図5は、第2の比較形態の半導体装置の模式平面図である。図6は、第2の比較形態の半導体装置の模式断面図である。図6(a)は図5のCC’断面図である。図6(b)は図6(a)に等価回路を重ね書きした説明図である。
第2の比較形態の半導体装置は、半導体層に形成されたトレンチの中にゲート電極を備えるトレンチIGBT900である。トレンチIGBT900は、ダミートレンチゲート電極を有する間引き型IGBTである。
トレンチIGBT900は、ダミートレンチゲート電極18が、トレンチゲート電極16と電気的に接続される点で、第1の比較形態のトレンチIGBT800と異なる。
トレンチIGBT900がオン状態の際には、トレンチIGBT900のダミートレンチゲート電極18には、トレンチゲート電極16と同様、ゲート電圧(Vg)が印加される。このため、ダミートレンチ52底部近傍のnベース領域24には、電子の蓄積層が形成される。
図6(b)から分かるように、電子の蓄積層が形成されるため、ダミートレンチゲート電極18の間に存在し、コレクタ領域28、nベース領域24、及び、バリア領域26で構成される寄生pnダイオードが、トレンチゲート電極16をゲートとするトランジスタと回路的に接続されている。したがって、nベース領域24のキャリア濃度が高くなり、寄生pnダイオードがオン電流の経路として有効に寄与する。よって、トレンチIGBT900のオン抵抗が低減する。言い換えれば、コレクタ−エミッタ間電圧(Vce)の飽和電圧(Vce(sat))が低くなる。n型不純物濃度がnベース領域24よりも高く、低抵抗なバリア領域26を備える場合、特に、オン抵抗が低減する。
一方、トレンチIGBT900では、ダミートレンチゲート電極18がトレンチゲート電極16と電気的に接続されるため、ゲート容量が大きくなる。したがって、ゲート電極のCR時定数が大きくなる。このため、スイッチング速度が低下するという問題が生じる。
また、ゲート容量が大きくなるため、トレンチIGBT900の外に設けられる外部ゲート抵抗に対するスイッチング速度の非線形性が増大する。したがって、外部ゲート抵抗によるスイッチング速度の調整が困難であるという問題が生じる。
本実施形態のトレンチIGBT100では、半導体チップの中に設けられるゲート抵抗を、内部ゲート抵抗36とダミーゲート抵抗38の2つに分離する。そして、ゲートパッド電極34とトレンチゲート電極16との間には内部ゲート抵抗36のみを電気的に接続し、ゲートパッド電極34とダミートレンチゲート電極18との間にはダミーゲート抵抗38のみを電気的に接続する。
ゲート抵抗を、内部ゲート抵抗36とダミーゲート抵抗38の2つに分離することで、トレンチゲート電極16に流れる電流と、ダミートレンチゲート電極18に流れる電流を、内部ゲート抵抗36とダミーゲート抵抗38の抵抗値で制御することが可能となる。トレンチゲート電極16に流れる電流とダミートレンチゲート電極18に流れる電流の比を、内部ゲート抵抗36とダミーゲート抵抗38の抵抗値の比をかえることで制御することが可能となる。例えば、内部ゲート抵抗36の抵抗値を小さくすることで、トレンチゲート電極16に流れる電流を増加させることができる。
例えば、内部ゲート抵抗36とダミーゲート抵抗38の抵抗値を調整し、トレンチゲート電極16のCR時定数を、ダミートレンチゲート電極18のCR時定数よりも小さくする。これにより、トレンチゲート電極16の充放電をダミートレンチゲート電極18の充放電よりも早くすることができる。したがって、トレンチIGBT100のスイッチング速度を向上させることが可能となる。
また、トレンチIGBT100がオン状態の際には、ダミートレンチゲート電極18もトレンチゲート電極16に遅れてゲート電圧(Vg)に充電される。したがって、第2の比較形態同様、ダミートレンチ52底部近傍のnベース領域24には、電子の蓄積層が形成され、オン抵抗が低減する。
図7は、本実施形態の半導体装置の作用及び効果の説明図である。図7は、IGBTのターンオン時のコレクタ−エミッタ間電圧(Vce)の時間変化を示す図である。
第2の比較形態のトレンチIGBT900の場合、第1の比較形態のトレンチIGBT800に比べターンオンの速度が遅いため、コレクタ−エミッタ間電圧の低下速度が遅い。これは、ダミートレンチゲート電極18がトレンチゲート電極16に接続され、ダミートレンチゲート電極18とトレンチゲート電極16の充電に時間を要するためである。
第1の比較形態のトレンチIGBT800では波形に段差が見られる。これは、コレクタ領域28、nベース領域24、及び、バリア領域26で構成される寄生pnダイオードが、トレンチゲート電極16をゲートとするトランジスタと回路的に分断されているため、正孔がエミッタ電極12に抜けやすく、キャリアの蓄積が遅れるためと考えられる。
本実施形態のトレンチIGBT100では、内部ゲート抵抗36とダミーゲート抵抗38の2つに分離することで、トレンチゲート電極16の充電をダミートレンチゲート電極18の充電よりも速くすることができる。また、コレクタ領域28、nベース領域24、及び、バリア領域26で構成される寄生pnダイオードが、トレンチゲート電極16をゲートとするトランジスタと回路的に接続されているため、キャリアの蓄積の遅れも生じにくい。したがって、ターンオンの速度が第1の比較形態及び第2の比較形態よるも速くなる。
なお、本実施形態のトレンチIGBT100のターンオフ時には、トレンチゲート電極16の放電をダミートレンチゲート電極18の放電よりも速くすることができる。したがって、ターンオフの速度も第1の比較形態及び第2の比較形態よりも速くなる。
図8は、本実施形態の半導体装置の作用及び効果の説明図である。図8(a)は、IGBTのターンオフ時のゲート抵抗とコレクタ−エミッタ間電圧(Vce)の時間変化率(dV/dt)との関係を示す図である。図8(b)は、IGBTのターンオン時のゲート抵抗とコレクタ−エミッタ間電流の時間変化率(di/dt)との関係を示す図である。ゲート抵抗の抵抗値は、IGBTの外に設けられる外部ゲート抵抗の抵抗値である。コレクタ−エミッタ間電圧(Vce)の時間変化率(dV/dt)、及び、コレクタ電流の時間変化率(di/dt)は、それぞれ、ターンオフ時とターンオン時のスイッチング速度の指標となる。
図8(a)、(b)から分かるように、第2の比較形態の場合、コレクタ−エミッタ間電圧(Vce)の時間変化率(dV/dt)、及び、コレクタ電流の時間変化率(di/dt)の非線形性が大きくなる。これは、ダミートレンチゲート電極18がトレンチゲート電極16に接続されため、ゲートミラー容量が大きくなるからと考えられる。非線形性が大きいため、外部ゲート抵抗によるスイッチング速度の制御性が悪化する。
本実施形態の場合、第1の比較形態と同程度の線形性が得られる。これは、トレンチゲート電極16の充放電がダミートレンチゲート電極18の充放電よりも速くおこなわれるため、ダミートレンチゲート電極18をトレンチゲート電極16に接続した影響が顕在化しないためと考えられる。したがって、外部ゲート抵抗によるスイッチング速度の制御性が良好となる。
さらに、第2の比較形態のトレンチIGBT900では、ゲート負性容量によるゲート振動や、ゲート電圧のオーバーシュート/アンダーシュートといった問題が生じやすい。これは、ダミートレンチゲート電極18がトレンチゲート電極16に直接接続されているため、ダミートレンチゲート電極とコレクタ電極で構成される寄生容量がそのままトレンチゲート電極16に伝わるためであると考えられる。
本実施形態のトレンチIGBT100によれば、トレンチゲート電極16のCR時定数を、独立に小さくすることが可能となる。したがって、ゲート負性容量によるゲート振動や、ゲート電圧のオーバーシュート/アンダーシュートといった問題が抑制される。
図1に示すように、トレンチゲート電極16、及び、ダミートレンチゲート電極18が、ゲート電極接続配線42とダミーゲート電極接続配線44との間に位置するように、ゲート電極接続配線42及びダミーゲート電極接続配線44が配置されることが好ましい。言い換えれば、トレンチゲート電極16、及び、ダミートレンチゲート電極18が、ゲート電極接続配線42及びダミーゲート電極接続配線44に挟まれるように配置されることが好ましい。
上記配置により、例えば、配線同士の交差等が回避でき、ゲート電極接続配線42及びダミーゲート電極接続配線44の引き回しが容易になる。したがって、例えば、チップ面積の縮小や、製造プロセスの簡略化が実現できる。
以上、本実施形態のトレンチIGBT100により、オン抵抗が低く、スイッチング速度の速いIGBTが実現できる。また、ゲート電圧の振動やオーバーシュート/アンダーシュートの抑制が可能なIGBTが実現できる。また、チップ面積の縮小や、製造プロセスの簡略化が実現できる。
(第2の実施形態)
本実施形態の半導体装置は、第1の面と、第1の面と対向する第2の面を有する半導体層と、少なくとも一部が第1の面に接する第1のエミッタ電極と、少なくとも一部が第2の面に接する第1のコレクタ電極と、半導体層の中に設けられ、第1の面に略平行な第1の方向に伸長する第1のトレンチゲート電極と、半導体層の中に設けられ、第1の方向に伸長する第1のダミートレンチゲート電極と、半導体層の中に設けられたp型の第1のpベース領域と、半導体層の中に設けられ、第1のpベース領域と第1の面との間に設けられ、第1のエミッタ電極に電気的に接続されたn型の第1のエミッタ領域と、半導体層の中に設けられ、第1のpベース領域と、第2の面との間に設けられたn型の第1のnベース領域と、半導体層の中に設けられ、第1のnベース領域と第2の面との間に設けられ、第1のコレクタ電極に電気的に接続されたp型の第1のコレクタ領域と、第1のトレンチゲート電極と第1のpベース領域との間、第1のトレンチゲート電極と第1のエミッタ領域との間、及び、第1のトレンチゲート電極と第1のnベース領域との間に設けられ、第1のpベース領域、第1のエミッタ領域、及び、第1のnベース領域に接する第1のトレンチゲート絶縁膜と、第1のダミートレンチゲート電極と第1のpベース領域との間、及び、第1のダミートレンチゲート電極と第1のnベース領域との間に設けられ、第1のpベース領域、及び、第1のnベース領域に接する第1のダミートレンチゲート絶縁膜と、少なくとも一部が第1の面に接する第2のエミッタ電極と、少なくとも一部が第2の面に接する第2のコレクタ電極と、半導体層の中に設けられ、第1の面に略平行な第1の方向に伸長する第2のトレンチゲート電極と、半導体層の中に設けられ、第1の方向に伸長する第2のダミートレンチゲート電極と、半導体層の中に設けられたp型の第2のpベース領域と、半導体層の中に設けられ、第2のpベース領域と第1の面との間に設けられ、第2のエミッタ電極に電気的に接続されたn型の第2のエミッタ領域と、半導体層の中に設けられ、第2のpベース領域と、第2の面との間に設けられたn型の第2のnベース領域と、半導体層の中に設けられ第2のnベース領域と第2の面との間に設けられ、第2のコレクタ電極に電気的に接続されたp型の第2のコレクタ領域と、第2のトレンチゲート電極と第2のpベース領域との間、第2のトレンチゲート電極と第2のエミッタ領域との間、及び、第2のトレンチゲート電極と第2のnベース領域との間に設けられ、第2のpベース領域、第2のエミッタ領域、及び、第2のnベース領域に接する第2のトレンチゲート絶縁膜と、第2のダミートレンチゲート電極と第2のpベース領域との間、及び、第2のダミートレンチゲート電極と第2のnベース領域との間に設けられ、第2のpベース領域、及び、第2のnベース領域に接する第2のダミートレンチゲート絶縁膜と、第1のトレンチゲート電極、第1のダミートレンチゲート電極、第2のトレンチゲート電極、及び、第2のダミートレンチゲート電極に電気的に接続されたゲートパッド電極と、ゲートパッド電極と第1のトレンチゲート電極との間に電気的に接続された第1の電気抵抗と、ゲートパッド電極と第1のダミートレンチゲート電極との間に電気的に接続された第2の電気抵抗と、ゲートパッド電極と第2のトレンチゲート電極との間に電気的に接続された第3の電気抵抗と、ゲートパッド電極と第2のダミートレンチゲート電極との間に電気的に接続された第4の電気抵抗と、を備え、第1のトレンチゲート電極のCR時定数は、第1のダミートレンチゲート電極のCR時定数よりも小さく、かつ、第2のトレンチゲート電極のCR時定数は、第2のダミートレンチゲート電極のCR時定数よりも小さい。
本実施形態の半導体装置は、第1の実施形態の半導体装置の構成と同様の構成を有する第1のセグメントと、第1の実施形態の半導体装置の構成と同様の構成を有する第2のセグメントを備える点で、第1の実施形態の半導体装置と異なっている。以下、第1の実施形態と重複する内容については一部記述を省略する。
図9は、本実施形態の半導体装置の模式平面図である。図10は、本実施形態の半導体装置の模式断面図である。図10(a)は図9のDD’断面図である。図10(b)は図9のEE’断面図である。図11は、本実施形態の半導体装置の等価回路図である。図11は、図10に等価回路を重ね書きした説明図である。
本実施形態の半導体装置は、半導体層に形成されたトレンチの中にゲート電極を備えるトレンチIGBT200である。トレンチIGBT200は、ダミートレンチゲート電極を有する間引き型IGBTである。
トレンチIGBT200は、第1のセグメント201、及び、第2のセグメント202を備える。第1のセグメント201、及び、第2のセグメント202は、それぞれ、第1の実施形態のIGBT100と同様の構成を有する。ただし、エミッタパッド電極、コレクタ電極、ゲートパッド電極は、第1のセグメント201、及び、第2のセグメント202の間で共有される。
本実施形態のトレンチIGBT200は、半導体層110、ゲートパッド電極134、エミッタパッド電極140を備える。
第1のセグメント201は、第1のエミッタ電極112、第1のコレクタ電極114、第1のトレンチゲート電極116、第1のダミートレンチゲート電極118、第1のpベース領域120、第1のエミッタ領域122、第1のnベース領域124、第1のバリア領域126、第1のコレクタ領域128、第1のトレンチゲート絶縁膜130、第1のダミートレンチゲート絶縁膜132、第1の内部ゲート抵抗136(第1の抵抗)、第1のダミーゲート抵抗138(第2の抵抗)、第1のゲート電極接続配線142(第1の接続配線)、第1のダミーゲート電極接続配線144(第2の接続配線)、第1のトレンチ150、第1のダミートレンチ152を備える。
第2のセグメント202は、第2のエミッタ電極212、第2のコレクタ電極214、第2のトレンチゲート電極216、第2のダミートレンチゲート電極218、第2のpベース領域220、第2のエミッタ領域222、第2のnベース領域224、第2のバリア領域226、第2のコレクタ領域228、第2のトレンチゲート絶縁膜230、第2のダミートレンチゲート絶縁膜232、第2の内部ゲート抵抗236(第3の抵抗)、第2のダミーゲート抵抗238(第4の抵抗)、第2のゲート電極接続配線242(第3の接続配線)、第2のダミーゲート電極接続配線244(第4の接続配線)、第2のトレンチ250、第2のダミートレンチ252を備える。
第1の内部ゲート抵抗136は、半導体層110の上に設けられる。第1の内部ゲート抵抗136は、半導体層110の第1の面P1の側に設けられる。第1の内部ゲート抵抗136は、ゲートパッド電極134と第1のトレンチゲート電極116との間に電気的に接続される。第1の内部ゲート抵抗136は、例えば、多結晶シリコンである。
第1のダミーゲート抵抗138は、半導体層110の上に設けられる。第1のダミーゲート抵抗138は、半導体層110の第1の面P1の側に設けられる。第1のダミーゲート抵抗138は、ゲートパッド電極134と第1のダミートレンチゲート電極118との間に電気的に接続される。第1のダミーゲート抵抗138は、例えば、多結晶シリコンである。
第1のゲート電極接続配線142は、第1のトレンチゲート電極116と第1の内部ゲート抵抗136との間に電気的に接続される。第1のゲート電極接続配線142は、第1のトレンチゲート電極116の端部に接続される。第1のゲート電極接続配線142は、例えば、図示しないコントクト部で第1のトレンチゲート電極116に接続される。
第1のダミーゲート電極接続配線144は、第1のダミートレンチゲート電極118と第1のダミーゲート抵抗138との間に電気的に接続される。第1のダミーゲート電極接続配線144は、第1のダミートレンチゲート電極118の端部に接続される。第1のダミーゲート電極接続配線144は、例えば、図示しないコントクト部で第1のダミートレンチゲート電極118に接続される。
第1のトレンチゲート電極116、及び、第1のダミートレンチゲート電極118は、第1のゲート電極接続配線142と第1のダミーゲート電極接続配線144との間に位置する。言い換えれば、第1のゲート電極接続配線142は、第1のトレンチゲート電極116、及び、第1のダミートレンチゲート電極118の一方の端部に位置し、第1のダミーゲート電極接続配線144は、第1のトレンチゲート電極116、及び、第1のダミートレンチゲート電極118の他方の端部に位置する。
第1のトレンチゲート電極116のCR時定数は、第1のダミートレンチゲート電極118のCR時定数よりも小さい。第1のトレンチゲート電極116のCR時定数は、主に、第1のトレンチゲート電極116と半導体層110との間の容量、第1のトレンチゲート電極116の抵抗値、及び、第1の内部ゲート抵抗136の抵抗値で規定される。第1のダミートレンチゲート電極118のCR時定数は、主に、第1のダミートレンチゲート電極118と半導体層110との間の容量、第1のダミートレンチゲート電極118の抵抗値、及び、第1のダミーゲート抵抗138の抵抗値で規定される。
第2の内部ゲート抵抗236は、半導体層110の上に設けられる。第2の内部ゲート抵抗236は、半導体層110の第1の面P1の側に設けられる。第2の内部ゲート抵抗236は、ゲートパッド電極134と第2のトレンチゲート電極216との間に電気的に接続される。第2の内部ゲート抵抗236は、例えば、多結晶シリコンである。
第2のダミーゲート抵抗238は、半導体層110の上に設けられる。第2のダミーゲート抵抗238は、半導体層110の第1の面P1の側に設けられる。第2のダミーゲート抵抗238は、ゲートパッド電極234と第2のダミートレンチゲート電極218との間に電気的に接続される。第2のダミーゲート抵抗238は、例えば、多結晶シリコンである。
第2のゲート電極接続配線242は、第2のトレンチゲート電極216と第2の内部ゲート抵抗236との間に電気的に接続される。第2のゲート電極接続配線242は、第2のトレンチゲート電極216の端部に接続される。第2のゲート電極接続配線242は、例えば、図示しないコントクト部で第2のトレンチゲート電極216に接続される。
第2のダミーゲート電極接続配線244は、第2のダミートレンチゲート電極218と第2のダミーゲート抵抗238との間に電気的に接続される。第2のダミーゲート電極接続配線244は、第2のダミートレンチゲート電極218の端部に接続される。第2のダミーゲート電極接続配線244は、例えば、図示しないコントクト部で第2のダミートレンチゲート電極218に接続される。
第2のトレンチゲート電極216、及び、第2のダミートレンチゲート電極218は、第2のゲート電極接続配線242と第2のダミーゲート電極接続配線244との間に位置する。言い換えれば、第2のゲート電極接続配線242は、第2のトレンチゲート電極216、及び、第2のダミートレンチゲート電極218の一方の端部に位置し、第2のダミーゲート電極接続配線244は、第2のトレンチゲート電極216、及び、第2のダミートレンチゲート電極218の他方の端部に位置する。
第2のトレンチゲート電極216のCR時定数は、第2のダミートレンチゲート電極218のCR時定数よりも小さい。第2のトレンチゲート電極216のCR時定数は、主に、第2のトレンチゲート電極216と半導体層110との間の容量、第2のトレンチゲート電極216の抵抗値、及び、第2の内部ゲート抵抗236の抵抗値で規定される。第2のダミートレンチゲート電極218のCR時定数は、主に、第2のダミートレンチゲート電極218と半導体層110との間の容量、第2のダミートレンチゲート電極218の抵抗値、及び、第2のダミーゲート抵抗238の抵抗値で規定される。
図11に示すように、本実施形態のトレンチIGBT200は、第1の内部ゲート抵抗(Rg−in(1))と第1のダミーゲート抵抗(Rg−dummy(1))が並列に接続される。第1の内部ゲート抵抗(Rg−in(1))と第1のダミーゲート抵抗(Rg−dummy(1))は、IGBT200の外部で、例えば、外部ゲート抵抗を介してゲートドライバに接続される。ゲートドライバにより、第1のトレンチゲート電極116、及び、第1のダミートレンチゲート電極118にゲート電圧(Vg)が印加される。
第1の内部ゲート抵抗(Rg−in(1))は図9の第1の内部ゲート抵抗136に対応する。第1のダミーゲート抵抗(Rg−dummy(1))は、図9の第1のダミーゲート抵抗138に対応する。
また、実施形態のトレンチIGBT200は、第2の内部ゲート抵抗(Rg−in(2))と第2のダミーゲート抵抗(Rg−dummy(2))が並列に接続される。第2の内部ゲート抵抗(Rg−in(2))と第2のダミーゲート抵抗(Rg−dummy(2))は、IGBT200の外部で、例えば、外部ゲート抵抗を介してゲートドライバに接続される。ゲートドライバにより、第2のトレンチゲート電極216、及び、第2のダミートレンチゲート電極218にゲート電圧(Vg)が印加される。
第2の内部ゲート抵抗(Rg−in(2))は図9の第2の内部ゲート抵抗236に対応する。第2のダミーゲート抵抗(Rg−dummy(2))は、図9の第2のダミーゲート抵抗238に対応する。
本実施形態のトレンチIGBT200は、第1のセグメント201と第2のセグメント202のそれぞれが、内部ゲート抵抗、及び、ダミーゲート抵抗を備える。第1のセグメント201の第1のトレンチゲート電極116と、第2のセグメント202の第2のトレンチゲート電極216との間には、第1の内部ゲート抵抗136と第2の内部ゲート抵抗236が存在する。また、第1のセグメント201の第1のダミートレンチゲート電極118と、第2のセグメント202の第2のダミートレンチゲート電極218との間には、第1のダミーゲート抵抗138と第2のダミーゲート抵抗238が存在する。
したがって、例えば、一方のセグメントでゲート電圧の振動が生じたとしても、その振動が他方のセグメントに伝搬することが抑制される。よって、ゲート電圧の振動に起因するIGBTの動作不良が低減できる。
以上、本実施形態のトレンチIGBT200によれば、第1の実施形態のトレンチIGBT100と同様、オン抵抗が低く、スイッチング速度の速いIGBTが実現できる。また、ゲート電圧の振動やオーバーシュート/アンダーシュートの抑制が可能なIGBTが実現できる。また、チップ面積の縮小や、製造プロセスの簡略化が実現できる。さらに、ゲート電圧の振動に起因するIGBTの不良が低減できる。
(第3の実施形態)
本実施形態の半導体装置は、第2の電気抵抗とダミートレンチゲート電極との間に電気的に接続された第3の電気抵抗と、第3の電気抵抗とダミートレンチゲート電極との間に電気的に接続された第4の電気抵抗と、第2の電気抵抗と第3の電気抵抗との間に電気的に接続された第2のゲート電極パッドと、第3の電気抵抗とダミートレンチゲート電極との間に電気的に接続された第3のゲート電極パッドと、を更に備える点で、第1の実施形態と異なる。以下、第1の実施形態と重複する内容については一部記述を省略する。
図12は、本実施形態の半導体装置の模式平面図である。
本実施形態の半導体装置は、半導体層に形成されたトレンチの中にゲート電極を備えるトレンチIGBT300である。トレンチIGBT300は、ダミートレンチゲート電極を有する間引き型IGBTである。
本実施形態のトレンチIGBT300は、エミッタ電極12、トレンチゲート電極16、ダミートレンチゲート電極18、ゲートパッド電極34(第1のゲートパッド電極)、ゲートパッド電極134(第2のゲートパッド電極)、ゲートパッド電極234(第3のゲートパッド電極)、第1の内部ゲート抵抗336(第1の電気抵抗)、第2の内部ゲート抵抗436(第2の電気抵抗)、第3の内部ゲート抵抗536(第3の電気抵抗)、第4の内部ゲート抵抗636(第4の電気抵抗)、エミッタパッド電極40、ゲート電極接続配線42(第1の接続配線)、ダミーゲート電極接続配線44(第2の接続配線)を備える。
第1の内部ゲート抵抗336は、ゲートパッド電極34とトレンチゲート電極16との間に電気的に接続される。第2の内部ゲート抵抗436(第2の電気抵抗)は、ゲートパッド電極34とダミートレンチゲート電極18との間に電気的に接続される。第3の内部ゲート抵抗536(第3の電気抵抗)は、第2の内部ゲート抵抗436(第2の電気抵抗)とダミートレンチゲート電極18との間に電気的に接続される。第4の内部ゲート抵抗636(第4の電気抵抗)は、第3の内部ゲート抵抗536(第3の電気抵抗)とダミートレンチゲート電極18との間に電気的に接続される。
ゲートパッド電極134は、第2の内部ゲート抵抗436(第2の電気抵抗)と第3の内部ゲート抵抗536との間に電気的に接続される。ゲートパッド電極234は、第3の内部ゲート抵抗536と第4の内部ゲート抵抗636との間に電気的に接続される。
本実施形態のIGBT300によれば、3個のゲートパッド電極34、134、234の中から所望のゲートパッド電極を選択してゲート電圧を印加することにより、トレンチゲート電極16に接続される内部ゲート抵抗(Rg−in)と、ダミートレンチゲート電極18に接続されるダミーゲート抵抗(Rg−dummy)の比を変化させることが可能である。言い換えれば、トレンチゲート電極16のCR時定数と、ダミートレンチゲート電極18のCR時定数の比を変化させることが可能である。したがって、例えば、デバイス製造後に、IGBTのアプリケーションに応じたスイッチング速度の調整が可能となる。
以上、本実施形態のトレンチIGBT300によれば、第1の実施形態のIGBT100と同様、オン抵抗が低く、スイッチング速度の速いIGBTが実現できる。また、ゲート電圧の振動やオーバーシュート/アンダーシュートの抑制が可能なIGBTが実現できる。また、チップ面積の縮小や、製造プロセスの簡略化が実現できる。さらに、デバイス製造後のスイッチング速度の調整が可能となる。
(第4の実施形態)
本実施形態の半導体装置は、第1の面と、第1の面と対向する第2の面を有する半導体層と、少なくとも一部が第1の面に接するエミッタ電極と、少なくとも一部が第2の面に接するコレクタ電極と、半導体層の中に設けられ、第1の面に略平行な第1の方向に伸長する上部トレンチゲート電極と、半導体層の中に設けられ、上部トレンチゲート電極と第2の面との間に設けられ、第1の方向に伸長し、上部トレンチゲート電極と電気的に分離される下部トレンチゲート電極と、半導体層の中に設けられ、第1の方向に伸長する上部ダミートレンチゲート電極と、半導体層の中に設けられ、上部ダミートレンチゲート電極と第2の面との間に設けられ、第1の方向に伸長し、上部ダミートレンチゲート電極と電気的に分離される下部ダミートレンチゲート電極と、半導体層の中に設けられたp型のpベース領域と、半導体層の中に設けられ、pベース領域と第1の面との間に設けられ、エミッタ電極に電気的に接続されたn型のエミッタ領域と、半導体層の中に設けられ、pベース領域と、第2の面との間に設けられたn型のnベース領域と、半導体層の中に設けられ、nベース領域と第2の面との間に設けられ、コレクタ電極に電気的に接続されたp型のコレクタ領域と、上部トレンチゲート電極とpベース領域との間、上部トレンチゲート電極とエミッタ領域との間、及び、下部トレンチゲート電極とnベース領域との間に設けられ、pベース領域、エミッタ領域、及び、nベース領域に接するトレンチゲート絶縁膜と、上部ダミートレンチゲート電極とpベース領域との間、及び、下部ダミートレンチゲート電極とnベース領域との間に設けられ、pベース領域、及び、nベース領域に接するダミートレンチゲート絶縁膜と、上部トレンチゲート電極、下部トレンチゲート電極、及び、下部ダミートレンチゲート電極に電気的に接続された第1のゲートパッド電極と、第1のゲートパッド電極と上部トレンチゲート電極との間に電気的に接続された第1の電気抵抗と、第1のゲートパッド電極と下部トレンチゲート電極との間、及び、第1のゲートパッド電極と下部ダミートレンチゲート電極との間に電気的に接続された第2の電気抵抗と、を備え、上部トレンチゲート電極のCR時定数は、下部ダミートレンチゲート電極のCR時定数よりも小さい。
図13は、本実施形態の半導体装置の模式平面図である。図14は、本実施形態の半導体装置の模式断面図である。図14(a)は図13のFF’断面図である。図14(b)は図14(a)に等価回路を重ね書きした説明図である。
本実施形態の半導体装置は、半導体層に形成されたトレンチの中にゲート電極を備えるトレンチIGBT400である。トレンチIGBT400は、ダミートレンチゲート電極を有する間引き型IGBTである。トレンチIGBT400は、一つのトレンチ内に上下に分離したゲート電極を有する、ダブルゲート電極構造のIGBTである。
本実施形態のトレンチIGBT400は、半導体層10、エミッタ電極12、コレクタ電極14、上部トレンチゲート電極16a、下部トレンチゲート電極16b、上部ダミートレンチゲート電極18a、下部ダミートレンチゲート電極18c、pベース領域20、エミッタ領域22、nベース領域24、バリア領域26(n型半導体領域)、コレクタ領域28、トレンチゲート絶縁膜30、ダミートレンチゲート絶縁膜32、ゲートパッド電極34(第1のゲートパッド電極)、内部ゲート抵抗36(第1の電気抵抗)、ダミーゲート抵抗38(第2の電気抵抗)、エミッタパッド電極40、ゲート電極接続配線42(第1の接続配線)、ダミーゲート電極接続配線44(第2の接続配線)、トレンチ50、ダミートレンチ52を備える。
半導体層10は、第1の面P1と、第1の面P1に対向する第2の面P2とを有する。半導体層10は、例えば、単結晶シリコンである。半導体層10の膜厚は、例えば、50μm以上700μm以下である。
エミッタ電極12の少なくとも一部は半導体層10の第1の面P1に接する。例えば、エミッタ電極12の少なくとも一部は、上部ダミートレンチゲート電極18aに接する。エミッタ電極12は、例えば、金属である。エミッタ電極12には、エミッタ電圧(Ve)が印加される。エミッタ電圧は、例えば、0Vである。
コレクタ電極14の少なくとも一部は半導体層10の第2の面P2に接する。コレクタ電極14は、例えば、金属である。コレクタ電極14には、コレクタ電圧(Vc)が印加される。コレクタ電圧は、例えば、200V以上6500V以下である。
上部トレンチゲート電極16a、及び、下部トレンチゲート電極16bは、半導体層10の中に複数設けられる。上部トレンチゲート電極16a、及び、下部トレンチゲート電極16bは、半導体層10に形成されたトレンチ50の中に設けられる。上部トレンチゲート電極16a、及び、下部トレンチゲート電極16bは、第1の面P1に略平行な第1の方向に伸長する。下部トレンチゲート電極16bは、上部トレンチゲート電極16aと第2の面P2との間に設けられる。上部トレンチゲート電極16aと下部トレンチゲート電極16bは、電気的に分離される。上部トレンチゲート電極16aと下部トレンチゲート電極16bとの間には、絶縁膜が設けられる。上部トレンチゲート電極16a、及び、下部トレンチゲート電極16bは、例えば、n型不純物又はp型不純物を含む多結晶シリコンである。
上部ダミートレンチゲート電極18a、及び、下部ダミートレンチゲート電極18bは、半導体層10の中に複数設けられる。上部ダミートレンチゲート電極18a、及び、下部ダミートレンチゲート電極18bは、半導体層10に形成されたダミートレンチ52の中に設けられる。上部ダミートレンチゲート電極18a、及び、下部ダミートレンチゲート電極18bは、第1の面P1に略平行な第1の方向に伸長する。下部ダミートレンチゲート電極18bは、上部ダミートレンチゲート電極18aと第2の面P2との間に設けられる。上部ダミートレンチゲート電極18aと下部ダミートレンチゲート電極18bは、電気的に分離される。上部ダミートレンチゲート電極18aと下部ダミートレンチゲート電極18bとの間には、絶縁膜が設けられる。上部ダミートレンチゲート電極18aは、2つの上部トレンチゲート電極16aの間に、上部トレンチゲート電極16aに平行に設けられる。下部ダミートレンチゲート電極18bは、2つの下部トレンチゲート電極16bの間に、下部トレンチゲート電極16bに平行に設けられる。上部ダミートレンチゲート電極18a、及び、下部ダミートレンチゲート電極18bは、例えば、n型不純物又はp型不純物を含む多結晶シリコンである。
上部ダミートレンチゲート電極18aは、例えば、エミッタ電極12に電気的に接続される。上部ダミートレンチゲート電極18aは、例えば、エミッタ電極12に接する。上部ダミートレンチゲート電極18aは、例えば、フローティングとすることも可能である。
pベース領域20は、半導体層10の中に設けられる。pベース領域20は、p型の半導体領域である。pベース領域20のトレンチゲート絶縁膜30に接する領域は、IGBT400のチャネル領域として機能する。
エミッタ領域22は、半導体層10の中に設けられる。エミッタ領域22は、pベース領域20と第1の面P1との間に設けられ、トレンチゲート絶縁膜30と接している。エミッタ領域22は、n型の半導体領域である。エミッタ領域22は、2つのダミートレンチ52の間には設けられない。エミッタ領域22は、エミッタ電極12に電気的に接続される。
nベース領域24は、半導体層10の中に設けられる。nベース領域24は、pベース領域20と第2の面との間に設けられる。nベース領域24は、n型の半導体領域である。
バリア領域26は、半導体層10の中に設けられる。バリア領域26は、pベース領域20とnベース領域24との間に設けられる。バリア領域26は、n型の半導体領域である。バリア領域26のn型不純物濃度は、nベース領域24のn型不純物濃度よりも高い。バリア領域26のn型不純物濃度は、エミッタ領域22のn型不純物濃度よりも低い。バリア領域26はトレンチIGBT400のオン抵抗を低減する機能を有する。
第1の面P1からnベース領域24とバリア領域26の界面までの距離は、第1の面P1から下部トレンチゲート電極16bまでの距離よりも大きい。また、第1の面P1からnベース領域24とバリア領域26の界面までの距離は、第1の面P1から下部ダミートレンチゲート電極18bまでの距離よりも大きい。
コレクタ領域28は、半導体層10の中に設けられる。コレクタ領域28は、nベース領域24と第2の面P2との間に設けられる。コレクタ領域28は、p型の半導体領域である。コレクタ領域28のp型不純物濃度は、pベース領域20のp型不純物濃度よりも高い。コレクタ領域28は、コレクタ電極14に電気的に接続される。
なお、nベース領域24とコレクタ領域28との間に、nベース領域24よりもn型不純物濃度の高いバッファ領域を設けることも可能である。バッファ領域を設けることにより、トレンチIGBT400がオフ状態の際に、空乏層の伸びを抑制することが可能となる。
トレンチゲート絶縁膜30は、上部トレンチゲート電極16aとpベース領域20との間、上部トレンチゲート電極16aとエミッタ領域22との間、上部トレンチゲート電極16aとバリア領域26との間、及び、下部トレンチゲート電極16bとnベース領域24との間に設けられる。トレンチゲート絶縁膜30は、トレンチ50の中に設けられる。トレンチゲート絶縁膜30は、pベース領域20、エミッタ領域22、バリア領域26、及び、nベース領域24に接する。トレンチゲート絶縁膜30は、例えば、酸化シリコンである。
ダミートレンチゲート絶縁膜32は、上部ダミートレンチゲート電極18aとpベース領域20との間、上部ダミートレンチゲート電極18aとバリア領域26との間、及び、下部ダミートレンチゲート電極18bとnベース領域24との間に設けられる。ダミートレンチゲート絶縁膜32は、ダミートレンチ52の中に設けられる。ダミートレンチゲート絶縁膜32は、pベース領域20、バリア領域26、及び、nベース領域24に接する。ダミートレンチゲート絶縁膜32は、エミッタ領域22とは接しない。ダミートレンチゲート絶縁膜32は、例えば、酸化シリコンである。
ゲートパッド電極34は、半導体層10の上に設けられる。ゲートパッド電極34は、半導体層10の第1の面P1の側に設けられる。ゲートパッド電極34は、上部トレンチゲート電極16a、下部トレンチゲート電極16b、及び、下部ダミートレンチゲート電極18bに電気的に接続される。ゲートパッド電極34は、例えば、金属である。
内部ゲート抵抗36は、半導体層10の上に設けられる。内部ゲート抵抗36は、半導体層10の第1の面P1の側に設けられる。内部ゲート抵抗36は、ゲートパッド電極34と上部トレンチゲート電極16aとの間に電気的に接続される。
内部ゲート抵抗36は、例えば、半導体である。内部ゲート抵抗36は、例えば、導電性不純物を含む多結晶シリコンである。内部ゲート抵抗36は、例えば、ゲート電極接続配線42よりも比抵抗の高い材料で形成される。
ダミーゲート抵抗38は、半導体層10の上に設けられる。ダミーゲート抵抗38は、半導体層10の第1の面P1の側に設けられる。ダミーゲート抵抗38は、ゲートパッド電極34と下部トレンチゲート電極16bとの間、及び、下部ダミートレンチゲート電極18bとの間に電気的に接続される。
ダミーゲート抵抗38は、例えば、半導体である。ダミーゲート抵抗38は、例えば、導電性不純物を含む多結晶シリコンである。ダミーゲート抵抗38は、例えば、ダミーゲート電極接続配線44よりも比抵抗の高い材料で形成される。
ゲート電極接続配線42は、上部トレンチゲート電極16aと内部ゲート抵抗36との間に電気的に接続される。ゲート電極接続配線42は、上部トレンチゲート電極16aの端部に接続される。ゲート電極接続配線42は、例えば、図示しないコンタクト部で上部トレンチゲート電極16aに接続される。ゲート電極接続配線42は、例えば、金属である。
ダミーゲート電極接続配線44は、下部トレンチゲート電極16b、及び、下部ダミートレンチゲート電極18bと、ダミーゲート抵抗38との間に電気的に接続される。ダミーゲート電極接続配線44は、下部トレンチゲート電極16b、及び、下部ダミートレンチゲート電極18bの端部に接続される。ダミーゲート電極接続配線44は、例えば、図示しないコンタクト部で下部トレンチゲート電極16b、及び、下部ダミートレンチゲート電極18bに接続される。ダミーゲート電極接続配線44は、例えば、金属である。
上部トレンチゲート電極16a、及び、下部ダミートレンチゲート電極18bは、ゲート電極接続配線42とダミーゲート電極接続配線44との間に位置する。言い換えれば、ゲート電極接続配線42は、上部トレンチゲート電極16a、及び、下部ダミートレンチゲート電極18bの一方の端部に位置し、ダミーゲート電極接続配線44は、上部トレンチゲート電極16a、及び、下部ダミートレンチゲート電極18bの他方の端部に位置する。
上部トレンチゲート電極16aのCR時定数は、下部ダミートレンチゲート電極18bのCR時定数よりも小さい。上部トレンチゲート電極16aのCR時定数は、主に、上部トレンチゲート電極16aと半導体層10との間の容量、上部トレンチゲート電極16aの抵抗値、及び、内部ゲート抵抗36の抵抗値で規定される。下部ダミートレンチゲート電極18bのCR時定数は、主に、下部ダミートレンチゲート電極18bと半導体層10との間の容量、下部ダミートレンチゲート電極18bの抵抗値、及び、ダミーゲート抵抗38の抵抗値で規定される。
また、上部トレンチゲート電極16aのCR時定数は、下部トレンチゲート電極16bのCR時定数よりも小さい。
エミッタパッド電極40は、半導体層10の上に設けられる。エミッタパッド電極40は、半導体層10の第1の面P1の側に設けられる。エミッタパッド電極40は、エミッタ電極12に電気的に接続される。
IGBT400は、エミッタパッド電極40、コレクタ電極14、及び、ゲートパッド電極34の3つの電極を端子とする3端子デバイスである。
図14(b)に示すように、本実施形態のトレンチIGBT400は、内部ゲート抵抗(Rg−in)とダミーゲート抵抗(Rg−dummy)が並列に接続される。内部ゲート抵抗(Rg−in)とダミーゲート抵抗(Rg−dummy)は、IGBT400の外部で、例えば、外部ゲート抵抗を介してゲートドライバに接続される。ゲートドライバにより、上部トレンチゲート電極16a、下部トレンチゲート電極16b、及び、下部ダミートレンチゲート電極18bにゲート電圧(Vg)が印加される。
内部ゲート抵抗(Rg−in)は図13の内部ゲート抵抗36に対応する。ダミーゲート抵抗(Rg−dummy)は、図13のダミーゲート抵抗38に対応する。
pベース領域20は、例えば、エミッタ電極12に電気的に接続される。pベース領域20は、例えば、グラウンド電位に固定される。ダミートレンチ52に挟まれるpベース領域20は、例えば、フローティングであっても構わない。
以下、本実施形態のトレンチIGBT400の作用及び効果について説明する。
本実施形態のトレンチIGBT400では、一つのトレンチ50内に上部トレンチゲート電極16aと下部トレンチゲート電極16bとを有するダブルゲート電極構造を有する。
例えば、内部ゲート抵抗36とダミーゲート抵抗38の抵抗値を調整し、上部トレンチゲート電極16aのCR時定数を、下部トレンチゲート電極16bのCR時定数よりも小さくする。これにより、上部トレンチゲート電極16aの充放電を下部トレンチゲート電極16bの充放電よりも早くすることができる。したがって、トレンチIGBT400のスイッチング速度を向上させることが可能となる。
トレンチIGBT400がオン状態の際には、下部トレンチゲート電極16bも上部トレンチゲート電極16aに遅れてゲート電圧(Vg)に充電される。したがって、トレンチ50底部近傍のnベース領域24には、電子の蓄積層が形成され、オン抵抗が低減する。
また、第1の実施形態のトレンチIGBT100と同様、例えば、内部ゲート抵抗36とダミーゲート抵抗38の抵抗値を調整し、上部トレンチゲート電極16aのCR時定数を、下部ダミートレンチゲート電極18bのCR時定数よりも小さくする。これにより、上部トレンチゲート電極16aの充放電を下部ダミートレンチゲート電極18bの充放電よりも早くすることができる。したがって、トレンチIGBT400のスイッチング速度を向上させることが可能となる。
また、第1の実施形態のトレンチIGBT100と同様、トレンチIGBT400がオン状態の際には、下部ダミートレンチゲート電極18bも上部トレンチゲート電極16aに遅れてゲート電圧(Vg)に充電される。したがってダミートレンチ52底部近傍のnベース領域24には、電子の蓄積層が形成され、オン抵抗が低減する。
さらに、上部ダミートレンチゲート電極18aは、下部ダミートレンチゲート電極18bと電気的に分離される。したがって、第1の実施形態のトレンチIGBT100の場合と比較して、上部ダミートレンチゲート電極18aの分だけ、ゲート容量が小さくなる。したがって、例えば、ゲートドライバの駆動能力を小さくするこができ、ゲートドライバのサイズを小さくすることが可能となる。
図15は、本実施形態の半導体装置の作用及び効果の説明図である。図15は、IGBTのターンオフ時の、ゲート抵抗とコレクタ−エミッタ間電圧(Vce)の時間変化率(dV/dt)との関係を示す図である。ゲート抵抗の抵抗値は、IGBTの外に設けられる外部ゲート抵抗の抵抗値である。コレクタ−エミッタ間電圧(Vce)の時間変化率(dV/dt)は、ターンオフ時のスイッチング速度の指標となる。
図15には、比較のために、第1の実施形態で説明した第2の比較形態の構造の場合も示す。また、本実施形態(第4の実施形態)について、ダミーゲート抵抗(Rg−dummy)の値が、6.4Ω、12.8Ω、25.6Ωの場合を示している。
本実施形態では、コレクタ・ゲート間の帰還容量が、全てダミーゲート抵抗(Rg−dummy)を流れる電流(Ig−dummy)で充放電される。したがって、時間変化率(dV/dt)を、ダミーゲート抵抗(Rg−dummy)の値で調整することが可能となる。
図15から分かるように、ダミーゲート抵抗(Rg−dummy)の値を高くすることで、高い線形性が得られる。したがって、ダミーゲート抵抗(Rg−dummy)の値を高くすることで、外部ゲート抵抗によるスイッチング速度の制御性が良好となる。
(第5の実施形態)
本実施形態の半導体装置は、アノードとカソードを有し、アノードがエミッタ電極に電気的に接続され、カソードが第2の電気抵抗とダミートレンチゲート電極との間に接続されたツェナーダイオードを、更に備える点で、第1の実施形態と異なる。以下、第1の実施形態と重複する内容については一部記述を省略する。
図16は、本実施形態の半導体装置の模式平面図である。図17は、本実施形態の半導体装置の模式断面図である。図17(a)は図16のGG’断面図である。図17(b)は図17(a)に等価回路を重ね書きした説明図である。
本実施形態の半導体装置は、半導体層に形成されたトレンチの中にゲート電極を備えるトレンチIGBT500である。トレンチIGBT500は、ダミートレンチゲート電極を有する間引き型IGBTである。
トレンチIGBT500は、アノードとカソードを有するツェナーダイオード60(図17(b)のZD)を備える。アノードはエミッタ電極12に電気的に接続される。カソードはダミーゲート抵抗38(第2の電気抵抗)とダミートレンチゲート電極18との間に接続される。ツェナーダイオード60は、例えば、多結晶シリコンを用いて形成される。
本実施形態では、コレクタ・ゲート間の帰還容量を、ツェナーダイオード60を設けることで、エミッタ電極12にバイパスする。したがって、ツェナーダイオード60が無い場合と比較して、小さなゲート電流で帰還容量を充放電できる。よって、ターンオフ時のスイッチング速度が向上する。
ツェナーダイオード60をトレンチIGBT500のターンオフ時に、オン動作させる観点からは、ダミーゲート抵抗(Rg−dummy)の値を高くすることが好ましい。ダミーゲート抵抗(Rg−dummy)の値を高くすることにより、ダミートレンチゲート電極18の電圧が、コレクタ電圧に引っ張られることで、ツェナーダイオード60のツェナー電圧よりも高くなり、ツェナーダイオード60がオン動作する。
ツェナーダイオード60のツェナー電圧は、トレンチIGBT500のオン動作時にゲートパッド電極34(第1のゲートパッド電極)に印加されるゲートオン電圧よりも高い。ツェナーダイオード60のツェナー電圧をトレンチIGBT500のオン動作時のゲートオン電圧よりも高くすることで、トレンチIGBT500のオン動作時にツェナーダイオード60がオン動作してトレンチIGBT500の誤動作が生じることを防ぐ。
図18は、本実施形態の半導体装置の作用及び効果の説明図である。図18は、IGBTのターンオフ時の、ゲート抵抗とコレクタ−エミッタ間電圧(Vce)の時間変化率(dV/dt)との関係を示す図である。ゲート抵抗の抵抗値は、IGBTの外に設けられる外部ゲート抵抗の抵抗値である。コレクタ−エミッタ間電圧(Vce)の時間変化率(dV/dt)は、ターンオフ時のスイッチング速度の指標となる。
図18には、比較のために、第1の実施形態のIGBT100構造、第1の実施形態で説明した第1の比較形態のIGBT800及び第2の比較形態のIGBT900の場合も示す。本実施形態では、第1の実施形態よりも時間変化率(dV/dt)が大きく、ターンオフ時のスイッチング速度が向上する。また、第1の比較形態と同等のスイッチング速度が得られる。
以上、本実施形態のトレンチIGBT500により、更に、オン抵抗が低く、スイッチング速度の速いIGBTが実現できる。
(第6の実施形態)
本実施形態の半導体装置は、アノードとカソードを有し、アノードがエミッタ電極に電気的に接続され、カソードが、第2の電気抵抗と下部ダミートレンチゲート電極との間、及び、第2の電気抵抗と下部トレンチゲート電極との間に接続されたツェナーダイオードを、更に備える点で、第4の実施形態と異なる。以下、第4の実施形態と重複する内容については一部記述を省略する。
図19は、本実施形態の半導体装置の模式平面図である。図20は、本実施形態の半導体装置の模式断面図である。図20(a)は図19のHH’断面図である。図20(b)は図20(a)に等価回路を重ね書きした説明図である。
本実施形態の半導体装置は、半導体層に形成されたトレンチの中にゲート電極を備えるトレンチIGBT600である。トレンチIGBT600は、ダミートレンチゲート電極を有する間引き型IGBTである。トレンチIGBT600は、一つのトレンチ内に上下に分離したゲート電極を有する、ダブルゲート電極構造のIGBTである。
トレンチIGBT600は、アノードとカソードを有するツェナーダイオード60(図20(b)のZD)を備える。アノードはエミッタ電極12に電気的に接続される。カソードはダミーゲート抵抗38(第2の電気抵抗)と下部ダミートレンチゲート電極18bとの間に接続される。カソードはダミーゲート抵抗38(第2の電気抵抗)と下部トレンチゲート電極16bとの間に接続される。ツェナーダイオード60は、例えば、多結晶シリコンを用いて形成される。
本実施形態では、コレクタ・ゲート間の帰還容量を、ツェナーダイオード60を設けることで、エミッタ電極12にバイパスする。したがって、ツェナーダイオード60が無い場合と比較して、小さなゲート電流で帰還容量を充放電できる。よって、ターンオフ時のスイッチング速度が向上する。
ツェナーダイオード60をトレンチIGBT600のターンオフ時に、オン動作させる観点からは、ダミーゲート抵抗(Rg−dummy)の値を高くすることが好ましい。
ツェナーダイオード60のツェナー電圧は、トレンチIGBT600のオン動作時にゲートパッド電極34(第1のゲートパッド電極)に印加されるゲートオン電圧よりも高い。ツェナーダイオード60のツェナー電圧をトレンチIGBT600のオン動作時のゲートオン電圧よりも高くすることで、トレンチIGBT600のオン動作時にツェナーダイオード60がオン動作してトレンチIGBT600の誤動作が生じることを防ぐ。
図21は、本実施形態の半導体装置の作用及び効果の説明図である。図21(a)は、IGBTのターンオフ時の、ゲート抵抗とコレクタ−エミッタ間電圧(Vce)の時間変化率(dV/dt)との関係を示す図である。ゲート抵抗の抵抗値は、IGBTの外に設けられる外部ゲート抵抗の抵抗値である。コレクタ−エミッタ間電圧(Vce)の時間変化率(dV/dt)は、ターンオフ時のスイッチング速度の指標となる。図21(b)は、IGBTのターンオフ時の、コレクタ−エミッタ間電圧(Vce)の時間変化率(dV/dt)とゲート電流(Ig)の最大値との関係を示す図である。
図21には、比較のために、第5の実施形態のIGBT500、第1の実施形態で説明した第1の比較形態のIGBT800及び第2の比較形態のIGBT900の場合も示す。
図21(a)から明らかなように、本実施形態では、第1の比較形態よりも時間変化率(dV/dt)が大きく、ターンオフ時のスイッチング速度が向上する。また、第1の比較形態よりも高い線形性が得られるため、外部ゲート抵抗によるスイッチング速度の制御性が良好となる。
また、図21(a)から明らかなように、本実施形態では、第5の実施形態よりも時間変化率(dV/dt)が大きく、ターンオフ時のスイッチング速度が向上する。また、第5の実施形態よりも高い線形性が得られるため、外部ゲート抵抗によるスイッチング速度の制御性が良好となる。これは、本実施形態の場合、第5の実施形態と異なり、下部トレンチゲート電極16bが設けられることにより、ほぼすべての帰還容量がエミッタ電極にバイパスされるためである。
また、図21(b)から明らかなように、本実施形態では、小さいゲート電流で早いスイッチング速度が実現できる。
以上、本実施形態のトレンチIGBT600により、更に、オン抵抗が低く、スイッチング速度の速いIGBTが実現できる。
第1ないし第6の実施形態においては、半導体層が単結晶シリコンである場合を例に説明したが、半導体層は単結晶シリコンに限られることはない。例えば、単結晶炭化珪素等、その他の単結晶半導体であっても構わない。
第1ないし第6の実施形態においては、2本のトレンチゲート電極の間に挟まれるダミートレンチゲート電極の数が3本である場合を例に説明したが、ダミートレンチゲート電極の数は3本に限られず、1本又は2本であっても、4本以上であっても構わない。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。例えば、一実施形態の構成要素を他の実施形態の構成要素と置き換え又は変更してもよい。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10 半導体層
12 エミッタ電極
14 コレクタ電極
16 トレンチゲート電極
16a 上部トレンチゲート電極
16b 下部トレンチゲート電極
18 ダミートレンチゲート電極
18a 上部ダミートレンチゲート電極
18b 下部ダミートレンチゲート電極
20 pベース領域
22 エミッタ領域
24 nベース領域
26 バリア領域(n型半導体領域)
28 コレクタ領域
30 トレンチゲート絶縁膜
32 ダミートレンチゲート絶縁膜
34 ゲートパッド電極(第1のゲートパッド電極)
36 内部ゲート抵抗(第1の電気抵抗)
38 ダミーゲート抵抗(第2の電気抵抗)
42 ゲート電極接続配線(第1の接続配線)
44 ダミーゲート電極接続配線(第2の接続配線)
60 ツェナーダイオード
100 トレンチIGBT(半導体装置)
110 半導体層
112 第1のエミッタ電極
114 第1のコレクタ電極
116 第1のトレンチゲート電極
118 第1のダミートレンチゲート電極
120 第1のpベース領域
122 第1のエミッタ領域
124 第1のnベース領域
128 第1のコレクタ領域
130 第1のトレンチゲート絶縁膜
132 第1のダミートレンチゲート絶縁膜
134 ゲートパッド電極(第2のゲートパッド電極)
136 第1の内部ゲート抵抗(第1の電気抵抗)
138 第1のダミーゲート抵抗(第2の電気抵抗)
142 第1のゲート電極接続配線(第1の接続配線)
144 第1のダミーゲート電極接続配線(第2の接続配線)
200 トレンチIGBT(半導体装置)
212 第2のエミッタ電極
214 第2のコレクタ電極
216 第2のトレンチゲート電極
218 第2のダミートレンチゲート電極
220 第2のpベース領域
222 第2のエミッタ領域
224 第2のnベース領域
228 第2のコレクタ領域
230 第2のトレンチゲート絶縁膜
232 第2のダミートレンチゲート絶縁膜
234 ゲートパッド電極(第3のゲートパッド電極)
236 第2の内部ゲート抵抗(第3の電気抵抗)
238 第2のダミーゲート抵抗(第4の電気抵抗)
242 第2のゲート電極接続配線(第3の接続配線)
244 第2のダミーゲート電極接続配線(第4の接続配線)
300 トレンチIGBT(半導体装置)
336 第1の内部ゲート抵抗(第1の電気抵抗)
400 トレンチIGBT(半導体装置)
436 第2の内部ゲート抵抗436(第2の電気抵抗)
536 第3の内部ゲート抵抗(第3の電気抵抗)
636 第4の内部ゲート抵抗(第4の電気抵抗)
P1 第1の面
P2 第2の面

Claims (23)

  1. 第1の面と、前記第1の面と対向する第2の面を有する半導体層と、
    少なくとも一部が前記第1の面に接するエミッタ電極と、
    少なくとも一部が前記第2の面に接するコレクタ電極と、
    前記半導体層の中に設けられ、前記第1の面に略平行な第1の方向に伸長するトレンチゲート電極と、
    前記半導体層の中に設けられ、前記第1の方向に伸長するダミートレンチゲート電極と、
    前記半導体層の中に設けられたp型のpベース領域と、
    前記半導体層の中に設けられ、前記pベース領域と前記第1の面との間に設けられ、前記エミッタ電極に電気的に接続されたn型のエミッタ領域と、
    前記半導体層の中に設けられ、前記pベース領域と、前記第2の面との間に設けられたn型のnベース領域と、
    前記半導体層の中に設けられ、前記nベース領域と前記第2の面との間に設けられ、前記コレクタ電極に電気的に接続されたp型のコレクタ領域と、
    前記トレンチゲート電極と前記pベース領域との間、前記トレンチゲート電極と前記エミッタ領域との間、及び、前記トレンチゲート電極と前記nベース領域との間に設けられ、前記pベース領域、前記エミッタ領域、及び、前記nベース領域に接するトレンチゲート絶縁膜と、
    前記ダミートレンチゲート電極と前記pベース領域との間、及び、前記ダミートレンチゲート電極と前記nベース領域との間に設けられ、前記pベース領域、及び、前記nベース領域に接するダミートレンチゲート絶縁膜と、
    前記トレンチゲート電極、及び、前記ダミートレンチゲート電極に電気的に接続された第1のゲートパッド電極と、
    前記第1のゲートパッド電極と前記トレンチゲート電極との間に電気的に接続された第1の電気抵抗と、
    前記第1のゲートパッド電極と前記ダミートレンチゲート電極との間に電気的に接続された第2の電気抵抗と、
    を備え、
    前記トレンチゲート電極のCR時定数は、前記ダミートレンチゲート電極のCR時定数よりも小さい半導体装置。
  2. 前記トレンチゲート電極と前記第1の電気抵抗との間に電気的に接続された第1の接続配線と、
    前記ダミートレンチゲート電極と前記第2の電気抵抗との間に電気的に接続された第2の接続配線と、を更に備え、
    前記トレンチゲート電極及び前記ダミートレンチゲート電極は、前記第1の接続配線と前記第2の接続配線との間に位置する請求項1記載の半導体装置。
  3. 前記第1の電気抵抗、及び、前記第2の電気抵抗の材料の比抵抗は、前記第1の接続配線と前記第2の接続配線の材料の比抵抗よりも高い請求項2記載の半導体装置。
  4. 前記第1の電気抵抗、及び、前記第2の電気抵抗は多結晶シリコンである請求項1ないし請求項3いずれか一項記載の半導体装置。
  5. 前記第2の電気抵抗と前記ダミートレンチゲート電極との間に電気的に接続された第3の電気抵抗と、
    前記第3の電気抵抗と前記ダミートレンチゲート電極との間に電気的に接続された第4の電気抵抗と、
    前記第2の電気抵抗と前記第3の電気抵抗との間に電気的に接続された第2のゲート電極パッドと、
    前記第3の電気抵抗と前記ダミートレンチゲート電極との間に電気的に接続された第3のゲート電極パッドと、を更に備える請求項1ないし請求項4いずれか一項記載の半導体装置。
  6. 前記pベース領域と、前記nベース領域との間に設けられ、前記nベース領域のn型不純物濃度よりもn型不純物濃度の高いn型半導体領域を、更に備える請求項1ないし請求項5いずれか一項記載の半導体装置。
  7. 第1の面と、前記第1の面と対向する第2の面を有する半導体層と、
    少なくとも一部が前記第1の面に接する第1のエミッタ電極と、
    少なくとも一部が前記第2の面に接する第1のコレクタ電極と、
    前記半導体層の中に設けられ、前記第1の面に略平行な第1の方向に伸長する第1のトレンチゲート電極と、
    前記半導体層の中に設けられ、前記第1の方向に伸長する第1のダミートレンチゲート電極と、
    前記半導体層の中に設けられたp型の第1のpベース領域と、
    前記半導体層の中に設けられ、前記第1のpベース領域と前記第1の面との間に設けられ、前記第1のエミッタ電極に電気的に接続されたn型の第1のエミッタ領域と、
    前記半導体層の中に設けられ、前記第1のpベース領域と、前記第2の面との間に設けられたn型の第1のnベース領域と、
    前記半導体層の中に設けられ、前記第1のnベース領域と前記第2の面との間に設けられ、前記第1のコレクタ電極に電気的に接続されたp型の第1のコレクタ領域と、
    前記第1のトレンチゲート電極と前記第1のpベース領域との間、前記第1のトレンチゲート電極と前記第1のエミッタ領域との間、及び、前記第1のトレンチゲート電極と前記第1のnベース領域との間に設けられ、前記第1のpベース領域、前記第1のエミッタ領域、及び、前記第1のnベース領域に接する第1のトレンチゲート絶縁膜と、
    前記第1のダミートレンチゲート電極と前記第1のpベース領域との間、及び、前記第1のダミートレンチゲート電極と前記第1のnベース領域との間に設けられ、前記第1のpベース領域、及び、前記第1のnベース領域に接する第1のダミートレンチゲート絶縁膜と、
    少なくとも一部が前記第1の面に接する第2のエミッタ電極と、
    少なくとも一部が前記第2の面に接する第2のコレクタ電極と、
    前記半導体層の中に設けられ、前記第1の方向に伸長する第2のトレンチゲート電極と、
    前記半導体層の中に設けられ、前記第1の方向に伸長する第2のダミートレンチゲート電極と、
    前記半導体層の中に設けられたp型の第2のpベース領域と、
    前記半導体層の中に設けられ、前記第2のpベース領域と前記第1の面との間に設けられ、前記第2のエミッタ電極に電気的に接続されたn型の第2のエミッタ領域と、
    前記半導体層の中に設けられ、前記第2のpベース領域と、前記第2の面との間に設けられたn型の第2のnベース領域と、
    前記半導体層の中に設けられ、前記第2のnベース領域と前記第2の面との間に設けられ、前記第2のコレクタ電極に電気的に接続されたp型の第2のコレクタ領域と、
    前記第2のトレンチゲート電極と前記第2のpベース領域との間、前記第2のトレンチゲート電極と前記第2のエミッタ領域との間、及び、前記第2のトレンチゲート電極と前記第2のnベース領域との間に設けられ、前記第2のpベース領域、前記第2のエミッタ領域、及び、前記第2のnベース領域に接する第2のトレンチゲート絶縁膜と、
    前記第2のダミートレンチゲート電極と前記第2のpベース領域との間、及び、前記第2のダミートレンチゲート電極と前記第2のnベース領域との間に設けられ、前記第2のpベース領域、及び、前記第2のnベース領域に接する第2のダミートレンチゲート絶縁膜と、
    前記第1のトレンチゲート電極、前記第1のダミートレンチゲート電極、前記第2のトレンチゲート電極、及び、前記第2のダミートレンチゲート電極に電気的に接続されたゲートパッド電極と、
    前記ゲートパッド電極と前記第1のトレンチゲート電極との間に電気的に接続された第1の電気抵抗と、
    前記ゲートパッド電極と前記第1のダミートレンチゲート電極との間に電気的に接続された第2の電気抵抗と、
    前記ゲートパッド電極と前記第2のトレンチゲート電極との間に電気的に接続された第3の電気抵抗と、
    前記ゲートパッド電極と前記第2のダミートレンチゲート電極との間に電気的に接続された第4の電気抵抗と、
    を備え、
    前記第1のトレンチゲート電極のCR時定数は、前記第1のダミートレンチゲート電極のCR時定数よりも小さく、かつ、前記第2のトレンチゲート電極のCR時定数は、前記第2のダミートレンチゲート電極のCR時定数よりも小さい半導体装置。
  8. 前記第1のトレンチゲート電極と前記第1の電気抵抗との間に電気的に接続された第1の接続配線と、
    前記第1のダミートレンチゲート電極と前記第2の電気抵抗との間に電気的に接続された第2の接続配線と、
    前記第2のトレンチゲート電極と前記第3の電気抵抗との間に電気的に接続された第3の接続配線と、
    前記第2のダミートレンチゲート電極と前記第4の電気抵抗との間に電気的に接続された第4の接続配線と、を更に備え、
    前記第1のトレンチゲート電極及び前記第1のダミートレンチゲート電極は、前記第1の接続配線と前記第2の接続配線との間に位置し、かつ、
    前記第2のトレンチゲート電極及び前記第2のダミートレンチゲート電極は、前記第3の接続配線と前記第4の接続配線との間に位置する請求項7記載の半導体装置。
  9. 前記第1の電気抵抗、前記第2の電気抵抗、前記第3の電気抵抗、及び、前記第4の電気抵抗の材料の比抵抗は、前記第1の接続配線、前記第2の接続配線、前記第3の接続配線、及び、前記第4の接続配線の材料の比抵抗よりも高い請求項8記載の半導体装置。
  10. 前記第1の電気抵抗、前記第2の電気抵抗、前記第3の電気抵抗、及び、前記第4の電気抵抗は多結晶シリコンである請求項7ないし請求項9いずれか一項記載の半導体装置。
  11. 第1の面と、前記第1の面と対向する第2の面を有する半導体層と、
    少なくとも一部が前記第1の面に接するエミッタ電極と、
    少なくとも一部が前記第2の面に接するコレクタ電極と、
    前記半導体層の中に設けられ、前記第1の面に略平行な第1の方向に伸長する上部トレンチゲート電極と、
    前記半導体層の中に設けられ、前記上部トレンチゲート電極と前記第2の面との間に設けられ、前記第1の方向に伸長し、前記上部トレンチゲート電極と電気的に分離される下部トレンチゲート電極と、
    前記半導体層の中に設けられ、前記第1の方向に伸長する上部ダミートレンチゲート電極と、
    前記半導体層の中に設けられ、前記上部ダミートレンチゲート電極と前記第2の面との間に設けられ、前記第1の方向に伸長し、前記上部ダミートレンチゲート電極と電気的に分離される下部ダミートレンチゲート電極と、
    前記半導体層の中に設けられたp型のpベース領域と、
    前記半導体層の中に設けられ、前記pベース領域と前記第1の面との間に設けられ、前記エミッタ電極に電気的に接続されたn型のエミッタ領域と、
    前記半導体層の中に設けられ、前記pベース領域と、前記第2の面との間に設けられたn型のnベース領域と、
    前記半導体層の中に設けられ、前記nベース領域と前記第2の面との間に設けられ、前記コレクタ電極に電気的に接続されたp型のコレクタ領域と、
    前記上部トレンチゲート電極と前記pベース領域との間、前記上部トレンチゲート電極と前記エミッタ領域との間、及び、前記下部トレンチゲート電極と前記nベース領域との間に設けられ、前記pベース領域、前記エミッタ領域、及び、前記nベース領域に接するトレンチゲート絶縁膜と、
    前記上部ダミートレンチゲート電極と前記pベース領域との間、及び、前記下部ダミートレンチゲート電極と前記nベース領域との間に設けられ、前記pベース領域、及び、前記nベース領域に接するダミートレンチゲート絶縁膜と、
    前記上部トレンチゲート電極、前記下部トレンチゲート電極、及び、前記下部ダミートレンチゲート電極に電気的に接続された第1のゲートパッド電極と、
    前記第1のゲートパッド電極と前記上部トレンチゲート電極との間に電気的に接続された第1の電気抵抗と、
    前記第1のゲートパッド電極と前記下部トレンチゲート電極との間、及び、前記第1のゲートパッド電極と前記下部ダミートレンチゲート電極との間に電気的に接続された第2の電気抵抗と、
    を備え、
    前記上部トレンチゲート電極のCR時定数は、前記下部ダミートレンチゲート電極のCR時定数よりも小さい半導体装置。
  12. 前記上部トレンチゲート電極と前記第1の電気抵抗との間に電気的に接続された第1の接続配線と、
    前記下部ダミートレンチゲート電極と前記第2の電気抵抗との間に電気的に接続された第2の接続配線と、を更に備え、
    前記上部トレンチゲート電極及び前記下部ダミートレンチゲート電極は、前記第1の接続配線と前記第2の接続配線との間に位置する請求項11記載の半導体装置。
  13. 前記第1の電気抵抗、及び、前記第2の電気抵抗の材料の比抵抗は、前記第1の接続配線と前記第2の接続配線の材料の比抵抗よりも高い請求項12記載の半導体装置。
  14. 前記第1の電気抵抗、及び、前記第2の電気抵抗は多結晶シリコンである請求項11ないし請求項13いずれか一項記載の半導体装置。
  15. 前記pベース領域と、前記nベース領域との間に設けられ、前記nベース領域のn型不純物濃度よりもn型不純物濃度の高いn型半導体領域を、更に備える請求項11ないし請求項14いずれか一項記載の半導体装置。
  16. 前記第1の面から前記nベース領域と前記n型半導体領域の界面までの距離は、前記第1の面から前記下部トレンチゲート電極までの距離よりも大きく、かつ、前記第1の面から前記nベース領域と前記n型半導体領域の界面までの距離は、前記第1の面から前記下部ダミートレンチゲート電極までの距離よりも大きい請求項15記載の半導体装置。
  17. 前記上部ダミートレンチゲート電極は、前記エミッタ電極に接続される請求項11ないし請求項16いずれか一項記載の半導体装置。
  18. アノードとカソードを有し、前記アノードが前記エミッタ電極に電気的に接続され、前記カソードが前記第2の電気抵抗と前記ダミートレンチゲート電極との間に接続されたツェナーダイオードを、更に備える請求項1ないし請求項6いずれか一項記載の半導体装置。
  19. 前記ツェナーダイオードのツェナー電圧は、前記第1のゲートパッド電極に印加されるゲートオン電圧よりも高い請求項18記載の半導体装置。
  20. 前記ツェナーダイオードは多結晶シリコンで形成される請求項18又は請求項19記載の半導体装置。
  21. アノードとカソードを有し、前記アノードが前記エミッタ電極に電気的に接続され、前記カソードが、前記第2の電気抵抗と前記下部ダミートレンチゲート電極との間、及び、前記第2の電気抵抗と前記下部トレンチゲート電極との間に接続されたツェナーダイオードを、更に備える請求項11ないし請求項17いずれか一項記載の半導体装置。
  22. 前記ツェナーダイオードのツェナー電圧は、前記第1のゲートパッド電極に印加されるゲートオン電圧よりも高い請求項21記載の半導体装置。
  23. 前記ツェナーダイオードは多結晶シリコンで形成される請求項21又は請求項22記載の半導体装置。

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