JP2019026424A - シート搬送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】重送の発生を抑制できるシート搬送装置を提供する。【解決手段】シート搬送装置1は、支持部材80と、供給ローラ11、12と、供給ローラ11、12よりも搬送方向D1の下流側に配置された分離ローラ21と、分離ローラ21よりも搬送方向D1の上流側に設けられ、下端側が上端側よりも搬送方向D1の下流側に配置されるように傾斜した分離片70と、回転軸心X11、X12方向に沿って見て、少なくとも一部が分離片70と重なるように配置され、支持面80Aに支持されるシートSHの先端の位置を規制する第1位置と、第1位置から搬送方向D1の下流側に変位して支持面80Aから離間する第2位置との間で変位可能なストッパ40と、ストッパ40を第1位置に保持するとともに、ストッパ40が第1位置から第2位置まで変位するときにストッパ40を支持し続けることでストッパ40の変位を規制する規制部材50と、を備える。【選択図】図4

Description

本発明はシート搬送装置に関する。
特許文献1に従来のシート搬送装置の一例である給紙装置が開示されている。この給紙装置は、ピックローラ、ストッパブロック及び突き当てガイドを備えている。ピックローラは、用紙を搬送方向の下流側に向けて搬送する。ストッパブロックは、ピックローラに対向し、下端側が上端側よりも搬送方向の下流側に配置されるように傾斜している。突き当てガイドは、ピックローラの回転軸心方向、すなわち特許文献1の図1等における紙面手前側から奥側に向かう方向に沿って見て、少なくとも一部がストッパブロックと重なるように配置されている。突き当てガイドは、用紙セット位置と退避位置とで変位可能である。
この給紙装置では、用紙セット位置にある突き当てガイドによって用紙の先端が揃えられる。そして、ピックローラが用紙を搬送するときに、突き当てガイドが用紙セット位置から退避位置に後退することにより、用紙の先端がストッパブロックに当接し、各用紙がストッパブロックにならう。こうして、この給紙装置は、積層状態の用紙を整列させて、搬送方向の下流側に向けて搬送するようになっている。
特開2004−269231号公報
ところで、上記の給紙装置では、突き当てガイドが退避位置に後退してストッパブロックに用紙が当たるときに、積層状態の用紙が束のままストッパブロックに衝突し、各用紙がストッパブロックに十分にならうことができない可能性がある。この場合、積層状態の用紙が整列しないまま搬送方向の下流側に向けて搬送され易くなり、その結果、重送が発生し易くなるという問題がある。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、重送の発生を抑制できるシート搬送装置を提供することを目的とする。
本発明のシート搬送装置は、シートを支持する支持面を有する支持部材と、
前記支持面よりも下方に位置する回転軸心周りに回転可能に支持され、外周の一部が前記支持面よりも上方に突出し、前記支持面に支持されたシートを搬送方向の下流側に向けて搬送する供給ローラと、
前記供給ローラよりも前記搬送方向の下流側に配置され、前記供給ローラによって搬送されるシートを1枚ずつに分離しつつ前記搬送方向の下流側に向けて搬送する分離ローラと、
前記分離ローラよりも前記搬送方向の上流側に設けられ、下端側が上端側よりも前記搬送方向の下流側に配置されるように傾斜した分離片と、
前記回転軸心方向に沿って見て、少なくとも一部が前記分離片と重なるように配置され、前記支持面と交差して前記支持面に支持されるシートの先端の位置を規制する第1位置と、前記第1位置から前記搬送方向の下流側に変位して前記支持面から離間する第2位置との間で変位可能なストッパと、
前記ストッパを前記第1位置に保持するとともに、前記ストッパが前記第1位置から前記第2位置まで変位するときに前記ストッパを支持し続けることで前記ストッパの変位を規制する規制部材と、を備えていることを特徴とする。
本発明のシート搬送装置では、ストッパが第1位置から第2位置まで変位するときに、規制部材がストッパを支持し続けることでストッパの変位を規制する。このため、ストッパがシートに押されていきなり第1位置から第2位置まで変位することが抑制され、ストッパが緩やかに変位するように規制される。
これにより、供給ローラによって搬送されるシートが緩やかに変位するストッパに追従してゆっくりと分離片に当たる。シートが積層状態であれば、シートのそれぞれの先端が徐々に分離片に当たる。このため、このシート搬送装置では、積層状態のシートが束のまま分離片に衝突して分離片に十分にならうことができない不具合を抑制でき、その結果、積層状態のシートを確実に整列させて、搬送方向の下流側に向けて搬送することができる。
したがって、本発明のシート搬送装置では、重送の発生を抑制できる。
実施例の画像読取装置の模式側面図である。 第1筐体を示す斜視図である。 第2筐体を示す斜視図である。 実施例の画像読取装置の部分断面図である。 第1、2供給ローラ、押さえ部材、分離片、ストッパ、規制部材等を示す斜視図である。 実施例の画像読取装置の部分断面図である。 第1、2供給ローラ、押さえ部材、分離片、ストッパ、規制部材等の相対位置関係を説明する模式図である。 第1、2供給ローラ、押さえ部材、分離片、ストッパ、規制部材等の相対位置関係を説明する模式図である。 第1、2供給ローラ、押さえ部材、分離片、ストッパ、規制部材等の相対位置関係を説明する模式図である。 第1、2供給ローラ、押さえ部材、分離片、ストッパ、規制部材等の相対位置関係を説明する模式図である。 図8の要部拡大図であって、シートの先端に対する分離片及びストッパの作用を説明する模式図である。 図9の要部拡大図であって、シートの先端に対する分離片及びストッパの作用を説明する模式図である。 図6の要部拡大図であって、シートの先端に対する分離片及びストッパの作用を説明する模式図である。
以下、本発明を具体化した実施例について図面を参照しつつ説明する。
(実施例)
図1に示すように、実施例の画像読取装置1は、本発明のシート搬送装置の具体的態様の一例である。図1では、排出トレイ6が配置される側を装置の前方と規定し、排出トレイ6に対向した場合に左手に来る側、すなわち、図1の紙面奥側を装置の左方と規定する。そして、図2以降に示す前後、左右及び上下の各方向は、全て図1に対応させて表示する。以下、図1等に基づいて、画像読取装置1が備える各構成要素について説明する。
<全体構成>
図1〜図3に示すように、画像読取装置1は、第1筐体8、第2筐体9、供給トレイ5及び排出トレイ6を備えている。第2筐体9は、第1筐体8の上方に配置されている。第2筐体9の前端部は、左右方向に延びる開閉軸心X9周りに揺動可能に第1筐体8に連結されている。
図2及び図4に示すように、第1筐体8は、ロアシュート部材80を有している。ロアシュート部材80は、本発明の「支持部材」の一例である。第1筐体8の上面は、ロアシュート部材80の上面によって構成されている。
第1筐体8の上面は、第1筐体8の後端部から前端部に向けて下り傾斜している。第1筐体8の上面は、前後方向の略中間部である基準線J1よりも後方の領域の傾斜角度に対して、基準線J1よりも前方の領域の傾斜角度が浅くなっている。第1筐体8の上面のうち、基準線J1よりも後方の領域には、支持面80Aが形成されている。第1筐体8の上面のうち、基準線J1よりも前方の領域には、下搬送面80Gが形成されている。
図2、図4及び図5に示すように、ロアシュート部材80は、メンテナンス時等に開閉されるロアカバー85を有している。ロアカバー85の上面は、支持面80Aの左右方向の中央部を形成している。
図3及び図4に示すように、第2筐体9は、アッパーシュート部材90を有している。第2筐体9の下面は、アッパーシュート部材90の下面によって構成されている。
第2筐体9の下面は、第2筐体9の後端部から前端部に向けて下り傾斜している。第2筐体9の下面のうち、第1筐体8の支持面80Aに対向する領域には、案内面90Aが形成されている。第2筐体9の下面のうち、第1筐体8の下搬送面80Gに対向する領域には、上搬送面90Gが形成されている。案内面90Aの傾斜角度に対して、上搬送面90Gの傾斜角度が浅くなっている。図4に示すように、第2筐体9の案内面90Aは、第2筐体9の後端部から前方に向かうに従って、第1筐体8の支持面80Aに接近するように傾斜している。すなわち、支持面80Aと案内面90Aとの間隔は、後方に対して前方が狭くなるように構成されている。
図1及び図2に示すように、供給トレイ5は、第1筐体8の後端部に接続し、後向きに上り傾斜している。供給トレイ5の上面には、幅規制ガイド5L、5Rが左右方向にスライド可能に設けられている。幅規制ガイド5L、5Rは、供給トレイ5におけるセンター基準で左右方向に互いに接近及び離間可能とされている。これにより、幅規制ガイド5L、5Rは、例えば、名刺サイズからA4サイズまでの複数サイズのシートSHが供給トレイ5上に載置される場合に、そのシートSHの左右方向の位置決めをすることができる。
排出トレイ6は、第1筐体8の前端部における下案内面80Gよりも下方の位置から前向きに延設されている。
図1に示すように、第1筐体8の上面と、第2筐体9の下面との間に、搬送経路P1が設けられている。搬送経路P1は、図2に示す第1筐体8の支持面80A及び下搬送面80Gと、図3に示す第2筐体9の案内面90A及び上搬送面90Gとに挟まれた空間として形成されている。
図1及び図4に示すように、画像読取対象のシートSHは、供給トレイ5及び支持面80Aに跨って支持される。そして、そのシートSHは、搬送経路P1に沿って、搬送方向D1に搬送され、排出トレイ6に排出される。搬送方向D1は、上流側の供給トレイ5から下流側の排出トレイ6に向かう方向である。搬送経路P1は、搬送方向D1の上流側から下流側に向かって下り傾斜している。また、本実施例において、左右方向は、搬送方向D1に直交する方向であり、画像読取装置1の幅方向である。
第2筐体9は、図1に二点鎖線で示すように、その後端部が上方かつ前方に変位するように開閉軸心X9周りに揺動することにより、第1筐体8の上面から離間し、搬送経路P1を開放可能となっている。
図1〜図3に示すように、画像読取装置1は、搬送経路P1に沿って配設された第1供給ローラ11、第2供給ローラ12、押さえ部材15、セットガイド18、分離片70、ストッパ40、規制部材50、分離ローラ21及びリタードローラ25を備えている。第1供給ローラ11及び第2供給ローラ12は、本発明の「供給ローラ」の一例である。
また、画像読取装置1は、分離ローラ21よりも搬送方向D1の下流側において搬送経路P1に沿って配設された搬送ローラ31A、第1ピンチローラ31B、第1読取部3A、第2読取部3B、排出ローラ32A及び第2ピンチローラ32Bを備えている。第1読取部3A及び第2読取部3Bは、本発明の「読取部」の一例である。
さらに、画像読取装置1は、図1に示す制御部2と、図1及び図5に示すモータM1と、図2及び図5に示す伝達部60とを備えている。
図1に示すように、制御部2は、第1筐体8内の底部に配置されている。制御部2は、CPU等を含む電子回路が搭載された制御基板である。制御部2は、画像読取動作時、モータM1、第1読取部3A及び第2読取部3Bを制御する。また、制御部2は、図示しない入出力パネル部等を介して、ユーザからの入力指令を受けたり、画像読取装置1の稼働状況や設定状況等を表示したりする。
<伝達部の構成>
図2に示すように、伝達部60は、第1筐体8内の左寄りに配置され、第1筐体8の図示しない左面カバーに覆われている。伝達部60は、複数のギヤや、プーリー&ベルト等によって構成されている。図示は省略するが、モータM1は、第1筐体8内において伝達部60に隣接する位置に配置されている。
図5に示すように、モータM1は、制御部2に制御されて正回転及び逆回転し、駆動力を伝達部60に伝達する。伝達部60は、第1伝達部61、第2伝達部62、第3伝達部63及びワンウェイクラッチC1、C2、C3を有している。第2伝達部62及び第3伝達部63は、モータM1の駆動力を伝達する伝達経路の上流側において複数のギヤやプーリー&ベルト等を第1伝達部61と共有し、伝達経路の途中において第1伝達部61から分岐している。
第1伝達部61は、ワンウェイクラッチC1及び回転軸11S、12Sを経由して、モータM1と第1供給ローラ11及び第2供給ローラ12とを連結している。
モータM1が正回転する場合、ワンウェイクラッチC1が接続状態となり、第1伝達部61によってモータM1の駆動力が第1供給ローラ11及び第2供給ローラ12に伝達される。その結果、第1供給ローラ11及び第2供給ローラ12が搬送方向D1に回転する。その一方、モータM1が逆回転する場合、ワンウェイクラッチC1が遮断状態となり、モータM1の駆動力が第1供給ローラ11及び第2供給ローラ12に伝達されない。
第2伝達部62は、ワンウェイクラッチC2及び伝達軸50Sを経由して、モータM1と規制部材50とを連結している。ワンウェイクラッチC2は、同軸上の内輪と外輪の間で一方向のトルクを伝達する構造であって、例えばスプラグ式やカム式である周知のものが採用される。なお、ワンウェイクラッチC1、C3は、ワンウェイクラッチC2と同様の構造であってもよいし、ワンウェイクラッチC2とは異なる構造であってもよい。
図示は省略するが、ワンウェイクラッチC2の内輪は、伝達軸50Sの左端に一体回転可能に固定されている。ワンウェイクラッチC2の外輪は、第2伝達部62の伝達経路の最下流側に位置するギヤに一体回転可能に固定されている。
モータM1が逆回転する場合、ワンウェイクラッチC2が接続状態となり、第2伝達部62によってモータM1の駆動力が伝達軸50Sに伝達される。その一方、モータM1が正回転する場合、ワンウェイクラッチC2が遮断状態となり、モータM1の駆動力が伝達軸50Sに伝達されない。伝達軸50S及び規制部材50の動作については、後で詳しく説明する。
第3伝達部63は、ワンウェイクラッチC3及び図4に示す回転軸21Sを経由して、モータM1と分離ローラ21とを連結している。また、第3伝達部63は、図2に示す搬送ローラ31Aの図示しない回転軸、及び図2に示す排出ローラ32Aの図示しない回転軸を経由して、モータM1と、搬送ローラ31A及び排出ローラ32Aとを連結している。
モータM1が正回転する場合、図5に示すワンウェイクラッチC3が接続状態となり、第3伝達部63によってモータM1の駆動力が分離ローラ21に伝達される。この際、第3伝達部63によってワンウェイクラッチC3を経由せずに、モータM1の駆動力が搬送ローラ31A及び排出ローラ32Aに伝達される。その結果、分離ローラ21、搬送ローラ31A及び排出ローラ32Aが搬送方向D1に回転する。その一方、モータM1が逆回転する場合、ワンウェイクラッチC3が遮断状態となり、モータM1の駆動力が分離ローラ21に伝達されない。この際、第3伝達部63によってワンウェイクラッチC3を経由せずに、モータM1の駆動力が搬送ローラ31A及び排出ローラ32Aに伝達されるが、搬送ローラ31A及び排出ローラ32Aは支持面80Aに支持されたシートSHから離間しているので、不具合は生じない。
<第1供給ローラ及び第2供給ローラ>
図2、図4及び図5に示すように、第1供給ローラ11は、左右方向において互いに離間する位置で2箇所に設けられている。第1供給ローラ11は、第1筐体8内の図示しないフレーム部材に回転可能に支持された回転軸11Sに一体回転可能に固定されている。回転軸11Sは、支持面80Aよりも下方の位置で左右方向に延びる回転軸心X11を規定している。第1供給ローラ11は、外周の一部が支持面80Aよりも上方に突出している。
第2供給ローラ12は、第1供給ローラ11よりも搬送方向D1の下流側に配置されている。第2供給ローラ12も、第1供給ローラ11と同様に、左右方向において互いに離間する位置で2箇所に設けられている。第2供給ローラ12は、第1筐体8内の図示しないフレーム部材に回転可能に支持された回転軸12Sに一体回転可能に固定されている。回転軸12Sは、支持面80Aよりも下方、かつ回転軸心X11よりも搬送方向D1の下流側の位置で、回転軸心X11と平行に延びる回転軸心X12を規定している。第2供給ローラ12は、外周の一部が支持面80Aよりも上方に突出している。
つまり、第1供給ローラ11及び第2供給ローラ12は、搬送方向D1に2列配置され、かつ回転軸11S及び回転軸12Sが延びる左右方向に2列配置されている。また、2つの第1供給ローラ11は、2つの第2供給ローラ12を左右方向の外側からそれぞれ挟む位置に設けられている。
制御部2がモータM1を正回転させると、図5に示すワンウェイクラッチC1が接続状態となり、第1伝達部61によってモータM1の駆動力が第1供給ローラ11及び第2供給ローラ12に伝達される。これにより、図6に示すように、第1供給ローラ11及び第2供給ローラ12は搬送方向D1に回転し、支持面80Aに支持されるシートSHを搬送経路P1に沿って搬送方向D1の下流側に向けて搬送する。
<押さえ部材>
図3及び図4等に示すように、押さえ部材15は、アーム16と回転体17とを含んでいる。アーム16は、第3揺動軸心X15周りに揺動可能にアッパーシュート部材90に支持されている。第3揺動軸心X15は、第2筐体9の案内面90Aの後端部において左右方向に延びている。つまり、第3揺動軸心X15は、第1供給ローラ11よりも搬送方向D1の上流側に位置している。
アーム16は、支持面80Aに対向して配置され、搬送方向D1の下流側に向けて下り傾斜するように延びている。アーム16の下端部には、左右方向において互いに離間する2個の回転体17が回転可能に支持されている。アーム16は、図3に示す捩じりコイルバネ16Tによって、回転体17を支持面80Aに接近させる方向に、すなわち下向きに揺動するように付勢されている。図4に示すように、回転体17は、捩じりコイルバネ16Tの付勢力によって、第1供給ローラ11及び第2供給ローラ12に向けて押圧されている。これにより、回転体17は、支持面80Aに支持されるシートSHに接触して、そのシートSHを第1供給ローラ11及び第2供給ローラ12に向けて押し付けることが可能となっている。
図3に示すように、アーム16には、2個の回転体17の間で第3揺動軸心X15に向かって凹む切り欠き16Cが形成されている。第2筐体9には、シート検知部19が揺動可能に支持されている。シート検知部19は、第2筐体9内からアーム16の切り欠き16Cを通過して、下向きに突出している。図示は省略するが、シート検知部19における第2筐体9内に位置する部分には、フォトインタラプタの光路を開放又は遮断可能なシャッタが接続している。
図2に示すように、支持面80Aにおける2個の第1供給ローラ11に挟まれた領域には、凹部80Hが凹設されている。図示は省略するが、支持面80AにシートSHが支持されていない状態では、シート検知部19の先端部が凹部80Hに進入する。その一方、支持面80AにシートSHが支持されている状態では、シート検知部19の先端部がそのシートSHに押し上げられて、凹部80Hから上方に離間する。図示は省略するが、このようなシート検知部19に連動するシャッタがフォトインタラプタの光路を開放又は遮断し、そのフォトインタラプタの検知信号が制御部2に伝達される。制御部2は、その検知信号に基づいて、支持面80AにシートSHが支持されているか否かを判断する。
<セットガイド>
図2及び図5に示すように、セットガイド18は、左右方向において互いに離間する位置で2箇所に設けられている。左方のセットガイド18は、左方の第1供給ローラ11よりも左に配置されている。右方のセットガイド18は、右方の第1供給ローラ11よりも右に配置されている。
セットガイド18は、搬送方向D1の下流側に延びており、その上面を支持面80Aから露出させている。図4に示すように、セットガイド18は、第4揺動軸心X18周りに揺動可能にロアカバー85に支持されている。第4揺動軸心X18は、支持面80Aよりも下方、かつ第1供給ローラ11よりも搬送方向D1の上流側の位置で左右方向に延びている。セットガイド18は、図示しない付勢バネによって、支持面80Aから露出する上面を支持面80Aから浮かせるように付勢されている。
支持面80Aに支持されるシートSHの先端は、押さえ部材15のアーム16と、セットガイド18とに案内されることにより、第1供給ローラ11に引っ掛かることなく第1供給ローラ11を通過し、第1供給ローラ11及び第2供給ローラ12と、押さえ部材15の回転体17とに挟まれる。
<分離片>
図3〜図6に示すように、分離片70は、押さえ部材15の回転体17よりも搬送方向D1の下流側、かつ分離ローラ21よりも搬送方向D1の上流側に設けられている。図5に示すように、分離片70は、支持面80Aの左右方向の中央部に対して、上から対向する位置に配置されている。
分離片70は、ゴムやエラストマー等からなる略矩形板状片である。分離片70は、分離片ホルダ71に貼り付けられている。図4及び図6に示すように、分離片ホルダ71は、第5揺動軸心X70周りに揺動可能にアッパーシュート部材90に支持されている。第5揺動軸心X70は、案内面90Aよりも上方の位置で左右方向に延びている。
図3に示すように、分離片70の左端は、左右方向において、左方のリタードローラ25の左端面とほぼ同じ位置にある。分離片70の右端は、左右方向において、右方のリタードローラ25の右端面とほぼ同じ位置にある。
分離片ホルダ71は、図3に示す捩じりコイルバネ71Tによって、分離片70を支持面80Aに接近させる方向に付勢されている。これにより、分離片70は、図4等に示す位置に保持されている。分離片70は、下端側が上端側よりも搬送方向D1の下流側に配置されるように傾斜している。
図3〜図6に示すように、分離片70は、分離面70Aを含んでいる。分離面70Aは、分離片70における搬送方向D1の上流側を向き、かつ、支持面80に対して傾斜しつつ対向する平坦面である。図4及び図6に示すように、分離面70Aの上端側は、案内面90Aよりも上方に位置している。分離面70Aの下端側は、支持面80Aに対して小さい隙間を有して対向している。また、分離面70Aの下端側は、第2供給ローラ12の外周面に対して小さい隙間を有して対向している。
図6に示すように、分離面70Aは、支持面80Aに支持されるシートSHの先端に当接可能である。分離片70は、シートSHの先端が分離面70Aに強く衝突する場合、図3に示す捩じりコイルバネ71Tの弾性変形によって搬送方向D1の下流側に向けて僅かに揺動することで、その衝撃を緩和するようになっている。
<ストッパ>
図4等に示すように、ストッパ40は、押さえ部材15の回転体17よりも搬送方向D1の下流側、かつ分離ローラ21よりも搬送方向D1の上流側に設けられている。ストッパ40は、第2筐体9内で第2揺動軸心X40周りに揺動可能にアッパーシュート部材90に支持されている。
第2揺動軸心X40は、案内面90Aよりも上方の位置にあって、左右方向に延びる回転軸心X11、X12と平行に延びている。また、第2揺動軸心X40は、分離片ホルダ71の第5揺動軸心X70よりも上方、かつ搬送方向D1の上流側に位置している。
図3に示すように、ストッパ40は、案内面90から露出し、下向きに突出している。ストッパ40は、分離片70に対して左方にずれた位置と、右方にずれた位置との2箇所に設けられている。図4及び図6に示すように、ストッパ40は、左右方向である回転軸心X11、X12方向に沿って見て、少なくとも一部が分離片70と重なるように配置されている。
図3〜図6に示すように、ストッパ40の先端部41は、下向きに先細る略四角柱形状である。ストッパ40は、規制面40Aを含んでいる。規制面40Aは、ストッパ40の先端部41における搬送方向D1の上流側を向く面である。図4に示すように、規制面40Aは、支持面80Aに支持されるシートSHの先端に当接可能である。
ストッパ40は、図4及び図5に示す捩じりコイルバネ40Tにより、搬送方向D1の上流側に向けて付勢されている。図3及び図4等に示すように、アッパーシュート部材90には、ストッパ40を挿通させる開口が形成され、その開口における搬送方向D1の上流側の端縁が位置決め端縁93とされている。
ストッパ40は、位置決め端縁93に当て止まることにより、図3〜図5及び図7に示す第1位置に変位した状態で保持されている。ストッパ40が第1位置にある状態で、ストッパ40の先端部41は、搬送経路P1及び支持面80Aと交差する。
図7に示すように、回転軸心X11、X12方向に沿って見て、ストッパ40が第1位置にある状態で、分離面70Aと規制面40Aとの交点S2は、案内面90Aに対して僅かに上方に位置している。つまり、第1位置にあるストッパ40の規制面40Aは、分離片70の分離面70Aよりも搬送方向D1の上流側に位置している。
ストッパ40は、先端部41がシートSHによって搬送方向D1の下流側に向かって押されることにより、第2揺動軸心X40回りに搬送方向D1の下流側に向けて揺動し、図6に示す第2位置に変位可能となっている。ストッパ40が第1位置から第2位置に変位することにより、ストッパ40の先端部41は搬送方向D1の下流側に変位して支持面80Aに対して上方に離間する。
図8、図9、図11及び図12に示すストッパ40の位置は、第1位置から第2位置に変位する途中の位置である。図10及び図13に示すストッパ40の位置は、第2位置である。
図8に示すように、回転軸心X11、X12方向に沿って見て、ストッパ40が第1位置から第2位置に向けて変位し始めると、分離面70Aと規制面40Aとの交点S2は、案内面90Aに対して下方の位置に移行する。つまり、ストッパ40の規制面40Aは、分離面70Aと規制面40Aとの交点S2よりも上側において分離片70の分離面70Aよりも搬送方向D1の下流側に位置する一方、交点S2よりも下側において分離片70の分離面70Aよりも搬送方向D1の上流側に位置する状態に変化する。
図9に示すように、回転軸心X11、X12方向に沿って見て、ストッパ40が第1位置から第2位置に向けてさらに変位すると、分離面70Aと規制面40Aとの交点S2は、案内面90Aに対してさらに下方の位置に移行する。つまり、図7〜図9に交点S2が移行する様子を示すように、ストッパ40が第1位置から第2位置に向けて変位するにつれ、ストッパ40の規制面40AのうちシートSHと接触可能な領域が交点S2よりも下側において徐々に少なくなり、その反対に分離片70の分離面70AのうちシートSHと接触可能な領域が交点S2よりも上側において徐々に増えてくる。
図10に示すように、回転軸心X11、X12方向に沿って見て、ストッパ40が第2位置に変位すると、分離面70Aと規制面40Aとの交点S2は、案内面90Aに対してさらに下方の位置に移行し、規制面40Aの下端に到達する。つまり、第2位置にあるストッパ40の規制面40Aは、交点S2が位置する下端を除く領域が分離片70の分離面70Aよりも搬送方向D1の下流側に位置する状態となる。
図7〜図10に示すように、回転軸心X11、X12方向に沿って見て、分離面70Aと規制面40Aとのなす角度αは、鋭角になっている。本実施例では、分離面70Aと規制面40Aとのなす角度αが15°〜45°となっている。
図4に示すように、ストッパ40の先端部41における搬送方向D1の下流側を向く背面41Bは、ストッパ40が第1位置にある状態で、支持面80Aに略直交する平坦面である。
<規制部材>
図2に示すように、規制部材50は、第1供給ローラ11及び第2供給ローラ12を左右方向の外側から挟む2箇所に設けられている。
図5に示すように、左方の規制部材50は、円筒体50Aの左端部に接続している。右方の規制部材50は、円筒体50Aの右端部に接続している。円筒体50Aは、第1筐体8内の図示しないフレーム部材に回転可能に支持された伝達軸50Sに組み付けられている。
図4に示すように、伝達軸50Sは、回転軸心X11、X12と平行な左右方向に延びる第1揺動軸心X50を規定している。第1揺動軸心X50は、第1供給ローラ11の回転軸心X11及び第2供給ローラ12の回転軸心X12よりも搬送方向D1の上流側に位置し、かつ回転軸心X11、X12よりも支持面80Aから下方に離間した位置にある。
規制部材50は、第1揺動軸心X50周りに揺動することにより、図2、図4、図5及び図7に示す第3位置と、図6に示す第4位置との間で変位可能となっている。図8〜図12に示す規制部材50の位置は、第3位置から第4位置に変位する途中の位置である。図13に示す規制部材50の位置は、第4位置である。
図5に示すように、伝達軸50Sの左端部は、ワンウェイクラッチC2を介して、第2伝達部62に連結されている。図5に示す捩じりコイルバネ50Tは、規制部材50を図4等に示す第3位置から図6等に示す第4位置に変位させる方向に、すなわち、規制部材50を支持面80Aよりも下方に退避させる方向に付勢している。捩じりコイルバネ50Tが規制部材50を付勢する方向を揺動方向D2とする。
図4に示すように、規制部材50は、第1部分51と第2部分52とを含んでいる。第1部分51は、第1揺動軸心X50側から搬送方向D1に沿って前方かつ下方に延びている。第1部分51は、第1供給ローラ11及び第2供給ローラ12よりも支持面80Aから離間する位置にある。第2部分52は、第1部分51における搬送方向D1の下流側の端部51Dに接続している。第2部分52は、第1部分51の下流側の端部51Dから搬送経路P1に近づくように上向きに延びている。第2部分52の上端部における搬送方向D1の上流側を向く平坦面は、当接面52Bとされている。つまり、規制部材50は、回転軸心X11、X12方向に沿って見て、略L字形状となっている。
ロアシュート部材80には、当て止め部89が形成されている。当て止め部89は、ロアシュート部材80におけるロアカバー85に覆われる部分が下方に凹んでなる凹部に形成されたリブである。当て止め部89は、規制部材50の第1部分51に対して下方から対向する位置に配置されている。図5に示す捩じりコイルバネ50Tに付勢されて揺動方向D2に揺動する規制部材50は、第1部分51が当て止め部89に当接することにより、図6等に示す第4位置に位置決めされる。
制御部2がモータM1を逆回転させると、図5に示すワンウェイクラッチC2が接続状態となり、第2伝達部62によってモータM1の駆動力が伝達軸50Sに伝達される。これにより、図4に示すように、伝達軸50S及び円筒体50Aが第1揺動軸心X50周りに揺動方向D2とは逆向きに揺動する。円筒体50Aに接続された規制部材50も、捩じりコイルバネ50Tの付勢力に抗して揺動方向D2とは逆向きに揺動し、図4等に示す第3位置に変位する。
本実施例では、モータM1はステッピングモータである。規制部材50の第3位置は、制御部2の制御により、モータM1が所定の回転角度で逆回転した後、その位置で通電状態で保持されることにより、所定の位置に精度良く保持される。
その一方、制御部2がモータM1を正回転させると、ワンウェイクラッチC2が遮断状態となり、モータM1の駆動力が伝達軸50Sに伝達されなくなる。これにより、図6に示すように、伝達軸50S及び円筒体50Aが捩じりコイルバネ50Tに付勢されて第1揺動軸心X50周りに揺動方向D2に揺動する。円筒体50Aに接続された規制部材50も、揺動方向D2に揺動して支持面80Aよりも下方に退避し、第4位置に変位する。
この際、第2伝達部62からワンウェイクラッチC2の外輪までは、モータM1に連結されたままであるので、ワンウェイクラッチC2の外輪は、第2伝達部62の減速比に応じた回転速度で揺動方向D2に回転する。ワンウェイクラッチC2の内輪も、捩じりコイルバネ50Tに付勢された伝達軸50Sとともに揺動方向D2に回転するが、ワンウェイクラッチC2の構造上の制約により内輪は外輪を追い越せない。ここで、第2伝達部62の減速比は、規制部材50が図4等に示す第3位置から揺動を開始し、その後、支持面80Aよりも下方に退避し、第1部分51が当て止め部89に当接して図6等に示す第4位置に位置決めされるまでの間、ワンウェイクラッチC2の内輪及び外輪を介して第2伝達部62に追従するように、モータM1の回転速度を大きく減速するように設定されている。
図4に示すように、規制部材50は、第3位置にある状態で、第1位置にあるストッパ40の先端部41に搬送方向D1の下流側から当接してストッパ40を第1位置に保持する。より詳しくは、規制部材50が第3位置にある状態で、第2部分52の当接面52Bが支持面80Aから突出してストッパ40の背面41Bに平坦面同士で当接し、ストッパ40が第1位置から第2位置に変位することを規制する。これにより、第1位置に保持されたストッパ40の先端部41は、支持面80Aに支持されるシートSHの先端の位置を規制することができる。
ここで、図7〜図12に示すように、回転軸心X11、X12方向に沿って見て、規制部材50がストッパ40の先端部41を支持する支持点S1を規定する。図7に示すように、支持点S1は、規制部材50が第3位置にある状態では、第2部分52の当接面52Bの下部分に位置している。
図8及び図11に示すように、規制部材50が第4位置に向けて変位し始めると、ストッパ40もシートSHに押されて第2位置に向けて変位し始める。このため、支持点S1は、当接面52Bの上端に向けて移行する。
図9及び図11に示すように、規制部材50がさらに第4位置に向けて変位すると、ストッパ40もさらに第2位置に向けて変位する。このため、支持点S1は、当接面52Bの上端に到達する。そして、図10に示すように、規制部材50がさらに第4位置に向けて変位すると、ストッパ40が第2位置に変位する。このため、支持点S1は、ストッパ40の先端部41の下端面に沿って規制面40A側に移行し、その後、規制部材50の第2部分52がストッパ40の先端部41から下方に離間する。
つまり、規制部材50は、ストッパ40が第1位置から第2位置まで変位するときに、支持点S1を移行させながらストッパ40の先端部41を支持し続けることでストッパ40の変位を規制する。
図6及び図13に示すように、規制部材50が図10に示す位置からさらに揺動して第4位置に変位すると、当接面52Bが支持面80Aから突出しない位置まで退避する。これにより、規制部材50は、シートSHの通過を阻害しない。
なお、規制部材50が第4位置に変位した状態において、ストッパ40は、シートSHに押されなくなると、捩じりコイルバネ40Tに付勢されて第2位置から第1位置に復帰する。
<規制部材がストッパを支持する支持点の配置>
図7に示すように、第1のX軸X1と第1のY軸Y1とを規定する。第1のX軸X1は、回転軸心X11、X12方向に沿って見て、第1揺動軸心X50を第1の原点として支持面80Aと平行に延び、かつ搬送方向D1の上流側が正である。第1のY軸Y1は、回転軸心X11、X12方向に沿って見て、第1のX軸X1に直交して第1の原点である第1揺動軸心X50を通過し、かつ上方が正である。
規制部材50がストッパ40を支持する支持点S1は、第1のX軸X1及び第1のY軸Y1によって区画される4つの象限のうちの第2象限Q2に位置している。
<分離面と規制面との交点の配置>
図7に示すように、第2のX軸X2と第2のY軸Y2とを規定する。第2のX軸X2は、回転軸心X11、X12方向に沿って見て、第2揺動軸心X40を第2の原点として支持面80Aと平行に延び、かつ搬送方向D1の上流側が正である。第2のY軸Y2は、回転軸心方向に沿って見て、第2のX軸X2に直交して第2の原点である第2揺動軸心X40を通過し、かつ上方が正である。
分離面70Aと規制面40Aとの交点S2は、第2のX軸X2及び第2のY軸Y2によって区画される4つの象限のうちの第3象限Q3に位置している。
<分離ローラ及びリタードローラ>
図2〜図4等に示すように、分離ローラ21及びリタードローラ25は、第1供給ローラ11、第2供給ローラ12、分離片70及びストッパ40よりも搬送方向D1の下流側に位置している。また、分離ローラ21及びリタードローラ25は、図4等に示すように、支持面80Aと下搬送面80Gとの境界である基準線J1よりも搬送方向D1の上流側に配置されている。換言すると、支持面80Aは、第1供給ローラ11及び第2供給ローラ12よりも搬送方向D1の上流側の位置から、分離ローラ21及びリタードローラ25よりも搬送方向D1の下流側の位置まで連続し、搬送経路P1の一部を下から形成している。
図2に示すように、分離ローラ21は、左右方向において互いに離間する位置で2箇所に設けられている。図4に示すように、分離ローラ21は、第1筐体8内の図示しないフレーム部材に回転可能に支持された回転軸21Sに取り付けられている。分離ローラ21の外周の一部は、支持面80Aよりも上方に突出している。
図3に示すように、左右方向において互いに離間する2個のリタードローラ25が第2筐体9に設けられ、左右の分離ローラ21に対応する位置で案内面90Aから露出している。図4等に示すように、リタードローラ25は、第2筐体9内において、リタードローラ保持部27に回転可能に保持されている。リタードローラ25は、リタードローラ保持部27の上面に取り付けられた圧縮コイルバネ27Tによって、分離ローラ21に向けて押圧されている。リタードローラ保持部27とリタードローラ25との間には、図3に示すトルクリミッタ29が設けられている。
制御部2がモータM1を正回転させると、図5に示すワンウェイクラッチC3が接続状態となり、第3伝達部63によってモータM1の駆動力が分離ローラ21に伝達される。これにより、図6に示すように、分離ローラ21は搬送方向D1に回転し、供給部10によって供給されるシートSHを搬送経路P1に沿って搬送方向D1の下流側に向けて搬送する。
この際、図3に示すトルクリミッタ29は、分離ローラ21に向けて押圧されたリタードローラ25に作用するトルクが所定値以下である場合、リタードローラ25の回転を停止する一方、トルクが所定値を超える場合、リタードローラ25の回転を許容するように作用する。このため、リタードローラ25は、供給されるシートSHが1枚であれば、トルクリミッタ29により回転が許容され、分離ローラ21の回転により、そのシートSHとともに搬送方向D1に従動回転する。その一方、リタードローラ25は、供給されるシートSHが複数枚であれば、トルクリミッタ29により回転が停止され、分離ローラ42に接触するシートSH以外のシートSHに対し、そのシートSHの搬送を止める力を付与する。
<搬送ローラ、第1読取部、第2読取部及び排出ローラ>
図2に示すように、搬送ローラ31A、第1読取部3A及び排出ローラ32Aは、第1筐体8に設けられている。
搬送ローラ31Aは、外周の一部を下搬送面80Gにおける前後方向の中間部から露出させる状態で、ロアシュート部材80に回転可能に支持されている。
第1読取部3Aは、搬送ローラ31Aよりも搬送方向D1の下流側の位置で、ロアシュート部材80に組み付けられている。第1読取部3Aとしては、例えば、CIS(Contact Image Sensor)やCCD(Charge Coupled Device)等が採用される。第1読取部3Aの上を向く読取面は、下搬送面80Gとともに搬送経路P1の一部を下から形成している。
排出ローラ32Aは、外周の一部を下搬送面80Gの前端部から露出させる状態で、ロアシュート部材80に回転可能に支持されている。
図3に示すように、第1ピンチローラ31B、第2読取部3B及び第2ピンチローラ32Bは、第2筐体9に設けられている。
第1ピンチローラ31Bは、外周の一部を上搬送面90Gにおける前後方向の中間部から露出させる状態で、アッパーシュート部材90に回転可能に支持されている。第1ピンチローラ31Bは、図示しない付勢バネによって搬送ローラ31Aに向けて押圧されており、搬送ローラ31Aの回転によって従動回転する。
第2読取部3Bは、第1ピンチローラ31Bよりも搬送方向D1の下流側の位置で、アッパーシュート部材90に組み付けられている。第2読取部3Bとしては、第1読取部3Aと同種のセンサが採用される。第2読取部3Bの下を向く読取面は、上搬送面90Gとともに搬送経路P1の一部を上から形成している。
第2ピンチローラ32Bは、外周の一部を上搬送面90Gの前端部から露出させる状態で、アッパーシュート部材90に回転可能に支持されている。第2ピンチローラ32Bは、図示しない付勢バネによって排出ローラ32Aに向けて押圧されており、排出ローラ32Aの回転によって従動回転する。
制御部2がモータM1を正回転させると、第3伝達部63によってモータM1の駆動力が搬送ローラ31A及び排出ローラ32Aに伝達される。これにより、搬送ローラ31A及び排出ローラ32Aは、搬送方向D1に回転する。そして、搬送ローラ31A及び第1ピンチローラ31Bは、分離ローラ21及びリタードローラ25によって1枚ずつに分離されたシートSHを第1読取部3A及び第2読取部3Bに向けて搬送する。排出ローラ32A及び第2ピンチローラ32Bは、第1読取部3A及び第2読取部3Bによって画像が読み取られたシートSHを搬送経路P1の最下流端から排出トレイ6に向けて排出する。
<画像読取動作>
上記構成である画像読取装置1では、電源が投入された時点で、制御部2がシート検知部19の姿勢に基づいて、支持面80AにシートSHが支持されているか否かを判断する。制御部2は、支持面80AにシートSHが支持されていると判断した場合、ユーザに対して、支持面80AからシートSHを取り除くように報知する。その一方、制御部2は、支持面80AにシートSHが支持されていないと判断した場合、モータM1を所定の回転角度で逆回転させる。すると、第2伝達部62及び接続状態のワンウェイクラッチC2によって、モータM1の駆動力が規制部材50に伝達される。その結果、規制部材50が第3位置に変位し、ストッパ40を第1位置に保持する。そして、制御部2は、画像読取装置1を待機状態とする。
この際、第1供給ローラ11、第2供給ローラ12及び分離ローラ21は、ワンウェイクラッチC1、C3が遮断状態となることによって回転しない。
図9に示すように、ユーザが供給トレイ5及び支持面80AにシートSHを支持させると、制御部2は、シート検知部19の姿勢の変化に基づいて、その旨を判断する。この際、第3位置にある規制部材50によって第1位置に保持されたストッパ40の規制面40Aは、支持面80Aに支持されるシートSHの先端を当て止めて、シートSHの先端の位置を規制する。これにより、支持面80Aに支持されるシートSHの先端位置のばらつきが抑制される。また、押さえ部材15の回転体17によって、支持面80Aに支持されるシートSHが第1供給ローラ11及び第2供給ローラ12に向かって押圧される。
そして、制御部2は、画像読取動作の実行指令を受けると、モータM1、第1読取部3A及び第2読取部3Bの制御を開始する。まず、制御部2は、モータM1を正回転させる。これにより、ワンウェイクラッチC1、C3が接続状態となる一方、ワンウェイクラッチC2が遮断状態となる。
第1伝達部61及び接続状態のワンウェイクラッチC1によって、モータM1の駆動力が第1供給ローラ11及び第2供給ローラ12に伝達される。また、第3伝達部63及び接続状態のワンウェイクラッチC3によって、モータM1の駆動力が分離ローラ21に伝達される。さらに、第3伝達部63によって、モータM1の駆動力が搬送ローラ31A及び排出ローラ32Aに伝達される。その結果、第1供給ローラ11、第2供給ローラ12、分離ローラ21、搬送ローラ31A及び排出ローラ32Aが搬送方向D1に回転する。
その一方、第2伝達部62及び遮断状態のワンウェイクラッチC2によって、モータM1の駆動力が規制部材50に伝達されない。このため、規制部材50は、捩じりコイルバネ50Tに付勢されて揺動方向D2に回転するが、ワンウェイクラッチC2の内輪が外輪を追い越せないことにより、第2伝達部62に追従する。このため、規制部材50は、第2伝達部62の減速比に応じた回転速度で揺動方向D2に回転するワンウェイクラッチC2の外輪と同じ回転速度で、揺動方向D2に回転する。そして、規制部材50の第1部分51が当て止め部89に当接することにより、規制部材50が第4位置に位置決めされる。
ここで、第1供給ローラ11及び第2供給ローラ12が停止した状態から搬送方向D1に回転し始め、かつ、規制部材50が第3位置にある状態から揺動方向D1に揺動し始めるときから、規制部材50が第4位置に位置決めされるまでの間において、支持面80Aに支持された複数枚のシートSHの先端に対する分離片70及びストッパ40の作用を説明する。
図11に示すように、第1供給ローラ11及び第2供給ローラ12と、押さえ部材15の回転体17とに挟まれた複数枚のシートSHは、搬送方向D1に回転し始めた第1供給ローラ11及び第2供給ローラ12によって搬送方向D1に搬送される。すると、ストッパ40の規制面40AがシートSHの先端に押されて、ストッパ40が搬送方向D1の下流側に向けて揺動する。この際、揺動方向D1に緩やかに揺動する規制部材50が支持点S1においてストッパ40を支持する。このため、分離面70Aと規制面40Aとの交点S2よりも上側において、上層のシートSHから分離面70Aに当接して、楔形状に整列される。
次に、図12に示すように、さらに複数枚のシートSHが搬送方向D1に搬送される。すると、ストッパ40の規制面40AがシートSHの先端にさらに押されて、ストッパ40が搬送方向D1の下流側に向けてさらに揺動する。この際も、揺動方向D1に緩やかに揺動する規制部材50が支持点S1においてストッパ40を支持し続けるので、分離面70Aと規制面40Aとの交点S2が下方に移行する。このため、その交点S2よりも上側において、上層から中層までのシートSHが分離面70Aに当接して、楔形状に整列される。
そして、図10に示すように、規制部材50がストッパ40を支持する支持点S1がストッパ40の下端に到達し、さらに、図13に示すように、規制部材50がストッパ40から離間して支持面80Aよりも下方に退避すると、分離面70Aと規制面40Aとの交点S2がさらに下方に移行し、規制面40Aの下端に到達する。このため、上層から下層までのシートSHが分離面70Aに当接して、楔形状に整列される。そして、最下層のシートSHから分離片70の下端を通過して、搬送方向D1の下流側に搬送される。
図6に示すように、ストッパ40及び分離片70を通過したシートSHは、分離ローラ21及びリタードローラ25に挟まれる。そして、そのシートSHが複数枚であれば、分離ローラ21及びリタードローラ25によって1枚ずつに分離されて、搬送方向D1の下流に向かって搬送される。
搬送ローラ31A及び第1ピンチローラ31Bは、1枚ずつに分離されたシートSHを第1読取部3A及び第2読取部3Bに向けて搬送する。第1読取部3A及び第2読取部3Bは、そのシートSHの画像を読み取り、制御部2に画像情報を伝達する。排出ローラ32A及び第2ピンチローラ32Bは、第1読取部3A及び第2読取部3Bによって画像が読み取られたシートSHを排出トレイ6に排出する。
制御部2は、画像読取動作の終了時、モータM1を所定の回転角度で逆回転させる。これにより、規制部材50が第3位置に変位し、ストッパ40を第1位置に保持する。その後、制御部2は、画像読取装置1を待機状態とする。
<作用効果>
実施例の画像読取装置1では、図7〜図12に示すように、ストッパ40が第1位置から第2位置まで変位するときに、規制部材50がストッパ40を支持し続けることでストッパ40の変位を規制する。このため、ストッパ40がシートSHに押されていきなり図4等に示す第1位置から図6等に示す第2位置まで変位することが抑制され、ストッパ40が緩やかに変位するように規制される。
これにより、図11〜図13に示すように、第1供給ローラ11及び第2供給ローラ12によって搬送されるシートSHが緩やかに変位するストッパ40に追従してゆっくりと分離片70に当たる。シートSHが積層状態であれば、シートSHのそれぞれの先端が上層から下層に向けて徐々に分離片70に当たる。このため、この画像読取装置1では、積層状態のシートSHが束のまま分離片70に衝突して分離片70に十分にならうことができない不具合を抑制でき、その結果、積層状態のシートSHを確実に整列させて、搬送方向D1の下流側に向けて搬送することができる。
したがって、実施例の画像読取装置1では、重送の発生を抑制できる。
また、この画像読取装置1では、図4及び図6等に示すように、規制部材50は、第1揺動軸心X50周りに揺動可能に設けられ、ストッパ40が図6等に示す第2位置に変位したときに、ストッパ40から離間して支持面80Aよりも下方に退避する。このような構成により、規制部材50が支持面80Aに近い位置でストッパ40を図4等に示す第1位置に保持する構成を容易に実現できる。その結果、ストッパ40を第1位置に精度良く、かつ確実に位置決めできる。
さらに、この画像読取装置1では、図7に示すように、回転軸心X11、X12方向に沿って見て、規制部材50がストッパ40を支持する支持点S1は、第1のX軸X1及び第1のY軸Y1によって区画される4つの象限のうちの第2象限Q2に位置している。このような構成により、規制部材50が下方に揺動するにつれて、規制部材50がストッパ40を支持する支持点S1が搬送方向D1の下流側に向かって徐々に移動する。これにより、ストッパ40の搬送方向D1への変位速度を効果的に規制できる。
また、この画像読取装置1では、図4及び図6等に示すように、規制部材50が第1部分51と第2部分52とを含んでいることにより、規制部材50が第1供給ローラ11及び第2供給ローラ12に干渉することを容易に抑制できる。その結果、規制部材50を配置するスペースを容易に確保できる。
さらに、この画像読取装置1では、図7〜図10に示すように、回転軸心X11、X12方向に沿って見て、分離片70の分離面70Aとストッパ40の規制面40Aとのなす角度αが鋭角、より詳しくは15°〜45°になっていることにより、積層状態のシートSHの先端を楔形状に整列させることを確実に実現できる。
また、この画像読取装置1では、ストッパ40が第2揺動軸心X40周りに揺動可能な簡素な構成であるので、ストッパ40を図4等に示す第1位置と図6等に示す第2位置との間で容易に変位させることができる。
さらに、この画像読取装置1では、図7に示すように、回転軸心X11、X12方向に沿って見て、分離片70の分離面70Aとストッパ40の規制面40Aとの交点S2は、第2のX軸X2及び第2のY軸Y2によって区画される4つの象限のうちの第3象限Q3に位置している。
この場合、ストッパ40が搬送方向D1の下流側に向かって揺動することにより、分離面70Aと規制面40Aとの交点S2が下方に徐々に移動する。これにより、積層状態のシートSHの上層から下層に向けて徐々に分離面70Aに当接させ、最下層のシートSHを最後に分離面70Aに当接させることができる。その結果、積層状態のシートSHの先端を楔形状に整列させることを確実に実現できる。
また、この画像読取装置1では、図3及び図5等に示すように、支持面80Aの左右方向の中央部に配置され、分離片70に対して左方と右方とにずれた2箇所に設けられた一対のストッパ40によってシートSHの先端を規制する。これにより、シートSHの斜行を抑制しつつ、シートSHの先端を分離片70に好適に当接させることができる。
さらに、この画像読取装置1では、上記構成によって重送が抑制されることで、第1読取部3A及び第2読取部3Bの画像読取処理を好適に行うことができる。
以上において、本発明を実施例に即して説明したが、本発明は上記実施例に制限されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して適用できることはいうまでもない。
実施例では、ストッパ40が第1位置と第2位置との間で揺動するがこの構成には限定されない。例えば、ストッパは、第1位置と第2位置との間で平行移動してもよい。
実施例では、第1供給ローラ11及び第2供給ローラ12の外周面が支持面80Aに支持されるシートSHに直に当接するがこの構成には限定されない。例えば、供給ローラの外周に無端ベルトが巻き掛けられ、供給ローラが循環する無端ベルトを介在させた状態でシートを搬送してもよい。
実施例では、供給ローラは、搬送方向において第1供給ローラ11及び第2供給ローラ12の2つからなっているがこの構成には限定されない。例えば、実施例に係る第2供給ローラ12を無くして第1供給ローラ11のみとした構成も本発明に含まれる。
本発明は例えば、画像読取装置、画像形成装置又は複合機等に利用可能である。
1…シート搬送装置(画像読取装置)、SH…シート、80A…支持面
80…支持部材(ロアシュート部材)、X11、X12…回転軸心
11、12…供給ローラ(11…第1供給ローラ、12…第2供給ローラ)
D1…搬送方向、21…分離ローラ、70…分離片、40…ストッパ
50…規制部材、X50…第1揺動軸心(第1の原点)、X1…第1のX軸
Y1…第1のY軸、S1…規制部材がストッパを支持する支持点
Q2…第2象限、51…第1部分、52…第2部分
51D…第1部分における搬送方向の下流側の端部
70A…分離面、40A…規制面、α…分離面と規制面とのなす角度
X40…第2揺動軸心(第2の原点)、X2…第2のX軸、Y2…第2のY軸
S2…分離面と規制面との交点、Q3…第3象限
3A、3B…読取部(3A…第1読取部、3B…第2読取部)

Claims (9)

  1. シートを支持する支持面を有する支持部材と、
    前記支持面よりも下方に位置する回転軸心周りに回転可能に支持され、外周の一部が前記支持面よりも上方に突出し、前記支持面に支持されたシートを搬送方向の下流側に向けて搬送する供給ローラと、
    前記供給ローラよりも前記搬送方向の下流側に配置され、前記供給ローラによって搬送されるシートを1枚ずつに分離しつつ前記搬送方向の下流側に向けて搬送する分離ローラと、
    前記分離ローラよりも前記搬送方向の上流側に設けられ、下端側が上端側よりも前記搬送方向の下流側に配置されるように傾斜した分離片と、
    前記回転軸心方向に沿って見て、少なくとも一部が前記分離片と重なるように配置され、前記支持面と交差して前記支持面に支持されるシートの先端の位置を規制する第1位置と、前記第1位置から前記搬送方向の下流側に変位して前記支持面から離間する第2位置との間で変位可能なストッパと、
    前記ストッパを前記第1位置に保持するとともに、前記ストッパが前記第1位置から前記第2位置まで変位するときに前記ストッパを支持し続けることで前記ストッパの変位を規制する規制部材と、を備えていることを特徴とするシート搬送装置。
  2. 前記規制部材は、前記支持面よりも下方で前記回転軸心と平行に延びる第1揺動軸心周りに揺動可能に設けられ、前記ストッパが前記第2位置に変位したときに、前記ストッパから離間して前記支持面よりも下方に退避する請求項1記載のシート搬送装置。
  3. 前記回転軸心方向に沿って見て、前記第1揺動軸心を第1の原点として前記支持面と平行に延び、かつ前記搬送方向の上流側が正である第1のX軸と、前記第1のX軸に直交して前記第1の原点を通過し、かつ上方が正である第1のY軸と、を規定すると、前記規制部材が前記ストッパを支持する支持点は、前記第1のX軸及び前記第1のY軸によって区画される4つの象限のうちの第2象限に位置している請求項2記載のシート搬送装置。
  4. 前記規制部材は、前記第1揺動軸心側から前記搬送方向の下流側に延びる第1部分と、
    前記第1部分における前記搬送方向の下流側の端部から上向きに延びて前記ストッパを支持可能な第2部分と、を含んでいる請求項2又は3記載のシート搬送装置。
  5. 前記分離片は、前記支持面に支持されるシートの先端に当接可能な分離面を含み、
    前記ストッパは、前記支持面に支持されるシートの先端に当接可能な規制面を含み、
    前記回転軸心方向に沿って見て、前記分離面と前記規制面とのなす角度が鋭角になっている請求項1乃至4のいずれか1項記載のシート搬送装置。
  6. 前記ストッパは、前記回転軸心と平行に延びる第2揺動軸心周りに揺動可能に設けられている請求項1乃至5のいずれか1項記載のシート搬送装置。
  7. 前記分離片は、前記支持面に支持されるシートの先端に当接可能な分離面を含み、
    前記ストッパは、前記支持面に支持されるシートの先端に当接可能な規制面を含み、
    前記回転軸心方向に沿って見て、前記第2揺動軸心を第2の原点として前記支持面と平行に延び、かつ前記搬送方向の上流側が正である第2のX軸と、前記第2のX軸に直交して前記第2の原点を通過し、かつ上方が正である第2のY軸と、を規定すると、前記分離面と前記規制面との交点は、前記第2のX軸及び前記第2のY軸によって区画される4つの象限のうちの第3象限に位置している請求項1乃至6のいずれか1項記載のシート搬送装置。
  8. 前記分離片は、前記支持面における前記搬送方向に直交する幅方向の中央部に配置され、
    前記ストッパは、前記分離片に対して前記幅方向の一方と他方とにずれた2箇所に設けられている請求項1乃至7のいずれか1項記載のシート搬送装置。
  9. 前記分離ローラよりも前記搬送方向の下流側に設けられ、前記供給ローラ及び前記分離ローラによって搬送されるシートの画像を読み取る読取部を備えている請求項1乃至8のいずれか1項記載のシート搬送装置。
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