JPH04164723A - ファクシミリ装置の原稿先端整列装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、ファクシミリ装置に搭載される自動原稿分離
給送装置における原稿先端整列装置に関するものである
。

（従来の技術） 第３図は、従来一般のファクシミリ装置における原稿画
像読取部への原稿搬送系を示したものである。ｌは原稿
搬送のための駆動用モータ、２及び３は原稿搬送ローラ
で、モータプーリ１ａにかかるベルト４を介して駆動さ
れる。搬送ローラ２と３の中間には、原稿照明用光源５
、原稿からの反射光の光路６及び光像を光電変換するイ
メージセンサ７等からなる原稿画像読取手段が配置され
ている。モータ１からの駆動力は、又、搬送ローラ２に
一体的に取り付けられたギヤ２ａ、アイドラ８を介して
フィードローラ軸９に取り付けられた電磁クラッチギヤ
ｌＯに伝えられるようになっており、電磁クラッチに電
圧が印加されたときは、電磁クラッチギヤ１０はフィー
ドローラ軸９に固１状態となってアイドラ８からの回転
はフィードローラ軸９に伝えられる。電圧の印加がない
ときは、電磁クラッチギヤｌＯとフィードローラ軸９と
は互いにフリーとなって回転は伝達されない。また、フ
ィードローラ軸９には、原稿幅の中央付近にフィードロ
ーラ１１が取り付けられており、フィードローラ軸９が
図の反時計方向に回転するときはこれと一体的に回転し
、フィードローラ軸９が停止時にフィードローラ１１を
反時計方向に回転させようとすると自在に滑動するよう
な一方向クラッチが内蔵されている。

１２は分離ローラレバーで、軸１２ａを回動中心として
図示しないバネによって時計方向へ付勢されており、そ
の先端には分離ローラ１３が所定の摩擦抵抗が与えられ
た状態で回転可能に取り付けられている。また、フィー
ドローラ軸９には、これを回動軸としたホルダ１４が、
フィードローラ軸９との間に所定の摩擦抵抗が与えられ
た状態で回動可能に取り付けられており、更に、このホ
ルダ１４には、その後端にピックアップローラ１５が、
又ピックアップローラ１５と一体的に形成されているギ
ヤ＋５ａとフィードローラ１１と一体的に形成されてい
るギヤｌｌａとに噛合するアイドラ１６とが取り付けら
れている。さらに、ホルダ１４の後端部には、バネ１７
があって、ホルダ１４を常時ストッパ１８に当接させる
ように働いており、この状態のときにピックアップロー
ラ１５は、原稿ガイド板１９の原稿セット部の下方に位
置するようになっているため、原稿２１のセット時には
これに接触しないようになっている。また、ピックアッ
プローラ１５の上方にはこれが上昇時に原稿上面を押え
る圧板２０が設置されている。

このような構成の自動原稿分離給送装置に原稿２１を矢
印方向に挿入し、次いで送信を開始すれば、モータｌが
回転を始めて搬送ローラ２及び３が回転し、アイドラ８
を介して電磁クラッチギヤ１０も回転を開始する。この
とき電磁クラッチに電圧を印加すれば電磁クラッチギヤ
１０と一体的となったフィードローラ軸９は反時計方向
へ回転し、フィードローラ１１もまたこれと共に回転を
開始する。

これに伴って、ピックアップローラＩ５もアイドラ１６
を介して反時計方向へ回転するようになり、又前述のよ
うに、フィードローラ軸９とホルダ１４との間にはフリ
クション装置が内蔵されているため、その作用によって
ホルダ１４はバネ１７の作用力に抗して反時計方向へ回
動し、ピックアップローラ１５が原稿２１を下方から持
ち上げ、原稿上面を圧板２０に圧接させる。このときピ
ックアップローラ１５は反時計方向に回転しているため
、これに接する原稿は前方へと搬送され、フィードロー
ラ１１と分離ローラ１３との圧接部へ搬入されるように
なる。

このとき、ここに搬入される原稿が１枚であったときは
、外周がゴム製のフィードローラ１１と原稿との摩擦抵
抗、及び同じくゴム製の分離ローラ１３と原稿の摩擦抵
抗が、分離ローラ１３に内蔵されているフリクション装
置の制動力より大であるため、フィードローラ１１の回
転に伴って原稿は搬送され、分離ローラ１３もこれに連
れて共回りする。

また、ここに搬入される原稿が２枚以上であったときは
、フィードローラ１１に接した下部の原稿がその回転に
伴って前方に搬送され、分離ローラ１３に接した上部の
原稿は、分離ローラ１３に内蔵されているフリクション
装置の制動力が原稿相互の摩擦抵抗より大となるように
設定されているため分離ローラ１３は回転せず、原稿相
互間で滑って、その位置で保持されることになる。

このようにして、分離され前方へ搬送された原稿は、搬
送ローラ２及び３によって所定のスピードで搬送されつ
つ、原稿画像の読取が行われる。

このように、搬送ローラ２及び３による原稿の搬送が始
まると、電磁クラッチに印加されていた電圧が切られ、
電磁クラッチギヤ１０とフィードローラ軸９との係合が
解かれ、フィードローラ軸９はその回転を停止する。こ
のため、それまでフィードローラ軸９が回転することに
よって得られていたホルダ１４の回動力は失われ、ホル
ダ１４の後端はバネ１７の作用によってストッパ１８に
当接するまで下がり、従って、ピックアップローラ１５
もガイド板１９の下方へ下がる。このように、フイード
ロ−ラ軸の回転が停止すると、フィードローラ１１は搬
送ローラ２及び３によって搬送される原稿の移動に伴っ
て共回りするようになる。

ところで、このように構成された自動原稿分離給送装置
において、複数枚の原稿を重ねてセットする場合、最初
に送信する最下部の原稿の先端が前方へ出て、最後に送
信する最上部の原稿の先端が後方に来るようなくさび状
に揃えられた場合は、分離動作がうまく行われる。即ち
、これが分離部に供給されたときは、まず、最下部の原
稿がフィードローラ＋１と分離ローラ１３との圧接部に
食い込まれ、フィードローラ１１によって前方に搬送さ
れるが、このとき最下部の原稿に接している下から２番
目の原稿は、分離ローラ１３が回転をしないことから搬
送が阻止され、その位置を保持する。さらに、その上に
位置する３番目以降の原稿もフィードローラ１１の送り
力は全く作用しないので、搬送されず、また、ピックア
ップローラ１５の搬送力も最下部の原稿のみに作用する
だけであるから、結局、最下部の１枚のみが送り込まれ
る。

これに対し、セットしたときの原稿の先端が、上部の原
稿はど前方に出、下部の原稿が後方に位置するような逆
くさび状になっていた場合、これがそのままフィードロ
ーラ＋１と分離ローラ１３との圧接部に供給されると、
前方にある原稿先端がまず圧接部に食い込まれ、フィー
ドローラ１１の回転によって前方に送られる。一方、同
時にピックアップローラ１５が原稿の束全体を前方へ送
り出すように働いているため、後方に位置する下部の原
稿までフィードローラ１１と分離ローラ１３との間に入
り込み、結局、分離機能は全く失われてしまうことにな
る。

原稿セット時のもう一つの問題点は、ユーザーが複数枚
重ねた原稿を手で差し込むとき、必要以上に強く差し込
むと、重なったままの原稿先端部が分離ローラ１３を持
ち上げて、フィードローラ１１と分離ローラ１３との間
に入り込んでしまうという点である。このような状態で
は、全く分離動作は行われないことになる。そこで、第
４図に示したように、原稿先端の挿入位置を規制するた
めのストッパ手段を設けたものが提案されている。

第４図において、２２は軸２３を中心に回動可能なスト
ッパ部材で、原稿セット時、即ち、搬送動作が行われて
いないときは、軸２３に設けられ一端がホルダ１４に設
けたビン２４に係止されているバネ２５のバネ力により
、その一端に設けた原稿先端突当部（以下単に突当部と
いう）２２ａがフィードローラ１１と分離ローラ１３の
圧接部直前の原稿ガイド板１９上に突出するようになっ
ている。そして、フィードローラ軸９が回転を始めると
、第５図に示したように、その回転に伴ってホルダ１４
の後端が持ち上がり、ビン２４がストッパ部材２２の他
端２２ｂを押し上げることにより、突当部２２ａが原稿
ガイド板１９上から退避し、原稿の進入を可能とする。

このような構成にすれば、原稿２１をユーザーが強く挿
入してもその先端が突当部２２ａに当接してそれ以上先
へ出ないので、フィードローラ１１と分離ローラ１３の
圧接部に差し込まれることは防止される。しかも、突当
部２２ａを、それに当接した原稿先端が好ましいくさび
状に整列するように傾斜させているので、分離動作を効
果的に行なうことができる。

（発明が解決しようとする課題） 前述のように、原稿をセットする場合は、最初に原稿読
取部に送り込む原稿の先端が前方に、最後に送り込む原
稿の先端が後方となるような順くさび状に揃えて挿入す
ることが望ましく、これが逆くさび状であった場合は甚
だしく分離機能を損なうことになる。

しかじなら、従来技術における自動原稿分離給送装置で
は、たとえストッパ手段を設けたものでも十分ではなく
、また、ユーザーに対し、取扱説明書等で原稿先端の揃
え方について注意しても、ユーザーは必ずしも取扱説明
書の記載通りに操作するとは限らず、さらに、原稿先端
部を順くさび状に揃えたつもりでも、その後端部を持っ
て斜め上方から原稿セット部に挿入すると、その先端は
、上部の原稿が前方へ、下部の原稿が後方へずれた状態
でセットされることも起こり、これは、下部の原稿から
順に送信する通常のファクシミリ装置においては、逆く
さび状となるので、分離動作がうまく行われないことに
なる。

本発明は、この従来技術の問題点を解消するもので、セ
ットされる原稿の先端が如何なる揃え方であっても、こ
れが自動的に順くさび状に整列し、確実な分離動作が行
なわれるようにしたファクシミリ装置の原稿先端整列装
置を提供することを目的とする。

（課題を解決するための手段） この目的を達成するために、本発明の原稿先端整列装置
は、フィードローラと分離ローラとの圧接部の直前に傾
斜して配置され、各原稿の先端がそれぞれ当接すること
により最初に送信される原稿の先端が前方に、最後に送
信される原稿の先端が後方になるように前記傾斜に沿っ
たくさび形に整列せしめる高摩擦部材からなる構成とす
る。

（作　用） この構成によれば、フィードローラが回転を始め、セッ
トされた原稿がピックアップローラにより分離部へ送ら
れるとき、各原稿の先端がそれぞれ傾斜して配置された
高摩擦部材に突き当たり、その結果、原稿の送信順序に
従って、先端が前方から後方へ順に整列するようになる
。このように順くさび状に整列することにより、先端が
前に出た原稿から順にフィードローラと分離ローラとの
圧接部に食い込まれ、確実な分離給送が行われる。

（実施例） 以下、図面を参照して実施例を詳細に説明する。

第１図は、本発明の一実施例を示したもので、従来例と
同一符号のものは同一のものを表わし、また、２６は少
なくとも表面が摩擦抵抗の大きい、例えばゴム等からな
る高摩擦部材であり、２７はその高摩擦部材２６の裏面
に密着して取り付けられた板バネである。高摩擦部材２
６と板バネ２７は、重なった状態で分離部の直前に傾斜
して配置され、その各一端は支持部材２９に取付部材２
８により固定されている。高摩擦部材２６の他端は、フ
ィードローラ１１と分離ローラ１３の圧接部近傍の原稿
ガイド板１９に接するように延びており、また、板バネ
２７の他端は原稿ガイド板Ｉ９の近くまで延びて、その
先端で高摩擦部材を原稿ガイド板１９に押圧するように
作用している。高摩擦部材２６は、ストッパ部材２２に
２箇所設けられている突当部２２ａの外側に、それぞれ
配置されている。

次に、本実施例の作用について説明する。原稿セット時
に原稿の先端をストッパ部材の突当部２２ａに突き当て
てセットすることにより、原稿先端は通常その突当部２
２ａの傾斜に沿って順方向のくさび状に整列するが、第
１図では、敢えて意図的に逆くさび状にして挿入し、最
上部の原稿先端が突当部２２ａに接したところで原稿セ
ットが完了した状態を示している。

ここで送信の開始と共に、フィードローラ１１が回転を
始め、それに連れてホルダ１４の後端が持ち上がり、ピ
ックアップローラ１５が回転しつつ原稿を押し上げ、原
稿の上面が圧板２ｏに圧接する。同時に、ストッパ部材
２２が回動し、突当部２２ａが原稿ガイド板１９の原稿
セット面がら退避するので、第２図に示したように、原
稿全体が前方へ移動し、上部の原稿から順にその先端が
高摩擦部材２６の面に当接するようになる。高摩擦面に
各原稿の先端が当接すると、滑りがないので、その位置
でそれぞれ止まることになり、結局、原稿の先端は、高
摩擦部材２６の傾斜に倣った順くさび状に整列せしめら
れ、最初に送信される最下部の原稿が先頭に出ることに
なる。

更にこのとき、最下部の原稿にはピックアップローラＩ
５がこれを前方へ搬送しようと働いているため、最下部
の原稿のみが高摩擦部材２６の摩擦抵抗に抗して搬送さ
れ、フィードローラＩＩと分離ローラ１３の圧接部へと
送り込まれる。この時、仮に２枚あるいはそれ以上の原
稿が同時に送り込まれるようなことがあったとしても、
既に高摩擦部材２６によってしごかれた原稿は完全に順
くさび状に整列されているため、フィードローラ１１と
分離ローラ１３による分離機能が正常に働いて、確実に
１枚ずつ分離給送される。

なお、板バネ２７は、多量の原稿が同時に高摩擦部材２
６に当接する際の衝撃による撓みや変形によって、その
機能が損なわれることのないように、これを支えるため
の強度と、高摩擦部材２６に対し、これが適当な圧力で
ガイド板１９に圧接するように押圧力を与えるための弾
性とを有している。

（発明の効果） 以上説明したように、本発明によれば、送信時の原稿セ
ットに際し、ユーザーは単に原稿の送信面を確認するだ
けで、他は何ら特別に意識することなく、原稿束の先端
をストッパ部材に突き当てるようにして挿入すればよく
、後は、送信開始と共に本発明装置が自動的に原稿の先
端を順くさび状に配列し、確実に分離、給送することに
なる。

従って、従来必要であった原稿先端の揃え方の制約事項
あるいは原稿挿入操作時の注意事項などが一切不要とな
り、分離給送性能の信頼性を高めることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の一実施例の原稿先端整列装置の構成
図、第２図は、同動作説明図、第３図は、従来一般のフ
ァクシミリ装置の原稿搬送系の構成図、第４図は、原稿
先端ストッパ手段を有する自動原稿分離給送装置の構成
図、第５図は、同動作説明図である。 １１　・・・フィードローラ、　１３・・・分離ローラ
、１５・・・　ピックアップローラ、２１　・・・原稿
、２２・・・ストッパ部材、２２ａ・・・突当部、２６
・・・高摩擦部材、２７・・・板バネ。 特奸出願人　　　株式会社　リ　コー ｆ）

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 原稿台に複数枚の原稿を積み重ねてセットするとき原稿
   台上に突出して原稿先端の挿入位置を規制し、送信開始
   と共に原稿台上から退避して原稿の進入を可能とするス
   トッパ手段と、送信開始と共にセットされた原稿の束を
   分離部まで送り込むピックアップローラと、送り込まれ
   た原稿を１枚ずつ分離して画像読取部へ供給するフィー
   ドローラ及び分離ローラとを備えたファクシミリ装置の
   自動原稿分離給送装置において、 前記フィードローラと分離ローラとの圧接部の直前に傾
   斜して配置され、各原稿の先端がそれぞれ当接すること
   により最初に送信される原稿の先端が前方に、最後に送
   信される原稿の先端が後方になるように前記傾斜に沿っ
   たくさび状に整列せしめる高摩擦部材からなることを特
   徴とするファクシミリ装置の原稿先端整列装置。