JP2018104139A - シート搬送装置 - Google Patents

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翔平 市川
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Abstract

【課題】搬送されるシートに対してストッパが干渉することを抑制しつつ、ストッパによるシートの先端の位置を規制する機能を好適に発揮できるシート搬送装置を提供する。【解決手段】シート搬送装置1において、筐体8、9は、セットガイド50が第1位置にあり、かつ、ストッパ40が第3位置にある状態で、ストッパ40と当接してストッパ40を第3位置に固定する一方、セットガイド50が第1位置から第2位置に変位すれば、セットガイド50に連動するストッパ40との当接が解除され、ストッパ40が第3位置から第4位置に変位することを許容する第1当接部91を有する。ストッパ40と、筐体8、9及びセットガイド50の少なくとも一方との間には、少なくともセットガイド50が第2位置から第1位置に変位する際に、ストッパ40を第3位置に復帰させる復帰手段40Tが設けられる。【選択図】図5

Description

本発明はシート搬送装置に関する。
特許文献1に従来のシート搬送装置の一例である給紙装置の二つの例が開示されている。これらの給紙装置は、シュータ14、押圧ローラ73、セットローラ2及び分離ローラ12を有している。分離ローラ12は、一般的に「リタードローラ」と呼ばれるものである。
シュータ14は、その上面によってシートを支持する。押圧ローラ73、セットローラ2及び分離ローラ12は、シュータ14の上面に支持されるシートを搬送経路に沿って搬送方向の下流側に向けて供給する。この際、セットローラ2と分離ローラ12とは、供給されるシートが複数枚であればシートを1枚ずつに分離しつつ搬送方向の下流側へと搬送する。
また、これらの給紙装置は、セットガイド5を備えている。セットガイド5は、シュータ14の裏面に対向する位置にある回転軸52周りに揺動可能に支持されている。セットガイド5は、シュータ14の上面から露出する接触面53を有している。セットガイド5は、シュータ14の上面からの接触面53の突出量がセットローラ2の突出量よりも大となる第1位置と、シュータ14の上面からの接触面53の突出量がセットローラ2の突出量よりも小となる第2位置との間で変位可能である。
給紙装置の一つ目の例では、特許文献1の図1〜図4に示されているように、フラップ9を備えている。フラップ9は、シュータ14の上面に対向する位置にある回転軸92周りに揺動可能に支持されている。フラップ9は、搬送経路と交差してシュータ14の上面に支持されるシートの先端の位置を規制する第3位置と、搬送方向の下流側に変位して搬送経路から退避する第4位置との間で変位可能である。セットガイド5における搬送方向の下流側の端部には、小さな凹部112が形成されている。揺動アーム61を揺動させてセットガイド5を第1位置に変位させ、セットガイド5の凹部112を第3位置にあるフラップ9の先端部に当接させることにより、フラップ9が第3位置に固定される。
給紙装置の二つ目の例では、特許文献1の図5〜図8に示されているように、フラップ9をセットガイド5に一体化してなるフラップ部53を備えている。フラップ部53は、セットガイド5が第1位置に変位すれば第3位置に変位する一方、セットガイド5が第2位置に変位すれば第4位置に変位する。揺動アーム61を揺動させてセットガイド5を第1位置に変位させることにより、フラップ部53が第3位置に固定される。
特許第4820314号公報
しかし、上記従来の給紙装置の一つ目の例では、第3位置にあるセットガイド5の凹部112が第1位置にあるフラップ9の先端部に当接する際のかかり量を大きく確保することが難しい。その結果、ユーザがシートをシュータ14の上面に支持させる際に、シートの先端がフラップ9に衝突するなどして衝撃等が作用することにより、揺動アーム61の位置がずれると、フラップ9の先端部がセットガイド5の凹部112から外れるおそれがある。この場合、フラップ9が第3位置からずれて、シートの先端の位置を規制する機能を好適に発揮できなくなる。
また、上記従来の給紙装置の二つ目の例でも、ユーザがシートをシュータ14の上面に支持させる際に、シートの先端がフラップ部53に衝突するなどして衝撃等が作用することにより、揺動アーム61の位置がずれるおそれがある。この場合、フラップ部53が第3位置からずれて、シートの先端の位置を規制する機能を好適に発揮できなくなる。さらに、この例では、第2位置に変位するセットガイド5と一体でフラップ部53が第4位置に変位する際、セットガイド5の変位のタイミングが遅れると、フラップ部53が搬送経路から退避するタイミングも遅れてしまい、セットローラ2に接触して搬送されるシートに対してフラップ部53が干渉する可能性がある。この場合、シートの先端がフラップ部53に押し付けられて折れや、破損を生じるおそれがある。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、搬送されるシートに対してストッパが干渉することを抑制しつつ、ストッパによるシートの先端の位置を規制する機能を好適に発揮できるシート搬送装置を提供することを目的とする。
本発明のシート搬送装置は、シートを支持する支持面を有する支持部材と、
前記支持面から露出する搬送表面を有し、前記搬送表面が前記支持面に支持されるシートに接触しつつ搬送方向に変位することにより、前記支持面に支持されるシートを搬送経路に沿って前記搬送方向の下流側に向けて供給する供給部と、
前記供給部よりも前記搬送方向の下流側に設けられ、前記供給部によって搬送されるシートが複数枚であればシートを1枚ずつに分離しつつ前記搬送方向の下流側へと搬送する分離部と、
前記支持面から露出する接触面を有し、前記支持面からの前記接触面の突出量が前記搬送表面の突出量よりも大となる第1位置と、前記支持面からの前記接触面の突出量が前記搬送表面の突出量よりも小となる第2位置との間で変位可能なセットガイドと、
前記セットガイドにおける前記搬送方向の下流側の端部に支持されて第1軸心周りに揺動可能であり、前記搬送経路と交差して前記支持面に支持されるシートの先端の位置を規制する第3位置と、前記搬送方向の下流側に変位して前記搬送経路から退避する第4位置との間で変位可能なストッパと、
前記支持部材、前記供給部、前記分離部、前記セットガイド及び前記ストッパを収容し、前記搬送経路を規定する筐体と、を備え、
前記筐体は、前記セットガイドが前記第1位置にあり、かつ、前記ストッパが前記第3位置にある状態で、前記ストッパと当接して前記ストッパを前記第3位置に固定する一方、前記セットガイドが前記第1位置から前記第2位置に変位すれば、前記セットガイドに連動する前記ストッパとの当接が解除され、前記ストッパが前記第3位置から前記第4位置に変位することを許容する第1当接部を有し、
前記ストッパと、前記筐体及び前記セットガイドの少なくとも一方との間には、少なくとも前記セットガイドが前記第2位置から前記第1位置に変位する際に、前記ストッパを前記第3位置に復帰させる復帰手段が設けられていることを特徴とする。
本発明のシート搬送装置では、セットガイドが第1位置にあり、かつ、ストッパが第3位置にある状態で、筐体の第1当接部がストッパと当接して、ストッパを第3位置に固定する。つまり、ストッパは、筐体に変位可能に支持された可動部材によって第3位置に固定されるのではなく、筐体の一部によって第3位置に固定される。このため、シートの先端がストッパに衝突するなどして衝撃等が作用しても、ストッパが第3位置からずれ難く、シートの先端の位置を規制する機能を好適に発揮できる。
また、セットガイドが第1位置から第2位置に変位すれば、ストッパがセットガイドに連動し、ストッパと筐体の第1当接部との当接が解除される。つまり、シート搬送時にセットガイドが第1位置から第2位置に変位するのに対応して、好適なタイミングで、ストッパが第3位置から第4位置に変位することが許容されるので、搬送表面に接触して搬送されるシートに対してストッパが干渉することを抑制できる。その結果、シートの先端がストッパに押し付けられて折れたり、破損したりする不具合が発生し難い。
さらに、少なくともセットガイドが第2位置から第1位置に変位する際に、ストッパが復帰手段により第3位置に復帰するので、シート搬送が終了する毎に、筐体の第1当接部がストッパを第3位置に好適に固定できる。
したがって、本発明のシート搬送装置では、搬送されるシートに対してストッパが干渉することを抑制しつつ、ストッパによるシートの先端の位置を規制する機能を好適に発揮できる。
実施例1の画像読取装置の模式側面図である。 第1筐体を示す斜視図である。 第2筐体を示す斜視図である。 支持面、第1、2供給ローラ、分離ローラ、セットガイド、ストッパ等を示す部分斜視図である。 支持部材、案内部材、供給部、分離部、セットガイド及びストッパ等を示す部分断面図である。 支持部材、案内部材、供給部、分離部、セットガイド及びストッパ等を示す部分断面図である。 支持部材、案内部材、供給部、分離部、セットガイド及びストッパ等を示す部分断面図である。 支持面、案内面、搬送表面、セットガイド、ストッパ、第1当接部及び第2当接部の相対関係等を説明する模式図である。 実施例2の画像読取装置に係り、支持部材、案内部材、供給部、分離部、セットガイド及びストッパ等を示す部分断面図である。 支持面、案内面、搬送表面、セットガイド、ストッパ、第1当接部及び第3当接部の相対関係等を説明する模式図である。 実施例3の画像読取装置に係り、支持部材、案内部材、供給部、分離部、セットガイド及びストッパ等を示す部分断面図である。 実施例3の画像読取装置に係り、支持部材、案内部材、供給部、分離部、セットガイド及びストッパ等を示す部分断面図である。 実施例3の画像読取装置に係り、セットガイド、ストッパ、第1摺接部及び第2摺接部等を示す部分斜視図である。 実施例4の画像読取装置に係り、支持部材、案内部材、供給部、分離部、セットガイド及びストッパ等を示す部分断面図である。 実施例4の画像読取装置に係り、支持部材、案内部材、供給部、分離部、セットガイド及びストッパ等を示す部分断面図である。 実施例4の画像読取装置に係り、支持部材、案内部材、供給部、分離部、セットガイド及びストッパ等を示す部分断面図である。
以下、本発明を具体化した実施例1〜4について図面を参照しつつ説明する。
(実施例1)
図1に示すように、実施例1の画像読取装置1は、本発明のシート搬送装置の具体的態様の一例である。図1では、排出トレイ6が配置される側を装置の前方と規定し、排出トレイ6に対向した場合に左手に来る側、すなわち、図1の紙面奥側を左方と規定する。そして、図2以降に示す前後、左右及び上下の各方向は、全て図1に対応させて表示する。以下、図1等に基づいて、画像読取装置1が備える各構成要素について説明する。
<全体構成>
図1〜図3に示すように、画像読取装置1は、第1筐体8、第2筐体9、供給トレイ5及び排出トレイ6を備えている。第1筐体8及び第2筐体9は、本発明の「筐体」の一例である。第2筐体9は、第1筐体8の上方に配置されている。第2筐体9の前端部は、第1筐体8の前端部において左右方向に延びる開閉軸心X9周りに揺動可能に第1筐体8に連結されている。
図2、図4及び図5に示すように、第1筐体8の上面は、ロアシュート部材80の上面によって構成されている。ロアシュート部材80は、本発明の「支持部材」の一例である。第1筐体8の上面は、第1筐体8の後端部から前端部に向けて下り傾斜している。第1筐体8の上面は、前後方向の略中間部である基準線J1よりも後方の領域の傾斜角度に対して、基準線J1よりも前方の領域の傾斜角度が浅くなっている。第1筐体8の上面のうち、基準線J1よりも後方の領域には、支持面80Aが形成されている。第1筐体8の上面のうち、基準線J1よりも前方の領域には、下搬送面80Gが形成されている。本実施例では、部品の継ぎ目によって基準線を規定しているが、これに限定されるものではなく、一部品であっても、その傾斜角度が変化する位置を基準線とすることも可能である。
図3及び図5に示すように、第2筐体9の下面は、アッパーシュート部材90の下面によって構成されている。アッパーシュート部材90は、本発明の「案内部材」の一例である。第2筐体9の下面は、第2筐体9の後端部から前端部に向けて下り傾斜している。第2筐体9の下面のうち、第1筐体8の支持面80Aに対向する領域には、案内面90Aが形成されている。第2筐体9の下面のうち、第1筐体8の下搬送面80Gに対向する領域には、上搬送面90Gが形成されている。案内面90Aの傾斜角度に対して、上搬送面90Gの傾斜角度が浅くなっている。図5に示すように、第2筐体9の案内面90Aは、第2筐体9の後端部から前方に向かうに従って、第1筐体8の支持面80Aに接近するように傾斜している。すなわち、支持面80Aと案内面90Aとの間隔は、後方に対して前方が狭くなるように構成されている。
図2に示すように、供給トレイ5は、第1筐体8の後端部に接続し、後向きに上り傾斜している。供給トレイ5の上面には、幅規制ガイド5L、5Rが左右方向にスライド可能に設けられている。幅規制ガイド5L、5Rは、供給トレイ5におけるセンター基準で左右方向に互いに接近及び離間可能とされている。これにより、幅規制ガイド5L、5Rは、例えば、名刺サイズからA4サイズまでの複数サイズのシートSHが供給トレイ5上に載置される場合に、そのシートSHの左右方向の位置決めをすることができる。
図1及び図2に示すように、排出トレイ6は、第1筐体8の前端部における下案内面80Gよりも下方の位置から前向きに延設されている。
図1に示すように、第1筐体8の上面と、第2筐体9の下面との間に、搬送経路P1が設けられている。図2に示す第1筐体8の支持面80A及び下搬送面80Gは、搬送経路P1を下から規定している。また、図3に示す第2筐体9の案内面90A及び上搬送面90Gは、搬送経路P1を上から規定している。つまり、第1筐体8及び第2筐体9によって構成される画像読取装置1の筐体は、ロアシュート部材80及びアッパーシュート部材90を収容し、搬送経路P1を規定している。
図1及び図5に示すように、画像読取対象のシートSHは、供給トレイ5及び支持面80Aに跨って支持される。そして、そのシートSHは、搬送経路P1に沿って、搬送方向D1に搬送され、排出トレイ6に排出される。搬送方向D1は、上流側の供給トレイ5から下流側の排出トレイ6に向かって、前向きに下り傾斜する方向である。また、本実施例において、左右方向は、搬送方向D1に直交する方向であり、本発明の「幅方向」の一例である。
第2筐体9は、図1に二点鎖線で示すように、その後端部が上方かつ前方に変位するように開閉軸心X9周りに揺動することにより、第1筐体8の上面から離間し、搬送経路P1を開放可能となっている。
図1〜図3に示すように、画像読取装置1は、搬送経路P1に沿って、供給部10、分離部20、第1搬送ローラ31A、第1ピンチローラ31B、第1読取部3A、第2読取部3B、第2搬送ローラ32A及び第2ピンチローラ32Bを備えている。
供給部10及び分離部20の具体的構成については、後で詳しく説明する。また、画像読取装置1は、図4〜図8に示すように、搬送経路P1に沿って、セットガイド50及びストッパ40を備えているが、それらの具体的構成についても、後で詳しく説明する。
図1及び図5に示すように、供給部10は、第1供給ローラ11及び第2供給ローラ12により、供給トレイ5及び支持面80Aに跨って支持されるシートSHを搬送経路P1に沿って搬送方向D1の下流側に向けて供給する。分離部20は、分離ローラ21及びリタードローラ25により、供給部10から供給されるシートSHが複数枚であれば1枚ずつに分離しつつ搬送方向D1の下流側へと搬送する。
図2に示すように、第1搬送ローラ31A、第1読取部3A及び第2搬送ローラ32Aは、第1筐体8に設けられている。
第1搬送ローラ31Aは、外周面の一部を下搬送面80Gにおける前後方向の中間部から露出させる状態で、ロアシュート部材80に回転可能に支持されている。
第1読取部3Aは、第1搬送ローラ31Aよりも搬送方向D1の下流側の位置で、ロアシュート部材80に組み付けられている。第1読取部3Aとしては、例えば、CIS(Contact Image Sensor)やCCD(Charge Coupled Device)等が採用される。第1読取部3Aの上を向く読取面は、下搬送面80Gとともに搬送経路P1の一部を下から規定している。
第2搬送ローラ32Aは、外周面の一部を下搬送面80Gの前端部から露出させる状態で、ロアシュート部材80に回転可能に支持されている。
図3に示すように、第1ピンチローラ31B、第2読取部3B及び第2ピンチローラ32Bは、第2筐体9に設けられている。
第1ピンチローラ31Bは、外周面の一部を上搬送面90Gにおける前後方向の中間部から露出させる状態で、アッパーシュート部材90に回転可能に支持されている。第1ピンチローラ31Bは、図示しない付勢バネによって第1搬送ローラ31Aに向かって押圧されており、第1搬送ローラ31Aの回転によって従動回転する。
第2読取部3Bは、第1ピンチローラ31Bよりも搬送方向D1の下流側の位置で、アッパーシュート部材90に組み付けられている。第2読取部3Bとしては、第1読取部3Aと同種のセンサが採用される。第2読取部3Bの下を向く読取面は、上搬送面90Gとともに搬送経路P1の一部を上から規定している。
第2ピンチローラ32Bは、外周面の一部を上搬送面90Gの前端部から露出させる状態で、アッパーシュート部材90に回転可能に支持されている。第2ピンチローラ32Bは、図示しない付勢バネによって第2搬送ローラ32Aに向かって押圧されており、第2搬送ローラ32Aの回転によって従動回転する。
図1に示すように、画像読取装置1は、制御基板部2及びモータM1を備えている。制御基板部2及びモータM1は、第1筐体8内に収容されている。制御基板部2は、画像読取動作時、モータM1、第1読取部3A及び第2読取部3Bを制御する。また、制御基板部2は、図示しない入出力パネル部等を介して、ユーザからの入力指令を受けたり、画像読取装置1の稼働状況や設定状況等を表示したりする。制御基板部2に制御されてモータM1が正方向に回転すると、その駆動力が第1供給ローラ11、第2供給ローラ12、分離ローラ21、第1搬送ローラ31A及び第2搬送ローラ32Aに伝達され、それらの外周面が搬送方向D1に回転する。
第1搬送ローラ31A及び第1ピンチローラ31Bは、分離部20によって1枚ずつに分離されたシートSHを第1読取部3A及び第2読取部3Bに向けて搬送する。第2搬送ローラ32A及び第2ピンチローラ32Bは、第1読取部3A及び第2読取部3Bによって画像が読み取られたシートSHを排出トレイ6に向けて排出する。
<供給部>
図2〜図8に示すように、供給部10は、第1供給ローラ11、第2供給ローラ12、押さえ部材15及びシート検知部19を含んでいる。第1供給ローラ11及び第2供給ローラ12は、本発明の「供給ローラ」の一例である。
図4に示すように、第1供給ローラ11は、左右方向において互いに離間する位置で2箇所に設けられている。第2供給ローラ12も同様に、左右方向において互いに離間する位置で2箇所に設けられている。図5に示すように、第1供給ローラ11は、第1回転軸11Sに一体回転可能に固定されている。第1回転軸11Sは、左右方向に延びる第1回転軸心X11を規定している。第2供給ローラ12は、第2回転軸12Sに一体回転可能に固定されている。第2回転軸12Sは、左右方向に延びる第2回転軸心X12を規定している。第2供給ローラ12は、第1供給ローラ11よりも搬送方向D1の下流側に配置されている。
つまり、図4に示すように、第1供給ローラ11及び第2供給ローラ12は、搬送方向D1に2列配置され、かつ第1回転軸11S及び第2回転軸12Sが延びる左右方向に2列配置されている。また、2つの第1供給ローラ11は、2つの第2供給ローラ12を左右方向の外側からそれぞれ挟む位置に設けられている。
図5に示すように、第1回転軸心X11は、ロアシュート部材80における支持面80Aとは反対側となる裏面80Bに下から対向する位置にある。第2回転軸心X12は、ロアシュート部材80の裏面80Bに対向する位置にあり、かつ、第1回転軸心X11よりも搬送方向D1の下流側の位置にある。第1回転軸心X11及び第2回転軸心X12は、本発明の「回転軸心」の一例である。
図4に示すように、第1供給ローラ11は、外周面11Aを有している。第1供給ローラ11は、外周面11Aの一部を支持面80Aから露出させている。第2供給ローラ12は、外周面12Aを有している。第2供給ローラ12は、外周面12Aの一部を支持面80Aから露出させている。
第1供給ローラ11の外周面11Aの支持面80Aから露出する一部と、第2供給ローラ12の外周面12Aの支持面80Aから露出する一部とによって、搬送表面13が構成されている。
図3及び図5に示すように、押さえ部材15は、アーム16と回転体17とを含んでいる。アーム16は、揺動軸心X15周りに揺動可能にアッパーシュート部材90に連結されている。揺動軸心X15は、第2筐体9の案内面90Aの後端部において左右方向に延びている。つまり、揺動軸心X15は、第1供給ローラ11よりも搬送方向D1の上流側に位置している。
アーム16は、支持面80Aに対向して配置され、前向きに下り傾斜するように延びている。アーム16における搬送方向D1の下流側の端部は、第1供給ローラ11の外周面11Aにおける支持面80Aから露出する一部と対向している。左右方向において互いに離間する2個の回転体17がアーム16における搬送方向D1の下流側の端部に回転可能に支持されている。
回転体17は、第1供給ローラ11の外周面11Aと対向している。アーム16は、図3に示す捩じりコイルバネ16Tによって、回転体17を外周面11Aに接近させる方向に揺動するように付勢されている。これにより、図5に示すように、回転体17は、支持面80Aに支持されるシートSHに接触して、そのシートSHを第1供給ローラ11に向けて押し付けることが可能となっている。
図3に示すように、アーム16には、2個の回転体17の間で揺動軸心X15に向かって凹む切り欠き16Cが形成されている。シート検知部19は、第2筐体9内で揺動可能に支持され、第2筐体9内からアーム16の切り欠き16Cを通過して、下向きに突出している。図示は省略するが、シート検知部19における第2筐体9内に位置する部分には、図示しないフォトインタラプタの光路を開放又は遮断可能なシャッタが接続している。
図4に示すように、支持面80Aにおける2個の第1供給ローラ11に挟まれた領域には、凹部80Hが凹設されている。図示は省略するが、支持面80AにシートSHが支持されていない状態では、シート検知部19の先端部が凹部80Hに進入する。その一方、支持面80AにシートSHが支持されている状態では、シート検知部19の先端部がそのシートSHに押し上げられて、凹部80Hから離間する。図示は省略するが、このようなシート検知部19に連動するシャッタがフォトインタラプタの光路を開放又は遮断し、そのフォトインタラプタの検出信号が制御基板部2に伝達される。制御基板部2は、その検出信号に基づいて、支持面80AにシートSHが支持されているか否かを判断する。
そして、図5に示すように、モータM1が正方向に回転することにより、ワンウェイクラッチC1が接続状態となって、第1回転軸11S及び第2回転軸12Sに駆動力が伝達される。すると、第1供給ローラ11は、第1回転軸心X11周りに搬送方向D1に回転する。また、第2供給ローラ12は、第2回転軸心X12周りに搬送方向D1に回転する。その結果、供給部10は、搬送表面13が支持面80Aに支持されるシートSHに接触しつつ搬送方向D1に変位することにより、支持面80Aに支持されるシートSHを搬送経路P1に沿って搬送方向D1の下流側に向けて供給する。このような供給部10の動作は、図6及び図7に示すように、後述するセットガイド50の接触面50Aが支持面80Aよりも下方の位置に変位した状態で行われる。
なお、モータM1が逆方向に回転する場合には、ワンウェイクラッチC1が遮断状態となって、第1回転軸11S及び第2回転軸12Sに駆動力が伝達されない。
<分離部>
図2〜図8に示すように、分離部20は、分離ローラ21及びリタードローラ25を含んでいる。分離ローラ21及びリタードローラ25は、供給部10よりも搬送方向D1の下流側に位置している。また、分離ローラ21及びリタードローラ25は、図5に示すように、支持面80Aと下搬送面80Gとの境界である基準線J1よりも搬送方向D1の上流側に配置されている。換言すると、支持面80Aは、分離部20よりも搬送方向D1の下流側の位置まで連続して、搬送経路P1の一部を下から規定している。
図4に示すように、分離ローラ21は、左右方向において互いに離間する2箇所に設けられている。図5に示すように、分離ローラ21は、第3回転軸21Sに一体回転可能に固定されている。第3回転軸21Sは、左右方向に延びる第3回転軸心X21を規定している。
第3回転軸心X21は、ロアシュート部材80の裏面80Bに下から対向する位置にある。図4に示すように、分離ローラ21は、外周面の一部を支持面80Aから露出させている。
図3に示すように、リタードローラ25は、左右方向において互いに離間する2箇所に設けられている。図5に示すように、リタードローラ25は、第4回転軸心X25周りに回転可能にリタードローラ保持部27に保持されている。第4回転軸心X25は、支持面80Aに上から対向する位置にあって、左右方向に延びている。リタードローラ保持部27とリタードローラ25との間には、図3に示すトルクリミッタ29が設けられている。リタードローラ25は、外周面の一部を案内面90Aから露出させている。
図5に示すように、リタードローラ25は、リタードローラ保持部27の上面に取り付けられた圧縮コイルバネ27Tによって、分離ローラ21に向かって押圧されている。図7に示すように、分離ローラ21とリタードローラ25とは、供給部10によって供給されるシートSHをニップ位置N1でニップする。
図5に示すように、モータM1が正方向に回転することにより、ワンウェイクラッチC2が接続状態となって、第3回転軸21Sに駆動力が伝達される。すると、分離ローラ21は、第3回転軸心X21周りに搬送方向D1に回転する。
図3に示すトルクリミッタ29は、分離ローラ21に押圧されたリタードローラ25に作用するトルクが所定値以下である場合、リタードローラ25の回転を停止する一方、トルクが所定値を超える場合、リタードローラ25の回転を許容するように作用する。このため、リタードローラ25は、供給されるシートSHが1枚であれば、トルクリミッタ29により回転が許容され、分離ローラ21の回転により、そのシートSHとともに搬送方向D1に従動回転する。その一方、リタードローラ25は、供給されるシートSHが複数枚であれば、トルクリミッタ29により回転が停止され、分離ローラ21に接触するシートSH以外のシートSHに搬送方向D1とは逆向きの分離力を付与する。
なお、モータM1が逆方向に回転する場合には、ワンウェイクラッチC2が遮断状態となって、第3回転軸21Sに駆動力が伝達されない。
<セットガイド及びストッパ>
図4に示すように、セットガイド50及びストッパ40は、第1筐体8に設けられている。セットガイド50及びストッパ40は、分離部20よりも搬送方向D1の上流側に位置している。また、セットガイド50及びストッパ40は、供給部10及び分離部20よりも幅方向の一方にずれた位置と、供給部10及び分離部20よりも幅方向の他方にずれた位置とに、2組設けられている。
左方のセットガイド50は、左方の第1供給ローラ11及び第2供給ローラ12よりも左に配置されている。また、左方のセットガイド50は、左方の分離ローラ21よりも左に配置されている。右方のセットガイド50は、右方の第1供給ローラ11及び第2供給ローラ12よりも右に配置されている。また、右方のセットガイド50は、右方の分離ローラ21よりも左に配置されている。
ストッパ40は、左右のセットガイド50のそれぞれにおける搬送方向D1の下流側の端部に、左右方向に延びる第1軸心X1周りに揺動可能に支持されている。左方のセットガイド50における搬送方向D1の下流側の端部の左角が切り欠かれており、その切り欠き部分に、左方のストッパ40の下端部が位置している。また、右方のセットガイド50における搬送方向D1の下流側の端部の右角が切り欠かれており、その切り欠き部分に、右方のストッパ40の下端部が位置している。
図5〜図7に示すように、セットガイド50は、搬送方向D1の上流側の端部が第2軸心X2周りに揺動可能に第1筐体8に支持されている。第2軸心X2は、ロアシュート部材80の裏面80Bに下から対向する位置、かつ裏面80Bから離間する位置にある。また、第2軸心X2は、第1回転軸心X11及び第2回転軸心X12よりも搬送方向D1の上流側に位置している。第2軸心X2は、第1軸心X1と平行であり、左右方向に延びている。
図5〜図7では、右方のセットガイド50及びストッパ40のみが図示されているが、左方のセットガイド50及びストッパ40は、右方のセットガイド50及びストッパ40と勝手違いの同一構成である。左方のセットガイド50と右方のセットガイド50とは、図示しない連結軸によって連結されている。これにより、左右のセットガイド50は、第2軸心X2周りに一体で揺動する。このため、左右のセットガイド50に支持された左右のストッパ40の第1軸心X1も、互いにずれることなく、第2軸心X2周りに変位する。
セットガイド50は、第1部分51と第2部分52とを含んでいる。第1部分51は、第2軸心X2から支持面80Aに接近するように上方向に延びている。第2部分52は、第1部分51の上端部に接続して支持面80Aに沿って搬送方向D1に下流側に向かって延びている。第2部分52の上を向く面には、支持面80Aから露出する接触面50Aが形成されている。図4に示すように、接触面50Aは、支持面80Aから露出している。
セットガイド50は、第2軸心X2周りに揺動することにより、図2、図4、図5及び図8に示す第1位置と、図6及び図7に示す第2位置との間で変位可能となっている。
図8に示すように、セットガイド50が第1位置にある状態では、支持面80Aからの接触面50Aの突出量LT1は、搬送表面13の突出量LT2よりも大となる。これにより、図5に示すように、ユーザがシートSHを供給トレイ5及び支持面80Aに載置する際、セットガイド50の接触面50Aによって、支持面80Aに支持されるシートSHを搬送表面13から確実に浮かせることができ、シートSHの先端が第1供給ローラ11及び第2供給ローラ12に引っ掛かることを防止できる。
その一方、図6及び図7に示すように、セットガイド50が第2位置にある状態では、支持面80Aからの接触面50Aの突出量が搬送表面13の突出量よりも小となる。より具体的には、セットガイド50が第2位置にある状態では、接触面50Aは、支持面80Aよりも下方に位置しており、接触面50Aは、シートSHに接触することがない。これにより、搬送されるシートSHを搬送表面13に確実に接触させることができる。
図5等に示すように、ロアシュート部材80と、セットガイド50の第1部分51との間には、捩じりコイルバネ50Tが設けられている。捩じりコイルバネ50Tは、セットガイド50を第2軸心X2周りに図5の紙面の反時計方向に揺動させるように付勢している。つまり、セットガイド50は、捩じりコイルバネ50Tによって、図2、図4、図5及び図8に示す第1位置から、図6及び図7に示す第2位置に揺動するように付勢されている。セットガイド50の第1部分51には、凸部51Aが搬送方向D1の上流側に向かって突出するように形成されている。捩じりコイルバネ50Tによって付勢されるセットガイド50は、凸部51Aがロアシュート部材80の裏面80Bに当接することによって、図6及び図7に示す第2位置に位置決めされる。
図5に示すように、セットガイド50は、ワンウェイクラッチC3を介して、モータM1に連結されている。供給部10及び分離部20の不作動時、モータM1が逆方向に回転することにより、ワンウェイクラッチC3が接続状態となって、セットガイド50に駆動力が伝達される。これにより、セットガイド50は、捩じりコイルバネ50Tの付勢力に抗して、第1位置に変位する。
本実施例では、モータM1はステッピングモータである。セットガイド50の第1位置は、制御基板部2の制御により、モータM1が逆方向に所定の回転角度で回転した後、その位置で通電状態で保持されることにより、所定の位置に精度良く保持される。
また、供給部10及び分離部20の不作動時、モータM1が正方向に回転することにより、ワンウェイクラッチC3が遮断状態となって、セットガイド50に駆動力が伝達されなくなる。これにより、セットガイド50が捩じりコイルバネ50Tに付勢されて第2位置に変位する。
図4及び図5に示すように、ストッパ40は、第1軸心X1から上方向に突出する略角柱部材部材である。ストッパ40は、先端部に向かって先細っている。
ストッパ40は、第1軸心X1周りに揺動することにより、図2、図4〜図6及び図8に示す第3位置と、図7に示す第4位置との間で変位可能となっている。図5〜図7に示すように、ストッパ40と、セットガイド50における搬送方向D1の下流側の端部との間には、捩じりコイルバネ40Tが設けられている。捩じりコイルバネ40Tは、本発明の「復帰手段」及び「付勢部材」の一例である。
捩じりコイルバネ40Tは、弾性変形していない状態で、図2、図4〜図6及び図8に示す第3位置にストッパ40を保持する。その一方、捩じりコイルバネ40Tは、ストッパ40が搬送方向D1の下流側に向けて押されることにより、弾性変形して、ストッパ40が第4位置に変位することを許容する。そして、捩じりコイルバネ40Tは、ストッパ40が押されなくなれば復元力を発揮して、図2、図4〜図6及び図8に示す第3位置に、ストッパ40を復帰させる。
ストッパ40は、規制面40Kを有している。規制面40Kは、ストッパ40が図2、図4〜図6及び図8に示す第3位置にある状態で搬送方向D1の上流側を向き、搬送経路P1と交差する平坦面である。
図3及び図5〜図8に示すように、第2筐体9は、第1当接部91を有している。第1当設部91は、案内面90Aに形成されている。
より詳しくは、図3に示すように、案内面90Aは、第1面90A1、第2面90A2及び接続面90A3を含んでいる。第1面90A1、第2面90A2及び接続面90A3は、左方のストッパ40に対応する位置と、右方のストッパ40に対応する位置と、に2組設けられている。左方の第1面90A1、第2面90A2及び接続面90A3と、右方の第1面90A1、第2面90A2及び接続面90A3とは勝手違いの同一構成である。
案内面90Aは、押さえ部材15のアーム16及び回転体17に隣接する位置で、上向きに凹む凹み部を有している。この凹み部の上面によって第1面90A1が形成されている。第1面90A1は、案内面90Aよりも上方に位置し、後端から前端に向かうに従って、案内面90Aとの距離が大きくなるように形成された傾斜面である。第2面90A2は、第1面90A1よりも搬送方向D1の下流側に位置し、案内面90Aと面一な平坦面である。
図8に示すように、第1面90A1と支持面80Aとの間隔を第1距離LD1とする。第2面90A2と支持面80Aとの間隔を第2距離LD2とする。第1距離LD1及び第2距離LD2の値は、搬送方向D1に沿って変化するが、第1距離LD1及び第2距離LD2の大小関係は、常に、第2距離LD2が第1距離LD1よりも小さくなっている。
図3及び図5〜図8に示すように、接続面90A3は、第1面90A1における搬送方向D1の下流側の端縁と、第2面90A2における搬送方向D1の上流側の端縁との段差を接続し、搬送方向D1の上流側を向く平坦面である。
第1当接部91は、接続面90A3に形成された面である。一方、ストッパ40の先端部には、第2当接部42が形成されている。第2当接部42は、規制面40Kとは反対側となる面である。第2当接部42は、ストッパ40が第3位置にある状態で搬送方向D1の下流側を向く。
図5及び図8に示すように、セットガイド50が第1位置にあり、かつ、ストッパ40が第3位置にある状態で、第1当接部91は、ストッパ40の第2当接部42に搬送方向D1の下流側から当接可能である。第1当接部91と第2当接部42とが面同士で当接してストッパ40の位置を規制することで、ストッパ40が第3位置に安定した状態で固定される。この状態で、ユーザがシートSHを供給トレイ5及び支持面80Aに載置することにより、図5に示すように、シートSHの先端がストッパ40の規制面40Kに当接し、シートSHの先端の位置が精度良く規制される。
その一方、図6に示すように、セットガイド50が第1位置から第2位置に変位すれば、ストッパ40も第3位置にある状態のままでセットガイド50に連動し、第2当接部42が第1当接部91から下方に離間する。これにより、第1当接部91は、セットガイド50に連動するストッパ40の第2当接部42との当接が解除され、ストッパ40が第3位置から第4位置に変位することを許容する。そして、図7に示すように、ストッパ40は、供給部10によって搬送されるシートSHに押された際に第4位置に変位し、搬送されるシートSHに干渉しないように、搬送経路P1から退避する。
図8に示すように、第1軸心X1方向から見て、第1位置にあるセットガイド50の接触面50Aは、支持面80Aに沿って前向き、かつ下向きに傾斜するように延びている。第3位置にあるストッパ40の規制面40Kは、ストッパ40の先端部から第1軸心X1に向かって後向き、かつ下向きに傾斜するように延びて、接触面50Aと交差している。第1位置にあるセットガイド50の接触面50Aと、第3位置にあるストッパ40の規制面40Kとが交差することにより、第1軸心X1と平行に延びる直線が形成される。その直線を交線L1とする。第1軸心X1方向から見て、交線L1と第2軸心X2とを結ぶ直線L2と、規制面40Kとが形成する角度α1は、鈍角に設定されている。これにより、図5及び図6に示すように、第1位置から第2位置に揺動するセットガイド50に連動してストッパ40が第3位置にある状態のままで変位する際、規制面40KがシートSHの先端から離間するので、規制面40KがシートSHの先端に干渉することを防止できる。
また、セットガイド50が第1部分51と第2部分52とを含んでいる。これにより、図8に示すように、セットガイド50が第1位置にあり、かつ、ストッパ40が第3位置にある状態で、ストッパ40の規制面40Kとセットガイド50の接触面50Aとが形成する角度α2が鋭角になる。これにより、図5に示すように、シートSHの束の先端がストッパ40の規制面40Kに当接する際、シートSHの束の先端をクサビ形状にすることができる。
<画像読取動作>
上記構成である画像読取装置1では、電源が投入された時点で、制御基板部2がシート検知部19の姿勢に基づいて、支持面80AにシートSHが支持されているか否かを判断する。制御基板部2は、支持面80AにシートSHが支持されていると判断した場合、ユーザに対して、支持面80AからシートSHを取り除くように報知する。その一方、制御基板部2は、支持面80AにシートSHが支持されていないと判断した場合、モータM1を逆方向に所定の回転角度で回転させることにより、セットガイド50を第2位置から第1位置に変位させる。これにより、図5及び図8に示すように、第3位置にあるストッパ40がセットガイド50に連動する。その結果、第1当接部91と第2当接部42とが面同士で当接し、ストッパ40が第3位置に安定した状態で固定される。そして、制御基板部2は、画像読取装置1を待機状態とする。
ユーザが供給トレイ5及び支持面80AにシートSHを支持させると、制御基板部2は、シート検知部19の姿勢の変化に基づいて、その旨を判断する。この際、図5に示すように、第3位置に固定されたストッパ40は、供給トレイ5及び支持面80Aに跨って支持されるシートSHの先端の位置を規制する。これにより、供給トレイ5及び支持面80Aに跨って支持されるシートSHの先端位置のばらつきが抑制される。
そして、制御基板部2は、画像読取動作の実行指令を受けると、モータM1、第1読取部3A及び第2読取部3Bの制御を開始する。制御基板部2は、モータM1を正方向に回転させる。これにより、図6に示すように、セットガイド50が第2位置に変位し、ストッパ40の第2当接部42と第2筐体9の第1当接部91との当接が解除される。その結果、ストッパ40の第4位置への変位が許容される。また、第1供給ローラ11、第2供給ローラ12、分離ローラ21、第1搬送ローラ31A及び第2搬送ローラ32Aが搬送方向D1に回転する。
すると、図7に示すように、押さえ部材15によって第1供給ローラ11に向かって押圧されたシートSHが搬送方向D1の下流側に向かって搬送される。ストッパ40は、そのシートSHに押されて第4位置に変位する。
第4位置に変位した状態のストッパ40を通過したシートSHは、分離ローラ21及びリタードローラ25にニップされる。そして、そのシートSHが複数枚であれば、分離ローラ21及びリタードローラ25によって1枚ずつに分離されて、搬送方向D1の下流側に向かって搬送される。
第1搬送ローラ31A及び第1ピンチローラ31Bは、1枚ずつに分離されたシートSHを第1読取部3A及び第2読取部3Bに向けて搬送する。第1読取部3A及び第2読取部3Bは、そのシートSHの画像を読み取り、制御基板部2に画像情報を伝達する。第2搬送ローラ32A及び第2ピンチローラ32Bは、第1読取部3A及び第2読取部3Bによって画像が読み取られたシートSHを排出トレイ6に排出する。搬送されるシートSHが無くなると、ストッパ40は、捩じりコイルバネ40Tに付勢されて、第3位置に復帰する。
制御基板部2は、画像読取動作の終了時、モータM1を逆方向に所定の回転角度で回転させる。これにより、セットガイド50が第1位置に変位し、セットガイド50に連動するストッパ40の第2当接部42が第2筐体9の第1当接部91と当接するようになる。その結果、ストッパ40が第3位置に固定される。その後、制御基板部2は、画像読取装置1を待機状態とする。
<作用効果>
実施例1の画像読取装置1では、図5に示すように、セットガイド50が第1位置にあり、かつ、ストッパ40が第3位置にある状態で、第2筐体9の第1当接部91がストッパ40の第2当接部42と当接して、ストッパ40を第3位置に固定する。つまり、ストッパ40は、第2筐体9を構成する不可動な一部によって第3位置に固定される。このため、シートSHの先端がストッパ40に衝突するなどして衝撃等が作用しても、ストッパ40が第3位置からずれ難く、シートSHの先端の位置を規制する機能を好適に発揮できる。
また、図6及び図7に示すように、セットガイド50が第1位置から第2位置に変位すれば、ストッパ40がセットガイド50に連動し、ストッパ40の第2当接部42と第2筐体9の第1当接部91との当接が解除される。つまり、シートSHの搬送時にセットガイド50が第1位置から第2位置に変位するのに対応して、好適なタイミングで、ストッパ40が第3位置から第4位置に変位することが許容されるので、搬送表面13に接触して搬送されるシートSHに対してストッパ40が干渉することを抑制できる。その結果、シートSHの先端がストッパ40に押し付けられて折れたり、破損したりする不具合が発生し難い。
さらに、搬送されるシートSHが無くなると、ストッパ40は、捩じりコイルバネ40Tに付勢されて、第3位置に復帰する。これにより、セットガイド50が第2位置から第1位置に変位する際には必ずストッパ40が第3位置に復帰した状態となる。このため、シートSHの搬送が終了する毎に、第2筐体9の第1当接部91がストッパ40を第3位置に好適に固定できる。
したがって、実施例1の画像読取装置1では、搬送されるシートSHに対してストッパ40が干渉することを抑制しつつ、ストッパ40によるシートSHの先端の位置を規制する機能を好適に発揮できる。
また、この画像読取装置1では、図5に示すように、セットガイド50は、搬送方向D1の上流側の端部が第1軸心X1と平行に延びる第2軸心X2周りに揺動可能に第1筐体8に支持されることにより、第1位置と第2位置の間で変位可能となっている。このような簡素な構成により、セットガイド50を第1位置と第2位置との間で好適に変位させることができる。その結果、セットガイド50は、第1位置にある状態で、接触面50Aによって、支持面80Aに支持されるシートSHを搬送表面13から確実に浮かせることができ、シートSHの先端が第1供給ローラ11及び第2供給ローラ12に引っ掛かることを確実に防止できる。また、図6及び図7に示すように、セットガイド50が第2位置に揺動した状態では、接触面50Aが支持面80Aよりも下方に位置する。このため、セットガイド50は、搬送されるシートSHの邪魔にならない。
さらに、この画像読取装置1では、図8に示すように、第1軸心X1方向から見て、交線L1と第2軸心X2とを結ぶ直線L2と、規制面40Kとが形成する角度α1は、鈍角に設定されている。これにより、図5及び図6に示すように、第1位置から第2位置に揺動するセットガイド50に連動してストッパ40が第3位置にある状態のままで変位する際、規制面40KがシートSHの先端から離間するので、規制面40KがシートSHの先端に干渉することを防止できる。
また、この画像読取装置1では、図5に示すように、第2軸心X2は、ロアシュート部材80の裏面80Bに対向する位置、かつ裏面80Bから離間する位置にある。そして、セットガイド50は、第1部分51と第2部分52とを含んでいる。これにより、図8に示すように、セットガイド50が第1位置にある状態で、ストッパ40の規制面40Kとセットガイド50の接触面50Aとが形成する角度α2が鋭角になる。このような規制面40Kと接触面50Aとによって、図5に示すように、支持面80Aに支持されるシートSHの束の先端をクサビ形状にすることができるので、その後の分離部20における分離精度を向上させることができる。
さらに、この画像読取装置1では、図5〜図7に示すように、第2軸心X2は、第1、2回転軸心X11、X12よりも搬送方向D1の上流側に位置している。このため、第1軸心X1と第2軸心X2とが大きく離間し、セットガイド50が第1位置と第2位置との間で変位する際の第1軸心X1の変位量を大きく確保できる。その結果、セットガイド50と、第1供給ローラ11及び第2供給ローラ12との干渉を抑制しつつ、セットガイド50の接触面50Aと、ストッパ40の規制面40Kとが支持面80Aに対して突出及び退避する構成を好適に実現できる。
また、この画像読取装置1では、図4及び図5に示すように、セットガイド50及びストッパ40は、第1筐体8に設けられている。そして、図3及び図5に示すように、第1当設部91は、第2筐体9のアッパーシュート部材90が有する案内面90Aに形成されている。つまり、セットガイド50及びストッパ40が設けられていないことによりスペースに余裕のある第2筐体9に、第1当接部91を形成しているので、第1当接部91のレイアウトや形状等の設計自由度を高くできる。
さらに、この画像読取装置1では、図3及び図5に示すように、案内面90Aは、第1面90A1、第2面90A2及び接続面90A3を含んでいる。そして、第1当接部91は、接続面90A3に形成され、第3位置にあるストッパ40の第2当接部42に搬送方向D1の下流側から当接可能な面である。これにより、第2筐体9の第1当接部91と、ストッパ40の第2当接部42とが面同士で当接してストッパ40の位置が規制されるので、ストッパ40を第3位置に安定した状態で固定できる。
また、この画像読取装置1では、図6及び図7に示すように、シートSHの搬送が完了した時点で、復帰手段としての捩じりコイルバネ40Tがストッパ40を第3位置に確実に戻すことができる。このため、図5に示すように、セットガイド50が第2位置から第1位置に戻る際に、ストッパ40の第2当接部42を第1当接部91に確実に当接させることができる。
さらに、この画像読取装置1では、図4に示すように、セットガイド50及びストッパ40は、供給部10及び分離部20よりも幅方向の一方にずれた位置と、供給部10及び分離部20よりも幅方向の他方にずれた位置とに設けられている。このように配置された一対のセットガイド50の接触面50Aにより、支持面80Aに支持されるシートSHを搬送表面13から確実に浮かせることができる。また、このように配置された一対のストッパ40の規制面40Kにより、そのシートSHの先端の位置を精度良く規制できる。つまり、シートSHの先端を2つの規制面40Kによって位置を規制することができ、ストッパ40が退避し、シートSHが搬送される際に斜行が生じることを抑制できる。
また、この画像読取装置1では、図5に示すように、1つのモータM1の正方向及び逆方向の回転によって、供給部10、分離部20、セットガイド50及びストッパ40を動作させることができる。その結果、この画像読取装置1では、製造コストの低廉化及び小型化を実現できる。
<実施例2>
図9及び図10に示すように、実施例2の画像読取装置では、ストッパ40は、第3当接部43を含んでいる。第3当接部43は、第3位置にあるストッパ40の先端部に形成され、第1軸心X1と平行に延びる稜線である。第3当接部43は、ストッパ40が第3位置にある状態で案内面90Aに向かって突出している。また、実施例2の画像読取装置では、実施例1に係る第1当接部91の代わりに、第1当接部92を採用している。実施例2のその他の構成は、実施例1と同様である。このため、実施例1と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略又は簡略する。
実施例2では、案内面90Aは、傾斜面90A4を含んでいる。傾斜面90A4は、実施例1に係る第1面90A1と同様の位置に形成されて、搬送方向D1の下流側に向けて延びた後に下向きに屈曲して、さらに搬送方向D1の下流側に向けて延びている。第1当接部92は、傾斜面90A4のうち、第3位置にあるストッパ40の第3当接部43に対して上方から当接可能な面である。
図10に示すように、第1軸心X1方向から見て、第3位置にあるストッパ40の第3当接部43と第1軸心X1とを結ぶ直線L3と、傾斜面90A4とが形成する角度α3は、鈍角に設定されている。このため、傾斜面90A4の一部である第1当接部92と、ストッパ40の第3当接部43とが面と線とで当接して、ストッパ40の位置が規制されるので、ストッパ40を第3位置に精度よく固定できる。
また、図示は省略するが、第1当接部92よりも搬送方向D1の下流側には、第1位置から第2位置に変位するセットガイド50に連動してストッパ40が変位したり、ストッパ40が第3位置から第4位置に揺動したりする際に干渉する可能性のある面が存在しない。このため、第1位置から第2位置に変位するセットガイド50に連動して、ストッパ40の第3当接部43と第1当接部92との当接を確実に解除でき、また、ストッパ40が好適に変位できる。
このような構成である実施例2の画像読取装置でも、実施例1の画像読取装置と同様に、搬送されるシートSHに対してストッパ40が干渉することを抑制しつつ、ストッパ40によるシートSHの先端の位置を規制する機能を好適に発揮できる。
<実施例3>
図11〜図13に示すように、実施例3の画像読取装置では、実施例2の画像読取装置に係るロアシュート部材80に、第1摺接部89が追加的に形成されているとともに、実施例2の画像読取装置に係るストッパ40に、第2摺接部49が追加的に形成されている。なお、実施例3では、第2供給ローラ12及び捩じりコイルバネ40Tの図示を省略している。実施例3のその他の構成は、実施例1、2と同様である。このため、実施例1、2と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略又は簡略する。
第1摺接部89は、ロアシュート部材80との裏面80Bから延びる図示しない接続部に接続している。つまり、第1摺接部89は、通常の使用状態においては、固定された位置にあり移動しない部分である。第1摺接部89は、左方のセットガイド50における搬送方向D1の下流側の端部よりも左の位置と、右方のセットガイド50における搬送方向D1の下流側の端部よりも右の位置と、の2箇所に設けられている。図11〜図13は、右方の第1摺接部89を示している。左方の第1摺接部89は、右方の第1摺接部89と勝手違いの同一構成であるので、図示は省略する。第1摺接部89は、左右方向において、セットガイド50における搬送方向D1の下流側の端部に接近するように延びる略柱形状とされている。第1摺接部89は、揺動するセットガイド50と干渉しない位置で途切れている。
第2摺接部49は、左方のストッパ40の下端部の左側面と、右方のストッパ40の下端部の右側面と、の2箇所に設けられている。図11〜図13は、右方の第2摺接部49を示している。図13に示すように、右方の第2摺接部49は、右方のストッパ40の下端部の右側面に接続している。右方の第2摺接部49は、第1軸心X1周りに右方のストッパ40と一体回転可能である。右方の第2摺接部49は、右方に延びた後に屈曲し、後向き、かつ下向きに傾斜するように突出している。左方の第2摺接部49は、右方の第2摺接部49と勝手違いの同一構成であるので、図示は省略する。第2摺接部49は、左右方向において、セットガイド50における搬送方向D1の下流側の端部から離間しつつ、第1摺接部89の上方の位置に向かって突出している。つまり、第2摺接部49は、ストッパ40が第3位置と第4位置との間で変位する際、セットガイド50に干渉しない。
図11に示すように、セットガイド50が第1位置にある状態では、第2摺接部49の先端部は、第1摺接部89よりも僅かに上方に離間する位置にある。このため、ストッパ40は、弾性変形していない捩じりコイルバネ40Tにより第3位置に保持されるとともに、第1当接部92と、ストッパ40の第3当接部43との当接により、第3位置に固定されている。第1軸心X1と第2軸心X2との距離をLA1とする。第1摺接部89と第2軸心X2との距離をLA2とする。距離LA1は、距離LA2よりも大きく設定されている。
セットガイド50が図11に示す第1位置から図12に示す第2位置に揺動すると、ストッパ40の第3当接部43と第1当接部92との当接が解除される。そして、第2摺接部49の下面が第1摺接部89に摺接する。この際、距離LA1が距離LA2よりも大きく設定されていることにより、第2摺接部49は、第1軸心X1よりも第2軸心X2に近い位置で第1摺接部89に摺接する。このため、ストッパ40は、第1軸心X1周りに図12の反時計方向に回転する。こうして、第1摺接部89及び第2摺接部49は、捩じりコイルバネ40Tの付勢力に抗しつつ、ストッパ40を第3位置から第4位置に変位させる。その結果、ストッパ40は、搬送されるシートSHに干渉しないように、搬送経路P1から退避する。
逆に、セットガイド50が図12に示す第2位置から図11に示す第1位置に揺動すると、第2摺接部49の下面が第1摺接部89に逆向きに摺接し、捩じりコイルバネ40Tの付勢力によって、ストッパ40を第4位置から第3位置に変位させる。その結果、第1当接部92と、ストッパ40の第3当接部43との当接により、ストッパ40が第3位置に固定される。
つまり、ストッパ40は、搬送されるシートSHとは無関係に、セットガイド50が第1位置に変位すれば第3位置に変位し、セットガイド50が第2位置に変位すれば第4位置に変位する。第1摺接部89及び第2摺接部49は、捩じりコイルバネ40Tともに本発明の「復帰手段」を構成している。
このような構成である実施例3の画像読取装置でも、実施例1、2の画像読取装置と同様に、搬送されるシートSHに対してストッパ40が干渉することを抑制しつつ、ストッパ40によるシートSHの先端の位置を規制する機能を好適に発揮できる。
<実施例4>
図14〜図16に示すように、実施例4の画像読取装置では、実施例2の画像読取装置に係る第1当接部92の代わりに、ロアシュート部材80に形成された第1当接部81を採用している。このため、ストッパ40の突出長さを傾斜面90A4に接触不能な長さに短縮している。また、実施例4の画像読取装置では、実施例2の画像読取装置に係るストッパ40に、第4当接部44が追加的に形成されている。なお、実施例4では、第2供給ローラ12及び捩じりコイルバネ40Tの図示を省略している。実施例4のその他の構成は、実施例1、2と同様である。このため、実施例1、2と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略又は簡略する。
第1当接部81は、ロアシュート部材80との裏面80Bから延びる図示しない接続部に接続している。つまり、第1当接部81は、通常の使用状態においては、固定された位置にあり移動しない部分である。第1当接部81は、左方のセットガイド50における搬送方向D1の下流側の端部よりも左の位置と、右方のセットガイド50における搬送方向D1の下流側の端部よりも右の位置と、の2箇所に設けられている。左方の第1当接部81は、図14〜図16に示す右方の第1当接部81と勝手違いの同一構成であるので、図示は省略する。第1当接部81は、左右方向において、セットガイド50における搬送方向D1の下流側の端部に接近するように延びる略柱形状とされている。第1当接部81は、揺動するセットガイド50と干渉しない位置で途切れている。
第4当接部44は、左方のストッパ40の下端部の左側面と、右方のストッパ40の下端部の右側面と、の2箇所に設けられている。左方の第4当接部44は、図14〜図16に示す右方の第4当接部44と勝手違いの同一構成であるので、図示は省略する。第4当接部44は、左右方向において、セットガイド50における搬送方向D1の下流側の端部から離間しつつ、第1当接部81の下方の位置に向かって突出している。つまり、第4当接部44は、ストッパ40が第3位置と第4位置との間で変位する際、セットガイド50に干渉しない。
図14に示すように、セットガイド50が第1位置にある状態では、第4当接部44の先端部は、第1当接部81に下から当接している。つまり、ロアシュート部材80の一部である第1当接部81と、ストッパ40の第4当接部44とが当接して、ストッパ40の位置が規制されるので、ストッパ40を第3位置に精度よく固定できる。
セットガイド50が図14に示す第1位置から図15に示す第2位置に揺動すると、セットガイド50に連動するストッパ40の第4当接部44が第1当接部81から下方に離間する。これにより、第1当接部81と第4当接部44との当接が解除され、ストッパ40が第3位置から第4位置に変位することが許容される。そして、図16に示すように、ストッパ40は、供給部10によって搬送されるシートSHに押された際に第4位置に変位し、搬送されるシートSHに干渉しないように、搬送経路P1から退避する。
このような構成である実施例4の画像読取装置でも、実施例1〜3の画像読取装置と同様に、搬送されるシートSHに対してストッパ40が干渉することを抑制しつつ、ストッパ40によるシートSHの先端の位置を規制する機能を好適に発揮できる。
以上において、本発明を実施例1〜4に即して説明したが、本発明は上記実施例1〜4に制限されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して適用できることはいうまでもない。
搬送表面は、無端ベルトの表面のうちの支持面から露出する一部であってもよい。リタードローラは、モータ駆動によって分離力を付与してもよい。リタードローラの代わりに、分離パッドを設けてもよい。セットガイドは、第1位置と第2位置との間で直動してもよい。
本発明に係る支持面は、ストッパ40によって先端位置が規制されるシートSHを支持するだけでなく、少なくともニップ位置N1までシートSHを支持可能な程度に搬送方向D1の下流側に延びていればよい。
本発明は例えば、画像読取装置、画像形成装置又は複合機等に利用可能である。
1…シート搬送装置(画像読取装置)、SH…シート、80A…支持面
80…支持部材(ロアシュート部材)、13…搬送表面、D1…搬送方向
P1…搬送経路、10…供給部、20…分離部、M1…モータ
50…セットガイド、51…第1部分、52…第2部分、50A…接触面
X1…第1軸心、40…ストッパ、8、9…筐体(8…第1筐体、9…第2筐体)
91、92、81…第1当接部、40T、89、49…復帰手段
40T…付勢部材(捩じりコイルバネ)、89…第1摺接部、49…第2摺接部
X2…第2軸心、40K…規制面、80B…支持部材の裏面
L1…交線、L2…交線と第2軸心とを結ぶ直線
α1…交線と第2軸心とを結ぶ直線と規制面とが形成する角度
X11、X12…回転軸心(X11…第1回転軸心、X12…第2回転軸心)
11、12…供給ローラ(11…第1供給ローラ、12…第2供給ローラ)
11A、12A…供給ローラの外周面、90…案内部材(アッパーシュート部材)
90A…案内面、42…第2当接部、LD1…第1距離、LD2…第2距離
90A1…第1面、90A2…第2面、90A3…接続面
90A4…傾斜面、43…第3当接部
L3…第3位置にあるストッパの第3当接部と、第1軸心とを結ぶ直線
α3…第3当接部と第1軸心とを結ぶ直線と傾斜面とが形成する角度

Claims (11)

  1. シートを支持する支持面を有する支持部材と、
    前記支持面から露出する搬送表面を有し、前記搬送表面が前記支持面に支持されるシートに接触しつつ搬送方向に変位することにより、前記支持面に支持されるシートを搬送経路に沿って前記搬送方向の下流側に向けて供給する供給部と、
    前記供給部よりも前記搬送方向の下流側に設けられ、前記供給部によって搬送されるシートが複数枚であればシートを1枚ずつに分離しつつ前記搬送方向の下流側へと搬送する分離部と、
    前記支持面から露出する接触面を有し、前記支持面からの前記接触面の突出量が前記搬送表面の突出量よりも大となる第1位置と、前記支持面からの前記接触面の突出量が前記搬送表面の突出量よりも小となる第2位置との間で変位可能なセットガイドと、
    前記セットガイドにおける前記搬送方向の下流側の端部に支持されて第1軸心周りに揺動可能であり、前記搬送経路と交差して前記支持面に支持されるシートの先端の位置を規制する第3位置と、前記搬送方向の下流側に変位して前記搬送経路から退避する第4位置との間で変位可能なストッパと、
    前記支持部材、前記供給部、前記分離部、前記セットガイド及び前記ストッパを収容し、前記搬送経路を規定する筐体と、を備え、
    前記筐体は、前記セットガイドが前記第1位置にあり、かつ、前記ストッパが前記第3位置にある状態で、前記ストッパと当接して前記ストッパを前記第3位置に固定する一方、前記セットガイドが前記第1位置から前記第2位置に変位すれば、前記セットガイドに連動する前記ストッパとの当接が解除され、前記ストッパが前記第3位置から前記第4位置に変位することを許容する第1当接部を有し、
    前記ストッパと、前記筐体及び前記セットガイドの少なくとも一方との間には、少なくとも前記セットガイドが前記第2位置から前記第1位置に変位する際に、前記ストッパを前記第3位置に復帰させる復帰手段が設けられていることを特徴とするシート搬送装置。
  2. 前記セットガイドは、前記搬送方向の上流側の端部が前記第1軸心と平行に延びる第2軸心周りに揺動可能に前記筐体に支持されることにより、前記第1位置と前記第2位置の間で変位可能となっている請求項1記載のシート搬送装置。
  3. 前記ストッパは、前記第3位置にある状態で前記搬送方向の上流側を向き、前記搬送経路と交差して前記支持面に支持されるシートの先端に当接可能な規制面を有し、
    前記第1位置にある前記セットガイドの前記接触面と、前記第3位置にある前記ストッパの前記規制面とは、前記第1軸心と平行に延びる交線において交差し、
    前記第1軸心方向から見て、前記交線と前記第2軸心とを結ぶ直線と、前記規制面とが形成する角度は、直角又は鈍角に設定されている請求項2記載のシート搬送装置。
  4. 前記第2軸心は、前記支持部材における前記支持面とは反対側となる裏面に対向する位置、かつ前記裏面から離間する位置にあり、
    前記セットガイドは、前記第2軸心から前記支持面に接近する方向に延びる第1部分と、前記第1部分に接続して前記支持面に沿って延び、前記接触面が形成された第2部分と、を含んでいる請求項3記載のシート搬送装置。
  5. 前記供給部は、前記支持部材における支持面とは反対側となる裏面に対向する位置にある回転軸心周りに回転する供給ローラを含み、
    前記搬送表面は、前記供給ローラの外周面の前記支持面から露出する一部により構成され、
    前記第2軸心は、前記回転軸心よりも前記搬送方向の上流側に位置している請求項3又は4記載のシート搬送装置。
  6. 前記筐体は、前記搬送経路を下から規定する第1筐体と、
    前記第1筐体よりも上方に設けられ、前記搬送経路を上から規定する第2筐体と、を含み、
    前記第2筐体は、前記支持面に対向する案内面を有する案内部材を備え、
    前記セットガイド及び前記ストッパは、前記第1筐体に設けられており、
    前記第1当設部は、前記案内面に形成されている請求項1乃至5のいずれか1項記載のシート搬送装置。
  7. 前記ストッパは、前記第3位置にある状態で前記搬送方向の下流側を向く面である第2当接部を含み、
    前記案内面は、前記支持面との間隔が第1距離となる第1面と、前記第1面よりも前記搬送方向の下流側に位置し、かつ前記支持面との間隔が第1距離よりも小さい第2距離となる第2面と、前記第1面と第2面との段差を接続する接続面と、を含み、
    前記第1当接部は、前記接続面に形成され、前記第3位置にある前記ストッパの前記第2当接部に前記搬送方向の下流側から当接可能な面である請求項6記載のシート搬送装置。
  8. 前記ストッパは、前記第3位置にある前記ストッパの前記案内面に向かって突出する先端部に形成され、前記第1軸心と平行に延びる稜線である第3当接部を含み、
    前記第1当接部は、前記第3位置にある前記ストッパの前記第3当接部に前記支持面とは反対側から当接可能な傾斜面であり、
    前記第1軸心方向から見て、前記第3位置にある前記ストッパの前記第3当接部と、前記第1軸心とを結ぶ直線と、前記傾斜面とが形成する角度は、鈍角に設定されている請求項6記載のシート搬送装置。
  9. 前記復帰手段は、前記ストッパを前記搬送方向の上流側に向けて付勢するとともに、前記供給部によって搬送されるシートに前記ストッパが押された際に前記ストッパが前記搬送方向の下流側に向けて変位することを許容する付勢部材を含んでいる請求項1乃至8のいずれか1項記載のシート搬送装置。
  10. 前記セットガイド及び前記ストッパは、前記供給部及び前記分離部よりも前記搬送方向に直交する幅方向の一方にずれた位置と、前記供給部及び前記分離部よりも前記幅方向の他方にずれた位置とに設けられている請求項1乃至9のいずれか1項記載のシート搬送装置。
  11. 前記筐体に設けられ、正方向に回転して前記供給部及び前記分離部を駆動するモータを備え、
    前記セットガイドは、前記供給部及び前記分離部の不作動時、逆方向に回転する前記モータに駆動されて前記第2位置から前記第1位置に揺動し、前記第1位置に保持される一方、前記供給部及び前記分離部の作動時、前記モータに駆動されなくなって、前記第1位置から前記第2位置に揺動するように構成されている請求項1乃至10のいずれか1項記載のシート搬送装置。
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