JP2018140858A - シート搬送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】製造コストを低廉化しつつ、排出済のシートの後端が排出ローラに巻き込まれることを抑制できるシート搬送装置を提供する。【解決手段】シート規制機構100は、第2ギヤ62にトルクリミッタ69を介して連結され、第1位置と第2位置との間で変位可能な可動部材150と、可動部材150を第1位置に向けて付勢する付勢部材150Tと、を含む。可動部材150は、離間位置に変位した遊星ギヤ65によって第2ギヤ62が回転自由になることにより、付勢部材150Tに付勢されて第1位置に変位し、シート規制機構100を規制状態に切り替える一方、噛合位置に変位した遊星ギヤ65によって第2ギヤ62が回転することにより、付勢部材150Tに抗して第2位置に変位し、トルクリミッタ69の作動により第2位置に保持され、シート規制機構100を許容状態に切り替えるように構成される。【選択図】図7

Description

本発明はシート搬送装置に関する。
特許文献1に従来のシート搬送装置の一例である給紙装置が開示されている。この給紙装置は、シュータ14、セットローラ2、押圧ローラ73及び分離ローラ12を有している。分離ローラ12は、一般的に「リタードローラ」と呼ばれるものである。
シュータ14は、その上面によってシートを支持する。押圧ローラ73は、シュータ14の上面に支持されるシートをセットローラ2に向けて押圧する。セットローラ2は、シュータ14の下面に対向する回転軸23周りに回転可能である。セットローラ2は、シュータ14の上面に支持されるシートに接触しつつ搬送方向に回転することによって、そのシートを搬送経路に沿って搬送方向の下流側に向けて供給する。分離ローラ12は、押圧ローラ73よりも搬送方向の下流側の位置でセットローラ2と対向している。セットローラ2と分離ローラ12とは、供給されるシートが複数枚であれば1枚ずつに分離しつつ搬送方向の下流側へと搬送する。
また、この給紙装置は、分離ローラ12よりも搬送方向の上流側に設けられたシート規制機構を備えている。シート規制機構は、フラップ9、セットガイド5及び揺動アーム61を含んでいる。シート規制機構は、フラップ9が搬送経路と交差する状態で、揺動アーム61がセットガイド5を押し上げ、そのセットガイド5がフラップ9の揺動を規制することにより、シュータ14の上面に支持されるシートの先端を規制する規制状態に切り替わる。その一方、シート規制機構は、揺動アーム61が下降してセットガイド5がフラップ9から離間し、フラップ9が揺動自在となることにより、シュータ14の上面に支持されるシートの搬送を許容する許容状態に切り替わる。
さらに、この給紙装置は、モータ3、駆動力伝達装置15及び駆動力解除装置63を備えている。モータ3は、正方向及び逆方向に回転して駆動力を発生する。駆動力伝達装置15は、モータ3の駆動力をセットローラ2に伝達する。駆動力解除装置63は、モータ3から揺動アーム61への駆動力の伝達を解除する。つまり、給紙装置が待機状態になると、モータ3の逆方向の回転によって揺動アーム61がセットガイド5を押し上げ、シート規制機構を許容状態から規制状態に切り替える。そして、給紙装置が待機状態から給紙状態に移行する際、駆動力解除装置63がモータ3から揺動アーム61への駆動力の伝達を解除することにより、揺動アーム61が下降し、シート規制機構を規制状態から許容状態に切り替える。
特許第4820314号公報
ところで、上記の給紙装置のようなシート規制機構を備えるシート搬送装置は、搬送されるシートを搬送経路から排出する排出ローラを含んでいる。そして、モータの逆方向の回転によってシート規制機構を許容状態から規制状態に切り替える際、排出ローラが搬送方向とは逆向きに回転すると、排出済のシートの後端が排出ローラに巻き込まれるおそれがある。このため、このようなシート搬送装置では、一般的に、排出ローラの回転軸にワンウェイクラッチを装着して、シート規制機構を規制状態に切り替える際、排出ローラが搬送方向とは逆向きに回転しないようにしている。
しかし、ワンウェイクラッチは、部品コストが高い。また、排出ローラの回転軸にワンウェイクラッチを装着するためには、その回転軸を高硬度のものにする必要がある。このため、排出ローラの回転軸の部品コストも高くなる。その結果、このようなシート搬送装置では、製造コストを低廉化しつつ、排出済のシートの後端が排出ローラに巻き込まれることを抑制することが難しい。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、製造コストを低廉化しつつ、排出済のシートの後端が排出ローラに巻き込まれることを抑制できるシート搬送装置を提供することを目的とする。
本発明のシート搬送装置は、シートを支持する支持面を有する支持部材と、
前記支持面に支持されるシートを1枚ずつに分離し、搬送経路に沿って搬送方向の下流側へと搬送する分離ローラを含む搬送部と、
前記分離ローラよりも前記搬送方向の上流側に設けられ、前記支持面に支持されるシートの先端を規制する規制状態と、前記支持面に支持されるシートの搬送を許容する許容状態とに切り替わることが可能なシート規制機構と、
正方向及び逆方向に回転して駆動力を発生するモータと、
前記モータの前記駆動力を前記搬送部及び前記シート規制機構に伝達する伝達部と、を備えたシート搬送装置であって、
前記搬送部は、搬送されるシートを前記搬送経路から排出する排出ローラを含み、
前記伝達部は、前記正方向に回転する前記モータの前記駆動力を前記搬送部に伝達して前記分離ローラ及び前記排出ローラを前記搬送方向に回転させる一方、前記逆方向に回転する前記モータの前記駆動力を前記搬送部に伝達して少なくとも前記排出ローラを前記搬送方向とは逆向きに回転させるように構成され、
前記伝達部は、第1軸心周りに回転可能な第1ギヤと、
前記第1軸心と平行な第2軸心周りに回転可能な第2ギヤと、
前記第1軸心周りに揺動可能なアームと、
前記アームに回転可能に支持されて前記第1ギヤと常時噛み合っており、前記第2ギヤと噛み合う噛合位置と、前記第2ギヤから離間する離間位置との間で変位可能な遊星ギヤと、を含み、
前記第1ギヤは、前記正方向に回転する前記モータの前記駆動力により第1方向に回転し、前記遊星ギヤを前記噛合位置に変位させる一方、前記逆方向に回転する前記モータの前記駆動力により前記第1方向とは逆向きの第2方向に回転し、前記遊星ギヤを前記離間位置に変位させるように構成され、
前記シート規制機構は、前記第2ギヤにトルクリミッタを介して連結され、第1位置と第2位置との間で変位可能な可動部材と、
前記可動部材を前記第1位置に向けて付勢する付勢部材と、を含み、
前記可動部材は、前記離間位置に変位した前記遊星ギヤによって前記第2ギヤが回転自由になることにより、前記付勢部材に付勢されて前記第1位置に変位し、前記シート規制機構を前記規制状態に切り替える一方、前記噛合位置に変位した前記遊星ギヤによって前記第2ギヤが回転することにより、前記付勢部材に抗して前記第2位置に変位し、前記トルクリミッタの作動により前記第2位置に保持され、前記シート規制機構を前記許容状態に切り替えるように構成されていることを特徴とする。
本発明のシート搬送装置では、シート規制機構を規制状態に切り替える際、モータの逆方向の回転により、第1ギヤが第2方向に回転し、排出ローラが搬送方向とは逆向きに回転する。この際、第1ギヤを僅かな回転角度で第2方向に回転させるだけで、遊星ギヤが離間位置に変位し、第2ギヤが回転自由となる。そして、可動部材が付勢部材に付勢されて第1位置に変位し、シート規制機構を規制状態に切り替える。つまり、このシート搬送装置では、シート規制機構を規制状態に切り替える際に、モータの逆方向の回転を極めて短い期間で終了できるので、排出ローラの搬送方向とは逆向きの回転も、僅かな回転角度とすることができる。
そして、このシート搬送装置では、上記構成により、排出ローラの回転軸にワンウェイクラッチが装着する必要がなく、また、その回転軸を高硬度のものにする必要がないので、部品コストの低廉化を実現できる。
したがって、本発明のシート搬送装置では、製造コストを低廉化しつつ、排出済のシートの後端が排出ローラに巻き込まれることを抑制できる。
実施例1の画像読取装置の模式側面図である。 第1筐体を示す斜視図である。 第2筐体を示す斜視図である。 支持面、供給ローラ、分離ローラ、ストッパカム等を示す部分斜視図である。 供給部、分離部、ストッパ、ストッパカム等を示す部分断面図である。 モータ、伝達部、搬送部及びシート規制機構を示す模式上面図である。 図6の矢視Z方向から見た模式側面図であって、第1〜第4ギヤ、アーム、遊星ギヤ、ストッパカム等を示す図である。 図7と同様の模式側面図であって、第1〜第4ギヤ、アーム、遊星ギヤ、ストッパカム等を示す図である。 供給部、分離部、ストッパ、ストッパカム等を示す部分断面図である。 実施例2の画像読取装置に係り、図7と同様の模式側面図であって、第1〜第4ギヤ、アーム、遊星ギヤ、シャッタ等を示す図である。 図10と同様の模式側面図であって、第1〜第4ギヤ、アーム、遊星ギヤ、シャッタ等を示す図である。
以下、本発明を具体化した実施例1、2について図面を参照しつつ説明する。
(実施例1)
図1に示すように、実施例1の画像読取装置1は、本発明のシート搬送装置の具体的態様の一例である。図1では、排出トレイ6が配置される側を装置の前方と規定し、排出トレイ6に対向した場合に左に来る側、すなわち、図1の紙面奥を左方と規定する。そして、図2以降に示す前後、左右及び上下の各方向は、全て図1に対応させて表示する。以下、図1等に基づいて、画像読取装置1が備える各構成要素について説明する。
<全体構成>
図1〜図3に示すように、画像読取装置1は、第1筐体8、第2筐体9、供給トレイ5及び排出トレイ6を備えている。第2筐体9は、第1筐体8の上方に配置されている。第2筐体9の前端部は、第1筐体8の前端部において左右方向に延びる開閉軸心X9周りに揺動可能に第1筐体8に連結されている。
図2及び図4に示すように、第1筐体8の上面は、ロアシュート部材80の上面によって構成されている。ロアシュート部材80は、本発明の「支持部材」の一例である。図5〜図9に示すように、第1筐体8内には、後述するモータM1、伝達部60、供給ローラ11、分離ローラ21、搬送ローラ31A、排出ローラ32A、ストッパカム150等が収容されている。
図2、図4及び図5に示すように、第1筐体8の上面は、第1筐体8の後端部から前端部に向けて下り傾斜している。第1筐体8の上面は、前後方向の略中間部である基準線J1よりも後方の領域の傾斜角度に対して、基準線J1よりも前方の領域の傾斜角度が浅くなっている。第1筐体8の上面のうち、基準線J1よりも後方の領域には、支持面80Aが形成されている。第1筐体8の上面のうち、基準線J1よりも前方の領域には、下搬送面80Gが形成されている。本実施例では、部品の継ぎ目によって基準線を規定しているが、これに限定されるものではなく、一部品であっても、その傾斜角度が変化する位置を基準線とすることも可能である。
図3及び図5に示すように、第2筐体9の下面は、アッパーシュート部材90の下面によって構成されている。アッパーシュート部材90は、本発明の「案内部材」の一例である。第2筐体9の下面は、第2筐体9の後端部から前端部に向けて下り傾斜している。第2筐体9の下面のうち、第1筐体8の支持面80Aに対向する領域には、案内面90Aが形成されている。第2筐体9の下面のうち、第1筐体8の下搬送面80Gに対向する領域には、上搬送面90Gが形成されている。案内面90Aの傾斜角度に対して、上搬送面90Gの傾斜角度が浅くなっている。図5に示すように、第2筐体9の案内面90Aは、第2筐体9の後端部から前方に向かうに従って、第1筐体8の支持面80Aに接近するように傾斜している。すなわち、支持面80Aと案内面90Aとの間隔は、後方に対して前方が狭くなるように構成されている。
図2に示すように、供給トレイ5は、第1筐体8の後端部に接続し、後向きに上り傾斜している。供給トレイ5の上面には、幅規制ガイド5L、5Rが左右方向にスライド可能に設けられている。幅規制ガイド5L、5Rは、供給トレイ5におけるセンター基準で左右方向に互いに接近及び離間可能とされている。これにより、幅規制ガイド5L、5Rは、例えば、名刺サイズからA4サイズまでの複数サイズのシートSHが供給トレイ5上に載置される場合に、そのシートSHの左右方向の位置決めをすることができる。
図1及び図2に示すように、排出トレイ6は、第1筐体8の前端部における下搬送面80Gよりも下方の位置から前向きに延設されている。
図1に示すように、第1筐体8の上面と、第2筐体9の下面との間に、搬送経路P1が設けられている。図2に示す第1筐体8の支持面80A及び下搬送面80Gは、搬送経路P1を下から規定している。また、図3に示す第2筐体9の案内面90A及び上搬送面90Gは、搬送経路P1を上から規定している。つまり、第1筐体8及び第2筐体9によって構成される画像読取装置1の筐体は、ロアシュート部材80及びアッパーシュート部材90を収容し、搬送経路P1を規定している。
図1及び図5に示すように、画像読取対象のシートSHは、供給トレイ5及び支持面80Aに跨って支持される。そして、そのシートSHは、搬送経路P1に沿って、搬送方向D1に搬送され、排出トレイ6に排出される。搬送方向D1は、上流側の供給トレイ5から下流側の排出トレイ6に向かう方向である。搬送経路P1は、搬送方向D1の上流側から下流側に向かって下り傾斜している。また、本実施例において、左右方向は、搬送方向D1に直交する方向であり、画像読取装置1の幅方向である。幅方向の一方は左方であり、幅方向の他方は右方である。
第2筐体9は、図1に二点鎖線で示すように、その後端部が上方かつ前方に変位するように開閉軸心X9周りに揺動することにより、第1筐体8の上面から離間し、搬送経路P1を開放可能となっている。
図1〜図3に示すように、画像読取装置1は、搬送経路P1に沿って配設された搬送部4、第1読取部3A及び第2読取部3Bを備えている。搬送部4は、供給部10、分離部20、搬送ローラ31A、第1ピンチローラ31B、排出ローラ32A及び第2ピンチローラ32Bを含んでいる。
供給部10及び分離部20の具体的構成については、後で詳しく説明する。また、画像読取装置1は、図5等に示すように、搬送経路P1に交差する方向において対向するストッパ140及びストッパカム150を含むシート規制機構100を備えている。それらの具体的構成についても、後で詳しく説明する。
図1及び図5に示すように、供給部10は、供給ローラ11により、供給トレイ5及び支持面80Aに跨って支持されるシートSHを搬送経路P1に沿って搬送方向D1の下流側に向けて供給する。分離部20は、分離ローラ21及びリタードローラ25により、供給部10から供給されるシートSHが複数枚であれば1枚ずつに分離しつつ搬送方向D1の下流側へと搬送する。
図2に示すように、搬送ローラ31A、第1読取部3A及び排出ローラ32Aは、第1筐体8に設けられている。
搬送ローラ31Aは、外周面の一部を下搬送面80Gにおける前後方向の中間部から露出させる状態で、ロアシュート部材80に回転可能に支持されている。
第1読取部3Aは、搬送ローラ31Aよりも搬送方向D1の下流側の位置で、ロアシュート部材80に組み付けられている。第1読取部3Aとしては、例えば、CIS(Contact Image Sensor)やCCD(Charge Coupled Device)等が採用される。第1読取部3Aの上を向く読取面は、下搬送面80Gとともに搬送経路P1の一部を下から規定している。
排出ローラ32Aは、搬送経路P1の最下流端を規定する第1筐体8の端部、すなわち下搬送面80Gの前端部80Eに配置されている。排出ローラ32Aは、外周面の一部を下搬送面80Gの前端部80Eから露出させる状態で、ロアシュート部材80に回転可能に支持されている。
図3に示すように、第1ピンチローラ31B、第2読取部3B及び第2ピンチローラ32Bは、第2筐体9に設けられている。
第1ピンチローラ31Bは、外周面の一部を上搬送面90Gにおける前後方向の中間部から露出させる状態で、アッパーシュート部材90に回転可能に支持されている。第1ピンチローラ31Bは、図示しない付勢バネによって搬送ローラ31Aに向かって押圧されており、搬送ローラ31Aの回転によって従動回転する。
第2読取部3Bは、第1ピンチローラ31Bよりも搬送方向D1の下流側の位置で、アッパーシュート部材90に組み付けられている。第2読取部3Bとしては、第1読取部3Aと同種のセンサが採用される。第2読取部3Bの下を向く読取面は、上搬送面90Gとともに搬送経路P1の一部を上から規定している。
第2ピンチローラ32Bは、外周面の一部を上搬送面90Gの前端部から露出させる状態で、アッパーシュート部材90に回転可能に支持されている。第2ピンチローラ32Bは、図示しない付勢バネによって排出ローラ32Aに向かって押圧されており、排出ローラ32Aの回転によって従動回転する。
図1に示すように、搬送ローラ31A及び第1ピンチローラ31Bは、分離部20によって1枚ずつに分離されたシートSHを第1読取部3A及び第2読取部3Bに向けて搬送する。排出ローラ32A及び第2ピンチローラ32Bは、第1読取部3A及び第2読取部3Bによって画像が読み取られたシートSHを搬送経路P1の最下流端から排出トレイ6に向けて排出する。
画像読取装置1は、制御基板部2及びモータM1を備えている。制御基板部2及びモータM1は、第1筐体8内に収容されている。制御基板部2は、画像読取動作時、モータM1、第1読取部3A及び第2読取部3Bを制御する。また、制御基板部2は、図示しない入出力パネル部等を介して、ユーザからの入力指令を受けたり、画像読取装置1の稼働状況や設定状況等を表示したりする。モータM1は、制御基板部2に制御されて正方向及び逆方向に回転し、駆動力を発生させる。
図2及び図6〜図8に示すように、画像読取装置1は、伝達部60を備えている。伝達部60は、モータM1の駆動力を搬送部4に伝達する第1伝達部60Aと、モータM1の駆動力をシート規制機構100に伝達する第2伝達部60Bとを有している。
第1伝達部60Aは、第1筐体8内における搬送部4よりも左方に配置されている。図2に示すように、第1伝達部60Aは、複数のギヤや、プーリー&ベルト等によって構成されており、第1筐体8の図示しない左面カバーに覆われている。図6〜図8に示すように、第2伝達部60Bは、第1筐体8内における搬送部4よりも右方に配置されており、第1筐体8の図示しない右面カバーに覆われている。第2伝達部60Bの具体的構成については、後で詳しく説明する。
図6に示すように、伝達部60は、それぞれ左右方向に延びる回転軸11S、21S、31S、32Sを含んでいる。回転軸11S、21S、31S、32Sは、第1筐体8内で回転可能に支持されている。回転軸11Sには、供給ローラ11が一体回転可能に固定されている。回転軸21Sには、分離ローラ21が一体回転可能に固定されている。回転軸31Sには、搬送ローラ31Aが一体回転可能に固定されている。回転軸32Sには、排出ローラ32Aが一体回転可能に固定されている。
第1伝達部60Aは、ワンウェイクラッチC1を介して、回転軸11S、21Sに連結されている。一方、第1伝達部60Aは、直に、回転軸31S、32Sに連結されている。
モータM1が制御基板部2に制御されて正方向に回転すると、第1伝達部60Aは、接続状態となったワンウェイクラッチC1を介して、回転軸11S、21SにモータM1の駆動力を伝達し、供給ローラ11及び分離ローラ21を搬送方向D1に回転させる。また、第1伝達部60Aは、正方向に回転するモータM1の駆動力を直に回転軸31S、32Sに伝達し、搬送ローラ31A及び排出ローラ32Aを搬送方向D1に回転させる。
モータM1が制御基板部2に制御されて逆方向に回転すると、ワンウェイクラッチC1が遮断状態となり、モータM1の駆動力が第1伝達部60Aから回転軸11S、21Sに伝達されなくなる。このため、供給ローラ11及び分離ローラ21は、回転しない。一方、第1伝達部60Aは、逆方向に回転するモータM1の駆動力を直に回転軸31S、32Sに伝達し、搬送ローラ31A及び排出ローラ32Aを搬送方向D1とは逆向きに回転させる。
つまり、本実施例では、第1伝達部60AがモータM1の駆動力を直に回転軸31S、32Sに伝達する構成により、搬送ローラ31A及び排出ローラ32Aのためのワンウェイクラッチを無くしている。このため、搬送ローラ31Aの回転軸31S、及び排出ローラ32Aの回転軸32Sについても、高硬度のものにする必要がなくなっている。
<供給部>
図2〜図5に示すように、供給部10は、供給ローラ11、押さえ部材15、シート検知部19及びセットガイド18を含んでいる。
図4に示すように、供給ローラ11は、左右方向において互いに離間する位置で2箇所に設けられている。供給ローラ11の外周面の一部は、支持面80Aから露出している。供給ローラ11の回転軸11Sは、ロアシュート部材80における支持面80Aとは反対の面、すなわち、裏面80Bに下から対向している。
図3及び図5に示すように、押さえ部材15は、アーム16と回転体17とを含んでいる。アーム16は、揺動軸心X15周りに揺動可能にアッパーシュート部材90に連結されている。揺動軸心X15は、第2筐体9の案内面90Aの後端部において左右方向に延びている。つまり、揺動軸心X15は、供給ローラ11よりも搬送方向D1の上流側に位置している。
アーム16は、支持面80Aに対向して配置され、前向きに下り傾斜するように延びている。アーム16における搬送方向D1の下流側の端部は、供給ローラ11の外周面における支持面80Aから露出する一部と対向している。左右方向において互いに離間する2個の回転体17がアーム16における搬送方向D1の下流側の端部に回転可能に支持されている。
回転体17は、供給ローラ11の外周面と対向している。アーム16は、図3に示す捩じりコイルバネ16Tによって、回転体17を供給ローラ11の外周面に接近させる方向に揺動するように付勢されている。これにより、図5に示すように、回転体17は、支持面80Aに支持されるシートSHに接触して、そのシートSHを供給ローラ11に向けて押し付けることが可能となっている。
図3に示すように、アーム16には、2個の回転体17の間で揺動軸心X15に向かって凹む切り欠き16Cが形成されている。シート検知部19は、第2筐体9内で揺動可能に支持され、第2筐体9内からアーム16の切り欠き16Cを通過して、下向きに突出している。図示は省略するが、シート検知部19における第2筐体9内に位置する部分には、図示しないフォトインタラプタの光路を開放又は遮断可能なシャッタが接続している。
図4に示すように、支持面80Aにおける2個の供給ローラ11に挟まれた領域には、凹部80Hが凹設されている。図示は省略するが、支持面80AにシートSHが支持されていない状態では、シート検知部19の先端部が凹部80Hに進入する。その一方、支持面80AにシートSHが支持されている状態では、シート検知部19の先端部がそのシートSHに押し上げられて、凹部80Hから離間する。図示は省略するが、このようなシート検知部19に連動するシャッタがフォトインタラプタの光路を開放又は遮断し、そのフォトインタラプタの検出信号が制御基板部2に伝達される。制御基板部2は、その検出信号に基づいて、支持面80AにシートSHが支持されているか否かを判断する。
図4に示すように、セットガイド18は、左右方向において互いに離間する位置で2箇所に設けられている。セットガイド18は、2個の供給ローラ11に隣接して設けられている。左方のセットガイド18は、左方の供給ローラ11よりも左に配置されている。右方のセットガイド18は、右方の供給ローラ11よりも右に配置されている。
図5に示すように、セットガイド18は、左右方向に延びる揺動軸心X18周りに揺動可能に支持されている。揺動軸心X18は、ロアシュート部材80の裏面80Bに下から対向する位置にある。揺動軸心X18は、供給ローラ11よりも搬送方向D1の上流側に位置している。セットガイド18は、搬送方向D1の下流側に延びている。セットガイド18の上面は、支持面80Aから露出している。セットガイド18は、図示しない捩じりコイルバネによって、支持面80Aから露出する上面を支持面80Aから浮かせるように付勢されている。
支持面80Aに支持されるシートSHの先端は、押さえ部材15のアーム16と、セットガイド18とに案内されることにより、供給ローラ11に引っ掛かることなく供給ローラ11を通過し、供給ローラ11と押さえ部材15の回転体17とにニップされる。
図9に示すように、供給部10は、正方向に回転するモータM1の駆動力が第1伝達部60Aによって供給ローラ11に伝達され、供給ローラ11の外周面が支持面80Aに支持されるシートSHに接触しつつ搬送方向D1に変位することにより、支持面80Aに支持されるシートSHを搬送経路P1に沿って搬送方向D1の下流側に向けて供給する。このような供給部10の動作は、図9に示すように、ストッパカム150が支持面80Aよりも下方の位置に変位した状態、すなわち、ストッパカム150が後述する第2位置にある状態で行われる。
<分離部>
図2〜図5に示すように、分離部20は、分離ローラ21及びリタードローラ25を含んでいる。分離ローラ21及びリタードローラ25は、供給部10よりも搬送方向D1の下流側に位置している。また、分離ローラ21及びリタードローラ25は、図5に示すように、支持面80Aと下搬送面80Gとの境界である基準線J1よりも搬送方向D1の上流側に配置されている。換言すると、支持面80Aは、分離部20よりも搬送方向D1の下流側の位置まで連続して、搬送経路P1の一部を下から規定している。
図4に示すように、分離ローラ21は、左右方向において互いに離間する2箇所に設けられている。分離ローラ21の外周面の一部は、支持面80Aから露出している。分離ローラ21の回転軸21Sは、ロアシュート部材80の裏面80Bに下から対向している。
図3に示すように、リタードローラ25は、左右方向において互いに離間する2箇所に設けられている。リタードローラ25の外周面の一部は、案内面90Aから露出している。図5に示すように、リタードローラ25は、回転軸心X25周りに回転可能にリタードローラ保持部27に保持されている。回転軸心X25は、支持面80Aに上から対向する位置にあって、左右方向に延びている。リタードローラ25は、リタードローラ保持部27の上面に取り付けられた圧縮コイルバネ27Tによって、分離ローラ21に向かって押圧されている。リタードローラ保持部27とリタードローラ25との間には、図3に示すトルクリミッタ29が設けられている。
図9に示すように、分離部20は、正方向に回転するモータM1の駆動力が第1伝達部60Aによって分離ローラ21に伝達され、分離ローラ21の外周面が供給部10によって供給されるシートSHに接触しつつ搬送方向D1に変位することにより、そのシートSHを搬送経路P1に沿って搬送方向D1の下流側に向けて搬送する。
この際、図3に示すトルクリミッタ29は、分離ローラ21に押圧されたリタードローラ25に作用するトルクが所定値以下である場合、リタードローラ25の回転を停止する一方、トルクが所定値を超える場合、リタードローラ25の回転を許容するように作用する。このため、リタードローラ25は、供給されるシートSHが1枚であれば、トルクリミッタ29により回転が許容され、分離ローラ21の回転により、そのシートSHとともに搬送方向D1に従動回転する。その一方、リタードローラ25は、供給されるシートSHが複数枚であれば、トルクリミッタ29により回転が停止され、分離ローラ21に接触するシートSH以外のシートSHに搬送方向D1とは逆向きの分離力を付与する。
<シート規制機構>
図3〜図9に示すように、シート規制機構100は、ストッパ140、ストッパカム150及び捩じりコイルバネ150Tを含んでいる。ストッパカム150は、本発明の「可動部材」の一例である。捩じりコイルバネ150Tは、本発明の「付勢部材」の一例である。
図5に示すように、ストッパ140及びストッパカム150は、分離ローラ21及びリタードローラ25よりも搬送方向D1の上流側に設けられている。図3及び図4に示すように、ストッパ140及びストッパカム150は、分離ローラ21及びリタードローラ25よりも左にずれた位置と、分離ローラ21及びリタードローラ25よりも右にずれた位置とに、2組設けられている。
図3及び図5に示すように、ストッパ140は、第2筐体9内で、第3軸心X3周りに揺動可能に支持されている。第3軸心X3は、支持面80Aに上から対向する位置にあって、左右方向に延びている。ストッパ140は、案内面90から露出し、下向きに突出している。ストッパ140の先端部141は、略四角柱形状である。
ストッパ140は、図5に示す捩じりコイルバネ140Tにより、搬送方向D1の上流側に向けて付勢されている。アッパーシュート部材90には、ストッパ140を挿通させる開口が形成され、その開口における搬送方向D1の上流側の端縁が第3規制部193とされている。ストッパ140は、第3規制部193に当て止まることにより、図3、図5、図7及び図8に示す第3位置に変位した状態で保持される。ストッパ140が第3位置にある状態で、ストッパ140の先端部141は、搬送経路P1と交差する。
ストッパ140は、シートSHの搬送が開始され、そのシートSHの先端によって先端部141が搬送方向D1の下流側に向かって押されることにより、第3軸心X3周りに揺動し、図9に示す第4位置に変位可能となっている。ストッパ140が第4位置にある状態で、ストッパ140の先端部141は、搬送経路P1から退避する。
図6に示すように、左のストッパカム150は、円筒体150Aの左端部に接続している。右のストッパカム150は、円筒体150Aの右端部に接続している。円筒体150Aは、第1筐体8内で、伝達軸150Sを内挿させている。伝達軸150Sは、図示しないフレームに支持されて第4軸心X4を規定している。円筒体150Aは、伝達軸150Sに一体回転可能に組み付けられている。
図5に示すように、第4軸心X4は、ロアシュート部材80の裏面80Bに下から対向する位置にあって、左右方向に延びている。また、第4軸心X4は、供給ローラ11の回転軸11Sよりも搬送方向D1の上流側に位置し、かつ回転軸11Sよりも支持面80Aから離間した位置にある。
ストッパカム150は、第4軸心X4周りに揺動することにより、図2、図4、図5及び図7に示す第1位置と、図8及び図9に示す第2位置との間で変位可能となっている。
図5及び図6に示すように、捩じりコイルバネ150Tは、円筒体150Aの左端部に装着されて、一端が第1筐体8の内部フレームに係止され、他端が左のストッパカム150に係止されている。捩じりコイルバネ150Tは、ストッパカム150を図2、図4、図5及び図7に示す第1位置に変位させる方向に付勢している。捩じりコイルバネ150Tの付勢力は、円筒体150Aが固定された伝達軸150Sにも伝達される。図6に示すように、伝達軸150Sの右端部は、第2伝達部60Bに連結されている。
図4及び図5に示すように、ストッパカム150は、第1部分151と第2部分152とを含んでいる。第1部分51は、第4軸心X4から搬送方向D1に沿って延びている。第1部分151は、供給ローラ11よりも支持面80Aから離間する位置にある。第2部分152は、第1部分151の下流端部151Dに接続し、搬送経路P1に近づくように上向きに延びている。第2部分152の上端部には、当接部155が形成されている。
図5及び図7に示すように、ストッパカム150が第1位置にある状態では、当接部155が支持面80Aから突出して搬送経路P1と交差する。そして、当接部155は、第3位置にあるストッパ140の先端部141に搬送方向D1の下流側から当接してストッパ140の第4位置への変位を規制する。その結果、第3位置に保持されたストッパ140は、支持面80Aに支持されるシートSHの先端を規制することができる。
図5に示すように、第1筐体8の内部フレームには、第1規制部191が設けられている。第1規制部191は、ロアシュート部材80の裏面80Bに対向し、ストッパカム150の第1部分151よりも支持面80Aから離間する位置に形成されたリブである。
図9に示すように、第1規制部191がストッパカム150の第1部分151を当て止めることにより、ストッパカム150は、図8及び図9に示す第2位置に位置決めされる。ストッパカム150は、第2位置にある状態で、第3位置にあるストッパ140の先端部141から当接部155が離間して、ストッパ140の第4位置への変位を許容する。この際、第2位置にあるストッパカム150の当接部155は、支持面80Aから突出しない位置まで退避するので、シートSHの通過を阻害しない。
つまり、シート規制機構100は、ストッパカム150が図5等に示す第1位置に変位することにより、支持面80Aに支持されるシートSHの先端を規制する規制状態に切り替わる。その一方、シート規制機構100は、ストッパカム150が図9等に示す第2位置に変位することにより、支持面80Aに支持されるシートSHの搬送を許容する許容状態に切り替わる。
<第2伝達部>
図5〜図7に示すように、第2伝達部60Bは、第1ギヤ61、第2ギヤ62、第3ギヤ63、第4ギヤ64、アーム66、遊星ギヤ65及びトルクリミッタ69を含んでいる。図6に示すように、第1筐体8内における搬送部4よりも右方には、上下方向及び前後方向に延在する区画壁8Fが設けられている。第1ギヤ61、第2ギヤ62、第3ギヤ63、第4ギヤ64、アーム66、遊星ギヤ65及びトルクリミッタ69は、区画壁8Fよりも右方に配設されている。
搬送ローラ31Aの回転軸31Sの右端部は、区画壁8Fよりも右に突出している。第3ギヤ63は、回転軸31Sの右端部に一体回転可能に固定された大径ギヤである。
区画壁8Fには、それぞれ右方に突出する支持軸61S、62Sが固定されている。支持軸61Sは、回転軸31Sから後方に離間する位置で、回転軸31Sと平行に左右方向に延びる第1軸心X1を規定している。支持軸62Sは、支持軸61Sから後方に離間する位置で、第1軸心X1と平行な第2軸心X2を規定している。
第1ギヤ61は、第1軸心X1周りに回転可能に支持軸61Sに支持された小径ギヤである。第1ギヤ61は、第3ギヤ63に対して後方に位置して、第3ギヤ63と噛み合っている。
図8に示すように、正方向に回転するモータM1の駆動力によって、第3ギヤ63が搬送ローラ31と共に搬送方向D1に回転すると、第1ギヤ61は、搬送方向D1とは逆向きの第1方向R1に回転する。その一方、逆方向に回転するモータM1の駆動力によって、第3ギヤ63が搬送ローラ31と共に搬送方向D1とは逆向きに回転すると、第1ギヤ61は、第1方向R1とは逆向きの第2方向R2に回転する。
第2ギヤ62は、第2軸心X2周りに回転可能に支持軸62Sに支持された大径ギヤである。第2ギヤ62は、第1ギヤ61から後方に離間し、第1ギヤ61とは噛み合っていない。
アーム66は、一端が第1軸心X1周りに揺動可能に支持軸61Sに支持された略板状片である。アーム66は、第1軸心X1から後方かつ上方に向けて延びている。
遊星ギヤ65は、第1軸心X1と平行な回転軸心X65周りに回転可能にアーム66の他端に支持されている。遊星ギヤ65は、第1ギヤ61と常時噛み合っており、回転軸心X65周りに自転しながら、第1軸心X1周りに公転可能となっている。
遊星ギヤ65は、図8に示す第2ギヤ62と噛み合う噛合位置と、図7に示す第2ギヤ62から離間する離間位置との間で変位可能である。
より詳しくは、図8に示すように、第1ギヤ61は、第1方向R1に回転することにより、遊星ギヤ65を第1軸心X1周りに第1方向R1に公転させ、噛合位置に変位させる。噛合位置に変位した遊星ギヤ65は、第2方向R2に回転し、第2ギヤ62にモータM1の駆動力を伝達する。その結果、第2ギヤ62は、第1方向R1に回転する。
その一方、図7に示すように、第1ギヤ61は、第2方向R2に回転することにより、遊星ギヤ65を第1軸心X1周りに第2方向R2に公転させ、離間位置に変位させる。その結果、第2ギヤ62は、遊星ギヤ65に拘束されなくなり、回転自由な状態となる。
図7及び図8に示すように、アーム66には、回転軸心X65の近傍から上向きに突出する突出部66Aが形成されている。区画壁8Fには、第2規制部192が設けられている。第2規制部192は、突出部66Aの上方に設けられた凸部である。図7に示すように、第2規制部192は、遊星ギヤ65が離間位置に変位した状態で、アーム66の突出部66Aを当て止める。このような第2規制部192により、アーム66の揺動角度α1を精度よく規定される。
図6に示すように、トルクリミッタ69は、伝達軸150Sの右端部と、回転軸64Sの左端部とを連結している。第4ギヤ64は、回転軸64Sに一体回転可能に固定され、第4軸心X4周りに回転可能な小径ギヤである。第4ギヤ64は、第2ギヤ62に対して上方に位置して、第2ギヤ62と噛み合っている。トルクリミッタ69は、第1規制部191がストッパカム150の第1部分151を当て止めることにより作動し、回転軸64Sから伝達軸150Sへの駆動力の伝達を遮断する。
<画像読取動作>
上記構成である画像読取装置1では、電源が投入された時点で、制御基板部2がシート検知部19の姿勢に基づいて、支持面80AにシートSHが支持されているか否かを判断する。制御基板部2は、支持面80AにシートSHが支持されていると判断した場合、ユーザに対して、支持面80AからシートSHを取り除くように報知する。その一方、制御基板部2は、支持面80AにシートSHが支持されていないと判断した場合、モータM1を逆方向に所定の回転角度で回転させる。この回転角度は、第3ギヤ63が第1ギヤ61よりも大径であることにより、図7に示すアーム66の揺動角度α1よりも小さい角度で十分である。このため、搬送ローラ31A及び排出ローラ32Aの搬送方向D1とは逆向きの回転も、僅かな回転角度となる。
これにより、図7に示すように、第3ギヤ63が搬送方向D1とは逆向きに回転し、第1ギヤ61が第2方向R2に回転して遊星ギヤ65が離間位置に変位し、第2ギヤ62が回転自由になる。このため、ストッパカム150と第2ギヤ62との間に介在する第4ギヤ64、回転軸64S、トルクリミッタ69及び伝達軸150Sも、ストッパカム150を拘束しなくなる。その結果、ストッパカム150は、捩じりコイルバネ150Tに付勢されて第1位置に変位し、シート規制機構100が図5等に示す規制状態に切り替わる。そして、制御基板部2は、画像読取装置1を待機状態とする。
ユーザが供給トレイ5及び支持面80AにシートSHを支持させると、制御基板部2は、シート検知部19の姿勢の変化に基づいて、その旨を判断する。この際、図5に示すように、第3位置に固定されたストッパ140の先端部141は、支持面80Aに支持されるシートSHの先端の位置を規制する。これにより、支持面80Aに支持されるシートSHの先端位置のばらつきが抑制される。
そして、制御基板部2は、画像読取動作の実行指令を受けると、モータM1、第1読取部3A及び第2読取部3Bの制御を開始する。制御基板部2は、モータM1を正方向に回転させる。
これにより、図8に示すように、第3ギヤ63が搬送方向D1に回転し、第1ギヤ61が第1方向R1に回転して遊星ギヤ65が噛合位置に変位し、第2ギヤ62が第1方向R1に回転する。そして、第4ギヤ64が第2方向R2に回転し、回転軸64S、トルクリミッタ69及び伝達軸150Sを介して、モータM1の駆動力がストッパカム150に伝達される。その結果、ストッパカム150は、捩じりコイルバネ150Tの付勢力に抗して第2位置に変位する。そして、第1規制部191がストッパカム150の第1部分151を当て止めることにより、トルクリミッタ69が作動し、回転軸64Sから伝達軸150Sへの駆動力の伝達を遮断する。その結果、ストッパカム150が第2位置に保持され、図9に示すように、シート規制機構100が許容状態に切り替わる。
また、図6に示すように、モータM1の正方向の回転が第1伝達部60Aによって、供給ローラ11、分離ローラ21、搬送ローラ31A及び排出ローラ32Aに伝達され、それらが搬送方向D1に回転する。
すると、図9に示すように、押さえ部材15によって第1供給ローラ11に向かって押圧されたシートSHが搬送方向D1の下流側に向かって搬送される。ストッパ140は、そのシートSHに押されて第4位置に変位し、シートSHの通過を許容する。
ストッパ140を通過したシートSHは、分離ローラ21及びリタードローラ25にニップされる。そして、そのシートSHが複数枚であれば、分離ローラ21及びリタードローラ25によって1枚ずつに分離されて、搬送方向D1の下流側に向かって搬送される。
搬送ローラ31A及び第1ピンチローラ31Bは、1枚ずつに分離されたシートSHを第1読取部3A及び第2読取部3Bに向けて搬送する。第1読取部3A及び第2読取部3Bは、そのシートSHの画像を読み取り、制御基板部2に画像情報を伝達する。排出ローラ32A及び第2ピンチローラ32Bは、第1読取部3A及び第2読取部3Bによって画像が読み取られたシートSHを排出トレイ6に排出する。
制御基板部2は、画像読取動作の終了時、モータM1を逆方向に所定の回転角度で回転させる。これにより、シート規制機構100が図5等に示す規制状態に切り替わる。その後、制御基板部2は、画像読取装置1を待機状態とする。
<作用効果>
実施例1の画像読取装置1では、図7に示すように、シート規制機構100を規制状態に切り替える際、モータM1の逆方向の回転により、第1ギヤ61が第2方向R2に回転し、排出ローラ32Aが搬送方向D1とは逆向きに回転する。この際、第1ギヤ61を僅かな回転角度で第2方向R2に回転させてアーム66を揺動角度α1だけ揺動させることで、遊星ギヤ65が離間位置に変位し、第2ギヤ62が回転自由となる。そして、ストッパカム150が捩じりコイルバネ150Tに付勢されて第1位置に変位し、シート規制機構100を規制状態に切り替える。つまり、この画像読取装置1では、シート規制機構100を規制状態に切り替える際に、モータM1の逆方向の回転を極めて短い期間で終了できるので、排出ローラ32Aの搬送方向D1とは逆向きの回転も、僅かな回転角度とすることができる。このため、図2に示すように、排出済のシートSHの後端が排出ローラ32Aに接触する場合でも、そのシートSHの後端が排出ローラ32Aに巻き込まれることを抑制できる。
そして、この画像読取装置1では、図6に示すように、排出ローラ32Aの回転軸31Sにワンウェイクラッチが装着する必要がなく、また、その回転軸31Sを高硬度のものにする必要がないので、部品コストの低廉化を実現できる。
したがって、実施例1の画像読取装置1では、製造コストを低廉化しつつ、排出済のシートSHの後端が排出ローラ32Aに巻き込まれることを抑制できる。
また、この画像読取装置1では、ストッパ140とストッパカム150とを含むシート規制機構100によって、支持面80Aに支持されるシートSHの先端の位置を好適に規制することができる。
さらに、この画像読取装置1では、図6に示すように、モータM1や第1伝達部60Aに対して幅方向の反対側に位置する空きスペースを有効活用して、第2伝達部60Bの第1〜4ギヤ61〜64、アーム66、遊星ギヤ65及びトルクリミッタ69を配置することができる。
また、この画像読取装置1では、伝達部60は、搬送ローラ31Aの回転軸31Sを利用して、モータM1の駆動力を第1ギヤ61に伝達する構成となっているので、部品点数の増加を抑制できる。
さらに、この画像読取装置1では、図5及び図6等に示すように、第1筐体8に、モータM1と、伝達部60と、モータM1の駆動力が伝達される供給ローラ11、分離ローラ12、搬送ローラ31A、排出ローラ32A及びストッパカム150とが集約される。その結果、モータM1と、伝達部60と、モータM1の駆動力が伝達される対象部材とが第1筐体8と第2筐体9とに分散する場合と比較して、伝達部60の構成を簡素化できる。
また、この画像読取装置1では、図9に示すように、第1規制部191がストッパカム150の第1部分151を当て止めることにより、ストッパカム150を第2位置に精度良く位置決めできる。その結果、許容状態に切り替わったシート規制機構100が支持面80Aに支持されるシートSHの搬送を確実に許容することができる。
さらに、この画像読取装置1では、図7に示すように、遊星ギヤ65が離間位置に変位した状態で、第2規制部192がアーム66の突出部66Aを当て止めることにより、アーム66の揺動角度α1を精度よく規定できる。その結果、遊星ギヤ65が図7に示す離間位置から、図8に示す噛合位置に変位する際の第1ギヤ61の回転角度のばらつきを抑制でき、ひいては、シート規制機構100が許容状態となるタイミングのばらつきを抑制できる。
また、この画像読取装置1では、図1に示すように、搬送経路P1は、搬送方向D1の上流側から下流側に向かって下り傾斜している。図2に示すように、排出ローラ32Aは、搬送経路P1の最下流端を規定する第1筐体8の端部、すなわち、下搬送面80Gの前端部80Eに配置されている。このため、排出済のシートSHの後端が排出ローラ32Aに接触する可能性が高くなるが、上記構成により、排出済のシートSHの後端が排出ローラ32Aに巻き込まれることを抑制できる。
(実施例2)
図10及び図11に示すように、実施例2の画像読取装置では、実施例1に係るシート規制機構100の代わりに、シート規制機構200を採用している。実施例2のその他の構成は、実施例1と同様である。このため、実施例1と同一の構成については同一の符号を付して、説明を省略又は簡略する。
シート規制機構200は、実施例1に係るストッパ140をなくす一方、実施例1に係るストッパカム150の当接部155をストッパ部255に変更したシャッタ250を含んでいる。シャッタ250は、本発明の「可動部材」の一例である。
図示は省略するが、シャッタ250は、実施例1に係るストッパカム150と同様に、伝達軸150Tに一体回転可能に固定されている。シャッタ250の第5軸心X5は、実施例1に係る第4軸心X4と一致している。
シャッタ250は、実施例1に係るストッパカム150の第1部分151及び第2部分152と同様の形状とされている。シャッタ250は、実施例1に係るストッパカム150の当接部155を上向きに長く突出させたストッパ部255を含んでいる。
図10に示すように、第3ギヤ63が搬送方向D1とは逆向きに回転し、第1ギヤ61が第2方向R2に回転して遊星ギヤ65が離間位置に変位し、第2ギヤ62が回転自由になると、シャッタ250と第2ギヤ62との間に介在する第4ギヤ64、回転軸64S、トルクリミッタ69及び伝達軸150Sも、シャッタ250を拘束しなくなる。その結果、シャッタ250は、捩じりコイルバネ150Tに付勢されて図10に示す第1位置に変位し、シート規制機構200が規制状態に切り替わる。この状態で、シャッタ250のストッパ部255は、搬送経路P1と交差して支持面80Aに支持されるシートSHの先端の位置を規制する。この際、区画壁8Fに設けられた第4規制部194がシャッタ250を当て止めることにより、シャッタ250が第1位置に精度良く位置決めされる。
その一方、図11に示すように、第3ギヤ63が搬送方向D1に回転し、第1ギヤ61が第1方向R1に回転して遊星ギヤ65が噛合位置に変位し、第2ギヤ62が第1方向R1に回転すると、第4ギヤ64が第2方向R2に回転し、回転軸64S、トルクリミッタ69及び伝達軸150Sを介して、モータM1の駆動力がシャッタ250に伝達される。その結果、シャッタ250は、捩じりコイルバネ150Tの付勢力に抗して第2位置に変位する。そして、第1規制部191がシャッタ250を当て止めることにより、トルクリミッタ69が作動し、回転軸64Sから伝達軸150Sへの駆動力の伝達を遮断する。その結果、シャッタ250が第2位置に保持され、シート規制機構200が許容状態に切り替わる。この状態で、シャッタ250のストッパ部255は、搬送方向D1の下流側に変位して搬送経路P1から退避する。
このような構成である実施例2の画像読取装置でも、実施例1の画像読取装置1と同様に、製造コストを低廉化しつつ、排出済のシートSHの後端が排出ローラ32Aに巻き込まれることを抑制できる。
以上において、本発明を実施例1、2に即して説明したが、本発明は上記実施例1、2に制限されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して適用できることはいうまでもない。
例えば、実施例1、2に係る第3ギヤ63を無くし、搬送ローラ31Aの回転軸31Sに第1ギヤ61が一体回転可能に固定される構成も、本発明に含まれる。同様に、実施例1、2に係る第4ギヤ64を無くすこともできる。また、排出ローラ32Aの回転軸32Sと第1ギヤとが連結された構成も、本発明に含まれる。
実施例1に係るモータM1、伝達部60、分離ローラ21、排出ローラ32A及びストッパカム150が第1筐体8ではなく、第2筐体9に設けられている構成も、本発明に含まれる。
本発明は例えば、画像読取装置、画像形成装置又は複合機等に利用可能である。
1…シート搬送装置(画像読取装置)、SH…シート、80A…支持面
80…支持部材(ロアシュート部材)、P1…搬送経路、D1…搬送方向
4…搬送部、21…分離ローラ、31A…搬送ローラ、32A…排出ローラ
100、200…シート規制機構、M1…モータ
60…伝達部、X1…第1軸心、61…第1ギヤ、X2…第2軸心
62…第2ギヤ、66…アーム、65…遊星ギヤ
R1…第1方向、R2…第2方向、69…トルクリミッタ
150、250…可動部材(150…ストッパカム、250…シャッタ)
150T…付勢部材(捩じりコイルバネ)
X3…第3軸心、140…ストッパ、X4…第4軸心
80B…支持部材における支持面とは反対の面(支持部材の裏面)
X5…第5軸心、31S…搬送ローラの回転軸、63…第3ギヤ
8、9…筐体(8…第1筐体、9…第2筐体)
90A…案内面、90…案内部材(アッパーシュート部材)
191…第1規制部、192…第2規制部
80E…搬送経路の最下流端を規定する筐体の端部(下搬送面の前端部)

Claims (9)

  1. シートを支持する支持面を有する支持部材と、
    前記支持面に支持されるシートを1枚ずつに分離し、搬送経路に沿って搬送方向の下流側へと搬送する分離ローラを含む搬送部と、
    前記分離ローラよりも前記搬送方向の上流側に設けられ、前記支持面に支持されるシートの先端を規制する規制状態と、前記支持面に支持されるシートの搬送を許容する許容状態とに切り替わることが可能なシート規制機構と、
    正方向及び逆方向に回転して駆動力を発生するモータと、
    前記モータの前記駆動力を前記搬送部及び前記シート規制機構に伝達する伝達部と、を備えたシート搬送装置であって、
    前記搬送部は、搬送されるシートを前記搬送経路から排出する排出ローラを含み、
    前記伝達部は、前記正方向に回転する前記モータの前記駆動力を前記搬送部に伝達して前記分離ローラ及び前記排出ローラを前記搬送方向に回転させる一方、前記逆方向に回転する前記モータの前記駆動力を前記搬送部に伝達して少なくとも前記排出ローラを前記搬送方向とは逆向きに回転させるように構成され、
    前記伝達部は、第1軸心周りに回転可能な第1ギヤと、
    前記第1軸心と平行な第2軸心周りに回転可能な第2ギヤと、
    前記第1軸心周りに揺動可能なアームと、
    前記アームに回転可能に支持されて前記第1ギヤと常時噛み合っており、前記第2ギヤと噛み合う噛合位置と、前記第2ギヤから離間する離間位置との間で変位可能な遊星ギヤと、を含み、
    前記第1ギヤは、前記正方向に回転する前記モータの前記駆動力により第1方向に回転し、前記遊星ギヤを前記噛合位置に変位させる一方、前記逆方向に回転する前記モータの前記駆動力により前記第1方向とは逆向きの第2方向に回転し、前記遊星ギヤを前記離間位置に変位させるように構成され、
    前記シート規制機構は、前記第2ギヤにトルクリミッタを介して連結され、第1位置と第2位置との間で変位可能な可動部材と、
    前記可動部材を前記第1位置に向けて付勢する付勢部材と、を含み、
    前記可動部材は、前記離間位置に変位した前記遊星ギヤによって前記第2ギヤが回転自由になることにより、前記付勢部材に付勢されて前記第1位置に変位し、前記シート規制機構を前記規制状態に切り替える一方、前記噛合位置に変位した前記遊星ギヤによって前記第2ギヤが回転することにより、前記付勢部材に抗して前記第2位置に変位し、前記トルクリミッタの作動により前記第2位置に保持され、前記シート規制機構を前記許容状態に切り替えるように構成されていることを特徴とするシート搬送装置。
  2. 前記シート規制機構は、前記分離ローラよりも前記搬送方向の上流側に設けられ、前記支持面に対向する位置にある第3軸心周りに揺動可能に支持され、前記搬送経路と交差して前記支持面に支持されるシートの先端の位置を規制する第3位置と、前記搬送方向の下流側に変位して前記搬送経路から退避する第4位置との間で変位可能なストッパと、
    前記分離ローラよりも前記搬送方向の上流側に設けられ、前記支持部材における前記支持面とは反対の面に対向する位置にある第4軸心周りに揺動可能に支持され、前記第3位置にある前記ストッパに前記搬送方向の下流側から当接して前記ストッパの前記第4位置への変位を規制する前記第1位置と、前記第3位置にある前記ストッパから離間して前記ストッパの前記第4位置への変位を許容する前記第2位置との間で変位可能な前記可動部材と、を含んでいる請求項1記載のシート搬送装置。
  3. 前記シート規制機構は、前記分離ローラよりも前記搬送方向の上流側に設けられ、前記支持部材における前記支持面とは反対の面に対向する位置にある第5軸心周りに揺動可能に支持され、前記搬送経路と交差して前記支持面に支持されるシートの先端の位置を規制する前記第1位置と、前記搬送方向の下流側に変位して前記搬送経路から退避する前記第2位置との間で変位可能な前記可動部材を含んでいる請求項1記載のシート搬送装置。
  4. 前記モータは、前記搬送部に対して前記搬送方向と直交する幅方向の一方に配置され、
    前記伝達部は、前記搬送部に対して前記幅方向の一方で、前記モータの前記駆動力を前記搬送部に伝達し、
    前記第1ギヤ、前記第2ギヤ、前記アーム及び前記遊星ギヤは、前記搬送部に対して前記幅方向の他方に配置され、
    前記伝達部は、前記搬送部に対して前記幅方向の他方で、前記モータの前記駆動力を前記シート規制機構に伝達する請求項1乃至3のいずれか1項記載のシート搬送装置。
  5. 前記搬送部は、前記分離ローラよりも前記搬送方向の下流側、かつ前記排出ローラよりも前記搬送方向の上流側に設けられ、前記分離ローラによって搬送されるシートを前記排出ローラに向けて搬送する搬送ローラを含み、
    前記伝達部は、搬送ローラが一体回転可能に固定される回転軸と、
    前記回転軸における前記幅方向の他方の端部に固定され、前記第1ギヤと噛み合う第3ギヤと、を含み、
    前記伝達部は、前記正方向及び前記逆方向に回転する前記モータの前記駆動力を前記回転軸によって前記搬送ローラに伝達し、前記搬送ローラも前記搬送方向、及び前記搬送方向とは逆向きに回転させるように構成されている請求項4記載のシート搬送装置。
  6. 前記搬送経路を規定する筐体を備え、
    前記筐体は、前記支持部材を含み、前記搬送経路を下から規定する第1筐体と、
    前記第1筐体よりも上方に設けられ、前記支持面に対向する案内面を有する案内部材を含み、前記搬送経路を上から規定する第2筐体と、を有し、
    前記モータ、前記伝達部、前記分離ローラ、前記排出ローラ及び前記可動部材は、前記第1筐体及び前記第2筐体の一方に設けられている請求項1乃至5のいずれか1項記載のシート搬送装置。
  7. 前記可動部材を前記第2位置で当て止める第1規制部を備えている請求項1乃至6のいずれか1項記載のシート搬送装置。
  8. 前記遊星ギヤが前記離間位置に変位した状態で前記アームを当て止める第2規制部を備えている請求項1乃至7のいずれか1項記載のシート搬送装置。
  9. 前記搬送経路を規定する筐体を備え、
    前記搬送経路は、前記搬送方向の上流側から下流側に向かって下り傾斜し、
    前記排出ローラは、前記搬送経路の最下流端を規定する前記筐体の端部に配置されている請求項1乃至8のいずれか1項記載のシート搬送装置。
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