JP2018122954A - シート搬送装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】支持面に支持されたシートの先端位置を規制するストッパの性能を向上させることが可能なシート搬送装置を提供する。
【解決手段】シート搬送装置1は、分離部20よりも搬送方向D1の上流側で第1揺動軸心X1周りに揺動可能に案内部材90に支持され、第3位置と第4位置との間で変位可能なストッパ40と、分離部20よりも搬送方向D1の上流側で第2揺動軸心X2周りに揺動可能に支持部材80に支持され、第5位置と第6位置との間で変位可能な可動部材60と、可動部材60が第5位置にある状態で案内部材90が第2位置に変位してストッパ40が可動部材60から離間することに連動して、搬送経路P1に交差して支持面80Aに支持されるシートSHの先端の位置を規制する第7位置に可動部材60を変位させる変位機構70と、を備える。
【選択図】図6
【解決手段】シート搬送装置1は、分離部20よりも搬送方向D1の上流側で第1揺動軸心X1周りに揺動可能に案内部材90に支持され、第3位置と第4位置との間で変位可能なストッパ40と、分離部20よりも搬送方向D1の上流側で第2揺動軸心X2周りに揺動可能に支持部材80に支持され、第5位置と第6位置との間で変位可能な可動部材60と、可動部材60が第5位置にある状態で案内部材90が第2位置に変位してストッパ40が可動部材60から離間することに連動して、搬送経路P1に交差して支持面80Aに支持されるシートSHの先端の位置を規制する第7位置に可動部材60を変位させる変位機構70と、を備える。
【選択図】図6
Description
本発明はシート搬送装置に関する。
特許文献1に従来のシート搬送装置の一例である給紙装置が開示されている。この給紙装置は、シュータ14、カバー13、押圧ローラ73、セットローラ2及び分離ローラ12を有している。分離ローラ12は、一般的に「リタードローラ」と呼ばれるものである。
シュータ14は、その上面によってシートを支持する。カバー13は、給紙装置の図示しない本体部に対して揺動可能に支持され、シュータ14に上から対向している。押圧ローラ73、セットローラ2及び分離ローラ12は、シュータ14の上面に支持されるシートを搬送経路に沿って搬送方向の下流側に向けて供給する。この際、セットローラ2と分離ローラ12とは、供給されるシートが複数枚であればシートを1枚ずつに分離しつつ搬送方向の下流側へと搬送する。
また、この給紙装置は、特許文献1の図1〜図4に示されているように、分離ローラ12よりも搬送方向の上流側にそれぞれ設けられたフラップ9及びセットガイド5を備えている。
フラップ9は、シュータ14の上面に対向する位置にある回転軸92周りに揺動可能に支持されている。回転軸92は、ピックアーム7を介在させた状態でカバー13に取り付けられている。フラップ9は、搬送経路と交差してシュータ14の上面に支持されるシートの先端の位置を規制する規制位置と、搬送方向の下流側に変位して搬送経路から退避する退避位置との間で変位可能である。
セットガイド5は、シュータ14の下面に対向する位置にある回転軸52周りに揺動可能に支持されている。セットガイド5における搬送方向の下流側の端部には、小さな凹部112が形成されている。セットガイド5は、凹部112を規制位置にあるフラップ9の先端部に当接させてフラップ9の退避位置への変位を規制するフラップ規制位置と、凹部112を規制位置にあるフラップ9の先端部から離間させてフラップ9の退避位置への変位を許容する許容位置との間で変位可能である。
ところで、上記従来の給紙装置では、詰まったシートを除去する作業や部品交換作業等を行うため、一般的に、カバー13は、シュータ14から離間して搬送経路を開放する位置に変位可能に構成されている。この場合、フラップ9もカバー13に追従してシュータ14から離間することになる。
ここで、仮に、1枚又は複数枚の束状であるシートがシュータ14の上面に支持され、特許文献1の図1に示されているように、フラップ9がシートの先端の位置を規制している状態で、ユーザが何らかの都合でカバー13を開放してしまう場合を想定する。この場合、フラップ9もそれに追従して搬送経路から離間し、シートの先端位置の規制が解除されてしまうので、シートの先端は、重力によりセットローラ2に向かって落下することになる。この状態で、さらに、ユーザがカバー13を閉じようとすると、カバー13に追従するフラップ9が落下したシートに当接し、カバー13を閉じることができない。その結果、この給紙装置では、フラップ9が破損したり、シートが折れ曲がったりする等の不具合を生じる可能性がある。また、ユーザは、落下したシートを取り出し、再度、シュータ14の上面にセットし直す必要がある。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、支持面に支持されたシートの先端位置を規制するストッパの性能を向上させることが可能なシート搬送装置を提供することを目的とする。
本発明のシート搬送装置は、シートを支持する支持面を有する支持部材と、
前記支持面に対向し、前記支持面と共に搬送経路を規定する案内面を有する案内部材と、
前記支持面に支持されるシートを前記搬送経路に沿って搬送方向の下流側に供給する供給部と、
前記供給部よりも前記搬送方向の下流側に設けられ、前記供給部によって供給されるシートが複数枚であればシートを1枚ずつに分離しつつ前記搬送方向の下流側へと搬送する分離部と、を備え、
前記案内部材は、前記案内面が前記支持面と共に前記搬送経路を規定する第1位置と、前記案内面が前記支持面から離間して前記搬送経路を開放する第2位置との間で変位可能に構成されたシート搬送装置であって、
前記分離部よりも前記搬送方向の上流側で第1揺動軸心周りに揺動可能に前記案内部材に支持され、前記搬送経路と交差して前記支持面に支持されるシートの先端の位置を規制する第3位置と、前記搬送方向の下流側に変位して前記搬送経路から退避する第4位置との間で変位可能なストッパと、
前記分離部よりも前記搬送方向の上流側で第2揺動軸心周りに揺動可能に前記支持部材に支持され、前記第3位置にある前記ストッパに当接して前記ストッパの前記第4位置への変位を規制する第5位置と、前記第3位置にある前記ストッパから離間して前記ストッパの前記第4位置への変位を許容する第6位置との間で変位可能な可動部材と、
前記可動部材が前記第5位置にある状態で前記案内部材が前記第2位置に変位して前記ストッパが前記可動部材から離間することに連動して、前記搬送経路に交差して前記支持面に支持されるシートの先端の位置を規制する第7位置に前記可動部材を変位させる変位機構と、を備えていることを特徴とする。
前記支持面に対向し、前記支持面と共に搬送経路を規定する案内面を有する案内部材と、
前記支持面に支持されるシートを前記搬送経路に沿って搬送方向の下流側に供給する供給部と、
前記供給部よりも前記搬送方向の下流側に設けられ、前記供給部によって供給されるシートが複数枚であればシートを1枚ずつに分離しつつ前記搬送方向の下流側へと搬送する分離部と、を備え、
前記案内部材は、前記案内面が前記支持面と共に前記搬送経路を規定する第1位置と、前記案内面が前記支持面から離間して前記搬送経路を開放する第2位置との間で変位可能に構成されたシート搬送装置であって、
前記分離部よりも前記搬送方向の上流側で第1揺動軸心周りに揺動可能に前記案内部材に支持され、前記搬送経路と交差して前記支持面に支持されるシートの先端の位置を規制する第3位置と、前記搬送方向の下流側に変位して前記搬送経路から退避する第4位置との間で変位可能なストッパと、
前記分離部よりも前記搬送方向の上流側で第2揺動軸心周りに揺動可能に前記支持部材に支持され、前記第3位置にある前記ストッパに当接して前記ストッパの前記第4位置への変位を規制する第5位置と、前記第3位置にある前記ストッパから離間して前記ストッパの前記第4位置への変位を許容する第6位置との間で変位可能な可動部材と、
前記可動部材が前記第5位置にある状態で前記案内部材が前記第2位置に変位して前記ストッパが前記可動部材から離間することに連動して、前記搬送経路に交差して前記支持面に支持されるシートの先端の位置を規制する第7位置に前記可動部材を変位させる変位機構と、を備えていることを特徴とする。
本発明のシート搬送装置では、案内部材が第1位置にあって、案内面が支持面と共に搬送経路を規定する状態で、ストッパが第3位置に変位し、可動部材が第5位置に変位することで、ストッパによってシートの先端の位置を規制する。
この状態で、ユーザが何らかの都合で、案内部材を第2位置に変位させて搬送経路を開放させてしまうと、ストッパもそれに追従して搬送経路から離間する。すると、変位機構は、このような動作に連動して、可動部材を第7位置に変位させる。その結果、可動部材が搬送経路に交差して支持面に支持されるシートの先端の位置を規制する。
したがって、本発明のシート搬送装置では、支持面に支持されたシートの先端位置をストッパが規制する状態で案内部材を第2位置に変位させる場合でも、支持面に支持されたシートが分離部に向かって落下することを防止できる。この状態で、さらに、ユーザが案内部材を閉じようとする場合、案内部材に追従するストッパは、分離部に向かって落下することを防止されたシートに当接し難いので、案内部材を良好に閉じることができる。その結果、このシート搬送装置では、ストッパが破損したり、シートが折れ曲がったりする等の不具合を防止できる。また、ユーザは、落下したシートを取り出し、再度、支持面にセットし直す必要がない。よって、支持面に支持されたシートの先端位置を規制するストッパの性能を向上させることが可能なシート搬送装置を提供することができる。
以下、本発明を具体化した実施例について図面を参照しつつ説明する。
(実施例)
図1に示すように、実施例の画像読取装置1は、本発明のシート搬送装置の具体的態様の一例である。図1では、排出トレイ6が配置される側を装置の前方と規定し、排出トレイ6に対向した場合に左手に来る側、すなわち、図1の紙面奥側を左方と規定する。そして、図2以降に示す前後、左右及び上下の各方向は、全て図1に対応させて表示する。以下、図1等に基づいて、画像読取装置1が備える各構成要素について説明する。
図1に示すように、実施例の画像読取装置1は、本発明のシート搬送装置の具体的態様の一例である。図1では、排出トレイ6が配置される側を装置の前方と規定し、排出トレイ6に対向した場合に左手に来る側、すなわち、図1の紙面奥側を左方と規定する。そして、図2以降に示す前後、左右及び上下の各方向は、全て図1に対応させて表示する。以下、図1等に基づいて、画像読取装置1が備える各構成要素について説明する。
<全体構成>
図1〜図3に示すように、画像読取装置1は、第1筐体8、第2筐体9、供給トレイ5及び排出トレイ6を備えている。第2筐体9は、第1筐体8の上方に配置されている。第2筐体9の前端部は、第1筐体8の前端部において左右方向に延びる開閉軸心X9周りに揺動可能に第1筐体8に連結されている。
図1〜図3に示すように、画像読取装置1は、第1筐体8、第2筐体9、供給トレイ5及び排出トレイ6を備えている。第2筐体9は、第1筐体8の上方に配置されている。第2筐体9の前端部は、第1筐体8の前端部において左右方向に延びる開閉軸心X9周りに揺動可能に第1筐体8に連結されている。
図2及び図4に示すように、第1筐体8の上面は、ロアシュート部材80の上面によって構成されている。ロアシュート部材80は、本発明の「支持部材」の一例である。図5〜図14に示すように、第1筐体8内には、後述する供給ローラ11、分離ローラ21、可動部材60及び変位機構70等が収容されている。
図2、図4及び図6に示すように、第1筐体8の上面は、第1筐体8の後端部から前端部に向けて下り傾斜している。第1筐体8の上面は、前後方向の略中間部である基準線J1よりも後方の領域の傾斜角度に対して、基準線J1よりも前方の領域の傾斜角度が浅くなっている。第1筐体8の上面のうち、基準線J1よりも後方の領域には、支持面80Aが形成されている。第1筐体8の上面のうち、基準線J1よりも前方の領域には、下搬送面80Gが形成されている。本実施例では、部品の継ぎ目によって基準線を規定しているが、これに限定されるものではなく、一部品であっても、その傾斜角度が変化する位置を基準線とすることも可能である。
図3及び図6に示すように、第2筐体9の下面は、アッパーシュート部材90の下面によって構成されている。アッパーシュート部材90は、本発明の「案内部材」の一例である。第2筐体9の下面は、第2筐体9の後端部から前端部に向けて下り傾斜している。第2筐体9の下面のうち、第1筐体8の支持面80Aに対向する領域には、案内面90Aが形成されている。第2筐体9の下面のうち、第1筐体8の下搬送面80Gに対向する領域には、上搬送面90Gが形成されている。案内面90Aの傾斜角度に対して、上搬送面90Gの傾斜角度が浅くなっている。図6に示すように、第2筐体9の案内面90Aは、第2筐体9の後端部から前方に向かうに従って、第1筐体8の支持面80Aに接近するように傾斜している。すなわち、支持面80Aと案内面90Aとの間隔は、後方に対して前方が狭くなるように構成されている。
図2に示すように、供給トレイ5は、第1筐体8の後端部に接続し、後向きに上り傾斜している。供給トレイ5の上面には、幅規制ガイド5L、5Rが左右方向にスライド可能に設けられている。幅規制ガイド5L、5Rは、供給トレイ5におけるセンター基準で左右方向に互いに接近及び離間可能とされている。これにより、幅規制ガイド5L、5Rは、例えば、名刺サイズからA4サイズまでの複数サイズのシートSHが供給トレイ5上に載置される場合に、そのシートSHの左右方向の位置決めをすることができる。
図1及び図2に示すように、排出トレイ6は、第1筐体8の前端部における下搬送面80Gよりも下方の位置から前向きに延設されている。
図1に示すように、第1筐体8の上面と、第2筐体9の下面との間に、搬送経路P1が設けられている。図2に示す第1筐体8の支持面80A及び下搬送面80Gは、搬送経路P1を下から規定している。また、図3に示す第2筐体9の案内面90A及び上搬送面90Gは、搬送経路P1を上から規定している。つまり、第1筐体8及び第2筐体9によって構成される画像読取装置1の筐体は、ロアシュート部材80及びアッパーシュート部材90を収容し、搬送経路P1を規定している。
図1及び図6に示すように、画像読取対象のシートSHは、供給トレイ5及び支持面80Aに跨って支持される。そして、そのシートSHは、搬送経路P1に沿って、搬送方向D1に搬送され、排出トレイ6に排出される。搬送方向D1は、上流側の供給トレイ5から下流側の排出トレイ6に向かって、前向きに下り傾斜する方向である。また、本実施例において、左右方向は、搬送方向D1に直交する方向であり、画像読取装置1の幅方向である。
第2筐体9は、図1に二点鎖線で示すように、その後端部が上方かつ前方に変位するように開閉軸心X9周りに揺動することにより、第1筐体8の上面から離間する。アッパーシュート部材90は、第2筐体9が開閉軸心X9周りに揺動するのに伴って、図6及び図8〜図11に示す第1位置と、図12〜図14に一例として示す第2位置との間で変位可能である。
アッパーシュート部材90は、図6及び図8〜図11に示す第1位置にある状態で、案内面90Aが支持面80Aと共に搬送経路P1を規定する。アッパーシュート部材90が第1位置にある状態では、案内面90Aの支持面80Aに対する相対位置は一箇所に定まる。
その一方、アッパーシュート部材90は、図12〜図14に一示す第2位置にある状態で、案内面90Aが支持面80Aから離間して搬送経路P1を開放する。アッパーシュート部材90が第2位置にある状態では、案内面90Aの支持面80Aに対する相対位置は、第2筐体9の揺動角度の大小によって変化する。図12〜図14に示す第2位置は、第2筐体9の揺動角度が小さい場合である。なお、第2筐体9が図1に二点鎖線で示す位置まで揺動する場合、第2位置にあるアッパーシュート部材90の案内面90Aが支持面80Aから上方かつ前方に大きく離間して、搬送経路P1を大きく開放する。これにより、部品交換等の保守作業や、詰まったシートSHの除去作業を行うことができる。
図1〜図3に示すように、画像読取装置1は、搬送経路P1に沿って、供給部10、分離部20、第1搬送ローラ31A、第1ピンチローラ31B、第1読取部3A、第2読取部3B、第2搬送ローラ32A及び第2ピンチローラ32Bを備えている。
供給部10及び分離部20の具体的構成については、後で詳しく説明する。また、画像読取装置1は、図3〜図8に示すように、搬送経路P1に交差する方向において対向するストッパ40及び可動部材60を備えている。それらの具体的構成についても、後で詳しく説明する。
図1及び図6に示すように、供給部10は、供給ローラ11により、供給トレイ5及び支持面80Aに跨って支持されるシートSHを搬送経路P1に沿って搬送方向D1の下流側に向けて供給する。分離部20は、分離ローラ21及びリタードローラ25により、供給部10から供給されるシートSHが複数枚であれば1枚ずつに分離しつつ搬送方向D1の下流側へと搬送する。
図2に示すように、第1搬送ローラ31A、第1読取部3A及び第2搬送ローラ32Aは、第1筐体8に設けられている。
第1搬送ローラ31Aは、外周面の一部を下搬送面80Gにおける前後方向の中間部から露出させる状態で、ロアシュート部材80に回転可能に支持されている。
第1読取部3Aは、第1搬送ローラ31Aよりも搬送方向D1の下流側の位置で、ロアシュート部材80に組み付けられている。第1読取部3Aとしては、例えば、CIS(Contact Image Sensor)やCCD(Charge Coupled Device)等が採用される。第1読取部3Aの上を向く読取面は、下搬送面80Gとともに搬送経路P1の一部を下から規定している。
第2搬送ローラ32Aは、外周面の一部を下搬送面80Gの前端部から露出させる状態で、ロアシュート部材80に回転可能に支持されている。
図3に示すように、第1ピンチローラ31B、第2読取部3B及び第2ピンチローラ32Bは、第2筐体9に設けられている。
第1ピンチローラ31Bは、外周面の一部を上搬送面90Gにおける前後方向の中間部から露出させる状態で、アッパーシュート部材90に回転可能に支持されている。第1ピンチローラ31Bは、図示しない付勢バネによって第1搬送ローラ31Aに向かって押圧されており、第1搬送ローラ31Aの回転によって従動回転する。
第2読取部3Bは、第1ピンチローラ31Bよりも搬送方向D1の下流側の位置で、アッパーシュート部材90に組み付けられている。第2読取部3Bとしては、第1読取部3Aと同種のセンサが採用される。第2読取部3Bの下を向く読取面は、上搬送面90Gとともに搬送経路P1の一部を上から規定している。
第2ピンチローラ32Bは、外周面の一部を上搬送面90Gの前端部から露出させる状態で、アッパーシュート部材90に回転可能に支持されている。第2ピンチローラ32Bは、図示しない付勢バネによって第2搬送ローラ32Aに向かって押圧されており、第2搬送ローラ32Aの回転によって従動回転する。
図1に示すように、第1搬送ローラ31A及び第1ピンチローラ31Bは、分離部20によって1枚ずつに分離されたシートSHを第1読取部3A及び第2読取部3Bに向けて搬送する。第2搬送ローラ32A及び第2ピンチローラ32Bは、第1読取部3A及び第2読取部3Bによって画像が読み取られたシートSHを排出トレイ6に向けて排出する。
画像読取装置1は、制御基板部2及びモータM1を備えている。制御基板部2及びモータM1は、第1筐体8内に収容されている。制御基板部2は、画像読取動作時、モータM1、第1読取部3A及び第2読取部3Bを制御する。また、制御基板部2は、図示しない入出力パネル部等を介して、ユーザからの入力指令を受けたり、画像読取装置1の稼働状況や設定状況等を表示したりする。
図5に示すように、モータM1が制御基板部2に制御されて正方向に回転すると、その駆動力は、ワンウェイクラッチC1を経由して、供給ローラ11、分離ローラ21、第1搬送ローラ31A及び第2搬送ローラ32Aに伝達され、それらの外周面が搬送方向D1に回転する。
その一方、モータM1が制御基板部2に制御されて逆方向に回転すると、その駆動力は、ワンウェイクラッチC2を経由して、可動部材駆動ギヤ60Gに伝達される。
<供給部>
図2〜図6に示すように、供給部10は、供給ローラ11、押さえ部材15、シート検知部19及びセットガイド18を含んでいる。
図2〜図6に示すように、供給部10は、供給ローラ11、押さえ部材15、シート検知部19及びセットガイド18を含んでいる。
図4に示すように、供給ローラ11は、左右方向において互いに離間する位置で2箇所に設けられている。供給ローラ11の外周面の一部は、支持面80Aから露出している。
図5及び図6に示すように、供給ローラ11は、左右方向に延びる回転軸11Sに一体回転可能に固定されている。図6に示すように、回転軸11Sは、ロアシュート部材80における支持面80Aとは反対側となる裏面80Bに下から対向している。
図3及び図6に示すように、押さえ部材15は、アーム16と回転体17とを含んでいる。アーム16は、揺動軸心X15周りに揺動可能にアッパーシュート部材90に連結されている。揺動軸心X15は、第2筐体9の案内面90Aの後端部において左右方向に延びている。つまり、揺動軸心X15は、供給ローラ11よりも搬送方向D1の上流側に位置している。
アーム16は、支持面80Aに対向して配置され、前向きに下り傾斜するように延びている。アーム16における搬送方向D1の下流側の端部は、供給ローラ11の外周面における支持面80Aから露出する一部と対向している。左右方向において互いに離間する2個の回転体17がアーム16における搬送方向D1の下流側の端部に回転可能に支持されている。
回転体17は、供給ローラ11の外周面と対向している。アーム16は、図3に示す捩じりコイルバネ16Tによって、回転体17を供給ローラ11の外周面に接近させる方向に揺動するように付勢されている。これにより、図6に示すように、回転体17は、支持面80Aに支持されるシートSHに接触して、そのシートSHを供給ローラ11に向けて押し付けることが可能となっている。
図3に示すように、アーム16には、2個の回転体17の間で揺動軸心X15に向かって凹む切り欠き16Cが形成されている。シート検知部19は、第2筐体9内で揺動可能に支持され、第2筐体9内からアーム16の切り欠き16Cを通過して、下向きに突出している。図示は省略するが、シート検知部19における第2筐体9内に位置する部分には、図示しないフォトインタラプタの光路を開放又は遮断可能なシャッタが接続している。
図4に示すように、支持面80Aにおける2個の供給ローラ11に挟まれた領域には、凹部80Hが凹設されている。図示は省略するが、支持面80AにシートSHが支持されていない状態では、シート検知部19の先端部が凹部80Hに進入する。その一方、支持面80AにシートSHが支持されている状態では、シート検知部19の先端部がそのシートSHに押し上げられて、凹部80Hから離間する。図示は省略するが、このようなシート検知部19に連動するシャッタがフォトインタラプタの光路を開放又は遮断し、そのフォトインタラプタの検出信号が制御基板部2に伝達される。制御基板部2は、その検出信号に基づいて、支持面80AにシートSHが支持されているか否かを判断する。
図4に示すように、セットガイド18は、左右方向において互いに離間する位置で2箇所に設けられている。セットガイド18は、2個の供給ローラ11に隣接して設けられている。左方のセットガイド18は、左方の供給ローラ11よりも左に配置されている。右方のセットガイド18は、右方の供給ローラ11よりも右に配置されている。
図6に示すように、セットガイド18は、左右方向に延びる揺動軸18Sに固定されている。揺動軸18Sは、ロアシュート部材80の裏面80Bに下から対向している。揺動軸18Sは、供給ローラ11よりも搬送方向D1の上流側に位置している。
図4及び図6に示すように、セットガイド18は、搬送方向D1の下流側に延びている。セットガイド18の上面は、支持面80Aから露出している。セットガイド18は、図示しない捩じりコイルバネによって、支持面80Aから露出する上面を支持面80Aから浮かせるように付勢されている。
図6に示すように、支持面80Aに支持されるシートSHの先端は、押さえ部材15のアーム16と、セットガイド18とに案内されることにより、供給ローラ11に引っ掛かることなく供給ローラ11を通過し、供給ローラ11と押さえ部材15の回転体17とにニップされる。
図5に示すように、モータM1が制御基板部2に制御されて正方向に回転することにより、ワンウェイクラッチC1が接続状態となって、回転軸11Sに駆動力が伝達される。すると、供給ローラ11は、搬送方向D1に回転する。その結果、図11に示すように、供給部10は、供給ローラ11の外周面が支持面80Aに支持されるシートSHに接触しつつ搬送方向D1に変位することにより、支持面80Aに支持されるシートSHを搬送経路P1に沿って搬送方向D1の下流側に向けて供給する。このような供給部10の動作は、図10及び図11に示すように、可動部材60が支持面80Aよりも下方の位置に変位した状態、すなわち、可動部材60が後述する第6位置にある状態で行われる。
なお、モータM1が制御基板部2に制御されて逆方向に回転する場合には、図5に示すワンウェイクラッチC1が遮断状態となって、回転軸11Sに駆動力が伝達されない。
<分離部>
図2〜図6に示すように、分離部20は、分離ローラ21及びリタードローラ25を含んでいる。分離ローラ21及びリタードローラ25は、供給部10よりも搬送方向D1の下流側に位置している。また、分離ローラ21及びリタードローラ25は、図6に示すように、支持面80Aと下搬送面80Gとの境界である基準線J1よりも搬送方向D1の上流側に配置されている。換言すると、支持面80Aは、分離部20よりも搬送方向D1の下流側の位置まで連続して、搬送経路P1の一部を下から規定している。
図2〜図6に示すように、分離部20は、分離ローラ21及びリタードローラ25を含んでいる。分離ローラ21及びリタードローラ25は、供給部10よりも搬送方向D1の下流側に位置している。また、分離ローラ21及びリタードローラ25は、図6に示すように、支持面80Aと下搬送面80Gとの境界である基準線J1よりも搬送方向D1の上流側に配置されている。換言すると、支持面80Aは、分離部20よりも搬送方向D1の下流側の位置まで連続して、搬送経路P1の一部を下から規定している。
図4に示すように、分離ローラ21は、左右方向において互いに離間する2箇所に設けられている。分離ローラ21の外周面の一部は、支持面80Aから露出している。図5及び図6に示すように、分離ローラ21は、左右方向に延びる回転軸21Sに一体回転可能に固定されている。回転軸21Sは、ロアシュート部材80の裏面80Bに下から対向している。
図3に示すように、リタードローラ25は、左右方向において互いに離間する2箇所に設けられている。リタードローラ25の外周面の一部は、案内面90Aから露出している。図6に示すように、リタードローラ25は、回転軸心X25周りに回転可能にリタードローラ保持部27に保持されている。回転軸心X25は、支持面80Aに上から対向する位置にあって、左右方向に延びている。リタードローラ25は、リタードローラ保持部27の上面に取り付けられた圧縮コイルバネ27Tによって、分離ローラ21に向かって押圧されている。リタードローラ保持部27とリタードローラ25との間には、図3に示すトルクリミッタ29が設けられている。
図5に示すように、モータM1が正方向に回転することにより、ワンウェイクラッチC1が接続状態となって、回転軸21Sに駆動力が伝達される。すると、分離ローラ21は、搬送方向D1に回転する。
図3に示すトルクリミッタ29は、分離ローラ21に押圧されたリタードローラ25に作用するトルクが所定値以下である場合、リタードローラ25の回転を停止する一方、トルクが所定値を超える場合、リタードローラ25の回転を許容するように作用する。このため、リタードローラ25は、供給されるシートSHが1枚であれば、トルクリミッタ29により回転が許容され、分離ローラ21の回転により、そのシートSHとともに搬送方向D1に従動回転する。その一方、リタードローラ25は、供給されるシートSHが複数枚であれば、トルクリミッタ29により回転が停止され、分離ローラ21に接触するシートSH以外のシートSHに搬送方向D1とは逆向きの分離力を付与する。
なお、モータM1が逆方向に回転する場合には、図5に示すワンウェイクラッチC1が遮断状態となって、回転軸21Sに駆動力が伝達されない。
<ストッパ、可動部材及び変位機構>
図2〜図14に示すように、ストッパ40、可動部材60及び変位機構70は、分離部20よりも搬送方向D1の上流側に設けられている。また、図2〜図5に示すように、ストッパ40及び可動部材60は、供給部10及び分離部20よりも左方にずれた位置と、供給部10及び分離部20よりも右にずれた位置とに、2組設けられている。
図2〜図14に示すように、ストッパ40、可動部材60及び変位機構70は、分離部20よりも搬送方向D1の上流側に設けられている。また、図2〜図5に示すように、ストッパ40及び可動部材60は、供給部10及び分離部20よりも左方にずれた位置と、供給部10及び分離部20よりも右にずれた位置とに、2組設けられている。
図3及び図6に示すように、ストッパ40は、第1揺動軸心X1周りに揺動可能にアッパーシュート部材90に支持されている。第1揺動軸心X1は、支持面80Aに上から対向する位置にあって、左右方向に延びている。ストッパ40は、案内面90から露出し、下向きに突出している。
ストッパ40は、図6等に示す捩じりコイルバネ40Tにより、搬送方向D1の上流側に向けて付勢されている。アッパーシュート部材90には、ストッパ40を挿通させる開口が形成され、その開口における搬送方向D1の上流側の端縁が第2規制部76とされている。ストッパ40は、第2規制部76に当て止まることにより、図3、図6、図8〜図10及び図12〜図14に示す第3位置に変位した状態で保持される。第2筐体9が揺動し、アッパーシュート部材90が図12〜図14に示す第2位置に変位する場合にも、ストッパ40は、第2規制部76に当て止まったままで第3位置に保持される。
ストッパ40が図3、図6、図8〜図10及び図12〜図14に示す第3位置にある状態では、ストッパ40の先端部41は、搬送経路P1と交差する。
図3、図4及び図6に示すように、ストッパ40の先端部41は、略四角柱形状である。ストッパ40の先端部41には、第1面41A及び被当接部41Dが形成されている。第1面41Aは、搬送方向D1の上流側を向き、かつ支持面80Aに略直交するように延びる平坦面である。ストッパ40の先端部41における搬送方向D1の下流側を向く面は、搬送方向D1の上流側に向けて段状に凹んでおり、被当接部41Dは、その凹んだ部分において支持面80Aに略直交するように延びる平坦面によって形成されている。
ストッパ40は、先端部41が搬送方向D1の下流側に押されることにより、第1揺動軸心X1周りに揺動し、図3、図6、図8〜図10及び図12〜図14に示す第3位置から、図11に示す第4位置に変位可能となっている。ストッパ40が図11に示す第4位置にある状態では、ストッパ40の先端部41は、搬送経路P1から上方に退避する。
図5及び図7に示すように、左方の可動部材60の下端部には、略矩形板状の連結部60Jの左端部が接続している。右方の可動部材60の下端部には、連結部60Jの右端部が接続している。左方の可動部材60の左面における後方かつ下方の角部には、左右で2分割された軸部68の左部分が接続している。右方の可動部材60の右面における後方かつ下方の角部には、左右で2分割された軸部68の右部分が接続している。
軸部68は、第1揺動軸心X1と平行な第2揺動軸心X2を規定している。このような軸部68及び連結部60Jとの接続により、左右の可動部材60は、第2揺動軸心X2周りに一体回転可能となっている。
図2に示すように、支持面80Aの右端には、搬送方向D1に沿って長く延びるスリット80Sが貫設されている。図示は省略するが、支持面80Aの左端にも、スリット80Sが貫設されている。左右のスリット80Sは、幅規制ガイド5L、5Rに規制されることが可能な最大サイズのシートSHよりも幅方向の外側に位置している。
左右のスリット80Sと、軸部68との相対位置関係を図5に示す。軸部68の左端部は、左方のスリット80Sよりも左に位置している。軸部68の右端部は、右方のスリット80Sよりも右に位置している。図5及び図7に示すように、軸部68の左端部には、ギヤ68Gが固定されている。
図5〜図7に示すように、可動部材60の上方かつ前方の角部は、切り取られて傾斜面が形成されている。可動部材60は、第1当接部61と第2当接部62とを含んでいる。第1当接部61は、可動部材60の上面の中央部から上向きに突出する小片である。第2当接部62は、上下方向において第1当接部61と第2揺動軸心X2との間に位置している。第2当接部62における搬送方向D1の上流側を向く側面は、平坦な第2面62Aとされている。
図5、図6及び図8〜図14に示すように、変位機構70は、基部74、圧縮コイルバネ79及び押圧部材77を有している。基部74は、ロアシュート部材80の一部を構成している。本実施例では、基部74は、ロアシュート部材80とは別に形成された部材がロアシュート部材80に組み付けられて構成されているが、この構成には限定されない。例えば、基部74の少なくとも一部は、ロアシュート部材80に一体成形されていてもよい。圧縮コイルバネ79は、本発明の「付勢部材」の一例である。
基部74には、軸受78、第1変位方向規定部71、第2変位方向規定部72及び第1規制部75が形成されている。軸受78、第1変位方向規定部71、第2変位方向規定部72及び第1規制部75は、軸部68の左部分に対応する位置と、軸部68の右部分に対応する位置とに、2組設けられ、左右のスリット80Sの間に位置している。
図6及び図8〜図14では、軸部68の右部分に対応する軸受78、第1変位方向規定部71、第2変位方向規定部72及び第1規制部75を図示している。軸部68の左部分に対応する軸受78、第1変位方向規定部71、第2変位方向規定部72及び第1規制部75の構成は、軸部68の右部分に対応する軸受78、第1変位方向規定部71、第2変位方向規定部72及び第1規制部75と勝手違いの同一構成であるので、図示及び説明は省略する。
図5に示すように、軸受78及び第2変位方向規定部72は、スリット80Sに隣接する位置にある。第1規制部75は、可動部材60に対して搬送方向D1の下流側から対向する位置にある。第1変位方向規定部71は、左右方向において、軸受78及び第2変位方向規定部72と、第1規制部75との間の位置にある。
図5及び図8に示すように、軸受78は、支持面80Aに向かって突出する角柱の上端から下向きに凹設された溝である。軸受78は、軸部68を収容している。軸受78を構成する溝の互いに対向する一対の内壁面は、第2変位方向規定部72とされている。第2変位方向規定部72は、支持面80Aに略直交する方向に延びている。軸部68は、図8に示すように、軸受78の底部に当接する位置から、図12に示すように、軸受78の底部から上方に離間する位置に変位可能となっている。この際、第2変位方向規定部72は、軸部68が支持面80Aに略直交する方向に変位するように、軸部68の変位方向を規定する。
つまり、可動部材60は、第2揺動軸心X2周りに揺動可能に基部74に支持されている。また、第2揺動軸心X2は、軸受78内で第2変位方向規定部72により前後方向の移動が規制されつつ、支持面80Aに対して近接及び離間する方向に変位可能となっている。
図3に示すように、アッパーシュート部材90は、当て止め部98を有している。案内面90Aの左端部と右端部の2箇所に設けられている。
アッパーシュート部材90が第1位置にある状態で、図3に示す右方の当て止め部98は、図5に示す右方のスリット80Sに進入し、図8に示すように、軸受78の底部に当接する軸部68を上から当て止める。図示は省略するが、図3に示す左方の当て止め部98も、図5に示す左方のスリット80Sに進入し、軸受78の底部に当接する軸部68を上から当て止める。その結果、軸部68は、軸受78の底部に当接する位置に位置決めされる。これにより、アッパーシュート部材90が第1位置にある状態では、軸部68が支持面80Aに近接する方向に移動することが規制され、軸受78内で揺動のみが可能となる。
図12に示すように、アッパーシュート部材90が第2位置に変位すると、当て止め部98は、軸受78に収容された軸部68から離間し、スリット80Sから上方に離脱する。その結果、軸受78に収容された軸部68は、当て止め部98に規制されることなく、支持面80Aに接近する方向に変位可能となる。
図5及び図9に示すように、第1変位方向規定部71は、支持面80Aに向かって突出する角柱の上端から下向きに凹設された溝である。第1変位方向規定部71は、圧縮コイルバネ79、押圧部材77及び軸部68を収容している。第1変位方向規定部71を構成する溝の互いに対向する一対の内壁面は、支持面80Aに略直交する方向に延びている。
圧縮コイルバネ79の下端は、第1変位方向規定部71の底部に支持されている。押圧部材77は、圧縮コイルバネ79の上端によって上向きに押圧されている。押圧部材77は、軸部68に下から当接している。第1変位方向規定部71は、押圧部材77が支持面80Aに略直交する方向に変位するように、押圧部材77の変位方向を規定する。
図13に示すように、アッパーシュート部材90が第2位置に変位し、当て止め部98が軸受78に収容された軸部68から離間することにより、押圧部材77は、圧縮コイルバネ79によって上向きに押圧されて、軸部68を支持面80A(搬送経路P1)に近づく方向に変位させることが可能となっている。
図5及び図6に示すように、第1規制部75は、支持面80Aに向かって突出する角柱部材の上端部が搬送方向D1の上流側に向かって屈曲してなる。図6及び図8〜図11に示すように、軸部68が軸受78の底部に当接する状態では、第1規制部75は、可動部材60から搬送方向D1の下流側に離間している。このため、図10及び図11に示すように、可動部材60は、第1規制部75に規制されることなく、第2揺動軸心X2周りに搬送方向D1の下流側に向かって揺動することができる。
図12〜図14に示すように、押圧部材77が軸部68を搬送経路P1に近づく方向に変位させた状態では、第1規制部75は、上昇した可動部材60の前端面に当接する。その結果、可動部材60は、第2揺動軸心X2周りに搬送方向D1の下流側に向かって揺動することが規制される。
図8に示すように、軸受78の底部に当接する軸部68を当て止め部98が当て止める状態で、可動部材60は、図4〜図9に示す第5位置と、図10及び図11に示す第6位置との間で変位可能である。
軸受78の底部に当接する軸部68を当て止め部98が当て止める状態で、図5に示すように、軸部68の左端部に固定されたギヤ68Gは、可動部材駆動ギヤ60Gと噛み合っている。
図5に示すモータM1が作動していない状態では、可動部材60は、図示しない付勢バネに付勢されて、図10及び図11に示す第6位置に保持されている。可動部材60は、第6位置にある状態で、支持面80Aよりも下方に位置している。
図5に示すように、モータM1が制御基板部2に制御されて逆方向に回転すると、ワンウェイクラッチC2、可動部材駆動ギヤ60G及びギヤ68Gを経由して、駆動力が軸部68に伝達される。その結果、可動部材60は、第2揺動軸心X2周りに搬送方向D1の上流側に揺動し、図4〜図9に示す第5位置に変位する。
本実施例では、モータM1はステッピングモータである。可動部材60の第5位置は、制御基板部2の制御により、モータM1が逆方向に所定の回転角度で回転した後、その位置で通電状態で保持されることにより、所定の位置に精度良く保持される。そして、モータM1が停止すると、可動部材60は、図示しない付勢バネに付勢されて、第2揺動軸心X2周りに搬送方向D1の下流側に揺動し、図10及び図11に示す第6位置に復帰する。
可動部材60が図4〜図9に示す第5位置にある状態で、図6、図8及び図9に示すように、可動部材60の第1当接部61は、支持面80Aから突出し、第3位置にあるストッパ40の先端部41に凹設された被当接部41Dに当接する。これにより、可動部材60は、ストッパ40の第4位置への変位を規制する。その結果、ストッパ40の第1面41Aは、搬送経路P1に交差して支持面80Aに支持されるシートSHの先端の位置を規制することができる。
図6に示すように、ストッパ40第1面41Aと、可動部材60の第2面62Aとは、アッパーシュート部材90が第1位置にあり、ストッパ40が第3位置にあり、可動部材60が第5位置にある状態において、同一平面上にある。
また、可動部材60が図10及び図11に示す第6位置にある状態で、可動部材60の第1当接部61は、第3位置にあるストッパ40の被当接部41Dから離間する。これにより、可動部材60は、ストッパ40の第4位置への変位を許容する。その結果、図11に示すように、ストッパ40は、搬送されるシートSHに押されて、搬送経路P1から退避することができる。これにより、シートSHが搬送方向D1の下流側へ搬送される。
さらに、可動部材60は、変位機構70によって、図4〜図9に示す第5位置から、図12〜図14に示す第7位置に変位可能である。
図12〜図14に示すように、変位機構70は、可動部材60が第5位置にある状態でアッパーシュート部材90が第2位置に変位してストッパ40が可動部材60から離間することに連動して、可動部材60を第7位置に変位させる。すなわち、第2位置に変位したアッパーシュート部材90の当て止め部98が軸部68から離間することにより、押圧部材77が軸部68を搬送経路P1に近づく方向に押圧し、可動部材60を図12〜図14に示す第7位置に変位させる。
この際、図示は省略するが、ギヤ68Gが可動部材駆動ギヤ60Gから上方に離間して、ギヤ68Gが可動部材駆動ギヤ60Gと噛み合わない状態となる。また、図12〜図14に示すように、第1規制部75は、上昇した可動部材60の前端面に当接し、第7位置に変位した可動部材60が第2揺動軸心X2周りに揺動することを規制する。さらに、図14に示すように、第1面41Aと第2面62Aとが、搬送方向D1の上流側を向き、かつ同一平面上にある状態で上昇し、その後、図12及び図13に示すように、第1面41Aが第2面62Aから上方に離間する。
可動部材60が第7位置にある状態では、図12等に示すように、第2当接部62の第2面62Aは、支持面80Aから突出して搬送経路P1に交差し、支持面80Aに支持されるシートSHの先端に当接可能となる。これにより、可動部材60は、支持面80Aに支持されるシートSHの先端を規制し、シートSHが分離部20に向かって落下することを防止する。
図14に示すように、第2位置にあるアッパーシュート部材90が第1位置に向けて変位すると、当て止め部98が軸部68に当接して、軸部68を押し下げる。この際、ストッパ40の被当接部41Dに第1当接部61が当接し、第1面41Aと第2面62Aとが、搬送方向D1の上流側を向き、かつ同一平面上にある状態で下降する。これにより、図8に示すように、支持面50に支持されたシートSHの先端は、第2面62Aに当接する状態から、第1面41Aに当接する状態に移行する。
<画像読取動作>
上記構成である画像読取装置1では、電源が投入された時点で、制御基板部2がシート検知部19の姿勢に基づいて、支持面80AにシートSHが支持されているか否かを判断する。制御基板部2は、支持面80AにシートSHが支持されていると判断した場合、ユーザに対して、支持面80AからシートSHを取り除くように報知する。その一方、制御基板部2は、支持面80AにシートSHが支持されていないと判断した場合、モータM1を逆方向に所定の回転角度で回転させることにより、可動部材60を第5位置に変位させる。これにより、図6等に示すように、可動部材60の第1当接部61がストッパ40の被当接部41Dに当接し、ストッパ40を第3位置に固定する。そして、制御基板部2は、画像読取装置1を待機状態とする。
上記構成である画像読取装置1では、電源が投入された時点で、制御基板部2がシート検知部19の姿勢に基づいて、支持面80AにシートSHが支持されているか否かを判断する。制御基板部2は、支持面80AにシートSHが支持されていると判断した場合、ユーザに対して、支持面80AからシートSHを取り除くように報知する。その一方、制御基板部2は、支持面80AにシートSHが支持されていないと判断した場合、モータM1を逆方向に所定の回転角度で回転させることにより、可動部材60を第5位置に変位させる。これにより、図6等に示すように、可動部材60の第1当接部61がストッパ40の被当接部41Dに当接し、ストッパ40を第3位置に固定する。そして、制御基板部2は、画像読取装置1を待機状態とする。
ユーザが供給トレイ5及び支持面80AにシートSHを支持させると、制御基板部2は、シート検知部19の姿勢の変化に基づいて、その旨を判断する。この際、図6等に示すように、第3位置に固定されたストッパ40の第1面41Aは、支持面80Aに支持されるシートSHの先端の位置を規制する。これにより、支持面80Aに支持されるシートSHの先端位置のばらつきが抑制される。
そして、制御基板部2は、画像読取動作の実行指令を受けると、モータM1、第1読取部3A、及び第2読取部3Bの制御を開始する。制御基板部2は、モータM1を正方向に回転させる。これにより、ワンウェイクラッチC2がモータM1から軸部68への駆動力の伝達を遮断するので、図10に示すように、可動部材60が第6位置に変位し、ストッパ40の第4位置への変位を許容する。また、モータM1の正方向の回転がワンウェイクラッチC1を経由して、供給ローラ11、分離ローラ21、第1搬送ローラ31A及び第2搬送ローラ32Aに伝達され、それらが搬送方向D1に回転する。
すると、図11に示すように、押さえ部材15によって第1供給ローラ11に向かって押圧されたシートSHが搬送方向D1の下流側に向かって搬送される。ストッパ40は、そのシートSHに押されて第4位置に変位し、シートSHの通過を許容する。
ストッパ40を通過したシートSHは、分離ローラ21及びリタードローラ25にニップされる。そして、そのシートSHが複数枚であれば、分離ローラ21及びリタードローラ25によって1枚ずつに分離されて、搬送方向D1の下流側に向かって搬送される。
第1搬送ローラ31A及び第1ピンチローラ31Bは、1枚ずつに分離されたシートSHを第1読取部3A及び第2読取部3Bに向けて搬送する。第1読取部3A及び第2読取部3Bは、そのシートSHの画像を読み取り、制御基板部2に画像情報を伝達する。第2搬送ローラ32A及び第2ピンチローラ32Bは、第1読取部3A及び第2読取部3Bによって画像が読み取られたシートSHを排出トレイ6に排出する。
制御基板部2は、画像読取動作の終了時、モータM1を逆方向に所定の回転角度で回転させる。これにより、可動部材60が第5位置に変位し、ストッパ40が第3位置に固定される。その後、制御基板部2は、画像読取装置1を待機状態とする。
<作用効果>
実施例の画像読取装置1では、図6等に示すように、アッパーシュート部材90が第1位置にあって、案内面90Aが支持面80Aと共に搬送経路P1を規定する状態で、ストッパ40が第3位置に変位し、可動部材60が第5位置に変位することで、ストッパ40の第1面41AによってシートSHの先端の位置を規制する。
実施例の画像読取装置1では、図6等に示すように、アッパーシュート部材90が第1位置にあって、案内面90Aが支持面80Aと共に搬送経路P1を規定する状態で、ストッパ40が第3位置に変位し、可動部材60が第5位置に変位することで、ストッパ40の第1面41AによってシートSHの先端の位置を規制する。
この状態で、ユーザが何らかの都合で、図12〜図14に示すように、アッパーシュート部材90を第2位置に変位させて搬送経路P1を開放させてしまうと、ストッパ40もそれに追従して搬送経路P1から上方に離間する。すると、変位機構70は、このような動作に連動して、可動部材60を第7位置に変位させる。この際、図14に示すように、ストッパ40の第1面41Aと、可動部材60の第2面62Aとが、搬送方向D1の上流側を向き、かつ同一平面上にある状態で上昇し、その後、図12及び図13に示すように、第1面41Aが第2面62Aから上方に離間する。その結果、可動部材60の第2面62Aが搬送経路P1に交差して支持面80Aに支持されるシートSHの先端の位置を規制する。
したがって、実施例の画像読取装置1では、支持面80Aに支持されたシートSHの先端位置をストッパ40の第1面41Aが規制する状態でアッパーシュート部材90を第2位置に変位させる場合でも、支持面80Aに支持されたシートSHが分離部20に向かって落下することを防止できる。この状態で、さらに、ユーザがアッパーシュート部材90を閉じようとする場合、図14に示すように、アッパーシュート部材90に追従するストッパ40は、可動部材60に近づく。この時、シートSHの先端位置は、可動部材60の第2当接部62によって規制されているため、ストッパ40とシートSHとが当接することを抑制できる。さらに、アッパーシュート部材90が閉じる方向に移動すると、当て止め部98が軸部68に当接するとともに、第1当接部61がストッパ40の被当接部41Dに当接し、可動部材60を搬送経路P1から離間する方向に退避させる。これによって、アッパーシュート部材90を良好に閉じることができる。その結果、この画像読取装置1では、ストッパ40が破損したり、シートSHが折れ曲がったりする等の不具合を防止できる。また、ユーザは、落下したシートSHを取り出し、再度、支持面80Aにセットし直す必要がない。
また、この画像読取装置1では、図6等に示すように、アッパーシュート部材90が第1位置にある状態で、可動部材60は、第1当接部61がストッパ40の被当接部41Dに当接することにより、ストッパ40の第4位置への変位を確実に規制できる。そして、図12等に示すように、アッパーシュート部材90が第2位置に変位すれば、変位機構70によって、可動部材60の第2当接部62が支持面80Aから突出することで、ストッパ40の第1面41Aに規制されなくなったシートSHの先端を第2当接部62の第2面62Aで好適に規制することができる。
さらに、この画像読取装置1では、アッパーシュート部材90を第2位置から第1位置に戻した際に、図14に示すように、ストッパ40の第1面41Aと、可動部材60の第2面62Aとが同一平面上にある状態で下降するので、可動部材60の第2面62Aによって規制されていたシートSHの先端が無理なくストッパ40の第1面41Aによって規制される状態に移行できる。
また、この画像読取装置1では、図5等に示すように、変位機構70が圧縮コイルバネ79と、押圧部材77と、基部74に形成された第1変位方向規定部71と、を有している。これにより、変位機構70を簡素化できる。
さらに、この画像読取装置1では、図12等に示すように、基部74に形成された第1規制部75は、第7位置に変位した可動部材60が第2揺動軸心X2周りに揺動することを規制する。このため、第7位置に変位した可動部材60がシートSHの先端に押されることにより可動部材60の位置が第2揺動軸心X2周りで不安定になる不具合を抑制できる。
また、この画像読取装置1では、図6及び図12等に示すように、基部74に形成されて、軸部68を収容する軸受78と、軸部68の変位方向を規定する第2変位方向規定部72とにより、可動部材60を第5位置と第7位置との間でスムーズに変位させることができる。
さらに、この画像読取装置1では、図3及び図8等に示すように、アッパーシュート部材90の当て止め部98は、アッパーシュート部材90が第1位置にある状態で軸受78に対向し、軸受78の底部に当接する軸部68を当て止める。これにより、この画像読取装置1では、シートSHのセット時及び搬送時に、不必要に可動部材60が移動することを防止でき、ストッパ40を第3位置と第4位置の間で安定して変位させることができる。
また、この画像読取装置1では、図5に示すように、1つのモータM1で供給部10、分離部20及び可動部材60を駆動することにより、部品点数を削減できる。
さらに、この画像読取装置1では、図6等に示すように、アッパーシュート部材90に形成された第2規制部76によって、ストッパ40が第3位置に精度良く位置決めされる。このため、アッパーシュート部材90を第2位置から第1位置に戻す際、図14に示すように、第5位置にある可動部材60は、アッパーシュート部材90に追従するストッパ40に確実に当接することができる。
また、この画像読取装置1では、図7に示すように、左方の可動部材60と右方の可動部材60とが連結部60Jによって一体回転可能に連結されていることにより、左方のストッパ40と右方のストッパ40との位置ずれを確実に抑制できる。その結果、この画像読取装置1では、一対のストッパ40及び可動部材60によって、分離部20の両側でシートSHの先端の位置を好適に規制できるので、シートSHの斜行を抑制できる。
以上において、本発明を実施例に即して説明したが、本発明は上記実施例に制限されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して適用できることはいうまでもない。
例えば、図6に示すように、ストッパ40第1面41Aと、可動部材60の第2面62Aとは、アッパーシュート部材90が第1位置にあり、ストッパ40が第3位置にあり、可動部材60が第5位置にある状態において、同一平面上にあるが、この構成を変更し、第1面41Aが第2面62Aよりも搬送方向D1の下流側にずれるようにしてもよい。
本発明は例えば、画像読取装置、画像形成装置又は複合機等に利用可能である。
1…シート搬送装置(画像読取装置)、SH…シート、80A…支持面
80…支持部材(ロアシュート部材)、P1…搬送経路
90A…案内面、90…案内部材(アッパーシュート部材)
D1…搬送方向、10…供給部、20…分離部、X1…第1揺動軸心
40…ストッパ、X2…第2揺動軸心、60…可動部材、70…変位機構
41…ストッパの先端部、61…第1当接部、62…第2当接部
41A…第1面、62A…第2面、79…付勢部材(圧縮コイルバネ)
68…軸部、77…押圧部材、71…第1変位方向規定部
75…第1規制部、78…軸受、72…第2変位方向規定部
98…当て止め部、M1…モータ、76…第2規制部
80…支持部材(ロアシュート部材)、P1…搬送経路
90A…案内面、90…案内部材(アッパーシュート部材)
D1…搬送方向、10…供給部、20…分離部、X1…第1揺動軸心
40…ストッパ、X2…第2揺動軸心、60…可動部材、70…変位機構
41…ストッパの先端部、61…第1当接部、62…第2当接部
41A…第1面、62A…第2面、79…付勢部材(圧縮コイルバネ)
68…軸部、77…押圧部材、71…第1変位方向規定部
75…第1規制部、78…軸受、72…第2変位方向規定部
98…当て止め部、M1…モータ、76…第2規制部
Claims (10)
- シートを支持する支持面を有する支持部材と、
前記支持面に対向し、前記支持面と共に搬送経路を規定する案内面を有する案内部材と、
前記支持面に支持されるシートを前記搬送経路に沿って搬送方向の下流側に供給する供給部と、
前記供給部よりも前記搬送方向の下流側に設けられ、前記供給部によって供給されるシートが複数枚であればシートを1枚ずつに分離しつつ前記搬送方向の下流側へと搬送する分離部と、を備え、
前記案内部材は、前記案内面が前記支持面と共に前記搬送経路を規定する第1位置と、前記案内面が前記支持面から離間して前記搬送経路を開放する第2位置との間で変位可能に構成されたシート搬送装置であって、
前記分離部よりも前記搬送方向の上流側で第1揺動軸心周りに揺動可能に前記案内部材に支持され、前記搬送経路と交差して前記支持面に支持されるシートの先端の位置を規制する第3位置と、前記搬送方向の下流側に変位して前記搬送経路から退避する第4位置との間で変位可能なストッパと、
前記分離部よりも前記搬送方向の上流側で第2揺動軸心周りに揺動可能に前記支持部材に支持され、前記第3位置にある前記ストッパに当接して前記ストッパの前記第4位置への変位を規制する第5位置と、前記第3位置にある前記ストッパから離間して前記ストッパの前記第4位置への変位を許容する第6位置との間で変位可能な可動部材と、
前記可動部材が前記第5位置にある状態で前記案内部材が前記第2位置に変位して前記ストッパが前記可動部材から離間することに連動して、前記搬送経路に交差して前記支持面に支持されるシートの先端の位置を規制する第7位置に前記可動部材を変位させる変位機構と、を備えていることを特徴とするシート搬送装置。 - 前記可動部材は、前記可動部材が前記第5位置にある状態で前記支持面から突出し、前記第3位置にある前記ストッパの先端部に当接する第1当接部と、
前記第1当接部と前記第2揺動軸心との間に位置し、前記可動部材が前記第7位置にある状態で前記支持面から突出し、前記支持面に支持されているシートの先端に当接可能な第2当接部と、を含んでいる請求項1記載のシート搬送装置。 - 前記案内部材が前記第1位置にあり、前記ストッパが前記第3位置にあり、前記可動部材が前記第5位置にある状態において、
前記ストッパは、前記搬送方向の上流側を向く第1面を有し、
前記可動部材の前記第2当接部は、前記搬送方向の上流側を向く第2面を有し、
前記第1面と前記第2面とは、同一平面上にあるか、又は前記第1面が前記第2面よりも前記搬送方向の下流側にずれている請求項2記載のシート搬送装置。 - 前記変位機構は、前記支持部材に一端が支持された付勢部材と、
前記付勢部材の他端によって押圧され、前記第2揺動軸心を規定して前記可動部材と一体回転する軸部を前記搬送経路に近づく方向に変位させることが可能に構成された押圧部材と、
前記支持部材に形成され、前記押圧部材の変位方向を規定する第1変位方向規定部と、を有している請求項1乃至3のいずれか1項記載のシート搬送装置。 - 前記支持部材は、前記第7位置に変位した前記可動部材が前記第2揺動軸心周りに揺動することを規制する第1規制部を有している請求項4記載のシート搬送装置。
- 前記支持部材には、前記軸部を収容する軸受が形成され、
前記軸受は、前記可動部材が前記第5位置と前記第7位置との間で変位する際に、前記軸部の変位方向を規定する第2変位方向規定部を有している請求項4又は5記載のシート搬送装置。 - 前記案内部材は、前記第1位置にある状態で前記軸受に対向し、前記第5位置にある状態の前記可動部材に対応する位置で前記軸部を当て止める当て止め部を有している請求項6記載のシート搬送装置。
- 正方向に回転して前記供給部及び前記分離部を駆動するモータを備え、
前記可動部材は、前記供給部及び前記分離部の不作動時、逆方向に回転する前記モータに駆動されて前記第6位置から前記第5位置に揺動し、前記第5位置に保持される一方、前記供給部及び前記分離部の作動時、前記モータに駆動されなくなって、前記第5位置から前記第6位置に揺動するように構成されている請求項1乃至7のいずれか1項記載のシート搬送装置。 - 前記ストッパは、前記搬送方向の上流側に向けて付勢されており、
前記案内部材は、前記ストッパが前記第3位置に変位した際に、前記ストッパを当て止める第2規制部を有している請求項1乃至8のいずれか1項記載のシート搬送装置。 - 前記ストッパ及び前記可動部材は、前記分離部に対して、前記第1揺動軸心が延びる方向の一方と他方とに設けられ、
一方の前記可動部材と他方の前記可動部材とは、前記第1揺動軸心と平行に延びる第2揺動軸心周りに一体回転可能に連結されている請求項1乃至8のいずれか1項記載のシート搬送装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017015091A JP2018122954A (ja) | 2017-01-31 | 2017-01-31 | シート搬送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2017015091A JP2018122954A (ja) | 2017-01-31 | 2017-01-31 | シート搬送装置 |
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JP2017015091A Pending JP2018122954A (ja) | 2017-01-31 | 2017-01-31 | シート搬送装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2018122954A (ja) |
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2017
- 2017-01-31 JP JP2017015091A patent/JP2018122954A/ja active Pending
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