JP7322571B2 - 画像読取装置 - Google Patents

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Description

本発明は、原稿の画像を読み取る画像読取装置に関する。
以下、画像読取装置の一例であるスキャナーを例に説明する。スキャナーには、原稿を自動送りする原稿給送装置が設けられ、複数枚の原稿の自動送りと読み取りとを行える様に構成されたものがある。そして原稿給送装置としては、複数枚の原稿を載置面に載置する原稿トレイと、原稿トレイにセットされた原稿に接触して回転することにより、原稿トレイから原稿を送り出す給送ローラーと、給送ローラーに接して原稿を分離する分離ローラーと、を備えて構成されるものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2018-016484号公報
スキャナーでは、原稿の分離性能を確保する為に、原稿トレイにセットされた原稿の先端を分離ローラーの外周面に当接させるべく分離ローラーが給送ローラーよりもやや下流に配置され、その結果分離ローラーと給送ローラーとによる原稿の送り出し方向が、原稿搬送経路に対し平行にならず交差する場合がある。従って給送ローラーと分離ローラーとのニップ位置から送り出された原稿の先端が、前記ニップ位置の下流に位置する原稿案内面に引っ掛かる虞がある。この様な問題を回避するために、前記ニップ位置を前記原稿案内面より充分上に配置する様に構成することも考えられるが、分離ローラーの上側にはスペース的な余裕がないことが多く、特に原稿を斜め下方向に送りながら読み取る原稿搬送経路を備える場合には、前記ニップ位置を前記原稿案内面より上に配置すると、装置の高さ方向寸法が直ちに増大してしまう虞がある。
上記課題を解決する為の、本発明の画像読取装置は、原稿を載置する載置トレイと、原稿において前記載置トレイと対向する面である第1面と接し、原稿を給送する給送ローラーと、原稿において前記第1面に対し反対側の面である第2面と接し、前記給送ローラーとの間で原稿をニップして分離を行う分離ローラーと、原稿を搬送する原稿搬送経路において前記給送ローラーの下流に位置し、原稿の前記第1面と接して原稿を前記原稿搬送経路の下流に送る第1送りローラーと、前記原稿搬送経路において前記第1送りローラーの下流に位置し、原稿を読み取る読み取り手段と、原稿を搬送する原稿搬送経路において前記読み取り手段の下流に位置し、原稿の前記第1面と接して原稿を前記原稿搬送経路の下流に送る第2送りローラーと、を備え、前記原稿搬送経路は、上流から下流に向かって斜め下方向に延びており、前記給送ローラーと前記分離ローラーとにより原稿をニップするニップ位置から送り出される原稿の先端が、前記第1送りローラー及び前記第2送りローラーの共通接線より下に向かい、前記原稿搬送経路において前記ニップ位置の下流であって前記共通接線より下の位置に、前記ニップ位置から送り出された原稿の先端を掬い上げて下流に案内する案内面を備えることを特徴とする。
スキャナーの外観斜視図。 スキャナーの外観斜視図。 スキャナーにおける原稿搬送経路を示す側断面図。 スキャナーの制御系統を示すブロック図。 分離ローラー周辺の構成を示す斜視図。 分離ローラー周辺の構成を示す斜視図。 分離ローラー周辺の構成を示す斜視図。 給送ローラー、分離ローラー、規制部の斜視図。 給送ローラー、分離ローラー、規制部の斜視図。 規制部の側面図。 図5のA-A断面図であって、操作レバーの各ポジションに対応する図。 図5のB-B断面図であって、操作レバーの各ポジションに対応する図。 図5のC-C断面図であって、操作レバーの各ポジションに対応する図。 押さえ部材及び当該押さえ部材を押圧するばねの側面図及び正面図。 押さえ部材及び当該押さえ部材を押圧するばねの側面図及び正面図。 押さえ部材及び当該押さえ部材を押圧するばねの側面図及び正面図。 規制部材の正面図。 原稿搬送経路の一部を示す図。 下部ユニットの斜視図。 エッジガイドの斜視図。 エッジガイドを原稿給送方向上流から見た図。 給送制御におけるタイミングチャート。 排出駆動ローラー付近の原稿搬送経路を示す側断面図。
以下、本発明を概略的に説明する。
第1の態様に係る画像読取装置は、原稿を載置する載置トレイと、原稿において前記載置トレイと対向する面である第1面と接し、原稿を給送する給送ローラーと、原稿において前記第1面に対し反対側の面である第2面と接し、前記給送ローラーとの間で原稿をニップして分離を行う分離ローラーと、原稿を搬送する原稿搬送経路において前記給送ローラーの下流に位置し、原稿の前記第1面と接して原稿を前記原稿搬送経路の下流に送る第1送りローラーと、前記原稿搬送経路において前記第1送りローラーの下流に位置し、原稿を読み取る読み取り手段と、原稿を搬送する原稿搬送経路において前記読み取り手段の下流に位置し、原稿の前記第1面と接して原稿を前記原稿搬送経路の下流に送る第2送りローラーと、を備え、前記原稿搬送経路は、上流から下流に向かって斜め下方向に延びており、前記給送ローラーと前記分離ローラーとにより原稿をニップするニップ位置から送り出される原稿の先端が、前記第1送りローラー及び前記第2送りローラーの共通接線より下に向かい、前記原稿搬送経路において前記ニップ位置の下流であって前記共通接線より下の位置に、前記ニップ位置から送り出された原稿の先端を掬い上げて下流に案内する案内面を備えることを特徴とする。
本態様によれば、前記原稿搬送経路において前記給送ローラーと前記分離ローラーとにより原稿をニップするニップ位置の下流であって前記第1送りローラー及び前記第2送りローラーの共通接線より下の位置に、前記ニップ位置から送り出された原稿の先端を掬い上げて下流に案内する案内面を備えるので、前記共通接線に対し前記ニップ位置を近づけても、或いは前記共通接線より前記ニップ位置を下に配置しても、原稿の先端の引っ掛かりを抑制して下流に進めることができる。その結果、装置の高さ方向寸法を抑制できる。
第2の態様は、第1の態様において、前記ニップ位置は、前記共通接線より下に位置することを特徴とする。
本態様によれば、前記ニップ位置は、前記共通接線より下に位置するので、装置の高さ方向寸法を効果的に抑制できる。
第3の態様は、第1のまたは第2の態様において、前記第1送りローラーと対向配置され、原稿を前記第1送りローラーとでニップする従動ローラーを備え、前記案内面によって掬い上げられた原稿の先端が前記従動ローラーの外周面に当接するとともに、原稿の先端の前記従動ローラーに対する突入方向と、原稿の先端が前記従動ローラーの外周面に当接する位置での前記従動ローラーの接線との成す角度が鋭角であることを特徴とする。
本態様によれば、原稿の先端の前記従動ローラーに対する突入方向と、原稿の先端が前記従動ローラーの外周面に当接する位置での前記従動ローラーの接線との成す角度が鋭角であるので、原稿の先端が前記従動ローラーの外周面に当接してジャムとなることを抑制できる。
第4の態様は、第1から第3の態様のいずれかにおいて、前記第1送りローラー及び前記第2送りローラーの共通接線は、前記給送ローラーの外周面に接することを特徴とする。
本態様によれば、前記第1送りローラー及び前記第2送りローラーの共通接線は、前記給送ローラーの外周面に接するので、原稿搬送経路が直線状となり、厚みの厚い原稿や剛性の高い原稿を適切に搬送できる。
第5の態様は、第1から第4の態様のいずれかにおいて、前記ニップ位置より上流において原稿搬送方向と交差する方向である原稿幅方向に間隔を空けて複数設けられ、前記載置トレイに載置された原稿束のうち少なくとも最下位の原稿より上位の原稿の先端と接して当該先端の前記分離ローラーへの接触を規制する規制部を、前記原稿幅方向において前記ニップ位置の両側に備えることを特徴とする。
前記載置トレイに載置された原稿の束の先端が前記分離ローラーの外周面に当接していると、前記分離ローラーの外周面の変形と相俟って、前記分離ローラーを前記給送ローラーに押し付ける作用が生じ、その結果前記分離ローラーが前記給送ローラーに接する力が過剰となって重送が生じる虞がある。
本態様によれば、前記ニップ位置より上流において原稿搬送方向と交差する方向である原稿幅方向に間隔を空けて複数設けられ、前記載置トレイに載置された原稿束のうち少なくとも最下位の原稿より上位の原稿の先端と接して当該先端の前記分離ローラーへの接触を規制する規制部を、前記原稿幅方向において前記ニップ位置の両側に備えるので、前記載置トレイに載置された原稿の束の先端が前記分離ローラーの外周面に当接することに起因する上記課題の発生を抑制することができる。
第6の態様は、第5の態様において、前記原稿幅方向において前記ニップ位置の両側に位置する前記規制部が規制部材に設けられ、前記規制部材は、原稿搬送方向から見て回転可能に設けられることを特徴とする。
前記原稿幅方向における前記規制部の高さ位置が、前記分離ローラーの両側で異なっていると、原稿の斜行が生じる虞があるが、本態様によれば、前記原稿幅方向において前記ニップ位置の両側に位置する前記規制部が規制部材に設けられ、前記規制部材は、原稿搬送方向から見て回転可能に設けられるので、前記原稿幅方向における前記規制部の高さ位置のばらつきを抑制でき、ひいては上記斜行を抑制できる。
第7の態様は、第6の態様において、前記規制部は、前記原稿束の厚み方向に沿って変位可能に設けられており、ユーザーにより操作を行う操作部と、前記操作部の動きを前記規制部の変位に変換する動作変換手段と、を備えることを特徴とする。
本態様によれば、前記規制部は、原稿束の厚み方向に沿って変位可能に設けられ、ユーザーにより操作を行う操作部と、前記操作部の動きを前記規制部の変位に変換する動作変換手段とを備えるので、原稿束の厚みに応じて前記規制部を変位させることができ、ひいては原稿束の厚みに応じた適切な給送を実現できる。
第8の態様は、第7の態様において、前記操作部の姿勢を保持する保持手段は、前記規制部から受ける力により弾性変形可能な弾性部材を含むことを特徴とする。
本態様によれば、前記操作部の姿勢を保持する保持手段は、前記規制部から受ける力により弾性変形可能な弾性部材を含むので、厚みの厚い原稿が通過する際に前記規制部が前記弾性部材の弾性によってある程度動くことができ、ひいては前記規制部が過剰な負荷を原稿に及ぼすことを抑制できる。
以下、本発明を具体的に説明する。
以下では画像読取装置の一例として、原稿の表面及び裏面のうち少なくとも一面を読み取り可能なスキャナー1を例に挙げる。スキャナー1は、読み取り手段に対して原稿を移動させつつ読み取りを行う、所謂ドキュメントスキャナーである。
尚、各図において示すX-Y-Z座標系は、X軸方向が装置幅方向であり原稿幅方向でもある。Y軸方向は装置奥行き方向であり、水平方向に沿った方向である。Z軸方向は鉛直方向に沿った方向である。またV軸方向は、後述する原稿搬送経路Tに平行な方向である。但し各図においてY軸は必要がない場合図示を省略する。
本実施形態では、+Y方向を装置背面から前面に向かう方向とし、-Y方向を装置前面から背面に向かう方向とする。また、装置前面から見て左を+X方向、右を-X方向とする。
また、以下では原稿が搬送されていく方向(+V方向)を「下流」といい、これと反対の方向(-V方向)を「上流」という場合がある。
図1~図3においてスキャナー1は、装置本体2と、装置本体2を回転可能に支持する支持台5とを備えている。
装置本体2は、下部ユニット3、及び上部ユニット4を備えて構成されている。
上部ユニット4は、下部ユニット3に対して不図示の回転軸を中心に回転することで開閉可能に設けられており、上部ユニット4を装置前方に開くことで後述する原稿搬送経路を露呈させることができる。
装置本体2を構成する下部ユニット3は、支持台5を構成するアーム部5aに対して回転軸5bを介して回転可能に設けられ、回転することにより姿勢変化可能に構成されている。
本実施形態に係るスキャナー1の装置本体2は、不図示の姿勢保持手段によって3つの姿勢、具体的には原稿搬送経路T(図3参照)が最も垂直に近くなる第1姿勢と、最も水平に近くなる第3姿勢と、前記第1姿勢と前記第3姿勢との間の第2姿勢と、を保持可能に構成されている。図1~図3は装置本体2が上記第2姿勢にある状態を示している。前記第2姿勢及び前記第3姿勢は、原稿読み取り時の姿勢であり、前記第1姿勢は非使用時の姿勢である。
上部ユニット4は前面カバー19を備え、下部ユニット3は上面カバー10を備えている。前面カバー19は、上部ユニット4に対して回転可能に設けられており、回転することで、図1に示す様に閉じた状態と、図2に示す様に開いた状態とを取り得る。前面カバー19は、開くことで、図2及び図3に示す様に読み取りが行われて排出される原稿を受ける原稿受けトレイとして機能する。
上部ユニット4は、上面に、図2に示す様に各種読み取り設定や読み取り実行の操作を行い、また読み取り設定内容等を示す為のユーザインタフェース(UI)が実現される操作パネル7を備えている。操作パネル7は、本実施形態では表示と入力の双方が行える所謂タッチパネルであり、各種操作を行う為の操作部と、各種情報を表示する為の表示部とを兼ねる。操作パネル7は、前面カバー19を開くことで露呈する。
下部ユニット3に設けられた上面カバー10は、下部ユニット3に対して回転可能に設けられており、回転することで、図1に示す様に閉じた状態と、図2及び図3に示す様に開いた状態とを取り得る。上面カバー10は、開くことで、図2及び図3に示す様に給送される原稿を支持する原稿支持トレイとして機能する。
装置本体2の上部には装置本体2内部に連なる給送口6が設けられており、上面カバー10に載置される原稿は、給送口6から装置本体2内部に向けて送られる。
図2において符号12A、12Bは、原稿のX軸方向のエッジをガイドするエッジガイドである。エッジガイド12A、12Bは不図示のラックピニオン機構によって一方を操作することで互いに接近し、或いは離間することが可能に設けられている。
以下、図20及び図21を参照してエッジガイド12Aの形状について説明する。尚、エッジガイド12Bはエッジガイド12AとX軸方向において左右対称の形状を成している為、エッジガイド12Bの形状についての詳細の図示及び説明は省略する。
エッジガイド12Aは、原稿のX軸方向のエッジをガイドするガイド面12cを有し、ガイド面12cに対し+Z方向には斜面12dが設けられている。斜面12dは、+X方向に拡がる様な斜面として形成されており、これにより原稿を上面カバー10にセットする際に、原稿のエッジがエッジガイド12Aに引っ掛かることを抑制する。またガイド面12cに対し-V方向にも斜面12eが形成されている。斜面12eも+X方向に拡がる様な斜面として形成されており、これにより原稿を上面カバー10にセットする際に、原稿のエッジがエッジガイド12Aに引っ掛かることを抑制する。
図2に戻り、上部ユニット4には、ユーザーにより操作を行う操作部75aが露呈している。操作部75aは、詳しくは後述するが中立ポジションと、手前に倒れたポジションと、奥に倒れたポジションと、の3つのポジションをとることができる。ユーザーは、操作部75aを操作することで、原稿の給送条件を切り換えることができる。このことについては、後に詳述する。
次に、主として図3を参照して、スキャナー1における原稿搬送経路Tについて説明する。図3に示す原稿搬送経路Tは、装置本体2が上述した第2姿勢にあるときの原稿搬送経路である。原稿搬送経路Tは、下部ユニット3と上部ユニット4との間に形成される直線状の原稿搬送経路である。原稿搬送経路Tは、装置本体2が上述した第2姿勢にあるとき、上流から下流に向かって斜め下方に延びる。
原稿搬送経路Tの最も上流には、上述した上面カバー10が設けられており、上面カバー10の下流には、図18に示す様に経路形成部材11、13が設けられている。経路形成部材11は経路形成部材13に対して着脱可能に設けられており、経路形成部材11はV軸方向において給送ローラー14の上流及び下流であって、X軸方向において中央領域の経路を形成する。
図3において上面カバー10の下流には、載置された原稿を下流に向けて送る給送ローラー14と、給送ローラー14との間で原稿をニップして分離する分離ローラー15とが設けられている。給送ローラー14は、上面カバー10に載置された原稿のうち、最下位の原稿の下面と接する。従って上面カバー10に複数枚の原稿が載置された場合、最下位の原稿から順に下流に向けて給送される。上面カバー10に載置された原稿の下面が上面カバー10と対向する第1面であり、その反対の面が第2面となる。給送ローラー14は、原稿の第1面と接し、分離ローラー15は、原稿の第2面と接する。
給送ローラー14は、給送ローラー用モーター45(図4参照)から回転トルクを得て、図3において反時計回り方向に回転する。
分離ローラー15には、分離ローラー用モーター51(図4参照)から、トルクリミッター50を介して図3の反時計回り方向に回転する回転トルクが伝達される。
給送ローラー14と分離ローラー15については、後に更に詳説する。
給送ローラー14の下流には、搬送ローラー対16と、原稿画像を読み取る読み取り手段としての読取部20と、排出ローラー対17とが設けられている。搬送ローラー対16は、搬送ローラー用モーター46(図4参照)により回転駆動される第1送りローラーとしての搬送駆動ローラー16aと、従動回転する搬送従動ローラー16bとを備えて成る。
給送ローラー14及び分離ローラー15によりニップされて下流に給送された原稿は搬送ローラー対16にニップされて、搬送ローラー対16の下流に位置する上部センサーユニット20A及び下部センサーユニット20Bと対向する位置に搬送される。
読取部20は、原稿搬送経路Tに対して上に位置し、上部ユニット4に設けられた上部センサーユニット20Aと、原稿搬送経路Tに対して下に位置し、下部ユニット3に設けられた下部センサーユニット20Bと、を備えている。上部センサーユニット20Aはセンサーモジュール21Aを有し、下部センサーユニット20Bはセンサーモジュール21Bを有している。本実施形態においてセンサーモジュール21A、21Bは、密着型イメージセンサーモジュール(CISM)である。
原稿搬送経路Tに対して上に位置するセンサーモジュール21Aにより、原稿の上面である第2面が読み取られ、原稿搬送経路Tに対して下に位置するセンサーモジュール21Bにより、原稿の下面である第1面が読み取られる。
尚、上部センサーユニット20Aによる原稿読み取り面及び下部センサーユニット20Bによる原稿読み取り面は、原稿搬送経路Tに対して平行な面を成している。
上部センサーユニット20Aは、下部センサーユニット20Bが備えるセンサーモジュール21Bと対向する位置に背景板22Aを備え、下部センサーユニット20Bは、上部センサーユニット20Aが備えるセンサーモジュール21Aと対向する位置に背景板22Bを備えている。
背景板22A、22Bは、シェーディング補正の為に、対向するセンサーモジュールにより読み取られる基準板で、例えば白色、灰色、黒色等の樹脂板または白色、灰色、黒色等に塗装された金属板等を用いることができる。
背景板22A、22Bは、不図示のモーターの動力により回転可能に設けられ、回転することにより、実線で示す様に対向するセンサーモジュールと対面する対面状態と、二点鎖線で示す様に前記対面状態を解消する非対面状態とを切り換えることができる。背景板22A、22Bは、一例として白色を成しており、前記対面状態では白色基準値を取得することができ、前記非対面状態では黒色基準値を取得することができる。
原稿は、読取部20において原稿の第1面及び第2面の少なくとも一方の面の画像を読み取られた後、読取部20の下流側に位置する排出ローラー対17にニップされて、排出口18から排出される。
排出ローラー対17は、搬送ローラー用モーター46(図4参照)により回転駆動される第2送りローラーとしての排出駆動ローラー17aと、従動回転する排出従動ローラー17bとを備えて成る。
ここで、原稿は図19及び図23に示す第1案内面24a及び第2案内面24bによって排出ローラー対17へ案内される。第1案内面24a及び第2案内面24bは、下部センサーユニット20Bの外郭を構成する筐体24に形成されている。
ここで第2案内面24bは第1案内面24aより低い位置に設けられている。この第2案内面24bは、図18に示す様にX軸方向における中央領域に長さXaの範囲で設けられている。第1案内面24aは、X軸方向において第2案内面24bの両側に設けられている。
長さXaは、国際規格であるISO/IEC7810 ID-1で規定されるカードの長辺サイズ(85.6mm)より大きく、更にISO/IEC7810 ID-3で規定されるパスポートの長辺サイズ(125mm)より大きく設定されている。また長さXaは、少なくとも国際規格であるISO216で規定されるA4サイズ短辺(210mm)より小さく設定されている。長さXaの設計値として、例えば177mmを採用することができる。
また図23において排出ローラー対17における原稿ニップ位置と第2案内面24bとの高さ方向のギャップhは、国際規格であるISO/IEC7810 ID-1で規定されるカードに設けられるエンボス文字の厚み(0.36~0.46mm)より大きく設定されている。
この様な構成により、エンボス文字が形成されたカード、或いはパスポートを原稿として搬送する際に、引っ掛かりなく円滑に排出ローラー対17にニップさせることができる。
以下、図4を参照してスキャナー1における制御系統について説明する。制御手段としての制御部40は原稿の給送、搬送、排出制御及び読み取り制御を含め、その他スキャナー1の各種制御を行う。制御部40には操作パネル7からの信号が入力され、また、操作パネル7の表示を制御する為の信号が制御部40から操作パネル7に送信される。
制御部40は、給送ローラー用モーター45、分離ローラー用モーター51、搬送ローラー用モーター46、のこれら駆動源を制御する。制御部40には、読取部20からの読み取りデータが入力され、また、読取部20を制御する為の信号が制御部40から読取部20に送信される。
制御部40には、重送検出部30、第1原稿検出部31、第2原稿検出部32、載置検出部33、のこれら検出手段からの信号も入力される。
制御部40は、CPU41、ROM42、メモリ43を備えている。CPU41はROM42に格納されたプログラム44に従って各種演算処理を行い、スキャナー1全体の動作を制御する。記憶部の一例であるメモリ43は読み出し及び書き込みが可能な不揮発性メモリであり、各種制御に必要なパラメータ等は全てメモリ43に記憶され、また、必要に応じてその値が制御部40によって更新される。
またスキャナー1は外部コンピュータ100と接続可能に構成されており、制御部40には、外部コンピュータ100から情報が入力される。
制御部40には、原稿送り経路Tに設けられた各検出部からの検出信号が入力される。
載置検出部33は、経路形成部材11(図4参照)に設けられた検出部である。制御部40は、載置検出部33から送信される信号により、上面カバー10上の原稿の有無を検知できる。
第1原稿検出部31は、給送ローラー14(図3参照)と搬送ローラー対16(図3参照)との間に設けられた検出部である。制御部40は、第1原稿検出部31から送信される信号により、原稿の先端或いは後端の通過を検知できる。
重送検出部30は、給送ローラー14(図3参照)と搬送ローラー対16(図3参照)との間に設けられた検出部であり、原稿送り経路Tを挟んで対向配置される超音波発信部及び超音波受信部を備えて成り、制御部40は、重送検出部30から送信される信号により、原稿の重送を検知できる。
第2原稿検出部32は、搬送ローラー対16(図3参照)と読取部20(図3参照)との間に設けられた検出部であり、制御部40は、第2原稿検出部32から送信される信号により、原稿の先端或いは後端の通過を検知できる。
続いて図5以降をも参照しつつ、給送ローラー14及び分離ローラー15について詳説する。
給送ローラー14は、本実施形態では図8及び図9に示す様に、原稿幅方向において間隔を空けて2つ配置されている。図8及び図9では一方の給送ローラーを符号14Aで、他方の給送ローラーを符号14Bで、それぞれ示している。給送ローラー14A、14Bは、原稿幅方向における原稿の中心位置に対して対称となる位置に配置されている。
同様に分離ローラー15も、原稿幅方向に間隔を空けて2つ配置されている。図8及び図9では一方の分離ローラーを符号15Aで、他方の分離ローラーを符号15Bで、それぞれ示している。分離ローラー15A、15Bは、原稿幅方向における原稿の中心位置に対して対称となる位置に配置されている。
以降では給送ローラー14A、14Bを特に区別する必要がない場合は単に給送ローラー14と称し、同様に分離ローラー15A、15Bを特に区別する必要がない場合は単に分離ローラー15と称する。
給送ローラー14には、ワンウェイクラッチ49(図3参照)を介して、給送ローラー用モーター45(図4参照)の駆動力が伝達される。給送ローラー14は、給送ローラー用モーター45から回転トルクを得て、図3において反時計回り方向に回転することにより、原稿を下流へ給送する。以下では、給送ローラー14が原稿を下流に送る際の給送ローラー14の回転方向を正回転方向と称し、その逆の回転方向を逆回転方向と称する。
同様に給送ローラー用モーター45の回転方向についても、原稿を下流に送る際の回転方向を正回転方向と称し、その逆の回転方向を逆回転方向と称する。
給送ローラー14と給送ローラー用モーター45との間の駆動力伝達経路にはワンウェイクラッチ49が設けられているので、給送ローラー用モーター45が逆回転しても、給送ローラー14は逆回転しない。また、給送ローラー用モーター45が停止した状態においては、給送ローラー14は搬送される原稿と接して、正回転方向に従動回転することができる。
例えば、原稿の先端が搬送ローラー対16の下流に配置された第2原稿検出部32で検出されると、制御部40は、給送ローラー用モーター45の駆動を停止し、搬送ローラー用モーター46のみを駆動する。これにより原稿は搬送ローラー対16により搬送され、そして給送ローラー14は搬送される原稿に接して正回転方向に従動回転する。
続いて、分離ローラー15には、分離ローラー用モーター51(図4参照)から、トルクリミッター50を介して回転トルクが伝達される。分離ローラー用モーター51から分離ローラー15への駆動力伝達経路については後に詳述する。
給送ローラー14と分離ローラー15との間に原稿が介在しない場合、或いは1枚のみ介在する場合、分離ローラー15を正回転方向に回転させようとする回転トルクがトルクリミッター50のトルク上限値であるリミットトルクを越え、これによりトルクリミッター50において滑りが生じることにより、分離ローラー用モーター51から受ける回転トルクに拘わらず分離ローラー15は正回転方向に従動回転し、つまり空転する。
以降では、分離ローラー15が給送ローラー14の回転或いは給送される原稿に追従して従動回転する方向を正回転方向と称し、その逆の回転方向を逆回転方向と称する。
同様に分離ローラー用モーター51の回転方向についても、分離ローラー15を正回転方向に回転させようとする際の回転方向を正回転方向と称し、その逆の回転方向を逆回転方向と称する。
原稿の給送動作中、基本的に分離ローラー用モーター51は逆回転しており、即ち分離ローラー15を逆回転させる様な駆動トルクを発生させている。
次に、給送ローラー14と分離ローラー15との間に、給送されるべき原稿に加えて更に2枚目以降の原稿が入り込むと、原稿間で滑りが生じることにより、分離ローラー15は分離ローラー用モーター51から受ける駆動トルクにより、逆回転する。これにより、重送されようとする2枚目以降の原稿が上流に戻され、即ち重送が防止される。
尚、給送ローラー14及び分離ローラー15は外周面がエラストマ等の弾性材料で形成されており、給送ローラー14と分離ローラー15との間の摩擦係数をμ1、原稿間の摩擦係数をμ2、給送ローラー14と原稿との間の摩擦係数をμ3、分離ローラー15と原稿との間の摩擦係数をμ4、とすると、μ1>μ2の関係が成り立つ。また、μ1>μ3、μ4の関係が成り立つ。また、μ2<μ3、μ4の関係が成り立つ。また、μ4>μ3の関係が成り立つ。
続いて、分離ローラー用モーター51から分離ローラー15への駆動力伝達経路について説明する。
図5において分離ローラー用モーター51の駆動力は歯車群52を介して切り換え手段55に伝達される。切り換え手段55は伝達歯車59を有し、伝達歯車59は被伝達歯車60に対して噛合状態と非噛合状態とを切り換えることができる。
より詳しくは、図13に示す様に伝達歯車59はアーム部材56に設けられている。アーム部材56は軸57に対して揺動可能に設けられており、アーム部材56は軸57から2方向に延びる形状を成していて、伝達歯車59はアーム部材56の一方向に延びる一端に取り付けられている。アーム部材56の他方向に延びる部分はカムフォロワ部56aとして構成され、カム部フォロワ部56aがカム部58と係合し、カム部58によってカムフォロワ部56a即ちアーム部材56が揺動する構成である。
カム部58は軸73の一端に取り付けられている。軸73の他端には操作部材75が設けられており、この操作部材75に、図1を参照しつつ説明した操作部75aが形成されている。即ち、操作部75aを操作することにより軸73が回転し、カム部58が回転し、アーム部材56が揺動する。つまり操作部75aを操作することにより伝達歯車59が被伝達歯車60に対して噛合状態と非噛合状態とを切り換え、これによって分離ローラー用モーター51から分離ローラー15への駆動力伝達経路が接続された状態である第1状態と、前記駆動力伝達経路が切断された状態である第2状態とが切り換えられる。
尚、操作部材75には、図5、図11に示す様に被検出部75bと被掛止部75cとが形成されている。操作部材75の回動に伴う被検出部75bの回動軌跡には、光学センサーであるポジションセンサ89a、89bが配置されている。制御部40(図4参照)は、このポジションセンサ89a、89bからの検出信号の組み合わせに応じて、操作部材75のポジションを検出することができる。
また、被掛止部75cには板ばね76が係合している。被掛止部75cには、図11に示す様に板ばね76に臨む面に凹部が形成されており、板ばね76が凹部に入り込むことで、操作部材75のポジションが維持される様に構成されている。板ばね76は、操作部材75の姿勢を保持する保持手段を構成する。
続いて図5に示す様に、被伝達歯車60は軸54に取り付けられており、軸54には歯車61が取り付けられ、歯車61は歯車62と噛合する。歯車62は図7に示す様に歯車63と噛合し、歯車63はトルクリミッター50に駆動力を伝達する。
ここで図11及び図13を参照して、操作部75aの操作と、伝達歯車59及び被伝達歯車60の噛合状態との関係について説明する。操作部75aは、図11の中央の図に示す第1ポジションと、図11の上の図に示す第2ポジションと、図11の下の図に示す第3ポジションと、を取り得る。
図13の上の図は、図11の中央の図に示す、操作部75aが第1ポジションをとる状態の図であり、この状態ではカム部58がカムフォロワ部56aと非係合状態にあり、伝達歯車59は被伝達歯車60と噛合し、切り換え手段55は分離ローラー用モーター51から分離ローラー15へ駆動力が伝達可能な第1状態となる。
図13の下の図は、図11の下の図に示す、操作部75aが第3ポジションをとる状態の図であり、この状態ではカム部58がカムフォロワ部56aと係合状態にあり、伝達歯車59は被伝達歯車60から離間し、切り換え手段55は分離ローラー用モーター51から分離ローラー15へ駆動力を伝達しない第2状態となる。
尚、操作部75aが第1ポジションから、図11の上の図に示す第2ポジションに切り換わると、カム部58は図13の上の図の状態から図13における反時計回り方向に回動する為、カム部58はカムフォロワ部56aとの非係合状態が維持され、即ち切り換え手段55は分離ローラー用モーター51から分離ローラー15へ駆動力が伝達可能な第1状態が維持される。
切り換え手段55が分離ローラー用モーター51から分離ローラー15へ駆動力を伝達しない第2状態となると、分離ローラー15は逆回転方向に駆動されず、且つ、自由回転可能な状態となる。言い換えれば、切り換え手段55が分離ローラー用モーター51から分離ローラー15へ駆動力を伝達しない第2状態となると、分離ローラー15による原稿の分離がなされない状態となる。以下、この状態での原稿給送を「非分離モード」と称する。また、分離ローラー15によって原稿の分離がされる状態での原稿給送を「分離モード」と称する。
続いて、分離ローラー15を給送ローラー14に向けて押圧する際の押圧力を切り換える切り換え手段について説明する。
分離ローラー15は、図5、図12に示す分離ローラーホルダー65に支持されている。この分離ローラーホルダー65は、軸68を中心に揺動可能に設けられ、揺動することで、分離ローラー15を給送ローラー14に対して進退させる。尚、軸68は、軸54と中心軸線を共通にしている。
分離ローラーホルダー65の上部には、ばね保持部材67が設けられており、このばね保持部材67には、2つのばね保持部67aが形成されている。ばね保持部67aと、分離ローラーホルダー65との間には押圧手段の一例であるばね64(図12参照)が設けられており、ばね64のばね力によって、分離ローラーホルダー65即ち分離ローラー15が、給送ローラー14に向けて押圧される。
ばね保持部材67は、軸66を中心に揺動可能に設けられている。
ばね保持部材67の上部にはカム部材69が設けられている。カム部材69は、操作部75aによって回動する軸73に取り付けられており、操作部75aの操作によって回動する。
カム部材69は、図12に示す様にカム部69aを有しており、このカム部69aが、ばね保持部材67と係合する。
図12の中央の図は、操作部75aが第1ポジション(図11の中央の図)をとる際の図であり、この状態ではカム部69aがばね保持部材67を押し下げ、これによりばね64の長さが短くなり、ばね64は所定の押圧力を分離ローラーホルダー65に与えている。尚、ばね64の長さは、本実施形態では2種類の長さをとり、以下では単に「短い」、「長い」と表現する。
図12の下の図は、操作部75aが第3ポジション(図11の下の図)をとる際の図であり、この状態では図12の中央の図と同じ様に、カム部69aがばね保持部材67を押し下げた状態となり、ばね64の長さは短い状態である。即ち、操作部75aが第1ポジションと第3ポジションとをとる場合では、分離ローラー15を給送ローラー14に押圧する押圧力は同じとなる。
図12の上の図は、操作部75aが第2ポジション(図11の上の図)をとる際の図であり、この状態では上述した2つの状態即ち操作部75aが第1ポジション及び第3ポジションをとる状態よりも、相対的にカム部69aがばね保持部材67を押し下げる程度が緩和される。これにより、上述した2つの状態よりもばね64の長さは相対的に長くなり、即ち分離ローラー15を給送ローラー14に押圧する押圧力は相対的に低下する。
これにより、分離ローラー15による原稿の分離作用は、相対的に弱くなる。以下、この状態つまり図12の上の図に示す状態での原稿給送を「ソフト分離モード」と称する。また、図12の中央の図に示す状態での原稿給送を「通常分離モード」と称する。
以上の構成を纏めると、以下の通りとなる。即ち操作部75aは、図11の中央の図に示す第1ポジションと、図11の上の図に示す第2ポジションと、図11の下の図に示す第3ポジションと、を取り得る。
操作部75aが第1ポジションをとると、切り換え手段55(図13参照)は分離ローラー用モーター51から分離ローラー15へ駆動力が伝達可能な第1状態をとり、分離ローラー15による原稿分離がなされる分離モードとなる。またこの分離モードは、分離ローラー15を給送ローラー14に向けて押圧する押圧力が通常となる通常分離モードとなる(図12の中央の図)。
操作部75aが第2ポジションをとると、切り換え手段55(図13参照)は分離ローラー用モーター51から分離ローラー15へ駆動力が伝達可能な第1状態をとり、分離ローラー15による原稿分離がなされる分離モードとなる。またこの分離モードは、分離ローラー15を給送ローラー14に向けて押圧する押圧力が通常分離モードより低いソフト分離モードとなる(図12の上の図)。
操作部75aが第3ポジションをとると、切り換え手段55(図13参照)は分離ローラー用モーター51から分離ローラー15へ駆動力を伝達しない第2状態をとり、分離ローラー15による原稿分離がなされない非分離モードとなる。このときに分離ローラー15を給送ローラー14に向けて押圧する押圧力は、上述した通常分離モードと同じになる。
続いて、原稿束先端の分離ローラー15への接触を規制する規制部について説明する。本実施形態において給送ローラー14は、給送前の原稿束のうち、最下位の原稿に接触する構成であるが、上面カバー10(図3参照)に載置された原稿束の先端が分離ローラー15の外周面に当接していると、分離ローラー15の外周面の変形と相俟って、分離ローラー15を給送ローラーに押し付ける作用が生じる。これによりばね64(図12参照)が分離ローラー15を給送ローラー14に向けて押圧する押圧力に更に上乗せされ、その結果分離ローラー15が給送ローラーに接する力が過剰となって重送が生じる虞がある。
そこで本実施形態では、原稿束先端の分離ローラー15への接触を規制する規制部が設けられている。
より詳しくは、図7に示す様にフレーム79に対して規制部材80がスライド可能に設けられている。規制部材80のスライド方向は、概ね原稿束の厚み方向に沿った方向である。
規制部材80は、図8及び図9に示す様に本実施形態では2つの規制部80aを備えている。規制部材80は、ばね81により、上方向即ち規制部80aが原稿給送経路から離れる方向に押圧されているとともに、図7に示すカム部材69によって上方向への移動が規制される被規制部80bを備えている。
カム部材69は、上述した様に操作部75aの操作によって回動する軸73に取り付けられている。そして軸73の回動により、カム部材69が規制部材80を押し下げる。図8から図9への変化は、カム部材69が規制部材80を押し下げる様子を示している。以上により、カム部材69、ばね81、軸73、のこれらは、操作部75aの動きを規制部80aの変位に変換する動作変換手段を構成する。
操作部75aのポジションとの関係では、操作部75aが第1ポジション(図11の中央の図)をとると、規制部80aは最も上に位置する。即ち通常分離モードでは、規制部80aは上に位置する。尚、規制部80aは、本実施形態では上の位置と下の位置の2つの位置をとり、以下では単に「上」、「下」と表現する。
操作部75aが第2ポジション(図11の上の図)をとると、規制部80aは下に位置する。即ちソフト分離モードでは、規制部80aは下に位置する。
操作部75aが第3ポジション(図11の下の図)をとると、規制部80aは上に位置する。即ち非分離モードでは、規制部80aは上に位置する。
以上説明した操作部75aのポジションと、分離モードの内容との関係を纏めたものを表1に示す。
Figure 0007322571000001
以下、規制部80aの作用について図10を参照しつつ説明する。
規制部80aが最も上に位置する状態で、図10の上の図に示す様に、上面カバー10に載置された原稿束の先端が分離ローラー15の外周面に接していると、分離ローラー15の外周面の変形と相俟って、分離ローラー15を給送ローラー14に押し付ける作用が生じ、その結果分離ローラー15が給送ローラー14に接する力が過剰となって重送が生じる虞がある。
尚、分離ローラー15の外周面に接した原稿先端が分離ローラー15を給送ローラー14に押し付ける力は、原稿先端が分離ローラー15の回転中心より下側の範囲Uに位置する場合に発生する。
その為、規制部80aを設けることで、分離ローラー15の外周面に当接する原稿枚数を規制する。
図10において符号Naで示す範囲は分離ローラー15と給送ローラー14とのニップ領域であり、本実施形態において規制部80aはニップ領域Naより上流に位置し、また、原稿幅方向では図8及び図9に示す様に原稿幅方向に間隔を空けて複数設けられている。
規制部80aは、原稿束Pのうち少なくとも最下位の原稿Paを除く上位の原稿の先端と接して当該先端の分離ローラー15への接触を規制する。これにより、分離ローラー15が給送ローラー14に接する力が過剰となることを回避でき、重送を抑制できる。
尚、市場に出回っている用紙の性質上、薄手の用紙のほうが、厚手の用紙よりも用紙間の摩擦係数が高い傾向がある。従って原稿が薄手の用紙の場合に、上記の重送の問題が生じ易い。
このため、原稿が薄手の用紙の場合、操作部75a(図1、図5等)を第2ポジションに切り換え、ソフト分離モードとする。これにより、規制部80aは図10の下の図で示す様に最も下に位置し、原稿束Pの殆どが分離ローラー15に当接しなくなる。これにより、上述した重送の発生を抑制できる。
尚この状態では、給送経路を側視して規制部80aの先端(下端)は給送ローラー14と重なっているが、原稿は薄手の用紙であるため、最下位の原稿Paは変形によって図10の下の図で示す様に規制部80aの下を通ることができ、給送ローラー14と分離ローラー15とのニップ領域Naに到達することができる。
またソフト分離モードでは、分離ローラー15が給送ローラー14に押圧される押圧力は弱められるので、このことによって薄手の原稿の先端めくれの発生を抑制できる。
また、原稿が厚手の用紙の場合、規制部75a(図2、図5等参照)を第1ポジションに切り換え、通常分離モードとする。これにより、規制部80aは図10の上の図で示す様に上に位置し、原稿束Pのうち上位の原稿束Ph2が分離ローラー15に当接しなくなり、下位の原稿束Ph1のみが分離ローラー15に当接する。この場合も同様に、上述した重送の発生を抑制できる。尚この状態では、規制部80aの先端は、原稿給送経路を側視して給送ローラー14と重なっていない。
尚、原稿が多数枚重ねられた状態で給送せざるを得ない場合、例えば原稿が冊子等の場合は、分離ローラー15によって分離を行うとジャムとなる虞がある。この場合、規制部75a(図2、図5等参照)を第3ポジションに切り換え、非分離モードとする。これにより、分離ローラー15による分離作用が殆ど生じなくなり、冊子等を給送する場合のジャムを好適に抑制することができる。
尚、2つの規制部80aを備える規制部材80は、図7に示した様にフレーム79に対して原稿の厚み方向に沿ってスライド可能に設けられているが、フレーム79に対してX軸方向にクリアランスを有した状態で設けられており、これにより図17において矢印Rtで示す様に僅かに回転できる状態となっている。
これにより以下の作用効果が得られる。即ち、仮に規制部材80がフレーム79に対して矢印Rtで示す方向に回転できない状態で、2つの規制部80aの高さ位置、換言すれば原稿に対する突出量が製造誤差等によって不均一となると、原稿が2つの規制部80aを通過する際の負荷に左右差が生じ、スキューが生じる虞がある。
しかしながら上述した様に規制部材80が図17において矢印Rtで示す様に僅かに回転できる状態となっているので、2つの規制部80aの、原稿に対する突出量がつり合い、上記のスキューを抑制或いは回避できる。
また、厚みの厚い原稿が給送される際、規制部80aが原稿に大きな負荷を付与する虞があるが、上記実施形態において図11を参照しつつ説明した板ばね76の弾性によって規制部材80が上方向にある程度上昇することができるため、厚みの厚い原稿が給送される際、規制部80aが原稿に大きな負荷抗を付与することを回避できる。
続いて、図6に示す様に原稿幅方向において2つの分離ローラー15A、15Bの間には、剛性付与部材87が設けられている。
剛性付与部材87は、図10に示す揺動軸87aを中心に揺動可能に設けられているとともに、不図示の押圧手段の一例であるばねによって原稿給送経路に突出する方向に付勢されている。これにより、給送される原稿には原稿幅方向に沿って波打つ様な撓みが形成され、原稿には原稿給送方向の剛性が向上し、紙ジャムが抑制される。
図6において符号88で示す部材はフラップであり、このフラップ88は、図3に示す様に給送開始前は上述した規制部80aより更に上流側にあって、上面カバー10にセットされる原稿の、分離ローラー15への接触を防止する。フラップ88は回転軸88aを中心に回転可能であるとともに、給送開始前は下端部がセットガイド84と係合しており図3の時計回り方向への回転が止められている。給送が開始されると、セットガイド84は回転軸84aを中心に図3の反時計回り方向に回転し、これによりフラップ88が回転可能となり、上面カバー10に載置された原稿束の先端が分離ローラー15に当接する。
ここで、図12を参照して説明したように分離ローラー15は分離ローラーホルダー65に支持されており、分離ローラーホルダー65は軸68を中心に揺動可能であるとともにばね64によって分離ローラー15を給送ローラー14に向けて押圧している。給送ローラー14と分離ローラー15とで原稿をニップする力は分離荷重となり、分離荷重が大きいほど分離能力が高くなる。分離荷重は、ばね64によるばね力と、給送ローラー14が分離ローラー15を回転させることに伴い分離ローラー15が給送ローラー14に食い込む力とで構成される。この食い込み力は、分離ローラーホルダー65の軸68の位置によって変化する。
しかしながら上記食い込み力は、給送ローラー用モーター45(図4参照)及び分離ローラー用モーター51(図4参照)の回転開始とともに最大値にならず、各モーターから各ローラーへの駆動力伝達経路での歯車のバックラッシ等によって最大値になるまでにタイムラグが生じる。従って各モーターの回転開始から分離荷重が最大値に到達する迄には、図22に示す様にある程度の時間を要することとなる。そして分離荷重が不十分な状態でセットガイド84を下降させて、原稿束の先端を分離ローラー15に当接させてしまうと、適切な分離荷重が得られずに重送が生じる虞がある。
そこで図22に示す様に給送ローラー用モーター45(図4参照)及び分離ローラー用モーター51(図4参照)の回転開始から所定時間経過した後にセットガイド84を下降させる。これにより、分離荷重の不足に起因する重送を抑制することができる。尚、図22ではセットガイド84の下降タイミングは分離荷重が最大値に到達する少し前に設定されているが、これはセットガイド84の下降を開始してから原稿束の先端が実際に分離ローラー15に当接するまでにはある程度の時間を要するからである。但し、セットガイド84の下降開始タイミングを、分離荷重が最大値に到達したと同時か、或いはそれ以降に設定しても構わない。
次に、上面カバー10にセットされる原稿の先端に近い位置の上側には、図6、図14~図16に示す様に押さえ部材85が設けられている。押さえ部材85は、給送ローラー14に対して進退可能に設けられているとともに、後述する押圧手段によって原稿を押さえる方向に押圧されており、上面カバー10にセットされる原稿の先端に近い位置を押さえる。より具体的には、押さえ部材85は図14~図16の右の図に示す様に、給送ローラー14との間で原稿をニップする。押さえ部材85において原稿と接触する位置には従動ローラー86が設けられており、特にセットされた原稿が一枚のみの場合に、給送される原稿に対して搬送負荷が生じないように構成されている。
ここで、図14~図16に示す様に、押さえ部材85はフレーム79に対して原稿束の厚み方向にスライド変位可能に設けられている。そして押さえ部材85を押圧するばねとして、長さが異なる2種類のばねが用いられている。より詳しくは、1つの第1押圧ばね90と、2つの第2押圧ばね91と、が用いられている。即ち本実施形態において押圧手段は、第1押圧ばね90と、第2押圧ばね91とで構成される。
第1押圧ばね90は、フレーム79に設けられたばね当接部79aと押さえ部材85との間でばね力を発揮し、第2押圧ばね91は、フレーム79に設けられたばね当接部79bと押さえ部材85との間でばね力を発揮する。
第2押圧ばね91は、押さえ部材85に設けられたばね保持部85aに収容されており、そしてばね保持部85aの上部に設けられた開口部85bを介してばね当接部79bがばね保持部85aに入り込む状態になると、第2押圧ばね91が、ばね当接部79bと押さえ部材85との間でばね力を発揮する。
セットされた原稿の枚数が少ない場合、即ち原稿束が所定の厚み未満の場合、図14に示す様にばね当接部79bは開口部85bからばね保持部85aの内側に入り込んでおらず、押さえ部材85には第1押圧ばね90のばね力のみが作用している。
原稿の枚数が多くなると、図15に示すようにばね当接部79bは開口部85bに入り込みはじめ、そして更に原稿の枚数が多くなると、図16に示す様にばね当接部79bが開口部85bを介してばね保持部85aに入り込み、第2押圧ばね91がばね力を発揮するようになる。
尚、図14~図16において左の図は、右の図におけるG-G断面図である。
以上の構成により、以下の様な作用効果が得られる。
即ち、原稿給送の失敗には主として二つのパターンがあり、一つは重送、もう一つは不送りである。重送を招く要因には、分離ローラー15と原稿との間の摩擦力不足、分離ローラー15のトルク不足、押さえ部材85による原稿押さえに起因する原稿間の摩擦力増加、などが挙げられる。また不送りを招く要因には、給送ローラー14と最下位の原稿との間の摩擦力不足、最下位の原稿と上面カバー10との間の摩擦力増加、などが挙げられる。従って重送防止と不送り防止の両立は、上述した種々の要因を総合的に考慮する必要がある。
本実施形態においては、押さえ部材85による原稿押さえ力と原稿セット枚数つまり原稿束の厚みとの関係において、原稿枚数が少ない場合に押さえ部材85による原稿押さえ力が大きくなると重送領域に入り、原稿枚数が多い場合に押さえ部材85による原稿押さえ力が不足すると不送り領域に入ることが判明している。
そこで本実施形態では、上述した様に原稿セット枚数が少ない状態では第1押圧ばね90のばね力のみが作用し、そして原稿セット枚数が多くなると第1押圧ばね90のばね力に加えて第2押圧ばね91のばね力が作用するように構成した。これにより、原稿セット枚数が少ない状態での重送を抑制し、且つ、原稿セット枚数が多い状態での不送りを抑制することができる。
続いて図18、図19を参照して給送ローラー14の下流に設けられた案内面11aについて説明する。
図18において直線S0は、給送ローラー14、搬送駆動ローラー16a、排出駆動ローラー17a、のこれらローラーの共通接線である。換言すれば共通接線S0にローラー外周面が接する様に、給送ローラー14、搬送駆動ローラー16a、排出駆動ローラー17a、のこれらローラーが配置されている。これにより原稿搬送経路Tが直線状となり、厚みの厚い原稿や剛性の高い原稿を適切に搬送できる。
符号D1は給送ローラー14における共通接線S0との接点であり、符号N1は給送ローラー14と分離ローラー15とによる原稿ニップ位置であって、図示する様にニップ位置N1と接点D1は一致しておらず、ニップ位置N1は接点D1より原稿給送方向の下流に位置している。このため、ニップ位置N1から送り出される原稿の先端は、共通接線S0より下に向かうこととなる。直線S1はニップ位置N1における給送ローラー14及び分離ローラー15の接線を示しており、原稿先端が向かう方向を示している。接線S1は、共通接線S0に対し交差する。
そしてニップ位置N1の下流であって共通接線S0より下の位置に、ニップ位置N1から送り出された原稿の先端を掬い上げて下流に案内する案内面11aが設けられている。
案内面11aは経路形成部材11に形成されており、図19に示す様にX軸方向において給送ローラー14の配置位置に設けられている。案内面11aの下流には経路形成部材13が設けられており、ニップ位置N1から送り出された原稿は案内面11a及び案内部材13によって下流に案内されるが、原稿先端が搬送ローラー対16にニップされるまでは、原稿先端が向かう方向は案内面11aの傾斜によって左右される。
この様にニップ位置N1から送り出された原稿の先端を掬い上げて下流に案内する案内面11aを備えるので、共通接線S0に対しニップ位置N1を上方に離した位置に配置せず、共通接線S0に対しニップ位置N1を近づけても、或いは本実施形態の様に共通接線S0よりニップ位置N1を下に配置しても、原稿の先端の経路形成部材13への引っ掛かりを抑制して下流に進めることができる。その結果、装置の高さ方向寸法を抑制できる。
また本実施形態では案内面11aによって掬い上げられた原稿の先端が搬送従動ローラー16bの外周面に当接するとともに、原稿の先端の搬送従動ローラー16bに対する突入方向Qと、原稿の先端が搬送従動ローラー16bの外周面に当接する位置での搬送従動ローラー16bの接線S2との成す角度αが鋭角となる。これにより原稿の先端が搬送従動ローラー16bの外周面に当接してジャムとなることを抑制できる。尚、角度αは45°より小さいことがより好ましい。
上記実施形態は、原稿を給送する手段を画像読取装置の一例であるスキャナーに適用した場合を説明したが、プリンターに代表される、媒体へ記録を行う記録ヘッドを備えた記録装置に適用することも可能である。
また、規制部材80に係わる構成や、第1案内面24a及び第2案内面24bを備える構成については、原稿搬送経路Tが直線状のものに限らず適用することができ、また原稿搬送経路Tが上流から下流に向かって斜め下方向に延びるものに限らず適用することができ、また図18の接線S1の向きに拘わらず適用することができ、また案内面11aの有無に拘わらず適用することができる。
1…スキャナー、2…装置本体、3…下部ユニット、4…上部ユニット、5…排紙トレイ、6…給送口、7…操作パネル、10…上面カバー、11…経路形成部材、12A、12B…エッジガイド、13…経路形成部材、14A、14B…給送ローラー、15A、15B…分離ローラー、16…搬送ローラー対、16a…搬送駆動ローラー、16b…搬送従動ローラー、17…排出ローラー対、17a…排出駆動ローラー、17b…排出従動ローラー、18…排出口、19…前面カバー、20…読取部、20A…上部センサーユニット、20B…下部センサーユニット、21A、21B…センサーモジュール、22A、22B…背景板、24…筐体、24a…第1案内面、24b…第2案内面、26…ガラス板、30…重送検出部、30a…超音波発信部、30b…超音波受信部、31…第1原稿検出部、31a…発光部、31b…受光部、32…第2原稿検出部、33…載置検出部、40…制御部、41…CPU、42…ROM、43…メモリ、44…プログラム、45…給送ローラー用モーター、46…搬送ローラー用モーター、49…ワンウェイクラッチ、50…トルクリミッター、51…分離ローラー用モーター、52…歯車群、54…軸、55…切り換え手段、56…アーム部材、56a…カムフォロワ部、57…軸、57a…係合部、58…カム部、59…伝達歯車、60…被伝達歯車、61…歯車、62…歯車、64…ばね、65…分離ローラーホルダー、65a…軸、66…軸、67…ばね保持部材、68…軸、69…カム部材、69a…カム部、73…軸、75…操作部材、75a…操作部、75b…被検出部、75c…被掛止部、76…板ばね、79…フレーム、79a、79b…ばね当接部、80…規制部材、80a…規制部、80b…被規制部、81…ばね、85…押さえ部材、84…セットガイド、85a…ばね保持部、85b…開口部、86…従動ローラー、87…剛性付与部材、87a…揺動軸、88…フラップ、89a、89b…ポジションセンサ、90…第1押圧ばね、91…第2押圧ばね、100…外部コンピュータ

Claims (5)

  1. 原稿を載置する載置トレイと、
    原稿において前記載置トレイと対向する面である第1面と接し、原稿を給送する給送ローラーと、
    原稿において前記第1面に対し反対側の面である第2面と接し、前記給送ローラーとの間で原稿をニップして分離を行う分離ローラーと、
    原稿を搬送する原稿搬送経路において前記給送ローラーの下流に位置し、原稿の前記第1面と接して原稿を前記原稿搬送経路の下流に送る第1送りローラーと、
    前記原稿搬送経路において前記第1送りローラーの下流に位置し、原稿を読み取る読み取り手段と、
    原稿を搬送する原稿搬送経路において前記読み取り手段の下流に位置し、原稿の前記第1面と接して原稿を前記原稿搬送経路の下流に送る第2送りローラーと、を備え、
    前記原稿搬送経路は、上流から下流に向かって斜め下方向に延びており、
    前記給送ローラーと前記分離ローラーとにより原稿をニップするニップ位置から送り出される原稿の先端が、前記第1送りローラー及び前記第2送りローラーの共通接線より下に向かい、
    前記原稿搬送経路において前記ニップ位置の下流であって前記共通接線より下の位置に、前記ニップ位置から送り出された原稿の先端を掬い上げて下流に案内する案内面を備え、
    前記ニップ位置より上流において原稿搬送方向と交差する方向である原稿幅方向に間隔を空けて複数設けられ、前記載置トレイに載置された原稿束のうち少なくとも最下位の原稿より上位の原稿の先端と接して当該先端の前記分離ローラーへの接触を規制する規制部を、前記原稿幅方向において前記ニップ位置の両側に備え、さらに前記規制部を前記原稿搬送方向から見て回転可能な規制部材に設け、
    ユーザーにより操作を行う操作部と、
    前記操作部の動きを前記規制部の変位に変換する動作変換手段と、を備え、
    前記動作変換手段により、前記規制部は、前記原稿束の厚み方向に沿って、前記原稿束の厚みに応じて変位可能に設けられる、
    ことを特徴とする画像読取装置。
  2. 請求項1に記載の画像読取装置において、前記ニップ位置は、前記共通接線より下に位置する、
    ことを特徴とする画像読取装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の画像読取装置において、前記第1送りローラーと対向配置され、原稿を前記第1送りローラーとでニップする従動ローラーを備え、
    前記案内面によって掬い上げられた原稿の先端が前記従動ローラーの外周面に当接するとともに、原稿の先端の前記従動ローラーに対する突入方向と、原稿の先端が前記従動ローラーの外周面に当接する位置での前記従動ローラーの接線との成す角度が鋭角である、ことを特徴とする画像読取装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の画像読取装置において、前記第1送りローラー及び前記第2送りローラーの共通接線は、前記給送ローラーの外周面に接する、
    ことを特徴とする画像読取装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の画像読取装置において、前記操作部の姿勢を保持する保持手段は、前記規制部から受ける力により弾性変形可能な弾性部材を含む、
    ことを特徴とする画像読取装置。
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