JP2018516885A5 - - Google Patents
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Claims (21)
- ハリコンドリンマクロライドの合成における大環状中間体を調製する方法であって、前記方法は非大環状中間体において大環状化反応を行うことを含み、前記大環状化反応は、ハリコンドリンマクロライドの構造におけるC.2−C.3、C.3−C.4、C.12−C.13、またはC.15−C.16結合の形成により前記大環状中間生成物を生成し、ここで前記大環状化反応を行うことは、前記非大環状中間体をオレフィンメタセシス触媒と接触させることを含み、
ここで前記非大環状中間体は、式(IIA)の化合物
またはその塩またはその互変異性体であり、
ここで
DおよびD’の各々は、独立して、H、置換されてもよいアルキル、またはOP 1 であり、ただしDおよびD’の1つのみがOP 1 であり、ここでP 1 はH、アルキル、またはヒドロキシル保護基であり;Aは式(1)の基またはC 1−6 飽和もしくはC 2−6 不飽和の炭化水素骨格であり、当該骨格は、非置換、またはシアノ、ハロ、アジド、オキソ、およびQ 1 からなる群から独立して選択される1から10個の置換基を有し、式(1)の基は以下の構造を有し:
ここで
Lは−(CH(OP 2 ))−、−(C(OH)(OP 2 ))−または−C(O)−であり;
R 1 はHであり、またはR 1 およびP 1 は合わさって結合を形成し;
R 2 はHまたは−(CH 2 ) n OP 3 であり、そしてP 2 およびP 3 の各々は、独立して、H、置換されてもよいアルキル、もしくはヒドロキシル保護基であり、またはP 2 およびP 3 は、各々が付く原子と一緒になって、合わさってケタール、環状カーボナート、ジカルボニル−ジオキソもしくはシリレン−ジオキソを形成し;あるいはR 2 およびP 2 は合わさって、置換されてもよいエチレンまたは下記からなる群から選択される構造を形成し:
ここで各P’は、独立してHまたはヒドロキシル保護基であり;
Eは、置換されてもよいアルキルまたは置換されてもよいアルコキシであり;
Gは、O、S、CH 2 またはNR N であり、ここでR N は、H、N−保護基、または置換されてもよいアルキルであり;
各Q 1 は、独立してOR A 、SR A 、SO 2 R A 、OSO 2 R A 、NR B R A 、NR B (CO)R A 、NR B (CO)(CO)R A 、NR A (CO)NR B R A 、NR B (CO)OR A 、(CO)OR A 、O(CO)R A 、(CO)NR B R A 、またはO(CO)NR B R A であり、ここでR A およびR B の各々は、独立して、H、アルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アミノアルキル、アリール、ハロアリール、ヒドロキシアリール、アルコキシアリール、アリールアルキル、アルキルアリール、ハロアリールアルキル、アルキルハロアリール、(アルコキシアリール)アルキル、複素環式ラジカル、または複素環式ラジカル−アルキルであり;
kは0または1であり;
nは0、1、または2であり;
A 1 およびR 4 は合わさってオキソを形成し、R 3 はHまたはヒドロキシル保護基であり、そしてR 5 はHであり;
あるいは
A 1 はHまたはOP’’であり、ここでP’’はHまたはヒドロキシル保護基であり、そして:
(i)R 3 はHもしくはヒドロキシル保護基であり、そしてR 4 およびR 5 は合わさって二重結合を形成し、
または
(ii)R 3 およびR 4 は合わさって結合を形成し、そしてR 5 はHもしくはOP’’であり;
各P 4 は独立してHまたはヒドロキシル保護基であり、そしてX 1 はオキソであり、またはX 1 は、それが付く炭素原子と一緒になって−(CH(OP Y ))−であり、ここでP Y は、Hまたはヒドロキシル保護基であり;あるいはP 4 基およびX 1 の両方は、各々が付く原子と一緒になって、合わさってケタールを形成し;そして
P 5 は、Hまたはヒドロキシル保護基であり;そして
ここでハリコンドリンマクロライドの合成における前記大環状中間体は、式(IB)の化合物
またはその塩またはその互変異性体であり、
あるいは前記非大環状中間体は、式(IIIA)の化合物
またはその塩またはその互変異性体であり、
ここで
DおよびD’の各々は、独立して、H、置換されてもよいアルキル、またはOP 1 であり、ただしDおよびD’の1つのみがOP 1 であり、ここでP 1 はH、アルキル、またはヒドロキシル保護基であり;Aは式(1)の基またはC 1−6 飽和もしくはC 2−6 不飽和の炭化水素骨格であり、当該骨格は、非置換、またはシアノ、ハロ、アジド、オキソ、およびQ 1 からなる群から独立して選択される1から10個の置換基を有し、式(1)の基は以下の構造を有し:
ここで
Lは−(CH(OP 2 ))−、−(C(OH)(OP 2 ))−または−C(O)−であり;
R 1 はHであり、またはR 1 およびP 1 は合わさって結合を形成し;
R 2 はHまたは−(CH 2 ) n OP 3 であり、そしてP 2 およびP 3 の各々は、独立して、H、置換されてもよいアルキル、もしくはヒドロキシル保護基であり、またはP 2 およびP 3 は、各々が付く原子と一緒になって、合わさってケタール、環状カーボナート、ジカルボニル−ジオキソもしくはシリレン−ジオキソを形成し;あるいはR 2 およびP 2 は合わさって、置換されてもよいエチレンまたは下記からなる群から選択される構造を形成し:
ここで各P’は、独立してHまたはヒドロキシル保護基であり;
Eは、置換されてもよいアルキルまたは置換されてもよいアルコキシであり;
Gは、O、S、CH 2 またはNR N であり、ここでR N は、H、N−保護基、または置換されてもよいアルキルであり;
各Q 1 は、独立してOR A 、SR A 、SO 2 R A 、OSO 2 R A 、NR B R A 、NR B (CO)R A 、NR B (CO)(CO)R A 、NR A (CO)NR B R A 、NR B (CO)OR A 、(CO)OR A 、O(CO)R A 、(CO)NR B R A 、またはO(CO)NR B R A であり、ここでR A およびR B の各々は、独立して、H、アルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アミノアルキル、アリール、ハロアリール、ヒドロキシアリール、アルコキシアリール、アリールアルキル、アルキルアリール、ハロアリールアルキル、アルキルハロアリール、(アルコキシアリール)アルキル、複素環式ラジカル、または複素環式ラジカル−アルキルであり;
kは0または1であり;
nは0、1、または2であり;
A 1 およびR 4 は合わさってオキソを形成し、R 3 はHまたはヒドロキシル保護基であり、そしてR 5 はHであり;
あるいは
A 1 はHまたはOP’’であり、ここでP’’はHまたはヒドロキシル保護基であり、そして:
(i)R 3 はHもしくはヒドロキシル保護基であり、そしてR 4 およびR 5 は合わさって二重結合を形成し、
または
(ii)R 3 およびR 4 は合わさって結合を形成し、そしてR 5 はHもしくはOP’’であり;
各P 4 は独立してHまたはヒドロキシル保護基であり、そしてX 1 はオキソであり、またはX 1 は、それが付く炭素原子と一緒になって−(CH(OP Y ))−であり、ここでP Y は、Hまたはヒドロキシル保護基であり;あるいはP 4 基およびX 1 の両方は、各々が付く原子と一緒になって、合わさってケタールを形成し;そして
P 5 は、Hまたはヒドロキシル保護基であり;そして
ここでハリコンドリンマクロライドの合成における前記大環状中間体は、式(IIIB)の化合物
またはその塩またはその互変異性体であり、
あるいは前記非大環状中間体は、式(IVA)の化合物
またはその塩であり、
ここで
DおよびD’の各々は、独立して、H、置換されてもよいアルキル、またはOP 1 であり、ただしDおよびD’の1つのみがOP 1 であり、ここでP 1 はH、アルキル、またはヒドロキシル保護基であり;Aは式(1)の基またはC 1−6 飽和もしくはC 2−6 不飽和の炭化水素骨格であり、当該骨格は、非置換、またはシアノ、ハロ、アジド、オキソ、およびQ 1 からなる群から独立して選択される1から10個の置換基を有し、式(1)の基は以下の構造を有し:
ここで
Lは−(CH(OP 2 ))−、−(C(OH)(OP 2 ))−または−C(O)−であり;
R 1 はHであり、またはR 1 およびP 1 は合わさって結合を形成し;
R 2 はHまたは−(CH 2 ) n OP 3 であり、そしてP 2 およびP 3 の各々は、独立して、H、置換されてもよいアルキル、もしくはヒドロキシル保護基であり、またはP 2 およびP 3 は、各々が付く原子と一緒になって、合わさってケタール、環状カーボナート、ジカルボニル−ジオキソもしくはシリレン−ジオキソを形成し;あるいはR 2 およびP 2 は合わさって、置換されてもよいエチレンまたは下記からなる群から選択される構造を形成し:
ここで各P’は、独立してHまたはヒドロキシル保護基であり;
Eは、置換されてもよいアルキルまたは置換されてもよいアルコキシであり;
Gは、O、S、CH 2 またはNR N であり、ここでR N は、H、N−保護基、または置換されてもよいアルキルであり;
各Q 1 は、独立してOR A 、SR A 、SO 2 R A 、OSO 2 R A 、NR B R A 、NR B (CO)R A 、NR B (CO)(CO)R A 、NR A (CO)NR B R A 、NR B (CO)OR A 、(CO)OR A 、O(CO)R A 、(CO)NR B R A 、またはO(CO)NR B R A であり、ここでR A およびR B の各々は、独立して、H、アルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アミノアルキル、アリール、ハロアリール、ヒドロキシアリール、アルコキシアリール、アリールアルキル、アルキルアリール、ハロアリールアルキル、アルキルハロアリール、(アルコキシアリール)アルキル、複素環式ラジカル、または複素環式ラジカル−アルキルであり;
kは0または1であり;
nは0、1、または2であり;
(i)R 3 はHまたはヒドロキシル保護基であり、R 4 はアルキルエーテルであり、そしてR 5 はHであり;
(ii)R 3 はHまたはヒドロキシル保護基であり、そしてR 4 およびR 5 は合わさって二重結合を形成し;
あるいは
(iii)R 3 およびR 4 は合わさって結合を形成し、そしてR 5 はHであり;
P 4 およびP 5 の各々は、独立してHまたはヒドロキシル保護基であり;
R 6 はHであり、そしてP 6 はHもしくはヒドロキシル保護基であり;またはR 6 およびP 6 は合わさって二重結合を形成し;そして
ここでハリコンドリンマクロライドの合成における前記大環状中間体は、式(IVB)の化合物
またはその塩であり、
あるいは前記非大環状中間体は、式(VA)の化合物
またはその塩またはその互変異性体であり、
ここで
DおよびD’の各々は、独立して、H、置換されてもよいアルキル、またはOP 1 であり、ただしDおよびD’の1つのみがOP 1 であり、ここでP 1 はH、アルキル、またはヒドロキシル保護基であり;Aは式(1)の基またはC 1−6 飽和もしくはC 2−6 不飽和の炭化水素骨格であり、当該骨格は、非置換、またはシアノ、ハロ、アジド、オキソ、およびQ 1 からなる群から独立して選択される1から10個の置換基を有し、式(1)の基は以下の構造を有し:
ここで
Lは−(CH(OP 2 ))−、−(C(OH)(OP 2 ))−または−C(O)−であり;
R 1 はHであり、またはR 1 およびP 1 は合わさって結合を形成し;
R 2 はHまたは−(CH 2 ) n OP 3 であり、そしてP 2 およびP 3 の各々は、独立して、H、置換されてもよいアルキル、もしくはヒドロキシル保護基であり、またはP 2 およびP 3 は、各々が付く原子と一緒になって、合わさってケタール、環状カーボナート、ジカルボニル−ジオキソもしくはシリレン−ジオキソを形成し;あるいはR 2 およびP 2 は合わさって、置換されてもよいエチレンまたは下記からなる群から選択される構造を形成し:
ここで各P’は、独立してHまたはヒドロキシル保護基であり;
Eは、置換されてもよいアルキルまたは置換されてもよいアルコキシであり;
Gは、O、S、CH 2 またはNR N であり、ここでR N は、H、N−保護基、または置換されてもよいアルキルであり;
各Q 1 は、独立してOR A 、SR A 、SO 2 R A 、OSO 2 R A 、NR B R A 、NR B (CO)R A 、NR B (CO)(CO)R A 、NR A (CO)NR B R A 、NR B (CO)OR A 、(CO)OR A 、O(CO)R A 、(CO)NR B R A 、またはO(CO)NR B R A であり、ここでR A およびR B の各々は、独立して、H、アルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アミノアルキル、アリール、ハロアリール、ヒドロキシアリール、アルコキシアリール、アリールアルキル、アルキルアリール、ハロアリールアルキル、アルキルハロアリール、(アルコキシアリール)アルキル、複素環式ラジカル、または複素環式ラジカル−アルキルであり;
kは0または1であり;
nは0、1、または2であり;
(a1)R 3 はHまたはヒドロキシル保護基であり、R 4 はアルキルエーテルであり、そしてR 5 はHであり;
(a2)R 3 はHまたはヒドロキシル保護基であり、そしてR 4 およびR 5 は合わさって二重結合を形成し;
あるいは
(a3)R 3 およびR 4 は合わさって結合を形成し、そしてR 5 はHであり;
(b1)A 1 およびR 7 は合わさってオキソを形成し、R 6 はHまたはヒドロキシル保護基であり、そしてR 8 はHであり;
あるいは
(b2)A 1 はHまたはOP’’であり、ここでP’’はHまたはヒドロキシル保護基であり、そして:
(i)R 6 はHもしくはヒドロキシル保護基であり、そしてR 7 およびR 8 は合わさって二重結合を形成し
または
(ii)R 6 およびR 7 は合わさって結合を形成し、そしてR 8 はHもしくはOP’’であり;
(c1)R 9 はHであり、そしてP 4 はHまたはヒドロキシル保護基であり;
あるいは
(c2)R 9 およびP 4 は合わさって二重結合を形成し;
R 10 はHまたは−CH 2 X 1 CH 2 CH=CH 2 であり、ここでX 1 はO、−C(R 11 ) 2 −、またはNP 6 であり、そしてここで各R 11 は独立してHまたは−COOR 12 であり、P 6 はN−保護基であり、そしてR 12 はアルキルであり;
各P 5 は独立してHまたはヒドロキシル保護基であり;そして
ここでハリコンドリンマクロライドの合成における前記大環状中間体は、式(VB)の化合物
またはその塩またはその互変異性体である、方法。 - 式(IIIA)の化合物において、P 4 基およびX 1 の両方は、各々が付く原子と一緒になって、合わさってケタールを形成し、および/またはP 5 はヒドロキシル保護基である、請求項1に記載の方法。
- 式(IVA)の化合物において、P 4 およびP 5 の少なくとも1つはHである、請求項1に記載の方法。
- 式(VA)の化合物において、
R 9 はHであり、そしてP 4 はHであり、および/または、
R 10 は−CH 2 X 1 CH 2 CH=CH 2 であり、そしてX 1 はOであり、および/または、
R 6 およびR 7 は合わさって結合を形成し、そしてR 8 はHであり、および/または、
R 3 およびR 4 は合わさって結合を形成し、そしてR 5 はHである、請求項1に記載の方法。 - 各P 5 は独立してヒドロキシル保護基であり、または少なくとも1つのP 5 はHである、請求項1または4に記載の方法。
- 式(VA)の化合物において、前記オレフィンメタセシス触媒は、ルテニウム−カルベン錯体である、請求項1、4および5のいずれか一項に記載の方法。
-
またはその塩を調製する方法であって、
ここで
A1およびA2の各々は、独立してHまたはOP’’であり、ここで各P’’は独立してHまたはヒドロキシル保護基であり;
DおよびD’の各々は、独立して、H、置換されてもよいアルキル、またはOP1であり、ただしDおよびD’の1つのみがOP1であり、ここでP1はH、アルキル、またはヒドロキシル保護基であり;Aは式(1)の基またはC1−6飽和もしくはC2−6不飽和の炭化水素骨格であり、当該骨格は、非置換、またはシアノ、ハロ、アジド、オキソ、およびQ1からなる群から独立して選択される1から10個の置換基を有し、式(1)の基は以下の構造を有し:
ここで
Lは−(CH(OP2))−、−(C(OH)(OP2))−または−C(O)−であり;
R1はHであり、またはR1およびP1は合わさって結合を形成し;
R2はHまたは−(CH2)nOP3であり、そしてP2およびP3の各々は、独立して、H、置換されてもよいアルキル、もしくはヒドロキシル保護基であり、またはP2およびP3は、各々が付く原子と一緒になって、合わさってケタール、環状カーボナート、ジカルボニル−ジオキソもしくはシリレン−ジオキソを形成し;あるいはR2およびP2は合わさって、置換されてもよいエチレンまたは下記からなる群から選択される構造を形成し:
ここで各P’は、独立してHまたはヒドロキシル保護基であり;
Eは、置換されてもよいアルキルまたは置換されてもよいアルコキシであり;
Gは、O、S、CH2またはNRNであり、ここでRNは、H、N−保護基、または置換されてもよいアルキルであり;
各Q1は、独立してORA、SRA、SO2RA、OSO2RA、NRBRA、NRB(CO)RA、NRB(CO)(CO)RA、NRA(CO)NRBRA、NRB(CO)ORA、(CO)ORA、O(CO)RA、(CO)NRBRA、またはO(CO)NRBRAであり、ここでRAおよびRBの各々は、独立して、H、アルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アミノアルキル、アリール、ハロアリール、ヒドロキシアリール、アルコキシアリール、アリールアルキル、アルキルアリール、ハロアリールアルキル、アルキルハロアリール、(アルコキシアリール)アルキル、複素環式ラジカル、または複素環式ラジカル−アルキルであり;
kは0または1であり;
nは0、1、または2であり;
前記方法は、
(A)式(IIA)の化合物から式(IB)の化合物を生成すること、式(IIA)の化合物は以下の構造
またはその塩またはその互変異性体を有し、
ここで
A1およびR4は合わさってオキソを形成し、R3はHまたはヒドロキシル保護基であり、そしてR5はHであり;
あるいは
A1はHまたはOP’’であり、ここでP’’はHまたはヒドロキシル保護基であり、そして:
(i)R3はHもしくはヒドロキシル保護基であり、そしてR4およびR5は合わさって二重結合を形成し、
または
(ii)R3およびR4は合わさって結合を形成し、そしてR5はHもしくはOP’’であり;
各P4は独立してHまたはヒドロキシル保護基であり、そしてX1はオキソであり、またはX1は、それが付く炭素原子と一緒になって−(CH(OPY))−であり、ここでPYは、Hまたはヒドロキシル保護基であり;あるいはP4基およびX1の両方は、各々が付く原子と一緒になって、合わさってケタールを形成し;そして
P5は、Hまたはヒドロキシル保護基であり;そして
式(IB)の化合物は以下の構造
またはその塩またはその互変異性体を有し;
ならびに
(B)化合物(IB)からハリコンドリンマクロライドを生成することを含み、ここで前記式(IB)の化合物を生成することは、式(IIA)の化合物をオレフィンメタセシス触媒と反応させることを含む、方法。 - 前記ハリコンドリンマクロライドを生成することは、式(IB)の化合物をヒドロキシル保護基除去剤と反応させることを含む、請求項7に記載の方法。
-
またはその塩を調製する方法であって、
ここで
A1およびA2の各々は、独立してHまたはOP’’であり、ここで各P’’は独立してHまたはヒドロキシル保護基であり;
DおよびD’の各々は、独立して、H、置換されてもよいアルキル、またはOP1であり、ただしDおよびD’の1つのみがOP1であり、ここでP1はH、アルキル、またはヒドロキシル保護基であり;Aは式(1)の基またはC1−6飽和もしくはC2−6不飽和の炭化水素骨格であり、当該骨格は、非置換、またはシアノ、ハロ、アジド、オキソ、およびQ1からなる群から独立して選択される1から10個の置換基を有し、式(1)の基は以下の構造を有し:
ここで
Lは−(CH(OP2))−、−(C(OH)(OP2))−または−C(O)−であり;
R1はHであり、またはR1およびP1は合わさって結合を形成し;
R2はHまたは−(CH2)nOP3であり、そしてP2およびP3の各々は、独立して、H、置換されてもよいアルキル、もしくはヒドロキシル保護基であり、またはP2およびP3は、各々が付く原子と一緒になって、合わさってケタール、環状カーボナート、ジカルボニル−ジオキソもしくはシリレン−ジオキソを形成し;あるいはR2およびP2は合わさって、置換されてもよいエチレンまたは下記からなる群から選択される構造を形成し:
ここで各P’は、独立してHまたはヒドロキシル保護基であり;
Eは、置換されてもよいアルキルまたは置換されてもよいアルコキシであり;
Gは、O、S、CH2またはNRNであり、ここでRNは、H、N−保護基、または置換されてもよいアルキルであり;
各Q1は、独立してORA、SRA、SO2RA、OSO2RA、NRBRA、NRB(CO)RA、NRB(CO)(CO)RA、NRA(CO)NRBRA、NRB(CO)ORA、(CO)ORA、O(CO)RA、(CO)NRBRA、またはO(CO)NRBRAであり、ここでRAおよびRBの各々は、独立して、H、アルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アミノアルキル、アリール、ハロアリール、ヒドロキシアリール、アルコキシアリール、アリールアルキル、アルキルアリール、ハロアリールアルキル、アルキルハロアリール、(アルコキシアリール)アルキル、複素環式ラジカル、または複素環式ラジカル−アルキルであり;
kは0または1であり;
nは0、1、または2であり;
前記方法は、
(A)式(IIIA)の化合物から式(IIIB)の化合物を生成すること、式(IIIA)の化合物は以下の構造
またはその塩またはその互変異性体を有し、
ここで
A1およびR4は合わさってオキソを形成し、R3はHまたはヒドロキシル保護基であり、そしてR5はHであり;
あるいは
A1はHまたはOP’’であり、ここでP’’はHまたはヒドロキシル保護基であり、そして:
(i)R3はHもしくはヒドロキシル保護基であり、そしてR4およびR5は合わさって二重結合を形成し、
または
(ii)R3およびR4は合わさって結合を形成し、そしてR5はHもしくはOP’’であり;
各P4は独立してHまたはヒドロキシル保護基であり、そしてX1はオキソであり、またはX1は、それが付く炭素原子と一緒になって−(CH(OPY))−であり、ここでPYは、Hまたはヒドロキシル保護基であり;あるいはP4基およびX1の両方は、各々が付く原子と一緒になって、合わさってケタールを形成し;そして
P5は、Hまたはヒドロキシル保護基であり;そして
式(IIIB)の化合物は以下の構造
またはその塩またはその互変異性体を有し、
ならびに
(B)式(IIIB)の化合物からハリコンドリンマクロライドを生成することを含み、ここで前記式(IIIB)の化合物を生成することは、式(IIIA)の化合物をオレフィンメタセシス触媒と反応させることを含む、方法。 - 前記ハリコンドリンマクロライドを生成することは、式(IIIB)の化合物をヒドロキシル保護基除去剤と反応させることを含む、請求項9に記載の方法。
- P4基およびX1の両方は、各々が付く原子と一緒になって、合わさってケタールを形成し、および/または、P 5 はヒドロキシル保護基である、請求項7から10のいずれか一項に記載の方法。
-
またはその塩を調製する方法であって、
ここで
A1およびA2の各々は、独立してHまたはOP’’であり、ここで各P’’は独立してHまたはヒドロキシル保護基であり;
DおよびD’の各々は、独立して、H、置換されてもよいアルキル、またはOP1であり、ただしDおよびD’の1つのみがOP1であり、ここでP1はH、アルキル、またはヒドロキシル保護基であり;Aは式(1)の基またはC1−6飽和もしくはC2−6不飽和の炭化水素骨格であり、当該骨格は、非置換、またはシアノ、ハロ、アジド、オキソ、およびQ1からなる群から独立して選択される1から10個の置換基を有し、式(1)の基は以下の構造を有し:
ここで
Lは−(CH(OP2))−、−(C(OH)(OP2))−または−C(O)−であり;
R1はHであり、またはR1およびP1は合わさって結合を形成し;
R2はHまたは−(CH2)nOP3であり、そしてP2およびP3の各々は、独立して、H、置換されてもよいアルキル、もしくはヒドロキシル保護基であり、またはP2およびP3は、各々が付く原子と一緒になって、合わさってケタール、環状カーボナート、ジカルボニル−ジオキソもしくはシリレン−ジオキソを形成し;あるいはR2およびP2は合わさって、置換されてもよいエチレンまたは下記からなる群から選択される構造を形成し:
ここで各P’は、独立してHまたはヒドロキシル保護基であり;
Eは、置換されてもよいアルキルまたは置換されてもよいアルコキシであり;
Gは、O、S、CH2またはNRNであり、ここでRNは、H、N−保護基、または置換されてもよいアルキルであり;
各Q1は、独立してORA、SRA、SO2RA、OSO2RA、NRBRA、NRB(CO)RA、NRB(CO)(CO)RA、NRA(CO)NRBRA、NRB(CO)ORA、(CO)ORA、O(CO)RA、(CO)NRBRA、またはO(CO)NRBRAであり、ここでRAおよびRBの各々は、独立して、H、アルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アミノアルキル、アリール、ハロアリール、ヒドロキシアリール、アルコキシアリール、アリールアルキル、アルキルアリール、ハロアリールアルキル、アルキルハロアリール、(アルコキシアリール)アルキル、複素環式ラジカル、または複素環式ラジカル−アルキルであり;
kは0または1であり;
nは0、1、または2であり;
前記方法は、
(A)式(IVA)の化合物から式(IVB)の化合物を生成すること、式(IVA)の化合物は以下の構造
またはその塩を有しており、
ここで
(i)R3はHまたはヒドロキシル保護基であり、R4はアルキルエーテルであり、そしてR5はHであり;
(ii)R3はHまたはヒドロキシル保護基であり、そしてR4およびR5は合わさって二重結合を形成し;
あるいは
(iii)R3およびR4は合わさって結合を形成し、そしてR5はHであり;
P4およびP5の各々は、独立してHまたはヒドロキシル保護基であり;
R6はHであり、そしてP6はHもしくはヒドロキシル保護基であり;またはR6およびP6は合わさって二重結合を形成し;そして
式(IVB)の化合物は以下の構造
またはその塩を有し、
ならびに
(B)式(IVB)の化合物からハリコンドリンマクロライドを生成することを含み、ここで前記式(IVB)の化合物を生成することは、式(IVA)の化合物をオレフィンメタセシス触媒と反応させることを含む、方法。 - 前記式(IVB)の化合物からハリコンドリンマクロライドを生成することは、式(IVB)の化合物をブレンステッド酸と反応させることを含む、請求項12に記載の方法。
- 前記式(IVC)の化合物を生成することは、式(IVB)の化合物をヒドロキシル保護基除去剤と反応させることを含む、請求項14に記載の方法。
- 前記式(IVC)の化合物からハリコンドリンマクロライドを生成することは、式(IVC)の化合物をブレンステッド酸と反応させることを含む、請求項14または15に記載の方法。
- P4およびP5の少なくとも1つがHである、請求項12から16のいずれか一項に記載の方法。
-
またはその塩を調製する方法であって、
ここで
A1およびA2の各々は、独立してHまたはOP’’であり、ここで各P’’は独立してHまたはヒドロキシル保護基であり;
DおよびD’の各々は、独立して、H、置換されてもよいアルキル、またはOP1であり、ただしDおよびD’の1つのみがOP1であり、ここでP1はH、アルキル、またはヒドロキシル保護基であり;Aは式(1)の基またはC1−6飽和もしくはC2−6不飽和の炭化水素骨格であり、当該骨格は、非置換、またはシアノ、ハロ、アジド、オキソ、およびQ1からなる群から独立して選択される1から10個の置換基を有し、式(1)の基は以下の構造を有し:
ここで
Lは−(CH(OP2))−、−(C(OH)(OP2))−または−C(O)−であり;
R1はHであり、またはR1およびP1は合わさって結合を形成し;
R2はHまたは−(CH2)nOP3であり、そしてP2およびP3の各々は、独立して、H、置換されてもよいアルキル、もしくはヒドロキシル保護基であり、またはP2およびP3は、各々が付く原子と一緒になって、合わさってケタール、環状カーボナート、ジカルボニル−ジオキソもしくはシリレン−ジオキソを形成し;あるいはR2およびP2は合わさって、置換されてもよいエチレンまたは下記からなる群から選択される構造を形成し:
ここで各P’は、独立してHまたはヒドロキシル保護基であり;
Eは、置換されてもよいアルキルまたは置換されてもよいアルコキシであり;
Gは、O、S、CH2またはNRNであり、ここでRNは、H、N−保護基、または置換されてもよいアルキルであり;
各Q1は、独立してORA、SRA、SO2RA、OSO2RA、NRBRA、NRB(CO)RA、NRB(CO)(CO)RA、NRA(CO)NRBRA、NRB(CO)ORA、(CO)ORA、O(CO)RA、(CO)NRBRA、またはO(CO)NRBRAであり、ここでRAおよびRBの各々は、独立して、H、アルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アミノアルキル、アリール、ハロアリール、ヒドロキシアリール、アルコキシアリール、アリールアルキル、アルキルアリール、ハロアリールアルキル、アルキルハロアリール、(アルコキシアリール)アルキル、複素環式ラジカル、または複素環式ラジカル−アルキルであり;
kは0または1であり;
nは0、1、または2であり;
前記方法は、
(A)式(VA)の化合物から式(VB)の化合物を生成すること、式(VA)の化合物は以下の構造
またはその塩またはその互変異性体を有し、
ここで
(a1)R3はHまたはヒドロキシル保護基であり、R4はアルキルエーテルであり、そしてR5はHであり;
(a2)R3はHまたはヒドロキシル保護基であり、そしてR4およびR5は合わさって二重結合を形成し;
あるいは
(a3)R3およびR4は合わさって結合を形成し、そしてR5はHであり;
(b1)A1およびR7は合わさってオキソを形成し、R6はHまたはヒドロキシル保護基であり、そしてR8はHであり;
あるいは
(b2)A1はHまたはOP’’であり、ここでP’’はHまたはヒドロキシル保護基であり、そして:
(i)R6はHもしくはヒドロキシル保護基であり、そしてR7およびR8は合わさって二重結合を形成し
または
(ii)R6およびR7は合わさって結合を形成し、そしてR8はHもしくはOP’’であり;
(c1)R9はHであり、そしてP4はHまたはヒドロキシル保護基であり;
あるいは
(c2)R9およびP4は合わさって二重結合を形成し;
R10はHまたは−CH2X1CH2CH=CH2であり、ここでX1はO、−C(R11)2−、またはNP6であり、そしてここで各R11は独立してHまたは−COOR12であり、P6はN−保護基であり、そしてR12はアルキルであり;
各P5は独立してHまたはヒドロキシル保護基であり;そして
ここでハリコンドリンマクロライドの合成における前記大環状中間体は、式(VB)の化合物
またはその塩またはその互変異性体であり、
(B)式(VB)の化合物から式(VC)の化合物を生成すること、式(VC)の化合物は以下の構造
またはその塩を有し、
ここでA1およびA2の各々は独立してHまたはOP’’であり、
(C)式(VC)の化合物から式(IVC)の化合物を生成すること、式(IVC)の化合物は以下の構造
またはその塩を有し、
ここでA1およびA2の各々は独立してHまたはOP’’であり、ならびに
(D)式(IVC)の化合物からハリコンドリンマクロライドを生成することを含み、ここで前記式(VB)の化合物を生成することは、式(VA)の化合物をオレフィンメタセシス触媒と接触させることを含む、方法。 - 前記式(IVC)の化合物を生成することは、式(VC)の化合物をヒドロキシル保護基除去剤と接触させることを含む、請求項18または19に記載の方法。
- 前記ハリコンドリンマクロライドを生成することは、式(IVC)の化合物をブレンステッド酸と接触させることを含む、請求項18から20のいずれか一項に記載の方法。
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