JP2018204000A - 2液硬化型ウレタン粘着剤用主剤及び2液硬化型ウレタン粘着剤 - Google Patents
2液硬化型ウレタン粘着剤用主剤及び2液硬化型ウレタン粘着剤 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2018204000A JP2018204000A JP2018103121A JP2018103121A JP2018204000A JP 2018204000 A JP2018204000 A JP 2018204000A JP 2018103121 A JP2018103121 A JP 2018103121A JP 2018103121 A JP2018103121 A JP 2018103121A JP 2018204000 A JP2018204000 A JP 2018204000A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- sensitive adhesive
- curable urethane
- component
- polyol
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Adhesive Tapes (AREA)
- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
Abstract
【解決手段】子末端がヒドロキシプロピル基で、且つ、その1級水酸基含有率が少なくとも40%であるポリオキシアルキレンポリオール(a1)及び/又はそのエチレンオキサイド付加物(a2)を含有するポリオール成分(A)と有機ポリイソシアネート成分(B)とを反応させてなるウレタンプレポリマー(P)を含有する2液硬化型ウレタン粘着剤用主剤。
【選択図】なし
Description
しかしながら、特許文献1に開示されているウレタン粘着剤では、粘着シートの強度を発現させるためには硬化剤を多用したり、架橋点を増やしたり、ウレタン基濃度を増やしたりしなければならず、柔軟性が不足したり、低温特性が悪化したり、被着体の種類によっては粘着力が低下する等の問題があった。
装置:「Waters Alliance 2695」[Waters社製]
カラム:「Guardcolumn Super H−L」(1本)、「TSKgel SuperH2000、TSKgel SuperH3000、TSKgel SuperH4000[いずれも東ソー(株)製]を各1本連結したもの」
試料溶液:0.25重量%のテトラヒドロフラン(以下THFと略記)溶液
溶液注入量:10μl
流量:0.6ml/分
測定温度:40℃
検出装置:屈折率検出器
基準物質:標準ポリエチレングリコール
ができる。ヒドロキシプロピル基には下記の化学式(2)で表される1級水酸基(1級炭素に結合した水酸基)含有基と、化学式(2’)で表される2級水酸基(2級炭素に結合した水酸基)含有基とが含まれるが、1級水酸基含有基と2級水酸基含有基の合計数に対する1級水酸基含有基の数の割合である1級水酸基含有率(以下、1級化率という)は、40%以上、好ましくは70%以上である。1級化率が40%未満では十分な粘着性が得られない。
<試料調製法>
測定試料約30mgを直径5mmのNMR用試料管に秤量し、約0.5mlの重水素化溶媒を加え溶解する。その後、約0.1mlの無水トリフルオロ酢酸を添加し分析用試料とする。前記重水素化溶媒としては、例えば、重水素化クロロホルム、重水素化トルエン、重水素化ジメチルスルホキシド、重水素化ジメチルホルムアミド等から、試料を溶解させることのできる溶媒を適宜選択する。
<NMR測定>
一般的な条件で1H−NMR測定を行う。
<1級化率の計算方法>
上に述べた前処理の方法により、ポリオキシアルキレンポリオールの末端の水酸基は、添加した無水トリフルオロ酢酸と反応してトリフルオロ酢酸エステルとなる。その結果、1級水酸基が結合したメチレン基由来の信号は4.3ppm付近に観測され、2級水酸基が結合したメチン基由来の信号は5.2ppm付近に観測される。1級化率は次の計算式により算出する。
1級化率(%)=[x/(x+2×y)]×100
但し、xは4.3ppm付近の1級水酸基の結合したメチレン基由来の信号の積分値であり、yは5.2ppm付近の2級水酸基の結合したメチン基由来の信号の積分値である。
本発明における水酸基価は、JIS K 1557−1に記載の方法により測定することができる。
本発明における総不飽和度は、JIS K1557−3に記載の方法により測定することができる。
その他のポリオール(a3)としては、前記水酸基含有化合物(a31)、前記水酸基含有化合物のAO付加物であるポリエーテルポリオールであって(a1)及び(a2)以外のポリエーテルポリオール(a32)、前記アミノ基含有化合物のAO付加物であるポリエーテルポリオールであって(a1)及び(a2)以外のポリエーテルポリオール(a33)並びにポリエステルポリオール(a34)等が挙げられる。
装置:「HLC−8120GPC」[東ソー(株)製]
カラム:「Guardcolumn HXL−H」(1本)、「TSKgel GMHXL」(2本)[いずれも東ソー(株)製]
試料溶液:0.25重量%のTHF溶液
溶液注入量:100μl
流量:1ml/分
測定温度:40℃
検出装置:屈折率検出器
基準物質:標準ポリスチレン
これらの内、粘着力の観点から極性を有するものが好ましく、ロジン樹脂、フェノール樹脂、テルペンフェノール樹脂、キシレン樹脂及びこれらの水素添加物が更に好ましく、テルペンフェノール樹脂及びその水素添加物が特に好ましい。粘着性付与剤の使用量は、2液硬化型ウレタン粘着剤の重量に基づいて、粘着力及び耐熱性の観点から好ましくは100重量%以下、更に好ましくは1〜50重量%、特に好ましくは3〜40重量%、とりわけ好ましくは5〜35重量%、最も好ましくは10〜30重量%である。
基材フィルムへの2液硬化型ウレタン粘着剤のコーティングには、グラビアコーター、リバースロールコーター、コンマコーター、スピンコーター、カーテンコーター、スロットコーター、バーコーター、コンマコーター、ダイコーター又はナイフコーター等を用いることができる。コーティング時の粘着剤の塗布量(固形分)は好ましくは0.5〜300g/m2、更に好ましくは1〜200g/m2、特に好ましくは10〜100g/m2である。
ラミネートには一般的なドライラミネーター又はエクストルージョンラミネーターが用いられる。ラミネート後、10〜50℃で20〜150時間養生することにより粘着剤が完全硬化する。
−30℃と100℃のG’の比率が10以下であれば低温から高温までより良好な粘着力が得られる。
<粘弾性測定方法>
測定装置:Rheogel−E4000[UBM(株)製]
測定治具:固体せん断
測定温度:−30 〜 100℃
昇温速度:5℃/min
測定周波数:10Hz
<製造例1>
撹拌装置、温度制御装置、凝縮設備としての熱交換器、原料供給ライン及び排気ラインを備えたステンレス製オートクレーブに、グリセリンのPO付加物[三洋化成工業(株)製「サンニックスGP−1500」:1級化率=2%、水酸基価=112mgKOH/g]510部とTPB 0.09部を仕込んだ後撹拌を開始して、オートクレーブと凝縮設備内を0.005MPaまで減圧した。原料供給ラインを通じてPO 1,500部を、反応温度を70〜80℃に保つように制御しながら12時間かけて連続的に液相に投入した。凝縮設備でPOを凝縮し回収するため−30℃の冷媒を循環させた。続いて70℃で4時間熟成した後、水200部を加えて130〜140℃で1時間加熱した。1時間加熱後、水を2時間かけて常圧留去したのち、引き続いてスチームを通入しながら圧力を4〜7kPaに保ち、3時間かけて残りの水及び副生低沸点化合物を減圧留去した。その後30部の合成珪酸塩[協和化学工業(株)製;「キョーワード600」]と水40部を加えて60℃で3時間攪拌し、オートクレーブから取り出した後、1ミクロンのフィルターで濾過した後脱水し、ポリオキシアルキレンポリオール(a1−1)を得た。(a1−1)の水酸基価は34mgKOH/g、粘度は900mPa・s/25℃、1級化率は72%、不飽和度は0.06meq/gであった。
製造例1と同様のオートクレーブに、プロピレングリコールのPO付加物[三洋化成工業(株)製「サンニックスPP−2000」:1級化率=2%、水酸基価=56mgKOH/g]1230部とTPB 0.09部を仕込んだ後撹拌を開始して、オートクレーブと凝縮設備内を0.005MPaまで減圧した。原料供給ラインを通じてPO 770部を、反応温度を70〜80℃に保つように制御しながら12時間かけて連続的に液相に投入した。凝縮設備でPOを凝縮し回収するため−30℃の冷媒を循環させた。続いて70℃で4時間熟成した後、水200部を加えて130〜140℃で1時間加熱した。1時間加熱後、水を2時間かけて常圧留去したのち、引き続いてスチームを通入しながら圧力を4〜7kPaに保ち、3時間かけて残りの水及び副生低沸点化合物を減圧留去した。その後30部の合成珪酸塩[協和化学工業(株)製;「キョーワード600」]と水40部を加えて60℃で3時間攪拌し、オートクレーブから取り出した後、1ミクロンのフィルターで濾過した後脱水し、ポリオキシアルキレンポリオール(a1−2)を得た。(a1−2)の水酸基価は37mgKOH/g、粘度は600mPa・s/25℃、1級化率は72%、不飽和度は0.04meq/gであった。
製造例1と同様のオートクレーブに、グリセリンのPO付加物[三洋化成工業(株)製「サンニックスGP−1500」:1級化率=2%、水酸基価=112mgKOH/g]510部とTPB 0.09部を仕込んだ後撹拌を開始して、オートクレーブと凝縮設備内を0.005MPaまで減圧した。原料供給ラインを通じてPO 1,190部を、反応温度を70〜80℃に保つように制御しながら12時間かけて連続的に液相に投入した。凝縮設備でPOを凝縮し回収するため−30℃の冷媒を循環させた。続いて70℃で4時間熟成した後、水200部を加えて130〜140℃で1時間加熱した。1時間加熱後、水を2時間かけて常圧留去した後、引き続いてスチームを通入しながら圧力を4〜7kPaに保ち、3時間かけて残りの水及び副生低沸点化合物を減圧留去した。続いて高純度水酸化カリウム(純度96%)12部を加えて、130℃で減圧下に撹拌して均一に溶解、脱水した。続いて昇温し、155〜165℃で20時間加熱することにより、PO付加反応時の副反応により生じたアリル基含有化合物のアリル基をプロペニル基へ転位させ、85〜90℃まで冷却した後、水40部を加えて85〜90℃で30分混合し、次いで吸着剤としてのキョーワード600[協和化学工業(株)製]40部を加えて同温度で30分混合した後、ろ過により吸着剤を取り除いた。次いで、リン酸及び水を添加しpH4.0に調整後、昇温し、150℃で5時間加熱することにより、プロペニル基を加水分解させて水酸基に変換した。続いて110〜130℃まで冷却し、減圧脱水した後、90℃まで冷却し、吸着剤としてのキョーワード1000(協和化学工業(株)製)を40部加えて同温度で30分混合した後、ろ過により吸着剤を取り除いて、ポリオキシアルキレンポリオール(a1−3)を得た。(a1−3)の水酸基価は36mgKOH/g、粘度は1000mPa・s/25℃、1級化率は70%、不飽和度は0.006meq/gであった。
PO合成珪酸塩と水を加える前までは製造例1と同様に操作してポリオキシアルキレンポリオールを得た後、水酸化カリウム4.0部を加えて原料供給ラインを通じてEO179部を反応温度が130〜140℃を保つように制御しながら6時間かけて投入した。続いて130〜140℃で3時間熟成した。次に、30部の合成珪酸塩[協和化学工業(株)製;「キョーワード600」]と水40部を加えて60℃で3時間攪拌した。オートクレーブより取り出した後、1ミクロンのフィルターで濾過した後2時間脱水し、ポリオキシアルキレンポリオール(a2−1)を得た。(a2−1)の水酸基価は31mgKOH/g、粘度は1100mPa・s/25℃、1級化率は90%、不飽和度は0.05meq/gであった。
<製造例5>
攪拌棒及び温度計をセットした4つ口フラスコに製造例1で得られたポリオキシアルキレンポリオール(a1−1)330部、HDI[ヘキサメチレンジイソシアネート{デュラネート50M;旭化成ケミカルズ(株)製}]10部を投入し、窒素気流下で120℃10時間反応させて水酸基末端プレポリマー(P−1)を得た。(P−1)の水酸基価は15mgKOH/gであった。
製造例5と同様の4つ口フラスコに製造例3で得られたポリオキシアルキレンポリオール(a1−3)330部、HDI 10部を投入し、窒素気流下で120℃10時間反応させて水酸基末端プレポリマー(P−2)を得た。(P−2)の水酸基価は16mgKOH/gであった。
製造例5と同様の4つ口フラスコに製造例1で得られたポリオキシアルキレンポリオール(a1−1)300部、Mnが3000(水酸基価=37.5mgKOH/g)のポリテトラメチレンエーテルグリコール(a32−1)[PTMG3000{三菱ケミカル(株)製}、総不飽和度=0.000meq/g:以下同様]30部、HDI 10部を投入し、窒素気流下で120℃10時間反応させて水酸基末端プレポリマー(P−3)を得た。(P−3)の水酸基価は13mgKOH/gであった。
製造例5と同様の4つ口フラスコに製造例1で得られたポリオキシアルキレンポリオール(a1−1)272部、Mnが3000(水酸基価=37.5mgKOH/g)のポリテトラメチレンエーテルグリコール(a32−1)68部、HDI 10部を投入し、窒素気流下で120℃10時間反応させて水酸基末端プレポリマー(P−4)を得た。(P−4)の水酸基価は17mgKOH/gであった。
製造例5と同様の4つ口フラスコに製造例3で得られたポリオキシアルキレンポリオール(a1−3)272部、Mnが3000(水酸基価=37.5mgKOH/g)のポリテトラメチレンエーテルグリコール(a32−1)68部、HDI 10部を投入し、窒素気流下で120℃10時間反応させて水酸基末端プレポリマー(P−5)を得た。(P−5)の水酸基価は17mgKOH/gであった。
製造例5と同様の4つ口フラスコに製造例1で得られたポリオキシアルキレンポリオール(a1−1)160部、Mnが3000(水酸基価=37.5mgKOH/g)のポリテトラメチレンエーテルグリコール(a32−1)160部、HDI 10部を投入し、窒素気流下で120℃10時間反応させて水酸基末端プレポリマー(P−6)を得た。(P−6)の水酸基価は18mgKOH/gであった。
製造例5と同様の4つ口フラスコに製造例3で得られたポリオキシアルキレンポリオール(a1−3)160部、Mnが3000(水酸基価=37.5mgKOH/g)のポリテトラメチレンエーテルグリコール(a32−1)160部、HDI 10部を投入し、窒素気流下で120℃10時間反応させて水酸基末端プレポリマー(P−7)を得た。(P−7)の水酸基価は18mgKOH/gであった。
製造例5と同様の4つ口フラスコに製造例1で得られたポリオキシアルキレンポリオール(a1−1)62部、Mnが3000(水酸基価=37.5mgKOH/g)のポリテトラメチレンエーテルグリコール(a32−1)248部、HDI 10部を投入し、窒素気流下で120℃10時間反応させて水酸基末端プレポリマー(P−8)を得た。(P−8)の水酸基価は17mgKOH/gであった。
製造例5と同様の4つ口フラスコに製造例3で得られたポリオキシアルキレンポリオール(a1−3)62部、Mnが3000(水酸基価=37.5mgKOH/g)のポリテトラメチレンエーテルグリコール(a32−1)248部、HDI 10部を投入し、窒素気流下で120℃10時間反応させて水酸基末端プレポリマー(P−9)を得た。(P−9)の水酸基価は18mgKOH/gであった。
製造例5と同様の4つ口フラスコに製造例1で得られたポリオキシアルキレンポリオール(a1−1)28部、Mnが3000(水酸基価=37.5mgKOH/g)のポリテトラメチレンエーテルグリコール(a32−1)280部、HDI 10部を投入し、窒素気流下で120℃10時間反応させて水酸基末端プレポリマー(P−10)を得た。(P−10)の水酸基価は16mgKOH/gであった。
製造例5と同様の4つ口フラスコに製造例1で得られたポリオキシアルキレンポリオール(a1−1)300部、製造例2で得られたポリオキシアルキレンポリオール(a1−2)30部、HDI 10部を投入し、窒素気流下で120℃10時間反応させて水酸基末端プレポリマー(P−11)を得た。(P−11)の水酸基価は13mgKOH/gであった。
製造例5と同様の4つ口フラスコに製造例2で得られたポリオキシアルキレンポリオール(a1−2)300部、HDI 15.1部を投入し、窒素気流下で120℃10時間反応させて水酸基末端プレポリマー(P−12)を得た。(P−12)の水酸基価は4mgKOH/gであった。
製造例5と同様の4つ口フラスコに製造例4で得られたポリオキシアルキレンポリオール(a2−1)330部、Mnが3000(水酸基価=37.5mgKOH/g)のポリテトラメチレンエーテルグリコール(a32−1)30部、HDI 10部を投入し、窒素気流下で120℃10時間反応させて水酸基末端プレポリマー(P−13)を得た。(P−13)の水酸基価は12mgKOH/gであった。
製造例5と同様の4つ口フラスコにグリセリンのPO付加物[三洋化成工業(株)製「サンニックスGH−5000」水酸基価=33mgKOH/g、1級化率=2%](a32−2)300部、プロピレングリコールのPO付加物[三洋化成工業(株)製「サンニックスPP−3000、1級化率=2%」水酸基価=37mgKOH/g](a32−3)30部、HDI 10部を投入し、窒素気流下で120℃10時間反応させて水酸基末端プレポリマー(P’−1)を得た。(P’−1)の水酸基価は13mgKOH/gであった。
製造例5と同様の4つ口フラスコにプロピレングリコールのPO付加物[三洋化成工業(株)製「サンニックスPP−3000」水酸基価=37mgKOH/g、1級化率=2%](a32−3)30部、グリセリンのPO付加物[三洋化成工業(株)製「サンニックスGP−1000」水酸基価=168mgKOH/g、1級化率=2%](a32−4)60部、HDI 10部を投入し、窒素気流下で120℃10時間反応させて水酸基末端プレポリマー(P’−2)を得た。(P’−2)の水酸基価は45mgKOH/gであった。
製造例5と同様の4つ口フラスコにグリセリンのPO付加物[三洋化成工業(株)製「サンニックスGH−5000」水酸基価=33mgKOH/g、1級化率=2%](a32−2)360部、HDI 10部を投入し、窒素気流下で120℃10時間反応させて水酸基末端プレポリマー(P’−3)を得た。(P’−3)の水酸基価は14mgKOH/gであった。
製造例5と同様の4つ口フラスコにMnが3000(水酸基価=37.5mgKOH/g)のポリテトラメチレンエーテルグリコール(a32−1)400部、HDI 10部を投入し、窒素気流下で120℃10時間反応させて水酸基末端プレポリマー(P’−4)を得た。(P’−4)の水酸基価は22mgKOH/gであった。
主剤としてのプレポリマー(P−1)〜(P−13)及び(P’−1)〜(P’−4)、硬化剤(H−1)としてのデュラネートTPA−100[旭化成ケミカルズ(株)製]、触媒(C−1)としてのネオスタンU−600[日東化成(株)製]及び酢酸エチルを表2に記載の部数で混合し、38μm厚みのポリエチレンテレフタレートフィルムに固形分換算の膜厚が50μmとなるようにバーコーターを用いて塗布した。100℃で10分乾燥させた後、25℃で3日間養生して粘着シートを得た。得られた粘着シートを用いて、以下の方法により評価した結果を粘着剤の硬化物のウレタン基濃度とともに表3に示す。
実施例1〜13及び比較例1〜4で得られた粘着シートを200mm×25mmの大きさに裁断し、ステンレス板又はガラス板に貼り合わせ、引張試験機を用い、23℃で引っ張り速度1000mm/分の条件で180°剥離強度(単位:N/25mm)を測定した。測定は5つの試料について行い、その平均値を表3に示した。表面保護シートに使用する場合、浮き剥がれがなく剥がすときに容易に剥がすことができる観点から剥離強度は0.01〜1N/25mmの範囲が好ましい。
尚、ガラス板との貼り合わせについては、固形分換算の膜厚を100μmに変更した以外は上記と同様にして作製した粘着シートについても粘着力を測定して膜厚依存性を評価した。
実施例1〜13及び比較例1〜4の粘着シートの作製において、38μm厚みのポリエチレンテレフタレートフィルムを100μmのOPPフィルムへ、固形分換算の膜厚50μmを400μmに変更した以外は同様に作製し、その後OPPフィルムから粘着剤を剥がし、膜厚400μmのウレタン粘着剤の硬化膜を得た。得られたウレタン粘着剤の硬化膜の弾性率を以下の方法で測定した。
<粘弾性測定条件>
測定装置:Rheogel−E4000[UBM(株)製]
測定治具:固体せん断
測定温度:−30〜100℃
昇温速度:5℃/min
測定周波数:10Hz
粘着剤シートサンプルサイズ:約7mm(縦)×約6mm(横)×0.4mm(厚さ)
実施例1〜13及び比較例1〜4の粘着シートの作製において、「100℃で10分乾燥させた後、25℃で3日間養生」を「100℃で1分乾燥」に変更した以外は同様に作製し、粘着剤の硬化の状態を以下の通り触感にて判定した。
◎:十分硬化している。
○:硬化しているが、指で押さえると指紋が残る。
×:硬化が不十分で、指で押さえると指に粘着剤が付着する。
実施例1〜13及び比較例1〜4で得られた粘着シートの粘着剤面を爪で5回強くこすり、状態を目視で確認し、以下の評価基準で評価した。傷が付きにくい程、粘着剤の硬化物は脆くなく靭性に優れる。
5:傷がつかない。
4:粘着剤表面がくぼむが削りかすが出ない。
3:傷がつくが削りかすが少ない。
2:傷がつき、削りかすが多く出る。
1:1回こすっただけで傷がつき、削りかすが多く出る。
また、実施例1と実施例2の比較から、(a1)の総不飽和度を0.010meq/g以下とすることにより、粘着剤の硬化物の靭性がより向上することが分かる。
Claims (8)
- 分子末端がヒドロキシプロピル基で、且つ、その1級水酸基含有率が少なくとも40%であるポリオキシアルキレンポリオール(a1)及び/又はそのエチレンオキサイド付加物(a2)を含有するポリオール成分(A)と有機ポリイソシアネート成分(B)とを反応させてなるウレタンプレポリマー(P)を含有する2液硬化型ウレタン粘着剤用主剤。
- 前記(a1)及び(a2)の総不飽和度が、それぞれ0.010meq/g以下である請求項1又は2記載の主剤。
- 請求項1〜3のいずれか記載の主剤と、活性水素基又はイソシアネート基を有する架橋剤(C)を含有する硬化剤とを含有する2液硬化型ウレタン粘着剤。
- 請求項4記載の2液硬化型ウレタン粘着剤の硬化物。
- ウレタン基濃度が、用いた主剤中のウレタンプレポリマー(P)と硬化剤中の架橋剤(C)の合計重量に基づいて3〜25重量%である請求項5記載の硬化物。
- 請求項4記載の2液硬化型ウレタン粘着剤を用いてなるウレタン粘着シート。
- 請求項5又は6記載の2液硬化型ウレタン粘着剤の硬化物からなる粘着層を有する光学部材。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017109724 | 2017-06-02 | ||
JP2017109724 | 2017-06-02 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018204000A true JP2018204000A (ja) | 2018-12-27 |
JP6892412B2 JP6892412B2 (ja) | 2021-06-23 |
Family
ID=64955247
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018103121A Active JP6892412B2 (ja) | 2017-06-02 | 2018-05-30 | 2液硬化型ウレタン粘着剤用主剤及び2液硬化型ウレタン粘着剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6892412B2 (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019104901A (ja) * | 2017-12-12 | 2019-06-27 | 三洋化成工業株式会社 | 2液硬化型ウレタン粘着剤用主剤及び2液硬化型ウレタン粘着剤 |
WO2020121993A1 (ja) * | 2018-12-11 | 2020-06-18 | 三洋化成工業株式会社 | 2液硬化性ウレタン粘着剤 |
WO2021075558A1 (ja) * | 2019-10-18 | 2021-04-22 | 三洋化成工業株式会社 | 粘着剤、粘着シート及び光学部材 |
JPWO2021132558A1 (ja) * | 2019-12-26 | 2021-07-01 | ||
JP2021187886A (ja) * | 2020-05-26 | 2021-12-13 | 東ソー株式会社 | ウレタンプレポリマー組成物溶液 |
WO2022118684A1 (ja) * | 2020-12-01 | 2022-06-09 | 三洋化成工業株式会社 | 2液型ポリウレタン接着剤及び被着体 |
WO2022138114A1 (ja) * | 2020-12-21 | 2022-06-30 | 日東電工株式会社 | 表面保護フィルム |
Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6040028A (en) * | 1998-01-13 | 2000-03-21 | Bayer Corporation | Removable polyurethane adhesives with improved temperature resistance properties |
JP2006182795A (ja) * | 2004-12-24 | 2006-07-13 | Mitsubishi Chemicals Corp | ポリウレタン粘着剤組成物、及び粘着シート又は表面保護フィルム |
JP2015004052A (ja) * | 2013-05-24 | 2015-01-08 | 三洋化成工業株式会社 | 2液硬化型接着性皮膜形成用組成物 |
JP2015124335A (ja) * | 2013-12-27 | 2015-07-06 | 東洋インキScホールディングス株式会社 | 積層シート接合用樹脂組成物 |
JP2016117827A (ja) * | 2014-12-19 | 2016-06-30 | ヘンケルジャパン株式会社 | ウレタン粘着剤 |
JP2016204466A (ja) * | 2015-04-17 | 2016-12-08 | 東ソー株式会社 | ウレタンプレポリマーおよびそれを用いた2液型ウレタン粘着剤 |
JP2017210511A (ja) * | 2016-05-24 | 2017-11-30 | 東洋インキScホールディングス株式会社 | 感圧式接着剤、接着フィルムおよび光学積層体 |
JP2018016730A (ja) * | 2016-07-28 | 2018-02-01 | 東洋インキScホールディングス株式会社 | 感圧式接着剤及び接着フィルム |
-
2018
- 2018-05-30 JP JP2018103121A patent/JP6892412B2/ja active Active
Patent Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6040028A (en) * | 1998-01-13 | 2000-03-21 | Bayer Corporation | Removable polyurethane adhesives with improved temperature resistance properties |
JP2006182795A (ja) * | 2004-12-24 | 2006-07-13 | Mitsubishi Chemicals Corp | ポリウレタン粘着剤組成物、及び粘着シート又は表面保護フィルム |
JP2015004052A (ja) * | 2013-05-24 | 2015-01-08 | 三洋化成工業株式会社 | 2液硬化型接着性皮膜形成用組成物 |
JP2015124335A (ja) * | 2013-12-27 | 2015-07-06 | 東洋インキScホールディングス株式会社 | 積層シート接合用樹脂組成物 |
JP2016117827A (ja) * | 2014-12-19 | 2016-06-30 | ヘンケルジャパン株式会社 | ウレタン粘着剤 |
JP2016204466A (ja) * | 2015-04-17 | 2016-12-08 | 東ソー株式会社 | ウレタンプレポリマーおよびそれを用いた2液型ウレタン粘着剤 |
JP2017210511A (ja) * | 2016-05-24 | 2017-11-30 | 東洋インキScホールディングス株式会社 | 感圧式接着剤、接着フィルムおよび光学積層体 |
JP2018016730A (ja) * | 2016-07-28 | 2018-02-01 | 東洋インキScホールディングス株式会社 | 感圧式接着剤及び接着フィルム |
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
前川雄一: ""ウレタン樹脂用新規PPGの塗膜防水材用途への展開"", 三洋化成ニュース, JPN6020018300, 2014, ISSN: 0004473417 * |
Cited By (24)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019104901A (ja) * | 2017-12-12 | 2019-06-27 | 三洋化成工業株式会社 | 2液硬化型ウレタン粘着剤用主剤及び2液硬化型ウレタン粘着剤 |
JPWO2020121993A1 (ja) * | 2018-12-11 | 2021-10-07 | 三洋化成工業株式会社 | 2液硬化性ウレタン粘着剤 |
WO2020121993A1 (ja) * | 2018-12-11 | 2020-06-18 | 三洋化成工業株式会社 | 2液硬化性ウレタン粘着剤 |
JP7244544B2 (ja) | 2018-12-11 | 2023-03-22 | 三洋化成工業株式会社 | 2液硬化性ウレタン粘着剤 |
KR102671540B1 (ko) | 2019-10-18 | 2024-05-31 | 산요가세이고교 가부시키가이샤 | 점착제, 점착 시트 및 광학 부재 |
JP7198943B2 (ja) | 2019-10-18 | 2023-01-04 | 三洋化成工業株式会社 | 粘着剤、粘着シート及び光学部材 |
CN114555751B (zh) * | 2019-10-18 | 2023-09-08 | 三洋化成工业株式会社 | 粘合剂、粘合片和光学构件 |
JPWO2021075558A1 (ja) * | 2019-10-18 | 2021-12-23 | 三洋化成工業株式会社 | 粘着剤、粘着シート及び光学部材 |
KR20220053636A (ko) * | 2019-10-18 | 2022-04-29 | 산요가세이고교 가부시키가이샤 | 점착제, 점착 시트 및 광학 부재 |
WO2021075558A1 (ja) * | 2019-10-18 | 2021-04-22 | 三洋化成工業株式会社 | 粘着剤、粘着シート及び光学部材 |
CN114555751A (zh) * | 2019-10-18 | 2022-05-27 | 三洋化成工业株式会社 | 粘合剂、粘合片和光学构件 |
KR102697511B1 (ko) | 2019-12-26 | 2024-08-21 | 산요가세이고교 가부시키가이샤 | 2 액 경화형 우레탄 점착제, 2 액 경화형 우레탄 점착제의 경화물 및 우레탄 점착 시트 |
JP7323644B2 (ja) | 2019-12-26 | 2023-08-08 | 三洋化成工業株式会社 | 2液硬化型ウレタン粘着剤、2液硬化型ウレタン粘着剤の硬化物及びウレタン粘着シート |
CN114901774B (zh) * | 2019-12-26 | 2023-11-03 | 三洋化成工业株式会社 | 二液固化型聚氨酯粘合剂、二液固化型聚氨酯粘合剂的固化物和聚氨酯粘合片 |
CN114901774A (zh) * | 2019-12-26 | 2022-08-12 | 三洋化成工业株式会社 | 二液固化型聚氨酯粘合剂、二液固化型聚氨酯粘合剂的固化物和聚氨酯粘合片 |
WO2021132558A1 (ja) * | 2019-12-26 | 2021-07-01 | 三洋化成工業株式会社 | 2液硬化型ウレタン粘着剤、2液硬化型ウレタン粘着剤の硬化物及びウレタン粘着シート |
KR20220062406A (ko) * | 2019-12-26 | 2022-05-16 | 산요가세이고교 가부시키가이샤 | 2 액 경화형 우레탄 점착제, 2 액 경화형 우레탄 점착제의 경화물 및 우레탄 점착 시트 |
JPWO2021132558A1 (ja) * | 2019-12-26 | 2021-07-01 | ||
JP2021187886A (ja) * | 2020-05-26 | 2021-12-13 | 東ソー株式会社 | ウレタンプレポリマー組成物溶液 |
JP7419968B2 (ja) | 2020-05-26 | 2024-01-23 | 東ソー株式会社 | ウレタンプレポリマー組成物溶液 |
JP7295341B2 (ja) | 2020-12-01 | 2023-06-20 | 三洋化成工業株式会社 | 2液型ポリウレタン接着剤及び被着体 |
JPWO2022118684A1 (ja) * | 2020-12-01 | 2022-06-09 | ||
WO2022118684A1 (ja) * | 2020-12-01 | 2022-06-09 | 三洋化成工業株式会社 | 2液型ポリウレタン接着剤及び被着体 |
WO2022138114A1 (ja) * | 2020-12-21 | 2022-06-30 | 日東電工株式会社 | 表面保護フィルム |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6892412B2 (ja) | 2021-06-23 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6892412B2 (ja) | 2液硬化型ウレタン粘着剤用主剤及び2液硬化型ウレタン粘着剤 | |
JP6814781B2 (ja) | 2液硬化型ウレタン粘着剤用主剤及び2液硬化型ウレタン粘着剤 | |
KR102543788B1 (ko) | 2 액 경화성 우레탄 점착제 | |
JP5394450B2 (ja) | ドライラミネート用接着剤 | |
JP2006307197A (ja) | 粘着剤組成物 | |
JP5918323B2 (ja) | 印刷インキ用バインダー及びこれを用いた印刷インキ | |
JP6907732B2 (ja) | 粘着剤用組成物、粘着剤、および粘着シート | |
JP2015004052A (ja) | 2液硬化型接着性皮膜形成用組成物 | |
CN114901774B (zh) | 二液固化型聚氨酯粘合剂、二液固化型聚氨酯粘合剂的固化物和聚氨酯粘合片 | |
JP7295933B2 (ja) | 硬化性ウレタン組成物 | |
JP5001135B2 (ja) | 活性エネルギー線硬化性ホットメルト粘着剤組成物 | |
JP6023506B2 (ja) | 接着性向上剤及びそれを用いてなる接着剤 | |
JP2017178976A (ja) | 印刷インキ用バインダー及びこれを用いた印刷インキ | |
JP2019206661A (ja) | ポリウレタンウレア樹脂形成性組成物 | |
JP7198943B2 (ja) | 粘着剤、粘着シート及び光学部材 | |
JP2022134107A (ja) | 硬化性ウレタン組成物及びその硬化物 | |
JP7181912B2 (ja) | 接着性向上剤及びそれを用いてなる接着剤 | |
JP2009242725A (ja) | 粘着剤組成物 | |
JP2015174999A (ja) | 印刷インキ用バインダー及びこれを用いた印刷インキ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20190301 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20191211 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20191224 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20200220 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20200609 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20200805 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20201007 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20210330 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20210414 |
|
C60 | Trial request (containing other claim documents, opposition documents) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60 Effective date: 20210414 |
|
A911 | Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20210421 |
|
C21 | Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21 Effective date: 20210426 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20210525 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20210527 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6892412 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |