JP2018196394A - 水田作業機 - Google Patents
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Abstract
Description
すなわち、キースイッチがオン操作されている状態において、主変速レバーが走行停止状態をもたらす特定位置としてのエンジン停止位置に操作されると、そのとき苗残量センサが植付け用苗の残量が少なくなっていれば、エンジン自動停止処理を実行し、そのエンジン自動停止処理にてエンジンの作動を停止させたのちに、主変速レバーがエンジン停止位置から外れて別の操作位置に操作されると、エンジン自動始動処理を実行するように構成されるものである。
要するに、従来構成は、同一の操作具の操作に基づいて、エンジン自動停止処理とエンジン自動始動処理とを夫々実行するように構成されていた。
前記走行機体に機体各部の作動を制御する制御手段が備えられ、
前記制御手段が、キースイッチがオン操作されている状態において、前記エンジンの作動を停止させるエンジン自動停止処理、及び、そのエンジン自動停止処理にて前記エンジンの作動を停止させたのちに前記エンジンを始動させるエンジン自動始動処理を実行するように構成されているものであって、その第1特徴構成は、
前記制御手段が、前記キースイッチ以外の操作具であり且つ異なる2つの操作具のうちのいずれか一方の操作具のエンジン停止用の操作に伴って、前記エンジン自動停止処理を実行し、前記2つの操作具のうちの他方の操作具のエンジン始動用の操作に伴って、前記エンジン自動始動処理を実行するように構成されている点にある。
前記一方の操作具が、通常操作領域に沿って移動操作されることにより被操作対象の作動状態を切り換えるように構成され、且つ、前記通常操作領域に連なるエンジン停止用の所定操作位置に移動操作自在に構成され、
前記制御手段が、前記一方の操作具が前記エンジン停止用の所定操作位置に操作されるに伴って、前記エンジン自動停止処理を実行するように構成され、
前記一方の操作具が前記エンジン停止用の所定操作位置に操作されている状態で、その一方の操作具を位置保持自在な位置保持手段が備えられている点にある。
その結果、エンジン自動停止処理を実行してエンジンを停止させている状態であることを、操作者に認識させ易いものとなり、誤操作のおそれが少ないものになる。
前記位置保持手段が、前記一方の操作具の前記通常操作領域と前記エンジン停止用の所定操作位置との間での操作に移動抵抗を付与する弾性押圧式のデテント機構にて構成されている点にある。
前記制御手段が、前記作業装置を昇降駆動するアクチュエータの作動を制御するように構成され、且つ、前記エンジン自動停止処理を実行するときは、前記作業装置が設定位置に位置するように前記アクチュエータを作動させる昇降操作処理を実行するように構成されている点にある。
前記制御手段が、前記一方の操作具のエンジン停止用の操作に伴って、前記昇降操作処理を実行したのちに、前記エンジン自動停止処理を実行するように構成されている点にある。
前記作業装置が、苗のせ台に載置されたマット苗から1株ずつ植付け苗を切り出して田面に植付ける植付け機構を備えた苗植付装置である点にある。
図5に示すように、ステアリングハンドル14を支持するよう立設されたハンドルポスト55には支持ブラケット56が固着され、この支持ブラケット56の左側端部には、支軸57を介してデテント板58が横向き支点a周りに前後揺動可能に支持され、このデテント板58に主変速レバー46が前後向き支点b周りに左右揺動可能に支持されている。
ハンドルポスト55を立設支持する支持枠59に、横向き支点c周りに回動可能に中継回動部材60が支持されており、この中継回動部材60とデテント板58とが連係ロッド61を介して連係され、さらに、この中継回動部材60と、主変速装置41の変速操作軸62に連結された変速アーム63とが操作ロッド64を介して連係されている。
つまり、前進変速操作径路F、後進変操作径路R、及び、中立位置Nの夫々が、通常操作領域Zに対応するものである。
この位置保持手段Aは、主変速レバー53の通常操作領域Zとエンジン停止位置ESとの間での操作に移動抵抗を付与する弾性押圧式のデテント機構にて構成されている。
図8及び図9に示すように、ガイド板65に備えられており、主変速レバー53が前進変速操作径路F又は後進変操作径路Rから中立位置Nに操作されたときに、ねじりバネ70の付勢力に抗してエンジン停止位置ESに移動することを牽制し、且つ、手動操作にてエンジン停止位置ESに操作することを許容するとともに、エンジン停止位置ESに操作されたのちは、主変速レバー53が前進側中立位置Nfに移動することを牽制する(主変速レバー53をエンジン停止位置ESに位置保持する)ように構成されている。
つまり、主変速レバー53をローラ72により受止めて、ねじりバネ70の付勢力に抗して位置保持可能で、且つ、主変速レバー53を手動で操作することによりローラ72が退避可能となるような位置で、揺動アーム71が停止するように構成されている。
主変速レバー53が前進変速操作径路Fに操作されている前進走行状態、あるいは、後進変速操作径路Rに操作されている後進走行状態において、機体停止用のブレーキ操作具52が踏み込み操作されると、主変速レバー53が中立位置Nにまで強制的に復帰操作されるように、主変速レバー53とブレーキ操作具52とが連動連係されている。
副変速レバー54は、植付け変速状態に対応する「植付位置」と路上走行用変速状態に対応する「路上走行位置」とに切り換え自在であり、この副変速レバー54が「植付位置」に操作されているか否かを検出する副変速センサS3が設けられている。
図13に示すように、横軸芯P周りに左右中央の接地フロート23の後部が上下に揺動自在に支持アーム31に支持され、この接地フロート23の高さを検出するポテンショメータからなるフロートセンサS4が備えられており、機体の進行に伴って接地フロート23が田面Gに接地追従しながら、フロートセンサS4の検出値により苗植付装置4に対する中央の接地フロート23の高さ、言い換えると、田面Gからの苗植付装置4の高さを検出することができる。
このことにより、苗植付装置4が田面Gから設定高さに維持されることになる。このような制御装置Hによる制御動作が自動昇降制御に相当する。
又、詳述はしないが、リンク機構6の後上部に、走行機体3に対する苗植付装置4の左右傾斜姿勢を変更操作自在なローリング機構33が備えられ、このローリング機構33は苗植付装置4の左右傾斜角を変更操作自在な電動モータ33aを備えて構成されている。
そして、このような制御装置Hによる制御動作が自動ローリング制御に相当する。
例えば、畦際で旋回走行するような場合に、操作レバー38が中立位置Nから一旦第2上昇位置U2に操作されると、植付クラッチ40を遮断状態に操作して、自動昇降制御及び自動ローリング制御を停止し、苗植付装置4を上昇させる。
旋回走行が終了して、操作レバー38を第2下降位置D2に操作すると(第2下降位置D2に操作して中立位置Nに復帰すると)、苗植付装置4を下降させ、中央の接地フロート23が田面Gに接地すると、自動昇降制御及び自動ローリング制御を開始して、苗植付装置4が田面Gに接地して停止した状態となる。
操作レバー38を第2下降位置D2に操作して中立位置Nに復帰した後、苗の植え付け開始位置まで走行したのち、操作レバー38を再び第2下降位置D2に操作すると、自動昇降制御及び自動ローリング制御が作動した状態で、植付クラッチ40を入り状態にして植付作業を実行する状態に切り換える。
又、キースイッチ90が電源切り位置(OFF)に操作されても、直ちに電源の供給が停止されるのではなく、自己保持回路91によって電源供給が継続されるようになっており、キースイッチ90が電源切り位置(OFF)に操作されたときにおける各部の動作状態を図示しない不揮発性メモリに書き込み記憶させたのちに、自己保持回路91を遮断して電源供給を停止するように構成されている。また、キースイッチ90が始動位置(ST)に操作されたときには、バッテリーVとスタータ93との間の電源供給路に介装されたスターター起動用のリレー92をオン状態に切り換えてスターター93を作動させてエンジン12を始動させることになる。
尚、以下の説明では、自動入切スイッチSWは入り状態に操作されているものとする。
図16〜図18に示すように、主変速レバー53がエンジン停止位置ESに操作されて、停止位置検出スイッチS2がオン状態になり、その状態が設定時間以上継続すると、エンジン停止条件が成立する(ステップ1,2)。
例えば、マーカー52の作動状態や植付クラッチ40等の作動状態等である。
このように電力遮断状態に切り換えられたのち、エンジン12を始動させるためには、操作者がキースイッチ90を始動位置(ST)に操作することで対応できる。つまり、キースイッチ90が始動位置(ST)に操作されると、駆動回路97が作動して断続回路96を電力供給状態に切り換えるので、制御装置Hやその他の電装品にも電力が供給され、エンジン12の始動も行われることになる。
このときの情報表示部36の表示内容としては、例えば、図15(d)に示すように、数値表示部37を利用して「N―ST」という表示を行うように構成されている。
(1)上記実施形態では、主変速レバー53がエンジン停止位置ESに操作されて、エンジン停止センサS2がオン状態になり、その状態が設定時間(例えば数秒間)以上継続すると、エンジン停止条件が成立する構成としたが、このような構成に代えて次のa〜eに記載した構成でもよく、又、その他の種々の条件を用いることができる。
b.ブレーキペダル52が踏み込み操作されたこと。
c.主変速レバー53が中立位置Nに操作されたこと。
d.走行停止状態で植付クラッチ40を遮断状態に操作すること。
e.走行停止状態で苗植付装置4を手動操作にて上昇位置にまで上昇させたこと。
f.主クラッチを備えるものであれば、主クラッチの切り操作が行われたこと。
条件a.の場合には、上記した操作具以外の操作具がエンジン停止条件のための操作具となる。他の条件b〜e等の場合にも同様に、エンジン自動始動処理を実行するための条件エンジン停止条件のための操作具とは異なる操作具を用いることが条件となる。
又、このような構成に代えて、昇降操作処理を実行することなく、苗植付装置4が田面Gに接地している状態でそのままエンジン12を停止させるようにしてもよい。
4 作業装置(苗植付装置)
5 アクチュエータ(油圧シリンダ)
12 エンジン
21 苗のせ台
22 植付け機構
41 被操作対象(主変速装置)
52 他方の操作具(ブレーキ操作具)
53 一方の操作具(主変速レバー)
90 キースイッチ
A 位置保持手段(デテント機構)
ES 所定操作位置
H 制御手段
Z 通常操作領域
Claims (1)
- エンジンを搭載した走行機体に作業装置が連結され、
前記走行機体に機体各部の作動を制御する制御手段が備えられ、
前記制御手段が、キースイッチがオン操作されている状態において、前記エンジンの作動を停止させるエンジン自動停止処理、及び、そのエンジン自動停止処理にて前記エンジンの作動を停止させたのちに前記エンジンを始動させるエンジン自動始動処理を実行するように構成されている水田作業機であって、
前記制御手段が、前記キースイッチ以外の操作具のエンジン停止用の操作に伴って、前記エンジン自動停止処理及び前記エンジン自動始動処理を実行し、
前記制御手段が、前記エンジン自動停止処理を実行する場合、それまで実行していた前記作業装置の作業における各部の動作状態について記憶し、前記エンジン自動始動処理を実行する場合、記憶した前記動作状態と同じ状態を再現可能に構成されている水田作業機。
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