JP2003250315A - 乗用型作業機 - Google Patents

乗用型作業機

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JP2003250315A JP2002057611A JP2002057611A JP2003250315A JP 2003250315 A JP2003250315 A JP 2003250315A JP 2002057611 A JP2002057611 A JP 2002057611A JP 2002057611 A JP2002057611 A JP 2002057611A JP 2003250315 A JP2003250315 A JP 2003250315A
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operated
arm
pedal
shaft
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Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 従来、トラクタの後部に作業機を昇降自在に
装着した乗用型作業機において、トラクタのステアリン
グハンドルの下方に設けた操作パネルに各種情報を表示
するランプや画面や計器等の表示装置を設置したものが
ある。然乍ら、従来のものは、ステアリングハンドルの
下方に表示装置があるので、操縦者が機体を操縦する際
には、機体前方を見てる状態から表示装置を見るために
下を見なければならず、直進作業を行なう場合において
課題があった。また、表示装置は機体に固定されて定位
置にあるので、操縦者の体格によっては見ずらい場合が
あり、操縦作業性において課題があった。 【解決手段】 乗用型走行車両1の後部に作業装置3を
昇降自在に装着した乗用型作業機において、乗用型走行
車両1の機体前方部に作業装置3の状態を表示する表示
装置203を上下移動自在に設けた乗用型作業機。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、トラクター等の
動力車両に各種作業装置を装着した乗用型農作業機や乗
用型田植機・乗用型野菜移植機・乗用型い草移植機等の
乗用型苗植機や乗用型収穫機やその他土木作業機を装着
した乗用型土木建設機械等の乗用型作業機に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】この種、従来技術としては、トラクタの
後部に作業機を昇降自在に装着した乗用型作業機におい
て、トラクタのステアリングハンドルの下方に設けた操
作パネルに各種情報を表示するランプや画面や計器等の
表示装置を設置したものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】然乍ら、この従来のも
のは、ステアリングハンドルの下方にランプや画面や計
器等の表示装置があるので、操縦者が機体を操縦する際
には、機体前方を見てる状態から表示装置を見るために
下を見なければならず、直進作業を行なう場合において
課題があった。また、表示装置は機体に固定されて定位
置にあるので、操縦者の体格によっては見ずらい場合が
あり、操縦作業性において課題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決すべ
く、請求項1記載の発明は、乗用型走行車両1の後部に
作業装置3を昇降自在に装着した乗用型作業機におい
て、乗用型走行車両1の機体前方部に作業装置3の状態
を表示する表示装置203を上下移動自在に設けた乗用
型作業としたものである。従って、操縦者が機体を操縦
する際に機体前方を見てる状態のままで表示装置203
を見ることができて、作業装置3の状態を確認しつつ操
縦が行なえて作業装置3の誤操作を防止しながら操縦が
容易に行なえる。また、表示装置203は上下移動自在
であるから、操縦者の体格や作業状態に応じて自由に表
示装置203を上下調節して、見やすい状態にすること
ができ、操縦作業性がとても良い。更に、表示装置20
3を最下降位置まで下げておくと、機体の収納時や路上
走行時に邪魔にならず、機体収納及び路上走行が容易で
ある。
【0005】請求項2記載の発明は、表示装置203に
センターマスコット201を上下調節自在に設けた請求
項1記載の乗用型作業機としたものである。従って、請
求項1記載の発明の作用に加えて、センターマスコット
201を操縦者の見やすい上下位置に調節して、操縦者
はこのセンターマスコット201を見ながら直進操縦が
容易に行なえ、且つ、このセンターマスコット201は
表示装置203に設けられているので表示装置203の
確認も容易であるから、作業装置3の誤操作を防止しな
がら直進操縦が容易に行なえる。
【0006】
【発明の効果】請求項1記載の発明によると、作業装置
3の状態を確認しつつ操縦が行なえて作業装置3の誤操
作を防止しながら操縦が容易に行なえる。また、操縦者
の体格や作業状態に応じて自由に表示装置203を上下
調節して、見やすい状態にすることができ、操縦作業性
がとても良い。更に、表示装置203を最下降位置まで
下げておくと、機体収納及び路上走行が容易である。
【0007】請求項2記載の発明によると、請求項1記
載の発明の作用に加えて、センターマスコット201を
操縦者の見やすい上下位置に調節して、操縦者はこのセ
ンターマスコット201を見ながら直進操縦が容易に行
なえ、且つ、このセンターマスコット201は表示装置
203に設けられているので表示装置203の確認も容
易であるから、作業装置3の誤操作を防止しながら直進
操縦が容易に行なえる。
【0008】従って、従来技術の課題を解消して、容易
に作業が行える。
【0009】
【発明の実施の形態】この発明の一実施例である8条植
え乗用型田植機を図面に基づき詳細に説明する。走行車
両1に昇降用リンク装置2で作業装置の一種である田植
装置3を装着すると共に施肥装置4を設け、全体で乗用
施肥田植機として構成されている。走行車両1は、駆動
輪である左右各一対の前輪6,6および後輪7,7を有
する四輪駆動車両である。
【0010】左右メインフレーム10,10の前部にミ
ッションケース11がボルトにて固定され、左右メイン
フレーム10,10上にはゴムマウントM…を介して水
冷式のエンジン12が搭載されており、該ミッションケ
ース11の後部上面に油圧ポンプ13が一体に組み付け
られ、またミッションケース11の前部からステアリン
グポスト14が上方に突設されている。
【0011】そして、ステアリングポスト14の上端部
にステアリングハンドル16と操作パネル17が設けら
れている。機体の上部には操縦用のフロアとなる合成樹
脂よりステップが一体に形成された機体カバー19が取
り付けられ、エンジン12の上方部に操縦席20が設置
されている。
【0012】機体カバー19は、機体前部を覆う前部カ
バー19aと機体後部の左右中央部を覆う後部中央カバ
ー19bと機体後部の左右部を覆い後部中央カバー19
bの左右両側に配置された後部左右カバー19c・19
cとから構成されている。前部カバー19aの左右両側
上面には、平面状のステップ面が形成されており、後部
中央カバー19bと後部左右カバー19c・19cの上
面にも連続した平面状のステップ面が形成されている。
操縦席20は、後部中央カバー19bの上面前側に取付
けられている。
【0013】従って、田植装置3や施肥装置4に対する
各種操作及び苗載台163への予備苗供給や施肥装置4
への肥料供給時に、操縦者(作業者)は操縦席20左右
両側の後部左右カバー19c・19c上を移動するが、
その時、後部左右カバー19c・19cは各々一体のも
のであるから上面に継ぎ目がないので、作業者が足を引
っ掛けてつまづくような事態が回避できて、能率良く然
も安全に作業が行なえる。
【0014】また、この8条植え乗用型田植機を6条植
え乗用型田植機にする場合には、単に、後部中央カバー
19bをのけて後部左右カバー19c・19cをくっつ
けるだけで後部カバーを得ることができるので、製造コ
ストも安価なものとなり、生産性が良くて、安い機械を
消費者に供給することができる。
【0015】前輪6,6は、ミッションケース11の側
方に変向可能に設けた前輪支持ケース22,22に軸支
されている。また、後輪7,7は、ローリング杆23の
左右両端部に一体に取り付けた後輪支持ケース24,2
4に軸支されている。ローリング杆23は左右メインフ
レーム10,10の後端部を連結した横フレーム10a
に突設したローリング軸25で進行方向と垂直な面内で
回動自在に支持されている。
【0016】また、左右メインフレーム10,10の前
部には両者を繋ぐ平面視コ字状の前部連結フレーム10
bの下部が溶接固定され、その前部連結フレーム10b
に左右方向に延びる前横パイプフレーム10cが溶接固
定され、更に、その前横パイプフレーム10cに上方に
向けてL字状鋼板よりなる支持板10d…が溶接固定さ
れている。そして、支持板10d…の上部に左右に2本
づつ設けたカバー支持パイプ10e…の前部がボルトに
て固定されている。
【0017】そして、カバー支持パイプ10e…の各後
部は、左右方向に延びる後横パイプフレーム10fにて
一体に溶接固定されている。この後横パイプフレーム1
0fは、左右メインフレーム10,10の後端部に溶接
された昇降用リンク装置2の前部を回動自在に支持する
左右縦フレーム10g,10gの上部より前方に向けて
延びる支持フレーム10hの前端に溶接した横角パイプ
10iに連結材10j,10jを介して連結固定されて
いる。
【0018】そして、前記機体カバー19の後半部は、
上記のカバー支持パイプ10e…及び後横パイプフレー
ム10f上に載置されて支持固定されている。一方、カ
バー支持パイプ10e…のうち右内側に設けたカバー支
持パイプ10eには、ラジエータ固定アーム10k,1
0kが溶接固定してあり、このラジエータ固定アーム1
0k,10kにエンジン12のラジエータ12aがボル
トにて固定されている。即ち、エンジン12は左右メイ
ンフレーム10,10上に搭載され、ラジエータ12a
はカバー支持パイプ10eに固定されて、両者は別部材
に装着された構成となっている。従って、ラジエータ1
2aはエンジン12に直接取付けられていないので、エ
ンジン12の振動を直接受けないので破損することが少
なく、然も、エンジン12の側方で機体カバー19を支
持する部材であるカバー支持パイプ10eにて支持でき
て、機体構成が簡潔なものとなり、軽量でコンパクトな
田植機を得ることができる。
【0019】エンジン12の回転動力は、ベルト31を
介して油圧ポンプ13の駆動軸であるカウンタ軸32に
伝えられ、さらに該カウンタ軸からベルト33を介して
油圧式変速装置HSTの入力軸35に伝えられ、油圧式
変速装置HSTの出力軸36からベルトを介してミッシ
ョン入力軸34に伝えられる。尚、ミッション入力軸3
4上には、メインクラッチ43が設けられており、油圧
式変速装置HSTの駆動力はメインクラッチ43を介し
てミッション入力軸34に伝動される。メインクラッチ
43は周知の多板クラッチであり、図中の44はメイン
クラッチ軸側の摩擦板、45はミッション入力軸側の摩
擦板、46は両摩擦板を押し付けるスプリング、47,
48は切替操作用の固定部材と摺動部材である。このよ
うに、ラジエータ12aと左右反対側のエンジン12側
方に伝動系が配置されており、即ち、エンジン12の左
右一側にはラジエータ12aを配置し、エンジン12の
左右他側には伝動系が配置されているので、機体の左右
バランスが良くて然も機体構成が小型化できて走行性能
の優れた田植機を得ることができる。
【0020】ミッションケース11のケーシング40の
前部には、ミッション入力軸34、カウンタ軸50、走
行一次軸51、走行二次軸52、植付一次軸53、植付
二次軸54がそれぞれ平行に支承されている。ミッショ
ン入力軸34のギヤG1とカウンタ軸50のギヤG2、
およびギヤG2と走行一次軸51のギヤG3がそれぞれ
互いに噛合しており、ミッション入力軸34の回転が走
行一次軸51に順方向に伝えられる。
【0021】主変速装置Bとして、走行一次軸51に前
記ギヤG3とギヤG4がそれぞれ定位置に嵌着され、走
行二次軸52に互いに一体に成形されたギヤG5,G6
が軸方向に摺動自在に嵌合している。シフタ56でギヤ
G5,G6を移動させ、ギヤG4,G5が噛合すると低
速の作業速、ギヤG3とギヤG4が噛合すると高速の路
上走行速になる。また、植付一次軸53にはギヤG4に
常時噛合するギヤG7とバックギヤG8が嵌着されてお
り、ギヤG6をバックギヤG8に噛合させると後進速に
なる。ギヤG5,G6がいずれのギヤとも噛合しない位
置がニュートラルになる。この主変速装置Bの操作する
チェンジレバー90は操作パネル17に設けられてい
る。
【0022】また、株間変速装置Cとして、植付一次軸
53に互いに一体に成形されたギヤG9,G10が軸方
向に摺動自在に嵌合しているとともに、植付二次軸54
にギヤG11,G12がそれぞれ取り付けられている。
シフタ57でギヤG9,G11を適宜に移動させること
により、ギヤG9とギヤG10、ギヤG10とギヤ1
1、およびギヤG10とギヤG12の3通りの組み合わ
せが得られ、3段階の株間切替を行える。植付二次軸5
4からベベルギヤG13,G14を介して植付部伝動軸
58に伝動される。
【0023】ケーシング40の後部には、リヤアクスル
60,60とフロントアクスル61,61が支承され、
前記走行二次軸52からリヤデフ装置Dを介してリヤア
クスル60,60に伝動されるとともに、リヤデフ装置
Dからフロントデフ装置Eを介して左右フロントアクス
ル61,61に伝動される。そして、左右フロントアク
スル61,61により各々左右前輪6,6が駆動回転さ
れる構成となっている。
【0024】リヤデフ装置Dは、走行二次軸52のギヤ
G15に噛合するギヤG16が外周部に形成された容器
63を備え、該容器内の縦軸64に取り付けた一次ベベ
ルギヤG17と左右のリヤアクスル60,60に各別に
取り付けた二次ベベルギヤG18,G18とが互いに噛
合する状態で収納されており、各アクスルに伝動される
駆動力が適宜変動するようになっている。
【0025】フロントデフ装置Eもリヤデフ装置Dと同
様の構成で、図中の65は容器、66は縦軸、G19は
リヤデフ装置側のギヤ、G20はフロントデフ装置側の
ギヤ、G21は縦軸66に取り付けたベベルギヤ、G2
2はフロントアクスル61に取り付けたベベルギヤであ
る。上記リヤデフ装置Dおよびフロントデフ装置Eには
デフ機能を停止し、左右両アクスルに駆動力が均等に伝
動されるようにするデフロック装置F,Hが設けられて
いる。このデフロック装置F(H)は、容器63(6
4)に形成された爪69(70)とアクスルの角棒部に
嵌合するデフロック部材71(72)の爪73(74)
とアクスル50(51)を互いに固定するようになって
いる。この後輪のデフロック装置Fを操作するデフロッ
クレバー91は操作パネル17に設けられている。尚、
前輪のデフロック装置Hは、機体カバー19に設けたデ
フロックペダル91’を踏み込むとデフ機能が停止され
る構成となっている。このデフロックレバー91及びデ
フロックペダル91’は、共に機体の前部に配置されて
おり、例えば圃場の畦を乗り越えて機体を圃場から出す
時等に、操縦者は機体から降りて機体の前方に立って
(自分の身体をウエイト代わりにする為に機体の前端部
に乗って)機体を前進若しくは後進させてこの畦越えを
安全に行うが、この時、左右前輪6,6の何れか又は左
右後輪7,7の何れかが空回りした場合に即座に操縦者
は機体前部にあるデフロックレバー91及びデフロック
ペダル91’を容易な姿勢で操作できてデフロック状態
にして安全に畦越えを行うことができる。
【0026】リヤアクスル60,60はベベルギヤG2
3,G24,…によってサイドクラッチ軸76,76に
伝動連結され、さらに該サイドクラッチ軸からリヤ出力
軸77,77にサイドクラッチI,Iを介して伝動され
る。サイドクラッチIは多板クラッチであり、80はサ
イドクラッチ軸側の摩擦板、81はリヤ出力軸側の摩擦
板である。82はリヤ出力軸77に摺動自在に嵌合する
作動筒で、板ばね83によって両摩擦板を押し付ける方
向に付勢されており、常時はサイドクラッチIが入った
状態となっている。シフタ85Iで作動筒82を付勢方
向と逆向きに移動させると、サイドクラッチIが切れ
る。
【0027】更に、リヤ出力軸77,77には後輪ブレ
ーキ装置J,Jが設けられている。後輪ブレーキ装置J
は、リヤ出力軸77に取り付けたディスク87,…にプ
レッシャプレート88,…を押し付けて制動するもので
あり、このプレッシャプレート88,…の作動はシフタ
85Jで行う。すなわち、常時はサイドクラッチIが入
で、後輪ブレーキ装置Jが掛かっていない状態であり、
シフタ85Iを操作して作動筒82を付勢方向と逆向き
に移動させるとサイドクラッチIが切れ、シフタ85J
を操作すると後輪ブレーキ装置Jが掛かるのである。こ
れらサイドクラッチIおよび後輪ブレーキ装置Jの操作
(左右シフタ85I・85Jの操作)は、後述の機体カ
バー19上に設けたペダル140で行う。尚、左右シフ
タ85Iには、左右クラッチ操作アーム86Iの基部が
固着されており、左右シフタ85Jには、左右ブレーキ
操作アーム86Jの基部が固着されている。
【0028】リヤ出力軸77,77の後端部はケーシン
グ40外に突出し、この突出端部に前記後輪支持ケース
24,24に伝動する左右後輪伝動軸89,89が接続
されている。そして、この左右後輪伝動軸89,89に
より各々左右後輪7,7が駆動回転される構成となって
いる。
【0029】チェンジレバー90の操作位置は、後から
前方に操作する順に後進速、ニュートラル、作業速、路
上走行速となっている。また、デフロックレバー91を
前方に操作するとデフロック、後方に操作するとデフオ
ンとなる。従って、圃場内で田植作業を行なう場合に
は、デフロックレバー91をデフロックにし、チェンジ
レバーを作業速にシフトし、田植装置3の苗載台に苗を
載置し施肥装置4の肥料タンクに粒状肥料入れて、各部
を駆動させて前進すると、左右後輪7,7のデフロック
装置Fはデフロックされてデフ機能が停止した状態であ
るので、機体の直進性が良くて良好な田植作業と施肥作
業が同時に行なえる。また、路上走行の場合には、リヤ
デフ装置D及びフロントデフ装置E共にデフ機能が働く
状態に操作すれば、安全に走行できる。
【0030】油圧式変速装置HSTは、操縦席20の右
側に設けられたHST操作レバー110にて操作され
る。機体斜め前方から見た作動説明用斜視図である図7
に示すように、HST操作レバー110は、機体に前後
方向に軸111にて回動自在に支持された操作レバー基
部112に軸113にて左右方向に回動自在に支持され
ており、クランク状に操作される構成になっている。
尚、112aは、操作レバー基部112を操作位置で止
める為の一般的な皿バネよりなる付勢機構である。
【0031】そして、操作レバー基部112は、ロッド
114にて機体に回動自在に支持された位置決め軸11
5のアーム116に連結されている。位置決め軸115
には、扇型のカム板117が固定されており、このカム
板117には、HST操作レバー110がニュートラル
位置Nの時にバネ118にて付勢されているポジション
ローラ119が嵌入する円弧溝117Nと、HST操作
レバー110が前進最大速位置Fの時にバネ118にて
付勢されているポジションローラ119が嵌入する円弧
溝117Fと、HST操作レバー110が後進最大速位
置Rの時にバネ118にて付勢されているポジションロ
ーラ119が嵌入する円弧溝117Rとが形成されてい
る。
【0032】また、位置決め軸115には、HST操作
アーム120が設けられており、このHST操作アーム
120が油圧式変速装置HSTのトラニオン軸121に
固定されたトラニオン操作アーム122にロッド123
にて連結されている。従って、HST操作レバー110
をニュートラル位置Nにしている時には、カム板117
の円弧溝117Nにポジションローラ119が嵌入し
て、油圧式変速装置HSTはニュートラルに保持されて
機体は停止状態である。そして、HST操作レバー11
0をニュートラル位置Nから前進最大速位置Fに向けて
操作するほど、ロッド114・アーム116・位置決め
軸115・HST操作アーム120・ロッド123・ト
ラニオン操作アーム122・トラニオン軸121と連携
して作動し、トラニオン軸121が前進方向に徐々に操
作されて、機体は徐々に前進速度が速くなる。逆に、H
ST操作レバー110をニュートラル位置Nから後進最
大速位置Rに向けて操作するほど、ロッド114・アー
ム116・位置決め軸115・HST操作アーム120
・ロッド123・トラニオン操作アーム122・トラニ
オン軸121と連携して作動し、トラニオン軸121が
後進方向に徐々に操作されて、機体は徐々に後進速度が
速くなる。
【0033】一方、機体に回動自在に設けたアクセル操
作回動アーム130に基部が溶接固定されたアクセルペ
ダル130aを、ステアリングハンドル16の右側の機
体カバー19上にそのペダル部が位置する状態で設け、
アクセル操作回動アーム130に連結された操作ワイヤ
ー131がエンジン12のアクセル作動機構に連携して
おり、アクセルペダル130aを踏込むとアクセル操作
回動アーム130がイ方向に回動して操作ワイヤー13
1をロ方向に引っ張ってアクセル作動機構を全開方向に
向けて作動させてエンジン12の回転を上げる。尚、ア
クセル操作回動アーム130の回動軸心部にはアクセル
操作回動アーム130を反イ方向に回動付勢するトルク
スプリングが設けられており、アクセルペダル130a
は踏込まないと常に上方に復帰するように付勢されてい
る。
【0034】そして、このアクセル操作回動アーム13
0と前記位置決め軸115に上方向に設けられたアーム
133とが2つの上下操作ロッド134F・134Rに
て連繋されており、HST操作レバー110をニュート
ラル位置Nから前進最大速位置Fに向けて操作するほ
ど、アーム133の回動により上操作ロッド134Fを
押してアクセル操作回動アーム130をイ方向に回動さ
せて操作ワイヤー131をロ方向に引っ張ってアクセル
作動機構を全開方向に向けて作動させエンジン12の回
転を上げる。また、後進最大速位置Rに向けて操作する
ほど、アーム133の回動により下操作ロッド134R
を引いてアクセル操作回動アーム130をイ方向に回動
させて操作ワイヤー131をロ方向に引っ張ってアクセ
ル作動機構を全開方向に向けて作動させエンジン12の
回転を上げる。尚、上下操作ロッド134F・134R
とアーム133とは、上下操作ロッド134F・134
Rに設けた長孔134Fa・134Raを介して連繋さ
れており、図で示すようにHST操作レバー110をニ
ュートラル位置Nにした時に、上操作ロッド134Fの
長孔134Faの右端部がアーム133の上ピン133
aと接当し、下操作ロッド134Rの長孔134Raの
左端部がアーム133の下ピン133bと接当した状態
となっている。従って、HST操作レバー110をニュ
ートラル位置Nから前進最大速位置Fに向けて操作する
ほど、アーム133の回動により上ピン133aが上操
作ロッド134Fを押し作動させるが、下ピン133b
は下操作ロッド134Rの長孔134Ra部を移動する
だけで下操作ロッド134Rは作動しない。逆に、後進
最大速位置Rに向けて操作するほど、アーム133の回
動により下ピン133bが下操作ロッド134Rを引き
作動させるが、上ピン133aは上操作ロッド134F
の長孔134Fa部を移動するだけで上操作ロッド13
4Fは作動しない。また、134Fb・134Rbは、
上下操作ロッド134F・134Rの中途部に設けたタ
ーンバックルであって、上記の状態になるように、上下
操作ロッド134F・134Rの長さを調節する為のも
のである。
【0035】即ち、HST操作レバー110にて前進車
速及び後進車速を速くするほど連動して、エンジン12
の回転数も上がるように構成されている。従って、HS
T操作レバー110にて変速操作とエンジン12の回転
数の操作が同時に行えるので、操作性が良くて作業効率
が良い(アクセルペダル130aを操作する必要がな
い)。また、HST操作レバー110が何れの位置にあ
っても、上記のようにHST操作レバー110をニュー
トラル位置Nにした時、上操作ロッド134Fの長孔1
34Faの右端部がアーム133の上ピン133aと接
当し、下操作ロッド134Rの長孔134Raの左端部
がアーム133の下ピン133bと接当した状態となっ
ているので、アクセルペダル130aを踏込み操作すれ
ば自由にエンジン12の回転数を上操作できる。
【0036】次に、図8乃至図13に基づいて、ペダル
140の連携構成を説明する。140はメインクラッチ
43と左右後輪ブレーキ装置Jを共に操作するペダルで
あって、ステアリングハンドル16の右下側に配置され
ており、このペダル140を踏み込むとメインクラッチ
43が切れ、続いて左右後輪ブレーキJがかかり、機体
は停止する。
【0037】ペダル140の基部に設けたボス部140
aは、機体に回動自在に支持された回動支軸142に外
嵌され割りピン140bにて固定され、ペダル140を
踏込み操作すると回動支軸142も一体に回動するよう
に構成している。そして、ペダル140のボス部140
aには、左右ブレーキ作動アーム143の基部が溶接固
定されており、該左右ブレーキ作動アーム143の先端
には下方に向けて作動ロッド144が設けられている。
そして、作動ロッド144の下端は、その下端部に形成
された長孔144aを介して機体に回動自在に支持され
たカウンター軸145の右端部に溶接して固定されたL
字状の右アーム146Rの上部に連結されている。そし
て、カウンター軸145の左端部には、左アーム146
Lが溶接固定されている。
【0038】そして、右アーム146R・左アーム14
6Lの各下部から後方に向けて左右連結ロッド147L
・147Rが設けられ、各左右連結ロッド147L・1
47Rの後端は左右後輪ブレーキ装置J,Jを操作する
左右シフタ85J,85Jを操作する左右ブレーキ操作
アーム86J,86Jに連結されている。
【0039】一方、回動支軸142の右端部には、アー
ム148の基部が溶接固定されており、そのアーム14
8の先端部にはメインクラッチ作動カムローラ(ベアリ
ング)148aが設けられており、ペダル140が踏み
込み操作されてアーム148が上動された時に、機体に
基部が回動自在に枢支して設けられたクラッチカム14
9を押し上げ作動させるように設けられている。クラッ
チカム149の先端には下方に向けて作動ロッド150
が設けられ、作動ロッド150の下端は、機体に回動自
在に支持されたクラッチシフタ151に設けられたアー
ム152の先端部に連結されている。そして、クラッチ
シフタ151は、前記摺動部材48を作動させてメイン
クラッチ43を入・切操作できる構成になっている。
【0040】また、クラッチカム149のメインクラッ
チ作動カムローラ148aが接当する下面149aの形
状は、ペダル140が踏み込み操作されてアーム148
が上動し始めるとすぐにクラッチカム149を押し上げ
作動させてメインクラッチ43を切操作し、メインクラ
ッチ43が切れた後は、メインクラッチ作動カムローラ
148aは下面149aの直線部149bを転動するの
みで殆どクラッチカム149を上動させないような構成
となっている。
【0041】即ち、操縦者が、ペダル140を踏み込み
操作すると、左右ブレーキ作動アーム143・アーム1
48が上動回動するが、その時、アーム148のメイン
クラッチ作動カムローラ148aはすぐにクラッチカム
149を押し上げ作動させてメインクラッチ43を切操
作する。そして、メインクラッチ43が切操作されるま
では、左右ブレーキ作動アーム143が上動回動しても
作動ロッド144下端には長孔144aがある為に右ア
ーム146Rは回動されない。メインクラッチ43が切
操作された後に、更に、操縦者が、ペダル140を踏み
込み操作すると、更に、左右ブレーキ作動アーム143
が上動回動して、作動ロッド144にて右アーム146
Rは回動し、左右後輪ブレーキJ,Jが作動する。この
時、メインクラッチ43が切操作された後は、メインク
ラッチ作動カムローラ148aはクラッチカム149の
下面149aの直線部149bを転動するのみで殆どク
ラッチカム149を上動させないような構成となってい
るので、操縦者がペダル140を踏み込み操作する力
は、最初はメインクラッチ43を切操作するだけで、メ
インクラッチ43が切操作された後は左右後輪ブレーキ
J,Jを作動させるだけとなり、非常に軽い踏み込み力
でよくて、操作性が非常に良い。
【0042】そして、ペダル140の左右後輪ブレーキ
J,Jを作動させる連繋用の作動ロッド144等は機体
右側に配置し、メインクラッチ43を操作する連繋用の
作動ロッド150等は機体左側に配置して、夫々を機体
左右に振り分けて配置したので、簡潔な構成でコンパク
トに配置できて、機体の小型化に貢献できる。
【0043】一方、ペダル140は、踏込んだ任意の位
置で固定及び固定解除できる構成となっているので、そ
の構成を説明する。ペダル140の踏込み面153は、
その上部左角部が切り欠かれた形状となっており、その
切り欠き部にペダル固定部材154の踏込み面154a
が位置するように、ペダル固定部材154がペダル14
0に枢支軸155にて回動自在に支持されている。尚、
ペダル固定部材154の踏込み面154aは、ペダル1
40の踏込み面153より少し操縦者側に出た配置とな
っている。
【0044】そして、ペダル固定部材154には、その
踏込み面154aとは反対側の下面にノコギリ状の係合
部154bが形成されていると共に、ペダル固定部材1
54とペダル140との間にはトルクスプリング156
が設けられており、常に、ペダル固定部材154下面の
ノコギリ状の係合部154bが下方に向けて付勢されて
いる。また、機体側には、ペダル固定部材154のノコ
ギリ状の係合部154bが係合する係合板157が固定
されており、操縦者がペダル140の踏込み面153を
踏込むと、自動的に係合板157の先端157aにペダ
ル固定部材154のノコギリ状の係合部154bが係合
して、ペダル140はその踏込んだ位置で自動的に固定
される。そして、操縦者がペダル固定部材154の踏込
み面154aを踏込むと、トルクスプリング156の付
勢力に抗して係合部154bが上動して係合板157の
先端157aから係合部154bがはずれ、ペダル14
0の固定は解除されてペダル140は踏込み前の状態に
戻る。尚、158は、ペダル140を最大に踏込んだ時
に、ペダル140の踏込み面153の裏面に接当して、
ペダル140を止めるゴム材よりなるストッパーであ
る。
【0045】例えば、圃場にて田植作業中に苗載台16
3の苗が残り少なくなって、予備苗載台271に載せた
予備苗を供給するために、ペダル140を踏込めば、メ
インクラッチ43が切操作されて左右後輪ブレーキJ,
Jが作動して機体は停止し、ペダル140はペダル固定
部材154にて自動的にその踏込み状態で固定されるの
で、直ちに、操縦者は操縦席20を離れて苗供給作業が
行なえ作業性が良い。そして、苗供給を終えると、操縦
者は操縦席20に座って、ペダル固定部材154の踏込
み面154aを踏込むと、トルクスプリング156の付
勢力に抗して係合部154bが上動して係合板157の
先端157aから係合部154bがはずれ、ペダル14
0の固定は解除されてペダル140は踏込み前の状態に
戻り、すぐに、田植作業を続行できて作業能率が良い。
【0046】また、走行時に、単に機体を止めるだけの
時は(路上走行時等)、ペダル140の踏込み面153
とペダル固定部材154の踏込み面154aとを同時に
踏込めば、ペダル140の固定は行なわれないので、踏
込みを止めれば即座に発進できる。
【0047】次に、田植装置3は、走行車両1に昇降用
リンク装置2で昇降自在に装着されているのであるが、
その昇降させる構成と田植装置3の構成について説明す
る。先ず、走行車両1に基部が回動自在に設けた一般的
な油圧シリンダー160のピストン上端部を昇降用リン
ク装置2に連結し、走行車両1に設けた油圧ポンプ13
にてソレノイド油圧バルブ161を介して油圧シリンダ
ー160に圧油を供給・排出して、油圧シリンダー16
0のピストンを伸進・縮退させて昇降用リンク装置2に
連結した田植装置3が上下動されるように構成されてい
る。
【0048】田植装置3は、昇降用リンク装置2の後部
にローリング軸を介してローリング自在に装着されたフ
レームを兼ねる植付伝動ケース162と、該植付伝動ケ
ース162に設けられた支持部材に支持されて機体左右
方向に往復動する苗載台163と、植付伝動ケース16
2の後端部に装着され前記苗載台163の下端より1株
分づつの苗を分割して圃場に植え付ける苗植付け具16
4…と、植付伝動ケース162の下部にその後部が枢支
されてその前部が上下揺動自在に装着された整地体であ
るセンターフロート165・サイドフロート166…等
にて構成されている。センターフロート165・サイド
フロート166…は、圃場を整地すると共に苗植付け具
164…にて苗が植付けられる圃場の前方を整地すべく
設けられている。
【0049】167は両端にユニバーサルジョイントを
有するPTO伝動軸であって、施肥駆動ケース168の
動力を田植装置3の植付伝動ケース162に伝達すべく
設けている。169はセンターフロート165前部の上
下位置を検出するポテンショメータにより構成されるセ
ンターフロートセンサーであって、センターフロート1
65の前部上面とリンクにより連携されている。そし
て、センターフロートセンサー169のセンターフロー
ト165前部の上下位置検出に基づいて、制御装置17
0の田植装置昇降手段によりソレノイド油圧バルブ16
1を制御して油圧シリンダー160にて田植装置3の上
下位置を制御するように構成されている。
【0050】即ち、センターフロート165の前部が外
力にて適正範囲以上に持ち上げられた時には油圧ポンプ
13にてミッションケース11内から汲み出された圧油
を油圧シリンダー160に送り込んでピストンを突出さ
せ昇降用リンク装置2を上動させて田植装置3を所定位
置まで上昇せしめ、また、センターフロート165の前
部が適正範囲以上に下がった時には油圧シリンダー16
0内の圧油をミッションケース11内に戻して昇降用リ
ンク装置2を下動させて田植装置3を所定位置まで下降
せしめ、そして、センターフロート165の前部が適正
範囲にあるとき(田植装置3が適正な所定位置にある
時)には油圧シリンダー160内の圧油の出入りを止め
て田植装置3を一定位置に保持せしめるべく設けられて
いる。このように、センターフロート165を田植装置
3の自動高さ制御のための接地センサーとして用いてい
る。
【0051】171は操縦ハンドル10の下方に配置さ
れたフィンガーレバーであって、該フィンガーレバー1
71を上下方向に操作するとポテンショメータにより構
成されるフィンガーレバースイッチ172が作動され
て、制御装置170のPTOクラッチ作動手段によりP
TOクラッチ作動SOL173を操作して、施肥駆動ケ
ース168内に設けられた動力を断接するPTOクラッ
チを操作して施肥装置4及び田植装置3への動力を入切
り操作できるように構成されていると共に、制御装置1
70の田植装置昇降手段により、ソレノイド油圧バルブ
161を操作して手動にて田植装置3を上下動できるよ
うに構成されている。
【0052】即ち、フィンガーレバー171を「上」に
操作すると、PTOクラッチが切れ施肥装置4及び田植
装置3の作動が停止し且つソレノイド油圧バルブ161
が強制的に田植装置3を上昇する側に切換えられる。そ
して、フィンガーレバー171を「上」に操作した後
に、フィンガーレバー171を「下」に1回操作する
と、ソレノイド油圧バルブ161がセンターフロート1
65の上下動にて切換えられる自動制御状態となり、田
植装置3が上昇された状態であればセンターフロート1
65が接地して適正姿勢になるまで田植装置3は下降す
る。更にもう一回、フィンガーレバー171を「下」に
操作すると、ソレノイド油圧バルブ161がセンターフ
ロート165の上下動にて切換えられる自動制御状態の
ままで、PTOクラッチが入り施肥装置4及び田植装置
3が駆動される。以降、フィンガーレバー171を
「下」に操作する度に、ソレノイド油圧バルブ161が
センターフロート165の上下動にて切換えられる自動
制御状態のままで、PTOクラッチが入りと切りに交互
に切り換えられる。
【0053】ML・MRは田植装置3の左右に設けられ
た左右線引きマーカであって、次工程の機体中心線を圃
場に引く線引き作用状態と上方に回動された収納状態と
に左右駆動モータM1・M2により切り替え作動される
構成となっている。詳述すると、例えば、左線引きマー
カMLが線引き作用状態にある場合に、上記のフィンガ
ーレバー171を「上」に操作すると、制御装置170
の左右線引きマーカ作動手段により左駆動モータM1を
作動させて線引き作用状態にある左線引きマーカMLを
収納状態とし、次に、フィンガーレバー171を「下」
に操作すると、制御装置170の左右線引きマーカ作動
手段により逆の右駆動モータM2を作動させて収納状態
にある右線引きマーカMRが線引き作用状態になる。以
後、フィンガーレバー171を「上」「下」操作する度
に左右線引きマーカML・MRが交互に線引き作用状態
になる。尚、操作パネル17に設けたマーカ切替えスイ
ッチMSを自動位置にすると、上記のように左右線引き
マーカML・MRが交互に線引き作用状態になり、マー
カ切替えスイッチMSをOFF位置にすると、左右線引
きマーカML・MRは収納状態のままでフィンガーレバ
ー171を「上」「下」操作しても作動せず、また、マ
ーカ切替えスイッチMSを両出し位置にすると、制御装
置170の左右線引きマーカ作動手段により左右駆動モ
ータM1・M2が共に作動して左右線引きマーカML・
MRが両方とも線引き作用状態になる。
【0054】ここで、走行車両1に対して田植装置3を
ピッチング作動させるピッチング機構について、説明す
る。昇降用リンク装置2の上部リンク2aの途中に油圧
式のピッチングシリンダ210を設けて、該ピッチング
シリンダ210の伸縮動によって上部リンクの長さが変
更されて、田植装置3を走行車両1に対して駆動ピッチ
ング動できるようにしてある。構成を詳述すると、前上
部リンク2aを中空の角パイプ材にて構成し、後上部リ
ンク2bの前端に固定した嵌合部材2cを前上部リンク
2aの後端部に摺動自在に嵌入した状態とし、前上部リ
ンク2aに固定したピッチングシリンダ210の進退す
るピストン210a先端を後上部リンク2b側に固定し
ている。従って、ピッチングシリンダ210に圧油が供
給・排出されてピストン210aが進退することによ
り、後上部リンク2bの前端に固定した嵌合部材2cが
前上部リンク2aの後端部内で摺動し、上部リンクの長
さが変更される。
【0055】一方、走行車両1の前後方向での傾斜角を
検出する傾斜センサ211をメインフレーム10上に設
け、走行車両1の前後傾斜姿勢の変化に拘わらずに田植
装置3の圃場面に対する前後傾斜姿勢を所定の姿勢に維
持するように、傾斜センサ21の検出情報に基づいて制
御装置170のピッチング制御手段によりピッチングシ
リンダ15の制御弁212を切換作動させる。
【0056】従って、田植装置3が所定の姿勢となるよ
うに強制ピッチング動される。例えば、泥面及び硬盤が
水平な圃場での正規の走行状態から、前輪6が凹部に落
ち込んで走行車両1が大きく前下がり傾斜する場合に
は、ピッチングシリンダ210を伸長駆動させて上部リ
ンクの長さを長くすることにより、田植装置3の前下が
り移動を相殺して田植装置3を所定の姿勢に維持する。
逆に、前輪6が凸部に乗り上がる等して走行車両1が大
きく前上がり傾斜する場合には、ピッチングシリンダ2
10を短縮駆動させて上部リンクの長さを短くすること
により、田植装置3の前上がり移動を相殺して田植装置
3を所定の姿勢に維持する。
【0057】ここで、ステアリングハンドル16にて前
輪6,6が操向操作される部分の構成について図10・
図14に基づいて説明する。ステアリングハンドル16
は、ステアリングポスト14内に設けられたステアリン
グ軸上部に固定されており、ステアリング軸の回転はミ
ッションケース11内に設けられたステアリング変速歯
車を介して減速されて出力軸174に伝動される。そし
て、出力軸174の下端は、ミッションケース11底面
から突出してピットマンアーム175が固定されてい
る。ピットマンアーム175の前部左右側と左右前輪支
持ケース22,22とは左右ロッド176,176にて
連結されている。従って、ステアリングハンドル16を
回動操作すると、ステアリング軸・ステアリング変速歯
車・出力軸174・ピットマンアーム175・左右ロッ
ド176,176・左右前輪支持ケース22,22へと
伝達されて、左右前輪6,6が左右操向操作される。
【0058】一方、ピットマンアーム175の後部上面
には、作動ローラ177が回転自在に設けられており、
その作動ローラ177の左右両側を囲むように平面視で
コ字状に切り欠かれた切欠き部178を有する従動体1
79がミッションケース11の底面に回動自在に支持さ
れている。そして、従動体179の左右両側部には、前
記左右クラッチ操作アーム86I,86Iに連結された
左右ロッド180,180の前部が連結されている。従
って、ステアリングハンドル16を所定量(機体を右旋
回させる意思を持って作業者が右に回す量)以上右に回
すと、ピットマンアーム175も右回動し作動ローラ1
77がハ方行に回動し従動体179の切欠き部178の
左側面178aを押す為に、従動体179を二方向に回
動させ右ロッド180を引き、右クラッチ操作アーム8
6Iが操作されて右サイドクラッチIが切れ、旋回中心
側の右後輪7が遊転状態となるので、右後輪7が耕盤を
傷めることなく、また、泥土を多量に持ち上げて泥面を
荒してしまうようなこともなく、右旋回がスムーズでき
れいにできる。逆に、ステアリングハンドル16を所定
量以上左に回すと、ピットマンアーム175も左回動し
作動ローラ177が反ハ方行に回動し従動体179の切
欠き部178の右側面178bを押す為に、従動体17
9を反二方向に回動させ左ロッド180を引き、左クラ
ッチ操作アーム86Iが操作されて左サイドクラッチI
が切れ、旋回中心側の左後輪7が遊転状態となるので、
左後輪7が耕盤を傷めることなく、また、泥土を多量に
持ち上げて泥面を荒してしまうようなこともなく、左旋
回がスムーズできれいにできる。
【0059】更に、ピットマンアーム175の前部上面
には、左右センサ押片182、182が設けられてお
り、ステアリングハンドル16を左右何れかに230度
回転させると、ミッションケース11の底面に固定され
たオートリフトスイッチ183がONになる(ステアリ
ングハンドル16は左右に最大380度回転する)。
【0060】次に、田植装置3を自動的に上昇させる制
御構成について説明する。先ず、チェンジレバー90を
後進速に操作すると、チェンジレバー90の基部に設け
た接当片190が接当してONになるバックリフトスイ
ッチ191が設けられており、制御装置170の田植装
置上昇手段によりソレノイド油圧バルブ161を制御し
て油圧シリンダー160にて田植装置3を最大位置まで
上昇させるように構成されている。
【0061】このように、チェンジレバー90を後進速
に操作すると、自動的に田植装置3を最大位置まで上昇
させるように構成しておくと、圃場の畦際で機体を旋回
させる為等に機体を畦に向かって後進させる時に、自動
的に田植装置3は最大位置まで上昇しているので、田植
装置3が畦に衝突して破損することが未然に防止でき作
業性が良い。
【0062】一方、操作パネル17の操縦席20側の壁
面の左右外側には、オートリフトスイッチ183がON
になると自動的に田植装置3が制御装置170の田植装
置上昇手段により自動上昇される状態とオートリフトス
イッチ183がONになっても自動上昇されない状態と
に切替えるオートリフト切替えスイッチ192aが設け
られている。また、操作パネル17の操縦席20側の壁
面の左右内側には、バックリフトスイッチ191がON
になると自動的に田植装置3が制御装置170の田植装
置上昇手段により自動上昇される状態とバックリフトス
イッチ191がONになっても自動上昇されない状態と
に切替えるバックリフト切替えスイッチ192bが設け
られている。
【0063】例えば、圃場から出るべく畦越えをする時
には、機体の前後バランスを良くする為に田植装置3を
下降させたままで前進させて畦越えを行なうが、その
時、操縦者は更に前後バランスを良くする為に操縦席2
0から離れて機体の前端部に立ち機体の前部重量を上げ
て畦越えを行なう。この時、機体の進行方向が畦の影響
を受けて変更されてしまった場合に、操縦者がステアリ
ングハンドル16を操作して機体の進行方向を修正しよ
うとした時、ステアリングハンドル16の回動操作にて
オートリフトスイッチ183がONになって田植装置3
が自動上昇されてしまうと、機体の前後バランスが悪く
なって機体が転倒してしまう等の危険がある。このた
め、オートリフト切替えスイッチ192aを操作パネル
17の左右外側に配置することにより、上記のように畦
越え時にステアリングハンドル16の回動操作にてオー
トリフトスイッチ183がONになって田植装置3が自
動上昇されようとした時に、操縦者は、機体前端部から
容易にオートリフト切替えスイッチ192aをOFFに
切替えて田植装置3の自動上昇を止めることができ、危
険を回避できて安全である。
【0064】尚、オートリフト切替えスイッチ192a
及びバックリフト切替えスイッチ192bをOFFにし
て、バックリフトスイッチ191がONになってもオー
トリフトスイッチ183がONになっても田植装置3が
自動上昇しない状態にしておくと、機体を後進で納屋等
にしまう時にチェンジレバー90を後進速に操作しても
田植装置3が自動上昇しないので、田植装置3を下げた
まま後進することができ、納屋の入口上部や納屋内の他
の部材に田植装置3をぶつけてしまうような事態が回避
できる。また、扇型やひょうたん型等の変形圃場で畦際
に沿って周り植えをする場合に、曲がった畦に沿ってス
テアリングハンドル16を回しながら植付け作業を行う
が、この時に、オートリフト切替えスイッチ192aを
自動位置にしていると、ステアリングハンドル16を左
右何れかに230度以上回転すると自動的に田植装置3
が上昇してしまい植付け作業が行えないが、オートリフ
ト切替えスイッチ192aをOFFにしていると、ステ
アリングハンドル16を左右何れかに230度以上回転
しても田植装置3は上昇しないので植付け作業が行え、
変形圃場でも適切に苗植付け作業が行える。
【0065】201はセンターマスコットで、直進走行
の指標とするように機体の左右中心位置に配置されてい
る。そして、その支持構成は、操作パネル17の支持フ
レーム17aに揺動アーム202の基部を回動軸202
aにて回動自在に枢支し、この揺動アーム202の先端
部にモニタ203を回動軸203aにて回動自在に枢支
し、モニタ203の上面にセンターマスコット201の
基部を回動軸201aにて回動自在に枢支している。
尚、各回動軸202a・203a・201a部には、周
知の皿バネや圧縮ゴム等の弾圧付勢部材が設けられてお
り、揺動アーム202を回動軸202a回りに回動させ
た後はその回動後の任意の位置で止まっている構造であ
り、同様に、モニタ203を回動軸203a回りに回動
させた後はその回動後の任意の位置で止まり、センター
マスコット201の基部を回動軸201a回りに回動さ
せた後はその回動後の任意の位置で止まる構造になって
いる。即ち、図18に示すように、センターマスコット
201及びモニタ203は上下及び回動された任意の位
置で止まる構造となっている。
【0066】そして、モニタ203の後面(操縦者側)
には、左線引きマーカMLが線引き状態となっている時
に点灯するランプ204Lと右線引きマーカMRが線引
き状態となっている時に点灯するランプ204Rとフィ
ンガーレバー171の「上」「下」操作で田植装置3が
上昇されている時に点灯するランプ205Uと田植装置
3が下降されている時に点灯するランプ205DとPT
Oクラッチが入りになっている時に点灯するランプ20
6とが設けられている。
【0067】従って、センターマスコット201及びモ
ニタ203を図18に実線に示すような状態にしておく
と、田植作業中に操縦席20に着座して機体を操縦して
いる操縦者は、機体前方を見ながら機体を前進させて植
付け作業をしながらセンターマスコット201を前工程
で圃場に左(または、右)線引きマーカML(または、
MR)にて引いた線に合わせて直進操作が容易に行な
え、また、センターマスコット201を見て操縦してい
るとそのすぐ下に有るモニタ203が自然と目に入り、
機体後方を確認しなくても左右線引きマーカML・MR
の状態や田植装置3の上昇下降の状態及びPTOクラッ
チが入り切りの状態が判り、作業性が良くて植付け作業
時の誤操作の防止にも役立つ。
【0068】また、このセンターマスコット201及び
モニタ203は上下位置調節及び角度調節が行なえるの
で、操縦者が最も見易い状態にセットして容易に作業が
行なえる。更に、センターマスコット201及びモニタ
203を最も下動させて機体前部のカバーに沿わせた図
18に仮想線に示すような状態にすると、路上走行時や
納屋等に機体を収納する際にセンターマスコット201
及びモニタ203が邪魔にならず、然も、この最も下動
させた状態でもモニタ203を操縦者は見ることができ
るので、路上走行時にモニタ203にて田植装置3の状
態を確認できる。
【0069】271は機体左右方向に長く配置された予
備苗載台であって、操縦席20の後方に機体フレームよ
り上方に立設した左右フレーム272・272の上端部
に固定されている。ここで、予備苗載台271の構成を
更に詳述すると、前後に後述の苗箱の底面を受けるアル
ミの角パイプ材よりなる前後レール273・273を配
して、その前後レール273・273をアルミの角材よ
りなる連結部274にて連結して平面視で梯子状に構成
している。また、前後レール273・273には、苗箱
を左右方向に滑らせるために多数の回転ローラ275…
が遊転自在に設けられている。尚、273a・273a
は、前後レール273・273上に載せられた苗箱が前
後方向に落下することを防止する案内板である。
【0070】そして、予備苗載台271は、上記左右フ
レーム272・272に固定された中央載部271aと
その左右に回動自在に設けた左右回動載部271b・2
71bとにより構成されている。左右回動載部271b
・271bは、中央載部271aの左右端部に回動自在
に軸支したアーム276・276に軸支されており、左
右回動載部271b・271bを左右に水平状に広げた
状態で支持できるように中央載部271aの左右端部に
支え部277・277が設けられている。そして、左右
回動載部271b・271bの左右端部に設けられた支
持部278・278の先端部にはゴム279・279が
装着されている。この支持部278・278の先端部の
ゴム279・279は、折り畳んだ時に、中央載部27
1aの受け部280に接当するように設けられている。
尚、281・281は引張バネであり、中央載部271
aの左右端部と左右回動載部271b・271b基部と
の間に設けられ、左右回動載部271b・271bを左
右に水平状に広げた状態では中央載部271aの左右端
部と左右回動載部271b・271b基部とを密着させ
て両者が上面に段差の無い一つのレールになるように付
勢し、左右回動載部271b・271bを上方に回動さ
せて折り畳んだ状態では、左右回動載部271b・27
1bが上方に浮き上がるのを防止するように付勢する。
【0071】また、図に示すように、中央載部271a
の左右端位置に前記回転ローラ275を軸支して、回転
ローラ275が中央載部271aと左右回動載部271
b・271bとの間に亘って位置する構成としており、
左右回動載部271b・271bを左右に水平状に広げ
た状態とした時に、中央載部271aと左右回動載部2
71b・271bとの継ぎ目に上下段差が生じるような
ことがあっても、この継ぎ目に回転ローラ275が位置
するので、中央載部271aと左右回動載部271b・
271bとの間の苗箱の移動は(苗箱が継ぎ目の載部2
71a・271bの端に引っ掛かるような事態が回避で
きて)滑らかに行なわれ、予備苗載台271への苗箱供
給作業が容易に且つ能率良く行えて、作業性が非常に良
い。
【0072】また、282・282は左右回動載部27
1b・271bの左右端部に設けられた左右ストッパー
であり、その左右端が左右回動載部271b・271b
の前後レール273・273に設けた孔に嵌入されてお
り、左右ストッパー282・282は回動自在な構成と
なっている。そして、引張バネ283・283が前後レ
ール273・273と左右ストッパー282・282と
の間に設けられ、また、左右ストッパー282・282
には前後レール273・273の底面に接当する係止部
284・284が設けられており、左右ストッパー28
2・282は前後レール273・273よりも上方に出
た苗箱を止める状態(図で実線に示す状態)で維持され
ると共に、この状態から下方に回動させると前後レール
273・273の下側に収納された状態で維持される構
成となっている。尚、左右回動載部271b・271b
の左右外側端部には、下記の延長予備苗枠290の係合
フック291を引っ掛ける左右ピン285・285が設
けられており、左右回動載部271b・271bの前後
レール273・273の底面には下記の延長予備苗枠2
90の収納用ピン296・296が嵌まる孔286・2
86が設けられている。
【0073】290は延長予備苗枠であり、その一側端
部には左右回動載部271b・271bの外側端部の左
右ピン285・285に脱着可能に係合できる係合フッ
ク291・291が設けられており、苗箱を載置する部
分は左右回動載部271bと略同じような構成で、前後
に苗箱の底面を受けるアルミの角パイプ材よりなる前後
レール293・293を配して、その前後レール293
・293をアルミの角材よりなる連結部294にて連結
して構成している。また、前後レール293・293に
は、苗箱を左右方向に滑らせるために多数の回転ローラ
295…が遊転自在に設けられている。尚、293a・
293aは、前後レール293・293上に載せられた
苗箱が前後方向に落下することを防止する案内板であ
り、296・296は、収納用ピン296・296であ
る。
【0074】従って、左右回動載部271b・271b
を左右に水平状に広げた状態では、予備苗載台271は
機体左右方向に長いレール状となっており、その左右長
さは、左右移動する苗載台163が中央に位置した時の
苗載台163の左右位置よりも左右外方まで伸びた状態
となり、予備苗載台271上に並列して載せた苗箱の苗
を苗載台163の各苗載せ面に供給できる。また、機体
の側部を畦に着けた状態では、畦側の左(または、右)
回動載部271bの外側端部の左右ピン285・285
に延長予備苗枠290の係合フック291・291を係
合させて、畦側の左(または、右)回動載部271bに
延長予備苗枠290を装着すれば、畦側に用水路等があ
って道まで遠い場合でも、この延長予備苗枠290が道
まで届き、畦側のストッパー282を前後レール273
・273の下側に収納した状態とし、反対側のストッパ
ー282を前後レール273・273よりも上方に出た
苗箱を止める状態として、道にいる作業者はこの延長予
備苗枠290に苗箱を載置し、畦と反対側のストッパー
282に苗箱が当たるまで苗箱を順次滑らせて移動して
予備苗載台271の上に苗箱を並列載置することができ
る。そして、最後に畦側のストッパー282を前後レー
ル273・273よりも上方に出た苗箱を止める状態と
することにより、苗箱は予備苗載台271の上に落下す
ることが防止された状態で載置され、適切な苗植付け作
業が効率良く行える。
【0075】一方、左右回動載部271b・271bを
上方に回動させて支持部278・278のゴム279・
279が中央載部271aの受け部280に接当する折
り畳んだ状態にすると、支持部278・278のゴム2
79・279が受け部280に接当してそのゴムの接当
抵抗により、左右回動載部271b・271bが機体の
振動等により位置ずれを起こすことが防止されて、安定
良く折り畳んだ状態が保持される。そして、延長予備苗
枠290の収納用ピン296・296を左(または、
右)回動載部271bの前後レール273・273の底
面に設けた孔286・286に係合させて、延長予備苗
枠290を左(または、右)回動載部271bの上に載
置することにより、左右回動載部271b・271bが
安定良く折り畳んだ状態で機体左右幅が狭くなって、安
心して路上走行(または、圃場間の移動)を行うことが
できると共に、機体を納屋等に収納する場合も狭いスペ
ースに収納できて、機体の取り扱いが容易となる。
【0076】また、一つの延長予備苗枠290を左右回
動載部271b・271bの何れか一方に装着すること
により、畦側の予備苗枠を長くすることができて、効率
良く予備苗の補給作業が行なえる。一方、ステアリング
ハンドル16にて操作されるピットマンアーム175の
近くの機体の前部にミッションケース11を設け、該ミ
ッションケ−ス11に左右後輪7,7への駆動を入り切
りする左右サイドクラッチI,Iを設けたので、ステア
リングハンドル16にて操作される部材(ピットマンア
ーム175等)と左右後輪7,7の左右サイドクラッチ
I,Iとを近くに配置できることとなり、上記ステアリ
ングハンドル16の操作にて左右後輪7,7の左右サイ
ドクラッチI,Iを切る連繋機構が簡潔でコンパクトな
ものとなり、各部材の製造誤差等が少なくなって性能の
良い機構を得ることができ、良好な機体旋回が行なえ
て、田植作業が良好に行なえる。尚、図面に示すよう
に、ミッションケ−ス11の左右サイドクラッチI,I
と左右後輪ブレーキ装置J、Jとは、機体側面視で前輪
6と重複する位置となっており、ピットマンアーム17
5から非常に近い距離となっている。
【0077】また、そのミッションケ−ス11に左右後
輪7,7の左右後輪ブレーキ装置J、Jを設けているの
で、ペダル140からの距離が短くて、ペダル140と
左右後輪ブレーキ装置J、Jとの連繋機構が簡潔でコン
パクトなものとなり、各部材の製造誤差等が少なくなっ
て性能の良い機構を得ることができる。特に、ペダル1
40は、メインクラッチ43も入り切り操作するもので
あるから、ミッションケ−ス11にメインクラッチ43
を設けたことと相乗して、ペダル140とメインクラッ
チ43と左右後輪ブレーキ装置J、Jとの連繋機構が簡
潔でコンパクトなものとなり、各部材の製造誤差等が少
なくなって性能の良い機構を得ることができる。
【0078】尚、上記実施例においては、ステアリング
ハンドル16の所定角以上の操作により、旋回内側の後
輪7のサイドクラッチIを切る例を示したが、ステアリ
ングハンドル16の所定角以上の操作により、旋回内側
の後輪7のサイドクラッチIを切って、且つ、旋回内側
の後輪7のブレーキ装置Jを制動するように構成しても
良いことは謂うまでもない。また、左右後輪7がデフ装
置を介して駆動されている場合には、ステアリングハン
ドル16の所定角以上の操作により、旋回内側の後輪7
のブレーキ装置Jを制動するように構成しても良い。
【0079】また、HST操作レバー110が何れの位
置にあっても、アクセルペダル130aを踏込み操作す
れば自由にエンジン12の回転数を上操作できる。ま
た、HST操作レバー110をニュートラル位置Nから
後進操作した時には、エンジン12の回転はアイドリン
グのままであるから、安全に後進が行なえる。
【0080】また、フィンガーレバー171の制御の他
の例として、操作パネル17にPTO自動スイッチを設
けて、図17の制御フロー図に示すように、PTO自動
スイッチを切り(OFF)にしておくと、前記のフィン
ガーレバー171の「上」「下」操作で田植装置3の上
昇下降及びPTOクラッチの入り切りが行なえ、PTO
自動スイッチを入り(ON)にしておくと、フィンガー
レバー171を「上」に操作して田植装置3を上昇した
状態の後に(または、ステアリングハンドル16を左右
何れかに230度以上回転操作して田植装置3を上昇し
た状態の後に)、フィンガーレバー171を「下」に1
回操作して田植装置3をセンターフロート165が接地
して適正姿勢になるまで下降すると(田植装置下降は、
センターフロート165が接地して適正姿勢になったこ
とをセンターフロートセンサー169が検出することに
より判別する。即ち、田植装置が上昇してセンターフロ
ート165が接地していない場合には、センターフロー
ト165の前部は垂れ下がった状態であることをセンタ
ーフロートセンサー169が検出して田植装置は下降し
ていないと判断し、田植装置が下降してセンターフロー
ト165が接地して適正姿勢になったことをセンターフ
ロートセンサー169が検出して田植装置は下降したと
判断する)、低速である旋回速度からHST操作レバー
110の増速操作を検出した時点で、PTOクラッチを
入りにする。
【0081】従って、PTO自動スイッチを入り(O
N)にしておくと、圃場内で作業者はHST操作レバー
110を操作して高速で植付け作業をしていて、畦際に
近づいた時に、HST操作レバー110を低速に操作し
て、フィンガーレバー171を「上」に操作してステア
リングハンドル16を旋回操作すると(尚、ステアリン
グハンドル16を旋回操作すると自動的にPTOクラッ
チは切れて田植装置3は上昇するので、フィンガーレバ
ー171の「上」操作は、省略しても良い。)、PTO
クラッチは切れて田植装置3は上昇して、作業性良く機
体の旋回が行なえる。そして、機体旋回後に条合わせを
してフィンガーレバー171を「下」操作して、田植装
置3を下降させた後に植え始め位置でHST操作レバー
110を増速操作すると、自動的にPTOクラッチが入
りとなり植付け及び施肥作業が行なえる。即ち、HST
操作レバー110にてPTOクラッチの入り操作が増速
操作にて行なえ、フィンガーレバー171によるPTO
クラッチ入り操作をすることが不要となり、旋回時の操
作性が更に良くなる。
【0082】図27〜図29は他の例を示し、上記のフ
ィンガーレバー171に代えてステアリングハンドル1
6内の右側にPTOクラッチの入り切り操作及び田植装
置3の昇降操作を行なう上げスイッチSW1と下げスイ
ッチSW2が設けてある。即ち、上げスイッチSW1を
押し操作すると、制御装置170のPTOクラッチ作動
手段によりPTOクラッチが切れ施肥装置4及び田植装
置3の作動が停止し且つ田植装置昇降手段によりソレノ
イド油圧バルブ161が強制的に田植装置3を上昇する
側に切換えられる。次に、下げスイッチSW2を1回押
し操作すると、制御装置170のPTOクラッチ作動手
段によりソレノイド油圧バルブ161がセンターフロー
ト165の上下動にて切換えられる自動制御状態とな
り、田植装置3が上昇された状態であればセンターフロ
ート165が接地して適正姿勢になるまで田植装置3は
下降する。更にもう一回、下げスイッチSW2を押し操
作すると、ソレノイド油圧バルブ161がセンターフロ
ート165の上下動にて切換えられる自動制御状態のま
まで、制御装置170のPTOクラッチ作動手段により
PTOクラッチが入り施肥装置4及び田植装置3が駆動
される。以降、下げスイッチSW2を押し操作する度
に、ソレノイド油圧バルブ161がセンターフロート1
65の上下動にて切換えられる自動制御状態のままで、
制御装置170のPTOクラッチ作動手段によりPTO
クラッチが入りと切りに交互に切り換えられる。
【0083】また、例えば、左線引きマーカMLが線引
き作用状態にある場合に、上げスイッチSW1を押し操
作すると、制御装置170の左右線引きマーカ作動手段
により左駆動モータM1を作動させて線引き作用状態に
ある左線引きマーカMLを収納状態とし、次に、下げス
イッチSW2を押し操作すると、制御装置170の左右
線引きマーカ作動手段により逆の右駆動モータM2を作
動させて収納状態にある右線引きマーカMRが線引き作
用状態になる。以後、上げスイッチSW1を押し操作す
る度に左右線引きマーカML・MRが交互に線引き作用
状態になる。
【0084】一方、ステアリングハンドル16内の左側
には油圧式変速装置HSTを操作して車速を変速する増
速スイッチSW3と減速スイッチSW4と中立スイッチ
SW5と後進切替えスイッチSW6が設けてある。そし
て、図27に示すように、油圧式変速装置HSTの操作
系の前例のHST操作レバー110の操作に代えて電動
モータMOにてアームAを作動させてロッド114を押
し引き操作して、油圧式変速装置HSTを変速操作でき
る構成にしている。尚、後進切替えスイッチSW6は、
押し操作する度に点灯と消灯を繰り返すタイプのスイッ
チで構成されており、後進切替えスイッチSW6が点灯
した状態では制御装置170の電動モータ作動手段によ
り後進モードになり、消灯した状態では制御装置170
の電動モータ作動手段により前進モードになる。
【0085】即ち、後進切替えスイッチSW6を押し操
作して消灯した前進モードで、増速スイッチSW3を押
し操作している間、制御装置170の電動モータ作動手
段により電動モータMOが作動してアームAがF方向に
作動して、前進の増速方向に油圧式変速装置HSTが操
作される。また、後進切替えスイッチSW6を押し操作
して消灯した前進モードで、減速スイッチSW4を押し
操作している間、制御装置170の電動モータ作動手段
により電動モータMOが作動してアームAがN方向に作
動して、前進の減速方向に油圧式変速装置HSTが操作
される。
【0086】そして、後進切替えスイッチSW6を押し
操作して点灯した後進モードで、増速スイッチSW3を
押し操作している間、制御装置170の電動モータ作動
手段により電動モータMOが作動してアームAがR方向
に作動して、後進の増速方向に油圧式変速装置HSTが
操作される。また、後進切替えスイッチSW6を押し操
作して点灯した後進モードで、減速スイッチSW4を押
し操作している間、制御装置170の電動モータ作動手
段により電動モータMOが作動してアームAがN方向に
作動して、後進の減速方向に油圧式変速装置HSTが操
作される。
【0087】そして、中立スイッチSW5を押し操作す
ると、前進モードでも後進モードでも、制御装置170
の電動モータ作動手段により電動モータMOが作動して
アームAがN位置にまで作動して、油圧式変速装置HS
Tは中立に操作される。このように、ステアリングハン
ドル16内の右側にPTOクラッチの入り切り操作及び
田植装置3の昇降操作を行なう上げスイッチSW1と下
げスイッチSW2・ステアリングハンドル16内の左側
に油圧式変速装置HSTを操作して車速を変速する増速
スイッチSW3と減速スイッチSW4と中立スイッチS
W5と後進切替えスイッチSW6を設けると、操縦者は
ステアリングハンドル16を操作しながら容易に田植装
置3の昇降や機体の速度変更等が行なえて、操縦操作性
が良く、畦際での機体旋回操作が簡単に行なえて、作業
能率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である8条植え乗用型田植機
を示す全体側面図である。
【図2】図1に示す乗用型田植機の全体平面図である。
【図3】走行車両の伝動構成を示す概略平面図である。
【図4】走行車両要部の左側面図である。
【図5】走行車両要部の平面図である。
【図6】ミッションケースの展開断面図である。
【図7】油圧式変速装置HSTの操作構成を示す斜視図
である。
【図8】主クラッチ及び後輪ブレーキの操作構成を示す
正面図である。
【図9】主クラッチ及び後輪ブレーキの操作構成を示す
左側面図である。
【図10】主クラッチ及び後輪ブレーキの操作構成を示
す平面図である。
【図11】主クラッチの操作構成を示す左側面図であ
る。
【図12】主クラッチ及び後輪ブレーキの操作構成を示
す右側面図である。
【図13】主クラッチ及び後輪ブレーキの操作構成を示
す斜視図である。
【図14】左右前輪の操向構成を示す斜視図である。
【図15】チェンジレバー部の背面図である。
【図16】制御系のブロック回路図である。
【図17】PTOクラッチ制御系の制御フロー図であ
る。
【図18】要部の作用を説明する拡大側面図である。
【図19】要部の拡大背面図である。
【図20】予備苗載台の拡大平面図である。
【図21】予備苗載台の拡大背面図である。
【図22】予備苗載台の左回動載部の端部拡大平面図で
ある。
【図23】予備苗載台の左回動載部の端部拡大背面図で
ある。
【図24】予備苗載台の中央載部と左回動載部との継ぎ
目部の拡大背面図である。
【図25】予備苗載台の中央載部の端部の要部拡大斜視
図である。
【図26】予備苗載台の作用説明用背面図である。
【図27】他の例を示す油圧式変速装置HSTの操作構
成の斜視図である。
【図28】他の例を示すステアリングハンドル16部の
平面図である。
【図29】他の例を示す制御系のブロック回路図であ
る。
【符号の説明】
1;乗用型走行車両 2;昇降用リンク装置 3;作業装置(田植装置) 16;ステアリングハンドル 170;制御装置 201;センターマスコット 203;表示装置(モニタ)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乗用型走行車両1の後部に作業装置3を
    昇降自在に装着した乗用型作業機において、乗用型走行
    車両1の機体前方部に作業装置3の状態を表示する表示
    装置203を上下移動自在に設けたことを特徴とする乗
    用型作業機。
  2. 【請求項2】 表示装置203にセンターマスコット2
    01を上下調節自在に設けたことを特徴とする請求項1
    記載の乗用型作業機。
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