JP2018193025A - 建設機械の冷却装置 - Google Patents

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【課題】ラジエータのメンテナンス作業を行い易くするとともに、吸気パイプの破損を抑える。【解決手段】ラジエータ35よりも空気流通方向の上流側には、吸気ダクト40が配設されている。吸気ダクト40の車両前部は、上下方向に延びる中心軸47を中心に回動可能に支持されている。吸気ダクト40には、吸気ダクト40の内部とエンジン31とを繋ぐ吸気パイプ52が接続されている。吸気パイプ52には、変形許容部53が設けられ、変形許容部53は、吸気ダクト40の回動動作に伴って変形する。【選択図】図7

Description

本発明は、建設機械の冷却装置に関するものである。
従来より、上部旋回体の車両後部にエンジンルームが設けられ、エンジンルーム内にエンジンやラジエータ等が配設された建設機械が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1には、ラジエータの上流側に吸気ダクトが設けられた構成が開示されている。ここで、ラジエータの目詰まりを抑えるために、吸気ダクトの吸気口にエアフィルタを取り付け、空気中の異物を除去した後のクリーンな空気をラジエータに供給することが考えられる。
しかしながら、産業廃棄現場や解体現場のように、微細粒子粉塵が浮遊する環境下では、エアフィルタを粉塵が通過して、ラジエータの目詰まりが進行してしまう。そのため、例えば、1日2回以上、ラジエータの清掃を行う必要がある。
具体的に、ラジエータの清掃方法として、ラジエータの下流側、つまり、エンジンファン側からラジエータのコア面に向かってエアガンで空気を吹き付け、ラジエータの上流側のコア面に付着した粉塵を吹き飛ばすことが行われる。
特開2003−20679号公報
しかしながら、特許文献1の発明のように、ラジエータの上流側に吸気ダクトが配置されている場合には、ラジエータの上流側のコア面から吹き飛ばされた粉塵が、吸気ダクト内に溜まってしまい、粉塵をスムーズに除去できないという問題がある。
ここで、吸気ダクト内に溜まった粉塵を除去するために、装置から吸気ダクトを取り外すことも考えられる。しかしながら、吸気ダクトには、エアフィルタを通過して異物が除去された空気をエンジンに送るために、吸気ダクトの内部とエンジンとを繋ぐ吸気パイプが接続されている場合があり、吸気ダクトの取り外し作業が困難であるとともに、吸気ダクトを無理に動かそうとすると吸気パイプに荷重が加わって破損するおそれがある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、ラジエータのメンテナンス作業を行い易くするとともに、吸気パイプの破損を抑えることにある。
本発明は、下部走行体と、該下部走行体に搭載された上部旋回体と、該上部旋回体の車両後部の機械室内に配設されたエンジンと、該機械室内に空気を取り込んで該エンジンを冷却させるファンとを備えた建設機械の冷却装置を対象とし、次のような解決手段を講じた。
すなわち、第1の発明は、前記エンジンよりも空気流通方向の上流側で、コア面が車両左右方向を向くように前記機械室内に配設されたラジエータと、
前記ラジエータよりも空気流通方向の上流側に配設され、前記機械室内に取り込まれた空気を該ラジエータに向かって導く吸気ダクトと、
前記吸気ダクトの内部と前記エンジンとを繋ぐ吸気パイプとを備え、
前記吸気ダクトは、該吸気ダクトの車両前部において上下方向に延びる中心軸を中心に回動可能に支持され、
前記吸気パイプには、前記吸気ダクトの回動動作に伴って変形する変形許容部が設けられていることを特徴とするものである。
第1の発明では、吸気ダクトの車両前部には、上下方向に延びる中心軸が設けられ、吸気ダクトは、中心軸を中心に回動可能となっている。また、吸気ダクトには、吸気ダクトの内部とエンジンとを繋ぐ吸気パイプが接続されており、吸気ダクトのエアフィルタを通過して異物が除去された後の空気がエンジンに送られる。吸気パイプには、変形許容部が設けられ、変形許容部は、吸気ダクトの回動動作に伴って変形するようになっている。
このような構成とすれば、吸気ダクトの車両後部をラジエータから離間させた開き位置まで吸気ダクトを回動させ、ラジエータと吸気ダクトとの間に清掃用の隙間を設けることができ、ラジエータのメンテナンス作業を行い易くなる。
そして、吸気ダクトの回動動作に伴って変形許容部が変形することで、吸気パイプに無理な荷重が加わって破損するのを抑えることができる。また、吸気ダクトを回動させる際に、吸気パイプが邪魔になることなくスムーズに開くことができ、ラジエータと吸気ダクトとの間の清掃用の隙間を十分に大きく確保することができる。
ここで、変形許容部は、例えば、吸気パイプをゴム製のパイプで形成するとともに、吸気パイプの一部を略S字状に屈曲させた形状とすればよい。これにより、吸気ダクトの回動動作に伴って、吸気パイプの屈曲部分の間隔が広く又は狭くなるように変形許容部が変形することで、吸気パイプに加わる荷重を分散させることができる。
また、吸気パイプの途中に蛇腹状のパイプを繋ぐことで変形許容部を構成するようにしてもよい。
第2の発明は、第1の発明において、
前記変形許容部は、前記吸気パイプにおける前記中心軸の近傍に設けられていることを特徴とするものである。
第2の発明では、吸気パイプにおける中心軸の近傍に変形許容部を設けるようにしている。これにより、例えば、中心軸とは反対側、つまり、ラジエータの車両後部寄りの位置に変形許容部を設けた場合に比べて、吸気ダクトの回動動作に伴う変形許容部の変形量を小さく抑えることができる。
第3の発明は、第1又は第2の発明において、
前記機械室は、該機械室の内部で立設する仕切壁によって、前記エンジン及び前記ラジエータが配設されたエンジンルームと、前記吸気ダクトが配設された吸気室とに仕切られ、
前記変形許容部は、前記吸気パイプにおける前記吸気室側に設けられていることを特徴とするものである。
第3の発明では、機械室内が仕切壁によってエンジンルームと吸気室とに仕切られており、変形許容部は、吸気パイプにおける吸気室側に設けられている。
これにより、吸気ダクトの回動動作に伴って、変形許容部は、仕切壁から離れる方向に移動しながら変形することとなり、変形許容部が仕切壁に干渉するのを抑えることができる。
本発明によれば、吸気ダクトの車両前部の中心軸を中心に吸気ダクトを回動させ、吸気ダクトの車両後部とラジエータとの間に隙間を設けることで、ラジエータのメンテナンス作業を行い易くなる。また、吸気パイプには、吸気ダクトの回動動作に伴って変形する変形許容部が設けられているので、吸気パイプに無理な荷重が加わって破損するのを抑えることができる。
本実施形態に係る建設機械の構成を示す側面図である。 上部旋回体の内部構成を示す平面図である。 上部旋回体の内部構成を示す背面図である。 吸気ダクトの内部に熱交換器を取り付ける状態を示す斜視図である。 吸気ダクトを開き位置まで回動させた状態を示す平面図である。 吸気パイプの変形許容部の構成を示す平面図である。 吸気ダクトの回動動作に伴って変形許容部が変形した状態を示す平面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。各図には、上下や前後左右の方向を矢印で示してある。特に言及しない限り、上下等の方向についてはこれら矢印で示す方向に従って説明する。
図1に示すように、建設機械10は、クローラ式の下部走行体11と、下部走行体11上に旋回自在に搭載された上部旋回体20とを備えている。上部旋回体20には、アタッチメント13、キャブ14、機械室15、アッパーフレーム21等が設けられている。
なお、本実施形態の建設機械10は小旋回型であり、旋回半径が小さくなるように、上部旋回体20は相対的に小さく構成され、上部旋回体20の後部の外郭線は、上方から見て円弧状に形成されている。
アタッチメント13は、上部旋回体20の前部に設置され、ブーム13a、アーム13b、及びバケット13c等で構成されている。ブーム13a等のそれぞれは、油圧制御された油圧シリンダ13dの伸縮に連動して動作し、掘削等の作業を行う。これらブーム13a等の操作は、キャブ14において行われる。
キャブ14は、矩形箱形の運転室であり、アタッチメント13に隣接して上部旋回体20の左前部に設置されている。機械室15は、上部旋回体20の後部に設けられている。機械室15は、上部旋回体20の後部の外周縁に沿って搭載されたカウンタウエイト22と、カウンタウエイト22とともに機械室15の周囲を覆う機械室カバー16とによって区画されている。カウンタウエイト22は、アタッチメント13との間で前後のバランスを確保するためのものである。
図2及び図3に示すように、機械室15の内部には、エンジン31、ラジエータ35、吸気ダクト40等が密集した状態で収容されている。カウンタウエイト22の左側後部及び右側後部には、メンテナンス開口23が形成されている。
メンテナンス開口23は、機械室15内に配設された各種機器のメンテナンスを行うための開口である。左側のメンテナンス開口23は、車両後方から吸気ダクト40を視認可能な位置に開口しており、エアフィルタ50の交換作業等を行うことができる。右側のメンテナンス開口23は、車両後方からエンジン31や油圧ポンプ32を視認可能な位置に開口している。
メンテナンス開口23は、後方カバー24によって開閉可能に塞がれている。後方カバー24は、メンテナンス開口23の周縁部における車両後側の位置で上下方向に延びるヒンジ軸25によって回動可能に支持されている。後方カバー24は、ヒンジ軸25を中心に回動させることで、後方カバー24の車両前部を後方に移動させ、メンテナンス開口23を開放することができる。
アッパーフレーム21は、上部旋回体20の下部に設置されており、キャブ14や機械室15等は、アッパーフレーム21の上に設けられている。
機械室15内には、図示しないエンジンマウントを介してエンジン31が搭載されている。エンジン31は、その駆動軸が車両左右方向を向くように機械室15の内部に配設されている。機械室カバー16の左側上部には、吸気口16aが形成されている。機械室カバー16の右側上部には、排気口16bが形成されている。
機械室15の内部には、エンジン31の他にも、油圧ポンプ32や、ラジエータ35、ファン33、及び吸気ダクト40等の冷却装置が収容されている。この建設機械10では、空気流通方向の上流側から順に、吸気ダクト40、ラジエータ35、ファン33、エンジン31、及び油圧ポンプ32が横並びに配設されている。
機械室15の内部は、仕切壁17によって、ラジエータ35、ファン33、エンジン31が配設されたエンジンルーム15aと、吸気ダクト40が配設された吸気室15bとに仕切られている。
ラジエータ35は、コア面が車両左右方向を向くように配設されている。ファン33は、エンジン31の駆動軸の左端部に接続され、エンジン31とラジエータ35との間に配設されている。ファン33の周囲は、ファンシュラウド34によって覆われており、ラジエータ35を通過した空気がエンジン31に向かって導かれるようになっている。油圧ポンプ32は、エンジン31の駆動軸の右端部に接続されている。
本実施形態の建設機械10では、エンジン31の駆動時に、機械室15の内部に左側から右側ヘ向かう空気の流れが形成され、ラジエータ35でその空気と熱交換する冷媒によってエンジン31等が冷却される。
具体的には、ファン33の回転によって吸気口16aから空気が機械室15の内部に取り入れられる。取り入れられた空気は、ラジエータ35を通り抜け、ラジエータ35を流れる冷媒の熱を吸熱して熱気となり、排気口16bから機械室15の外に排出される。
図4にも示すように、吸気ダクト40は、空気流通方向の上流側から下流側に向かって開口した箱状に形成されている。吸気ダクト40は、ラジエータ35よりも空気流通方向の上流側に配設され、吸気室15b内に取り込まれた空気をラジエータ35に向かって導く。
吸気ダクト40とラジエータ35との間には、シール部材38が挟み込まれている(図2参照)。シール部材38は、吸気ダクト40の下流側の外周縁に沿って延びる枠状のスポンジ材又はゴム材で構成され、吸気ダクト40とラジエータ35とを密着させてシール性を高めるためのものである。
吸気ダクト40には、吸気ダクト40の吸気口にエアフィルタ50を着脱可能に取り付けるためのエアフィルタ取付部41と、吸気ダクト40の内部に熱交換器45を着脱可能に取り付けるための一対の梁部43とが設けられている。
エアフィルタ取付部41は、エアフィルタ50の上下面に沿うようにそれぞれ配設された一対のガイド板41aと、車両前方側に配設された当接板41bと、車両後方側に配設されて板厚方向に弾性変形可能な挟持板41cとを備えている。
エアフィルタ50は、吸気ダクト40の吸気側からエアフィルタ取付部41に対して押し込みながら挟持板41cを弾性変形させることで、当接板41bと挟持板41cとの間に挟持される。
吸気ダクト40内には、車両前後方向に延びる一対の梁部43が、上下方向に間隔をあけて設けられている。梁部43の前後両端部は、吸気ダクト40の内壁面に取り付けられている。梁部43には、車両前後方向に間隔をあけて2つのネジ孔43aが形成されている。
熱交換器45は、例えば、エアコン用のコンデンサや燃料クーラで構成されている。熱交換器45は、コア面が車両左右方向を向くように配設されている。熱交換器45の車両前部には、上下方向に間隔をあけて2つの取付ブラケット45aが設けられている。また、熱交換器45の車両後部にも同様に、上下方向に間隔をあけて2つの取付ブラケット45aが設けられている。これら4つの取付ブラケット45aは、一対の梁部43の4つのネジ孔43aに対応して設けられている。
そして、熱交換器45を吸気ダクト40の内部に収容して、締結ボルト46によって取付ブラケット45aと梁部43とを締結させることで、熱交換器45が吸気ダクト40の内部に着脱可能に取り付けられる。なお、本実施形態では、熱交換器45を吸気ダクト40に対して着脱可能に取り付けるようにしているが、着脱可能とせずに固定させた構成としてもよい。
吸気ダクト40の上面には、吸気ダクト40の内部に繋がる吸気ポート44が設けられている。吸気ダクト40の吸気ポート44とエンジン31とは、吸気パイプ52によって接続されている(図3参照)。
吸気パイプ52の途中には、エアクリーナ55が接続されている。エアクリーナ55は、エンジン31に供給する空気中の異物を除去するためのものであり、吸気ダクト40よりも空気流通方向の上流側に配設されている。そして、吸気ダクト40の内部で吸気ポート44側にバイパスされた空気は、吸気パイプ52及びエアクリーナ55を介してエンジン31に供給される。
このように、吸気ダクト40のエアフィルタ50を通過して大きめの異物が除去された後の空気がエアクリーナ55に送られるので、エアクリーナ55で除去すべき空気中の異物が少なくなり、エアクリーナ55の長寿命化を図ることができる。
吸気パイプ52は、ゴム製のパイプで構成されており、吸気パイプ52の途中には、変形許容部53が設けられている(図6参照)。なお、変形許容部53の詳細については後述する。
図5にも示すように、吸気ダクト40の車両前部は、上下方向に延びる中心軸47によって回動可能に支持されている。吸気ダクト40は、中心軸47を中心に回動させることで、吸気ダクト40の車両後部をラジエータ35から離間させた開き位置と、吸気ダクト40の車両後部をラジエータ35側に位置させてシール部材38に密着させた閉じ位置との間で開閉可能となっている。
これにより、ラジエータ35や吸気ダクト40の内部に配設された熱交換器45のメンテナンス作業を行い易くなる。
具体的に、産業廃棄現場や解体現場のように、微細粒子粉塵が浮遊する環境下では、エアフィルタ50を粉塵が通過して、ラジエータ35の目詰まりが進行してしまう。そのため、例えば、1日2回以上、ラジエータ35の清掃を行う必要がある。
そこで、ラジエータ35の上流側のコア面に付着した異物を除去するのにあたって、まず、吸気ダクト40の車両後部をラジエータ35から離間させた開き位置まで吸気ダクト40を回動させる。これにより、ラジエータ35と吸気ダクト40との間に清掃用の隙間を設けるとともに、ラジエータ35と吸気ダクト40内部の熱交換器45とを離間させる。
その後、ラジエータ35の下流側のコア面から図示しないエアガンで空気を吹き付けることで、ラジエータ35の上流側のコア面に付着した異物を吹き飛ばすようにする。このとき、ラジエータ35と熱交換器45とを離間させているため、エアガンによってラジエータ35から吹き飛ばされた異物が、吸気ダクト40内部の熱交換器45に付着したり、吸気ダクト40内に溜まるのを抑えることができる。
また、吸気ダクト40内部の熱交換器45についても同様に、ラジエータ35と吸気ダクト40との間に設けられた清掃用の隙間からエアガンを挿入して、熱交換器45の下流側のコア面から空気を吹き付けることで、熱交換器45の上流側のコア面に付着した異物を吹き飛ばして除去することができる。
また、これらの清掃作業は、上部旋回体20の車両後部から行うことができるので、作業者が、上部旋回体20の上に乗り込んで作業をしなくても、地上からメンテナンス作業を行うことができるので、安全性が高く、作業性も向上する。
図4にも示すように、吸気ダクト40の車両後部は、ロック部材48によって閉じ位置で固定されている。ロック部材48は、例えば、ラジエータ35の後側壁と吸気ダクト40の後側壁とに跨がって係合可能なパッチン鍵で構成されている。ロック部材48は、上下方向に間隔をあけて2つ設けられている。
このように、ロック部材48によって吸気ダクト40を閉じ位置で固定することで、吸気ダクト40が意図せずに開閉してがたつくのを抑える一方、ラジエータ35等のメンテナンス作業を行うときは、ロック部材48のロックを解除して、吸気ダクト40を開き位置まで回動させることができる。
ところで、本実施形態では、吸気ダクト40のエアフィルタ50を通過して異物が除去された後の空気がエンジン31に送られるように、吸気ダクト40の内部とエンジン31とを吸気パイプ52で繋ぐようにしている。
しかしながら、吸気ダクト40は、中心軸47を中心に回動可能な構成となっているので、吸気ダクト40の回動動作に伴って吸気パイプ52に無理な荷重が加わってしまい、吸気パイプ52が破損するおそれがある。
そこで、本実施形態では、吸気パイプ52の一部に、吸気ダクト40の回動動作に伴って変形する変形許容部53を設けることで、吸気パイプ52に加わる荷重を分散させるようにしている。
具体的に、図6に示すように、吸気ダクト40の吸気ポート44とエンジン31とは、ゴム製の吸気パイプ52によって接続されている。吸気パイプ52は、吸気室15bとエンジンルーム15aとに跨がるように仕切壁17を貫通して、吸気ダクト40、ラジエータ35、ファンシュラウド34の上方を横切るように左右方向に延びてエンジン31に接続されている(図3も参照)。
吸気ダクト40の途中には、エアクリーナ55が接続されている。エアクリーナ55は、吸気ダクト40よりも空気流通方向の上流側に配設されている。吸気パイプ52におけるエアクリーナ55よりも下流側には、吸気ダクト40の回動動作に伴って変形する変形許容部53が設けられている。
変形許容部53は、吸気ダクト40の一部を略S字形状に屈曲させることで構成されている。具体的に、変形許容部53は、エアクリーナ55の下流側の接続口に接続されている吸気パイプ52を、平面視で中心軸47に向かって斜め右前方に延ばした後で後方に向かって屈曲させ、その後、右方に屈曲させた形状となっている。変形許容部53は、吸気パイプ52における吸気室15b側に設けられている。
そして、図7に示すように、吸気ダクト40の車両後部をラジエータ35から離間させた開き位置まで吸気ダクト40を回動させると、吸気ダクト40の回動動作に伴って、吸気パイプ52の屈曲部分の間隔が広く又は狭くなるように変形許容部53が変形する。
これにより、吸気パイプ52に無理な荷重が加わって破損するのを抑えることができる。また、吸気ダクト40を回動させる際に、吸気パイプ52が邪魔になることなくスムーズに開くことができ、ラジエータ35と吸気ダクト40との間の清掃用の隙間を十分に大きく確保することができる。
ここで、変形許容部53は、吸気パイプ52を中心軸47に向かって延ばした後で屈曲させた形状とすることで、中心軸47の近傍に設けるようにしたから、吸気ダクト40の回動動作に伴う変形量を小さく抑えることができる。
また、変形許容部53は、吸気室15b側、つまり、仕切壁17によりも左方に配設されているので、吸気ダクト40の回動動作に伴って仕切壁17から離れる方向に移動しながら変形することとなる。これにより、変形許容部53が仕切壁17に干渉するのを抑えることができる。
《その他の実施形態》
前記実施形態については、以下のような構成としてもよい。
本実施形態では、吸気パイプ52の一部を屈曲させることで変形許容部53を構成するようにしたが、この形態に限定するものではない。例えば、吸気パイプ52の途中に蛇腹状のパイプを繋ぐことで変形許容部53を構成してもよい。
以上説明したように、本発明は、ラジエータのメンテナンス作業を行い易くするとともに、吸気パイプの破損を抑えることができるという実用性の高い効果が得られることから、きわめて有用で産業上の利用可能性は高い。
10 建設機械
11 下部走行体
15 機械室
15a エンジンルーム
15b 吸気室
17 仕切壁
20 上部旋回体
31 エンジン
33 ファン
35 ラジエータ
40 吸気ダクト
47 中心軸
52 吸気パイプ
53 変形許容部

Claims (3)

  1. 下部走行体と、該下部走行体に搭載された上部旋回体と、該上部旋回体の車両後部の機械室内に配設されたエンジンと、該機械室内に空気を取り込んで該エンジンを冷却させるファンとを備えた建設機械の冷却装置であって、
    前記エンジンよりも空気流通方向の上流側で、コア面が車両左右方向を向くように前記機械室内に配設されたラジエータと、
    前記ラジエータよりも空気流通方向の上流側に配設され、前記機械室内に取り込まれた空気を該ラジエータに向かって導く吸気ダクトと、
    前記吸気ダクトの内部と前記エンジンとを繋ぐ吸気パイプとを備え、
    前記吸気ダクトは、該吸気ダクトの車両前部において上下方向に延びる中心軸を中心に回動可能に支持され、
    前記吸気パイプには、前記吸気ダクトの回動動作に伴って変形する変形許容部が設けられていることを特徴とする建設機械の冷却装置。
  2. 請求項1において、
    前記変形許容部は、前記吸気パイプにおける前記中心軸の近傍に設けられていることを特徴とする建設機械の冷却装置。
  3. 請求項1又は2において、
    前記機械室は、該機械室の内部で立設する仕切壁によって、前記エンジン及び前記ラジエータが配設されたエンジンルームと、前記吸気ダクトが配設された吸気室とに仕切られ、
    前記変形許容部は、前記吸気パイプにおける前記吸気室側に設けられていることを特徴とする建設機械の冷却装置。
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