JP3450754B2 - 冷却機の清掃性改善構造及び冷却機の清掃性改善方法 - Google Patents

冷却機の清掃性改善構造及び冷却機の清掃性改善方法

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JP3450754B2
JP3450754B2 JP20969599A JP20969599A JP3450754B2 JP 3450754 B2 JP3450754 B2 JP 3450754B2 JP 20969599 A JP20969599 A JP 20969599A JP 20969599 A JP20969599 A JP 20969599A JP 3450754 B2 JP3450754 B2 JP 3450754B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧ショベル,セ
ルフローダ,ブルドーザ,ホィールローダや,履帯式ロ
ーダ等の建設機械,農業機械,作業機等(以下、単に建
設機械と称す)に搭載されるエンジン冷却用のラジエー
タ,作動油冷却用のオイルクーラ,過給機用のインタク
ーラ等の冷却機の清掃性改善構造及び冷却機の清掃性改
善方法に関する。
【0002】
【従来の技術】上記建設機械,農業機械,作業機械等の
うち、例えば油圧ショベル,セルフローダ,ブルドー
ザ,ホィールローダや,履帯式ローダ等の上記建設機械
は、周知のように山間部のダム,トンネル,河川,道路
等の岩石の掘削やビル,建築物の取りこわし等に使用さ
れている。
【0003】上記建設機械の構造は、周知のように上記
建設機械の上部旋回体の上部に配設されるエンジンの冷
却用ラジエータの前方に上記建設機械作動油用のオイル
クーラが上記建設機械の上部旋回体の上部に配設されて
いる。上記ラジエータの後方に上記エンジンで駆動れる
冷却ファンが設けられ、この冷却ファンにより機体外部
から内部へ冷却空気が吸引され上記のオイルクーラ及び
ラジエータが冷却される構造になっている。
【0004】従って、上記建設機械は上記のような作業
現場等で稼働するため、上記冷却空気に使用される大気
中に混在するダストが上記のラジエータ及びオイルクー
ラの表面に上記ダストが付着して汚れやすいので、上記
付着したダスト等の除去作業を、頻繁に行なわなければ
ならい場合がある。そして、上記のオイルクーラ及びラ
ジエータの清掃を容易にする従来の技術としては、図8
に示したようにオイルクーラ02の下端部をヒンジ06
で枢支し、ラジエータ01に対してオイルクーラ02の
上方が傾動自在としたものや、図9に示したようにオイ
ルクーラ02の下端部をヒンジ06で枢支し、その上方
が傾動自在にすると共に、オイルクーラ02下端側のみ
をラジエータ01の前側から前方に移動可能にし、オイ
ルクーラ02とラジエータ01との距離を大きくするも
のがある。
【0005】上記従来技術の構造では、清掃作業は、図
10に示すように、先ずエンジンフード010を開けて
おいて、ヒンジ06を介してオイルクーラ02を傾動さ
せラジエータ01との間をあけて、上記建設機械の機体
上方から、例えばエアガン011によって高圧空気や高
圧水をオイルクーラ02及びラジエータ01の冷却コア
に吹きつけ上記冷却コアに付着したダストを除去して清
掃作業を行なっている。
【0006】又、その他の従来技術としては上記した以
外にも、上記のオイルクーラ及びラジエータを有し上記
オイルクーラを上記ラジエータに対して外方側の左方
向,右方向に傾動するようにした技術(特開平9─32
552号公報)がある。又、上記建設機械に搭載される
エンジンの性能を向上させるためや、又上記エンジンの
排ガス規制が、現在より厳しくなると、その一つの対策
として上記エンジンに過給機を設けて、エンジン性能を
向上せしめ、上記エンジンをできるだけ小型なものを採
用する等して上記排ガスの削減をすることが考えられる
が、この場合にはラジエータ01の前に配設されたオイ
ルクーラ02の前側に上記エンジンの過給機用インタク
ーラを重合せしめて機体のフレーム側に固定させること
になる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図8,
図9に示した構造では、オイルクーラ02を傾動させる
もののオイルクーラ02から上記建設機械の側部03ま
での距離を十分とれないためにオイルイクーラ02とラ
ジエータ01までの開口幅が狭く(図9はオイルクーラ
02下端部がより上記側部03に張り出すので、図8よ
りも更に狭くなる)、清掃が十分に行なうことができな
い恐れがあった。
【0008】特に、側部03からオイルクーラ02まで
のクリアランスが少ないと、開口幅はますます狭くなっ
て清掃しにくいばかりでなく、その間のスペースが活用
できなくなるので種々の補機類の収納スペースが制限さ
れる。又、図10に示したように清掃作業は機体上部か
ら行なうが、高圧水等で機体上面が濡れ、清掃作業がや
りにくくなることも予想され、作業ポジションに注意を
払わなければならない。
【0009】又、ラジエータ01,オイルクーラ02,
上記インタクーラを重合せしめて上部旋回体に固定され
ている場合には、上記清掃作業が特にやりにくくなり、
時間を要することになる。そして、ラジエータ01,オ
イルクーラ02,上記インタクーラは3重に重合して配
設されるため、ラジエータ01,オイルクーラ02,上
記インタクーラの各々の冷却媒体の流入口及び流出口に
接続される合計6本のそれぞれの冷却媒体の給排用の配
管を設けなければならず、それらの配管が狭いスペース
に適宜屈折せしめられて配設されているが、例えばそれ
ぞれできるだけ互いに直線的に目的部位まで配設せしめ
て、上記冷却媒体の流体圧が増大しないようにする必要
がある。
【0010】又、上記その他の従来例の特開平9─32
552号公報記載の技術は、上記のラジエータの前方に
上記オイルクーラを配設した場合の上記のラジエータ及
びオイルクーラの清掃作業の向上を図ったものに過ぎな
いものである。本発明は、このような課題に鑑み創案さ
れたもので、上記のラジエータ,オイルクーラ,インタ
クーラ等の冷却機の清掃性を改善できるようにした、冷
却機の清掃性改善構造及び冷却機の清掃性改善方法を提
供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1
の本発明の冷却機の清掃性改善構造は、建設機械に搭載
され上記建設機械を稼働するためのエンジン冷却用の
ラジエータと、上記ラジエータ前方に配設される建設機
械作動油用のオイルクーラと、上記オイルクーラ前方に
配設される上記エンジン過給機用のインタクーラと、
上記のインタクーラ及びオイルクーラを上記ラジエータ
に対して外方側に回転せしめる回転機構と、上記建設機
械のカウンタウェイトに設けられた凹部内に少なくとも
一部分が収納されるように構成され上記エンジンの過給
機に接続されエアクリーナとを備え、上記カウンタウェ
イトの凹部に設けられた枢支軸に回転自在に枢支され、
通常時は上記凹部内に少なくとも一部分が収納され、点
検・整備時には上記枢支軸を回転中心に回転して上記カ
ウンタウェイトの上記建設機械の前方側の前壁の前方に
設けられた上記エンジンのエンジンルームに移動可能に
構成し上記エアクリーナのエレメントが挿脱可能に構成
されたことを特徴としている
【0012】
【0013】
【0014】請求項記載の本発明の冷却機の清掃性改
善構造は、請求項記載の構成において、上記回転機構
は、上記インタクーラを上記オイルクーラに対して外方
側の上方向,下方向,左方向,右方向のうちのいずれか
の方向に回転せしめる第1回転機構と、上記オイルクー
ラを上記ラジエータに対して外方側の上方向,下方向,
左方向,右方向のうちの上記インタクーラの回転方向と
は異なるいずれかの方向に回転せしめる第2回転機構と
を備えたことを特徴としている。
【0015】請求項記載の本発明の冷却機の清掃性改
善構造は、請求項1又は2記載の構成において、上記イ
ンタクーラを上記オイルクーラに対して外方側の上方
向,下方向,左方向,右方向のうちのいずれか一方向に
回転せしめる上記第1回転機構と、上記オイルクーラを
上記ラジエータに対して外方側の上記インタクーラの回
転方向と対向する対向方向に回転せしめる上記第2回転
機構とを備えたことを特徴としている。
【0016】請求項記載の本発明の冷却機の清掃性改
善構造は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の構成に
おいて、上記インタクーラを上記オイルクーラに対して
外方側の上方向,下方向,左方向,右方向のうちのいず
れかの方向に回転せしめる上記第1回転機構と、上記オ
イルクーラを上記ラジエータに対して上記インタクーラ
の上記回転方向と同一方向に回転せしめる上記第2回転
機構とを備えたことを特徴としている
【0017】
【0018】請求項5記載の本発明の冷却機の清掃性改
善方法は、エンジン用のエアクリーナが建設機械のカウ
ンタウェイトの凹部に設けられた枢支軸に回転自在に枢
支され、通常時は上記凹部内に少なくとも一部分が収納
され、点検・整備時には上記枢支軸を回転中心に回転し
て上記エンジンのエンジンルーム側に露出し上記エアク
リーナのエレメントが挿脱可能に構成されたエレメント
を有し、建設機械に搭載される上記建設機械を稼働する
ためのエンジンの冷却用のラジエータと、上記ラジエー
タの前方に配設される建設機械作動油用のオイルクーラ
と、上記オイルクーラの前方に配設されるエンジンのエ
ンジン過給機用のインタクーラと、上記インタクーラを
上記ラジエータに対して外方側に回転せしめる第1回転
機構と、上記オイルクーラを上記ラジエータに対して外
方側に回転せしめる第2回転機構とを備え、上記インタ
クーラを上記ラジエータに対して外方側の上方向,下方
向,左方向,右方向のうちのいずれかの方向に上記第1
回転機構により回転せしめて上記インタクーラのコアを
清掃した後、上記オイルクーラを上記ラジエータに対し
て外方側の上方向,下方向,左方向,右方向のうちの上
記インタクーラの回転方向とは異なるいずれかの方向に
上記第2回転機構により回転せしめて上記のオイルクー
ラ及びラジエータのコアを清掃するようにしたことを特
徴としている。
【0019】請求項記載の本発明の冷却機の清掃性改
善方法は、請求項記載の構成において、上記インタク
ーラを上記ラジエータに対して外方側の上方向,下方
向,左方向,右方向のうちのいずれかの方向に上記第1
回転機構により回転せしめ上記インタクーラのコアを清
掃した後、上記オイルクーラを上記ラジエータに対して
外方側の上記インタクーラの回転方向と同一方向に上記
第2回転機構により回転せしめ上記のオイルクーラ及び
ラジエータのコアを清掃するようにしたことを特徴とし
ている。
【0020】請求項記載の本発明の冷却機の清掃性改
善方法は、請求項5又は6記載の構成において、上記の
第1及び第2回転機構の各々の回転軸線上に又は上記回
転軸線の近傍に上記のインタクーラ及びオイルクーラの
冷却機のそれぞれに設けられる冷却流体の流入口及び流
出口と、上記のそれぞれの流入口及び流出口に接続され
る上記それぞれの冷却流体の配管とを備え、上記冷却機
を上記の第1及び第2回転機構により上記ラジエータに
対して外方側に回転した後、上記のインタクーラ,オイ
ルクーラ,ラジエータを清掃するようにしたことを特徴
としている。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
より説明する。図1は本発明の一実施形態を示すもの
で、本発明の冷却機の清掃性改善構造を油圧ショベルに
適用した場合の概略説明図であり、(A)は油圧ショベ
ルに搭載される冷却機まわりの配設部位を示す概略説明
図、(B)は図1(A)のインタクーラの部位を示す概
略説明図、図2は図1(B)のインタクーラの冷却流体
の流出入口配管構造の変形例を示す概略説明図、図3は
図1(A)に示した油圧ショベルの後部に搭載された冷
却機の配設位置を示す一部破断した状態の概略平面図、
図4は図3の矢視Yの主要部分を示す概略説明図、図5
は図3に示した冷却機の関係部位の平面を示す概略説明
図、図6は図4に示したヒンジと回転管継手とを同回転
軸線上に配設された概略説明図、図7は図6に示したヒ
ンジと回転管継手との配設位置の変形例を示す概略説明
図である。
【0022】本実施形態の冷却機の清掃性改善構造は、
図3に示したように上記建設機械である油圧ショベルの
上部旋回体2の前方に設けられたオペレータ室4と上部
旋回体2の後部に設けられるカウンタウェイト6との間
で、カウンタウェイト6の前側に横置きにエンジン8が
設けられており、上記油圧ショベルの左側の側部10は
2分割された左右のドア10L,10Rがヒンジ12を
介して後壁14及びオペレータ室4の後部に取付けら
れ、又ドア10Rがカウンタウェイト6の前側の後壁1
4に取付けられてそれぞれ左右方向に開閉可能に設けら
れている。
【0023】そして、図1,図3に示したようにエンジ
ン8の前側にエンジン8により駆動される冷却ファン1
6が設けられ、冷却ファン16の前方にエンジン冷却用
のラジエータ18が上部旋回体2上に設けられたラジエ
ータ取付用のフレーム20にボルト22,ナット22a
により取付けられている。又、上記のラジエータ18の
前方側に、後述するオイルクーラ28が配設されてい
る。
【0024】更に、上記のオイルクーラ28の前方に過
給機用の空冷式のインタクーラ30が配設されており、
インタクーラ30は、図1(A)に示したようにラジエ
ータ18のアッパタンク18aの略前面位置にブラケッ
トBKが設けられ、図1(B)に二点鎖線で示したよう
にブラケットBKに設けられた回転機構を構成する第1
回転機構K1であるヒンジ32の略回転軸線L1の近傍
に上記インタクーラの過給流体の流入口31A及び流出
口31Bが設けられている。
【0025】この過給流体流入口31Aに過給流体の可
撓性の配管36aが、過給流体の流出口31Bに過給流
体の可撓性の配管36bが接続されているので、インタ
クーラ30がヒンジ32の略回転軸線L1を中心に回転
しても可撓性の配管36a及び36bが追従して円滑に
回転することができる。又、上記実施形態ではインタク
ーラ30の過給流体の流入口31A及び流出口31Bを
第1回転機構K1であるヒンジ32の略回転軸線L1の
近傍に設けたが、これに限られるものではなく、図2に
示したように、例えば上記インタクーラ30のヒンジ3
2の回転軸線L1と略同軸線上にインタクーラ30の過
給流体の流入口31A及び流出口31Bを設け、この過
給流体の流入口31A及び流出口31Bに可撓性の配管
36a,36bを接続するようにすれば、インタクーラ
30の回転によって生じる配管36a,36bの動きを
抑制することができる。又、図1(A)に二点鎖線で示
したようにインタクーラ30は上部旋回体の下部フレー
ムに設けられたヒンジ32aに取付けインタクーラを前
側の下方向に開放できるようにしてもよい。
【0026】又、図2に示したように過給流体の流入口
31A及び流出口31Bの外周と配管36a及び36b
の内周に凹部O1及びO2を設け上記両者を嵌合した時
に上記の凹部01と凹部O2とで構成される溝にシール
性を有するOリングORを介装せしめて、配管36a及
び36bが過給流体の流入口31A及び流出口31Bに
対して回転できるように回転管継手50A,50Bを構
成するようにすれば、インタクーラ30の回転を円滑に
行なうことができる。又、図1(A)に二点鎖線で示し
たようにインタクーラ30は、上部旋回体の下部フレー
ムに設けられたヒンジ32aを介して取付けられインタ
クーラ30を前側の下方向に開放できるようにしてもよ
い。
【0027】又、図1(A),図3に示したように上記
のラジエータ18,オイルクーラ28,インタクーラ3
0等の冷却機200とオペレータ室4との間に設けられ
るエアクリーナ34から配管34aを介して吸引して過
給機36で圧縮せしめられた吸気は、図1(B),図3
に示したように配管36aを介してインタクーラ30の
過給流体流入口31Aよりインタクーラ30のアッパタ
ンク30aに供給されインタクーラ30のコア30cで
冷却されロワタンク30bを経由して過給流体流出口3
1Bから配管36bを介してエンジン8の吸気側に供給
される。
【0028】又、上記実施形態例ではエアクリーナ34
はオペレータ室4と冷却機200との間に設けられてい
るが、これに限られるものではなく、図3に示したよう
に例えばカウンタウェイト6に凹部6aを設け、図3に
二点鎖線S1に示したようにエアクリーナ34の前方側
34cが冷却機200の前方側に向くように配設せし
め、エアクリーナ34のエレメント34dを矢視Q方向
に挿脱できるように配設すれば、エアクリーナ34及び
配管34aがカウンタウェイト6内に配設することによ
りエアクリーナ34から過給機までできるだけ曲げるこ
となく、略直線的に配設できるので、流体抵抗の増大を
防止せしめて上記エンジンの性能を低下させることがな
い。
【0029】又、エアクリーナ34及びその配管34a
の配設スペースを上部旋回体2上の主要部に設ける必要
がないので、上部旋回体2上の主要部の収容スペースを
拡大することができる。そして、図3に示したようにエ
アクリーナ34をカウンタウェイト6の凹部6a内に枢
支軸34eを設け、この枢支軸34eにエアクリーナ3
4を回転自在に取付け、通常時は、図3の実線S2で示
した位置に配設し、上記のエレンメント34dの交換等
の整備点検時には、図3の二点鎖線S1で示した位置に
回転して上記の整備点検を行なうようにすれば、上記整
備点検が容易になり、且つ冷却機200の冷却空気の取
入れの妨げにならず、上記冷却空気の吸入効率を向上す
ることができるが、上記のエアクーリナ34の枢支軸3
4eによる回転手段は必要に応じて設けられるもので、
図3に二点鎖線S1で示した位置に回転不能に取付けて
冷却機200への冷却空気の取入れに妨げにならないよ
うに配設するようにしてもよい。
【0030】又、図示しないがインタクーラ30の左右
両側に上記上方への第1回転機構K1と略同様の回転機
構を設けて左右いずれか一方に回転できるように構成し
てもよい。又、オイルクーラ28は、図4,図5に示し
たようにエンジン冷却用のラジエータ18の前方に間隔
を存してインタクーラ30の後方に配設され上部旋回体
2に立設された支持フレーム38の上下に略同軸線上に
設けられ、左方向へ回転可能な回転機構を構成する第2
回転機構K2である2個のヒンジ40が設けられ、ラジ
エータ18の外方側の左方向に回転できるように構成さ
れている。
【0031】上記した本実施形態では、第2回転機構K
2を左側に設けられた支持フレーム38に設けて、左方
向に回転できるように取付けられているが、図4に示し
た冷却機200の右側に支持フレーム38をカウンタウ
ェイト6の前側に設けて右方向に回転できるようにして
もよい。そして、本実施形態の場合には上記のヒンジ4
0を中心に上記油圧ショベルの前方の左側に開くように
オイルクーラ28が配設されているので、オイルクーラ
28を左方向に開いた後、ラジエータ18及びオイルク
ーラ28を上記油圧ショベルの側方から高圧空気や高圧
水を吹きつけ上記両者のコアに堆積した上記ダストを素
早く除去せしめて清掃することができる。
【0032】又、オイルクーラ28は上記実施形態では
第2回転機構K2により好ましくは左又は右方向に、回
転できるように構成されているが、図示しないが、例え
ば支持フレーム38をラジエータ18のアッパタンク1
8a近傍の高さに上記油圧ショベルの前後方向に延びる
ように配設し、この略水平に配設された上記の支持フレ
ーム38の左右に設けられたヒンジ40を介してオイル
クーラ28を取付け、ラジエータ18の前方の上方向へ
回転できるようにしてもよく、更に、図示しないが上記
の支持フレーム38をラジエータ18のロワタンク18
b近傍の高さに上記油圧ショベルの前後方向に延びるよ
うに略水平に配設し、この支持フレーム38の左右に設
けられたヒンジ40を介してオイルクーラ28を取付
け、ラジエータ18の前方側の下方向に回転できるよう
にしても、上記と略同様にラジエータ18及びオイルク
ーラ28を上記油圧ショベルの側方から上記の高圧空気
や高圧水を吹きつけ上記両者のコアに堆積した上記ダス
トを素早く除去せしめて清掃することができる。
【0033】又、図3,図4に示したように上記油圧シ
ョベルの走行や作業装置を稼働して高温になって帰還し
てくる作動油は、コントロールバルブ46,配管46a
経由して、上記のヒンジ40の回転軸線L2と略同軸的
に回転するように、又は上記回転軸線L2の近傍で回転
するように構成された回転管継手50A介して、本実施
形態ではヒンジ40の回転軸線L2と同軸線上で回転す
る回転管継手50Aを介してオイルクーラ28の流入口
44Aからアッパタンク28aに供給され、オイルクー
ラ28の冷却用コア28cで冷却されロアタンク28b
に流れオイルクーラ28の流出口44Bよりヒンジ40
の回転軸線L2と同軸線的に設けられた、回転管継手5
0Aと実質的に同様に構成されている回転管継手50B
を介して作動油タンクに排出せしめられ、図示しない油
圧ポンプにより作動油は上記の油圧ショベルの油圧回路
に循環されるように構成されている。
【0034】従って、オイルクーラ28は第2回転機構
K2であるヒンジ40及び回転管継手50A,50Bの
略同一回転軸線を中心に回転するので、オイルクーラ2
8の回転により発生する作動油の配管46a,46bの
捩れ等の変位は最小限に抑えることができる。又、本発
明のオイルクーラ28は、上記作動油の供給のための回
転管継手50A,50Bと第2回転機構K2をそれぞれ
設け、第2回転機構K2によりオイルクーラ28の回転
を確実に強固に維持せしめ、且つ回転管継手50A,5
0Bは第2回転機構K2によるオイルクーラ28の回転
によって生じる配管46a,46bの変動に対して追従
できるようにガイドするものである。
【0035】そして、オイルクーラ28の第2回転機構
K2であるヒンジ40及び回転管継手50A,50Bと
を同一回転軸線上で回転せしめる構造は、例えば図6に
示したように回転管継手50A,50Bを一体的に上下
に支持する円柱状の支持フレーム38の外円周面にリン
グ溝50Rを回転管継手50A,50Bと同一回転軸線
L2になるように設け、一端のリング部40Rがリング
溝50Rに回転自在に嵌合し他端をオイルクーラ28に
取付けらるヒンジ40が上記の支持フレーム38の上下
に設けられているので、オイルクーラ28の回転にとも
なって発生する配管46a,46bの変位をできるだけ
少なくして上記オイルクーラ28の回転を円滑に行なう
ことができる。
【0036】又、回転管継手50A,50Bを支持する
支持フレーム38は機体のフレーム側に取付けられてお
り、流入口44A,流出口44Bの外周面に設けられた
凹部O1と配管46a,46bが嵌合される回転管継手
50A,50Bの内周面に設けられた凹部O2とにより
構成される溝に配設されるシール性を有するOリングO
Rを介して、配管46a,46bを回転自在に構成すれ
ば、更に上記のオイルクーラ28の回転を円滑に行なう
ことができると共に、配管46a,46bの変形や作動
油の漏洩を防止することができる。
【0037】又、上記変形例は、図6に示したように上
下に設けられる回転管継手50A,50B及びヒンジ4
0は略同一回転軸線上に支持フレーム38に一体に設け
られているが、これに限られるものではなく、例えば、
図7に示したように支持フレーム38がなく回転管継手
50A,50B及びヒンジ40は略同一回転軸線上に配
設されているが、回転管継手50A,50B及びヒンジ
40はそれぞれ別体に上部旋回体2のフレームF側に取
付けるようにしてもよい。
【0038】そして、回転管継手50A,50B及び配
管46a,46bが、弾性部材やスライド可能な懸垂手
段等により上部旋回体2のフレームF側に取付けるよう
にすれば、オイルクーラ28の上記回転が円滑に行なう
ことができると共に、上記建設機械の稼働中の振動や取
付位置の変動を上記の弾性部材や懸垂手段により吸収す
ることができ、配管46a,46b等の破損を防止する
ことができる。
【0039】更に、図7に示したその他の変形例の場合
において、図示しないが上下に設けられる回転管継手5
0A,50Bの回転軸線L2と上下に設けられるヒンジ
40の回転軸線40Lが同一軸線上になく、回転管継手
50A,50Bの回転軸線L2が上下に設けられるヒン
ジ40の回転軸線40Lの近傍になるように配設する場
合であっても、オイルクーラ28の回転により発生する
変位を上記の弾性部材や懸垂手段により吸収することが
でき、上記回転が円滑に行なうことができると共に、上
記建設機械の稼働中の振動や取付位置の変動を上記の弾
性部材や懸垂手段により吸収することができ、配管46
a,46b等の破損を防止することができる。
【0040】本実施形態は上記のように形成されている
ので、上記の冷却機200の清掃作業時には、先ず上記
油圧ショベルの側部の右側のドア10Rを、図3に示し
たように開放するが、図3に二点鎖線で示したように必
要に応じて左右ドア10L,10Rの両方を開放せしめ
インタクーラ30の前面を高圧空気や高圧水で掃除す
る。
【0041】そして、図1(A)に二点鎖線で示したよ
うにインタクーラ30がヒンジ32を回転中心として上
方に回転せしめて上記機体の上部カバー2ucの係合部
M1にインタクーラ30の側部に設けられた係合部M2
を係止せしめインタクーラ30の裏面とオイルクーラ2
8の表面を高圧空気や高圧水を吹きつけ清掃した後、オ
イルクーラ28を、図4,図5に示した支持フレーム3
8のヒンジ40を回転中心として左方向へ回転して開放
状態にせしめ、上記の係合部M1,M2のような適宜周
知の係止手段により保持せしめてオイルクラ28の裏面
とラジエータ18の前面及び裏面を高圧空気や高圧水を
吹きつけ清掃する。
【0042】そして、上記のようにラジエータ18の前
方が開放状態にあり、且つオイルクーラ28及びインタ
クーラ30の前後方向が開放状態にすることができるの
で、上記のインタクーラ30,オイルークーラ28の回
転ごとの清掃作業の清掃者が上記油圧ショベルの側方の
地上に立ち、上記の冷却機200の各コアに蓄積された
ダストに高圧空気や高圧水を吹きつけて除去せしめる清
掃作業を容易に行なうことができ、上記清掃作業の効率
を向上させることができる。
【0043】又、上記の清掃作業は上記のように、先
ず、図3に示したように右側のドア10Rを開放し、イ
ンタクーラ30を上方に開放状態にして、その後、オイ
ルクーラ28を左右方向のいずれか一方向に回転した開
放状態に保持して行なうことが作業性から好ましいと考
えられるが、これに限られるものではなく、上記オイル
クーラ28及びインタクーラ30のそれぞれにおける上
方向,下方向,左方向,右方向の回転の組み合わせで
も、上記実施形態と略同様の作用効果を奏することがで
きる。
【0044】そして、インタクーラ30はエンジン8の
過給機36がエンジン8の上部に設けられていることが
多いので、インタクーラ30の上方又は側方へ回転せし
め、できるだけ上記上部方向にインタクーラ30の過給
流体の流入口31A及び流出口31Bを設けて上記の流
入口31A及び流出口31Bに接続される配管をできる
だけ短く、且つできるだけ略直線的に配設すると共に、
上記回転によって変形したり破損しないように、且つ流
体抵抗ができるだけ増大しないようにすることが望まし
い。
【0045】即ち、例えばインタクーラ30の第1回転
機構K1により左右いずれか一方向に回転して開放状態
に保持した後、オイルクーラ28を上記の第2回転機構
K2により上方向又は下方向に回転せしめて保持して上
記清掃作業を行なってもよく、又インタクーラ30及び
オイルクーラ28を上下方向に又は左右方向にそれぞれ
対向すように回転した状態で、上記した適宜の係止手段
により保持して上記清掃作業を行なってもよい。
【0046】更に、インタクーラ30及びオイルクーラ
28をそれぞれ同一方向に回転してもよく、この場合に
は、例えばインタクーラ30を左側に回転し開放状態に
して、この回転移動したインタクーラ30を高圧空気や
高圧水を吹きつけて上記のように冷却コア30cに堆積
した上記ダストを除去せしめ、この際まだ回転していな
いオイルクーラ28の前面に高圧空気や高圧水を吹きつ
けてオイルクーラ28の前面側を清掃した後、オイルク
ーラ28を左側に回転せしめ、上記で回転し開放状態に
あるインタクーラ30側に適宜の係止部材を設けて保持
し、オイルクーラ28の裏面側とラジエータ18に高圧
空気や高圧水を吹きつけて上記両者のコアに堆積してい
る上記ダストを除去するように清掃作業を行なうように
すれば、上記実施形態の略同様の作用効果を奏すること
ができる。
【0047】又、図示しないがスペースが有れば、上記
のインタクーラ30とオイルクーラ28を一体的にラジ
エータ18の外方側の一側側に回転し、図1(A)に示
したように係合部M1,M2のような、適宜の係合手段
により係合せしめ、インタクーラ30の前面,オイルク
ーラ28の後面,インタクーラ30とオイルクーラ28
の間から上記のインタクーラ30の裏面及びオイルクー
ラ28の前面を上記の高圧空気や高圧水を吹きつけ清掃
するようにしてもよい。
【0048】又、上記のようにインタクーラ30,オイ
ルクーラ28,ラジエータ18の上記清掃作業が終了後
は、図5に示したようにオイルクーラ28,インタクー
ラ30を元の配設位置に復帰せしめラシエータ18側部
のフレームのフランジRFにオイルクーラ28の側部に
設けられたフレームのフランジOF2を当接せしめ、又
オイルクーラ30のフレームのフランジOF1にインタ
クーラ30のフレームのフランジIFを当接せしめて、
上記それぞれの当接部分をウイングボルト,ウイングナ
ットや通常使用しているボルト,ナット等の締結部材に
より、本実施形態ではウイングボルトWBにより取付け
られている。
【0049】又、図2に示したように上記のエアクリー
ナ34をカウンタウェイト6の凹部6a内に収容するよ
うにすれば、エアクリーナ34から過給機34への配管
を屈曲させることが少なくなり、略直線的に配管して流
体抵抗を増大させないようにして上記エンジンの性能を
低下させないようにすることができると共に、上記油圧
ショベルの上部旋回体2の上部の搭載スペースを増大せ
しめることができ、上記油圧ショベル全体の大きさをコ
ンパクトにすることができるばかりではなく、上記の冷
却機200及びエアクリーナ34への空気の取り入れが
円滑に増大することができる。
【0050】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の本
発明の冷却機の清掃性改善構造によれば、建設機械に搭
載され上記建設機械を稼働するためのエンジンの冷却用
のラジエータと、上記エンジンの冷却用ラジエータ前方
に配設された建設機械作動油用のオイルクーラと、上記
オイルクーラ前方に配設される上記エンジンの過給機用
のインタクーラと、上記のインタクーラ及びオイルクー
ラを上記ラジエータに対して外方側に回転せしめる回転
機構と、上記建設機械のカウンタウェイトに設けられた
凹部内に少なくとも一部分が収納されるように構成され
上記エンジンの過給機に接続されたエアクリーナとを備
え、上記カウンタウェイトの凹部に設けられた枢支軸に
回転自在に枢支され、通常時は上記凹部内に少なくとも
一部分が収納され、点検・整備時には上記枢支軸を回転
中心に回転して上記カウンタウェイトの上記建設機械の
前方側の前壁の前方に設けられた上記エンジンのエンジ
ンルームに移動可能に構成し上記エアクリーナのエレメ
ントが挿脱可能に構成されているので、上記のオイルク
ーラ及びインタクーラを上記ラジエータに対して外方側
に回転せしめる回転機構により回転せしめて、上記のイ
ンタクーラ,オイルクーラ,ラジエータを容易に清掃す
ることができる。又、上記建設機械の上部旋回体の上部
の搭載スペースを増大せしめることができ、上記建設機
械全体の大きさをコンパクトにすることができるばかり
ではなく、上記の冷却機及びエアクリーナへの空気の取
り入れが円滑に増大することができる。 又、上記上記エ
アクリーナが上記の冷却機,エンジンへの冷却空気の導
入の妨げにならず、上記エアクリーナの点検及び整備性
を向上せしめることができる。
【0051】
【0052】
【0053】請求項記載の本発明の冷却機の清掃性改
善構造によれば、請求項記載の構成において、上記回
転機構は、上記インタクーラを上記オイルクーラに対し
て外方側の上方向,左方向,右方向のうちのいずれかの
方向に回転せしめる第1回転機構と、上記オイルクーラ
を上記ラジエータに対して外方側の上方向,左方向,右
方向のうちの上記インタクーラの回転方向とは異なるい
ずれかの方向に回転せしめる第2回転機構とを備えてい
るので、請求項の効果に加え、上記のインタクーラ及
びオイルクーラを容易に回転せしめることができ、且つ
上記のインタクーラ,オイルクーラ,ラジエータの各冷
却コアを容易に清掃でき、上記の清掃効果と清掃作業の
効率を向上せしめることができる。
【0054】請求項記載の本発明の冷却機の清掃性改
善構造によれば、請求項1又は2記載の構成において、
上記インタクーラを上記オイルクーラに対して外方側の
上方向,下方向,左方向,右方向のうちのいずれかの方
向に回転せしめる上記第1回転機構と、上記オイルクー
ラを上記ラジエータに対して外方側の上記インタクーラ
の回転方向と対向する対向方向に回転せしめる上記第2
回転機構とを備えているので、請求項1又は2の効果に
加え、上記のインタクーラ及びオイルクーラを容易に回
転せしめることができ、且つ上記のインタクーラ,オイ
ルクーラ,ラジエータの各冷却コアを容易に清掃でき、
上記の清掃効果と清掃作業の効率を向上せしめることが
できる。
【0055】請求項記載の本発明の冷却機の清掃性改
善構造によれば、請求項1〜3のいずれかの記載の構成
において、上記インタクーラを上記オイルクーラに対し
て外方側の上方向,下方向,左方向,右方向のうちのい
ずれかの方向に回転せしめる上記第1回転機構と、上記
オイルクーラを上記ラジエータに対して上記インタクー
ラの上記回転方向と同一方向に回転せしめる上記第2回
転機構とを備えているので、請求項1〜3のいずれかの
効果に加え、先ず上記インタクーラを清掃して、上記オ
イルクーラを回転して上記のオイルクーラとラジエータ
を清掃することができ、効率よく容易に上記清掃作業を
行なうことができる
【0056】
【0057】
【0058】請求項5記載の本発明の冷却機の清掃性改
善方法によれば、エンジン用のエアクリーナが建設機械
のカウンタウェイトの凹部に設けられた枢支軸に回転自
在に枢支され、通常時は上記凹部内に少なくとも一部分
が収納され、点検・整備時には上記枢支軸を回転中心に
回転して上記エンジンのエンジンルーム側に露出し上記
エアクリーナのエレメントが挿脱可能に構成されたエレ
メントを有し、建設機械に搭載される上記建設機械を稼
働するためのエンジンの冷却用のラジエータと、上記ラ
ジエータの前方に配設される建設機械作動油用のオイル
クーラと、上記オイルクーラの前方に配設される上記エ
ンジンのエンジン過給機用のインタクーラと、上記イン
タクーラを上記ラジエータに対して外方側に回転せしめ
る第1回転機構と、上記オイルクーラを上記ラジエータ
に対して外方側に回転せしめる第2回転機構とを備え、
上記インタクーラを上記ラジエータに対して外方側の上
方向,下方向,左方向,右方向のうちのいずれかの方向
に上記第1回転機構により回転せしめて上記インタクー
ラのコアを清掃した後、上記オイルクーラを上記ラジエ
ータに対して外方側の上方向,下方向,左方向,右方向
のうちの上記インタクーラの回転方向とは異なるいずれ
かの方向に上記第2回転機構により回転せしめて上記の
オイルクーラ及びラジエータのコアを清掃するようにし
たので、上記のインタクーラ及びオイルクーラ及びラジ
エータをそれぞれ別々に清掃でき、容易に且つ効率よく
上記清掃作業を行なうことができる。
【0059】請求項記載の本発明の冷却機の清掃性改
善方法によれば、請求項記載の構成において、上記イ
ンタクーラを上記ラジエータに対して外方側の上方向,
下方向,左方向,右方向のうちのいずれか一方の方向に
上記第1回転機構により回転せしめ上記インタクーラの
コアを清掃した後、上記オイルクーラを上記ラジエータ
に対して外方側の上記インタクーラの回転方向と同一方
向に上記第2回転機構により回転せしめ上記のオイルク
ーラ及びラジエータのコアを清掃するようにしたので、
請求項の効果に加え、上記のインタクーラとオイルク
ーラの回転方向が同一方向であても、それぞれ別々に上
記のインタクーラ及びオイルクーラ及びラジエータを容
易に且つ効率よく清掃作業を行なうこたができる。
【0060】請求項記載の本発明の冷却機の清掃性改
善方法によれば、請求項5又は6記載の構成において、
上記の第1及び第2回転機構の各々の回転軸線と略同軸
線上に又は上記回転軸線の近傍に上記のインタクーラ及
びオイルクーラの冷却機のそれぞれに設けられる冷却流
体の流入口及び流出口と、上記のそれぞれの流入口及び
流出口に接続される上記それぞれの冷却流体の配管とを
備え、上記冷却機を上記の第1及び第2回転機構により
上記ラジエータに対して外方側に回転した後、上記のイ
ンタクーラ,オイルクーラ,ラジエータを清掃するよう
にしたので、請求項5又は6の効果に加え、上記のイン
タクーラ,オイルクーラの配管に捩れや破損の恐れを低
減せしめることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すもので、本発明の冷
却機の清掃性改善構造を油圧ショベルに適用した場合の
概略説明図であり、(A)は油圧ショベルに搭載される
冷却機まわりの配設部位を示す概略説明図、(B)は図
1(A)のインタクーラの部位を示す概略説明図であ
る。
【図2】図1(B)のインタクーラの冷却流体の流出入
口配管構造の変形例を示す概略説明図である。
【図3】図1(A)に示した油圧ショベルの後部に搭載
された冷却機の配設位置を示す一部破断した状態の概略
平面図である。
【図4】図3の矢視Yの主要部分を示す概略説明図であ
る。
【図5】図3に示した冷却機の関係部位の平面を示す概
略説明図である。
【図6】図4に示したヒンジと回転管継手とを同回転軸
線上に配設された概略説明図である。
【図7】図6に示したヒンジと回転管継手との配設位置
の変形例を示す概略説明図である。
【図8】従来例のオイルクーラ傾動機構を示す概略説明
図である。
【図9】その他の従来例のオイルクーラ傾動機構を示す
概略説明図である。
【図10】図5、図6の従来例のオイルクーラ傾動機構
における清掃作業を示す概略説明図である。
【符号の説明】
2 上部旋回体 4 オペレータ室 6 カウンタウェイト 8 エンジン 10 開閉ドア 10L,10R 開閉ドア 12 ヒンジ 16 冷却ファン 18 ラジエータ 20 フレーム 28 オイルクーラ 30 インタクーラ 31A インタクーラの過給流体の流入口 31B インタクーラの過給流体の流出口 32 ヒンジ 32a ヒンジ 34 エアクリーナ 34d エレメント 34e 枢支軸 38 支持フレーム 40 ヒンジ 40L 回転軸線 40R リング部 44A オイルクーラの作動油の流入口 44B オイルクーラの作動油の流出口 50A,50B 回転管継手 50R リング溝 BK ブラケット K1 第1回転機構 K2 第2回転機構 L1,L2 回転軸線 O1,O2 凹部 M1,M2 係合部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F01P 11/08 F01P 3/18 F01P 11/06 E02F 9/00

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建設機械に搭載され上記建設機械を稼働
    するためのエンジンの冷却用のラジエータと、上記ラジ
    エータ前方に配設される建設機械作動油用のオイルクー
    ラと、上記オイルクーラ前方に配設される上記エンジン
    の過給機用のインタクーラと、上記のインタクーラ及び
    オイルクーラを上記ラジエータに対して外方側に回転せ
    しめる回転機構と、上記建設機械のカウンタウェイトに
    設けられた凹部内に少なくとも一部分が収納されるよう
    に構成され上記エンジンの過給機に接続されたエアクリ
    ーナとを備え、上記カウンタウェイトの凹部に設けられ
    た枢支軸に回転自在に枢支され、通常時は上記凹部内に
    少なくとも一部分が収納され、点検・整備時には上記枢
    支軸を回転中心に回転して上記カウンタウェイトの上記
    建設機械の前方側の前壁の前方に設けられた上記エンジ
    ンのエンジンルームに移動可能に構成し上記エアクリー
    ナのエレメントが挿脱可能に構成されたことを特徴とす
    る、冷却機の清掃性改善構造。
  2. 【請求項2】 上記回転機構は、上記インタクーラを上
    記インタクーラの下流側に設けられた上記オイルクーラ
    に対して外方側の上方向,下方向,左方向,右方向のう
    ちのいずれかの方向に回転せしめる第1回転機構と、上
    記オイルクーラを上記オイルクーラの下流側に設けられ
    た上記ラジエータに対して外方側の上方向,下方向,左
    方向,右方向のうちの上記インタクーラの回転方向とは
    異なるいずれかの方向に回転せしめる第2回転機構とを
    備えたことを特徴とする、請求項1記載の冷却機の清掃
    性改善構造。
  3. 【請求項3】 上記インタクーラを上記オイルクーラに
    対して外方側の上方向,下方向,左方向,右方向のうち
    のいずれか一方向に回転せしめる上記第1回転機構と、
    上記オイルクーラを上記ラジエータに対して外方側の上
    記インタクーラの回転方向と対向する対向方向に回転せ
    しめる上記第2回転機構とを備えたことを特徴とする、
    請求項1又は2記載の冷却機の清掃性改善構造。
  4. 【請求項4】 上記インタクーラを上記オイルクーラに
    対して外方側の上方向,下方向,左方向,右方向のうち
    のいずれかの方向に回転せしめる上記第1回転機構と、
    上記オイルクーラを上記ラジエータに対して上記インタ
    クーラの上記回転方向と同一方向に回転せしめる上記第
    2回転機構とを備えたことを特徴とする、請求項1〜3
    のいずれか1項に記載の冷却機の清掃性改善構造。
  5. 【請求項5】 エンジン用のエアクリーナが建設機械の
    カウンタウェイトの凹部に設けられた枢支軸に回転自在
    に枢支され、通常時は上記凹部内に少なくとも一部分が
    収納され、点検・整備時には上記枢支軸を回転中心に回
    転して上記エンジンのエンジンルーム側に露出し上記エ
    アクリーナのエレメントが挿脱可能に構成されたエレメ
    ントを有し、建設機械に搭載される上記建設機械を稼働
    するためのエンジンの冷却用のラジエータと、上記ラジ
    エータの前方に配設される建設機械作動油用のオイルク
    ーラと、上記オイルクーラの前方に配設されるエンジン
    のエンジン過給機用のインタクーラと、上記インタクー
    ラを上記ラジエータに対して外方側に回転せしめる第1
    回転機構と、上記オイルクーラを上記ラジエータに対し
    て外方側に回転せしめる第2回転機構とを備え、上記イ
    ンタクーラを上記ラジエータに対して外方側の上方向,
    下方向,左方向,右方向のうちのいずれかの方向に上記
    第1回転機構により回転せしめて上記インタクーラのコ
    アを清掃した後、上記オイルクーラを上記ラジエータに
    対して外方側の上方向,下方向,左方向,右方向のうち
    の上記インタクーラの回転方向とは異なるいずれかの方
    向に上記第2回転機構により回転せしめて上記のオイル
    クーラ及びラジエータのコアを清掃するようにしたこと
    を特徴とする、冷却機の清掃性改善方法。
  6. 【請求項6】 上記インタクーラを上記ラジエータに対
    して外方側の上方向,下方向,左方向,右方向のうちの
    いずれかの方向に上記第1回転機構により回転せしめ上
    記インタクーラのコアを清掃した後、上記オイルクーラ
    を上記ラジエータに対して外方側の上記インタクーラの
    回転方向と同一方向に上記第2回転機構により回転せし
    め上記のオイルクーラ及びラジエータのコアを清掃する
    ようにしたことを特徴とする、請求項5記載の冷却機の
    清掃性改善方法。
  7. 【請求項7】 上記の第1及び第2回転機構の各々の略
    回転軸線上に又は上記回転軸線の近傍に上記のインタク
    ーラ及びオイルクーラの冷却機のそれぞれに設けられる
    冷却流体の流入口及び流出口と、上記のそれぞれの流入
    口及び流出口に接続される上記それぞれの冷却流体の配
    管とを備え、上記冷却機を上記の第1及び第2回転機構
    により上記ラジエータに対して外方側に回転した後、上
    記のインタクーラ,オイルクーラ,ラジエータを清掃す
    るようにしたことを特徴とする、請求項5又は6記載の
    冷却機の清掃性改善方法。
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