JP2018181758A - リチウムイオン二次電池 - Google Patents
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Abstract
Description
リチウム遷移金属酸化物を正極活物質として含有する正極と、炭素質材料を負極活物質として含有する負極と、有機溶媒に支持塩を含有させリン系成分を含む非水電解液とを備えたリチウムイオン二次電池であって、
前記リチウムイオン二次電池の充放電後に前記負極を切り出して炭酸ジメチルで洗浄したのちICP−OESでリンを定量化したときの前記負極に含まれるリンの総量Aと、前記リチウムイオン二次電池の充放電後に前記負極を切り出して炭酸ジメチルで洗浄したのち水中に12時間浸漬させた該水溶液をイオンクロマトグラフィでリン系成分を定量化した被膜中のイオン性のリン系成分の含有量Bとのモル割合B/A×100(mol%)が10mol%以上30mol%以下の範囲であるものである。
正極シートを以下のように作製した。正極活物質としてLiCo1/3Ni1/3Mn1/3O2を85質量%、導電材としてカーボンブラックを10質量%、結着材としてポリフッ化ビニリデンを5質量%混合し、溶剤としてN−メチル−2−ピロリドンを適量添加して正極活物質等を分散させることでスラリー状合材とした。このスラリー状合材を15μm厚のアルミニウム箔集電体の両面に均一に塗布し、加熱乾燥させて塗布シートを作製した。その後塗布シートをロールプレスに通して高密度化させ、120mm幅×100mm長の形状に切り出して正極シートとした。
Arガス含有グローブボックス中で電池を解体し、電池から負極を取り出した。取り出した負極を54mm×40mmの長さに切り出し、炭酸ジメチルで洗浄、乾燥を3回繰り返した後、80℃に加熱した6N塩酸中に負極を1時間浸漬させた。溶液をろ過して不純物を取り除いたろ液について、ICP−OES(日立ハイテクサイエンス製PS3520UVDDII)でリンの総量Aを定量化した。
同じく、Arガス含有グローブボックス中で電池を解体し、電池から負極を取り出した。取り出した負極を54mm×40mmの長さに切り出し、炭酸ジメチルで洗浄、乾燥を3回繰り返した後、Arガス含有グローブボックス中で室温(20℃)の水中にこの負極を一晩(12時間)浸漬させた。溶液をろ過して不純物を取り除き、イオンクロマトグラフィ(日本ダイオネクス製ICS−2000)でPO4、PO2F2及びPO3などイオン性のリン系成分Bを定量化した。定量化したリンの総量Aとイオン性リン系成分Bとにより、モル比率を以下の式から求めた。
モル比率(mol%)= B/A×100
供試電池を60℃の温度条件下で、電流密度2mA/cm2の定電流で充電上限電圧4.1Vまで充電を行い、次いで電流密度2mA/cm2の定電流で放電下限電圧3.0Vまで放電を行う充放電を1サイクルとし、このサイクルを合計500サイクル行った。サイクル後の電池を電池容量の60%の充電状態(SOC=60%)に調整した後に、測定温度25℃において0.5A、1A、2A、3A、5Aの電流を流し、10秒後の電池電圧を測定した。流した電流と電圧を直線近似し、その傾きからIV抵抗、すなわち、電池内部抵抗を求めた。内部抵抗上昇率は、{(500サイクル後の抵抗―初期抵抗)/初期抵抗×100%}という式を用いて計算した。
支持塩であるLiPF6の濃度を1.1Mとし、活性化処理の1サイクル目の定電圧充電を4時間とし、エージング処理を60℃、20時間とした以外は、実験例1と同様にして作製した供試電池を実験例2とした。
非水電解液として、EC/DMC/EMCを20/45.7/34.3体積%で混合した混合溶媒に、LiPF6を1.1Mの濃度で溶解させ、活性化処理の3サイクル目を30℃で行い、エージング処理を50℃、25時間とした以外は、実験例1と同様にして作製した供試電池を実験例3とした。
非水電解液として、EC/DMC/EMCを20/45.7/34.3体積%で混合した混合溶媒に、LiPF6を1.2Mの濃度で溶解させ、活性化処理の1サイクル目の定電圧充電を4時間とし、エージング処理を50℃、20時間とした以外は、実験例1と同様にして作製した供試電池を実験例4とした。
非水電解液として、EC/DMC/EMCを20/45.7/34.3体積%で混合した混合溶媒に、LiPF6を1.2Mの濃度で溶解させ、活性化処理を20℃とし、エージング処理を40℃、20時間とした以外は、実験例1と同様にして作製した供試電池を実験例5とした。
支持塩であるLiPF6の濃度を1.1Mとし、非水電解液にLiPO2F2を0.6質量%添加し、エージング処理を50℃、25時間としたこと以外は、実験例1と同様にして作製した供試電池を実験例6とした。
支持塩であるLiPF6の濃度を1.2Mとし、非水電解液にLiPO2F2を0.9質量%添加し、エージング処理を50℃、30時間としたこと以外は、実験例1と同様にして作製した供試電池を実験例7とした。
支持塩であるLiPF6の濃度を1.2Mとし、混合溶媒としてEC/DMC/EMCを10/51.4/38.6体積%で混合したものを用い、活性化処理を20℃とし、1サイクル目の定電圧充電を4時間とし、エージング処理を40℃、20時間とした以外は、実験例1と同様にして作製した供試電池を実験例8とした。
非水電解液にさらにLiBC4O8を0.5質量%添加した以外は、実験例3と同様にして作製した供試電池を実験例9とした。
非水電解液にさらにLiBC4O8を0.5質量%添加した以外は、実験例6と同様にして作製した供試電池を実験例10とした。
非水電解液にさらにLiBC4O8を0.8質量%添加した以外は、実験例6と同様にして作製した供試電池を実験例11とした。
非水電解液にさらにLiBC4O8を0.5質量%添加した以外は、実験例7と同様にして作製した供試電池を実験例12とした。
非水電解液にさらに炭酸ビニレンを0.5質量%添加した以外は、実験例9と同様にして作製した供試電池を実験例13とした。
非水電解液にさらに炭酸ビニレンを0.5質量%添加した以外は、実験例10と同様にして作製した供試電池を実験例14とした。
イオン性リン系成分Bとリン総量Aとのモル割合が10mol%以上30mol%以下の範囲では、高温耐久試験後の抵抗上昇率が60%以下に抑制されることがわかった。更に、このモル割合が15mol%以上25mol%以下の範囲では、高温耐久試験後の抵抗上昇率が50%以下に更に抑制されることがわかった。実験例3と実験例6、実験例4と実験例7に対比されるように、負極被膜中のイオン性のリン系成分の割合を、電解液組成と活性化処理とエージング処理とで最適化する場合と、LiPO2F2を用いて最適化する場合とでは、どちらの手法を採用しても高温耐久試験後の抵抗上昇率をより抑制することができることがわかった。特に、LiPO2F2を用いて負極被膜中のイオン性のリン系成分の割合を調整したものがより好ましいことがわかった。更に、イオン性リン系成分Bとリン総量Aとのモル割合が15mol%以上25mol%以下の範囲とした電池に、添加剤としてLiBC4O8を所定割合含むことによって、高温耐久試験後の抵抗上昇率を顕著に抑制することができることがわかった。更にまた、LiPO2F2を用いLiBC4O8を加えたものにおいて、炭酸ビニレンを更に加えると、高温耐久試験後の抵抗上昇率が更に顕著に抑制されることがわかった。
Claims (4)
- リチウム遷移金属酸化物を正極活物質として含有する正極と、炭素質材料を負極活物質として含有する負極と、有機溶媒に支持塩を含有させリン系成分を含む非水電解液とを備えたリチウムイオン二次電池であって、
前記リチウムイオン二次電池の充放電後に前記負極を切り出して炭酸ジメチルで洗浄したのちICP−OESでリンを定量化したときの前記負極に含まれるリンの総量Aと、前記リチウムイオン二次電池の充放電後に前記負極を切り出して炭酸ジメチルで洗浄したのち水中に12時間浸漬させた該水溶液をイオンクロマトグラフィでリン系成分を定量化した被膜中のイオン性のリン系成分の含有量Bとのモル割合B/A×100(mol%)が10mol%以上30mol%以下の範囲である、
リチウムイオン二次電池。 - 前記モル割合が15mol%以上25mol%以下の範囲である、請求項1に記載のリチウムイオン二次電池。
- 前記非水電解液は、LiBC4O8を0.4質量%以上2質量%以下の範囲で含む、請求項1又は2に記載のリチウムイオン二次電池。
- 前記非水電解液は、炭酸ビニレンを0.4質量%以上1.2質量%以下の範囲で含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載のリチウムイオン二次電池。
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JP2017083645A JP2018181758A (ja) | 2017-04-20 | 2017-04-20 | リチウムイオン二次電池 |
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CN111721674A (zh) * | 2020-06-18 | 2020-09-29 | 湖北亿纬动力有限公司 | 一种极片浸润状态的测试方法以及测试装置 |
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2017
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