JP2018162882A - オーディオ機器用防振装置および防振装置を備えたオーディオラック - Google Patents

オーディオ機器用防振装置および防振装置を備えたオーディオラック Download PDF

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Abstract

【課題】 オーディオ機器用防振装置および防振装置を備えたオーディオラックを提供する。【解決手段】 本発明は、応力変形部と、前記応力変形部に対して一側方に向かって突出した複数の支持部とを有する弾性応力ホルダを含む、オーディオ機器用防振装置に関する。前記防振装置は、大部分の共振がオーディオ機器、弾性応力ホルダ、およびオーディオ機器支持板に侵入することを防止し、オーディオ機器が音波や共振に影響を受けずに安定的に動作することができ、本来の性能を達成し、出力される音声の歪み率が低下する。【選択図】 図1

Description

本発明は、オーディオ機器用防振装置および防振装置を備えたオーディオラックに関し、特に、オーディオ機器と、オーディオ機器を支持する薄板との共鳴および共振を低減するための、弾性応力ホルダを有する防振装置および防振装置を備えたオーディオラックに関する。
オーディオ機器のハウジングや、オーディオ機器を支持する薄板の特性は楽器の共鳴箱に似ており、それらが演奏されたり叩かれたり、または音波や振動等の影響を受けたとき、オーディオ機器や、オーディオ機器を支持する薄板も、条件の違いに伴う程度の異なる共鳴および共振を生じる。そしてこれらの共鳴および共振の影響の下、オーディオ機器や、オーディオ機器を支持する薄板は、それらの元々持っていた、静止し静かで安定した正常な動作状態を保つことができなくなり、共振が生じて共鳴が発生されるため、オーディオ機器から歪んだ音声が出力される。
従来の、オーディオ機器を支持するための脚部とパッドは硬質材料から作られ、しかも、それらがオーディオ機器を支持するとき、脚部およびパッドとオーディオ機器との接触面積が大きいため、共振や共鳴がオーディオ機器に及ぼす影響を遮断することができない。振動が伝わってきたとき、オーディオ機器はそれに伴って共振や共鳴を生じ、出力される音声の歪み度が比較的大きくなる。
本発明の目的は、共鳴および共振を低減するための、弾性応力ホルダを有する防振装置および防振装置を備えたオーディオラックを提供することである。弾性応力ホルダをオーディオ機器のハウジングおよび/またはオーディオ機器を支持する薄板に予め使用する。これは、共鳴箱の中心位置に適当な応力を加えることと同様のこととなるので、その安定した内部応力により、オーディオ機器のハウジングおよび/またはオーディオ機器を支持する薄板が、当初の位置と状態を最大限に保つようにして、それらが共鳴や共振を生じさせないようにし、オーディオ機器の歪み度を低減させることができる。
弾性応力ホルダが長期にわたり安定した内部応力を発生させる方法には以下の2つがある。1つめは、オーディオ機器を弾性応力ホルダ上に適用し、オーディオ機器自体の重量を利用して、弾性応力ホルダ上に押し付けられる下向きの圧力を発生させることにより、弾性応力ホルダに変形を生じさせ、長期にわたり安定した内部応力を発生させることである。2つめは、弾性応力ホルダをねじ締め方式により、オーディオ機器の外部に物理的に締め付け、オーディオ機器にねじ締め付け圧力を加えることにより、弾性応力ホルダに変形を生じさせ、長期にわたり安定した内部応力を発生させることである。
このため、弾性応力ホルダを製造する材料に対して、高い要求が示されている。まず、弾性応力ホルダを製造する材料は、オーディオ機器自体の重量を支持するのに十分な強度を有していなければならない。次に、弾性応力ホルダを製造する材料は、オーディオ機器に加えられたときに一定の弾性変形が生じる適当な弾性を有していなければならない。
本発明の目的は、応力変形部と、前記応力変形部に対して一側方に向かって突出した複数の支持部とを有する弾性応力ホルダを含む、オーディオ機器用防振装置を提供することである。
本発明の目的は、前記弾性応力ホルダが、中実三角形形状、三点星形形状、中空三角形形状、または四脚橋形形状である防振装置をさらに提供することである。
本発明の目的は、前記支持部が、前記弾性応力ホルダを構成する形状の径方向外側端部に位置し、前記応力変形部が、前記支持部の間の連結部から形成される防振装置をさらに提供することである。
本発明の目的は、前記弾性応力ホルダが直線細長形状であり、前記支持部が、前記弾性応力ホルダを構成する直線細長形状の両端に位置する防振装置をさらに提供することである。
本発明の目的は、前記支持部の下端が、支持用の接触線を有しており、前記接触線が、前記弾性応力ホルダの直線細長形状の延在方向に対して傾斜しているかまたは垂直である防振装置をさらに提供することである。
本発明の目的は、前記弾性応力ホルダが弓形形状であり、前記弾性応力ホルダの弓形形状の両端が前記支持部を形成し、前記支持部の末端が、内向きに延びるフック部を有しており、前記応力変形部と前記支持部の内向きに延びるフック部との間に、オーディオ機器を保持するための保持空間が画成されている防振装置をさらに提供することである。
本発明の目的は、前記フック部上に、前記応力変形部に向かって延びる突起部を有する防振装置をさらに提供することである。
本発明の目的は、前記応力変形部上に突起部を有しており、前記応力変形部上の突起部の延在方向が前記支持部の延在方向と逆である防振装置をさらに提供することである。
本発明の目的は、前記弾性応力ホルダの材料が、ポリメタクリル酸メチル、ポリアクリル酸、ポリアクリレート、ポリカーボネート、ポリスチレン、PE、PP、PET、PBT、およびABSのうち一種である防振装置をさらに提供することである。
本発明の目的は、複数の弾性応力ホルダの組み合わせ構造であり、少なくとも第1の弾性応力ホルダと第2の弾性応力ホルダとを含み、前記第1および第2の弾性応力ホルダが、応力変形部と支持部とをそれぞれ有しており、前記第1の弾性応力ホルダの応力変形部が前記第2の弾性応力ホルダに連結されている、オーディオ機器用防振装置をさらに提供することである。
本発明の目的は、前記第1の弾性応力ホルダの応力変形部が、前記第2の弾性応力ホルダの支持部が位置する一側方に位置しており、前記第1の弾性応力ホルダの支持部の延在方向と、前記第2の弾性応力ホルダの支持部の延在方向とが一致する防振装置をさらに提供することである。
本発明の目的は、前記第1の弾性応力ホルダの応力変形部が前記第2の弾性応力ホルダの応力変形部に連結されている防振装置をさらに提供することである。
本発明の目的は、前記第1の弾性応力ホルダが、周方向に分布する少なくとも2つの支持部を有する防振装置をさらに提供することである。
本発明の目的は、前記第2の弾性応力ホルダの支持部の末端が、内向きに延びるフック部を有しており、前記第1の弾性応力ホルダの支持部と前記第2の弾性応力ホルダの支持部の末端上の内向きに延びるフック部との間に、オーディオ機器を保持するための保持空間が画成されている防振装置をさらに提供することである。
本発明の目的は、前記第1の弾性応力ホルダの応力変形部が、前記第2の弾性応力ホルダの支持部上の、前記第2の弾性応力ホルダの応力変形部から遠位の一端部に連結され、前記第2の弾性応力ホルダの応力変形部に、オーディオ機器を支持するための支持面が形成されている防振装置をさらに提供することである。
本発明の目的は、前記第1の弾性応力ホルダが、中実三角形形状、三点星形形状、中空三角形形状、または四脚橋形形状である防振装置をさらに提供することである。
本発明の目的は、前記第1の弾性応力ホルダが直線細長形状であり、前記第1の弾性応力ホルダの支持部が、前記第1の弾性応力ホルダを構成する直線細長形状の両端に位置する防振装置をさらに提供することである。
本発明の目的は、前記第1の弾性応力ホルダの支持部の下端が、支持用の接触線を有しており、前記接触線が、前記第1の弾性応力ホルダの直線細長形状の延在方向に対して傾斜しているかまたは垂直である防振装置をさらに提供することである。
本発明の目的は、前記第1の弾性応力ホルダと前記第2の弾性応力ホルダの材料が、ポリメタクリル酸メチル、ポリアクリル酸、ポリアクリレート、ポリカーボネート、ポリスチレン、PE、PP、PET、PBT、およびABSのうち一種または少なくとも2種の組み合わせである防振装置をさらに提供することである。
本発明の目的は、複数の弾性応力ホルダの組み合わせ構造であり、第1の弾性応力ホルダと第2の弾性応力ホルダとを少なくとも含み、前記第1および第2の弾性応力ホルダが、応力変形部と支持部とをそれぞれ有しており、前記第1の弾性応力ホルダの支持部と前記第2の弾性応力ホルダの支持部とが、反対の方向に向かって互いに遠ざかるように突出し、前記第2の弾性応力ホルダ上の支持部が前記第1の弾性応力ホルダ上の支持部と周方向にずれて配置される、オーディオ機器用防振装置をさらに提供することである。
本発明の目的は、前記第1の弾性応力ホルダが円環形状であり、前記第1の弾性応力ホルダの支持部の数が少なくとも3つであり、前記第1の弾性応力ホルダの少なくとも3つの支持部が周方向に均等に分布し、前記第1の弾性応力ホルダの応力変形部が、前記第1の弾性応力ホルダの支持部の間の円弧状をなす円環の区間から形成される防振装置をさらに提供することである。
本発明の目的は、前記第2の弾性応力ホルダが前記第1の弾性応力ホルダの下方に位置し、前記第2の弾性応力ホルダが円環形状であり、前記第2の弾性応力ホルダの支持部の数が少なくとも3つであり、前記第2の弾性応力ホルダの少なくとも3つの支持部が周方向に均等に分布し、前記第2の弾性応力ホルダの応力変形部が、前記第2の弾性応力ホルダの支持部の間の円弧状をなす円環の区間から形成されている防振装置をさらに提供することである。
本発明の目的は、前記第1の弾性応力ホルダの応力変形部と前記第1の弾性応力ホルダの支持部の連結位置に、幅が円環の幅よりも大きくかつ径方向外向きに延びる外側突起部を有し、前記第1の弾性応力ホルダの支持部が前記外側突起部上に設けられている防振装置をさらに提供することである。
本発明の目的は、前記第2の弾性応力ホルダの応力変形部と前記第2の弾性応力ホルダの支持部の連結位置に、幅が円環の幅よりも大きくかつ径方向内向きに延びる内側突起部を有し、前記第2の弾性応力ホルダの支持部が前記内側突起部上に設けられている防振装置をさらに提供することである。
本発明の目的は、前記第2の弾性応力ホルダの応力変形部上の隣り合う2つの支持部の間の中間位置に、前記第1の弾性応力ホルダの応力変形部上の外側突起部に対応する外側突出形状を有する防振装置をさらに提供することである。
本発明の目的は、前記第1の弾性応力ホルダの応力変形部上の隣り合う2つの支持部の間の中間位置に、前記第2の弾性応力ホルダの応力変形部上の内側突起部に対応する内側突出形状を有する防振装置をさらに提供することである。
本発明の目的は、前記第1の弾性応力ホルダが三点星形形状または中空三角形形状であり、前記第2の弾性応力ホルダが三点星形形状または中空三角形形状である防振装置をさらに提供することである。
本発明の目的は、前記第1の弾性応力ホルダと前記第2の弾性応力ホルダの材料が、ポリメタクリル酸メチル、ポリアクリル酸、ポリアクリレート、ポリカーボネート、ポリスチレン、PE、PP、PET、PBT、およびABSのうち一種または少なくとも2種の組み合わせである防振装置をさらに提供することである。
本発明の目的は、フレームと、前記フレームに設けられた上述のような防振装置とを含む、防振装置を備えたオーディオラックをさらに提供することである。
本発明の目的は、前記フレームが、第1の支持柱、第2の支持柱、第3の支持柱、および第4の支持柱を含み、前記オーディオラックが、三角形に配置した第1、第2、および第3の防振装置を含み、前記第1および第2の防振装置はそれぞれ、上述のような、弾性応力ホルダを含む防振装置であり、それぞれ片持ち梁によって前記第1の支持柱および第2の支持柱上に支持され、前記第3の防振装置は、上述のような、複数の弾性応力ホルダの組み合わせ構造の防振装置であり、前記第3の防振装置の第2の弾性応力ホルダの2つの支持部が、それぞれカンチレバー方式で前記第3の支持柱および第4の支持柱上に支持され、前記第3の防振装置の第1の弾性応力ホルダが、前記第2の弾性応力ホルダの応力変形部の中部上側に設けられ、前記第1および第2の防振装置の弾性応力ホルダの応力変形部が、前記第3の防振装置の第1の弾性応力ホルダの応力変形部と共に、オーディオ機器を支持するための支持面を形成するオーディオラックをさらに提供することである。
上述した設計によって、オーディオ機器、弾性応力ホルダおよびオーディオ機器支持板の三者間の連接点が位置するすべての箇所において、オーディオ機器自体の重量と弾性応力ホルダの反発力により、長期にわたり安定した内部応力を形成することができる。これらの応力は、スピーカから伝わってくる音波や共振に比べて、応力強度が音波や共振のエネルギーよりも遥かに大きいため、大部分の共振がオーディオ機器、弾性応力ホルダおよびオーディオ機器支持板の三者に侵入することを防止することができるので、オーディオ機器の出力が外部の音波や共振の影響を受けないようになる。この場合、オーディオ機器は音波や共振に影響されることなく安定的に動作することができ、その本来の性能を達成し、出力される音声の歪み率が自然に低減することができる。
本発明の一部を構成する明細書の図面は、本発明に対するさらなる理解を提供するために用いられ、本発明の例示的な実施例およびその説明は、本発明を解釈するために用いられるが、本発明についての不適切な限定を構成しない。
本発明の、オーディオ機器用防振装置の1つめの実施例の斜視図を示す。 本発明の1つめの実施例の形状変形例の斜視図を示す。 本発明の1つめの実施例の複数の形状変形例の平面図を示す。 本発明の1つめの実施例の第2種の構造変形例の斜視図を示す。 本発明の1つめの実施例の第3種の構造変形例の底面斜視図を示す。 本発明の1つめの実施例の第3種の構造変形例の平面斜視図を示す。 本発明の1つめの実施例の第4種の構造変形例の斜視図を示す。 本発明の、オーディオ機器用防振装置の2つめの実施例の、使用状態における斜視図を示す。 本発明の2つめの実施例の形状変形例の斜視図を示す。 本発明の2つめの実施例の第2種の構造変形例の、使用状態における斜視図を示す。 本発明の、オーディオ機器用防振装置の3つめの実施例の斜視図を示す。 本発明の3つめの実施例の形状変形例の平面図を示す。 本発明の、防振装置を有するオーディオラックの斜視図を示す。 本発明の、防振装置を有するオーディオラックの、使用状態における斜視図を示す。
説明しなければならないのは、矛盾しない限り、本発明中の実施例および実施例中の特徴は相互に組み合わせることができるという点である。以下、図面を参照し実施例に基づいて、本発明を詳しく説明する。
図1は、本発明の、オーディオ機器用防振装置の1つめの実施例の斜視図である。図1において、オーディオ機器用防振装置は弾性応力ホルダ10を含み、弾性応力ホルダ10は応力変形部11と3つの支持部13とを有し、支持部13は応力変形部11に対して一側方に向かって突出する。この実施例では、弾性応力ホルダ10は中実三角形形状であり、中実三角形の各々の角の径方向外側端部に、支持面と接触する支持部13を有しており、支持部の間の連結部が応力変形部11を形成する。弾性応力ホルダ10はオーディオ機器の脚部12と支持面との間に設けられて、下方でオーディオ機器を支持するために用いられ、オーディオ機器自体の重量がオーディオ機器の脚部12を介して弾性応力ホルダ10の応力変形部11に掛かり、応力変形部11に弾性変形を生じさせ、長期にわたり安定した内部応力を発生させる。3つの支持部13と支持面とが接触するとき、応力変形部11全体を宙に浮かせる。また、支持部13と支持面との間の接触面は球面であり、その接触は点接触であり、3つの支持部13と支持面との間の三点接触によって、弾性応力ホルダ10の設置をさらに安定化する。オーディオ機器自体の重量を支持し得るように、弾性応力ホルダ10を製造する材料は、十分な強度を有することが必要であり、また、弾性応力ホルダ10をオーディオ機器に使用するときに、弾性応力ホルダ10の応力変形部11が一定の弾性変形を生じるように、当該材料はさらに適当な弾性を有する必要がある。弾性応力ホルダ10を製造する材料は、好ましくは、化学成分がポリメタクリル酸メチル(PMMA)であるアクリル(亜克力)(アクリル(亜加力)または有機ガラスとも言う)である。勿論、例えば、ポリアクリル酸、ポリアクリレート、ポリカーボネート、ポリスチレン、PE、PP、PET、PBT、およびABS等のうち一種などの、類似した性能を有する他の材料を使用してもよい。
図2は、本発明の1つめの実施例の形状変形例の斜視図である。図2において、この弾性応力ホルダ10は三点星形(三叉状星形)形状であり、このような形状は、3本が中心で連接しかつ周方向に均等に分布して外方に延びる3つのストリップ状構造を有しており、中心交点から遠位の径方向の外側端部に、一側方に向かって突出する支持部13を形成し、支持部の間の連結されたストリップ状構造が応力変形部11を形成する。中実三角形形状と比べ、三点星形形状の弾性応力ホルダ10は、より軽量であり、材料を節約し製造コストがより安いという利点を有し、比較的軽量のオーディオ機器を支持するのに好適である。
図3は、本発明の1つめの実施例の複数の形状変形例の平面図である。図3において、この弾性応力ホルダ10は中空三角形形状14を含み、中空三角形の3本の辺が弾性応力ホルダ10の応力変形部11を形成し、3本の辺が連結する箇所の三角形の頂点、すなわち中空三角形の径方向外側端部が、一側方に向かって突出する支持部13を形成し、このような形状は、3本の辺が形成する平面でオーディオ機器を支持するのに好適であり、このような支持方式は、オーディオ機器の設置をさらに安定化する。図3において、中心に補強構造を持つ三点星形形状15をさらに含んでおり、このような構造は、三点星形形状をベースに、隣り合う2本の外方に延びるストリップ状構造の間の、中心交点に近い位置に補強リブを設け、また、中心交点から遠位の径方向外側端部に、一側方に向かって突出する支持部13を形成し、支持部の間の連結されたストリップ状構造およびその補強リブが応力変形部11を形成し、三点星形形状の中心位置に補強リブを設けることにより、三点星形形状のストリップ状構造が細いことに起因する強度不足という欠点を克服し、重量が中程度であるオーディオ機器を支持するのに好適である。
図4は、本発明の1つめの実施例の第2種の構造変形例の斜視図である。図4において、弾性応力ホルダ10は直線の細長形状であり、この弾性応力ホルダ10は応力変形部11と2つの支持部13とを有しており、2つの支持部13は応力変形部11に対して一側方に向かって突出する。この実施例では、支持部13は、弾性応力ホルダ10を構成する直線細長形状の両端に位置し、支持面と接触するために用いられ、2つの支持部13の間にある直線細長形が応力変形部11である。支持部13と支持面とが接触するとき、応力変形部11全体を宙に浮かせる。また、支持部13の下端が、支持用の接触線を有しており、接触線が、弾性応力ホルダ10の直線細長形状の延在方向に対して傾斜しているかまたは垂直であり、2つの支持部13と支持面との間が線接触となり、このような設計は、弾性応力ホルダ10をさらに安定化する。
図5と図6は、本発明の1つめの実施例の第3種の構造変形例の底面斜視図および平面斜視図である。図5と図6において、弾性応力ホルダ10が弓形形状であり、弓形形状の本体の棒部が応力変形部11であり、弓形形状の両端が、オーディオ機器と接触する支持部13を有しており、支持部13の末端部が、内向きに延びるフック部16を有している。弓形形状の弾性応力ホルダ10の応力変形部11と、支持部13の内向きに延びるフック部16との間に、オーディオ機器を保持するための保持空間が画成されており、オーディオ機器は通常、この保持空間内に配置される。使用時には、弾性応力ホルダ10がオーディオ機器の周囲に挿入され、応力変形部11の中間位置に設けられているボルト(図示せず)をねじ込んで、弾性応力ホルダ10をオーディオ機器の周囲に締め付けることにより、周囲方向においてオーディオ機器に締め付け圧力を加え、応力変形部11に変形を生じさせ、長期にわたり安定した内部応力を発生させる。また、フック部16上に、応力変形部11に向かって延びる突起部17を設けてもよく、このような設計が、弾性応力ホルダ10の、支持部13におけるオーディオ機器との接触面積を有効に減らすことにより、防振や、共鳴および共振を低減する効果をさらに高めることができる。
図7は、本発明の1つめの実施例の第4種の構造変形例の斜視図である。図7において、弾性応力ホルダ10は四脚橋形形状であり、四脚橋形形状の弾性応力ホルダ10は応力変形部11と4つの支持部13とを有しており、支持部13は応力変形部11に対して一側方に向かって突出し、4つの支持部13は四脚橋形形状の四つの脚に位置し、すなわち、弾性応力ホルダを構成する四脚橋形形状の径方向外側端部に位置し、4つの支持部13の間の橋形形状が応力変形部11を形成する。通常の場合には、四脚橋形形状の弾性応力ホルダ10はオーディオ機器の下部に設けられ、下方からオーディオ機器を支持するために用いられる。支持部13と支持面とが接触するとき、応力変形部11全体を宙に浮かせ、オーディオ機器自体の重量が応力変形部11上に掛かり、応力変形部11に変形を生じさせ、長期にわたり安定した内部応力を発生させる。また、応力変形部11上に突起部17を設けてもよく、応力変形部11上のこの突起部17の延在方向は支持部13の延在方向と逆であり、このような構造が、弾性応力ホルダ10の、応力変形部11におけるオーディオ機器との接触面積を有効に減らすことにより、防振や、共鳴および共振を低減する効果をさらに高めることができる。
図8は、本発明の、オーディオ機器用防振装置の2つめの実施例の、使用状態における斜視図である。図8において、オーディオ機器40用の防振装置は、複数の弾性応力ホルダの組み合わせ構造であり、第1の弾性応力ホルダ20と第2の弾性応力ホルダ30とを少なくとも含む。第1の弾性応力ホルダ20は直線の細長形状の弾性応力ホルダであり、直線の細長形状の両端に、オーディオ機器40と接触する2つの支持部23を有しており、2つの支持部23の間にある直線細長形が応力変形部21であり、支持部23は応力変形部21に対してオーディオ機器の一側方に向かって突出し、2つの支持部23とオーディオ機器40とが接触するとき、応力変形部21全体を宙に浮かせる。第1の弾性応力ホルダ20の支持部23の下端が、オーディオ機器40と接触し支持するための接触線を有しており、この接触線が、第1の弾性応力ホルダ20の直線細長形状の延在方向に対して傾斜しているかまたは垂直であり、支持部23とオーディオ機器40との間が2つの線接触となり、このようにして、第1の弾性応力ホルダ20の設置をさらに安定化する。図8において、第2の弾性応力ホルダ30は、オーディオ機器の周囲に設けられる弓形形状の弾性応力ホルダであり、弓形形状の両端に2つの支持部33を有しており、2つの支持部33の間に応力変形部31を形成し、2つの支持部33の末端が、内向きに延びるフック部36(図中には1つだけ示した)をそれぞれ有しており、第1の弾性応力ホルダ20は、その応力変形部21が第2の弾性応力ホルダ30の応力変形部31に連結することにより、第2の弾性応力ホルダ30に連結される。第1の弾性応力ホルダ20の直線の細長形状の延在方向と、第2の弾性応力ホルダ30の弓形形状棒部の延在方向とが一定の角度を形成し、好ましくは直角の角度を形成する。この実施例では、第1の弾性応力ホルダ20の応力変形部21は、第2の弾性応力ホルダ30の支持部33が位置する一側方に位置しており、かつ、第1の弾性応力ホルダ20の支持部23の延在方向と、第2の弾性応力ホルダ30の支持部33の延在方向とが一致し、第1の弾性応力ホルダ20の支持部23と第2の弾性応力ホルダ30の支持部33の末端上の内向きに延びるフック部36との間に、オーディオ機器40を保持するための保持空間が画成されており、使用においては、連結ボルトをねじ込むことにより第1の弾性応力ホルダ20と第2の弾性応力ホルダ30とを組み合わせて締め付けてオーディオ機器の周囲に押し付け、周囲方向からオーディオ機器に締め付け圧力を加えるために用いられ、第1の弾性応力ホルダ20の応力変形部21と第2の弾性応力ホルダ30の応力変形部31とに変形を生じさせ、長期にわたり安定した内部応力を発生させる。ここで、第1の弾性応力ホルダ20と第2の弾性応力ホルダ30は同じ種類の材料を使用することができ、異なる種類の材料を使用することもできる。好ましくは、第1の弾性応力ホルダ20と第2の弾性応力ホルダ30の材料は、化学成分がポリメタクリル酸メチル(PMMA)であるアクリル(亜克力)(アクリル(亜加力)または有機ガラスとも言う)である。当然ながら、例えば、ポリアクリル酸、ポリアクリレート、ポリカーボネート、ポリスチレン、PE、PP、PET、PBT、およびABSのうち1種または少なくとも2種の組み合わせなどの、類似した性能を有する他の材料を使用してもよい。
図9は、図8中の本発明の2つめの実施例の形状変形例の部分拡大斜視図である。この実施例では、第1の弾性応力ホルダ20が、中実三角形形状の弾性応力ホルダであり、中実三角形の各々の角の径方向外側端部に、オーディオ機器40と接触する3つの支持部23を有しており、3つの支持部23の間の中実三角形連結部が応力変形部21であり、支持部23は応力変形部21に対してオーディオ機器40の方向へ突出しており、3つの支持部23とオーディオ機器40とが接触するとき、応力変形部21全体を宙に浮かせる。第1の弾性応力ホルダ20の3つの支持部23とオーディオ機器40との間の接触面は球面であり、その接触は点接触であり、3つの支持部23とオーディオ器材40との間の三点接触によって、弾性応力ホルダ20の設置をさらに安定化する。この実施例では、第2の弾性応力ホルダ30もまた弓形形状の弾性応力ホルダであり、図中に第2の弾性応力ホルダの一部のみを示しており、連結ボルト25が第1の弾性応力ホルダ20の応力変形部21の中心を第2の弾性応力ホルダ30の応力変形部31に連結することにより、第1の弾性応力ホルダ20と第2の弾性応力ホルダ30とを連結する。ここで、第1の弾性応力ホルダ20については、例えば、三点星形形状、中空三角形形状、または四脚橋形形状の弾性応力ホルダなど、本発明の上述の他の形状の弾性応力ホルダを使用することもできる。
図10は、本発明の2つめの実施例の第2種の構造変形例の、使用状態における斜視図である。図10において、オーディオ機器40用防振装置は、複数の弾性応力ホルダの組み合わせ構造であり、第1の弾性応力ホルダ20と第2の弾性応力ホルダ30とを少なくとも含む。第1の弾性応力ホルダは直線細長形状の弾性応力ホルダであり、直線細長形状の両端に、支持面と接触する2つの支持部23を有しており、2つの支持部23の間にある直線細長形が応力変形部21であり、支持部23は応力変形部21に対して支持面の一側方に向かって突出し、2つの支持部23と支持面とが接触するとき、応力変形部21全体を宙に浮かせる。第1の弾性応力ホルダ20の支持部23の下端が、支持面と接触し支持するための接触線を有しており、この接触線が、第1の弾性応力ホルダ20の直線細長形状の延在方向に対して傾斜しているかまたは垂直であり、支持部23と支持面との間に2つの線接触となり、このようにして、第1の弾性応力ホルダ20の設置をさらに安定化する。図10において、第2の弾性応力ホルダ30もまた、オーディオ機器40の下部に設けられる直線細長形状の弾性応力ホルダであり、第2の弾性応力ホルダ30の直線細長形状の両端に支持部33をそれぞれ有しており、2つの支持部33の間に応力変形部31を形成し、第1の弾性応力ホルダ20は、その応力変形部21が、第2の弾性応力ホルダ30の支持部33上の、第2の弾性応力ホルダ30の応力変形部31から遠位の一端部に連結することにより、第2の弾性応力ホルダ30上に連結される。第1の弾性応力ホルダ20の直線細長形状の延在方向と、第2の弾性応力ホルダ30の直線細長形状の延在方向とが一定の角度を形成し、好ましくは直角の角度を形成する。この実施例では、第1の弾性応力ホルダ20の応力変形部21は、第2の弾性応力ホルダ30の支持部33が位置する一側方に位置しており、かつ、第1の弾性応力ホルダ20の支持部23の延在方向と、第2の弾性応力ホルダ30の支持部33の延在方向とが一致し、第2の弾性応力ホルダ30の応力変形部31上に、オーディオ機器40を支持するための支持面を形成し、使用においては、オーディオ機器40を第2の弾性応力ホルダ30の応力変形部31上に配置し、オーディオ機器40自体の重力作用により、オーディオ機器40を複数の弾性応力ホルダの組み合わせ構造に押し付け、それらに圧力を加え、第1の弾性応力ホルダ20の応力変形部21と第2の弾性応力ホルダ30の応力変形部31とに変形を生じさせ、長期にわたり安定した内部応力を発生させる。ここで、第1の弾性応力ホルダ20と第2の弾性応力ホルダ30は同じ種類の材料を使用することができ、異なる種類の材料を使用することもできる。好ましくは、第1の弾性応力ホルダ20と第2の弾性応力ホルダ30の材料は、化学成分がポリメタクリル酸メチル(PMMA)であるアクリル(亜克力)(アクリル(亜加力)または有機ガラスとも言う)である。当然ながら、例えば、ポリアクリル酸、ポリアクリレート、ポリカーボネート、ポリスチレン、PE、PP、PET、PBT、およびABSのうち1種または少なくとも2種の組み合わせなどの、類似した性能を有する他の材料を使用してもよい。また、第1の弾性応力ホルダ20については、例えば、三点星形形状、中空三角形形状、または四脚橋形形状の弾性応力ホルダなど、本発明の上述の他の形状の弾性応力ホルダを使用することもできる。
図11は、本発明の、オーディオ機器用の防振装置の3つめの実施例の斜視図である。図11において、オーディオ機器40用防振装置は、複数の弾性応力ホルダの組み合わせ構造であり、第1の弾性応力ホルダ20と第2の弾性応力ホルダ30とを少なくとも含む。第1の弾性応力ホルダ20と第2の弾性応力ホルダ30はいずれも円環形状の弾性応力ホルダであり、第1の弾性応力ホルダ20は、円環形状の円周上に、オーディオ機器40と接触する、均等に分布する3つの支持部23を有しており、3つの支持部23の間にある3つの円弧状の円環区間が応力変形部21であり、第2の弾性応力ホルダ30が前記第1の弾性応力ホルダ20の下方に位置し、第2の弾性応力ホルダ30は、円環形状の円周上に支持面と接触する、均等に分布する3つの支持部33を有しており、3つの支持部33の間にある3つの円弧状の円環区間は応力変形部31であり、第2の弾性応力ホルダ30上の支持部33が前記第1の弾性応力ホルダ20上の支持部23と周方向にずれて配置され、かつ、第1の弾性応力ホルダ20の支持部23と前記第2の弾性応力ホルダ30の支持部33とが、反対の方向に向かって互いに遠ざかるように突出する。すなわち、第1の弾性応力ホルダ20の応力変形部21が、第2の弾性応力ホルダ30の支持部33の反対の一側方に位置し、第2の弾性応力ホルダ30の応力変形部31が、第1の弾性応力ホルダ20の支持部23の反対の一側方に位置する。第1の弾性応力ホルダ20の3つの支持部23とオーディオ機器40とが接触し、かつ、第2の弾性応力ホルダ30の3つの支持部33と支持面とが接触するとき、第1の弾性応力ホルダ20の応力変形部21と第2の弾性応力ホルダ30の応力変形部31全体を宙に浮かせる。図11において、第1の弾性応力ホルダ20の支持部23に連結される第1の弾性応力ホルダ20の応力変形部21が、幅が円環の幅よりも大きくかつ径方向外向きに延びる外側突起部28を有しており、第1の弾性応力ホルダ20の支持部23が外側突起部28に設けられ、第2の弾性応力ホルダ30の支持部33に連結される第2の弾性応力ホルダ30の応力変形部31が、幅が円環の幅よりも大きくかつ径方向内向きに延びる内側突起部38を有しており、第2の弾性応力ホルダ30の支持部33が内側突起部38に設けられる。この実施例では、第2の弾性応力ホルダ30の応力変形部31上の隣り合う2つの支持部33の間の中間位置に、第1の弾性応力ホルダ20の応力変形部21上の外側突起部28に対応する外側突出形状を有する。第1の弾性応力ホルダ20の応力変形部21上の隣り合う2つの支持部23の間の中間位置に、第2の弾性応力ホルダ30の応力変形部31上の内側突起部38に対応する内側突出形状を有する。互いに対応する外側突出形状と内側突出形状が外側突起部28と内側突起部38とに対してそれぞれ支持作用を果たす。使用においては、第1の弾性応力ホルダ20と第2の弾性応力ホルダ30とを組み合わせてオーディオ機器40と支持面との間に配置することにより、下側からオーディオ機器40を支持するために用い、第1の弾性応力ホルダ20の応力変形部21と第2の弾性応力ホルダ30の応力変形部31とに変形を生じさせ、長期にわたり安定した内部応力を発生させる。ここで、第1の弾性応力ホルダ20と第2の弾性応力ホルダ30は同じ種類の材料を使用することができ、異なる種類の材料を使用することもできる。好ましくは、第1の弾性応力ホルダ20と第2の弾性応力ホルダ30の材料は、化学成分がポリメタクリル酸メチル(PMMA)であるアクリル(亜克力)(アクリル(亜加力)または有機ガラスとも言う)である。当然ながら、例えば、ポリアクリル酸、ポリアクリレート、ポリカーボネート、ポリスチレン、PE、PP、PET、PBT、およびABSのうち1種または少なくとも2種の組み合わせなどの、類似した性能を有する他の材料を使用してもよい。
図12は、図11中の本発明の3つめの実施例の形状変形例の平面図である。この実施例では、第1の弾性応力ホルダ20は三点星形形状の弾性応力ホルダであり、第2の弾性応力ホルダは中空三角形形状の弾性応力ホルダであり、第1の弾性応力ホルダ20の三点星形形状の各々の叉状部の径方向外側端部に、オーディオ機器40と接触する3つの支持部23を有しており、3つの支持部23の間の三点星形連結部が応力変形部21であり、支持部23は応力変形部21に対してオーディオ機器40の方向へ突出する。第2の弾性応力ホルダ30の中空三角形形状の各々の角部が、支持面と接触する3つの支持部33を有しており、3つの支持部33の間の三角形の辺部が応力変形部31であり、支持部33は応力変形部31に対して支持面の方向へ突出する。ここで、第1の弾性応力ホルダ20と第2の弾性応力ホルダ30とは、例えば、三点星形形状または中空三角形形状の弾性応力ホルダなど、本発明の上述の他の形状の弾性応力ホルダをそれぞれ使用することもできる。
図13と図14は、本発明の、防振装置を備えたオーディオラックおよびその使用状態における斜視図である。図13と図14において、オーディオラックはフレーム50を有しており、フレーム50上に上述したような防振装置が設けられている。フレーム50が、第1の支持柱51、第2の支持柱52、第3の支持柱53、および第4の支持柱54を含み、オーディオラックが、三角形に配置した3つの防振装置を含み、第1および第2の防振装置がそれぞれ、上述のような、本発明の1つめの実施例の、弾性応力ホルダ10および10’を含む防振装置であり、それぞれ片持ち梁によって第1の支持柱51および第2の支持柱52上に支持され、第3の防振装置は、上述のような、本発明の2つめの実施例の複数の弾性応力ホルダ20および30の組み合わせ構造の防振装置であり、第3の防振装置の第2の弾性応力ホルダ30の2つの支持部33が、それぞれカンチレバー方式で第3の支持柱53および第4の支持柱54上に支持され、第3の防振装置の第1の弾性応力ホルダ20は、第2の弾性応力ホルダ30の応力変形部31の中部上側に設けられ、第1および第2の防振装置の弾性応力ホルダ10および10’の応力変形部が、第3の防振装置の第1の弾性応力ホルダ20の応力変形部と共に、オーディオ機器を支持するための支持面を形成し、3つの防振装置の高さ位置を調節することによって、オーディオ機器を支持するための3つの弾性応力ホルダ10,10’および20が同一高さの平面にあるようにする。この実施例では、3つの弾性応力ホルダ10,10’および20がいずれも四脚橋形形状であり、当然ながら、例えば、直線細長形状、三点星形形状または中空三角形形状の弾性応力ホルダなど、上記で言及した他の形状の弾性応力ホルダを採用してもよい。ここで、3つの防振装置は、同じ種類の材料を使用することができ、異なる種類の材料を使用することもできる。好ましくは、防振装置的材料は、化学成分がポリメタクリル酸メチル(PMMA)であるアクリル(亜克力)(アクリル(亜加力)または有機ガラスとも言う)である。当然ながら、例えば、ポリアクリル酸、ポリアクリレート、ポリカーボネート、ポリスチレン、PE、PP、PET、PBT、およびABSのうち1種または少なくとも2種以上の組み合わせなどの、類似した性能を有する他の材料を使用してもよい。
オーディオ機器の種類が非常に多く、形状、寸法、および重量等の特徴も完全に同じではないため、オーディオ機器用防振装置を設計製造する際に、異なる形状、寸法、および重量のオーディオ機器について、それに適した異なる形態になるように防振装置を設計製造することにより、相互に適合する度合いを達成することで、異なる種類のオーディオ機器の使用要件を満たし、最終的に、共鳴および共振を低減し、歪み度を減少する最も望ましい効果を達することができる。
また、オーディオ機器用防振装置をオーディオ機器の外部に設けることができるほか、オーディオ機器とオーディオ機器支持板とを設計製造する際に、十分な空間をその内部に予め確保しておき、防振装置をオーディオ機器とオーディオ機器支持板の内部に設け、このようにしてオーディオ機器とオーディオ機器支持板の外観をより美しくし、使用した際にさらに便利にすることもできる。
上記は、本発明の好ましい実施例であるに過ぎず、本発明を限定するためには用いられず、当業者にとっては、本発明には種々の変更や変化があり得る。本発明の趣旨と原則の枠内で行われたいかなる修正、均等物置換、改良等も、すべて本発明の保護範囲に含まれることとする。
10 弾性応力ホルダ
11 応力変形部
12 オーディオ機器脚部
13 支持部
14 中空三角形形状
15 中心補強構造を持つ三点星形形状
16 フック部
17 突起部
20 第1の弾性応力ホルダ
21 応力変形部
23 支持部
25 連結ボルト
28 外側突起部
30 第2の弾性応力ホルダ
31 応力変形部
33 支持部
36 フック部
38 内側突起部
40 オーディオ機器
50 フレーム
51 第1の支持柱
52 第2の支持柱
53 第3の支持柱
54 第4の支持柱

Claims (30)

  1. 応力変形部(11)と、前記応力変形部(11)に対して一側方に向かって突出した複数の支持部(13)とを有する弾性応力ホルダ(10)を含むことを特徴とする、オーディオ機器用防振装置。
  2. 前記弾性応力ホルダ(10)が、中実三角形形状、三点星形形状、中空三角形形状、または四脚橋形形状であることを特徴とする請求項1に記載の防振装置。
  3. 前記支持部(13)が、前記弾性応力ホルダ(10)を構成する形状の径方向外側端部に位置し、前記応力変形部(11)が、前記支持部(13)の間の連結部から形成されていることを特徴とする請求項2に記載の防振装置。
  4. 前記弾性応力ホルダ(10)が直線の細長形状であり、前記支持部(13)が、前記弾性応力ホルダ(10)を構成する直線の細長形状の両端に位置することを特徴とする請求項1に記載の防振装置。
  5. 前記支持部(13)の下端が、支持用の接触線を有しており、前記接触線が、前記弾性応力ホルダ(10)の直線細長形状の延在方向に対して傾斜しているかまたは垂直であることを特徴とする請求項4に記載の防振装置。
  6. 前記弾性応力ホルダ(10)が弓形形状であり、前記弾性応力ホルダ(10)の弓形形状の両端が前記支持部(13)を形成し、前記支持部(13)の末端が、内向きに延びるフック部(16)を有しており、前記応力変形部(11)と前記支持部(13)の内向きに延びるフック部(16)との間に、オーディオ機器を保持するための保持空間が画成されていることを特徴とする請求項1に記載の防振装置。
  7. 前記フック部(16)が、前記応力変形部(11)に向かって延びる突起部(17)を有することを特徴とする請求項6に記載の防振装置。
  8. 前記応力変形部(11)が突起部(17)を有しており、前記応力変形部(11)の突起部(17)の延在方向が前記支持部(13)の延在方向と逆であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の防振装置。
  9. 前記弾性応力ホルダ(10)の材料が、ポリメタクリル酸メチル、ポリアクリル酸、ポリアクリレート、ポリカーボネート、ポリスチレン、PE、PP、PET、PBT、およびABSのうち一種であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の防振装置。
  10. 複数の弾性応力ホルダの組み合わせ構造であり、少なくとも第1の弾性応力ホルダ(20)と第2の弾性応力ホルダ(30)とを含み、前記第1および第2の弾性応力ホルダ(20、30)が、応力変形部(21、31)と支持部(23、33)とをそれぞれ有しており、前記第1の弾性応力ホルダ(20)の応力変形部(21)が前記第2の弾性応力ホルダ(30)に連結されていることを特徴とする、オーディオ機器用防振装置。
  11. 前記第1の弾性応力ホルダ(20)の応力変形部(21)が、前記第2の弾性応力ホルダ(30)の支持部(33)が位置する一側方に位置しており、前記第1の弾性応力ホルダ(20)の支持部(23)の延在方向と、前記第2の弾性応力ホルダ(30)の支持部(33)の延在方向とが一致することを特徴とする請求項10に記載の防振装置。
  12. 前記第1の弾性応力ホルダ(20)の応力変形部(21)が前記第2の弾性応力ホルダ(30)の応力変形部(31)に連結されていることを特徴とする請求項11に記載の防振装置。
  13. 前記第1の弾性応力ホルダ(20)が、周方向に分布する少なくとも2つの支持部(23)を有することを特徴とする請求項12に記載の防振装置。
  14. 前記第2の弾性応力ホルダ(30)の支持部(33)の末端が、内向きに延びるフック部(36)を有しており、前記第1の弾性応力ホルダ(20)の支持部(23)と、前記第2の弾性応力ホルダ(30)の支持部(33)の末端上の内向きに延びるフック部(36)との間に、オーディオ機器を保持するための保持空間が画成されていることを特徴とする請求項12に記載の防振装置。
  15. 前記第1の弾性応力ホルダ(20)の応力変形部(21)が、前記第2の弾性応力ホルダ(30)の支持部(33)上の、前記第2の弾性応力ホルダ(30)の応力変形部(31)から遠位の一端部に連結され、前記第2の弾性応力ホルダ(30)の応力変形部(31)に、オーディオ機器を支持するための支持面が形成されていることを特徴とする請求項11に記載の防振装置。
  16. 前記第1の弾性応力ホルダ(20)が、中実三角形形状、三点星形形状、中空三角形形状、または四脚橋形形状であることを特徴とする請求項10〜15のいずれか一項に記載の防振装置。
  17. 前記第1の弾性応力ホルダ(20)が直線の細長形状であり、前記第1の弾性応力ホルダ(20)の支持部(23)が、前記第1の弾性応力ホルダ(20)を構成する直線細長形状の両端に位置することを特徴とする請求項10〜15のいずれか一項に記載の防振装置。
  18. 前記第1の弾性応力ホルダ(20)の支持部(23)の下端が、支持用の接触線を有しており、前記接触線が、前記第1の弾性応力ホルダ(20)の直線細長形状の延在方向に対して傾斜しているかまたは垂直であることを特徴とする請求項17に記載の防振装置。
  19. 前記第1の弾性応力ホルダ(20)と前記第2の弾性応力ホルダ(30)の材料が、ポリメタクリル酸メチル、ポリアクリル酸、ポリアクリレート、ポリカーボネート、ポリスチレン、PE、PP、PET、PBT、およびABSのうち一種または少なくとも2種の組み合わせであることを特徴とする請求項10〜15のいずれか一項に記載の防振装置。
  20. 複数の弾性応力ホルダの組み合わせ構造であり、第1の弾性応力ホルダ(20)と第2の弾性応力ホルダ(30)とを少なくとも含み、前記第1および第2の弾性応力ホルダ(20、30)が、応力変形部(21、31)と支持部(23、33)とをそれぞれ有しており、前記第1の弾性応力ホルダ(20)の支持部(23)と前記第2の弾性応力ホルダ(30)の支持部(33)とが、反対の方向に向かって互いに遠ざかるように突出し、前記第2の弾性応力ホルダ(30)上の支持部(33)が前記第1の弾性応力ホルダ(20)上の支持部(23)と周方向にずれて配置されていることを特徴とする、オーディオ機器用防振装置。
  21. 前記第1の弾性応力ホルダ(20)が円環形状であり、前記第1の弾性応力ホルダ(20)の支持部(23)の数が少なくとも3つであり、前記第1の弾性応力ホルダ(20)の少なくとも3つの支持部(23)が周方向に均等に分布し、前記第1の弾性応力ホルダ(20)の応力変形部(21)が、前記第1の弾性応力ホルダ(20)の支持部(23)の間の円弧状をなす円環の区間から形成されていることを特徴とする請求項20に記載の防振装置。
  22. 前記第2の弾性応力ホルダ(30)が前記第1の弾性応力ホルダ(20)の下方に位置し、前記第2の弾性応力ホルダ(30)が円環形状であり、前記第2の弾性応力ホルダ(30)の支持部(33)の数が少なくとも3つであり、前記第2の弾性応力ホルダ(30)の少なくとも3つの支持部(33)が周方向に均等に分布し、前記第2の弾性応力ホルダ(30)の応力変形部(31)が、前記第2の弾性応力ホルダ(30)の支持部(33)の間の円弧状をなす円環の区間から形成されていることを特徴とする請求項21に記載の防振装置。
  23. 前記第1の弾性応力ホルダ(20)の応力変形部(21)と前記第1の弾性応力ホルダ(20)の支持部(23)の連結位置に、幅が円環の幅よりも大きくかつ径方向外向きに延びる外側突起部(28)を有し、前記第1の弾性応力ホルダ(20)の支持部(23)が前記外側突起部(28)上に設けられていることを特徴とする請求項22に記載の防振装置。
  24. 前記第2の弾性応力ホルダ(30)の応力変形部(31)と前記第2の弾性応力ホルダ(30)の支持部(33)の連結位置に、幅が円環の幅よりも大きくかつ径方向内向きに延びる内側突起部(38)を有し、前記第2の弾性応力ホルダ(30)の支持部(33)が前記内側突起部(38)上に設けられていることを特徴とする請求項23に記載の防振装置。
  25. 前記第2の弾性応力ホルダ(30)の応力変形部(31)上の隣り合う2つの支持部(33)の間の中間位置に、前記第1の弾性応力ホルダ(20)の応力変形部(21)上の外側突起部(28)に対応する外側突出形状を有することを特徴とする請求項24に記載の防振装置。
  26. 前記第1の弾性応力ホルダ(20)の応力変形部(21)上の隣り合う2つの支持部(23)の間の中間位置に、前記第2の弾性応力ホルダ(30)の応力変形部(31)上の内側突起部(38)に対応する内側突出形状を有することを特徴とする請求項25に記載の防振装置。
  27. 前記第1の弾性応力ホルダ(20)が三点星形形状または中空三角形形状であり、前記第2の弾性応力ホルダ(30)が三点星形形状または中空三角形形状であることを特徴とする請求項20に記載の防振装置。
  28. 前記第1の弾性応力ホルダ(20)と前記第2の弾性応力ホルダ(30)の材料が、ポリメタクリル酸メチル、ポリアクリル酸、ポリアクリレート、ポリカーボネート、ポリスチレン、PE、PP、PET、PBT、およびABSのうち一種または少なくとも2種の組み合わせであることを特徴とする請求項20〜27のいずれか一項に記載の防振装置。
  29. フレーム(50)と、前記フレーム(50)に設けられた請求項1〜28のいずれか一項に記載の防振装置とを含むことを特徴とする、防振装置を備えたオーディオラック。
  30. 前記フレーム(50)が、第1の支持柱(51)、第2の支持柱(52)、第3の支持柱(53)、および第4の支持柱(54)を含み、前記オーディオラックが、三角形に配置した第1、第2、および第3の防振装置を含み、前記第1および第2の防振装置はそれぞれ請求項1〜9のいずれか一項に記載の防振装置であり、それぞれ片持ち梁によって前記第1の支持柱(51)および第2の支持柱(52)上に支持され、前記第3の防振装置は請求項10に記載の防振装置であり、前記第3の防振装置の第2の弾性応力ホルダ(30)の2つの支持部(33)が、それぞれカンチレバー方式で前記第3の支持柱(53)および第4の支持柱(54)上に支持され、前記第3の防振装置の第1の弾性応力ホルダ(20)が、前記第2の弾性応力ホルダ(30)の応力変形部(31)の中部上側に設けられ、前記第1および第2の防振装置の弾性応力ホルダ(10、10’)の応力変形部が、前記第3の防振装置の第1の弾性応力ホルダ(20)の応力変形部と共に、オーディオ機器を支持するための支持面を形成することを特徴とする請求項29に記載のオーディオラック。
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