JP2008103856A - スピーカユニット - Google Patents
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Abstract
【課題】センターキャップを活用して良好な周波数レスポンスを実現することができるスピーカユニットを提供することを課題とする。
【解決手段】正面視楕円状のコーン3と、コーン3の中心部に配設したセンターキャップ10と、コーン3およびセンターキャップ10に一体的に連結されると共に、センターキャップ10の周方向に配設したブリッジ状の複数の補強片14と、を備えたものであり、各補強片14,14は扁平尖塔形状に形成されている。
【選択図】図1
【解決手段】正面視楕円状のコーン3と、コーン3の中心部に配設したセンターキャップ10と、コーン3およびセンターキャップ10に一体的に連結されると共に、センターキャップ10の周方向に配設したブリッジ状の複数の補強片14と、を備えたものであり、各補強片14,14は扁平尖塔形状に形成されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、センターキャップを有するスピーカユニットに関するものである。
従来、この種のスピーカユニットとして、楕円状(長円状)のコーンペーパ(コーン)の短径部に、ダストプルーフ(センターキャップ)を跨いで補強板を設けたものが、知られている(特許文献1参照)。補強板は、コーンペーパの短径側の対向面に渡すように設けられると共に、ダストプルーフが面する部分に開口が形成されている。
特許第3696045号公報
ところで、センターキャップは、磁気ギャップへの塵埃の付着を防止するだけでなく、コーンまたはボイスコイルの振動を受けて振動し、スピーカユニットの周波数レスポンスを向上させる機能を有している。上記従来のスピーカユニットでは、補強板によりコーンの短径方向が補強され、楕円状コーンの持つ無用な共振等が抑制されるが、補強板は開口を有しているものの、コーンやセンターキャップからの音放射の障害となる問題があった。また、コーンの長径方向は角度が浅いため、補強板を効果的に設けることが困難であった。
本発明は、センターキャップを活用して良好な周波数レスポンスを実現することができるスピーカユニットを提供することを課題としている。
本発明のスピーカユニットは、コーンと、コーンの中心部に配設したセンターキャップと、コーンおよびセンターキャップに一体的に連結されたブリッジ状の複数の補強片と、を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、ブリッジ状の複数の補強片が、コーンおよびセンターキャップに一体的に連結されているため、コーンとセンターキャップとの一体性を担保することができる。これにより、コーンの無用な変形を抑制することができ、周波数レスポンスを平坦にすることができる。また、複数の補強片は、コーンやセンターキャップを広く覆うことが無く、コーンやセンターキャップからの音放射の障害となることがない。なお、複数の補強片は、周方向に均等ピッチで配設することが好ましいが、必ずしも均等ピッチである必要はない。
この場合、複数の補強片は、センターキャップから放射状に延在していることが、好ましい。
この構成によれば、複数の補強片により、センターキャップ廻りの意匠性を向上させることができる。
この場合、コーンは、正面視楕円状に形成され、複数の補強片は、コーンの短径方向に配設した一対のもので構成されていることが、好ましい。
この構成によれば、一対の補強片により、コーンの短径方向を補強することができる。これにより、コーンの短径方向における曲げ強度が増し、無用な共振等の異常振動が抑制されて、楕円状のコーンであっても良好な周波数レスポンスを得ることができる。なお、一対の補強片により補強された短径方向における曲げ強度と、長径方向の曲げ強度とが略同一となるように補強片を設計することが、好ましい。また、この場合の「楕円状」とは、楕円形、長円形、さらには隅部をR形状とした長方形等を含む概念である。
この場合、各補強片は、センターキャップと一体成形され、先端側をコーンの表面に接着固定されていることが、好ましい。
この構成によれば、部品点数を増加させることなく、各補強片を簡単に形成することができ、コストアップを抑制することができる。なお、補強片の先端側は、補強を考慮して可能な限り接着面積を広くとることが好ましい。
この場合、各補強片は、センターキャップ側を基端としコーン側を先端とする扁平尖塔形状に形成されていることが、好ましい。
この構成によれば、補強片自体に十分な強度を持たせることができるため、コーンの無用な変形を十分に抑制することができ、より良好な周波数レスポンスを実現することができる。また、型による一体成形においては、成形を容易に行うことができる。
本発明のスピーカユニットによれば、複数の補強片により、コーンとセンターキャップとに一体性を持たせることができるため、センターキャップを活用して良好な周波数レスポンスを実現することができる。
以下、添付の図面を参照して、本発明の一実施形態に係るスピーカユニットについて説明する。
図1に示すように、スピーカユニット1は楕円形コーンスピーカであり、コーン形状のフレーム2と、フレーム2の内側に配設した正面視楕円状のコーン3と、フレーム2の基部に設けたトッププレート4と、間隙を存してトッププレート4に対峙するポールヨーク5と、トッププレート4とポールヨーク5との間隙に介設した環状のマグネット6と、トッププレート4およびポールヨーク5に対峙するボイスコイル7と、ボイスコイル7が巻回され、コーン3に懸垂するように連結されたボイスコイルボビン8と、ボイスコイルボビン8とフレーム2の基部との間に介設した波板状のスパイダー(ダンパー)9と、コーン3の中央部に設けたセンターキャップ10と、を備えている。入力信号に基づく電流をボイスコイル7に印加することで懸垂状態のボイスコイル7が駆動し、ボイスコイルボビン8を介してコーン3を振動させる。これにより、コーン3およびセンターキャップ10から再生音が放射される。
図1に示すように、スピーカユニット1は楕円形コーンスピーカであり、コーン形状のフレーム2と、フレーム2の内側に配設した正面視楕円状のコーン3と、フレーム2の基部に設けたトッププレート4と、間隙を存してトッププレート4に対峙するポールヨーク5と、トッププレート4とポールヨーク5との間隙に介設した環状のマグネット6と、トッププレート4およびポールヨーク5に対峙するボイスコイル7と、ボイスコイル7が巻回され、コーン3に懸垂するように連結されたボイスコイルボビン8と、ボイスコイルボビン8とフレーム2の基部との間に介設した波板状のスパイダー(ダンパー)9と、コーン3の中央部に設けたセンターキャップ10と、を備えている。入力信号に基づく電流をボイスコイル7に印加することで懸垂状態のボイスコイル7が駆動し、ボイスコイルボビン8を介してコーン3を振動させる。これにより、コーン3およびセンターキャップ10から再生音が放射される。
コーン3は、先端側の外周縁部を環状のエッジ12を介してフレーム2の開放端部に支持され、基端側の内周縁部を円筒状のコイルボビン8の先端部に連結されている。センターキャップ10は、正面視円形のドーム状或いは逆ドーム状に形成され、コーン3の中央部に同軸となるように接着されている。そして、コーン3とセンターキャップ10との間に渡すように、一対の補強片14,14が設けられている。
一対の補強片14,14は、コーン3の短径方向の軸線上(短軸上)に配設されており、それぞれセンターキャップ10の周縁部と、コーン3の短径部3aにおける中段位置(コーン3の周縁部とセンターキャップ10の周縁部との中間位置)との間にブリッジ状に掛け渡すように設けられている。各補強片14は、紙製のセンターキャップ10と一体成形され、センターキャップ10側を基端としコーン3側を先端とする扁平な尖塔形状に突出形成(正面視略三角形)されている。そして、各補強片14の先端側は、コーン3の短径部3aの表面に接着固定されている。すなわち、各補強片14は、コーン3の短軸上において、センターキャップ10の周縁部からコーン3の短径部3aの中段位置にまで延びており、センターキャップ10とコーン3とを一体的に連結している。
このように、一対の補強片14,14により、センターキャップ10とコーン3とを一体的に連結するようにしているため、コーン3の短径方向における曲げ強度が増し、異常振動が抑制されて、楕円状のコーン3であっても良好な周波数レスポンスを得ることができる。また、一対の補強片14,14は、コーン3やセンターキャップ10に比して十分に小片であり、周波数レスポンスに影響を与えるような放射音の障害となることがない。さらに、補強片14は、センターキャップ10と一体に且つ型抜きを考慮して、扁平尖塔形状に形成されているため、部品点数を増加させることなく簡単に且つ所定の強度を持たせて形成することができる。
なお、本実施形態では、各補強片14をセンターキャップ10と一体成形したが、これをコーン3と一体成形し先端部をセンターキャップ10に接着することも可能である。また、各補強片14を、コーン3およびセンターキャップ10と別体に形成し、両端部をそれぞれコーン3およびセンターキャップ10に接着するようにしてもよい。この場合には、既存のコーンに補強片14を容易に設けることができる。一方、補強片14は、上記の扁平尖塔形状の他、正面視長方形や正面視鼓形等の形状であってもよい。
次に、図2を参照して、上記第1実施形態の変形例に係るスピーカユニット1につき、主に異なる部分について説明する。同図(a)の第1変形例に係るスピーカユニット1では、一対の補強片14,14が、コーン3の長径方向の軸線上(長軸上)に配設されており、それぞれセンターキャップ10の周縁部と、コーン3の長径部3bにおける下段位置との間にブリッジ状に渡すように設けられている。この場合も、各補強片14は、扁平な尖塔形状に且つセンターキャップ10と一体成形され、その先端側をコーン3に接着固定されている。
同様に、同図(b)の第2変形例に係るスピーカユニット1では、4つの補強片14,14,14,14が、コーン3の短軸および長軸に対し45°の角度をもって放射状に配設されており、センターキャップ10の周縁部と、コーン3との間にブリッジ状に渡すように設けられている。すなわち、4つの補強片14,14,14,14は、センターキャップ10の周方向に均等ピッチとなるように、放射状に延在している。この場合も、各補強片14は、扁平な尖塔形状に且つセンターキャップ10と一体成形され、その先端側をコーン3に接着固定されている。
このように、2つ(一対)の補強片14あるいは4つの補強片14により、センターキャップ10とコーン3とを一体的に連結するようにしているため、コーン3の無用な変形を抑制することができ、周波数レスポンスを平坦化することができる。また、特に第2変形例のように、4つの補強片14,14,14,14を放射状に配設することにより、センターキャップ10廻り(コーン3)の意匠性を向上させることもできる。
次に、図3を参照して、第2実施形態に係るスピーカユニット1につき、主に異なる部分について説明する。この実施形態のスピーカユニット1は、円形コーンスピーカであり、コーン3が正面視円形に形成されている。このスピーカユニット1では、4つの補強片14,14,14,14が、コーン3の縦方向(縦軸上)および横方向(横軸上)に配設されており、それぞれセンターキャップ10の周縁部と、コーン3との間にブリッジ状に渡すように設けられている。すなわち、4つの補強片14,14,14,14は、センターキャップ10の周方向に均等ピッチとなるように、放射状に延在している。この場合も、各補強片14は、扁平な尖塔形状に且つセンターキャップ10と一体成形され、その先端側をコーン3に接着固定されている。
このように、4つの補強片14により、センターキャップ10とコーン3とを一体的に連結するようにしているため、コーン3の無用な変形を抑制することができ、周波数レスポンスを平坦化することができる。また、4つの補強片14,14,14,14により、センターキャップ10廻り(コーン3)の意匠性を向上させることもできる。なお、補強片は、4つに限定されるものではなく、2つ以上であればよい。また、上記第2変形例のように、4つの補強片14,14,14,14を、コーン3の縦方向および横方向に対し45°傾けて配設するようにしてもよい。
1 スピーカユニット、3 コーン、3a 短径部、3b 長径部、10 センターキャップ、14 補強片
Claims (5)
- コーンと、
前記コーンの中心部に配設したセンターキャップと、
前記コーンおよび前記センターキャップに一体的に連結されたブリッジ状の複数の補強片と、を備えたことを特徴とするスピーカユニット。 - 前記複数の補強片は、前記センターキャップから放射状に延在していることを特徴とする請求項1に記載のスピーカユニット。
- 前記コーンは、正面視楕円状に形成され、
前記複数の補強片は、前記コーンの短径方向に配設した一対のもので構成されていることを特徴とする請求項1に記載のスピーカユニット。 - 前記各補強片は、前記センターキャップと一体成形され、先端側を前記コーンの表面に接着固定されていることを特徴とする請求項1に記載のスピーカユニット。
- 前記各補強片は、前記センターキャップ側を基端とし前記コーン側を先端とする扁平尖塔形状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のスピーカユニット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006283048A JP2008103856A (ja) | 2006-10-17 | 2006-10-17 | スピーカユニット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006283048A JP2008103856A (ja) | 2006-10-17 | 2006-10-17 | スピーカユニット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2008103856A true JP2008103856A (ja) | 2008-05-01 |
Family
ID=39437870
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2006283048A Pending JP2008103856A (ja) | 2006-10-17 | 2006-10-17 | スピーカユニット |
Country Status (1)
Country | Link |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020065103A (ja) * | 2018-10-15 | 2020-04-23 | ホシデン株式会社 | スピーカ用の振動板およびスピーカ |
US11395070B2 (en) | 2017-11-24 | 2022-07-19 | Yamaha Corporation | Diaphragm and electroacoustic transducer including the diaphragm |
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JPS63153697A (ja) * | 1986-12-17 | 1988-06-27 | 東芝テック株式会社 | 電子式キヤツシユレジスタ |
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-
2006
- 2006-10-17 JP JP2006283048A patent/JP2008103856A/ja active Pending
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