JP4592382B2 - スピーカ - Google Patents

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本発明は動電型のスピーカに係り、特に、逆ドーム状の振動板を用いて高音域や中音域での性能を高めた逆ドーム型スピーカに関する。
逆ドーム型スピーカで使用される振動板は、磁気回路側へ膨出する浅いドーム状(逆ドーム状)に成形されており、この振動板の外周縁部はエッジ部を介してフレームに支持されている。かかる逆ドーム型スピーカでは振動板の中央部に開口が形成されていないので、先端部分にボイスコイルを巻装したボビンを振動板の所望の駆動位置に連結するために、ボビンの基端部から振動板へ向かって漸次大径となるテーパ状に成形されたカップリングコーンを付設し、このカップリングコーンの大径側周縁部を振動板の背面側の駆動位置に接着固定するという構成が一般的である(例えば、特許文献1参照)。このように、ボビンの基端部と振動板の駆動位置との間にカップリングコーンを介在させることによって、磁気回路で駆動されるボビンの振動をカップリングコーンを介して振動板の所望の駆動位置に伝達することが可能となる。
上述した逆ドーム型スピーカは、コーン型スピーカのように振動板の中央部にキャップを取り付ける必要がないため、高音域特性を向上させることができるという利点を有し、また、振動板の剛性が確保しやすいため、中音域での音の歪みを低減することができるという利点もある。
特開平8−102993号公報(第4頁、図7)
ところで、このような逆ドーム型スピーカを組み立てる際には、基端部にカップリングコーンを延設した状態でボビンの先端部分を磁気回路の磁気ギャップに挿入し、このボビンにダンパを取り付けて支持した後、カップリングコーンの大径側周縁部に逆ドーム状の振動板を位置合わせして接着固定する必要があるが、振動板が接着されていない段階でのカップリングコーンは、その大径側周縁部が自由端部となっているためふらつきやすく、よって振動板を接着する過程でボビンに傾きが生じやすい。それゆえ、上記した従来の逆ドーム型スピーカにおいては、組立時にボビンが磁気ギャップ内で傾いたままカップリングコーンが振動板に接着されて不良品となってしまうことが多く、歩留まりが悪いという問題があった。
そこで、本発明者らは、逆ドーム型スピーカの組立不良率を改善するために、2個のダンパによってボビンを支持するダブルダンパ構造を採用することで、振動板をカップリングコーンに接着する際に懸念されるボビンの傾きを抑制できるスピーカを先に提案したが、かかる構成のスピーカは2個のダンパの間隔分だけボビンの高さ寸法を延長しなければならないので、薄型化が阻害されるという別の問題があった。
本発明は、このような従来技術の実情に鑑みてなされたもので、その目的は、組立作業性に優れて薄型化にも好適なスピーカを提供することにある。
本発明は、逆ドーム型スピーカにおいて、ボビンの基端部を保持する第1のダンパと、カップリングコーンの大径側周縁部を保持する第2のダンパとを配設するダブルダンパ構造を採用することとした。すなわち、第1のダンパの内周縁部およびカップリングコーンの小径側周縁部をボビンの基端部に固定し、第2のダンパの内周縁部を振動板の駆動位置に接着されたカップリングコーンの大径側周縁部に固定すると共に、これら2個のダンパの各外周縁部をフレームまたは磁気回路に固定することによって、振動板をカップリングコーンに接着する際に該カップリングコーンがふらつかないようにした。
本発明による逆ドーム型スピーカは、ボビンの高さ寸法を延長する必要のないダブルダンパ構造を採用し、振動板をカップリングコーンに接着する組立段階で懸念されていたボビンの傾きを抑制しているため、組立不良が発生しにくくなって歩留まりおよび組立作業性が大幅に向上し、さらにカップリングコーンの小径側周縁部と大径側周縁部の双方が第1、第2のダンパで保持されるため、振動板の接着工程におけるふらつきが抑制でき、しかもスピーカの薄型化も阻害されないという優れた効果を奏する。
本発明では、ボビンに巻装されたボイスコイルと、該ボイスコイルが配置される磁気ギャップを有する磁気回路と、この磁気回路側へ膨出するドーム状に成形された振動板と、前記磁気回路に一体化されて前記振動板の外周縁部をエッジ部を介して支持するフレームと、前記ボビンの基端部からテーパ状に延出して大径側周縁部が前記振動板の駆動位置に接着されたカップリングコーンとを備え、前記ボイスコイルへ通電することにより前記カップリングコーンを介して前記振動板が駆動される逆ドーム型のスピーカにおいて、前記ボビンの基端部に前記カップリングコーンの小径側周縁部および第1のダンパの内周縁部を固定すると共に、前記振動板の駆動位置に接着された前記カップリングコーンの大径側周縁部に第2のダンパの内周縁部を固定し、これら第1および第2のダンパの各外周縁部を前記フレームまたは前記磁気回路に固定する構成とした。
このように構成されたスピーカは、カップリングコーンの小径側周縁部と大径側周縁部がそれぞれ第1のダンパと第2のダンパに保持されることになるため、カップリングコーンの大径側周縁部は振動板が接着されていない組立段階でも自由端部とならず、それゆえ振動板を接着する際のカップリングコーンのふらつきに起因するボビンの傾きが起こりにくくなり、組立不良率が大幅に低減して組立作業性も向上する。また、このスピーカは、2個のダンパによってボビンを支持するダブルダンパ構造であるが、ボビンに2個のダンパを取り付けるわけではないので、ボビンの高さ寸法を延長する必要はなく、よってスピーカの薄型化は阻害されない。また、ダブルダンパ構造であることから、ボビンが径方向へ振動するローリング現象が抑制されることになり、振幅が大きい場合でも安定した振動性能が期待できる。
上記の構成において、第1のダンパと第2のダンパとが略同等のダンパ長に設定されていることが好ましく、このようにするとボビンの傾きやローリング現象をより効果的に抑制することができる。
実施例について図面を参照して説明すると、図1は本発明の実施例に係る逆ドーム型スピーカの半断面図である。
同図に示すスピーカ1は、磁気ギャップGを有する磁気回路2と、ボビン3の先端部に巻装されたボイスコイル4と、磁気回路2側へ膨出する浅いドーム状(逆ドーム状)に成形された振動板5と、磁気回路2に固定されて振動板5の外周縁部をエッジ部6を介して支持するフレーム7と、ボビン3の基端部(図示上端)から振動板5へ向かって漸次大径となるテーパ状に成形されたカップリングコーン8と、外周縁部がフレーム7に固定されて内周縁部がボビン3の基端部に固定された第1のダンパ9と、外周縁部がフレーム7に固定されて内周縁部がカップリングコーン8の大径側周縁部8aに固定された第2のダンパ10とによって概略構成されており、第1のダンパ9と第2のダンパ10のダンパ長(径方向の長さ)はほぼ同等に設定されている。
磁気回路2は、径方向に着磁されたリング状のマグネット11と、センターポール12aや環状外壁部12bを有するヨーク12とからなり、マグネット11の外周面と環状外壁部12bの内周面との間に磁気ギャップGが形成され、ボイスコイル4はこの磁気ギャップG内に配置されている。ただし、磁気回路2の構成はこれ以外にも適宜選択可能である。
ボビン3の基端部にはカップリングコーン8の小径側周縁部8bが接着固定されており、両者3,8は一体的に振動する。また、ボビン3の基端部は第1のダンパ9に保持されているので、カップリングコーン8の小径側周縁部8bも第1のダンパ9に保持されている。一方、カップリングコーン8の大径側周縁部8aは振動板5の所望の駆動位置に接着固定されており、ボビン3の振動がカップリングコーン8を介して振動板5に伝達されるようになっている。また、カップリングコーン8の大径側周縁部8aは第2のダンパ10に保持されている。
逆ドーム状の振動板5は、磁気回路2やボビン3、カップリングコーン8、第1および第2のダンパ9,10等を覆うように配置されている。この振動板5はエッジ部6によって振動自在に支持されており、カップリングコーン8が振動すると振動板5が駆動されて振動するようになっている。
このように構成されたスピーカ1は、図示せぬリード線を介してボイスコイル4に音声電流を通電すると、電磁力によりボイスコイル4が振動するので、ボビン3の振動がカップリングコーン8を介して振動板5に伝達され、振動板5が駆動されて振動する。
また、かかる逆ドーム型のスピーカ1を組み立てる際には、先端部分にボイスコイル4を巻装して基端部にカップリングコーン8を接合したボビン3の該先端部を磁気回路2の磁気ギャップGに挿入し、このボビン3の基端部に第1のダンパ9を取り付けると共に、カップリングコーン8の大径側周縁部8aに第2のダンパ10を取り付けて、ボビン3およびカップリングコーン8を両ダンパ9,10にて支持した後、カップリングコーン8の大径側周縁部8aに振動板5を位置合わせして接着固定する。かかる振動板5の接着工程において、大径側周縁部8aが自由端部になっていると、カップリングコーン8がふらついてボビン3が磁気ギャップG内で傾いてしまう虞があるが、本実施例に係るスピーカ1では、カップリングコーン8の小径側周縁部8bと大径側周縁部8aがそれぞれ第1のダンパ9と第2のダンパ10に保持されており、大径側周縁部8aが自由端部とならないため、カップリングコーン8のふらつきが抑制されている。したがって、このスピーカ1は、振動板5を接着する際に問題となっていたボビン3の傾きが起こりにくく、組立不良率が大幅に低減する。また、カップリングコーン8がふらつかず振動板5の位置合わせを比較的容易に行えることから、組立作業性も向上する。
また、このスピーカ1は、第1および第2のダンパ9,10によってボビン3を支持するダブルダンパ構造であるが、ボビン3に2個のダンパを取り付けるわけではないので、ボビン3の高さ寸法を延長する必要はない。このことを図2に示す比較例を参照して説明すると、図2に示すスピーカ20のように、所定の間隔を存して略平行に配設した2個のダンパ21,22をボビン3に取り付ける構成を採用した場合、これら2個のダンパ21,22の間隔分だけボビン3の高さ寸法を延長しなければならないので、ボビン3の傾きは防止できるが、スピーカ全体の薄型化が阻害されてしまう。しかるに、図1に示すスピーカ1は、ボビン3の高さ寸法を延長する必要のないダブルダンパ構造を採用しているので、スピーカ全体の薄型化が阻害される心配がない。しかも、このスピーカ1は、ダブルダンパ構造であることからボビン3のローリング現象を抑制する効果が高まり、振幅が大きい場合でも安定した振動性能が期待できる。
なお、上記実施例では、ボビン3の傾きやローリング現象を効果的に抑制するために、第1のダンパ9と第2のダンパ10のダンパ長をほぼ同等に設定しているが、両ダンパ9,10のダンパ長が同等でなくてもボビン3の傾きやローリング現象を抑制する効果はある。
また、上記実施例では、ボビン3に別部材のカップリングコーン8を接着固定して一体化した場合について説明したが、両者3,8を一体成形してなる部材を用いて部品点数や組立工数を減らすことも可能である。
本発明の実施例に係る逆ドーム型スピーカの半断面図である。 比較例を示す半断面図である。
符号の説明
1 スピーカ
2 磁気回路
3 ボビン
4 ボイスコイル
5 振動板
6 エッジ部
7 フレーム
8 カップリングコーン
8a 大径側周縁部
8b 小径側周縁部
9 第1のダンパ
10 第2のダンパ
G 磁気ギャップ

Claims (2)

  1. ボビンに巻装されたボイスコイルと、該ボイスコイルが配置される磁気ギャップを有する磁気回路と、この磁気回路側へ膨出するドーム状に成形された振動板と、前記磁気回路に一体化されて前記振動板の外周縁部をエッジ部を介して支持するフレームと、前記ボビンの基端部からテーパ状に延出して大径側周縁部が前記振動板の駆動位置に接着されたカップリングコーンとを備え、前記ボイスコイルへ通電することにより前記カップリングコーンを介して前記振動板が駆動される逆ドーム型のスピーカにおいて、
    前記ボビンの基端部に前記カップリングコーンの小径側周縁部および第1のダンパの内周縁部を固定すると共に、前記振動板の駆動位置に接着された前記カップリングコーンの大径側周縁部に第2のダンパの内周縁部を固定し、これら第1および第2のダンパの各外周縁部を前記フレームまたは前記磁気回路に固定したことを特徴とするスピーカ。
  2. 請求項1の記載において、前記第1のダンパと前記第2のダンパとが略同等のダンパ長に設定されていることを特徴とするスピーカ。
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