JP2007088649A - スピーカユニット - Google Patents
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Abstract
【課題】 所望するダンパ特性を容易に得ることのできるダンパ調整構造を有し、音質のよいスピーカユニットを安価で提供することを目的とする。
【解決手段】 ボイスコイルボビンとスピーカフレームにそれぞれ固着されたダンパで、ボイスコイルボビンに固着された振動板が支持されるスピーカユニットにおいて、ダンパには、一方がダンパの円周方向の所定の位置に接着剤で固着され、他方がダンパ以外の構成部品に接着剤で固着されたダンパ特性調整部品が設けられていることを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】 ボイスコイルボビンとスピーカフレームにそれぞれ固着されたダンパで、ボイスコイルボビンに固着された振動板が支持されるスピーカユニットにおいて、ダンパには、一方がダンパの円周方向の所定の位置に接着剤で固着され、他方がダンパ以外の構成部品に接着剤で固着されたダンパ特性調整部品が設けられていることを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
本発明は、スピーカユニットに係り、詳細には所望するダンパ特性を容易に得ることのできるダンパの調整構造に関する。
従来のスピーカユニットを図12を用いて説明する。図12は従来のスピーカユニットを示す概略側断面図である。
19はスピーカユニットで、図12で示すように振動板20、エッジ21、ダンパ40、ボイスコイル26が巻回されたボイスコイルボビン25、スピーカフレーム30およびヨーク91のセンターポール92、環状のマグネット95、トッププレート96からなる磁気回路部90などにより構成されている。
振動板20は、略円錐筒状をしており円錐筒の小径部の内周縁部が、ボイスコイルボビン25の先端部近傍に固着され、該円錐筒の大径部の外周縁部には弾性部材で形成されたエッジ21の内周縁部が接着されている。また、振動板20に接着されたエッジ21の外周縁部がスピーカフレーム30の前面開口部に形成されたエッジ固着部31に固着される。
ダンパ40は、混紡部材などが用いられ断面形状が波型に形成された環状の弾性体で、ダンパ40の内周縁部41が、磁気回路部90の磁気ギャップ内に係合する部分にボイスコイル26が巻回されたボイスコイルボビン25に挿通し略中央部近傍に固着される。また、ダンパ40の外周縁部42が、スピーカフレーム30のダンパ固着部32に固着され、ボイスコイルボビン25を弾性的に保持する。
スピーカフレーム30は、円錐筒状に近い形状をしており、前面開口縁部にはエッジ固着部31が形成され、スピーカフレーム30の略中央部近傍にはダンパ固着部32が形成されている。その他に、前面開口縁部には相手側部材に取付けるための取付部が設けられ取付け孔などが形成されている。尚、スピーカフレーム30の終端部33は、後述する磁気回路部90のトッププレート96の上面に固着されている。したがって、振動板20はエッジ21とダンパ40の二つの弾性部材によりスピーカフレーム30の内側に懸垂状態に保持される。
磁気回路部90は、ヨーク91のセンターポール92と環状のマグネット95とトッププレート96とが同軸芯上に重ねられ固定された外磁型の磁気回路部90を構成している。
この出願の発明に関する先行技術文献としては次のものがある。
実開平5−93196号
上述のスピーカユニット19では、ダンパ40の外径寸法がボイスコイルボビン25の外径寸法とスピーカフレーム30の寸法とにより規制され最適の径となっていない場合が多い。本来、所望のダンパ特性を得るためには材料の選定やコルゲーション形状などにより剛性、ステフネスの調整を行うのが通常であるが、ダンパ径の寸法的制約により調整幅に限界があり、最適のダンパ特性を得るのにはコスト的に問題が残る。
尚、本件に関する先行技術文献として特許文献1が開示されているが、楕円形スピーカの短径側のエッジに長径側より大きな変形ストレスがかかることなく、振動板を一様に支持し、ローリングやねじれを無くすために、ダンパの短径側の中心軸に対称となるように緩衝材を貼着したものであり、本発明とは構成が異なる。
本発明は上述の問題を解決するもので、所望するダンパ特性を容易に得ることのできるダンパ調整構造を有するスピーカユニットを提供することを目的とする。
本発明は上述の目的を達成するもので、ボイスコイルボビンとスピーカフレームにそれぞれ固着されたダンパで、ボイスコイルボビンに固着された振動板が支持されるスピーカユニットにおいて、前記ダンパには、一方が該ダンパの所定の位置に固着され、他方が該ダンパ以外の構成部品に固着されたダンパ特性調整手段が設けられていることを特徴とするものである。
また、ボイスコイルボビンとスピーカフレームにそれぞれ固着されたダンパで、ボイスコイルボビンに固着された振動板が支持されるスピーカユニットにおいて、前記ボイスコイルボビンには、前記ダンパの内周縁部が固着できるように、ボイスコイルボビンから外周方向に延在する別体のダンパ固着部材が設けられていることを特徴とするものである。
また、前記スピーカフレームには、前記ダンパの外周縁部が固着できるように、該スピーカフレームから内周方向に延在する別体のダンパ固着部材が設けられていることを特徴とするものである。
また、ボイスコイルボビンとスピーカフレームにそれぞれ固着されたダンパで、ボイスコイルボビンに固着された振動板が支持されるスピーカユニットにおいて、前記スピーカフレームには、前記ダンパの外周縁部が固着できるように、該スピーカフレームから内周方向に延在する別体のダンパ固着部材が設けられていることを特徴とするものである。
また、ボイスコイルボビンとスピーカフレームにそれぞれ固着されたダンパで、ボイスコイルボビンに固着された振動板が支持されるスピーカユニットにおいて、前記振動板には、前記ダンパの内周縁部が固着できるように、該振動板の裏面側より延在する別体のダンパ固着部材が設けられていることを特徴とするものである。
また、ボイスコイルボビンとスピーカフレームにそれぞれ固着されたダンパで、ボイスコイルボビンに固着された振動板が支持されるスピーカユニットにおいて、前記ダンパには、所定の位置にダンパ特性を調整する環状のダンパ特性調整板が該ダンパの表面に固着されてなることを特徴とするものである。
また、前記ダンパ特性調整手段と前記振動板との間に配設された錦糸線が、該ダンパ特性調整手段に固定されてなることを特徴とするものである。
以上説明したように本発明の請求項1によれば、ダンパ特性調整手段の一方がスピーカの振動板が固着されたボイスコイルボビンを保持するダンパの所定の位置に固着され、他方がダンパ以外の構成部品に固着されるので、ダンパの一部がボイスコイルボビンの振動に追従しない固定部となり、その他の部分が有効なダンパ機能を発揮するようにしたものである。したがって、追従しない固定部の範囲を増減することにより、所望するダンパ特性を容易に得ることのできるので、音質のよいスピーカユニットを低コストで提供することができる。
また、請求項2によれば、ボイスコイルボビンに固着され、外周方向に延在するダンパ固着部材の他方が、ダンパに固着されるので、ボイスコイルボビンとダンパに固着された範囲がボイスコイルボビンの振動に追従しない固定部となり、その他の部分が有効な部分となり最適なダンパ機能を発揮する。
また、請求項3によれば、スピーカフレームに固定され、内周方向に延在するダンパ固着部材に、ダンパの外周縁部が固着され、ダンパの内周縁部がボイスコイルボビンに固着されるので、ボイスコイルボビンとダンパ固着部材との間に設けられたダンパが可動範囲となり、ボイスコイルボビンの振動に追従する最適なダンパ機能を発揮する。
また、請求項4によれば、請求項2と請求項3を組合わせたもので、ボイスコイルボビンから外周方向、スピーカフレームから内周方向にそれぞれ延在する二つのダンパ固着部材との間の範囲がボイスコイルボビンの振動に追従する有効な部分となり最適なダンパ機能を発揮できる大きさのダンパを用いることができる。
また、請求項5によれば、振動板の裏面側より延在するダンパ固着部材にダンパの内周縁部が固着されダンパの外周縁部がスピーカフレームに固着される構成となっているので、最適なダンパ機能を発揮できる大きさのダンパを用いることができる。
また、請求項6によれば、ダンパの表面に環状のダンパ調整板を固着してダンパ特性を調整するようにしたものであり、ダンパ調整板の大きさ、固着する数、固着位置などを変えることにより最適なダンパ機能を発揮することができる。
また、請求項7によれば、ダンパ特性調整手段(ダンパ固着部材)と振動板との間に配設される錦糸線をダンパ固着部材に固定することにより、振動板との隙間寸法を確保でき、最大振幅時においても振動板とダンパおよび錦糸線との干渉を防止することができる。また、錦糸線の長さが短縮されるので、錦糸線のバタツキも防止できる。
本発明のスピーカユニットは、従来のスピーカユニットのダンパ特性を容易に制御できるようにした発明であり、ダンパに関連する構成部品以外は従来のスピーカユニットと略同じであり、背景技術で説明をしたので、同じ構成については従来のスピーカユニットと同じ符号を付し説明を省略または簡略説明とし発明の部分を重点に説明する。以下に本発明の適用事例の一部を図1乃至図12を用いて説明する。
(実施の形態1)
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1を図1、図2、図3、図4、図5および図12を用いて説明する。図1は本発明の実施の形態1のスピーカユニットを示す概略図で、(a)平面図、(b)C−C断面拡大図である。図2は実施の形態1と一部が異なるダンパ特性調整部品を示す概略図で、(a)平面図、(b)D−D断面図である。尚、図12は従来のスピーカユニット19を示す概略側断面図である。10はスピーカユニットの要部で、図1で示すように振動板20、エッジ21、ダンパ40、ボイスコイル26が巻回されたボイスコイルボビン25、スピーカフレーム30、ダンパ特性調整部品50および磁気回路部90などにより構成されている。
ダンパ特性調整部品50(ダンパ特性調整手段に相当)は、ダンパ40の有効可動部の範囲を調整するための部品で、円板の外周縁部よりダンパ固定部51が立設した皿状をしており、円板の中心部にはボイスコイルボビン25に係合する孔が形成されている。ダンパ特性調整部品50は、樹脂などの軽量部材で形成されるが、軽量化を図るため必要により円板部に複数の軽量孔を設けることもできる。また、ダンパ固定部51を図2で示すように、例えば、等間隔に4箇所または三箇所などの複数箇所に分割して設けるようにすることによりさらに軽量化が図れる。
ここで、ダンパ40およびダンパ特性調整部品50の取付けについて説明する。
ダンパ40の内周縁部(孔)41を、ボイスコイルボビン25に挿通して略中央部近傍に固着し、ダンパ40の外周縁部42を、スピーカフレーム30のダンパ固着部32に固着して、ボイスコイルボビン25を弾性的に保持する。ダンパ特性調整部品50はボイスコイルボビン25とスピーカフレーム30に固着されたダンパ40の上方から、ダンパ特性調整部品50の孔をボイスコイルボビン25に挿通する。そして、ダンパ固定部51の先端部がダンパ40に当接する位置で、ダンパ特性調整部品50の孔とボイスコイルボビン25、および、ダンパ特性調整部品50の先端部とダンパ40との当接部の二箇所を接着剤で固着する。
ダンパ40にダンパ特性調整部品50が固着されると、ダンパ固定部51の先端部とボイスコイルボビン25との範囲Bは、ボイスコイルボビン25が振動してもダンパ特性調整部品50により振動が規制され固定部となる。また、ダンパ固定部51の先端部とスピーカフレーム30のダンパ固着部32との範囲Aは、ボイスコイルボビン25が振動するとダンパ40が振動する可動部となる。したがって、ダンパ40はダンパ特性調整部品50により振動する可動部と振動が固定された固定部となるので、ダンパ40の可動部を最適径になるように調整すれば、ダンパ40の外形寸法を調整しなくても最適なダンパ特性を得ることができる。尚、可動部と固定部との関係は実験値などにより最適な範囲を定めるのが望ましい。
また、上述のダンパ特性調整部品50の取付け方の他に、ボイスコイルボビン25にダンパ特性調整部品50のダンパ固定部51を上方に向けて挿通し所定の位置に固着する。次にダンパ40の内周縁部(孔)41をボイスコイルボビン25に挿通し、内周縁部41とダンパ固定部51の二箇所を接着剤で固着する。即ち、ダンパ特性調整部品50をダンパ40の下方(図1(b)とは逆方向)に設けることもできる。
以上説明したように、本発明の実施の形態1のダンパ特性調整部品50によれば、従来用いられていたダンパ40に、ダンパ特性調整部品50を固着することにより、ダンパ40が可動部と固定部とに規制され、ダンパ40の径が最適径になるので、所望するダンパ特性(最適な振動)を得ることができる。したがって、音質のよい音を発生するスピーカユニット10を得ることができる。その他に、ダンパ特性調整部品50を用いることにより、ダンパ40の外形寸法がボイスコイルボビン25の外径寸法やスピーカフレーム30の寸法などにより規制されることなく最適なダンパ特性を安価で得ることができる。また、ダンパ特性調整部品50を用いることにより振動板20との隙間寸法を確保することができるので、最大振幅時においても振動板20とダンパ40との干渉を防止することができる。
次に実施の形態1に関連する別の実施例3件について図3、図4および図5を用いて説明する。
図3について説明する。図3は図1と一部が異なる第1例のスピーカユニットを示す概略側断面図である。53はダンパ特性調整部品で、略円環状の内周縁部よりダンパ固定部54が立設しており、外周縁部55がスピーカフレーム30のダンパ固着部32に固着される。尚、ダンパ特性調整部品53はボイスコイルボビン25とスピーカフレーム30のダンパ固着部32に固着されたダンパ40の上方から、ダンパ特性調整部品53に形成されたダンパ固定部54の先端部が、ダンパ40の所定の位置に当接するように被せ、外周縁部55とダンパ固着部32および先端部とダンパ40の二箇所を接着剤で固着する。
ダンパ40にダンパ特性調整部品53が固着されると、ダンパ固定部54の先端部とスピーカフレーム30のダンパ固着部32との範囲Bは、ボイスコイルボビン25が振動してもダンパ特性調整部品53により振動が規制され固定部となる。また、ダンパ固定部54の先端部とボイスコイルボビン25との範囲Aは、ボイスコイルボビン25が振動するとダンパ40が駆動する可動部となる。したがって、ダンパ40はダンパ特性調整部品53により振動する可動部と振動が固定された固定部となり、ダンパ40が最適径になるように規制することができる。したがって、ダンパ特性調整部品53を用いた場合においても、図1のダンパ特性調整部品50を用いた場合と同じように、音質のよい音を発生するスピーカユニット10を得ることができる。また、ダンパ特性調整部品53の一端がスピーカフレーム30のダンパ固着部32に固定されるので、駆動部に重量的負担が加わることはない。尚、図1のダンパ特性調整部品50と図3のダンパ特性調整部品53とを組み合わせた調整方法を用いることにより、さらにダンパ特性の調整効果得ることができる。
図4について説明する。図4は図1と一部が異なる第2例のスピーカユニットを示す概略側断面図である。61はダンパ特性調整部品で、円筒形状をしており一方の先端部をダンパ40の所定の位置の下面側に当接するように位置決めし、他方の端部がスピーカフレーム30の終端部33の内面に、それぞれを接着剤で固着する。
ダンパ40にダンパ特性調整部品61が固着されると、ダンパ固定部61の先端部とスピーカフレーム30のダンパ固着部32との範囲Bは、ボイスコイルボビン25が振動してもダンパ特性調整部品61により振動が規制され固定部となる。また、ダンパ固定部54の先端部とボイスコイルボビン25との範囲Aは、ボイスコイルボビン25が振動するとダンパ40が駆動する可動部となる。したがって、ダンパ特性調整部品61を用いた場合においても図1のダンパ特性調整部品50を用いた場合と同じように、音質のよい音を発生するスピーカユニット10を得ることができる。ダンパ特性調整部品61の一端がスピーカフレーム30の終端部33の内面に固定されるので、駆動部に重量的負担が加わることはない。尚、ダンパ特性調整部品61の直径寸法を増減することにより、可動部と固定部との範囲を調整することができる。
図5について説明する。図5は図1と一部が異なる第3例のスピーカユニットを示す概略図で、(a)平面図、(b)E−E断面拡大図である。60はダンパ特性調整部品で、円筒形状をしており一方の端部を振動板20の裏面側の所定の位置に接着剤で固着し、他方の先端部をボイスコイルボビン25とスピーカフレーム30のダンパ固着部32に固着されたダンパ40の上面に当接させ接着剤で固着する。ダンパ40にダンパ特性調整部品60が固着されると、ダンパ固定部61の先端部とスピーカフレーム30のダンパ固着部32との範囲Aは、ボイスコイルボビン25が振動するとダンパ40が駆動する可動部となる。また、ダンパ固定部61の先端部とボイスコイルボビン25との範囲Bは、ボイスコイルボビン25が振動してもダンパ特性調整部品60により振動が規制され固定部となる。したがって、ダンパ特性調整部品60を用いた場合においても図1の50を用いた場合と同じように、音質のよい音を発生するスピーカユニット10を得ることができる。また、ダンパ特性調整部品60を用いることにより振動板20とダンパ40との隙間寸法を確保することができるので、最大振幅時においても振動板20とダンパ40との干渉を防止することができる。
(実施の形態2)
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2を図6乃至図9を用いて説明する。図6は本発明の実施の形態2のスピーカユニットを示す概略側断面図である。尚、実施例2は実施例1の一部を変更したものであり、実施例1と同じ構成については同じ符号を付し説明を省略する。
13はスピーカユニットの要部で、図6で示すように振動板20、エッジ21、ダンパ45、ボイスコイル26が巻回されたボイスコイルボビン25、スピーカフレーム30、ダンパ固着部品63および磁気回路部90などにより構成されている。
ダンパ固着部品63は、ダンパ45の内周縁部47が固着される部品で、有底の円筒の開口部から外周方向に延在するフランジ状のダンパ固着部64が形成されている。円筒の内径はボイスコイルボビン25の外径に係合するように形成されており、係合させた後に接着剤で固着する。
ダンパ45は、内周縁部47がボイスコイルボビン25に固着されたダンパ固着部品63のダンパ固着部64に接着剤で固着され、外周縁部46がスピーカフレーム30のダンパ固着部32に接着剤で固着される。したがって、ダンパ固着部品63のダンパ固着部64とスピーカフレーム30のダンパ固着部32との範囲Aが、ダンパ45の可動部となる。したがって、範囲Aを変えることによりダンパ特性を調整することができる。その方法としては、例えばダンパ固着部品63のダンパ固着部64とダンパ45の寸法を変えることも一つの方法である。尚、振動板20の内周縁部がダンパ固着部品63の円筒部に接着剤で固着される。
以上説明したように、本発明の実施の形態2のダンパ固着部品63によれば、ダンパ固着部品63を用いることにより、実施の形態1と同じように音質のよい音を発生させることができる。また、ダンパ固着部品63を用いることにより振動板20との隙間寸法を確保することができるので、最大振幅時においても振動板20とダンパ45との干渉を防止することができる。
次に実施の形態2に関連する別の実施例3件について図7、図8および図9を用いて説明する。
図7について説明する。図7は図6と一部が異なる第1例のスピーカユニットを示す概略側断面図である。65はダンパ固着部品で、略円環状に形成された板状部材であり、その外周縁部がスピーカフレーム30のダンパ固着部32に接着剤で固着され、内周縁部にはダンパ80が固着されるダンパ固着部66が形成されている。
ダンパ80は、内周縁部81がボイスコイルボビン25に接着剤で固着され、ダンパ80の外周縁部82がスピーカフレーム30に固着されたダンパ固着部品65のダンパ固着部66に接着剤で固着される。したがって、ダンパ固着部品65のダンパ固着部66とボイスコイルボビン25との範囲Aが、ダンパ80の可動部となる。したがって、範囲Aを変えることによりダンパ特性を調整することができる。その方法としては、例えばダンパ固着部品65のダンパ固着部66とダンパ80の寸法を変えることも一つの方法である。尚、振動板20の内周縁部がボイスコイルボビン25に接着剤で固着される。
したがって、ダンパ固着部品65を用いた場合においても、図6の実施の形態2と同じように音質のよい音を発生するスピーカユニット13を得ることができる。その他にダンパ固着部品65の一端がスピーカフレーム30に固着されるので、駆動部に重量的負担が加わることはない。
図8について説明する。図8は図6と一部が異なる第2例のスピーカユニットを示す概略側断面図である。図8は図6のダンパ固着部品63と図7のダンパ固着部品65とを組み合わせて用いたもので、ダンパ72の内周縁部73がボイスコイルボビン25に固着されたダンパ固着部品63のダンパ固着部64に接着剤で固着され、ダンパ72の外周縁部74がスピーカフレーム30に固着されたダンパ固着部品65のダンパ固着部66に接着剤で固着され、ダンパ固着部64とダンパ固着部66との範囲Aがダンパ72の可動部となる。したがって、ダンパ固着部品63とダンパ固着部品65とを組み合わせた構成においても、図6の実施の形態2と同じように音質のよい音を発生するスピーカユニット13を得ることができる。
図9について説明する。図9は図6と一部が異なる第3例のスピーカユニットを示す概略側断面図である。70はダンパ固着部品で、円筒の一方の端部から外周方向に延在するフランジ状のダンパ固着部71が形成されている。ダンパ固着部品70は振動板20の裏面側の所定の位置に接着剤で固着され、ダンパ56の内周縁部57がダンパ固着部品70のダンパ固着部71に接着剤で固着され、ダンパ56の外周縁部58がスピーカフレーム30のダンパ固着部32に接着剤で固着される。ダンパ固着部71とダンパ固着部32との範囲Aがダンパ56の可動部となる。したがって、図9のダンパ固着部品70を用いた場合においても、図6の実施の形態2と同じように音質のよい音を発生するスピーカユニット13を得ることができる。
(実施の形態3)
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3を図10を用いて説明する。図10は本発明の実施の形態3のスピーカユニットを示す概略側断面図である。
15はスピーカユニットの要部で、図10で示すように振動板20、エッジ21、ダンパ40、ボイスコイル26が巻回されたボイスコイルボビン25、スピーカフレーム30、ダンパ特性調整板75および磁気回路部90などにより構成されている。
75はダンパ特性調整板で、円環状の板でボイスコイルボビン25とスピーカフレーム30との間に設けられたダンパ40の表面(表裏何れでも可)の所定の位置に固着してダンパ40の特性を調整する部品である。即ち、ダンパ特性調整板75が固着されている範囲Bがダンパ40の固定部となり、ダンパ特性調整板75が固着されていない範囲Aがダンパ40の可動部となる。したがって、ダンパ特性を調整するためにはダンパ特性調整板75は円環寸法を変えたり、または、ダンパ特性調整板75をダンパ40の所望する位置に一箇所または複数個所に用いることもできる。また、ダンパ特性調整板75の材質や厚みを変えことにより、ダンパ特性の調整範囲を広げることができる。
以上説明したように、本発明の実施の形態3のダンパ特性調整板75によれば、簡潔で安価なダンパ特性調整板75を用いることにより、実施の形態1,2と同じような音質のよい音を発生させることができる。
(実施の形態4)
(実施の形態4)
本発明の実施の形態4を図11を用いて説明する。図11は、本発明の実施の形態4のスピーカユニットを示す概略側断面図である。
17はスピーカユニットの要部で、図11で示すように振動板20、エッジ21、ダンパ40、ボイスコイル26が巻回されたボイスコイルボビン25、スピーカフレーム30、ダンパ固着部品50、音声信号の入力線となる錦糸線77および磁気回路部90などにより構成されている。
17はスピーカユニットの要部で、図11で示すように振動板20、エッジ21、ダンパ40、ボイスコイル26が巻回されたボイスコイルボビン25、スピーカフレーム30、ダンパ固着部品50、音声信号の入力線となる錦糸線77および磁気回路部90などにより構成されている。
スピーカユニット17は、上述した実施の形態の図1で説明したスピーカユニット10の振動板20とダンパ40との間に配設された錦糸線77が固定されたものである。錦糸線77は、ボイスコイルボビン25に固定されたダンパ固着部品50の上面に接着剤で固着されている。
以上説明したように、本発明の実施の形態4のスピーカユニット17によれば、錦糸線77がダンパ固着部品50の上面に接着されるので、振動板20との隙間寸法を確保することができるので、最大振幅時においても振動板20とダンパ40および錦糸線77との干渉を防止することができる。また、錦糸線77の長さを短くすることができるので、錦糸線77のバタツキを防止することもできる。したがって、図1の実施の形態1と同じように音質のよい音を発生させることができる。
10、13、15、17、19・・・スピーカユニット
20・・・振動板
21・・・エッジ
25・・・ボイスコイルボビン
26・・・ボイスコイル
30・・・スピーカフレーム
31・・・エッジ固着部
32、64,66・・・ダンパ固着部
33・・・終端部
40、45、56、72、80・・・ダンパ
41、47、57、73、81・・・内周縁部
42、55、58、74、82・・・外周縁部
50、53、60、61・・・ダンパ特性調整部品
51、54・・・ダンパ固定部
75・・・ダンパ特性調整板
77・・・錦糸線
90・・・磁気回路部
91・・・ヨーク
92・・・センターポール
95・・・マグネット
96・・・トッププレート
A、B・・・範囲
20・・・振動板
21・・・エッジ
25・・・ボイスコイルボビン
26・・・ボイスコイル
30・・・スピーカフレーム
31・・・エッジ固着部
32、64,66・・・ダンパ固着部
33・・・終端部
40、45、56、72、80・・・ダンパ
41、47、57、73、81・・・内周縁部
42、55、58、74、82・・・外周縁部
50、53、60、61・・・ダンパ特性調整部品
51、54・・・ダンパ固定部
75・・・ダンパ特性調整板
77・・・錦糸線
90・・・磁気回路部
91・・・ヨーク
92・・・センターポール
95・・・マグネット
96・・・トッププレート
A、B・・・範囲
Claims (7)
- ボイスコイルボビンとスピーカフレームにそれぞれ固着されたダンパで、ボイスコイルボビンに固着された振動板が支持されるスピーカユニットにおいて、
前記ダンパには、一方が該ダンパの所定の位置に固着され、他方が該ダンパ以外の構成部品に固着されたダンパ特性調整手段が設けられていることを特徴とするスピーカユニット。 - ボイスコイルボビンとスピーカフレームにそれぞれ固着されたダンパで、ボイスコイルボビンに固着された振動板が支持されるスピーカユニットにおいて、
前記ボイスコイルボビンには、前記ダンパの内周縁部が固着できるように、ボイスコイルボビンから外周方向に延在する別体のダンパ固着部材が設けられていることを特徴とするスピーカユニット。 - 前記スピーカフレームには、前記ダンパの外周縁部が固着できるように、該スピーカフレームから内周方向に延在する別体のダンパ固着部材設けられていることを特徴とする請求項2に記載のスピーカユニット。
- ボイスコイルボビンとスピーカフレームにそれぞれ固着されたダンパで、ボイスコイルボビンに固着された振動板が支持されるスピーカユニットにおいて、
前記スピーカフレームには、前記ダンパの外周縁部が固着できるように、該スピーカフレームから内周方向に延在する別体のダンパ固着部材が設けられていることを特徴とするスピーカユニット。 - ボイスコイルボビンとスピーカフレームにそれぞれ固着されたダンパで、ボイスコイルボビンに固着された振動板が支持されるスピーカユニットにおいて、
前記振動板には、前記ダンパの内周縁部が固着できるように、該振動板の裏面側より延在する別体のダンパ固着部材が設けられていることを特徴とするスピーカユニット。 - ボイスコイルボビンとスピーカフレームにそれぞれ固着されたダンパで、ボイスコイルボビンに固着された振動板が支持されるスピーカユニットにおいて、
前記ダンパには、所定の位置にダンパ特性を調整する環状のダンパ特性調整板が該ダンパの表面に固着されてなることを特徴とするスピーカユニット。 - 前記ダンパ特性調整手段と前記振動板との間に配設された錦糸線が、該ダンパ特性調整手段に固定されてなることを特徴とする請求項1に記載のスピーカユニット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005272994A JP2007088649A (ja) | 2005-09-21 | 2005-09-21 | スピーカユニット |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2005272994A JP2007088649A (ja) | 2005-09-21 | 2005-09-21 | スピーカユニット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2005272994A Withdrawn JP2007088649A (ja) | 2005-09-21 | 2005-09-21 | スピーカユニット |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2007088649A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020183865A1 (ja) * | 2019-03-13 | 2020-09-17 | アンデン株式会社 | 発音器 |
CN113163308A (zh) * | 2021-05-26 | 2021-07-23 | 海宁市西米尼科技有限公司 | 一种增强型外磁扬声器 |
-
2005
- 2005-09-21 JP JP2005272994A patent/JP2007088649A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020183865A1 (ja) * | 2019-03-13 | 2020-09-17 | アンデン株式会社 | 発音器 |
CN113163308A (zh) * | 2021-05-26 | 2021-07-23 | 海宁市西米尼科技有限公司 | 一种增强型外磁扬声器 |
CN113163308B (zh) * | 2021-05-26 | 2024-04-19 | 海宁市西米尼科技有限公司 | 一种增强型外磁扬声器 |
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Legal Events
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