JP5025824B2 - 入れ子状の複合スピーカー駆動ユニット - Google Patents

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Description

本発明は、スピーカーに関する。特に、本発明は、低周波数および高周波数の再生に別個のダイアフラムが設けられる複合スピーカー駆動ユニットに関する。
複合スピーカーは、従来、低周波数および高周波数の適切な帯域の再生をもたらす少なくとも2つの駆動ユニットを備える。従来、低周波数の駆動ユニットと高周波数の駆動ユニットとは別個のものであるが、応答および指向性に不規則さのない高忠実度を追求するときには、駆動ユニットは、いくぶん同心状に配置される。したがって、改善された複合スピーカー駆動ユニットは、典型的に、高周波数の駆動ユニットと一体化された低周波数/中周波数のユニットであり、それぞれの高周波数のユニットは、システムの低周波数のボイスコイル(voice coil)の前またはその近くに別に取り付けられている。後者の例は、低周波数ボイスコイルの中に入れ子にされ、前記ボイスコイルの接触のない軸方向の動作を可能にするように十分な間隙だけコイルから離された高周波数駆動装置を開示する米国特許第5548657号の公開に見ることができる。
従来技術の不利益
従来技術の構成は、典型的に、高周波数ダイアフラムと、その近接する音響面、主に、その周囲を含む低周波数コーンとの間に、音響上の不整合を受ける。高周波数ダイアフラムが低周波数コーンのネック部から前方に高くなっている場合、高周波数ダイアフラムの放射の一部は、低周波数コーンに向かって後方へ向けられ、さらにコーンから前方に反射して戻され、その結果、高周波数ダイアフラムからの直接放射と干渉することになる。これが、システムの音響周波数の応答にコム・フィルター効果を引き起こすことによって、高周波数ダイアフラムの高周波数放射特性を低下させることになる。米国特許第5548657号の公開に開示された適用例を参照すると、低周波数コーンの軸方向の動きを可能にするようにコーンと高周波数駆動装置の環形のバフルとの間に円形の間隙が残されている、コーンと高周波数ダイアフラムとの間に、別のタイプの音響上の不整合が発生する。
この間隙は、高周波数ダイアフラムに音響上の連結の不整合を形成し、その円形の形状および前記ダイアフラムの放射されるウエーブフロント(wave front)の放射の性質によって、システムの前面の放射軸にかなりの回折が典型的に発生する。このような回折の周波数の範囲は、使用される駆動装置の幾何学的形状によって、典型的に2kHzから20kHzの間である。同じ現象は、また、外側の可撓性の囲いに音響上の不整合を発生させ、その結果、ボイスコイルのネック部と同様であるが、異なる周波数の放射方向の回折が起こる。囲いの幾何学的形状を滑らかにすることによってこの問題を回避する試みが、米国特許第6745867号の公開になされている。
米国特許第5548657号 米国特許第6745867号
本発明の目的は、上述の不利益の少なくともいくつかを克服する改善された入れ子状の複合スピーカーを提供することである。したがって、新規なタイプの複合駆動装置の構造原理が提示され、この駆動装置は、スピーカーの前面における放射方向に規則的な不連続性という悪影響を低減する原理を与える。
本発明は、スピーカー組立体台座と、それに連結された外側駆動装置であって、外側駆動装置に開口部を規定し機能上の縁部を形成する内縁部を有する外側駆動装置とを備える、新規なタイプのスピーカー駆動装置に基づく。スピーカー組立体台座には内側駆動装置がさらに連結され、内側駆動装置は、外側駆動装置の開口部によって少なくとも部分的に囲まれ、放射方向において機能上の縁部からある距離のところに位置する音響上の中心軸を有する。この距離は、音響上の中心軸の周囲に一定ではなく、この距離は、製造公差に起因する一定でない偏移を除いて、第1の放射方向に第1の値を、第2の放射方向に第1の値とは異なる第2の値を有する。
より具体的には、本発明による装置は、独立請求項1の特徴部分に述べられる内容を特徴とする。
本発明の助けで相当な利点が得られる。駆動装置の前方面の放射方向に不規則な不連続性のために、内部駆動装置によって発せられるサウンドフロント(sound front)が同時には回折されず、したがって、以前のような周波数応答の欠陥を軽減する。したがって、内側駆動ユニットの音響的に回折を低減した動作環境によって、オン軸およびオフ軸の両方の周波数応答が滑らかで中立の状態に留まる。さらなる利点は、外側駆動装置の軸方向の振れのすべての範囲において回折が低減されることである。
以下に、本発明による一実施形態が、添付の図面を参照して議論される。
本発明による第1実施形態の断面図である。 図1の詳細図である。 同じ実施形態の正面図である。 本発明による別の実施形態の縦断面図である。 第2実施形態の正面図である。 第2実施形態による内側駆動装置の垂直方向の偏移の正面詳細図である。 本発明の前者の実施形態に従って、内側駆動装置の中心軸と外側駆動装置の機能上の内縁部との間の距離が異なる放射方向においてどのように変化するかを示すグラフである。 本発明の後者の実施形態に従って、内側駆動装置の中心軸と外側駆動装置の機能上の内縁部との間の距離が異なる放射方向においてどのように変化するかを示すグラフである。 円形のボイスコイル・フォーマー(voice coil former)が後方面に取り付けられた外側ダイアフラムの星形状の内縁部を示す図である。 前縁部に星形状の断面、後方に円形の断面を有するボイスコイル・フォーマーを示す図である。 外側ダイアフラムの内縁部にその側縁部が取り付けられたボイスコイル・フォーマーを示す図である。 外側ダイアフラムの後方面にその前縁部が取り付けられたボイスコイル・フォーマーを示す図である。 外側ダイアフラムに取り付けられた星形状のボイスコイル・フォーマーを示す図である。
以下に、一定の重要な用語が規定される。本文中、ボイスコイル・フォーマーという用語は、ボイスコイルと振動するダイアフラムとを機械的に連結することのできる任意の種類の構造体を指すために用いられる。
本文中、前方という用語は、音波が主にスピーカーから放射する方向、すなわち想定される音の受信者にダイアフラムの動きが接近する方向を意味する。反対に、後方という用語は前方の方向の反対を意味する。前および後という用語は、それぞれ、前方または後方の方向にあるスピーカーの側を示す。さらに、軸方向という用語は、ダイアフラムが動くように構成される方向を意味する。放射方向という用語は、問題の軸方向に対して直角をなすすべての方向をそれぞれ意味する。さらに、スピーカーおよび想定される音の受信者は、垂直軸および水平軸、すなわちいわゆる上下方向を共有するものとみなされる。
最後に、本文中、約n度とは、従来の製造公差を除いて、角度がちょうどn度ではないが、ほぼn度から近い範囲であることを意味する。また、外側駆動装置の機能上の縁部とは、低周波数駆動装置アダプタ(このような要素が適用されるとき)の内縁部を意味するが、代替として、低周波数駆動装置アダプタを含まない適用例においては外側ダイアフラムの内縁部を意味する。
図1に示すように、本発明による入れ子状の複合スピーカーは、スピーカーの機能的部品を収容し、スピーカーキャビネット(図示せず)に連結されるスピーカー組立体台座11を有する。要するに、この組立体台座11およびその補助的構造要素は、高周波数駆動装置8のダイアフラム7が低周波数駆動装置18のダイアフラム4の外縁部の後方に位置するように、低周波数駆動装置18の中に入れ子になった高周波数駆動装置8を収容する。
スピーカー組立体台座11は、所望の音の再生をもたらす複数の機能要素に剛性の本体を与える補助的構造要素を収容する。これらの構造要素は、スピーカー組立体台座11の後方つばに取り付けられた磁気回路ヨーク板14を含む。磁気回路ヨーク板14は、磁極片10が中に装着された開口部を中央に有し、磁極片10は、この部品全体を貫通して延在する穴16を中央に有する。磁極片10の後方端部には、磁気回路裏板15が装着される肩部がある。磁気回路裏板15およびヨーク板14は穴のあいた磁極片10と共に、磁気回路ヨーク板14と裏板15との間に装着された永久磁石13によって生じられる磁場に、必要な磁気回路構造をもたらす。
図2に示すように、補助的構造要素は、磁極片10の前端部にその後方端部が取り付けられた高周波数駆動装置取り付け用アダプタ12をさらに含む。高周波数駆動装置取り付け用アダプタ12は、高周波数駆動装置8を収容する高周波数アダプタ2に、その前端部が取り付けられる。高周波数駆動装置8は、高周波数アダプタ2の中にやはり入れ子になった第2の永久磁石21と相互作用するように、第2のボイスコイル巻き線に外縁部が取り付けられた高周波数駆動装置ダイアフラム7を備える。
スピーカーの機能要素は、低周波数駆動装置18および高周波数駆動装置8ならびに永久磁石13を含む。低周波数駆動装置18はダイアフラム4を備え、このダイアフラム4は、その外側の継ぎ目が弾塑性の外側懸架部5を介してスピーカー組立体台座11に取り付けられる。懸架部5は、合成樹脂製のゴムなどの弾性の損失材料でできている。回折を引き起こしてスピーカーの周波数応答を損なう不必要な隆起または不連続性を回避するように、懸架部5はできる限り平坦に作られると有利である。一般的に、外側懸架部の形状がより小さくなると、外側ダイアフラム4からより短い振れの長さが必要となる。さらに、好ましくは、ダイアフラム4上の曲げ波の進行が懸架部5の中に終端するように、損失係数が選択される。
ダイアフラム4の内縁部には、本発明の第1実施形態によれば、低周波数駆動装置アダプタ1があり、この低周波数駆動装置アダプタ1はボイスコイル・フォーマー6にさらに連結される。低周波数駆動装置アダプタ1と高周波数駆動装置アダプタ2との間には隙間3があり、そのため、高周波数駆動装置アダプタ2に比べて、低周波数駆動装置アダプタ1は、ボイスコイル巻き線9と共に音を発生する振れを受けることができる。より広い意味においては、隙間3は、高周波数駆動装置アダプタ2とそれを囲む要素との間に残された間隙を表し、すなわち、この要素はまた、低周波数駆動装置アダプタ1を必要としない適用例ではダイアフラム4の内縁部であり得る。
高周波数駆動装置8から発せられる音が表面上の障害によって屈折することなく伝播できるように、高周波数駆動装置アダプタ2および低周波数駆動装置アダプタ1の前方面ならびにダイアフラム4は接線方向にある。低周波数駆動装置アダプタ1は、ボイスコイル巻き線9、フォーマー6およびダイアフラム4と動きを共有するように構成されるので、ボイスコイル6の追加の移動質量を最小にするために、プラスチック、アルミニウムまたはマグネシウムなどの中実の軽量材料から製造されると有利である。これは、駆動装置の応答性に対する改善効果を有する。ボイスコイル・フォーマー6は、磁気回路ヨーク板14と磁極片10との間の間隙に位置するボイスコイル巻き線9に低周波数駆動装置アダプタ1を連結する。磁気回路ヨーク板14と磁極片10との間の前述の間隙は、ボイスコイル巻き線9が前方および後方へ動くための障害のない間隔をもたらす。したがって、交流電流がボイスコイル巻き線9へ導通されると、誘導された磁場が、永久磁石13によって生じた、行き渡っている磁場と共に、ボイスコイル巻き線9を前方および後方に偏向させる。この動きは、ボイスコイル・フォーマー6を介して、軸方向に位置を変えるように構成されるダイアフラム4に伝えられる。この動きは、直接または低周波数駆動装置アダプタ1を介してダイアフラム4に伝えられ得る。同様の現象が高周波数駆動装置8において起こり、永久磁石およびボイスコイル巻き線を備えるその駆動手段19がダイアフラム7に軸方向の前後の動きを伝える。
ボイスコイル・フォーマー6は、しばしばスパイダーと称されるボイスコイル可撓性懸架部17によって支持され、心合わせされる。ボイスコイル可撓性懸架部17は、一端がボイスコイル・フォーマー6の側面に、他端が支持棒に取り付けられる。支持棒は、スピーカー組立体台座11の後方つばの前方側に固定される。ボイスコイル可撓性懸架部17は、環形の起伏を有するシートによって連結された2つの同軸のリングから構成される。この機構が磁気回路10、13、14、15の極と同心を保つように、また、ボイスコイル巻き線9が、中で動くことのできる間隙を囲む部品14、10と接触しないように、ボイスコイル可撓性懸架部17は、ボイスコイル巻き線9、ボイスコイル・フォーマー6およびダイアフラム4を支持する。ダイアフラム4はボイスコイル可撓性懸架部17によってしっかりと支持されているので、非常に大きい軸方向の振れ、したがって相当に低い周波数を受けることができる。低周波数駆動装置は低周波数を再生できるので、交差点は800Hzから5kHzまでの低さになり得る。この点において、ここではこの交差点より下のすべての周波数を低いとみなし、それを超える周波数を高いとみなすものとする。
図3に示すように、本発明の第1実施形態によれば、低周波数駆動装置アダプタ1および高周波数駆動装置アダプタ2は、両アダプタの間の隙間3が円形ではなく多角形になるように配置される。低周波数駆動装置アダプタ1、および実際はダイアフラム4は、高周波数駆動装置アダプタ2に対して動くよう作られるので、高くなったおよび低くなった低周波数駆動装置アダプタ1が、複合駆動装置の前面に不連続性をもたらす。隙間3が円形の形状のものであると、高周波数駆動装置8によって各放射方向に発せられたサウンドフロントが、すべて同時に不連続性に達することになる。これが、スピーカーの周波数応答に相当な強調を引き起こし、このため、可能な限り自然に音を再生させるその能力を損なう。
高周波数駆動装置8の音響上の中心から一定の放射方向の距離rのところに不連続性があることの不利益を克服するために、隙間3の外縁部20は、変化する距離rで駆動装置8を囲むように、したがってたとえば多角形の形状に作られる。図3に示す多角形は、1つおきの角が約180度であり、1つおきの角が約90度であるように、8つの角を有する。正確には、1つおきの角が180度を超え、1つおきの角が90度未満である。
多角形は、また、異なる形状を有し得る。四角形、三角形、またはさらに、図9に示すように星形状であってもよい。いずれにせよ、可能な限り少ないサウンドフロントが、同時に不連続性に達することが重要である。いずれの形状であっても、低周波数駆動装置アダプタ1および高周波数駆動装置アダプタ2は対応する形状を有さなければならない、つまり、ボイスコイル・フォーマー6も、その前端部がこの形状をとり得る。たとえば、形状が星状である場合、図10に示すように、ボイスコイル・フォーマー6は、前端部が星形状のものとなり、後方端部が円形状のものとなる。このようにして、星形状のボイスコイル・フォーマー6は、星形状の低周波数駆動装置アダプタ1の内縁部に取り付けられる。代替として、図9および12に示すように、ボイスコイル・フォーマー6は、常に円形であることができ、星形状のものである低周波数ダイアフラム4または駆動装置アダプタ1の後方面に取り付けられる。全体として、ボイスコイル・フォーマー6を外側ダイアフラム4に取り付けるための異なる構成が図11から13に示される。
図4から6に示すように、本発明の第2実施形態によれば、様々な放射方向αにおいて高周波数駆動装置8の音響上の中心から様々な距離rのところにスピーカーの前方面の不連続性を有するという原理は、2つの駆動装置8、18を偏心して配置することによって実行可能である。この非対称性は、水平軸に沿って有するよりもより少ない可聴効果を有する垂直軸に沿って有利になるようである。このようにすることで、対称的な水平方向の音響分散がある一方で、垂直方向に偏心した音源が、どちらかといえばわずかな偏移による辺縁のゆがみのみを引き起こす。
第1実施形態と比較して、第2実施形態は、垂直軸に沿ってわずかに偏移した非対称の高周波数駆動装置アダプタ2を紹介する。これは、また、水平軸に沿ってもわずかに偏移し得るが、上述の理由によって同様に顕著な結果とはならない。高周波数駆動装置アダプタ2はその他の構造体(たとえば磁極片の穴16)とその中心軸を共有しないので、アダプタ2の前面は、第1実施形態による場合のようにすべての方向αにおいて周囲のダイアフラム4と接線方向にはない。しかしながら、前記の面は少なくとも1つの方向αにおいて接線方向にあり、これは、この特定の例では垂直方向において直に下向きである。別の相違点は、低周波数駆動装置アダプタ1に直接的な必要条件はないということである。これは、高周波数駆動装置アダプタ2が、隣接するダイアフラム4がとらなければならない多角形の形状を有さないからである。したがって、アダプタ2は外周が円形状のものであってよく、これにより、低周波数ダイアフラム4の内縁部が低周波数駆動装置アダプタ1を備える必要はなくなる。このような場合、ボイスコイル・フォーマー6は、ダイアフラム4の後方面または内縁部に直接連結される。
図7および8に示すように、高周波数駆動装置8の音響上の中心軸と低周波数駆動装置18の最も内側の縁部によって生じる軸方向の振れに起因する不連続性20との間の距離rが、異なる放射方向αにおいて変化することが重要である。図7から明らかなように、高周波数駆動装置8の垂直方向の偏移は、α,r曲線を水平にならないように変動させる、すなわち、距離rは、高周波数駆動装置8の放射方向αの関数として常に変化する。図7および8に示す曲線は、したがって、距離rが高周波数駆動装置8の放射方向αの関数である関数として見ることができる。α,r曲線は、低周波数駆動装置の機能上の縁部の形状に応じて、様々な異なる関数に対応することができる。関数は、連続的もしくは不連続的であるか、1つまたは複数の期間を有する周期的であるか、非周期的であるか、またはさらにランダムであり得る。
したがって、図8から明らかであるように、隙間3の多角形の形状は、鋸歯状の曲線となるが同様の効果を与える。しかしながら、当然ではあるが高周波数駆動装置8の中心から等しい距離rのところに点があるが、このようにすることで、従来の適用例のように相当により少ないサウンドフロントが同時に不連続性に達する。
上述のように、異なる放射方向αにおける距離rの変動性は極めて重要である。距離rの最短(rmin)と最長(rmax)との間の差は、典型的に5から20%、有利には10から15%である。範囲はまた、より大きくてもよいが、約15%の変動で最良の結果が得られる。いずれにせよ、この変動は、典型的に0.5から1mmまたは約1から2%の範囲である従来の製造公差と比較して位の異なる大きさのものである。所望の効果を達成するためには、距離rの変動は、知覚できるほどに故意に生じられ、すなわち、製造公差による自然な変動は、内部の音源から一定の距離のところの不連続性に起因する強調を十分に軽減しないので除外されることに留意されたい。さらに、本発明の範囲内において、放射方向に不規則な不連続性を有する複合スピーカーを作るように、本明細書に開示される異なる特徴を組み合わせることが可能である。たとえば、星形状の隙間3を有し、垂直方向に偏移する高周波数駆動装置8を備えた複合スピーカーを製作することが可能であろう。さらなる組み合わせも、当業者には実行可能であると考えられる。
Figure 0005025824

Claims (29)

  1. スピーカー組立体台座(11)と、
    外側駆動装置であって、前記スピーカー組立体台座(11)に連結され、前記外側駆動装置(18)に開口部を規定し機能上の縁部(20)を形成する内縁部を有する外側駆動装置(18)と、
    前記スピーカー組立体台座(11)に連結され、前記外側駆動装置(18)の前記開口部によって少なくとも部分的に囲まれた内側駆動装置(8)であって、放射方向(α)において前記機能上の縁部(20)からある距離(r)のところに位置する音響上の中心軸を有する内側駆動装置(8)とを備える入れ子状の複合スピーカーにおいて、
    前記距離(r)が、前記音響上の中心軸の周囲に一定でなく、前記距離(r)が第1の放射方向(α)に第1の値を、第2の放射方向(α)に前記第1の値とは異なる第2の値を有することを特徴とする入れ子状の複合スピーカー。
  2. 前記スピーカーが、磁場を生じるように少なくとも1つの磁石(13)をさらに備えることを特徴とする、請求項1に記載の入れ子状の複合スピーカー。
  3. 各駆動装置(18、8)がダイアフラム(4、7)を有することを特徴とする、請求項1または2に記載の入れ子状の複合スピーカー。
  4. 前記駆動装置(18;8)が、前記磁場の助けで前記ダイアフラム(4;7)に軸方向の動きをもたらす駆動手段(6、9;19、21)をさらに備えることを特徴とする、請求項3に記載の入れ子状の複合スピーカー。
  5. 前記内側駆動装置(8)が、磁場を生じるようにそれ自体の磁石(21)を有することを特徴とする、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の入れ子状の複合スピーカー。
  6. 前記磁石(13、21)が永久磁石であることを特徴とする、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の入れ子状の複合スピーカー。
  7. 前記内側駆動装置(8)の前記ダイアフラム(7)が、前記内側駆動装置(8)が中に装着される前記外側駆動装置(18)の外縁部よりも軸方向にさらに後に取り付けられることを特徴とする、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の入れ子状の複合スピーカー。
  8. 前記外側駆動装置(18)の前記ダイアフラム(4)の内縁部に連結された低周波数駆動装置アダプタ(1)と、
    前記低周波数駆動装置アダプタ(1)の前面が、前記内側駆動装置(8)の少なくとも1つの放射方向(α)において前記ダイアフラム(4)の前面と接線方向にあることとを特徴とする、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の入れ子状の複合スピーカー。
  9. 高周波数駆動装置アダプタ(2)の前面が、前記内側駆動装置(8)の少なくとも1つの放射方向(α)において前記外側駆動装置(18)の静止した低周波数駆動装置アダプタ(1)の前面と接線方向にあることを特徴とする、請求項1乃至8のいずれか1項に記載の入れ子状の複合スピーカー。
  10. 前記距離(r)が、前記内側駆動装置(8)の前記放射方向(α)の関数であることを特徴とする、請求項1乃至9のいずれか1項に記載の入れ子状の複合スピーカー。
  11. 前記距離(r)が、前記内側駆動装置(8)の前記放射方向(α)の連続関数であることを特徴とする、請求項10に記載の入れ子状の複合スピーカー。
  12. 前記距離(r)が、前記内側駆動装置(8)の前記放射方向(α)の不連続関数であることを特徴とする、請求項10に記載の入れ子状の複合スピーカー。
  13. 前記距離(r)が、前記内側駆動装置(8)の前記放射方向(α)の周期関数であることを特徴とする、請求項10に記載の入れ子状の複合スピーカー。
  14. 前記関数が周期1を有する周期的なものであることを特徴とする、請求項13に記載の入れ子状の複合スピーカー。
  15. 前記関数が周期2を有する周期的なものであることを特徴とする、請求項13に記載の入れ子状の複合スピーカー。
  16. 前記関数が周期3を有する周期的なものであることを特徴とする、請求項13に記載の入れ子状の複合スピーカー。
  17. 前記関数が少なくとも4の周期を有する周期的なものであることを特徴とする、請求項13に記載の入れ子状の複合スピーカー。
  18. 前記距離(r)が、前記内側駆動装置(8)の前記放射方向(α)の非周期関数であることを特徴とする、請求項10に記載の入れ子状の複合スピーカー。
  19. 前記距離(r)が、前記内側駆動装置(8)の前記放射方向(α)のランダム関数であることを特徴とする、請求項10に記載の入れ子状の複合スピーカー。
  20. 前記外側駆動装置(18)の前記機能上の縁部(20)が、前記スピーカーの前側から見たときに多角形の形状であることを特徴とする、請求項1乃至19のいずれか1項に記載の入れ子状の複合スピーカー。
  21. 前記高周波数駆動装置アダプタ(2)と前記外側駆動装置(18)の前記機能上の縁部(20)との間の隙間(3)が、前記スピーカーの前側から見たときに多角形の形状であることを特徴とする、請求項1乃至19のいずれか1項に記載の入れ子状の複合スピーカー。
  22. 前記多角形が四角形であることを特徴とする、請求項20または21に記載の入れ子状の複合スピーカー。
  23. 前記多角形が八角形であることを特徴とする、請求項20または21に記載の入れ子状の複合スピーカー。
  24. 前記八角形の1つおきの角が約180度であり、1つおきの角が約90度であることを特徴とする、請求項23に記載の入れ子状の複合スピーカー。
  25. 前記八角形の1つおきの角が180度を超え、1つおきの角が90度未満であることを特徴とする、請求項24に記載の入れ子状の複合スピーカー。
  26. 前記内側駆動装置(8)が、前記外側駆動装置(18)のボイスコイルの軸に対して偏移して取り付けられることを特徴とする、請求項1乃至19のいずれか1項に記載の入れ子状の複合スピーカー。
  27. 上記の偏移が垂直方向であることを特徴とする、請求項26に記載の入れ子状の複合スピーカー。
  28. 前記距離(r)の最短(rmin)と最長(rmax)との間の差が、前記距離の平均値の5から20パーセントであることを特徴とする、請求項1または27に記載の入れ子状の複合スピーカー。
  29. 前記距離(r)の最短(rmin)と最長(rmax)との間の差が、前記距離の平均値の約15パーセントであることを特徴とする、請求項28に記載の入れ子状の複合スピーカー。
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