JP2008271025A - スピーカ用エッジおよびスピーカ装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】フレーム接合部が振動板の外周縁部に接合されてこの振動板をフレームに対して振動自在に支持するスピーカのエッジにおいて、エッジ30の振動板接合部30Cの内周30Caの形状が、このエッジ30の中心点oを中心に等角度間隔に配置された複数個の頂点pの間を、この頂点pとエッジ30の中心点oとの距離r1よりも大きい半径r2を有するとともにエッジ30の外方方向に湾曲する円弧cによってそれぞれ連結した形状に成形されている。
【選択図】図4
Description
この図1のスピーカは、ヨーク1Aと、このヨーク1A上に取り付けられたマグネット1Bと、このマグネット1B上に取り付けられたプレート1Cとによって構成された磁気回路1がフレームFの中央部に取り付けられ、この磁気回路1のヨーク1Aとプレート1Cとの間に形成された磁気ギャップg内に、ボイスコイルボビン2が、このボイスコイルボビン2の末端部外周面に巻回されたボイスコイル3が磁気ギャップg内に位置する状態で嵌入されて、フレームFとの間に配置されたダンパ4によって軸方向に振動自在に支持されている。
このため、近年、特に車載用スピーカ等に対する更なる軽量化への要求に対して、如何にして分割共振の発生を抑制しながら応えて行くかが大きな問題になっている。
また、前記の磁束によってボイスコイルに作用する制動力を小さくでき、所望の振幅にて振動体を振動させることができ、音響特性を向上させることができる。
すなわち、このエッジ30の内周30Caは、エッジ30の中心点oから距離r1の等距離で且つ等角度の間隔で、複数個(図示の例では5個)の頂点pを有している。
前記曲線部はそれぞれ、中心点oと頂点pとの間の距離r1よりも大きい所要の半径r2を有する円弧cであり、すなわち、正多角形(図示の例では正五角形)の各辺が外方に膨らんだ形状となっている。
つまり、エッジの中心点に対し、頂点pの各々が略回転対称性を有するよう、配置されている。
この図7から、エッジ30を備えたスピーカは、従来のエッジを備えたスピーカに比べて、約4000Hz以上の高音域において分割共振の発生が抑制されていることが分かる。
そのため、低域から中域にかけて音圧を大きくすることができ、スピーカ装置の音響特性を向上させることができる。
また、エッジと振動板との接合面積を小さくしたことにより、有効振動面積をより大きくすることができ、音響特性を向上させることができる。
第1実施例と共通する部分については一部説明を省略する。
この金属層1Dは磁石1Bの表面の一部を覆っていれば構わなく、特に限定はしない。
金属層1Dの厚さは、磁石1Bから発生する磁束が金属層1Dを通過し難くならない程度に厚くされており、その厚みは例えば、約15μmである。
このため、金属層1Dは、この歪みを抑止する点で、プレート1Cと磁石1B又はヨーク1Aと磁石1Bとの間に設けることが好ましい。
しかし、金属層1Dを設けることで、音声電流が磁束を発することを抑止し、ボイスコイル3を所望の振幅にて振動させることができる。
しかし、スピーカを長時間にわたって駆動し続けたり、大きな音声電流をボイスコイル3に流し続け、大振幅で振動体(エッジ30,振動板5やボイスコイルボビン2等を有する)を振動させる等の場合には、放熱が十分に為されず、磁気回路1内の温度は高くなってしまう。
よって、ボイルコイル3の温度が大きくなることを抑止する点で、磁石1Bの表面全体に金属層1Dを形成することが好ましい。
30 …エッジ
30A …フレーム接合部(外周縁部)
30B …エッジ・ロール
30C …振動板接合部(内周縁部)
30Ca …内周
c …円弧
o …中心点
p …頂点
r1 …中心点と頂点間の距離
r2 …円弧の半径
Claims (9)
- 内周縁部が振動板の外周縁部に接合されてこの振動板をフレームに対して振動自在に支持するスピーカのエッジにおいて、
前記エッジは、その内周縁部の内周に複数の頂点を備え、
隣り合う前記頂点との間には、エッジの外方向へ湾曲する曲線部が形成されていることを特徴とするスピーカ用エッジ。 - 前記頂点が、前記エッジの中心点からそれぞれ等距離に配置されている請求項1に記載のスピーカ用エッジ。
- 前記頂点が、前記エッジの中心点を中心に等角度間隔に配置されている請求項1に記載のスピーカ用エッジ。
- 前記曲線部は略円弧状であることを特徴とする請求項1に記載のスピーカ用エッジ。
- 前記頂点の数が奇数個である請求項1に記載のスピーカ用エッジ。
- フレームと、振動板とエッジとボイスコイルを有する振動体と、磁石とプレートとヨークを有する磁気回路とを備え、
前記振動板は、前記エッジを介して、前記フレームに支持されており、
前記エッジは、その内周縁部の内周に複数の頂点を備え、
隣り合う前記頂点との間にはエッジの外方向へ湾曲する曲線部が形成されている、
ことを特徴とするスピーカ装置。 - 前記磁石は、その表面に金属層が形成されている請求項6に記載のスピーカ装置。
- 前記金属層は、前記磁石よりも熱伝導率が大きい材料を含んでいる請求項7に記載のスピーカ装置。
- 前記金属層は、前記磁石よりも電気伝導率が大きい材料を含んでいる請求項7に記載のスピーカ装置。
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