JP3131811B2 - スピーカ - Google Patents

スピーカ

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JP3131811B2
JP3131811B2 JP04315036A JP31503692A JP3131811B2 JP 3131811 B2 JP3131811 B2 JP 3131811B2 JP 04315036 A JP04315036 A JP 04315036A JP 31503692 A JP31503692 A JP 31503692A JP 3131811 B2 JP3131811 B2 JP 3131811B2
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哲司 小浦
周二 佐伯
一樹 本田
和栄 佐藤
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Panasonic Holdings Corp
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Panasonic Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スピーカに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年、デジタル信号処理技術が飛躍的に
進歩したため、スピーカに供給される電気信号は大幅に
その質が向上し、これに対応して高音質再生の可能なス
ピーカが求められてきている。以下に従来のスピーカに
ついて説明する。図3は従来のスピーカの構造断面図で
ある。図3において、31は磁石、32は磁石31の上面に固
着されたセンターポール、33は磁石31の下面に固着され
たアンダープレート、34はアンダープレート33の外周部
に固着されたヨーク、35はヨーク34に固着され、センタ
ーポール32の内周面と磁気ギャップをなすプレート、36
は磁気ギャップ中に保持されるボイスコイル、37はボイ
スコイル36のボビン、38はボイスコイルボビン37の外周
部に固着されたダンパー、39はボイスコイルボビン37の
先端に固着された振動板、40は振動板39の外周部に設け
られたエッジ、41は振動板39の内周部に設けられたもう
1つのエッジ、42は、ダンパー38およびエッジ40の外周
部を固着し、磁石31,センターポール32,アンダープレ
ート33,ヨーク34およびプレート35から構成される磁気
回路を固定するフレーム、43はエッジ41の内周部を固着
し、センターポール32に設けられたもう1つのフレーム
である。
【0003】前記構成における動作を説明する。電気信
号がボイスコイル36に供給されるとボイスコイル36に駆
動力が発生し、この駆動力がボイスコイルボビン37に伝
達され、ボイスコイルボビン37の先端に固着された振動
板39を振動させる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の技術
では、振動板39はその外周部および内周部にそれぞれ設
けられたエッジ40,41と、ボイスコイルボビン37の外周
部に固着されたダンパー38からなる支持系によって支持
されているが、この支持系の力−変位特性は変位が大き
くなると非直線性を示すようになる。つまり、振動板39
が大振幅となる大入力時および低音域の再生時に、スピ
ーカの音圧特性において支持系の非直線性に起因する高
調波歪が発生する。そこで、この支持系の中でエッジ4
0,41には、力−変位特性において直線性の優れたもの
が要求され、現在は図4に示すようなロール形状のもの
が一般に用いられている。ここで、凸状のロール形状の
エッジ40を振動させたときの形態は、図4に示すように
なる。図中のAは静止時の状態で、Bは静止時の状態A
より前方に変位ξだけ振動した状態、Cは静止時の状態
より後方に同じく変位ξだけ振動した状態であり、実
際、振動時の静止状態からの前後の振幅量ξは同じであ
る。またエッジ41についても全く同様である。よって、
この2つのエッジ40,41の非直線性は問題とはならない
が、状態Aより状態Bへと移動するときのエッジ40,41
の空気排除量をそれぞれU1,U3とし、状態Aより状
態Cへと移動するときのエッジ40,41の空気排除量をそ
れぞれU2,U4とすると、振動時にエッジ40,41のロ
ール形状が変形するために、この空気排除量U1とU
2、U3とU4はそれぞれ異なる値をとり、その大小関
係はU1>U2,U3>U4であるため、2つのエッジ
40,41の合成した空気排除量の大小関係はU1+U3>
U2+U4となる。よって、エッジ40,41から放射され
る音圧特性は、空気排除量の非対称性による高調波歪を
含むことになる。ここで、スピーカとしての音圧は振動
板39とエッジ40,41から放射される音圧の和になるが、
前記したようにエッジ40,41から放射される音圧特性に
は歪成分が含まれるため、スピーカとしての音圧特性に
も高調波歪成分を含むようになる。
【0005】本発明は前記課題を解決するもので、エッ
ジの形状に起因する空気排除量の非対称性による高調波
歪を大幅に低減したスピーカを提供することを目的とす
るものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するために、振動板の外周部に設けたエッジと、振動板
の内周部に設けたエッジとの形状を振動方向に対して互
いに対称にし、両エッジの放射面積をほぼ等しくしたも
のである。
【0007】
【作用】本発明は前記した構成により、振動板の外周部
に設けたエッジが静止状態から前方および後方へ振幅し
たときに排除する空気量は、振動板の内周部に設けたエ
ッジが静止状態からそれぞれ後方および前方に振幅した
ときに排除する空気量と等しくなり、その2つのエッジ
の合成した空気排除量は上下振動に対して等しくなる。
【0008】
【実施例】図1は本発明の第1の実施例の構造断面図を
示したものである。図1において、14は磁石、15はセン
ターポール、16はアンダープレート、17はヨーク、18は
プレート、19はボイスコイル、20はボイスコイルボビ
ン、21はダンパー、22は振動板、23は凹状のロール形状
エッジ、24は凸状のロール形状エッジ、25,26はフレー
ムである。なお、エッジ23,24のロール径はそれぞれ従
来例に示したエッジ40,41のそれと同じである。
【0009】次に、前記第1の実施例の動作を説明す
る。ボイスコイル19に電気信号が供給されると、振動板
22が前方に振幅したときには、エッジ23は図4に示した
エッジの振動形態において上下反転させた状態に相当す
るために状態Cとなって空気排除量はU2となり、一
方、エッジ24は状態Bとなって空気排除量はU3となる
ため、静止状態から前方に振幅した場合の2つのエッジ
23,24の合成した空気排除量はU2+U3となる。これ
とは逆に、振動板22が後方に振幅したときには、エッジ
23は図4に示したエッジの振動形態において上下反転さ
せた状態に相当するために状態Bとなって空気排除量は
U1となり、一方、エッジ24は状態Cとなって空気排除
量はU4となるため、静止状態から後方に振幅した場合
の2つのエッジ23,24の合成した空気排除量はU1+U
4となる。ここで、エッジ23,24のロール径を等しくす
る場合には、エッジ23はエッジ24よりも外周側に存在す
るために空気排除量U1とU3、U2とU4の間にはU
1>U3,U2>U4なる関係が成り立つ。したがっ
て、従来例および本実施例におけるエッジの合成した空
気排除量には、U1+U3>U1+U4,U2+U3
かつ U1+U4,U2+U3>U2+U4なる関係が
成り立つため、本実施例の場合は従来例に比べ静止状態
から前方および後方に振幅したときのエッジ23,24の合
成した空気排除量の差が小さくなるため、空気排除量の
非対称性に起因する高調波歪が減少する。
【0010】次に、図2は本発明の第2の実施例の構造
断面図を示すものである。図2に付した番号は第1の実
施例と同じである。ここで、第1の実施例と大きく異な
るのは、第1の実施例におけるエッジ24のロール径をエ
ッジ23のそれよりも大きくとり、エッジ23,24の放射面
積を等しくして空気排除量の関係をU1=U3,U2=
U4としたことである。本実施例の動作も第1の実施例
と同様で、振動板22が前方に振幅したときには、エッジ
23の空気排除量はU2となり、エッジ24の空気排除量は
U3となるため、静止状態から前方に振幅した場合の合
成した空気排除量はU2+U3となり、振動板22が後方
に振幅したときにはエッジ23の空気排除量はU1とな
り、エッジ24の空気排除量はU4となるため、静止状態
から後方に振幅した場合の合成した空気排除量はU1+
U4となる。ここで、エッジ23よりもエッジ24のロール
径を大きくとり、エッジ23,24の空気排除量をU1=U
3,U2=U4としているために、エッジ23,24の合成
した空気排除量にはU2+U3=U1+U4なる関係が
成り立つ。したがって、本実施例の場合は静止状態から
前方および後方に振幅したときのエッジ23,24の合成し
た空気排除量が等しくなるため、空気排除量の非対称性
に起因する高調波歪は存在しない。
【0011】なお、第1および第2の実施例において、
エッジ23を凹状のロール形状エッジとし、エッジ24を凸
状のロール形状エッジとしたが、エッジ23を凸状のロー
ル形状エッジとし、エッジ24を凹状のロール形状エッジ
としても同様の効果が得られる。さらに、このエッジ2
3,24の形状がいかなるものであっても、これを対称と
なるように配置するならば、同様の効果が期待できるも
のである。
【0012】
【発明の効果】前記各実施例から明らかなように、本発
明は振動板の外周部に設けたエッジと、振動板の内周部
に設けたもう1つのエッジとを振動方向に対して互いに
対称な形状とし、振動板の外周部に設けたエッジと内周
部に設けたエッジの放射面積を等しくすることにより、
静止状態から前方へと振幅したときの2つのエッジの排
出する空気量と、静止状態から後方へと振幅したときの
2つのエッジの排出する空気量とが等しくなるために、
従来のスピーカではエッジの空気排出量の非対称性に起
因して発生していた音圧特性における高調波歪を大幅に
低減できるために、従来にない高調波歪の少ないスピー
カを実現できるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例におけるスピーカの構造
断面図である。
【図2】本発明の第2の実施例におけるスピーカの構造
断面図である。
【図3】従来例のスピーカの構造断面図である。
【図4】従来例のスピーカのエッジ部の振動形態図であ
る。
【符号の説明】
14,31…磁石、 15,32…センターポール、 16,33…
アンダープレート、17,34…ヨーク、 18,35…プレー
ト、 19,36…ボイスコイル、 20,37…ボイスコイル
ボビン、 21,38…ダンパー、 22,39…振動板、 2
3,24,40,41…エッジ、 25,26,42,43…フレー
ム。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 和栄 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭59−112798(JP,A) 実開 昭62−71994(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04R 7/20

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動板の外周部に設けたエッジと、前記
    振動板の内周部に設けたエッジとは、形状が振動方向に
    対して互いに対称で、放射面積がほぼ等しいことを特徴
    とするスピーカ。
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