JP3161075B2 - スピーカ用サスペンションおよびスピーカ - Google Patents

スピーカ用サスペンションおよびスピーカ

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JP3161075B2
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一樹 本田
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Panasonic Holdings Corp
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Panasonic Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はスピーカのサスペンショ
ンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、デジダル信号処理技術が飛躍的に
進歩し、スピーカに供給される電気信号の質が大幅に向
上したため、これに対応して高音質再生の可能なスピー
カが強く望まれてきている。以下に従来のスピ−カにつ
いて図面を参照しながら説明する。
【0003】図3は従来のスピーカの構造断面図であ
り、1はプレート、2はプレート1と一体に構成された
ヨーク、3はプレート1に固着したマグネット、4はマ
グネット3の上面に固着したセンターポール、5はセン
ターポール4の外周とヨーク2の内周面で構成される磁
気ギャップ中に保持されたボイスコイル、6はボイスコ
イル5のボビン、7はボイスコイルボビン6の先端に固
着したコーン形振動板、8はボイスコイルボビン6の外
周部に固着した波形状のダンパー、9はコーン形振動板
7の外周部に設けた波形状のエッジ、10はダンパー8
及びエッジ9の外周を固着しプレート1、ヨーク2、マ
グネット3及びセンターポール4で構成される磁気回路
を保持するフレームである。
【0004】上記構成において、ボイスコイル5に電気
信号が加えられと、ボイスコイル5に発生した駆動力は
ボイスコイルボビン6に伝達され、これにより、ボイス
コイルボビン6の先端部に固着されたコーン振動板7を
振動させる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この様な従来のスピー
カでは、コーン形振動板7はボイスコイルボビン6の外
周部に固着したダンパー8及びエッジ9により支持さ
れ、これらサスペンションの形状に起因する支持力の直
線性は、特に振幅が大きくなる低音域の再生時に問題と
なり歪の発生要因となっている。また、エッジ9の振動
姿態を見ると、図4で示すものとなる。同図において、
Aはボイスコイル5に電気信号が加える前の中立の状態
であり、Bは中立点より前方に振動した状態、Cは中立
点より後方に振動した状態を示す。それぞれの振動状態
において、コーン形振動板7が中立点を基準として前後
に動く振幅値ξが同じであると仮定するとき、コーン形
振動板7とともに振幅するエッジ9が排除する空気量
は、Aの位置からBの状態へと移動する場合の空気量を
U1、Aの位置からCの状態へと移動する場合の空気量
をU2とすると、エッジが前方と後方に振幅するとき変
形のしかたが異なるため、その値は異なったものとな
る。スピ−カとしての音圧特性はコーン形振動板7とエ
ッジ9が排除する空気量との和に比例するが、エッジ9
より放射される音圧は上記のように空気の排除量が前後
の動きによって異なるため本質的に歪成分を含むものと
なり、スピーカの音圧特性は歪成分を含んだものとなっ
ていた。
【0006】本発明は上記課題を解決するもので、振動
板のサスペンションであるエッジ及びダンパーの支持力
の直線性を改善するとともに、エッジの空気排除量に起
因する歪を大幅に低減させたスピ−カを実現することを
目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
させるために、波形状のエッジ、ダンパーのいずれかあ
るいは両方の、円周方向にスリットを設けて複数個の辺
に分割し、隣合う分割辺を対称構造として、上記隣合う
分割辺と分割辺との間をクッション材で連結した構成と
するものである。
【0008】
【作用】本発明は上記構成により、サスペンションを複
数個の辺に分割し隣合う分割辺を対称構造とするため、
構造の非対称性に起因する支持力の非直線性が減少し、
さらに、エッジに用いるとエッジの1つの辺より排除さ
れる空気量と、隣の1つの辺より排除される空気量は電
気信号の加えられない中立点を境として対称となり、そ
の合成排除空気量は上下振幅に対して等しくなる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら説明する。図1(a)は本発明の第1の実施例に
おけるスピーカの平面図、(b)は上記平面図をA−O
−Bでカットした構造断面図を示すものである。同図に
おいて,図3で示した従来例と同じ構成要素には同一の
番号を付した。従来例と大きく異なるのはエッジ11の
構造であり、これらはスリット12、13、14、15
により分離され、16、17は同形状の波形状エッジ
部、18、19はエッジ部16、17とは対称構造をし
た波形状エッジ部であり、スリット12、13、14、
15はクッション材20、21、22、23によって連
結される。
【0010】図2に本実施例の要部の詳細図を示す。1
つの波形状エッジ部16と波形状エッジ部18とはスリ
ット12に向かい合って山と谷が対向する上下対称構造
であり、その間のスリット12はクッション材20によ
って連結されている。
【0011】上記構成においてその動作を説明すると、
スリット12、13、14、15を覆うクッション材2
0、21、22、23を、例えば発泡ウレタンゴム等の
柔軟性のある材料とするならば、エッジ部16、17と
これとは対称なエッジ部18、19は構造的に対称とな
るため、エッジの支持力の非対称性が改善される。コー
ン振動板7が上に振幅した時、エッジ部16、17は図
4で示したエッジの振動姿態におけるBの状態、即ち、
空気排除量はU1となる、一方、このとき、エッジ部1
8、19は同図の振動姿態におけるCの状態を上下方向
で反転させたものとなり空気排除量はU2となる。次
に、コーン振動板7が下に振幅した時、エッジ部16、
17は図4で示した振動姿態におけるCの状態、即ち、
空気排除量はU2となり、このとき、エッジ部18、1
9は同図の振動姿態におけるBの状態を上下方向で反転
させたものとなり空気排除量はU1となる。即ち、振動
板の上下振幅に対して、隣あう波形状エッジの排除空気
量の合成は常にU1+U2で一定となり、これにより、
振幅が大きくなる低音域においても、歪が大幅に低減さ
れる。
【0012】なお、図1に示した実施例ではクッション
材はエッジの表面にのみ設けたが、裏面、あるいは表、
裏の両面に設けても同様の効果が期待できる。エッジは
振動板背面から出る前面とは逆位相の音を遮蔽する働き
も重要であり、これに対応するには必要に応じてクッシ
ョン材の貼り方、材質等を選択する。また、上記実施例
ではスピーカのサスペンションのエッジについて適用し
た例を説明したが、図1で示したエッジ部と同じ波形状
であるダンパーについて同様な構造とするならば、ダン
パーの構造も対称構造となり、支持力の非対称性はエッ
ジと同様に改善される。さらに、エッジ、ダンパーとも
に本発明のサスペンション構造とするならば、支持力の
非対称性はより顕著に改善されるとともに、エッジによ
って放射される空気排除量の非対称性も改善されて歪成
分は大幅に低減する。
【0013】
【発明の効果】以上のように本発明は、波形状のサスペ
ンションを複数個の辺に分割し、隣合う辺が互いに対称
構造となるように配置し、分割辺と分割辺との間のスリ
ットをクッション材により連結することにより、サスペ
ンションの構造の非対称性に起因する支持力の非対称性
を改善することができる。また、振動板の上下振幅に対
してエッジの1つの分割辺より排除される空気と、隣あ
う1つの分割辺より排除される空気との合成量を等しく
することにより、従来発生していたエッジの空気排除量
の非対称性に起因する音圧特性の歪を大幅に低減したス
ピーカを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の第1の実施例のスピーカの平
面図 (b)は同図のA−O−Bにおける構造断面図
【図2】本発明の第1の実施例の要部の詳細図
【図3】従来のスピーカの構造断面図
【図4】従来のスピーカのエッジ部の振動姿態
【符号の説明】
5 ボイスコイル 7 コーン形振動板 11 エッジ 12、13、14、15 スリット 16、17 同形状波形エッジ部 18、19 エッジ部16、17と対称な波形状エッジ
部 20、21、22、23 クッション材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭60−35696(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04R 7/20 H04R 9/02 103

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円周方向をスリットによって複数個の分
    割辺に分割し、隣合う上記分割辺は各々波形状の上下
    称構造を有し、上記隣合う上記分割辺と上記分割辺との
    間をクッション材により連結した構造を有することを特
    徴とするスピーカ用サスペンション。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のスピーカ用サスペンショ
    ンをエッジとして用いたことを特徴とするスピーカ。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のスピーカ用サスペンショ
    ンをダンパーとして用いたことを特徴とするスピーカ。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のスピーカ用サスペンショ
    ンをエッジおよびダンパーとして用いたことを特徴とす
    るスピーカ。
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