JP3092350B2 - スピーカ - Google Patents
スピーカInfo
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- JP3092350B2 JP3092350B2 JP04249074A JP24907492A JP3092350B2 JP 3092350 B2 JP3092350 B2 JP 3092350B2 JP 04249074 A JP04249074 A JP 04249074A JP 24907492 A JP24907492 A JP 24907492A JP 3092350 B2 JP3092350 B2 JP 3092350B2
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Description
るものである。
進歩しスピーカに供給される電気信号の質が大幅に向上
したため、これに対応して高音質再生の可能なスピーカ
が強く望まれてきている。以下に従来スピ−カについて
図面を参照しながら説明する。
り、1はプレート、2はプレート1と一体に構成された
ヨーク、3はプレート1に固着したマグネット、4はマ
グネット3の上面に固着したセンターポール、5はセン
ターポール4の外周とヨーク2の内周面で構成される磁
気ギャップ中に保持されたボイスコイル、6はボイスコ
イル5のボビン、7はボイスコイルボビン6の先端に固
着したコーン形振動板、8はボイスコイルボビン6の外
周部に固着したダンパー、9はコーン形振動板7の外周
部に設けたエッジ、10はダンパー8及びエッジ9の外
周を固着しプレート1、ヨーク2、マグネット3及びセ
ンターポール4で構成される磁気回路を保持するフレー
ムである。
信号が加えられるとボイスコイル5に発生した駆動力は
ボイスコイルボビン6に伝達され、その先端部に固着さ
れたコーン形振動板7を振動させる。
カでは、コーン形振動板7はボイスコイルボビン6の外
周部に固着したダンパー8及びエッジ9により支持さ
れ、これら支持体の支持力の直線性は特に振幅が大きく
なる低音域の再生時に問題となり、高調波歪の発生要因
となっている。また、エッジ9の振動姿態を見ると図1
1で示すものとなる。同図において、Aはボイスコイル
5に電気信号が加える前の中立の状態であり、Bは中立
点より前方に振動した状態、Cは中立点より後方に振動
した状態を示す。それぞれの振動状態において、コーン
形振動板7が中立点を基準として前後に動く振幅値ξは
同じであると仮定し、コーン形振動板7とともに振幅す
るエッジ9が排除する空気量は図11において、Aの位
置からBの状態へと移動する場合の空気量をU1、Aの
位置からCの状態へと移動する場合の空気量をU2とす
ると、エッジが前方と後方に振幅するときの変形のしか
たが異なるため、その値は異なったものとなる。スピ−
カとしての音圧特性はコーン形振動板7とエッジ9が排
除する空気量との和に比例するが、エッジ9より放射さ
れる音圧には上記のように空気の排除量が前後の動きに
よって異なるため本質的に歪を含むものとなり、スピー
カの音圧特性は必ず歪成分を含んだものとなっていた。
板の支持体であるエッジについてその支持力の直線性を
改善すると共に、空気排除量の非対称性に起因する高調
波歪を大幅に低減させたスピ−カを実現することを目的
としている。
させるために、周方向を複数個の片に分割し、隣合う分
割片の断面が互いに上下対称な構造とした1つ以上の凹
凸形状から成っているコルゲーション形状で、隣り合う
分割片と前記隣り合う分割片の凹部から凸部または凸部
から凹部までの間を、凸形状の分割片に近づくにつれて
連結部の凸の径は大きく凹の径は小さくなり、分割片に
達した時には凹の径は零になって分割片と同形状とな
り、逆に凹形状の分割片に近づくにつれて連結部の凹の
径は大きく凸の径は小さくなり、分割片に達した時には
凸の径は零になって分割片と同形状となる断面が徐々に
連続して変化する連結部とにより接続したエッジと、前
記エッジの内周または外周に接合した振動板と、前記エ
ッジの外周または内周に接合したフレームにより構成さ
れることを特徴とする。
に分割し隣合う分割片を対称構造とするため、振動板の
振幅とともに上記エッジの1つの片より排除される空気
と、隣の1つの片より排除される空気の合成量は、どの
連結部に接続された両分割片を考えても、電気信号を加
えない時の中立点を境として上下振幅時に対して等しく
なる。さらに、構造の非対称性に起因する支持力の非対
称性についても改善することができる。
ながら説明する。図1は本発明の第1の実施例における
スピーカの構造を示す図であり,同図(a)は平面図、
(b)はAーA’における断面図を示す。同図において
図10で示した従来例と同じ構成要素には同一の符号を
付している。本実施例が従来例と大きく異なるのは、エ
ッジ11を周方向に4分割して部分的に凹凸の形状を使
い分けて構成した点である。ただし、従来例では問題点
の説明をしやすくするため、1つのロールから成るエッ
ジを用いて説明したが、本発明は従来のコルゲーション
エッジを改良したものであるので、これを説明する。以
下の説明図では凹凸を各1つずつ組み合わせて構成した
コルゲーションエッジを示す。このエッジの形状を径方
向で2つに分けて考えたとき内径側と外形側では同じ構
成となっているため、後述する全ての実施例について内
径側のみを説明する。12、13は凸状のロール、1
4、15は凸状のロール12、13とは上下対称な凹状
のロール、16、17、18、19は連結部である。
の平面図を示す。凸状ロール13と凹状ロール15は上
下対称構造となり、その間を断面が徐々に連続して変化
する連結部17によって接続されている。連結部17は
断面が凸と凹の2つの形状から構成され、図2(b)の
連結部17の各部の断面図に示すように、凸状ロール1
3に近づくにつれて連結部17の凸ロールの径は大き
く、凹ロールの径は小さくなり、凸状ロール13に達し
た時には凹ロールの径は零になって、凸状ロール13と
同形状となる。逆に凹ロール形状の凹状ロール15に近
づくにつれて連結部17の凹ロールの径は大きく、凸ロ
ールの径は小さくなり、凹状ロール15に達した時には
凸ロールの径は零になって、凹状ロール15と同形状と
なる。
イスコイル5に電気入力が加えられると、連結部16、
17、18、19により接続された凸状ロール12、1
3及び凹状ロール14、15はコーン振動板7の上下振
幅運動を阻害することなくコーン振動板7の支持体とし
て動作し、連結部16、17、18、19とともにコー
ン振動板7の背面より放射される音を音響的に遮蔽す
る。まず、コーン振動板7が上に振幅した時、凸状ロー
ル12、13は図11で示したロール状エッジの振動姿
態におけるBの状態、即ち、空気排除量はU1となる、
一方、凹状のロール14、15は同図の振動姿態におけ
るCの状態を上下方向で反転させたものとなり空気排除
量はU2となる。次に、コーン振動板7が下に振幅した
時、凸状ロール12、13は図11で示したロール状エ
ッジの振動姿態におけるCの状態、即ち、空気排除量は
U2となり、凹状ロール14、15は同図の振動姿態に
おけるBの状態を上下方向で反転させたものとなり空気
排除量はU1となる。即ち、上下振幅各々に対して1対
の凸状のロールと凹状のロールによって排除される空気
量の合成は常にU1+U2で一定となり空気排除量の非
対称性はなくなる。連結部16、18、19に連続して
設けられた凸状ロール、凹状ロールについても全く同一
のことが成立する。
径のスピーカの音圧周波数特性である。低音域において
高調波歪が非常に少ないことがわかる。なお、図2に示
した構成を変形して、図3に示したような形状の連結部
にて凸状ロールと凹状ロールを連結しても同様の効果が
得られる。図3(a)は第二の実施例における連結部近
傍の平面図であり、同図(b)は(a)に示した各部に
おける断面を示している。
向を複数個の分割片12、13、14、15に分割し、
隣り合う分割片の断面が上下対称な構造を有し、前記隣
り合う分割片と分割片との間を断面が徐々に連続する連
結部16、17、18、19を介して接続したエッジ
と、前記エッジの内周に接続した振動板7と、前記エッ
ジの外周に接続したフレーム10によりスピーカを構成
することにより、振動板の上下振幅に対してエッジの1
つの片より排除される空気と、その隣の1つの片より排
除される空気との合成量を各部において等しくし、従来
発生していたエッジの空気排除量の非対称性と支持力の
非対称性に起因する音圧特性の第2次高調波歪を大幅に
低減することができ、低歪なスピーカを提供することが
可能となる。
参照しながら説明する。図4は本発明の第3の実施例に
おけるスピーカの構造を示す図であり、同図(a)は平
面図、(b)はBーB’における断面図を示す。本実施
例が第1の実施例と異なる点は、連結部24、25、2
6、27の形状を変形して構成した点にあり、他の構成
及び動作は前記第1の実施例と同じであるので、連結部
の構成についてのみ詳細に説明する。また、第1、第2
の実施例と同様にコルゲーションエッジの内径側のロー
ルにのみついて説明する。
近傍の平面図であり、同図(b)は(a)に示した各部
における断面を示している。なお図5には、図4に示し
た凸状のロール20、21と凹状のロール22、23お
よび4つの連結部24、25、26、27のうち、連結
部25及びその近傍のみを示している。なお、以後に述
べることは連結部24、26、27、およびその近傍の
凹状ロール、凸状ロールについても同様である。図5に
おいて、21は凸状ロール、23は凹状ロール、25は
連結部である。本実施例における凸状のロール21と凹
状のロール23は第1の実施例同様、上下対称構造であ
り、その間を断面が徐々に連続して変化する連結部2
4、25、26、27によって接続されている。図5に
示すように、連結部25は断面が凸ロール2つと凹ロー
ル1つの3つのロールで構成され、図5(b)に示すよ
うに、凸ロール形状の分割片21に近づくにつれて連結
部25の凸ロールの径は大きく、凹ロールの径は小さく
なり、分割片21に達した部分においては凹ロールの径
は零になって、分割片21と同形状となる。逆に凹ロー
ル形状の分割片23に近づくにつれて連結部25の凹ロ
ールの径は大きく、凸ロールの径は小さくなり、分割片
23に達した部分においては凸ロールの径は零になっ
て、分割片23と同形状となる。本実施例における動作
及び効果は第1の実施例と同様であるので、説明を省略
する。
形して図7に示すような形状にて連結部を構成してもよ
い。図7(a)は第4の実施例における連結部近傍の平
面図であり、同図(b)は(a)に示した各部における
断面を示している。
つとしたが、連結部を2つ以上の偶数個とし、上下振幅
各々に対して、連結部に隣接する1対の上下対称なコル
ゲーション形状の分割片によって排除される空気量の合
計を一定とする限り、空気排除量の非対称性および、支
持力の非対称性はなくなり、本実施例と同様の効果が発
揮される。また、この技術思想に基づき、エッジの周方
向前面を、前記第1から第4までの実施例で述べた複数
個の連結部のみにて、図8、図9に示す如く構成しても
かまわない。ただし、図8、図9においてともに(a)
はエッジの平面図であり、(b)は(a)に示した各部
における断面を示しており、さらに、これらの形状をし
た連結部の組み合わせも可能である。
適宜組み合わせてエッジを構成してもよいし、図5、図
7に示した形状の連結部を適宜組み合わせてエッジを構
成するなど種々の変形が考えられる。
施例の如く必ずしも分割片と等しくする必要はなく、端
部に平面を有していてもかまわない。
の片に分割し、例えば一片を凸状のロールとするならば
隣合う片を凹状のロールとした対称構造とし、分割片と
分割片との間を断面が徐々に連続して変化する連結部に
よって接続することにより、振動板の上下振幅に対して
エッジの1つの片より排除される空気と、隣の1つの片
より排除される空気との合成量を各部隣接片で等しく
し、これにより従来発生していたエッジの空気排除量の
非対称性に起因する音圧特性の第2次高調波歪を大幅に
低減できる。さらに、エッジ構造の非対称性に起因する
支持力の非対称性も改善でき、極めて低歪なスピーカを
提供するものである。
の平面図 (b)は本発明の第1の実施例に係るスピーカの構造断
面図
用エッジの連結部近傍の平面図 (b)は同図(a)における各部の断面図
用エッジの連結部近傍の平面図 (b)は同図(a)における各部の断面図
の平面図 (b)は本発明の第3の実施例に係るスピーカの構造断
面図
用エッジの連結部近傍の平面図 (b)は同図(a)における各部の断面図
カの音圧周波数特性図
用エッジの連結部近傍の平面図 (b)は同図(a)における各部の断面図
用エッジの連結部近傍の平面図 (b)は同図(a)における各部の断面図
用エッジの連結部近傍の平面図 (b)は同図(a)における各部の断面図
図
7、38 凸状ロール 14、15、22、23、31、32、33、39、4
0、41 凹状ロール 16、17、18、19、24、25、26、27、3
4、35 連結部
Claims (4)
- 【請求項1】周方向を複数個の片に分割し、隣合う分割
片の断面が互いに上下対称な構造とした1つ以上の凹凸
形状から成っているコルゲーション形状で、隣り合う分
割片と前記隣り合う分割片の凹部から凸部または凸部か
ら凹部までの間を、凸形状の分割片に近づくにつれて連
結部の凸の径は大きく凹の径は小さくなり、分割片に達
した時には凹の径は零になって分割片と同形状となり、
逆に凹形状の分割片に近づくにつれて連結部の凹の径は
大きく凸の径は小さくなり、分割片に達した時には凸の
径は零になって分割片と同形状となる断面が徐々に連続
して変化する連結部とにより接続したエッジと、前記エ
ッジの内周または外周に接合した振動板と、前記エッジ
の外周または内周に接合したフレームにより構成される
ことを特徴とするスピ−カ。 - 【請求項2】分割片におけるコルゲーションの各々の凹
凸へ接続される連結部の断面が凸2つと凹1つの3つの
凹凸で構成され、凸形状の分割片に近づくにつれて連結
部の凸の径は大きく凹の径は小さくなり、分割片に達し
た時には凹の径は零になって分割片と同形状となり、逆
に凹形状の分割片に近づくにつれて連結部の凹の径は大
きく凸の径は小さくなり、分割片に達した時には凸の径
は零になって分割片と同形状となる形状の連結部を有す
るエッジを用いたことを特徴とする請求項1記載のスピ
ーカ。 - 【請求項3】分割片におけるコルゲーションの各々の凹
凸へ接続される連結部の断面が凸1つと凹2つの3つの
凹凸で構成され、凸形状の分割片に近づくにつれて連結
部の凸の径は大きく凹の径は小さくなり、分割片に達し
た時には凹の径は零になって分割片と同形状となり、逆
に凹形状の分割片に近づくにつれて連結部の凹の径は大
きく凸の径は小さくなり、分割片に達した時には凸の径
は零になって分割片と同形状となる形状の連結部を有す
るエッジを用いたことを特徴とする請求項1記載のスピ
ーカ。 - 【請求項4】周方向を複数個の連結部で構成し、前記各
連結部は凹形状と凸形状で構成され、かつ隣り合う連結
部の連結部分は同一の凹凸形状であり、前記連結部の断
面は周方向において徐々に連続して変化している形状の
ものが同心に2つ以上配置され、上下方向の振幅各々に
対して、隣り合う2つの連結部から排除される空気の合
成量をどの2つの隣り合う連結部についても常に一定と
なるように構成されたエッジと、前記エッジの内周また
は外周に接合した振動板と、前記エッジの外周または内
周に接合したフレームにより構成されることを特徴とす
るスピ−カ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04249074A JP3092350B2 (ja) | 1992-09-18 | 1992-09-18 | スピーカ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04249074A JP3092350B2 (ja) | 1992-09-18 | 1992-09-18 | スピーカ |
Publications (2)
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JPH06105392A JPH06105392A (ja) | 1994-04-15 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04249074A Expired - Fee Related JP3092350B2 (ja) | 1992-09-18 | 1992-09-18 | スピーカ |
Country Status (1)
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JP (1) | JP3092350B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3804931B2 (ja) * | 2002-02-01 | 2006-08-02 | フォスター電機株式会社 | 電気音響変換器 |
-
1992
- 1992-09-18 JP JP04249074A patent/JP3092350B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH06105392A (ja) | 1994-04-15 |
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