JP4088983B2 - スピーカ - Google Patents
スピーカ Download PDFInfo
- Publication number
- JP4088983B2 JP4088983B2 JP27317896A JP27317896A JP4088983B2 JP 4088983 B2 JP4088983 B2 JP 4088983B2 JP 27317896 A JP27317896 A JP 27317896A JP 27317896 A JP27317896 A JP 27317896A JP 4088983 B2 JP4088983 B2 JP 4088983B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- diaphragm
- voice coil
- speaker
- magnetic gap
- coupled
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Images
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は各種映像、音響機器に使用されるスピーカに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来からスピーカを構成する最も一般的な方法としてダイナミック型が用いられている。
【０００３】
以下図面を参照しながら上述したような従来のスピーカについて説明する。
図４は従来のスピーカの側断面図である。同図において９は界磁部、１０は磁気ギャップ、１１はフレーム、１２はダンパー、１３はボイスコイル、１４は振動板、１５はエッジ、１６はダストキャップである。界磁部９にフレーム１１を結合し、このフレーム１１の周縁部にエッジ１５を介し、振動板１４を取付け、この振動板１４の中央部下面にボイスコイル１３を結合し、ボイスコイル１３の中間部をダンパー１２で支持して、ボイスコイル１３の下部を磁気ギャップ１０に正しくはまりこむようにし、さらに振動板１４の中央部上面にダストキャップ１６を貼り付けて構成している。
【０００４】
以上のように構成されたスピーカにおいて以下その動作について説明する。
ボイスコイル１３に電気信号が加えられると、磁気ギャップ１０の中に発生している磁界とボイスコイル１３に流れる電流によって発生した駆動力はボイスコイル１３に伝達され、それに連結されている振動板１４を振動させる。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記従来の構成では、振動板１４の径、材厚、強度によって決まる振動板１４の固有共振が複数の周波数、特に中高域において発生し、振動板１４の分割振動を引き起こす。これが原因でスピーカの音圧周波数特性の乱れ（ピークディップの発生）や高調波歪の発生を引き起こしていた。本発明は上記従来の課題を解決し、高音質なスピーカを提供することを目的とするものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明のスピーカは、少なくとも磁気ギャップが設けられた界磁部と、この界磁部に装着されたフレームと、中央部分に上記磁気ギャップにはめこまれたボイスコイルを結合し、外周を直接的又は間接的に上記フレームに結合される振動板とで構成されるスピーカであって、上記振動板を上記ボイスコイルの中心軸に直交する上記振動板上の全ての軸に非対称で且つ上記ボイスコイルの中心軸上に重心点が略位置する構成としたので、振動板の固有共振による分割振動は従来技術のように一つの共振周波数によって振動板全面で発生するのではなく、複数の共振周波数において夫々一部分のみで発生するため、共振によるエネルギーが分散されて音圧周波数特性の乱れや高調波歪みが抑制された高音質なスピーカが提供できるものである。
【０００７】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項１に記載の発明は、少なくとも磁気ギャップが設けられた界磁部と、この界磁部に装着されたフレームと、中央部分に上記磁気ギャップにはめこまれたボイスコイルを結合し、外周を直接的又は間接的に上記フレームに結合される振動板とで構成されるスピーカであって、上記振動板を上記ボイスコイルの中心軸に直交する上記振動板上の全ての軸に非対称で且つ上記ボイスコイルの中心軸上に重心点が略位置する構成とし、振動板を非対称としたことによって、振動板固有の共振周波数は複数となり、分割振動は複数の共振周波数において夫々一部分のみで発生するため、共振によるエネルギーが分散されて音圧周波数特性の乱れや高調波歪みが抑制された高音質なスピーカが提供できるものである。
【０００９】
以下本発明のスピーカの一実施の形態について図１〜図３により説明する。
図１は本発明の一実施の形態のスピーカの平面図、図２は同スピーカの側断面図、図３は周波数特性図である。同図において１は界磁部、２は磁気ギャップ、３はフレーム、４はダンパー、５はボイスコイル、６は振動板、７はエッジ、８はダストキャップであり、界磁部１にフレーム３を結合し、このフレーム３の周縁部にエッジ７を介し、振動板６を取付け、この振動板６の中央部下面にボイスコイル５を結合し、ボイスコイル５の中間部をダンパー４で支持して、ボイスコイル５の下部を磁気ギャップ２に正しくはまりこむようにし、さらに振動板６の中央部上面にダストキャップ８を貼り付けて構成している。
【００１０】
なお、上記振動板６は、この振動板６上の上記ボイスコイル５の中心軸と直交する全ての軸に関し、非対称の形状で、且つボイスコイル５の中心軸上に重心点が略位置するように質量バランスを材厚によって調整している。
【００１１】
以上のように構成されたスピーカにおいて以下その動作について説明する。ボイスコイル５に電気信号が加えられると、磁気ギャップ２の中に発生している磁界とボイスコイル５に流れる電流によって発生した駆動力はボイスコイル５に伝達され、それに連結されている振動板６を振動させる。
【００１２】
上記実施の形態のスピーカと従来のスピーカの周波数特性を図３に示す。Ａは従来のスピーカの音圧周波数特性、Ｂは本発明のスピーカの音圧周波数特性、Ｃは従来のスピーカの高調波歪特性、Ｄは本発明のスピーカの高調波歪特性である。
【００１３】
図３の周波数特性図に明らかなように本実施の形態のスピーカは音圧周波数特性における乱れや高調波歪が従来のスピーカより減少しており、これは上記振動板６の構成によって振動板６の分割共振の分散、抑制によるものと考えられる。
【００１５】
【発明の効果】
以上のように本発明は、上記ボイスコイルの中心線に直交する振動板上の全ての軸に非対称で且つ上記ボイスコイルの中心軸上に重心点が略位置するようにしたので、振動板の共振によるエネルギーが分割されて、高圧周波数特性の乱れや高調波歪みが抑制され、高音質なスピーカが提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施の形態のスピーカの平面図
【図２】同側断面図
【図３】周波数特性図
【図４】従来のスピーカの側断面図
【符号の説明】
１ 界磁部
２ 磁気ギャップ
３ フレーム
４ ダンパー
５ ボイスコイル
６ 振動板
７ エッジ
８ ダストキャップ
Claims (1)
- 少なくとも磁気ギャップが設けられた界磁部と、この界磁部に装着されたフレームと、中央部分に上記磁気ギャップにはめこまれたボイスコイルを結合し、外周を直接的又は間接的に上記フレームに結合される振動板とで構成されるスピーカであって、上記振動板を上記ボイスコイルの中心軸に直交する上記振動板上の全ての軸に非対称で且つ上記ボイスコイルの中心軸上に重心点が略位置する構成としたスピーカ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27317896A JP4088983B2 (ja) | 1996-10-16 | 1996-10-16 | スピーカ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27317896A JP4088983B2 (ja) | 1996-10-16 | 1996-10-16 | スピーカ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10126881A JPH10126881A (ja) | 1998-05-15 |
| JP4088983B2 true JP4088983B2 (ja) | 2008-05-21 |
Family
ID=17524194
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP27317896A Expired - Lifetime JP4088983B2 (ja) | 1996-10-16 | 1996-10-16 | スピーカ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP4088983B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100842606B1 (ko) * | 2002-04-12 | 2008-07-01 | 엘지전자 주식회사 | 저 왜율 유선형 진동판을 갖는 스피커 |
| KR100678814B1 (ko) * | 2002-06-26 | 2007-02-05 | 마츠시타 덴끼 산교 가부시키가이샤 | 스피커 |
| KR20020079632A (ko) * | 2002-08-05 | 2002-10-19 | 박종남 | 완전 비대칭 구동 방식에 의한 스피커 유니트 |
| KR20020079633A (ko) * | 2002-08-05 | 2002-10-19 | 박종남 | 원형 비대칭 구동 방식에 의한 스피커 |
| KR20020079636A (ko) * | 2002-08-07 | 2002-10-19 | 박종남 | 타원형 비대칭 구동 방식에 의한 스피커 |
| JP2007288767A (ja) | 2006-03-24 | 2007-11-01 | Victor Co Of Japan Ltd | 細長スピーカユニット及び画像表示装置 |
-
1996
- 1996-10-16 JP JP27317896A patent/JP4088983B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH10126881A (ja) | 1998-05-15 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| KR20080101166A (ko) | 음향 진동판 및 이를 갖는 골진동 스피커 | |
| JP4088983B2 (ja) | スピーカ | |
| JP3796937B2 (ja) | スピーカ | |
| KR20060093412A (ko) | 이중 진동판 구조의 마이크로 스피커 | |
| JP3930126B2 (ja) | スピーカ | |
| JPH11187484A (ja) | スピーカ | |
| JPH0879885A (ja) | スピーカ | |
| JP3478927B2 (ja) | スピーカ | |
| JP2000138996A (ja) | スピーカ装置 | |
| JPWO2007088734A1 (ja) | スピーカ装置 | |
| JPH1042392A (ja) | スピーカ | |
| JP2000278790A (ja) | 動電型電気音響変換器 | |
| JPS6019419Y2 (ja) | 複合型スピ−カ | |
| JPS5994995A (ja) | 動電形スピ−カ | |
| KR100675507B1 (ko) | 분리형 다이어프램을 갖는 마이크로 스피커 | |
| JPH0413920Y2 (ja) | ||
| JPH05316590A (ja) | 楕円形スピーカ | |
| JPS6219033Y2 (ja) | ||
| JP3098750B2 (ja) | スピーカ | |
| KR20090103031A (ko) | 스피커 | |
| JP2000138997A (ja) | スピーカ装置 | |
| JPH0242000Y2 (ja) | ||
| KR200207889Y1 (ko) | 다기능 전자 음향 변환기 구조 | |
| KR20070077986A (ko) | 음향발생장치 | |
| JP3918478B2 (ja) | 振動機能付電気音響変換器 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| RD01 | Notification of change of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421 Effective date: 20050623 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050825 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050906 |
|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20051104 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070313 |
|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070514 |
|
| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20080205 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20080218 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110307 Year of fee payment: 3 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110307 Year of fee payment: 3 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120307 Year of fee payment: 4 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130307 Year of fee payment: 5 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130307 Year of fee payment: 5 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140307 Year of fee payment: 6 |
|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |