JP2004039682A - 電子機器用保持台 - Google Patents
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Abstract
【課題】電子機器の着脱に工具を必要とせずかつ容易に着脱ができるようにすうとともに、電子機器の外観意匠に影響を及ぼさないようにする。
【解決手段】電子機器用保持台1は、金属製の板状部材によって一連に形成された載置部2と、一対の腕部3,3と、足部4,4とによって構成されている。一対の腕部3,3は互いに対向するように載置部2の両側部を直角に折り曲げることにより形成されている。両腕部3,3間の間隔Lは電子機器10の幅lよりも広く形成されている。足部4,4は載置部2と同一面となるように載置部2から延設され、脚部材6,6が取り付けられおり、載置部2と机上面9との間には隙間が設けられている。載置部2に電子機器10が載置されると、載置部2が撓み、両腕部3,3の上端部3a,3aとによって電子機器10が挟持されて保持される。
【選択図】 図6
【解決手段】電子機器用保持台1は、金属製の板状部材によって一連に形成された載置部2と、一対の腕部3,3と、足部4,4とによって構成されている。一対の腕部3,3は互いに対向するように載置部2の両側部を直角に折り曲げることにより形成されている。両腕部3,3間の間隔Lは電子機器10の幅lよりも広く形成されている。足部4,4は載置部2と同一面となるように載置部2から延設され、脚部材6,6が取り付けられおり、載置部2と机上面9との間には隙間が設けられている。載置部2に電子機器10が載置されると、載置部2が撓み、両腕部3,3の上端部3a,3aとによって電子機器10が挟持されて保持される。
【選択図】 図6
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パソコンの周辺機器またははオーディオ等の電子機器を設置する際に機体を保持し、特に電子機器を縦置きに設置する際に有効な電子機器用保持台に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、扁平な直方体状に形成された電子機器を机上または床面等に設置する場合には、安定性を考慮して、電子機器の長手方向を水平にして設置する、いわゆる横置きとしている。ところが、近年、これら電子機器の設置スペース等の問題から、電子機器の長手方向を上下にして設置する、いわゆる縦置き形式の機器が増加してきている。この縦置き形式の機器では、設置された電子機器の安定性を欠き、特に転倒を防止するために電子機器を保持する保持台を必要としていた。
【0003】
この種の保持台によって電子機器を保持する構造としては、ねじによって電子機器を保持台に固定する構造や弾性片等によって弾性保持する構造等がある。例えば、実公平6−11550号公報には、電子機器を支承する脚部をねじによって電子機器に固定する構造が開示されている。また、実公平7−37356号公報には、電子機器を支承するスタンドに突起と弾性片とを設け、突起を電子機器の鍵穴に係入し鍵穴内を摺動させることにより、弾性片を電子機器の凹部に係合させてスタンドを電子機器に取り付ける構造が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前者の構造ではねじを締めるために工具を必要とする。また、後者の構造では、一旦、スタンドを電子機器に取り付けると取り外しずらいという問題があった。さらに、両者共に、電子機器の筺体にねじ穴を設けたり鍵穴を設けなければならないために、筺体に何らかの加工を施す必要があり、外観意匠に悪影響を及ぼすといった問題もある。
【0005】
本発明は上記した従来の問題に鑑みなされたものであり、第1の目的は電子機器の着脱に工具を必要とせずかつ容易に着脱ができるようにしたことにある。また、第2の目的は電子機器の外観意匠に悪影響を及ぼさないことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、請求項1に係る発明は、電子機器が載置され弾性変形可能な載置部と、この載置部の両側部から互いに対向するように立設され電子機器の両側面を保持する一対の腕部と、前記載置部から載置部の両側方に延設した一対の足部とからなり、前記載置部と両腕部とを一体に形成するとともに、両腕部間の間隔を電子機器の両側面間の間隔よりも広く形成したものである。
したがって、載置部が載置される電子機器の自重によって撓むことにより、載置部と一体に形成された両腕部の先端側が互いに近接する方向に移動し、この両腕部の先端側で電子機器の両側面を挟持する。
【0007】
また、請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、電子機器が載置されて撓み載置部の底面が設置面上に支承されるものである。
したがって、載置部の底面が一対の脚部材とともに電子機器用保持台を支承する。
【0008】
また、請求項3に係る発明は、請求項1または2に係る発明において、足部と載置部と腕部とを1枚の金属製の板材によって一体に形成したものである。
したがって、電子機器用保持台を形成するのに部品間の組付け作業が不要になる。
【0009】
また、請求項4に係る発明は、請求項1ないし3に係る発明において、両腕部の互いに対向する面に弾性部材を設けたものである。
したがって、電子機器の両側板によって保持される部位が平坦状に形成されていなくても弾性部材が弾性変形することにより弾性部材を介して両腕部によって確実に保持される。
【0010】
また、請求項5に係る発明は、請求項1ないし4に係る発明において、載置部の上面に弾性部材を設けたものである。
したがって、電子機器の底部が平坦状に形成されていなくても弾性部材が弾性変形することにより弾性部材を介して載置部に載置される。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。図1は本発明に係る電子機器用保持台の正面図、図2は同じく側面図、図3は同じく平面図、図4は同じく電子機器を電子機器用保持台に載置する直前の正面図である。図5は同じく電子機器を電子機器用保持台に載置した状態の平面図、図6は同じく電子機器を電子機器用保持台に載置した状態の正面図である。
【0012】
全体を符号1で示すものは、本発明に係る電子機器用保持台であって、細長い長方形に形成された載置部2と、この載置部2の両側部の両端側から互いに対向するように立設した一対の腕部3,3と、前記載置部2の両側部の中央側から載置部2の両側方(図中矢印A−B方向)に延設した一対の足部4,4とによって形成されている。
【0013】
これら載置部2,腕部3および足部4は、弾性性を有する1枚の金属製の板材によって一連に形成されている。一対の腕部3,3は、図1に示すように、互いに平行になるように、載置部2の両側部が、足部4,4を残すようにして直角に折り曲げ形成されている。したがって、これら両腕部3,3は、図2に示すように、側面視においてC字状に形成されており、図4に示すように、互いの内面間の間隔Lが電子機器10の厚みlよりも僅かに広く形成されている。
【0014】
足部4,4は、図1に示すように、載置部2と同一面に形成されており、両先端部の下面には脚部材6,6が取り付けられている。したがって、図4に示すように、電子機器用保持台1を、電子機器10を設置する設置面となる机上面9または床面9に脚部材6,6を介して設置すると、足部4,4が載置部2とともに水平な状態を保ち、載置部2と机上面9との間に隙間11が形成される。この隙間11の高さDは、後述するように、電子機器10が載置部2に載置され、載置部2および足部4,4が下方に撓んだときに載置部2の下面が机上面9に接触する高さに形成されている。
【0015】
載置部2の上面である載置面には弾性部材としてのゴム7が貼着されている。一対の腕部3,3の中央上部の保持部3a,3aには、互いに対向する面に弾性部材としてのゴム8が貼着されている。電子機器10は、幅lが高さTおよび奥行き方向の長さWよりも小さくなるように扁平な直方体状に形成されたものである。
【0016】
このような構成において、図4に示すように、電子機器用保持台1の両腕部3,3間に電子機器10を挿入し、図6に示すように、電子機器10を載置部2上に載置する。電子機器用保持台1が弾性を有する金属製の板材によって形成されていることにより、載置部2および足部4,4が電子機器10の自重により下方に撓む。したがって、この載置部2の撓みによってその両側部に一体に立設された一対の腕部3,3の保持部3a,3aが、互いに近接するように移動することにより、これら保持部3a,3aによって電子機器10が挟持されるので、電子機器10は電子機器用保持台1に保持される。
【0017】
このとき、載置部2の底面が机上面9に接触するので、この載置部2が机上面9に支承され、電子機器用保持台1がこの載置部2と一対の脚部材6,6との三点によって支承される。電子機器10の幅lが、高さTおよび長さWよりも小さく形成されたものであることにより、この電子機器10を保持した電子機器用保持台1は、電子機器10の幅方向、すなわち矢印A−B方向に転倒しやすい。電子機器用保持台1が、載置部2から矢印A−B方向に延設した両足部4,4の先端部に取り付けた一対の脚部材6,6だけではなく、これら脚部材6,6の中央に位置する載置部1とによっても支承されるので、電子機器用保持台1が矢印A−B方向への揺動が規制される。したがって、電子機器用保持台1が矢印A−B方向に転倒するのを防止できるので、電子機器用保持台1が机上面9に安定した状態で支承される。
【0018】
また、腕部3,3の互いに対向する面にゴム8,8が貼着されていることにより、電子機器10は弾性変形したゴム8,8を介して両腕部3,3によって確実に保持される。また、載置部2の上面にゴム7を貼着していることにより、仮に、電子機器10の底部が傾斜していたり底部に凹凸が形成されていても、ゴム7の弾性変形によって傾斜や凹凸が吸収されるから、電子機器10が載置部2上に安定した状態で載置される。
【0019】
この状態から電子機器10を電子機器用保持台1から取り外す場合には、電子機器10を持ち上げることにより、載置部2の撓みがなくなり平坦状に戻るので、一対の腕部3,3も図4に示すように、保持部3a,3aが互いに離間する方向に戻る。したがって、保持部3a,3aによる電子機器10の保持が解除されるから、電子機器10の取り外しが容易に行える。
【0020】
このように、電子機器10を電子機器用保持台1に着脱するのに、工具を一切使用することなく、容易に行うことができる。また、電子機器10の保持を一対の腕部3,3の保持部3a,3aの挟持によって行うようにしたので、電子機器10の表面には何ら加工を施す必要がないから、電子機器10の外観意匠に影響を及ぼすようなことがない。また、電子機器用保持台1を1枚の金属製の板材によって形成することができることにより、部品間の組付け作業が不要になるので、加工工数を削減できるばかりではなく製造コストも削減できる。
【0021】
図7ないし図10は本発明に係る載置部の各変形例を示す平面図である。
図7に示す電子機器用保持台1では、載置部2に3個の窓21を一列に並べるように設け、4個の幅の狭い略直線状に形成した連結部22によって載置部2の上下を連結するようにしたものである。このように、載置部2の上下を幅の狭い連結部22によって連結するようにしたことにより、載置部2の剛性が小さくなり撓みやすくなる。したがって、載置部2に載置される電子機器の重量が軽く、載置部2の撓みが充分に得られない場合に有効であり、かつ腕部3の剛性を維持するために基材の厚みを厚くした場合にも有効である。
【0022】
図8に示す電子機器用保持台1における連結部22は、直線状に形成されてなく蛇行するように形成され、全長が長くなるように形成されている。このように全長を長く形成することにより、より剛性が小さくなるので、載置部2の撓み量をより大きくすることが可能になる。
【0023】
図9に示す電子機器用保持台1においては、平面視略C字状に形成された2本の連結部22Aと、略逆C字状に形成された2本の連結部22Bとを設けたものである。したがって、連結部22A,22Bの全長が長くなるように形成されるので、より剛性が小さくなるので、腕部3の剛性を維持するために基材の厚みを厚くすることができるとともに、載置部2の撓み量をより大きくすることが可能になる。
【0024】
図10に示す電子機器用保持台1においては、平面視略C字状に形成された1本の連結部22Aと、略逆C字状に形成された1本の連結部22Bとを設けたものである。したがって、連結部22A,22Bの全長はさらに長くなるように形成されるので、さらに剛性が小さくなり、腕部3の剛性を維持するために基材の厚みを厚くすることができるとともに、載置部2の撓み量をさらに大きくすることが可能になる。
【0025】
なお、本実施の形態では、電子機器10が載置部2に載置され、載置部2が下方に撓んだときに載置部2の下面が机上面9に接触するように形成したが、接触しないように隙間11の高さDを設定してもよい。その場合には、載置部2の撓み量が机上面9によって制限されないから、腕部3,3の保持部3a,3aの移動量も大きくすることが可能になる。したがって、電子機器10の厚みlが変わっても腕部3,3で保持することができるから、各種の電子機器10に対応することが可能になり汎用性が高くなる。また、脚部材6を足部4の底部に設けたが、足部4,4を載置部2とともに水平な状態とせずに、足部4の脚部材6が設けられた先端側が下方に位置するように足部4を延設することにより、脚部材6を設けることなく、載置部2と机上面9との間に隙間11が形成される。
【0026】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に係る発明によれば、ねじ類等をいっさい必要としないので、電子機器の着脱が容易になるばかりではなく、外観意匠に影響を及ぼすようなことがない。
【0027】
また、請求項2に係る発明によれば、電子機器を保持する電子機器用保持台が設置面に安定した状態で支承される。
【0028】
また、請求項3に係る発明によれば、電子機器用保持台を形成するのに部品間の組付け作業が不要になるので、加工工数を削減できるばかりではなく製造コストの削減を図ることができる。
【0029】
また、請求項4に係る発明によれば、電子機器の保持が確実になる。
【0030】
また、請求項5に係る発明によれば、電子機器の筺体の底部が平坦状に形成されていなくても安定した載置が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電子機器用保持台の正面図である。
【図2】本発明に係る電子機器用保持台の側面図である。
【図3】本発明に係る電子機器用保持台の平面図である。
【図4】電子機器を本発明に係る電子機器用保持台に載置する直前の正面図である。
【図5】電子機器を本発明に係る電子機器用保持台に載置した状態の平面図である。
【図6】電子機器を本発明に係る電子機器用保持台に載置した状態の正面図である。
【図7】本発明に係る電子機器用保持台における載置部の変形例を示した平面図である。
【図8】本発明に係る電子機器用保持台における載置部の変形例を示した平面図である。
【図9】本発明に係る電子機器用保持台における載置部の変形例を示した平面図である。
【図10】本発明に係る電子機器用保持台における載置部の変形例を示した平面図である。
【符号の説明】
1…電子機器用保持台、2…載置部、3…腕部、3a…保持部、4…足部、6…脚部材、7,8…弾性部材、9…机上面または床面、10…電子機器、22,22A,22B…連結部。
【発明の属する技術分野】
本発明は、パソコンの周辺機器またははオーディオ等の電子機器を設置する際に機体を保持し、特に電子機器を縦置きに設置する際に有効な電子機器用保持台に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、扁平な直方体状に形成された電子機器を机上または床面等に設置する場合には、安定性を考慮して、電子機器の長手方向を水平にして設置する、いわゆる横置きとしている。ところが、近年、これら電子機器の設置スペース等の問題から、電子機器の長手方向を上下にして設置する、いわゆる縦置き形式の機器が増加してきている。この縦置き形式の機器では、設置された電子機器の安定性を欠き、特に転倒を防止するために電子機器を保持する保持台を必要としていた。
【0003】
この種の保持台によって電子機器を保持する構造としては、ねじによって電子機器を保持台に固定する構造や弾性片等によって弾性保持する構造等がある。例えば、実公平6−11550号公報には、電子機器を支承する脚部をねじによって電子機器に固定する構造が開示されている。また、実公平7−37356号公報には、電子機器を支承するスタンドに突起と弾性片とを設け、突起を電子機器の鍵穴に係入し鍵穴内を摺動させることにより、弾性片を電子機器の凹部に係合させてスタンドを電子機器に取り付ける構造が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前者の構造ではねじを締めるために工具を必要とする。また、後者の構造では、一旦、スタンドを電子機器に取り付けると取り外しずらいという問題があった。さらに、両者共に、電子機器の筺体にねじ穴を設けたり鍵穴を設けなければならないために、筺体に何らかの加工を施す必要があり、外観意匠に悪影響を及ぼすといった問題もある。
【0005】
本発明は上記した従来の問題に鑑みなされたものであり、第1の目的は電子機器の着脱に工具を必要とせずかつ容易に着脱ができるようにしたことにある。また、第2の目的は電子機器の外観意匠に悪影響を及ぼさないことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、請求項1に係る発明は、電子機器が載置され弾性変形可能な載置部と、この載置部の両側部から互いに対向するように立設され電子機器の両側面を保持する一対の腕部と、前記載置部から載置部の両側方に延設した一対の足部とからなり、前記載置部と両腕部とを一体に形成するとともに、両腕部間の間隔を電子機器の両側面間の間隔よりも広く形成したものである。
したがって、載置部が載置される電子機器の自重によって撓むことにより、載置部と一体に形成された両腕部の先端側が互いに近接する方向に移動し、この両腕部の先端側で電子機器の両側面を挟持する。
【0007】
また、請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、電子機器が載置されて撓み載置部の底面が設置面上に支承されるものである。
したがって、載置部の底面が一対の脚部材とともに電子機器用保持台を支承する。
【0008】
また、請求項3に係る発明は、請求項1または2に係る発明において、足部と載置部と腕部とを1枚の金属製の板材によって一体に形成したものである。
したがって、電子機器用保持台を形成するのに部品間の組付け作業が不要になる。
【0009】
また、請求項4に係る発明は、請求項1ないし3に係る発明において、両腕部の互いに対向する面に弾性部材を設けたものである。
したがって、電子機器の両側板によって保持される部位が平坦状に形成されていなくても弾性部材が弾性変形することにより弾性部材を介して両腕部によって確実に保持される。
【0010】
また、請求項5に係る発明は、請求項1ないし4に係る発明において、載置部の上面に弾性部材を設けたものである。
したがって、電子機器の底部が平坦状に形成されていなくても弾性部材が弾性変形することにより弾性部材を介して載置部に載置される。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。図1は本発明に係る電子機器用保持台の正面図、図2は同じく側面図、図3は同じく平面図、図4は同じく電子機器を電子機器用保持台に載置する直前の正面図である。図5は同じく電子機器を電子機器用保持台に載置した状態の平面図、図6は同じく電子機器を電子機器用保持台に載置した状態の正面図である。
【0012】
全体を符号1で示すものは、本発明に係る電子機器用保持台であって、細長い長方形に形成された載置部2と、この載置部2の両側部の両端側から互いに対向するように立設した一対の腕部3,3と、前記載置部2の両側部の中央側から載置部2の両側方(図中矢印A−B方向)に延設した一対の足部4,4とによって形成されている。
【0013】
これら載置部2,腕部3および足部4は、弾性性を有する1枚の金属製の板材によって一連に形成されている。一対の腕部3,3は、図1に示すように、互いに平行になるように、載置部2の両側部が、足部4,4を残すようにして直角に折り曲げ形成されている。したがって、これら両腕部3,3は、図2に示すように、側面視においてC字状に形成されており、図4に示すように、互いの内面間の間隔Lが電子機器10の厚みlよりも僅かに広く形成されている。
【0014】
足部4,4は、図1に示すように、載置部2と同一面に形成されており、両先端部の下面には脚部材6,6が取り付けられている。したがって、図4に示すように、電子機器用保持台1を、電子機器10を設置する設置面となる机上面9または床面9に脚部材6,6を介して設置すると、足部4,4が載置部2とともに水平な状態を保ち、載置部2と机上面9との間に隙間11が形成される。この隙間11の高さDは、後述するように、電子機器10が載置部2に載置され、載置部2および足部4,4が下方に撓んだときに載置部2の下面が机上面9に接触する高さに形成されている。
【0015】
載置部2の上面である載置面には弾性部材としてのゴム7が貼着されている。一対の腕部3,3の中央上部の保持部3a,3aには、互いに対向する面に弾性部材としてのゴム8が貼着されている。電子機器10は、幅lが高さTおよび奥行き方向の長さWよりも小さくなるように扁平な直方体状に形成されたものである。
【0016】
このような構成において、図4に示すように、電子機器用保持台1の両腕部3,3間に電子機器10を挿入し、図6に示すように、電子機器10を載置部2上に載置する。電子機器用保持台1が弾性を有する金属製の板材によって形成されていることにより、載置部2および足部4,4が電子機器10の自重により下方に撓む。したがって、この載置部2の撓みによってその両側部に一体に立設された一対の腕部3,3の保持部3a,3aが、互いに近接するように移動することにより、これら保持部3a,3aによって電子機器10が挟持されるので、電子機器10は電子機器用保持台1に保持される。
【0017】
このとき、載置部2の底面が机上面9に接触するので、この載置部2が机上面9に支承され、電子機器用保持台1がこの載置部2と一対の脚部材6,6との三点によって支承される。電子機器10の幅lが、高さTおよび長さWよりも小さく形成されたものであることにより、この電子機器10を保持した電子機器用保持台1は、電子機器10の幅方向、すなわち矢印A−B方向に転倒しやすい。電子機器用保持台1が、載置部2から矢印A−B方向に延設した両足部4,4の先端部に取り付けた一対の脚部材6,6だけではなく、これら脚部材6,6の中央に位置する載置部1とによっても支承されるので、電子機器用保持台1が矢印A−B方向への揺動が規制される。したがって、電子機器用保持台1が矢印A−B方向に転倒するのを防止できるので、電子機器用保持台1が机上面9に安定した状態で支承される。
【0018】
また、腕部3,3の互いに対向する面にゴム8,8が貼着されていることにより、電子機器10は弾性変形したゴム8,8を介して両腕部3,3によって確実に保持される。また、載置部2の上面にゴム7を貼着していることにより、仮に、電子機器10の底部が傾斜していたり底部に凹凸が形成されていても、ゴム7の弾性変形によって傾斜や凹凸が吸収されるから、電子機器10が載置部2上に安定した状態で載置される。
【0019】
この状態から電子機器10を電子機器用保持台1から取り外す場合には、電子機器10を持ち上げることにより、載置部2の撓みがなくなり平坦状に戻るので、一対の腕部3,3も図4に示すように、保持部3a,3aが互いに離間する方向に戻る。したがって、保持部3a,3aによる電子機器10の保持が解除されるから、電子機器10の取り外しが容易に行える。
【0020】
このように、電子機器10を電子機器用保持台1に着脱するのに、工具を一切使用することなく、容易に行うことができる。また、電子機器10の保持を一対の腕部3,3の保持部3a,3aの挟持によって行うようにしたので、電子機器10の表面には何ら加工を施す必要がないから、電子機器10の外観意匠に影響を及ぼすようなことがない。また、電子機器用保持台1を1枚の金属製の板材によって形成することができることにより、部品間の組付け作業が不要になるので、加工工数を削減できるばかりではなく製造コストも削減できる。
【0021】
図7ないし図10は本発明に係る載置部の各変形例を示す平面図である。
図7に示す電子機器用保持台1では、載置部2に3個の窓21を一列に並べるように設け、4個の幅の狭い略直線状に形成した連結部22によって載置部2の上下を連結するようにしたものである。このように、載置部2の上下を幅の狭い連結部22によって連結するようにしたことにより、載置部2の剛性が小さくなり撓みやすくなる。したがって、載置部2に載置される電子機器の重量が軽く、載置部2の撓みが充分に得られない場合に有効であり、かつ腕部3の剛性を維持するために基材の厚みを厚くした場合にも有効である。
【0022】
図8に示す電子機器用保持台1における連結部22は、直線状に形成されてなく蛇行するように形成され、全長が長くなるように形成されている。このように全長を長く形成することにより、より剛性が小さくなるので、載置部2の撓み量をより大きくすることが可能になる。
【0023】
図9に示す電子機器用保持台1においては、平面視略C字状に形成された2本の連結部22Aと、略逆C字状に形成された2本の連結部22Bとを設けたものである。したがって、連結部22A,22Bの全長が長くなるように形成されるので、より剛性が小さくなるので、腕部3の剛性を維持するために基材の厚みを厚くすることができるとともに、載置部2の撓み量をより大きくすることが可能になる。
【0024】
図10に示す電子機器用保持台1においては、平面視略C字状に形成された1本の連結部22Aと、略逆C字状に形成された1本の連結部22Bとを設けたものである。したがって、連結部22A,22Bの全長はさらに長くなるように形成されるので、さらに剛性が小さくなり、腕部3の剛性を維持するために基材の厚みを厚くすることができるとともに、載置部2の撓み量をさらに大きくすることが可能になる。
【0025】
なお、本実施の形態では、電子機器10が載置部2に載置され、載置部2が下方に撓んだときに載置部2の下面が机上面9に接触するように形成したが、接触しないように隙間11の高さDを設定してもよい。その場合には、載置部2の撓み量が机上面9によって制限されないから、腕部3,3の保持部3a,3aの移動量も大きくすることが可能になる。したがって、電子機器10の厚みlが変わっても腕部3,3で保持することができるから、各種の電子機器10に対応することが可能になり汎用性が高くなる。また、脚部材6を足部4の底部に設けたが、足部4,4を載置部2とともに水平な状態とせずに、足部4の脚部材6が設けられた先端側が下方に位置するように足部4を延設することにより、脚部材6を設けることなく、載置部2と机上面9との間に隙間11が形成される。
【0026】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に係る発明によれば、ねじ類等をいっさい必要としないので、電子機器の着脱が容易になるばかりではなく、外観意匠に影響を及ぼすようなことがない。
【0027】
また、請求項2に係る発明によれば、電子機器を保持する電子機器用保持台が設置面に安定した状態で支承される。
【0028】
また、請求項3に係る発明によれば、電子機器用保持台を形成するのに部品間の組付け作業が不要になるので、加工工数を削減できるばかりではなく製造コストの削減を図ることができる。
【0029】
また、請求項4に係る発明によれば、電子機器の保持が確実になる。
【0030】
また、請求項5に係る発明によれば、電子機器の筺体の底部が平坦状に形成されていなくても安定した載置が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電子機器用保持台の正面図である。
【図2】本発明に係る電子機器用保持台の側面図である。
【図3】本発明に係る電子機器用保持台の平面図である。
【図4】電子機器を本発明に係る電子機器用保持台に載置する直前の正面図である。
【図5】電子機器を本発明に係る電子機器用保持台に載置した状態の平面図である。
【図6】電子機器を本発明に係る電子機器用保持台に載置した状態の正面図である。
【図7】本発明に係る電子機器用保持台における載置部の変形例を示した平面図である。
【図8】本発明に係る電子機器用保持台における載置部の変形例を示した平面図である。
【図9】本発明に係る電子機器用保持台における載置部の変形例を示した平面図である。
【図10】本発明に係る電子機器用保持台における載置部の変形例を示した平面図である。
【符号の説明】
1…電子機器用保持台、2…載置部、3…腕部、3a…保持部、4…足部、6…脚部材、7,8…弾性部材、9…机上面または床面、10…電子機器、22,22A,22B…連結部。
Claims (5)
- 電子機器が載置され弾性変形可能な載置部と、この載置部の両側部から互いに対向するように立設され電子機器の両側面を保持する一対の腕部と、前記載置部から載置部の両側方に延設した一対の足部とからなり、前記載置部と両腕部とを一体に形成するとともに、両腕部間の間隔を電子機器の両側面間の間隔よりも広く形成したことを特徴とする電子機器用保持台。
- 請求項1記載の電子機器用保持台において、電子機器が載置されて撓み載置部の底面が設置面上に支承されることを特徴とする電子機器用保持台。
- 請求項1または2記載の電子機器用保持台において、足部と載置部と腕部とを1枚の金属製の板材によって一体に形成したことを特徴とする電子機器用保持台。
- 請求項1ないし3記載の電子機器用保持台において、両腕部の互いに対向する面に弾性部材を設けたことを特徴とする電子機器用保持台。
- 請求項1ないし4記載の電子機器用保持台において、載置部の上面に弾性部材を設けたことを特徴とする電子機器用保持台。
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2002
- 2002-06-28 JP JP2002190823A patent/JP2004039682A/ja active Pending
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