JPH0640495U - 振動防止装置 - Google Patents
振動防止装置Info
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- JPH0640495U JPH0640495U JP8306792U JP8306792U JPH0640495U JP H0640495 U JPH0640495 U JP H0640495U JP 8306792 U JP8306792 U JP 8306792U JP 8306792 U JP8306792 U JP 8306792U JP H0640495 U JPH0640495 U JP H0640495U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 コンピューター、洗濯機、冷蔵庫、コンプレ
ッサー、音響機器、事務機、その他の産業機械、高速ミ
シン等に内蔵されたモーター等の振動を確実に防止して
安定的に設置可能し、その他の機器への影響をも確実に
遮断する。 【構成】 容器本体1内に、これより若干高い防振具2
を、上面が容器本体1上面から上方へ若干突出されるよ
うに嵌込み、この防振具2上に蓋体3を上下方向へ弾縮
自在に被せてこれらを連結し、前記防振具2は、防振板
4の上面全域には同高の大突起6及び中突起7とこれら
より若干高い小突起9とを、且つ防振板4の下面全域に
は前記防振板4上面の小突起9と中心線を一致させた大
突起及び中突起11と前記防振板4上面の大突起6及び
中突起7と中心線を一致させた小突起12とを夫々円周
方向及び放射方向へ略交互に適宜間隔に配設する。
ッサー、音響機器、事務機、その他の産業機械、高速ミ
シン等に内蔵されたモーター等の振動を確実に防止して
安定的に設置可能し、その他の機器への影響をも確実に
遮断する。 【構成】 容器本体1内に、これより若干高い防振具2
を、上面が容器本体1上面から上方へ若干突出されるよ
うに嵌込み、この防振具2上に蓋体3を上下方向へ弾縮
自在に被せてこれらを連結し、前記防振具2は、防振板
4の上面全域には同高の大突起6及び中突起7とこれら
より若干高い小突起9とを、且つ防振板4の下面全域に
は前記防振板4上面の小突起9と中心線を一致させた大
突起及び中突起11と前記防振板4上面の大突起6及び
中突起7と中心線を一致させた小突起12とを夫々円周
方向及び放射方向へ略交互に適宜間隔に配設する。
Description
【0001】
本考案は、主としてコンピューター、洗濯機、冷蔵庫、コンプレッサー、音響 機器、事務機、その他の産業機械等に内蔵された1500rpm以下の低周波用のモ ーターや、高速ミシン等に内蔵された1500rpm以上の高周波用のモーター等の 振動を防止して、設置状態の安定性を向上させると共に、他の機器への影響を確 実に遮断する振動防止装置に関するものである。
【0002】
従来は、偏平な防振板の上下面全域に小突起と、これより高さが若干高い大突 起とを円周方向及び放射方向へ略交互に適宜間隔に配設した防振具を形成し、こ の防振具を、設置すべくモーターが夫々内蔵されたコンピューター、洗濯機、冷 蔵庫、コンプレッサー、音響機器、事務機、その他の産業機械、高速ミシン等の 被設置物の四隅部下面と床上面との間に夫々介在するようにしていた(例えば実 公昭57−44126号公報)。
【0003】
しかしながら、モーターが夫々内蔵されたコンピューター、洗濯機、冷蔵庫、 コンプレッサー、音響機器、事務機、その他の産業機械、高速ミシン等を設置す る際に、これらの被設置物の四隅部下面と床上面との間に防振具を直接夫々介在 していたため、コンピューター、洗濯機、冷蔵庫、コンプレッサー、音響機器、 事務機、その他の産業機械、高速ミシン等に内蔵されたモーター等の振動を確実 に防止できず、これらのコンピューター、洗濯機、冷蔵庫、コンプレッサー、音 響機器、事務機、その他の産業機械、高速ミシン等の設置状態が不安定であると 共に、その他の機器への影響をも確実に遮断することができなかった。
【0004】 また、従来の防振具は、偏平な防振板の上下面全域に小突起と、これより高さ が若干高い大突起とが円周方向及び放射方向へ略交互に適宜間隔に配設されてい るため、被設置物の荷重が防振具に掛かると、最初、小さい荷重の時は防振具の 各大突起の上面に柔らかに当り、各大突起の上面が若干広がりつつ荷重が増すに 従って、振動が防振板の上下に斜めに対向する一方の上側の各大突起の上面から 他方の下側の各大突起の上面へ広がって振動が屈折されながら夫々吸収され、更 に、荷重が大きくなってくると、今度は振動が防振板の上下に斜めに対向する一 方の上側の低い方の各小突起の上面から他方の下側の各小突起の上面へ斜めに広 がって振動が屈折されながら夫々吸収されるため、コンピューター、洗濯機、冷 蔵庫、コンプレッサー、音響機器、事務機、その他の産業機械、高速ミシン等に 内蔵されたモーター等の振動を一層防止できず、これらのコンピューター、洗濯 機、冷蔵庫、コンプレッサー、音響機器、事務機、その他の産業機械、高速ミシ ン等の設置状態が一層不安定であると共に、その他の機器への影響をも一層遮断 することができなかった。
【0005】 そこで、本考案は、上述のような課題を解決するために案出されたもので、コ ンピューター、洗濯機、冷蔵庫、コンプレッサー、音響機器、事務機、その他の 産業機械、高速ミシン等に内蔵されたモーター等の振動を確実に防止できるよう にして、これらのコンピューター、洗濯機、冷蔵庫、コンプレッサー、音響機器 、事務機、その他の産業機械、高速ミシン等を安定的に設置できるようにすると 共に、その他の機器への影響をも確実に遮断できるようにし、更に、コンピュー ター、洗濯機、冷蔵庫、コンプレッサー、音響機器、事務機、その他の産業機械 等に内蔵された1500rpm以下の低周波用のモーターや、高速ミシン等に内蔵さ れた1500rpm以上の高周波用のモーター等の振動を一層確実に防止できるよう にして、これらのコンピューター、洗濯機、冷蔵庫、コンプレッサー、音響機器 、事務機、その他の産業機械、高速ミシン等を一層安定的に設置できるようにす ると共に、その他の機器への影響をも一層確実に遮断できるような振動防止装置 を提供するものである。
【0006】
本考案は、上述のような目的を達成するために、偏平な有底筒状の容器本体の 内部に、この容器本体より高さが若干高くゴムやゴム類似物等の弾性体で一体成 形された偏平な防振具を、上面が前記容器本体の上面から上方へ若干突出される ように嵌込み、この防振具の上に偏平な逆有底筒状の蓋体を上下方向へ弾縮自在 に被せて、前記容器本体と前記蓋体とを適宜連結手段にて連結し、前記防振具は 、偏平な防振板の上面全域に、上面に吸着凹部を夫々有し且つ互いに同一高さの 大突起及び中突起と、上面に吸着凹部を有し且つ前記大突起及び中突起より高さ が若干高い小突起とを円周方向及び放射方向へ略交互に適宜間隔に配設し、一方 、前記防振板の下面全域に、前記防振板上面の小突起と中心線を一致させた前記 同様の大突起及び中突起と、前記防振板上面の大突起及び中突起と中心線を一致 させた前記同様の小突起とを円周方向及び放射方向へ略交互に適宜間隔に配設す るように形成したものである。
【0007】 また、前記防振具としては、偏平な薄状防振板の一方面全域に、先端面に吸着 凹部を夫々有し且つ互いに同一高さの大突起及び中突起と、先端面に吸着凹部を 有し且つ前記大突起及び中突起より高さが若干高い小突起とを円周方向及び放射 方向へ略交互に適宜間隔に配設し、一方、前記薄状防振板の他方面全域に、前記 薄状防振板一方面の小突起と中心線が略一致し且つその小突起より高さが若干高 い前記同様の大突起及び中突起と、前記薄状防振板一方面の大突起及び中突起と 中心線が略一致し且つその大突起及び中突起と同一高さの小突起とを円周方向及 び放射方向へ略交互に適宜間隔に配設して成る一対の薄状防振具を形成し、この 一対の薄状防振具を、他方面の各大突起及び中突起と他方面の各小突起との先端 が略接触するように重ね合わせても良い。
【0008】
そして、上述のような技術的手段により、使用時には、モーターが夫々内蔵さ れたコンピューター、洗濯機、冷蔵庫、コンプレッサー、音響機器、事務機、そ の他の産業機械、高速ミシン等を設置する際に、これらの被設置物の四隅部下面 と床上面との間に夫々介在することにより、その被設置物の荷重が蓋体に掛かる と、蓋体が収納箱本体の上面に当接することなく、防振具が上方への弾撥力に抗 して圧縮されながら振動を吸収できるようにする。
【0009】 しかも、被設置物の荷重が蓋体に掛かると、最初、小さい荷重の時は防振具の 各小突起の吸着凹部に柔らかに当り、各小突起の吸着凹部が若干広がりつつ荷重 が増すに従って、振動が防振具の上下に斜めに対向する一方の上側の各小突起の 吸着凹部外側から他方の下側の各小突起の吸着凹部外側へ波形状に広がって振動 が屈折されながら夫々吸収され、これと同時に、振動が防振具の上下に斜めに対 向する一方の下側の各小突起の吸着凹部外側から他方の上側の各小突起の吸着凹 部外側へ波形状に広がって振動が屈折されながら夫々吸収され、更に、荷重が大 きくなってくると、今度は振動が防振具の上下に斜めに対向する一方の上側の低 い方の各大突起及び中突起(中大突起、中小突起)の吸着凹部外側から他方の下 側の各大突起及び中突起(中大突起、中小突起)の吸着凹部外側へ斜めに広がっ て振動が屈折されながら夫々吸収され、これと同時に、振動が防振具の上下に斜 めに対向する一方の下側の各大突起及び中突起(中大突起、中小突起)の吸着凹 部外側から他方の上側の各大突起及び中突起(中大突起、中小突起)の吸着凹部 外側へ斜めに広がって振動が屈折されながら夫々吸収されるようにする。
【0010】 また、前述の一実施例のように防振板の上下面全域に大突起、中突起、小突起 、大突起、中突起、小突起が設けられた一枚ものの防振具の二倍の振動を吸収で きるようにする。
【0011】
以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。
【0012】 本考案の振動防止装置は、図1乃至図3に示すように、偏平な有底筒状の金属 製の容器本体1と、この容器本体1より高さが若干高くゴムやゴム類似物等の弾 性体で一体成形された偏平な円盤形状の防振具2と、前記容器本体1より外径が 若干大きく前記防振具2の上から被せる偏平な逆有底筒状の金属製の蓋体3とか ら構成されている。
【0013】 すなわち、前記防振具2は、偏平な円盤形状の防振板4の上面全域に、上面に 吸着凹部5を夫々有し且つ互いに同一高さの円柱状の大突起6及び中突起7(中 大突起7a、中小突起7b)と、上面に吸着凹部8を有し且つ前記大突起6及び 中突起7より高さが若干高い円柱状の小突起9とを円周方向及び放射方向へ略交 互に適宜間隔に配設し、一方、前記防振板4の下面全域に、前記防振板4上面の 小突起9と中心線を一致させた前記同様の大突起10及び中突起11(中大突起 11a、中小突起11b)と、前記防振板4上面の大突起6及び中突起7と中心 線を一致させた前記同様の小突起12とを円周方向及び放射方向へ略交互に適宜 間隔に配設し、更に、中心部には連結孔13を穿設するように形成されている。
【0014】 この防振具2の大突起6,10、中突起7,11、小突起9,12を、更に詳 細に説明すると、図2及び図3に示すように、先ず、防振板4上面の連結孔13 を中心にした四方向のうち、防振板4上面の一方の相対向する外周縁部に大突起 6と小突起9とが 3個ずつ円周方向へ交互に適宜間隔に配設され、同じく防振板 4上面の一方の相対向する内周縁部に大突起6と小突起9と中突起7の中小突起 7bとが 1個ずつ円周方向へ適宜間隔に配設され、同じく防振板4上面の一方の 相対向する放射方向中心部に小突起9と中突起7の中大突起7aとが 3個ずつ円 周方向へ、及び前記外周縁部の各大突起6、各小突起9と放射方向へ交互に適宜 間隔に配設されるようにする。また、防振板4上面の他方の相対向する外周縁部 に中小突起7bと小突起9とが 3個ずつ円周方向へ交互に適宜間隔に配設され、 同じく防振板4上面の他方の相対向する内周縁部に大突起6と小突起9と中突起 7の中小突起7bとが 1個ずつ円周方向へ適宜間隔に配設され、同じく防振板4 上面の他方の相対向する放射方向中心部に小突起9と中突起7の中大突起7aと が 3個ずつ円周方向へ、及び前記外周縁部の各大突起6、各小突起9と放射方向 へ交互に適宜間隔に配設されるようにする。
【0015】 次に、防振板4下面の連結孔13を中心にした四方向のうち、防振板4下面の 一方の相対向する外周縁部に前記防振板4上面外周縁部の大突起6と中心線を一 致させた前記同様の小突起12と前記防振板4上面外周縁部の小突起9と中心線 を一致させた前記同様の大突起10とが 3個ずつ円周方向へ交互に適宜間隔に配 設され、同じく防振板4下面の一方の相対向する内周縁部に前記防振板4上面内 周縁部の大突起6、小突起9、中突起7の中小突起7bと中心線を順次一致させ た前記同様の小突起12、中突起11の中小突起11b、小突起12が 1個ずつ 円周方向へ適宜間隔に配設され、同じく防振板4下面の一方の相対向する放射方 向中心部に前記防振板4上面放射方向中心部の小突起9と中心線を一致させた前 記同様の中突起11の中小突起11aと前記防振板4上面放射方向中心部の中突 起7の中大突起7aと中心線を一致させた前記同様の小突起12とが 3個ずつ円 周方向へ、及び前記外周縁部の各小突起12と各大突起10と放射方向へ交互に 適宜間隔に配設されるようにする。また、防振板4下面の他方の相対向する外周 縁部に前記防振板4上面外周縁部の中突起7の中小突起7bと中心線を一致させ た前記同様の小突起12と前記防振板4上面外周縁部の小突起9と中心線を一致 させた前記同様の中突起11の中小突起11bとが 3個ずつ円周方向へ交互に適 宜間隔に配設され、同じく防振板4下面の他方の相対向する内周縁部に前記防振 板4上面内周縁部の小突起9、大突起6、小突起9と中心線を順次一致させた前 記同様の中突起11の中小突起11b、小突起12、大突起10が 1個ずつ円周 方向へ適宜間隔に配設され、同じく防振板4下面の他方の相対向する放射方向中 心部に前記防振板4上面放射方向中心部の小突起9と中心線を一致させた前記同 様の中突起11の中大突起11aと前記防振板4上面放射方向中心部の中突起7 の中大突起7aと中心線を一致させた前記同様の小突起12とが 3個ずつ円周方 向へ、及び前記外周縁部の各小突起12と各中突起11の中小突起11bと放射 方向へ交互に適宜間隔に配設されるようにする。
【0016】 また、前記容器本体1は、底板14と周側板15とから偏平な有底筒状を呈し ており、その底板14の中心部に前記防振具2の連結孔13より若干小径な円形 状の連結部16を、外側が凹むように内側へ若干突設し、この連結部16の中心 部には連結孔17を穿設し、且つ前記連結部16を除いた底板14の下面にはリ ング状のゴム製の滑止シート35を接着するように形成されている。
【0017】 更に、前記蓋体3は、前記容器本体1より外径が若干大きく、且つ底板18と 周側板19とから偏平な逆有底筒状を呈しており、その底板18の中心部に前記 防振具2の連結孔13より若干小径な円形状の連結部20を、外側が凹むように 内側へ若干突設し、この連結部20の中心部には連結ネジ孔21を穿設し、更に 、底板18の周縁部に突起36を円周方向へ沿って環状に突設し、この突起36 の内側の底板18及び連結部20上面には円形状のゴム製の滑止シート37を接 着するように形成されている。
【0018】 そして、前述のように夫々形成された容器本体1の内部に防振具2を、その上 面の各大突起6、各中突起7(中大突起7a、中小突起7b)、各小突起9が容 器本体1の上面から上方へ若干突出され且つ連結孔13が連結部16に嵌入され るように嵌込み、この防振具2の上に蓋体3を上下方向へ弾縮自在に被せて、容 器本体1と蓋体3とを、連結部16の連結孔17から連結部20の連結ネジ孔2 1にネジ22を捩込んでそのネジ22の先端部をかしめるように連結したもので ある。
【0019】 しかして、前記防振具2は、容器本体1より高さが若干高くゴムやゴム類似物 等の弾性体で一体に成形するように説明及び図示されているが、これに何等限定 されることなく、図4及び図5に示すように、偏平な薄状防振板23の一方面全 域に、先端面に吸着凹部24を夫々有し且つ互いに同一高さの大突起25及び中 突起26(中大突起26a、中小突起26b)と、先端面に吸着凹部27を有し 且つ前記大突起25及び中突起26(中大突起26a、中小突起26b)より高 さが若干高い小突起28とを円周方向及び放射方向へ略交互に適宜間隔に配設し 、一方、前記薄状防振板23の他方面全域に、前記薄状防振板23一方面の小突 起28と中心線が略一致し且つその小突起28より高さが若干高い前記同様の大 突起29及び中突起30(中大突起30a、中小突起30b)と、前記薄状防振 板23一方面の大突起25及び中突起26(中大突起26a、中小突起26b) と中心線が略一致し且つその大突起25及び中突起26(中大突起26a、中小 突起26b)と同一高さの小突起31とを円周方向及び放射方向へ略交互に適宜 間隔に配設して成る一対の薄状防振具32,33を形成し、この一対の薄状防振 具32,33を、他方面の各大突起29及び中突起30(中大突起30a、中小 突起30b)と他方面の各小突起31との先端が略接触するように重ね合わせる ようにしても良い。この場合、各薄状防振具32,33の中心部には前述の一体 成形の防振具2と同様にネジ22捩込み用の連結孔34が夫々穿設されるのは勿 論である。
【0020】 また、この防振具2は前記容器本体1より高さが若干高い偏平な円盤形状に成 形するように説明及び図示されているが、これに何等限定されることなく、前記 容器本体1より高さが若干高い偏平な平面正方形や平面長方形等の立体状に成形 するようにして良い。この場合、これに対応させて容器本体1及び蓋体3を偏平 な平面正方形や平面長方形等の有底角筒状及び有底逆角筒状に成形するのは勿論 である。
【0021】 尚、本考案の振動防止装置は、容器本体1の内部に防振具2又は一対の薄状防 振具32,33を嵌込み、この防振具2又は一対の薄状防振具32,33の上に 蓋体3を被せて、容器本体1と蓋体3とを適宜連結手段にて連結するように説明 及び図示されているが、これに限らず、容器本体1及び蓋体3を用いずに、防振 具2又は一対の薄状防振具32,33を単独でも使用できるのは勿論である。
【0022】
本考案の振動防止装置は、上述のように、偏平な有底筒状の容器本体1の内部 に、この容器本体1より高さが若干高くゴムやゴム類似物等の弾性体で一体成形 された偏平な防振具2を、上面が前記容器本体1の上面から上方へ若干突出され るように嵌込み、この防振具2の上に偏平な逆有底筒状の蓋体3を上下方向へ弾 縮自在に被せて、前記容器本体1と前記蓋体3とを適宜連結手段にて連結するよ うにしたから、使用時においては、モーターが夫々内蔵されたコンピューター、 洗濯機、冷蔵庫、コンプレッサー、音響機器、事務機、その他の産業機械、高速 ミシン等を設置する際に、これらの被設置物の四隅部下面と床上面との間に夫々 介在することにより、その被設置物の荷重が蓋体3に掛かると、蓋体3が収納箱 本体1の上面に当接することなく、防振具2が上方への弾撥力に抗して圧縮され ながら振動を吸収することができるため、コンピューター、洗濯機、冷蔵庫、コ ンプレッサー、音響機器、事務機、その他の産業機械、高速ミシン等に内蔵され たモーター等の振動を確実に防止でき、これらのコンピューター、洗濯機、冷蔵 庫、コンプレッサー、音響機器、事務機、その他の産業機械、高速ミシン等を安 定的に設置できると共に、その他の機器への影響をも確実に遮断することができ る。
【0023】 しかも、防振具2は、偏平な防振板4の上面全域に、上面に吸着凹部5を夫々 有し且つ互いに同一高さの大突起6及び中突起7(中大突起7a、中小突起7b )と、上面に吸着凹部8を有し且つ前記大突起6及び中突起7(中大突起7a、 中小突起7b)より高さが若干高い小突起9とを円周方向及び放射方向へ略交互 に適宜間隔に配設し、一方、前記防振板4の下面全域に、前記防振板4上面の小 突起9と中心線を一致させた前記同様の大突起10及び中突起11(中大突起1 1a、中小突起11b)と、前記防振板4上面の大突起6及び中突起7(中大突 起7a、中小突起7b)と中心線を一致させた前記同様の小突起12とを円周方 向及び放射方向へ略交互に適宜間隔に配設するように形成したから、先ず、被設 置物の荷重が蓋体3に掛かると、最初、小さい荷重の時は防振具2の各小突起9 ,12の吸着凹部8に柔らかに当り、各小突起9,12の吸着凹部8が若干広が りつつ荷重が増すに従って、振動が防振具2の上下に斜めに対向する一方の上側 の各小突起9の吸着凹部8外側から他方の下側の各小突起12の吸着凹部8外側 へ波形状に広がって振動が屈折されながら夫々吸収され、これと同時に、振動が 防振具2の上下に斜めに対向する一方の下側の各小突起12の吸着凹部8外側か ら他方の上側の各小突起9の吸着凹部8外側へ波形状に広がって振動が屈折され ながら夫々吸収され、更に、荷重が大きくなってくると、今度は振動が防振具2 の上下に斜めに対向する一方の上側の低い方の各大突起6及び中突起7(中大突 起7a、中小突起7b)の吸着凹部5外側から他方の下側の各大突起10及び中 突起11(中大突起11a、中小突起11b)の吸着凹部5外側へ斜めに広がっ て振動が屈折されながら夫々吸収され、これと同時に、振動が防振具2の上下に 斜めに対向する一方の下側の各大突起10及び中突起11(中大突起11a、中 小突起11b)の吸着凹部5外側から他方の上側の各大突起6及び中突起7(中 大突起7a、中小突起7b)の吸着凹部5外側へ斜めに広がって振動が屈折され ながら夫々吸収されるため、特に、コンピューター、洗濯機、冷蔵庫、コンプレ ッサー、音響機器、事務機、その他の産業機械等に内蔵された1500rpm以下の 低周波用のモーター等の振動を一層確実に防止でき、これらのコンピューター、 洗濯機、冷蔵庫、コンプレッサー、音響機器、事務機、その他の産業機械等を一 層安定的に設置できると共に、その他の機器への影響をも一層確実に遮断するこ とができる。
【0024】 また、防振具2として、偏平な薄状防振板23の一方面全域に、先端面に吸着 凹部24を夫々有し且つ互いに同一高さの大突起25及び中突起26と、先端面 に吸着凹部27を有し且つ前記大突起25及び中突起26より高さが若干高い小 突起28とを円周方向及び放射方向へ略交互に適宜間隔に配設し、一方、前記薄 状防振板23の他方面全域に、前記薄状防振板23一方面の小突起28と中心線 が略一致し且つその小突起28より高さが若干高い前記同様の大突起29及び中 突起30と、前記薄状防振板23一方面の大突起25及び中突起26と中心線が 略一致し且つその大突起25及び中突起26と同一高さの小突起31とを円周方 向及び放射方向へ略交互に適宜間隔に配設して成る一対の薄状防振具32,33 を形成し、この一対の薄状防振具32,33を、他方面の各大突起29及び中突 起30と他方面の各小突起31との先端が略接触するように重ね合わせて形成す れば、前述の一実施例のように防振板4の上下面全域に大突起6、中突起7、小 突起9、大突起10、中突起11、小突起12が設けられた一枚ものの防振具2 の二倍の振動を吸収することができるため、特に、高速ミシン等に内蔵された15 00rpm以上の高周波用のモーター等の振動を一層確実に防止でき、この高速ミ シン等を一層安定的に設置できると共に、その他の機器への影響を一層確実に遮 断することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す斜視図である。
【図2】図1の縦断正面図である。
【図3】図1及び図2の分解斜視図である。
【図4】本考案の防振具の他の実施例を示す縦断正面図
である。
である。
【図5】図4の分解斜視図である。
1 容器本体 2 防振具 3 蓋体 4 防振板 5 吸着凹部 6 大突起 7 中突起 7a 中大突起 7b 中小
突起 8 吸着凹部 9 小突起 10 大突
起 11 中突起 11a 中大突起 11b 中
小突起 12 小突起 13 連結孔 14 底板 15 周側板 16 連結部 17 連結
孔 18 底板 19 周側板 20 連結
部 21 連結ネジ孔 22 ネジ 23 薄状
防振板 24 吸着凹部 25 大突起 26 中突
起 26a 中大突起 26b 中小突起 27 吸着
凹部 28 小突起 29 大突起 30 中突
起 30a 中大突起 30b 中小突起 31 小突
起 32 薄状防振具 33 薄状防振具 34 連結
孔 35 滑止シート 36 突起 37 滑止
シート
突起 8 吸着凹部 9 小突起 10 大突
起 11 中突起 11a 中大突起 11b 中
小突起 12 小突起 13 連結孔 14 底板 15 周側板 16 連結部 17 連結
孔 18 底板 19 周側板 20 連結
部 21 連結ネジ孔 22 ネジ 23 薄状
防振板 24 吸着凹部 25 大突起 26 中突
起 26a 中大突起 26b 中小突起 27 吸着
凹部 28 小突起 29 大突起 30 中突
起 30a 中大突起 30b 中小突起 31 小突
起 32 薄状防振具 33 薄状防振具 34 連結
孔 35 滑止シート 36 突起 37 滑止
シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G06F 1/16
Claims (2)
- 【請求項1】 偏平な有底筒状の容器本体の内部に、こ
の容器本体より高さが若干高くゴムやゴム類似物等の弾
性体で一体成形された偏平な防振具を、上面が前記容器
本体の上面から上方へ若干突出されるように嵌込み、こ
の防振具の上に偏平な逆有底筒状の蓋体を上下方向へ弾
縮自在に被せて、前記容器本体と前記蓋体とを適宜連結
手段にて連結し、前記防振具は、偏平な防振板の上面全
域に、上面に吸着凹部を夫々有し且つ互いに同一高さの
大突起及び中突起と、上面に吸着凹部を有し且つ前記大
突起及び中突起より高さが若干高い小突起とを円周方向
及び放射方向へ略交互に適宜間隔に配設し、一方、前記
防振板の下面全域に、前記防振板上面の小突起と中心線
を一致させた前記同様の大突起及び中突起と、前記防振
板上面の大突起及び中突起と中心線を一致させた前記同
様の小突起とを円周方向及び放射方向へ略交互に適宜間
隔に配設するように形成したことを特徴とする振動防止
装置。 - 【請求項2】 防振具として、偏平な薄状防振板の一方
面全域に、先端面に吸着凹部を夫々有し且つ互いに同一
高さの大突起及び中突起と、先端面に吸着凹部を有し且
つ前記大突起及び中突起より高さが若干高い小突起とを
円周方向及び放射方向へ略交互に適宜間隔に配設し、一
方、前記薄状防振板の他方面全域に、前記薄状防振板一
方面の小突起と中心線が略一致し且つその小突起より高
さが若干高い前記同様の大突起及び中突起と、前記薄状
防振板一方面の大突起及び中突起と中心線が略一致し且
つその大突起及び中突起と同一高さの小突起とを円周方
向及び放射方向へ略交互に適宜間隔に配設して成る一対
の薄状防振具を形成し、この一対の薄状防振具を、他方
面の各大突起及び中突起と他方面の各小突起との先端が
略接触するように重ね合わせた請求項1記載の振動防止
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8306792U JPH0640495U (ja) | 1992-11-06 | 1992-11-06 | 振動防止装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8306792U JPH0640495U (ja) | 1992-11-06 | 1992-11-06 | 振動防止装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0640495U true JPH0640495U (ja) | 1994-05-31 |
Family
ID=13791841
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8306792U Pending JPH0640495U (ja) | 1992-11-06 | 1992-11-06 | 振動防止装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0640495U (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004232747A (ja) * | 2003-01-30 | 2004-08-19 | Nippon Bearing Co Ltd | 摺動装置 |
JP2007292187A (ja) * | 2006-04-25 | 2007-11-08 | Fujikura Rubber Ltd | 防振装置及び筒状防振部材 |
JP2014088870A (ja) * | 2012-10-04 | 2014-05-15 | Eagle Industry Co Ltd | ダイアフラムダンパ |
JP2018162882A (ja) * | 2016-12-08 | 2018-10-18 | ビー ラム リミテッド | オーディオ機器用防振装置および防振装置を備えたオーディオラック |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03234945A (ja) * | 1990-02-07 | 1991-10-18 | Goubergen Willy Van | 振動ダンパ |
-
1992
- 1992-11-06 JP JP8306792U patent/JPH0640495U/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03234945A (ja) * | 1990-02-07 | 1991-10-18 | Goubergen Willy Van | 振動ダンパ |
Cited By (4)
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JP2007292187A (ja) * | 2006-04-25 | 2007-11-08 | Fujikura Rubber Ltd | 防振装置及び筒状防振部材 |
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JP2018162882A (ja) * | 2016-12-08 | 2018-10-18 | ビー ラム リミテッド | オーディオ機器用防振装置および防振装置を備えたオーディオラック |
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