JP3082413U - 防振具 - Google Patents

防振具

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JP3082413U
JP3082413U JP2001003585U JP2001003585U JP3082413U JP 3082413 U JP3082413 U JP 3082413U JP 2001003585 U JP2001003585 U JP 2001003585U JP 2001003585 U JP2001003585 U JP 2001003585U JP 3082413 U JP3082413 U JP 3082413U
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vibration
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道人 深江
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株式会社フカエ
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の防振具に比べて簡単でしかも安価に作
製でき、また如何なる被設置部に対しても容易に取り付
けられ、従来の防振具にも劣らぬ免震機能もしくはダン
パー機能を付与することができ、外部からの振動や騒音
等を確実に遮断することができる防振具を提供する。 【解決手段】 弾性体から成る防振板1の上面に、大径
で高さの低い大突起2と、この大突起2よりも小径で高
さが若干高い小突起3とを適宜間隔で交互に配設し、一
方、防振板1下面には、前記上面の大突起2に対応する
位置に前記小突起3と同様の小突起3を配設する。防振
板1の中央には、防振板1自身を被設置部に締結固定す
るためのボルト等の締結部材Sを貫挿すべく長円状もし
くは楕円状の貫通孔5を開穿形成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、主として外部からの振動や騒音等を確実に遮断することができる防 振具の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の防振具としては、例えば本出願人自身の考案による実用新案登 録第3043655号公報に開示されているように、円形状等の適宜ゴム製の防 振板の上面全域に、一番大径で高さの一番低い大突起と、大突起より若干小径で これより高さが若干高い中突起と、この中突起より若干小径でこれより高さが若 干高い小突起と、この小突起より若干小径でこれより高さが若干高い極小突起と を適宜組み合わせて円周方向および放射方向へ適宜間隔に配設し、一方、防振板 下面の前記各大突起の対応する位置には前記極小突起と同様の極小突起をそれぞ れ設け、前記防振板下面の前記各中突起の対応する位置には前記小突起と同様の 小突起をそれぞれ設け、前記防振板下面の前記各小突起の対応する位置には前記 中突起と同様の中突起をそれぞれ設け、前記防振板下面の前記各極小突起の対応 する位置には前記大突起と同様の大突起をそれぞれ設けると共に、前記防振板の 上下面の各大突起、中突起、小突起、極小突起等の先端面には吸盤を設けた構成 によるものとしていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながらこのような従来提案の防振具では、防振板の上下面に大突起、中 突起、小突起、極小突起というような異なるサイズの4個の突起を同時に設ける という複雑な構造のために防振具自体の作製に対し、かなりの手間と高いコスト が必要となる等の問題点を有していた。
【0004】 そこで本考案は叙上のような従来存した諸事情に鑑み創案されたもので、従来 の防振具に比べて簡単でしかも安価に作製でき、また如何なる被設置部に対して も容易に取り付けられ、従来の防振具にも劣らぬ免震機能もしくはダンパー機能 を付与することのできる改良すべく防振具を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を達成するため、本考案にあっては、弾性体から成る防振板1の 上面に、大径で高さの低い大突起2と、この大突起2よりも小径で高さが若干高 い小突起3とを適宜間隔で交互に配設し、一方、防振板1下面には、前記上面の 大突起2に対応する位置に前記小突起3と同様の小突起3を配設し、前記上面の 小突起3に対応する位置に前記大突起2と同様の大突起2を配設すると共に、前 記上下面の大突起2、小突起3それぞれの先端面には吸盤状の吸着凹部4を設け たことを特徴とする。 防振板1の中央には、防振板1自身を被設置部に締結固定するためのボルト等 の締結部材Sを貫挿させる長円状もしくは楕円状の貫通孔5を開穿形成してある ものとできる。 防振板1、大突起2、小突起3は、振動を通す柔軟なエチレンプロピレンジエ ンモノマーゴム(EPDM)等の合成ゴムで一体成形して成るものとできる。 防振板1は、建築の際の布基礎Pと土台Qとの間に介設されるものとできる。 防振板1の外郭形状は、被設置部の形状に対応すべく三角形・正方形・長方形 ・多角形・円形等に形成することができる。
【0006】 以上のように構成された本考案に係る防振具において、被設置物の荷重が防振 板に掛かると、最初、小さい荷重の時は防振板1の高い方の各小突起3の吸着凹 部4に柔らかに当たり、吸着凹部4自体が若干広がりつつ荷重が増すに従って、 振動が防振板1の上下に斜めに対向する一方の上側の各小突起3の吸着凹部4外 側から他方の下側の各小突起3の吸着凹部4外側へ波形状に広がって振動が屈折 されながらそれぞれ吸収され、これと同時に、振動が防振板1の上下に斜めに対 向する一方の下側の各小突起3の吸着凹部4外側から他方の上側の各小突起3の 吸着凹部4外側へ波形状に広がって振動が屈折されながらそれぞれ吸収される。
【0007】 更に、荷重が大きくなってくると、今度は低い方の各大突起2の吸着凹部4に も柔らかに当たり、吸着凹部4自体が若干広がりつつ荷重が増すに従って、振動 が防振板1の上下に斜めに対向する一方の上側の各大突起2の吸着凹部4外側か ら他方の下側の各大突起2の吸着凹部4外側へ波形状に広がって振動が屈折され ながらそれぞれ吸収され、これと同時に、振動が防振板1の上下に斜めに対向す る一方の下側の各大突起2の吸着凹部4外側から他方の上側の各大突起2の吸着 凹部4外側へ波形状に広がって振動が屈折されながらそれぞれ吸収される。
【0008】
【考案の実施の形態】
以下図面を参照して本考案の一実施の形態を説明すると、図において示される 符号1は、例えば戸建て家屋等の建築の際に形成された布基礎Pと土台Qとの間 に介設される弾性体から成る矩形板状の防振板であり、この防振板1の上面には 、大径で高さの低い円柱状の大突起2と、この大突起2よりも小径で高さが若干 高い円柱状の小突起3とを適宜間隔で交互に配設してある。すなわち、図1に示 すように、防振板1の矩形平面上の一端角部側から他端角部側にかけて大突起2 と小突起3とが交互に一列となって配置されることで、各大突起2は互いに小突 起3によって囲繞配置され、同様に各小突起3は互いに大突起2によって囲繞配 置されている。
【0009】 一方、防振板1下面には、前記上面の大突起2に対応する位置に前記小突起3 と同様の小突起3を配設し、前記上面の小突起3に対応する位置に前記大突起2 と同様の大突起2を配設してある。すなわち、図2に示すように、上面の大突起 2の中心と下面の小突起3の中心とが互いに合致するようにして両者が対向配置 されている。このように大突起2と小突起3を配置させることにより、例えば防 振板1の下面側から振動が加わった際には、下面側の小突起3から上面側の小突 起3に振動が流れ、一方、下面側の大突起2から上面側の大突起2に振動が流れ るように、その振動波は同じ高さの突起間を共振的に伝達させるため、100% の振動を川の流れにように波状的に分散させて50%以下に減衰させるものとし ている。
【0010】 また、前記上下面の大突起2、小突起3それぞれの先端面には吸盤状の吸着凹 部4を設けてあり、大突起2および小突起3に掛かる荷重が増すに従って吸着凹 部4が若干広がって両突起の根元が圧縮され、これによって振動波の流れを加速 させて振動を効率よく減衰させることができるようにしている。そして、防振板 1の中央には、防振板1自身を被設置部である土台Qを載せる布基礎P上に締結 固定するために当該布基礎Pに突出配置させたボルト等の締結部材Sを貫挿させ る長円状もしくは楕円状の貫通孔5を当該防振板1の対角線方向に沿って開穿形 成してある。
【0011】 本考案の防振具における防振板1、大突起2、小突起3は、振動を通す柔軟な 例えばエチレンプロピレンジエンモノマーゴム(EPDM)等の耐水性、耐酸化 性、耐老化性等を有する合成ゴムで一体成形してある。尚、防振板1の外郭形状 は、被設置部の形状に対応すべく三角形・正方形・長方形・多角形・円形等に形 成しても良い。
【0012】 次に以上のように構成された実施の形態についての使用、動作の一例を説明す る。図2に示すように、例えば戸建て等の建設現場に設置された布基礎Pの上の 適宜離れた複数箇所に防振板1を載せる。このとき布基礎P上面に突出配置させ た締結部材Sのボルト部を防振板1の貫通孔5に貫挿させるようにして防振板1 が配置される。この防振板1の上に、締結部材Sのボルト部を貫挿させるように して土台Qを載せてからボルト部をナットで締結固定する。こうして、防振板1 は、布基礎Pと土台Qとによって挟持された状態となる。
【0013】 土台Qの荷重が防振板1に掛かると、最初、小さい荷重の時は防振板1の高い 方の各小突起3の吸着凹部4に柔らかに当たり、吸着凹部4自体が若干広がりつ つ荷重が増すに従って、振動が防振板1の上下に斜めに対向する一方の上側の各 小突起3の吸着凹部4外側から他方の下側の各小突起3の吸着凹部4外側へ波形 状に広がって振動が屈折されながらそれぞれ吸収され、これと同時に、振動が防 振板1の上下に斜めに対向する一方の下側の各小突起3の吸着凹部4外側から他 方の上側の各小突起3の吸着凹部4外側へ波形状に広がって振動が屈折されなが らそれぞれ吸収される。
【0014】 更に、土台Qの荷重が大きくなってくると、今度は低い方の各大突起2の吸着 凹部4にも柔らかに当たり、吸着凹部4自体が若干広がりつつ荷重が増すに従っ て、振動が防振板1の上下に斜めに対向する一方の上側の各大突起2の吸着凹部 4外側から他方の下側の各大突起2の吸着凹部4外側へ波形状に広がって振動が 屈折されながらそれぞれ吸収され、これと同時に、振動が防振板1の上下に斜め に対向する一方の下側の各大突起2の吸着凹部4外側から他方の上側の各大突起 2の吸着凹部4外側へ波形状に広がって振動が屈折されながらそれぞれ吸収され る。
【0015】
【考案の効果】
本考案は以上のように構成されているために、従来の防振具に比べて簡単でし かも安価に作製でき、また如何なる被設置部に対しても容易に取り付けられ、従 来の防振具にも劣らぬ免震機能もしくはダンパー機能を付与することができ、外 部からの振動や騒音等を確実に遮断することができる防振具を提供することがで きる。
【0016】 すなわちこれは本考案が、弾性体から成る防振板1の上面に、大径で高さの低 い大突起2と、この大突起2よりも小径で高さが若干高い小突起3とを適宜間隔 で交互に配設し、一方、防振板1下面には、前記上面の大突起2に対応する位置 に前記小突起3と同様の小突起3を配設し、前記上面の小突起3に対応する位置 に前記大突起2と同様の大突起2を配設すると共に、前記上下面の大突起2、小 突起3それぞれの先端面には吸盤状の吸着凹部4を設けたからであり、これによ り、低荷重または高荷重のいずれにおいても効率よく振動を減衰させることがで き、防振・免震効果を十分に発揮することができる。例えば一戸建ての約10ト ン以内の耐荷重なのに、約200〜250トンの地震による加速度が加わっても 対応可能である。
【0017】 防振板1の中央には、防振板1自身を被設置部に締結固定するためのボルト等 の締結部材Sを貫挿させる長円状もしくは楕円状の貫通孔5を開穿形成してある ので、被設置物に対する固定作業が容易に行える。
【0018】 防振板1、大突起2、小突起3は、振動を通す柔軟なエチレンプロピレンジエ ンモノマーゴム(EPDM)等の合成ゴムで一体成形して成るので、耐水性、耐 酸化性、耐老化性等を有して約50年〜100年までの対応年数があり、しかも 振動に対する減衰効率も向上する。
【0019】 防振板1は、建築の際の布基礎Pと土台Qとの間に介設されるものとし、しか も、防振板1の外郭形状は、被設置部の形状に対応すべく三角形・正方形・長方 形・多角形・円形等に形成したので、布基礎Pから土台Qに流れる振動を確実に 遮断することができる。
【0020】 また、本考案防振具によると、洗濯機、コンプレッサー、プリンター等の各種 機器などにも使用することで、極めて有効な防振効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施の形態における概略斜視図であ
る。
【図2】図1中、X−X線部分の断面図である。
【図3】使用状態の斜視図である。
【符号の説明】
1…防振板 2…大突起 3…小突起 4…吸着凹部 5…貫通孔 P…布基礎 Q…土台 S…締結部材

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾性体から成る防振板の上面に、大径で
    高さの低い大突起と、この大突起よりも小径で高さが若
    干高い小突起とを適宜間隔で交互に配設し、一方、防振
    板下面には、前記上面の大突起に対応する位置に前記小
    突起と同様の小突起を配設し、前記上面の小突起に対応
    する位置に前記大突起と同様の大突起を配設すると共
    に、前記上下面の大突起、小突起それぞれの先端面には
    吸盤状の吸着凹部を設けたことを特徴とする防振具。
  2. 【請求項2】 防振板の中央には、防振板自身を被設置
    部に締結固定するためのボルト等の締結部材を貫挿させ
    る長円状もしくは楕円状の貫通孔を開穿形成してある請
    求項1記載の防振具。
  3. 【請求項3】 防振板、大突起、小突起は、振動を通す
    柔軟なエチレンプロピレンジエンモノマーゴム(EPD
    M)等の合成ゴムで一体成形して成る請求項1または2
    記載の防振具。
  4. 【請求項4】 防振板は、建築の際の布基礎と土台との
    間に介設されるものとした請求項1乃至3のいずれか記
    載の防振具。
  5. 【請求項5】 防振板の外郭形状は、被設置部の形状に
    対応すべく三角形・正方形・長方形・多角形・円形等に
    形成してある請求項1乃至4のいずれか記載の防振具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007026418A1 (ja) * 2005-08-31 2007-03-08 Tsutomu Kuwata 免震・制震装置

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