JPH08152045A - 構造物用防振装置 - Google Patents
構造物用防振装置Info
- Publication number
- JPH08152045A JPH08152045A JP29652094A JP29652094A JPH08152045A JP H08152045 A JPH08152045 A JP H08152045A JP 29652094 A JP29652094 A JP 29652094A JP 29652094 A JP29652094 A JP 29652094A JP H08152045 A JPH08152045 A JP H08152045A
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- Japan
- Prior art keywords
- damping
- vibration
- coil spring
- damping device
- amplitude
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- Pending
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- Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)
- Vibration Prevention Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 耐久性が大きく、かつ、振幅の大小に関係な
く減衰効果が優れた防振装置を提供すること。 【構成】 高減衰ゴム４からなる減衰装置とコイルばね
１とを上下の各基板１の間に挟むように設けることによ
って、コイルばねの耐久性と高減衰ゴムからなる優れた
減衰効果を奏する構造物用防振装置。
く減衰効果が優れた防振装置を提供すること。 【構成】 高減衰ゴム４からなる減衰装置とコイルばね
１とを上下の各基板１の間に挟むように設けることによ
って、コイルばねの耐久性と高減衰ゴムからなる優れた
減衰効果を奏する構造物用防振装置。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、外部からの振動、例え
ば交通による振動、機械から発生する振動、土木建築工
事等によって起る振動等を機械や構造物に伝わらないよ
うにする防振装置に関する。
ば交通による振動、機械から発生する振動、土木建築工
事等によって起る振動等を機械や構造物に伝わらないよ
うにする防振装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】構造物を地震から絶縁するには積層ゴム
型式の免震装置が一般に用いられている。日本国内では
地震以外の振動入力に対する防振装置が用いられている
実績が見当らない。しかし、海外では、地震の影響はな
いが、地震以外の振動入力に対する防振装置が用いられ
ており、それ等の装置としてコイルばねと粘性減衰装置
を併用した型式、防振ゴムを用いた構造物用防振装置が
用いられている。構造物等に作用する地震以外の振動入
力は、上下、水平方向の成分が同時に発生する場合が多
く、しかも振動数は数Ｈｚ〜数十Ｈｚ程度である。した
がって、上記海外の例では、防振ばねのばね定数を小さ
くする必要があるため、コイルばねを使用している例が
多い。しかし、コイルばねは減衰作用が極めて小さいの
で別に減衰装置を併用している。この減衰装置としては
ショックアブソーバや粘性ダンパが用いられている例が
多い。
型式の免震装置が一般に用いられている。日本国内では
地震以外の振動入力に対する防振装置が用いられている
実績が見当らない。しかし、海外では、地震の影響はな
いが、地震以外の振動入力に対する防振装置が用いられ
ており、それ等の装置としてコイルばねと粘性減衰装置
を併用した型式、防振ゴムを用いた構造物用防振装置が
用いられている。構造物等に作用する地震以外の振動入
力は、上下、水平方向の成分が同時に発生する場合が多
く、しかも振動数は数Ｈｚ〜数十Ｈｚ程度である。した
がって、上記海外の例では、防振ばねのばね定数を小さ
くする必要があるため、コイルばねを使用している例が
多い。しかし、コイルばねは減衰作用が極めて小さいの
で別に減衰装置を併用している。この減衰装置としては
ショックアブソーバや粘性ダンパが用いられている例が
多い。
【０００３】しかし、ショックアブソーバは振幅が小さ
い時はあまり効果がない。粘性ダンパは大振幅の時には
粘度を大きくする必要があるために必然的に可成り固い
粘性体にしなければならない。その結果、振動が作用し
た際に、粘性体に亀裂や溝が生じて安定な減衰性能を得
ることができないという欠点がある。
い時はあまり効果がない。粘性ダンパは大振幅の時には
粘度を大きくする必要があるために必然的に可成り固い
粘性体にしなければならない。その結果、振動が作用し
た際に、粘性体に亀裂や溝が生じて安定な減衰性能を得
ることができないという欠点がある。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、耐久性の大
きいコイルばねを用い、かつ、振幅の小さい時も振幅が
大きいときも減衰効果の大きい減衰装置を備えた防振装
置を提供しようとするものである。
きいコイルばねを用い、かつ、振幅の小さい時も振幅が
大きいときも減衰効果の大きい減衰装置を備えた防振装
置を提供しようとするものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の構成は、高減衰ゴムからなる減衰装置とコイ
ルばねとを有する構造物用防振装置である。すなわち、
防振ばねとしては、ばね定数が小さいコイルばねを用
い、減衰装置として内部摩擦を利用する高減衰ゴムを用
いた防振装置である。コイルばねと減衰装置を一つのユ
ニットに備えておくと一層便利である。
の本発明の構成は、高減衰ゴムからなる減衰装置とコイ
ルばねとを有する構造物用防振装置である。すなわち、
防振ばねとしては、ばね定数が小さいコイルばねを用
い、減衰装置として内部摩擦を利用する高減衰ゴムを用
いた防振装置である。コイルばねと減衰装置を一つのユ
ニットに備えておくと一層便利である。
【０００６】高減衰ゴムの内部摩擦力は減衰装置として
利用した場合には良い方向の振幅依存性を有するのでこ
れを減衰装置として用いると振動の振幅が小さい場合で
も振幅が大きい場合でも安定した減衰性能を得ることが
できる。しかし、高減衰ゴム単体で荷重支持した場合、
いわゆるヘタリ等の現象が起って性能が低下し、耐久性
に欠ける。これに対して、コイルばねは耐久性が大きい
が、単体では減衰作用がない。したがって、コイルばね
と高減衰ゴムを組み合せた本発明の防振装置は耐久性が
大きく、かつ、振幅が小さい場合から大きい場合まで優
れた防振効果を奏することができる。
利用した場合には良い方向の振幅依存性を有するのでこ
れを減衰装置として用いると振動の振幅が小さい場合で
も振幅が大きい場合でも安定した減衰性能を得ることが
できる。しかし、高減衰ゴム単体で荷重支持した場合、
いわゆるヘタリ等の現象が起って性能が低下し、耐久性
に欠ける。これに対して、コイルばねは耐久性が大きい
が、単体では減衰作用がない。したがって、コイルばね
と高減衰ゴムを組み合せた本発明の防振装置は耐久性が
大きく、かつ、振幅が小さい場合から大きい場合まで優
れた防振効果を奏することができる。
【０００７】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。 実施例１ 図１および図２に示したものは防振用コイルばねと減衰
装置とを別に配置した防振装置である。図１ａは平面
図、図１ｂは搬入時固定治具の断面の説明図、図１ｃは
高減衰ゴムを利用した減衰装置の説明図であり、図２は
図１の側断面図である。この実施例は図１ａの平面図お
よび図２の説明図に示すように上下の二枚の基板１の間
に、防振用コイルばね２と高減衰ゴム４を挟むように配
置した防振装置である。
する。 実施例１ 図１および図２に示したものは防振用コイルばねと減衰
装置とを別に配置した防振装置である。図１ａは平面
図、図１ｂは搬入時固定治具の断面の説明図、図１ｃは
高減衰ゴムを利用した減衰装置の説明図であり、図２は
図１の側断面図である。この実施例は図１ａの平面図お
よび図２の説明図に示すように上下の二枚の基板１の間
に、防振用コイルばね２と高減衰ゴム４を挟むように配
置した防振装置である。
【０００８】この装置では基板１の中央部に防振用コイ
ルばねを複数個配置し、基板１の四隅に、減衰装置を図
の横方向と縦方向に作用するように取付けてある。この
減衰装置は図１ｃに示すように、上側の基板１と下側の
基板１にそれぞれ取付けた取付金具５で高減衰ゴム４を
挟むような構造になっている。本発明の防振装置はその
防振用コイルばね２の周辺部に搬入時固定治具３を備え
ており、搬入据付時には装置全体を一緒にハンドリング
出来るので、設置が容易にできる。また、機械荷重が掛
かるとコイルばねが撓むので固定治具３はそのままの状
態でも使用出来る。このように取付けられた減衰装置の
作用は、水平方向は高減衰ゴムの圧縮方向の減衰作用に
基づき、垂直方向は高減衰ゴムのせん断方向の減衰作用
に基づく。
ルばねを複数個配置し、基板１の四隅に、減衰装置を図
の横方向と縦方向に作用するように取付けてある。この
減衰装置は図１ｃに示すように、上側の基板１と下側の
基板１にそれぞれ取付けた取付金具５で高減衰ゴム４を
挟むような構造になっている。本発明の防振装置はその
防振用コイルばね２の周辺部に搬入時固定治具３を備え
ており、搬入据付時には装置全体を一緒にハンドリング
出来るので、設置が容易にできる。また、機械荷重が掛
かるとコイルばねが撓むので固定治具３はそのままの状
態でも使用出来る。このように取付けられた減衰装置の
作用は、水平方向は高減衰ゴムの圧縮方向の減衰作用に
基づき、垂直方向は高減衰ゴムのせん断方向の減衰作用
に基づく。
【０００９】実施例２ 図３および図４に示したものは減衰装置４の周囲に防振
用コイルばね２を配置したユニット型の防振装置であ
る。図３は平面図、図４は図３のＡＡ線断面図である。
このユニットの例では機械取付治具７で間隔を空けて組
立てられた二層の基板１からなる上板と一枚の基板１か
らなる下板との間に防振用コイルばね２を三個づつ二列
に並べ、中心部に高減衰ゴム４を用いた減衰装置を並列
に配置したユニット型の装置である。
用コイルばね２を配置したユニット型の防振装置であ
る。図３は平面図、図４は図３のＡＡ線断面図である。
このユニットの例では機械取付治具７で間隔を空けて組
立てられた二層の基板１からなる上板と一枚の基板１か
らなる下板との間に防振用コイルばね２を三個づつ二列
に並べ、中心部に高減衰ゴム４を用いた減衰装置を並列
に配置したユニット型の装置である。
【００１０】このユニットも搬入時固定治具３を備えて
おり、搬入据付時には装置全体を一緒にハンドリング出
来るので、設置が容易にできる。このユニットの中心部
に配置した高減衰ゴムは縦方向の振動を圧縮方向の減衰
作用により減衰し、横方向の振動をせん断方向の減衰作
用により減衰する。この装置は、基板１と防振用コイル
ばね２と高減衰ゴム４とが一つのユニットになっている
ので搬入、据え付けが容易である。
おり、搬入据付時には装置全体を一緒にハンドリング出
来るので、設置が容易にできる。このユニットの中心部
に配置した高減衰ゴムは縦方向の振動を圧縮方向の減衰
作用により減衰し、横方向の振動をせん断方向の減衰作
用により減衰する。この装置は、基板１と防振用コイル
ばね２と高減衰ゴム４とが一つのユニットになっている
ので搬入、据え付けが容易である。
【００１１】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明の防振装
置は、コイルばねの有する耐久性と高減衰ゴムの優れた
減衰作用を有するので構造物用防振装置として優れた効
果を奏するものである。
置は、コイルばねの有する耐久性と高減衰ゴムの優れた
減衰作用を有するので構造物用防振装置として優れた効
果を奏するものである。
【図１】本発明の一具体例（別置型）の説明図、ａは平
面図、ｂは搬入固定治具の説明図、ｃは減衰装置の説明
図。
面図、ｂは搬入固定治具の説明図、ｃは減衰装置の説明
図。
【図２】図１の側断面図。
【図３】本発明の一具体例（ユニット型）の平面図。
【図４】図３のＡＡ線断面図。
１ 基板 ２ 防振用コイルばね ３ 搬入時固定治具 ４ 高減衰ゴム ５ 取付金具 ７ 機械取付治具
Claims (2)
- 【請求項１】 高減衰ゴムからなる減衰装置とコイルば
ねとを有することを特徴とする構造物用防振装置。 - 【請求項２】 高減衰ゴムからなる減衰装置とコイルば
ねとが同一のユニットに備えられていることを特徴とす
る請求項１記載の構造物用防振装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29652094A JPH08152045A (ja) | 1994-11-30 | 1994-11-30 | 構造物用防振装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29652094A JPH08152045A (ja) | 1994-11-30 | 1994-11-30 | 構造物用防振装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08152045A true JPH08152045A (ja) | 1996-06-11 |
Family
ID=17834604
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP29652094A Pending JPH08152045A (ja) | 1994-11-30 | 1994-11-30 | 構造物用防振装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08152045A (ja) |
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003020645A (ja) * | 2001-07-09 | 2003-01-24 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | 免震杭の構造 |
| KR101245107B1 (ko) * | 2010-10-05 | 2013-03-18 | 유니슨이테크 주식회사 | 구조물용 방진장치 |
| CN103643749A (zh) * | 2013-12-13 | 2014-03-19 | 刘浩琳 | 组合式高层建筑隔震支座 |
| JP2014080997A (ja) * | 2012-10-15 | 2014-05-08 | Seiko Seisakusho:Kk | 制振ダンパー |
| CN103953063A (zh) * | 2014-05-12 | 2014-07-30 | 中机中联工程有限公司 | 车用发动机试验台架基础 |
| CN105134872A (zh) * | 2015-06-19 | 2015-12-09 | 苏州亚思科精密数控有限公司 | 一种大型机床减震装置 |
| CN105156578A (zh) * | 2015-10-08 | 2015-12-16 | 无锡圣丰建筑新材料有限公司 | 竖向可调式调频质量阻尼器 |
| CN105253832A (zh) * | 2015-11-17 | 2016-01-20 | 苏州市汉诺威升降台有限公司 | 一种具有减震功能的高空作业平台 |
| CN110206182A (zh) * | 2019-06-20 | 2019-09-06 | 海南大学 | 一种自复位剪切钢板阻尼器 |
-
1994
- 1994-11-30 JP JP29652094A patent/JPH08152045A/ja active Pending
Cited By (11)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003020645A (ja) * | 2001-07-09 | 2003-01-24 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | 免震杭の構造 |
| KR101245107B1 (ko) * | 2010-10-05 | 2013-03-18 | 유니슨이테크 주식회사 | 구조물용 방진장치 |
| JP2014080997A (ja) * | 2012-10-15 | 2014-05-08 | Seiko Seisakusho:Kk | 制振ダンパー |
| CN103643749A (zh) * | 2013-12-13 | 2014-03-19 | 刘浩琳 | 组合式高层建筑隔震支座 |
| CN103643749B (zh) * | 2013-12-13 | 2016-03-23 | 刘浩琳 | 组合式高层建筑隔震支座 |
| CN103953063A (zh) * | 2014-05-12 | 2014-07-30 | 中机中联工程有限公司 | 车用发动机试验台架基础 |
| CN103953063B (zh) * | 2014-05-12 | 2015-12-02 | 中机中联工程有限公司 | 车用发动机试验台架基础 |
| CN105134872A (zh) * | 2015-06-19 | 2015-12-09 | 苏州亚思科精密数控有限公司 | 一种大型机床减震装置 |
| CN105156578A (zh) * | 2015-10-08 | 2015-12-16 | 无锡圣丰建筑新材料有限公司 | 竖向可调式调频质量阻尼器 |
| CN105253832A (zh) * | 2015-11-17 | 2016-01-20 | 苏州市汉诺威升降台有限公司 | 一种具有减震功能的高空作业平台 |
| CN110206182A (zh) * | 2019-06-20 | 2019-09-06 | 海南大学 | 一种自复位剪切钢板阻尼器 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20000529 |