JPH09226473A - 音響製品の振動防止取付構造 - Google Patents

音響製品の振動防止取付構造

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JPH09226473A
JPH09226473A JP8069223A JP6922396A JPH09226473A JP H09226473 A JPH09226473 A JP H09226473A JP 8069223 A JP8069223 A JP 8069223A JP 6922396 A JP6922396 A JP 6922396A JP H09226473 A JPH09226473 A JP H09226473A
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JP
Japan
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vibration
karaoke device
shock
acoustic product
elastic member
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JP8069223A
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Inventor
Tsugio Okamoto
次男 岡本
Osamu Nishimura
修 西村
Yoshinobu Naito
芳信 内藤
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EKUSHINGU KK
Brother Industries Ltd
Xing Inc
Original Assignee
EKUSHINGU KK
Brother Industries Ltd
Xing Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 前後左右の衝撃振動をハードディスク等を内
蔵する音響製品にも影響しない程度に和らげ、衝撃吸収
台も含めた音響製品の収容面積をできるだけ小さくする
こと。 【解決手段】 衝撃及び振動を受ける車両架台に通信カ
ラオケ装置1を取り付ける音響製品の振動防止取付構造
において、前記通信カラオケ装置1の下部にあって、前
記通信カラオケ装置1の重量を受ける圧縮バネ3aと、
前記通信カラオケ装置1の左右側面にあって、前記通信
カラオケ装置1を左右側面から支持する圧縮バネ3b
と、前記通信カラオケ装置1の前後面にあって、前記通
信カラオケ装置1を前後面から支持する圧縮バネ3c、
を取り付けることにより、通信カラオケ装置1の受ける
衝撃振動の緩和と省スペース化をはかる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、LDプレーヤ、C
Dプレーヤあるいはハードディスクを備えるカラオケ装
置などの音響製品を、乗用車や観光バスなどの車両に搭
載する場合の振動防止用取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】乗用車や観光バスなどの車両にLDプレ
ーヤ、CDプレーヤあるいはカラオケ装置などの音響製
品を搭載する場合、当然走行時には路面の影響及び走行
速度の加減速等により、音響製品にも振動及び衝撃が加
わる。市バス等においては、走行時に生まれる衝撃の瞬
間加速度は2Gにもなるが、観光バス等においては、乗
客に振動をできるだけ伝えないよう設計され、十分なサ
スペンションが取り付けられているため、走行時に生ま
れる衝撃は、加速度で0.4G、振動は100〜200
Hz程度である。しかしながら、この場合でも音響製品
にはシビアな環境となるため、そのまま音響機器を搭載
した場合には音飛び等の問題が発生する。
【0003】音響製品にもいろいろあり、LDプレー
ヤ、CDプレーヤあるいはそれらを応用したカラオケ装
置等は、LD等に対して一定の間隔を保った光学素子ヘ
ッドによってデータを読み取る光学読取方式により、直
接記憶媒体に触れずに読み取るため、車の振動によって
LD等の記憶媒体を破損するような事はない。しかし、
振動が発生すると、読取位置から光学素子ヘッドの位置
がずれる事による音飛びが起こる。ただ、現在音飛びに
対してはメモリバックアップ等のソフト的な対応により
あまり問題とはなっていない。
【0004】例えば観光バスに搭載されるLDタイプの
カラオケ装置においては、音響製品に伝わる振動及び衝
撃を緩和する方法として、これまで衝撃吸収用のバネ部
材で下側から支持するか、または上側からバネ部材で吊
す方法で衝撃及び振動を緩和する方法が採られている。
具体的には図8に音響製品をバネ部材で下側から支持す
る方法を示す。LD光学読取装置を内臓するLDカラオ
ケ装置101は4本のゴム足101aを介して載置台1
02に固定されている。載置台102は前後に2本づつ
合計4本の、一端を支持台104に固定された圧縮バネ
103の他端によって支持される。また、支持台104
は設置部105に固定されている。それにより、LDカ
ラオケ装置101を下部から4本の圧縮バネ103によ
り支持すると同時に、この圧縮バネ103の伸縮によっ
て設置部105に伝わる衝撃振動を緩和しようとするも
のである。
【0005】次に図9はLDカラオケ装置101を4本
のゴム足101aを介して吊り下げ台106に固定し、
吊り下げ台106は上部から前後に2本づつ合計4本の
引っ張りバネ107の一端により吊り下げ支持されてい
る。4本の引っ張りバネ107の他端は支持台108に
固定されていて、支持台108は設置部109にしっか
り固定されている。それにより、LDカラオケ装置10
1を上部から4本の引っ張りバネ107により釣り下げ
支持すると同時に、この引っ張りバネ107の伸縮によ
って設置部109に伝わる衝撃振動を緩和しようという
ものである。
【0006】このようなバネ部材に支持される方法よっ
て、観光バスの走行時に生まれる衝撃振動の加速度は、
実測値では上下方向に0.29G、観光バスの進行方向
に対して直角方向である左右方向に0.11G、進行方
向に対して前後方向に0.06G程度になり、振動数に
ついても5〜20Hzと約1/20程度に軽減するた
め、音飛び等に関する問題はかなり改善される。
【0007】一方、業務用に使用されるカラオケ装置
は、最近は通信カラオケと呼ばれる大容量のハードディ
スクを記憶媒体とし、電話回線より随時新曲を補充でき
る機能を備えたものが主流となってきた。この装置は、
その曲数の多さと新曲を手軽に補充できると言う理由か
ら、現在急速に普及している。また、同様の理由から車
載するカラオケ装置にも通信カラオケ装置を、との動き
もでてきている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
カラオケ装置を車載するに当たっては以下のような問題
があった。 (1)設置部105や設置部109に衝撃振動が加わる
と、純粋な上下のみの場合であればLDカラオケ装置1
01は前後左右には振れず、上下のみの振動となるが、
実際には走行中の衝撃振動であるために、純粋な上下の
みの衝撃振動というものはほとんどない。前後左右も含
めた複合的な上下衝撃振動であり、図8、9では例えば
LDカラオケ装置101は1点鎖線のように振動するこ
とになる。すなわちこれまでの振動吸収台は下方のみま
たは上方のみからの支持であり、それ以外からは支持し
ていないため前後左右から加わる衝撃振動に対してはど
うしても振動吸収台の変化量が大きくなる欠点があり、
このためにこうした振動をしても収納壁面に触れないよ
うに収納容積を余裕をもって大きくすることが必要であ
った。一方、観光バス等においてはカラオケ装置を搭載
できるスペースは限られている。従って、車載するため
には、より装置を小さくして無駄なスペースが省かれた
音響製品の振動防止取付構造が切望されていた。
【0009】(2)LDを記憶媒体としたLDカラオケ
装置等は、光学素子ヘッドを直接ディスク面に触れさせ
る必要がないため、衝撃振動でLDを破損する危険がほ
とんどないうえ、メモリバックアップ等のソフト的な対
応で音飛びを防げるため、振動衝撃に強い。よって、車
載には適しているといえる。しかし、LDカラオケ装置
等はその収納スペースの割に曲数が少なく、またある程
度曲数がないとLDを造ることが出来ないなどの理由の
ため、新曲の補充サイクルが年に1、2回となってしま
うので、古い曲ばかりで曲数も少ないという問題点を抱
えている。
【0010】一方、ハードディスクを記憶媒体とした通
信カラオケ装置は、記憶できる曲数も多く新曲補充のサ
イクル早い。しかし、内蔵するハードディスク内の記憶
用磁気ディスクに磁気ヘッドを微小間隔で保持して情報
を読み込んでいる。この様なハードディスク読取装置の
構造上、衝撃振動によってハードディスク表面を破損す
る危険性もあり、衝撃振動に対してはLDカラオケ装置
よりもハードディスクを記憶媒体とした通信カラオケ装
置の方がはるかに弱いので、車載には適さない。
【0011】本発明は上述した問題点を解決するために
なされたものであり、音響製品の下部、左右側面、また
は前記と併せて前後面の全体、もしくは部分的に、衝撃
吸収材で覆うことによって、前後左右の衝撃振動をハー
ドディスク等にも影響しない程度に和らげ、衝撃吸収台
も含めた音響製品の収納容積をできるだけ小さくするこ
とを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の音響製品の振動防止取付構造は、次のような
構成を持っている。 (1)衝撃及び振動を受ける架台に音響製品を取り付け
る音響製品の振動防止取付構造であって、前記音響製品
の下部または上部にあって、前記音響製品の重量を受け
る重量支持弾性部材と、前記音響製品の左右側面及び前
後面にあって、前記音響製品の左右側面及び前後面を支
持する側面弾性部材とを有することを特徴とする。 (2)また、音響製品の振動防止取付構造は、(1)の
構造において前記側面弾性部材のバネ係数が、前記重量
支持弾性部材のバネ係数の1/10から1/2であるこ
とを特徴とする。
【0013】(3)また、音響製品の振動防止取付構造
は、(1)の構造において前記重量支持弾性部材と前記
側面弾性部材とが、内部に流体が充填された流体バッグ
であることを特徴とする。 (4)また、音響製品の振動防止取付構造は、(1)の
構造において前記重量支持弾性部材と前記側面弾性部材
とが、ウレタンフォームなどのクッション材であること
を特徴とする。 (5)また、(1)及至(4)のいずれか一つの構造に
おいて、前記音響製品がハードディスクを含む通信カラ
オケ装置であって、架台が車両架台であることを特徴と
する音響製品の振動防止取付構造。
【0014】上述の構造を採用することで、前後方向に
ある衝撃吸収用部材により前後方向の衝撃振動は緩和さ
れ、また左右方向にある衝撃吸収用部材により左右方向
の衝撃振動は緩和さる。これによって、全体的な衝撃振
動が緩和されて、ハードディスクを内蔵するカラオケ装
置の観光バス等への車載が可能となる。また、衝撃吸収
用部材を前後、左右方向にも取り付けることによって、
左右側面及び前後面に相当の間隔を取る必要がなくなる
ので、音響製品の収納容積を小さくすることができる。
【0015】実験によれば、衝撃吸収材が弾性部材であ
る場合、側面支持弾性部材のバネ係数は重量支持弾性部
材のバネ係数の1/10から1/2程度であることが望
ましいことが分かっている。1/10より弱いと、大き
な衝撃を吸収しきれない場合があり、1/2より強い
と、振動吸収効果が悪く、あまり弾性部材を付ける意味
が無くなってしまうからである。振動数がもっともよく
抑えられ、衝撃吸収効果も高いのは、側面支持弾性部材
のバネ係数が重量支持弾性部材のバネ係数の1/5程度
であることも実験から分かっている。
【0016】衝撃吸収材が流体バッグである場合、流体
バッグ内に充填する流体はその取扱易さからエアを用い
るのが望ましい。水のような液体を用いると、流体バッ
グの破損等の理由で内容物が流出した場合に問題となる
ためである。流体バッグの内容物にエアを採用した場合
は、必要であれば車載されているコンプレッサーを用
い、随時圧力を調整することにより、望ましい圧力を常
に保つことができる。衝撃吸収材がウレタンフォームの
ようなクッション材の場合、発泡密度を側面と下面で変
えるか、あるいは任意の空孔を設けることによって変え
ることができ、最適の吸収条件を揃えることが容易にで
きる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1及び図2は、本発明の説明の
第1の実施の形態の音響製品の振動防止取付構造を説明
するもので、衝撃吸収材として圧縮バネを用いたもので
ある。図1は平面図、図2は正面図である。ここでいう
音響製品は図7に示したハードディスクを記憶装置とし
て内蔵した通信カラオケ装置のことである。この通信カ
ラオケ装置1は前述の通りハードディスクを内蔵するた
め振動に弱い。以下にその通信カラオケ装置1の構造に
ついての説明を行う。
【0018】図7は通信カラオケ装置1の構成を示すブ
ロック図である。図7に示す通り通信カラオケ装置等は
各種制御処理を行うコマンダ10を核として構成され、
このコマンダ10に、映像データ再生ディスクを再生す
るディスクプレーヤ30、演奏データを増幅すると共
に、演奏データと後述するマイク31から入力された歌
唱データをミキシングして音声データとするアンプミキ
サ32、アンプミキサ32から入力された音声データを
外部に出力するスピーカ33、利用者が歌唱データを入
力するマイク31、映像データが表示されるモニタテレ
ビ34から構成されている。
【0019】次にコマンダ10の内部構成についてさら
に説明する。図7に示す通り、コマンダ10はコントロ
ーラ11、操作パネル12、シリアル入出力回路(SI
O)13、モデム15、ハードディスク16、MIDI
音源17、ビデオミキサ18等より構成されている。コ
ントローラ11は、コマンダ10を制御するためのマイ
クロコンピュータであり、利用者により曲が選択された
場合、その曲に予め付されている映像ジャンルをディス
クプレーヤ30に送信したり、曲の演奏が進行されるの
に応じてハードディスク16から曲データ(演奏データ
及び歌詞データ)を読みだし、MIDI音源17へ演奏
データを、ビデオミキサ18へ歌詞データを送信する等
の制御を行う。操作パネル12は、利用者が、任意の曲
を選択、演奏音の音程の調整、演奏と歌との音量のバラ
ンスの調整、その他、エコー、音量、トーンなど各種調
整を行うための操作パネルである。また、操作パネル1
2に対しては、リモコン12aが備えられており、利用
者は遠隔操作によって選曲等を行うことができる。
【0020】シリアル入出力回線(SIO)13はシリ
アル通信回線14を介して選択された曲に付された映像
ジャンルをディスクプレーヤ30に送信するためのイン
ターフェイス回路である。本実施例では、RS232C
ケーブルを用いている。モデム15は、電話回線を介し
て送られてくる曲データを受信したり、どの様な曲が演
奏されているかといった情報を外部へ送信したりする
際、通信路を通して伝送される信号の変調及び復調を行
う変復調装置である。本実施例に係る通信カラオケ装置
では、常に最新の曲を備えている状態を維持するため、
電話回線にて新曲のデータが図示しないホストコンピュ
ータからモデム15を介してコマンダ10に送信されハ
ードディスク16に格納される。このときハードディス
ク16のメモリが満杯の時は、使用頻度の低い曲を排除
して新曲を記憶している。
【0021】上述した構造の通信カラオケ装置1は4本
のゴム足1aを介して載置台2に載せて固定され、この
載置台2は支持台4に対して下面より4個の圧縮バネ3
aで、また両側面もやはり4個の圧縮バネ3b、前後面
にさらに4個の圧縮バネ3cで支持する。この圧縮バネ
3a、3b、3cは載置台2及び支持台4に確実に固定
されている。圧縮バネ3b、3cのバネ係数は本体の重
量を保持する必要がないこともあり、圧縮バネ3aのバ
ネ係数の1/10から1/2程度でよい。従来のように
下面のみを圧縮バネ3aで支える場合でも、上下だけで
なく前後、左右に発生する振動衝撃を吸収することは可
能なのだが、前述した通りに振れが大きくなりたくさん
のスペースを必要とするうえに、通信カラオケ装置1に
対する振動防止取付構造としては振動衝撃の吸収が不十
分である。特に、車の急ブレーキ、急発進、急カーブを
曲がる際に発生する横Gや、悪路での走行時には、発生
する衝撃振動が車載されている通信カラオケ装置1に著
しい影響を与える可能性がある。そのため車の進行方向
に対して直角方向である左右方向と、車の進行方向であ
る前後にもバネを取り付けることによって、振動衝撃の
吸収率をあげ、その音響製品の振動防止取付構造の収納
スペースも抑えることができる。
【0022】前記のバネ係数であるが、通信カラオケ装
置1の重量が16kg程度であり、下面を支える圧縮バ
ネ3aはその重量を支えるだけのバネ係数が必要であ
る。また圧縮バネ3aと圧縮バネ3b、3cは当然相互
作用し合うので、ある程度の調整が必要である。実験よ
り求められた加速度とバネ係数の関係によると、通信カ
ラオケ装置1を車載するには、圧縮バネ3b、3cと圧
縮バネ3aのバネ係数の比が1/10から1/2の間に
あることが望ましい。バネ係数が1/10よりも弱くな
ると急な衝撃を吸収しきれず、バネ係数が1/2よりも
強くなると、かえって側面に圧縮バネ3b、3cを付け
る意味が無くなってしまうからである。実験値より、圧
縮バネ3b、3cの圧縮バネ3aに対するバネ係数は1
/5程度がベストであることが判っている。この実験
は、本実施の形態の通信カラオケ装置の振動防止取付構
造により、実際に観光バスに通信カラオケ装置を登載
し、高速道路等の実際の観光バスルートを通って衝撃値
及び振動値を実測したものである。
【0023】また載置台2についてであるが、図には明
示していないが載置台2への通信カラオケ装置1の固定
は、通信カラオケ装置1を簡単に着脱でき、確実に固定
することのできる保持機構により行われる。上述した音
響製品の振動防止取付構造よって、従来の装置下部から
圧縮バネで支持していた方式に比べて、側面からも圧縮
バネ3b、3cで支持しているために、振動及び衝撃が
加わっても装置が斜めに傾く量は少なくなる。また、装
置の前後面方向に振動及び衝撃が加わった場合でも側面
に取り付けた圧縮バネによって装置の振幅を抑えること
ができる。また載置台2の保持機構により、通信カラオ
ケ装置1への新曲補充等のメンテナンスが簡単になり、
かつ、音響製品の振動防止取付構造の機能を充分に活か
すことが可能となる。なお、通信カラオケ装置1の前面
には操作パネル12があり、後面には配線等があるため
に、操作性、収納方法、放熱効果なども考慮して、支持
台4及び載置台2の前後面の一部が、通信カラオケ装置
1の全体が見えるようにカットされている。
【0024】本実施の形態の衝撃吸収材に弾性部材を用
いた例によれば、圧縮性バネ3a、3b、3cで下面だ
けでなく、左右側面及び前後面を支持することにより、
車の進行方向に対して前後方向及び左右方向の衝撃振動
が軽減され、左右側面及び前後にも相当の間隔をとる必
要がなくなったので、それによってハードディスク16
を記憶媒体として内蔵する通信カラオケ装置1の車載が
可能となり、車載する通信カラオケ装置1の振動防止取
付構造のスペースが少なくて済む効果がある。
【0025】次に前記とは別の衝撃吸収材を用いた、第
2の実施の形態について説明する。図3及び図4は衝撃
吸収材に内部に流体を充填した流体バッグ6を用いた実
施例である。図3は平面図、図4は正面図である。通信
カラオケ装置1を4本のゴム足1aを介して載置台5に
載せて固定し、この載置台5は流体バッグ6を敷き詰め
た支持台4に流体バッグ6を介して固定する。また、図
には明示していないが、載置台5への通信カラオケ装置
1の固定は、バネを衝撃吸収材に用いたときと同じよう
な、簡単に着脱でき確実に固定できる保持機構による。
もちろん載置台5は流体バッグ6に固定されている必要
がある。
【0026】流体バッグ6に充填する流体はエアのこと
を指す。充填する流体はエア以外でも構わないのだが、
流体バッグ6の破損、あるいは、縫目からの流出が確実
に防げない以上、車内が汚染されるような流体では問題
となるためである。また、流体バッグ6に充填する流体
にエアを用いた場合は、手軽に扱える上に、コストもか
からず、通常空調用に車載されるコンプレッサー等を利
用して、圧力を随時調整してやることも可能になるなど
の利点がある。現在、実際に乗用車に搭乗者保護のため
に広くエアーバッグが用いられているようになってきて
おり、その性能は搭乗者以外の音響製品等の衝撃吸収用
として充分活用することができる。
【0027】また、第1実施形態例のようにバネを用い
ない分だけ構造が単純化され、衝撃吸収材に圧縮バネを
用いるよりも流体バッグ6を用いた方が、構造的にあら
ゆる方向の衝撃振動に対応できる等の利点もある。流体
バッグ6は下側と側面の部分に分けて製作し、圧力を変
えて通信カラオケ装置1を支持するということも可能で
あるし、一体で製作することにより、製品の形状はその
通信カラオケ装置1の重さによって馴染ませることも可
能である。なお、第1実施形態例と同様に、通信カラオ
ケ装置1の前面には操作パネル12があり、後面には配
線等があるために、操作性、収納方法、放熱効果なども
考慮して、支持台4及び載置台5の前後面の一部が、通
信カラオケ装置1の全体が見えるようにカットされてい
る。
【0028】本実施の形態の衝撃吸収材に流体バッグ6
を用いた例によれば、流体バッグ6で下面及び左右側面
及び前後面を支持することにより、第1の実施例である
圧縮バネ3a、3b、3cによって支持する場合より
も、あらゆる方向の振動に柔軟に対応でき、車の進行方
向に対して前後方向及び左右方向の衝撃振動が軽減さ
れ、左右側面及び前後にも相当の間隔をとる必要がなく
なったので、それによってハードディスク16を記憶媒
体として内蔵する通信カラオケ装置1の車載が可能とな
り、車載する通信カラオケ装置1の振動防止取付構造の
スペースが少なくて済む効果がある。
【0029】次に前記とは別の衝撃吸収材を用いた第3
の実施の形態を説明する。図5及び図6は衝撃吸収材に
ウレタンフォームなどのクッション材8を用いた実施例
である。図5は平面図、図6は正面図である。通信カラ
オケ装置1を4本のゴム足1aを介して載置台7に固定
し、載置台7の下部並びに側面にそれぞれ一様なクッシ
ョン材8を敷く。クッション材8は支持台4に固定す
る。その場合、やはり載置台7とクッション材8のその
衝撃吸収の性能を損なわない程度に確実に固定する必要
がある。また、前述した理由により、載置台7への通信
カラオケ装置1の固定は、衝撃吸収材にバネを用いたと
きと同じように、通信カラオケ装置1を簡単に着脱でき
確実に固定できる保持機構による。なお、第1実施形態
例と同様に、通信カラオケ装置1の前面には操作パネル
12があり、後面には配線等があるために、操作性、収
納方法、放熱効果なども考慮して、支持台4及び載置台
7の前後面の一部が、通信カラオケ装置1の全体が見え
るようにカットされている。
【0030】クッション材8の材料となるウレタンフォ
ームは、発泡密度等を変えたり、空孔を設ける等の方法
により、圧力を調整したりすることが容易に可能であ
る。よって、下面と側面でその発泡密度を変えてやり、
より効果的な発泡密度の比で通信カラオケ装置1を支持
してやることができる。構造も、バネを用いる場合と比
べウレタンフォームなどを用いたクッション材8を用い
た方が、部品点数が減少し、単純になるため、コストの
削減にもつながる。また、流体バッグ6と比べても、形
状が変わりにくいために扱い易い。また、流体バッグ等
に起こりうる流体を閉じ込めておくための袋の破損や、
縫目からの内容物の流出等の事故がないなどの利点があ
る。
【0031】本実施の形態の衝撃吸収材にクッション材
8を用いた例によれば、クッション材8で下面及び左右
側面及び前後面を支持することにより、第2の実施例で
ある流体バッグ6によって支持する場合よりも、加工や
扱いが容易である上に、あらゆる方向の振動に柔軟に対
応でき、車の進行方向に対して前後方向及び左右方向の
衝撃振動が軽減され、左右側面及び前後にも相当の間隔
をとる必要がなくなったので、それによってハードディ
スク16を記憶媒体として内蔵する通信カラオケ装置1
の車載が可能となり、車載する通信カラオケ装置1の振
動防止取付構造のスペースが少なくて済む効果がある。
【0032】以上、上記実施例では本発明を具体化した
音響製品の振動防止取付構造の一例を示したが、この実
施例にとらわれることなく、例えば図5、6で衝撃吸収
材に用いたクッション材8としてウレタンフォーム以外
の、例えば発泡スチロールなどのような別の発泡部材や
シリコンゴムのようなゴム系部材を使用したり、図3、
4で衝撃吸収材に用いた流体バッグ6の中に充填するも
のを、流体に限らずゲル状物質やゾル状物質、例えばα
ゲルと呼ばれる緩衝材に変更したり、図1、2の実施例
の圧縮バネ3a、3b、3cの個数を変えるなどして目
的を達成させることはもちろん可能である。また、自動
車のみでなく、電車、船舶等においても、この音響製品
の振動防止取付構造の利用が可能である。
【0033】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
本説明の音響製品の振動防止取付構造は、衝撃及び振動
から保護したい音響製品の下部あるいは上部、左右側
面、あるいは前後面の、全体もしくは部分的に一様な弾
性部材あるいは流体バッグあるいはクッション材等の衝
撃吸収材で覆うことによって、車の進行方向に対して前
後方向及び左右方向の衝撃振動にもより強くなり、左右
側面及び前後面も相当の間隔を取る必要がなくなるの
で、強いては振動による音響製品、特に内蔵されるハー
ドディスク等の記憶媒体に与える影響を軽減し、衝撃吸
収台も含めた音響製品の収納容積を小さくできる効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の圧縮バネを用いた音響製品の振動防止
取付構造の1実施例の平面図である。
【図2】本発明の圧縮バネを用いた音響製品の振動防止
取付構造の1実施例の正面図である。
【図3】本発明の流体バッグを用いた音響製品の振動防
止取付構造の1実施例の平面図である。
【図4】本発明の流体バッグを用いた音響製品の振動防
止取付構造の1実施例の正面図である。
【図5】本発明のクッション材を用いた音響製品の振動
防止取付構造の1実施例の平面図である。
【図6】本発明のクッション材を用いた音響製品の振動
防止取付構造の1実施例の正面図である。
【図7】通信カラオケ装置の構成を示すブロック図であ
る。
【図8】従来の圧縮バネを用いた音響製品の振動防止取
付構造の1実施例の正面図である。
【図9】従来の引っ張りバネを用いた音響製品の振動防
止取付構造の1実施例の正面図である。
【符号の説明】
1 通信カラオケ装置 1a ゴム足 2 載置台 3a、3b、3c 圧縮バネ 4 支持台 5 載置台 6 流体バッグ 7 載置台 8 クッション材 10 コマンダ 16 ハードディスク
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H05K 7/12 G10K 11/16 J (72)発明者 内藤 芳信 名古屋市昭和区桜山町6丁目104番地 株 式会社エクシング内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 衝撃及び振動を受ける架台に音響製品を
    取り付ける音響製品の振動防止取付構造において、 前記音響製品の下部または上部にあって、前記音響製品
    の重量を受ける重量支持弾性部材と、 前記音響製品の左右側面及び前後面にあって、前記音響
    製品の左右側面及び前後面を支持する側面弾性部材を有
    することを特徴とする音響製品の振動防止取付構造。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載する音響製品の振動防止
    取付構造において、 前記側面弾性部材のバネ係数が、前記重量支持弾性部材
    のバネ係数の1/10から1/2であることを特徴とす
    る音響製品の振動防止取付構造。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載する音響製品の振動防止
    取付構造において、 前記重量支持弾性部材と前記側面弾性部材とが、内部に
    流体が充填された流体バッグであることを特徴とする音
    響製品の振動防止取付構造。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載する音響製品の振動防止
    取付構造において、 前記重量支持弾性部材と前記側面弾性部材とが、ウレタ
    ンフォームなどのクッション材であることを特徴とする
    音響製品の振動防止取付構造。
  5. 【請求項5】 請求項1及至請求項4に記載する音響製
    品の振動防止取付構造のうち1つにおいて、 前記音響製品がハードディスクを含む通信カラオケ装置
    であって、 前記架台が車両架台であることを特徴とする音響製品の
    振動防止取付構造。
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