JPH11182623A - 振動減衰機構 - Google Patents

振動減衰機構

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Publication number
JPH11182623A
JPH11182623A JP34915097A JP34915097A JPH11182623A JP H11182623 A JPH11182623 A JP H11182623A JP 34915097 A JP34915097 A JP 34915097A JP 34915097 A JP34915097 A JP 34915097A JP H11182623 A JPH11182623 A JP H11182623A
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JP
Japan
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vibration
case
playback device
hollow
damping mechanism
Prior art date
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Application number
JP34915097A
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English (en)
Inventor
Yasushi Kuroda
泰志 黒田
Hisanori Togawa
久憲 戸川
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Kenwood KK
Original Assignee
Kenwood KK
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Publication date
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  • Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)
  • Vibration Prevention Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 振動減衰機構による減衰特性を向上させ、部
品点数を削減して取り付け構造を簡略化することで、低
コストで高い減衰効果が得られる振動減衰機構を提供す
る。 【解決手段】 CDプレーヤ等のケース1に収納される
再生装置2を設け、この再生装置2がケース1内で水平
および垂直方向に振動することを減衰するためにケース
1と再生装置2との間に複数の中空ダンパ4を装着する
とともに、この中空ダンパ4として、ケース1内で再生
装置2を底面から支持して垂直方向の振動を減衰する中
空ダンパ4と、一端を再生装置2の側面に固定させて他
端を中立した状態にした水平方向の振動を減衰する中空
ダンパ4とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は振動減衰機構、より
具体的にはCD,MDまたはDVD等の再生装置等に加
えられる振動を減衰・吸収することで、これら再生装置
等の誤動作を防止する振動減衰機構に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、自動車等に取り付けられたC
D、MDまたはDVD等のプレーヤは、走行中に発生す
る振動が加えられると、情報の読み取りが正しく行えな
くなり、これにより再生が正しく実行できなくなること
がある。すなわち、例えばCD等のプレーヤに加わる振
動は、プレーヤのケースに伝わることで、このケースの
内部に設けられた再生装置が同時に振動して情報の読み
取り、または再生時に誤動作を発生させる原因となる。
従って、このようなプレーヤは、ケースから再生装置に
伝わる走行中の振動を最小限に減衰することが要求され
る。このため、一般にプレーヤには、振動を減衰させる
振動減衰機構が備わっている。従来、再生装置には、振
動を減衰するためにプレーヤのケースと再生装置との間
にダンパ等の減衰機構を装着した振動減衰機構がよく適
用されていた。
【0003】図7は、このようなプレーヤの再生装置に
適用した従来の振動減衰機構を示す斜視図である。ま
た、図8は図7に示した振動減衰機構の減衰動作を示す
断面図であり、図8(a)は再生装置に振動減衰機構を
装着した状態を、図8(b)は再生装置が垂直方向に振
動した状態を、また図8(c)は再生装置が水平方向に
振動した状態を各々示している。図7に示すように、従
来の振動減衰機構は、MD等のプレーヤのケース30を
設け、このケース30内にMD等の記憶媒体から情報を
読み取り再生する再生装置32を備え、この再生装置3
2の振動を減衰させる中空ダンパ34が設けてある。中
空ダンパ34は、再生装置32の底面とケース30内の
底面との間に設けられ、走行中に車両に発生する振動が
再生装置32に伝わらないように振動を減衰している。
ここで、振動を減衰する中空ダンパ34の構造は、図8
(a)に示すように中央部に屈曲部34aを備え、この
屈曲部34aの両側端に取り付け部34b、34cを一
体に形成している。この中空ダンパ34の内部は、中空
状に形成されている。
【0004】このように形成された従来の振動減衰機構
によると、図8(b)に示すように、走行する車両内で
垂直方向の振動が加わることで、ケース30に振動が伝
えられる。この際、ケース30の振動により、再生装置
32が垂直方向に振動するため、中空ダンパ34の屈曲
部34aが垂直方向の振動に対応して伸縮することで減
衰している。このように、中空ダンパ34は、垂直方向
の振動に対応して屈曲部34aの伸縮により変形するこ
とで、再生装置32に加わる振動を減衰することができ
る。
【0005】しかし、このような従来の振動減衰機構に
おいては、中空ダンパ34に加わる垂直方向の振動に対
しては減衰することが可能であるが、図8(c)に示す
ように左右の水平方向に加わる振動においては減衰させ
る効果が低下してしまう不具合があった。このような問
題点を解決するために、垂直方向の振動に加えて、左右
の水平方向の振動においても減衰効果が得られるよう
に、再生装置の側面に中空ダンパを装着した振動減衰機
構がある。
【0006】図9は、このような再生装置の両側面に振
動減衰機構を装着した取り付け構造を示す斜視図であ
る。また、図10は、図9に示した振動減衰機構の減衰
動作を示す断面図であり、図10(a)は再生装置に振
動減衰機構を装着した状態を、図10(b)は再生装置
が垂直方向に振動した状態を各々示している。図9に示
すように、再生装置の両側面に振動減衰機構を装着した
取り付け構造は、MD等のプレーヤのケース40を設
け、このケース40内に情報を読み取り再生するための
再生装置42が備えられている。この再生装置42は、
垂直および水平方向の振動を減衰させるために、両側面
および底部に中空ダンパ44を設けている。この中空ダ
ンパ44は、再生装置42とプレーヤのケース40との
間の側面および底面に設けられ、車両の走行中に発生す
る振動が再生装置42に伝わらないように振動を減衰し
ている。
【0007】また、振動を減衰する中空ダンパ44の構
造は、図10(a)に示すように、中央部に屈曲部44
aを備え、この屈曲部44aの両側端に取り付け部44
b、44cを一体に形成している。このような中空ダン
パ44は、再生装置42の底面に4つ、側面に2つ装着
されている。また中空ダンパ44は、取り付け部44c
をケース40の側面または底面に、他端の取り付け部4
4bを再生装置42の側面または底面に各々固定してい
る。この中空ダンパ44の内部は、中空状に形成されて
いる。
【0008】このように、再生装置の両側面に中空ダン
パを装着した従来の振動減衰機構によると、図10
(b)に示すように、走行する車両内で水平方向および
垂直方向の振動が加えられても、再生装置42が中空ダ
ンパ44によりケース40の側面および底面に固定され
ているため、水平および垂直方向のいずれの振動にも対
応することができる。ここで、再生装置42が垂直方向
に振動すると、再生装置42の底面および側面に装着し
た中空ダンパ44の屈曲部44aが振動に対応して伸縮
するようになっている。従って、垂直および水平方向の
振動に対応して中空ダンパ44の屈曲部44aが伸縮し
て変形することで再生装置42に加わる振動を減衰する
ことができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図10
(b)に示した振動減衰機構では、再生装置42の側面
および底面が中空ダンパ44によりケース40に固定さ
れた構造を有している。これにより、再生装置42が垂
直方向に振動した場合、再生装置42の側面に装着した
中空ダンパ44により、再生装置42が引っ張られて反
動により再生装置42の振動を増大させて減衰特性に影
響を与えてしまう。従って、再生装置42の底面に装着
された中空ダンパ44の減衰効果を低下させてしまう不
具合があった。また、このような振動減衰機構では、中
空ダンパ44両端の取り付け部44b、44cをケース
40および再生装置42に各々固定するため、複数の固
定箇所を必要とし、固定するための部品および製造工程
が必要になるため、製品のコストが高くなるという不具
合があった。本発明は、このような問題点を解決し、振
動減衰機構による減衰特性を向上させ、部品点数を削減
して構造を簡略化することで、低コストで高い減衰効果
が得られる振動減衰機構を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の課題を解
決するために、所定のケース内に収納された再生装置の
振動を減衰する振動減衰機構において、ケースと再生装
置との間に配設された再生装置の垂直方向の振動を減衰
する少なくとも一つの垂直減衰部材と、ケースと再生装
置との間に配設された再生装置の水平方向の振動を減衰
する少なくとも一つの水平減衰部材とを有し、垂直減衰
部材と水平減衰部材のいずれか一方がケースと再生装置
の両方に取り付けられ、他方がケースおよび再生装置の
いずれかに取り付ける。また他の実施の形態として、所
定のケース内に収納された再生装置の振動を減衰する振
動減衰機構において、ケースと再生装置との間に配設さ
れた再生装置の垂直方向の振動を減衰する複数の垂直減
衰部材と、ケースと再生装置との間に配設された再生装
置の水平方向の振動を減衰する複数の水平減衰部材と、
ケースに再生装置を懸吊する懸吊部材とを有し、垂直減
衰部材と水平減衰部材はケースまたは再生装置のいずれ
かに取り付ける。ここで、懸吊部材は伸縮するスプリン
グであるとともに、この機構は車、船、飛行機等の移動
手段に設置されるCD再生装置、MD装置、またはDV
D装置等の電子機器に適用され、減衰部材は中空ダンパ
またはオイルダンパにより設ける。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、添付図面を参照して本発明
による振動減衰機構の実施の形態を詳細に説明する。図
1は本発明による振動減衰機構の第1の実施の形態を示
す斜視図である。また図2は図1に示した振動減衰機構
の減衰動作を示す断面図であり、図2(a)は振動減衰
機構を取り付けた状態を、図2(b)は再生装置が垂直
に振動した状態を各々示している。
【0012】図1に示すように、本発明による振動減衰
機構の第1の実施の形態は、図7に示した従来の振動減
衰機構と同様に、車両に装着するMD、CDまたはDV
D等のプレーヤのケース1を設け、このケース1内にM
D等の記憶媒体から情報を読み取って再生するための再
生装置2が収納してある。この再生装置2には、水平お
よび垂直方向の振動を減衰させるために側面および底面
に複数の中空ダンパ4を装着している。また、再生装置
2は、底面に装着した中空ダンパ4により支持され、ケ
ース1内に設置されている。
【0013】ここで、第1の実施の形態は、従来の振動
減衰機構とは異なり、図2(a)に示すように再生装置
2の側面に装着した中空ダンパ4の一端に中立した取り
付け部4cを設け、底面に装着した中空ダンパ4の減衰
動作に影響を与えないようにしたものである。従って、
中空ダンパ4は、再生装置2とプレーヤのケース1との
間で、走行する車両内に発生する垂直および水平方向の
振動が再生装置2に伝わらないように効果的に振動を減
衰することができる。
【0014】ここで、振動を減衰する中空ダンパ4の構
造は、中央部に屈曲部4aを備え、この屈曲部4aの両
側端に取り付け部4b、4cを一体に形成している。こ
の中空ダンパ4は、内部が中空状に形成されており、屈
曲部4aに所定の振動が加わることで屈曲するように設
けてある。また中空ダンパ4は、垂直方向の振動を減衰
するために再生装置2の底部に4つ装着し、また、水平
方向の振動を減衰するために再生装置2の側面に2つ装
着されている。
【0015】この底面に装着された4つの中空ダンパ4
は、取り付け部4bを再生装置2の底面に、取り付け部
4cをケース1内の底面に各々固定されている。これに
より再生装置2は、底面に装着した4つの中空ダンパ4
によりケース1内の中央部に支持された状態で設置され
る。一方の再生装置2の側面に装着した中空ダンパ4
は、取り付け部4bを再生装置2の側面に固定し、取り
付け部4cを中立した状態に設けてある。この中立した
中空ダンパ4は、取り付け部4bと、取り付け部4cと
が必ずしも同一形状である必要はない。取り付け部4b
は、再生装置2に固定するために取り付け構造を有して
いる。これに対し、取り付け部4cは、中立した状態に
あるため、取り付け構造を必要とせず、ケース1と当接
する部位のみを形成してもよい。
【0016】ここで、中空ダンパ4により支持された再
生装置2は、この装置に挿入されたMD、CDまたはD
VD等の所定の記憶媒体の情報を読み取って再生を行
う。この記憶媒体は、ケース1の外側に設けた開口部
(図示せず)からケース1内に挿入されることで再生装
置2内に取り込まれる。また、記憶媒体をケース1に挿
入する方向は図1に示した矢印Aの方向であり、この矢
印Aの方向は、通常、この装置が設置される車両の進行
方向と同じになる。また、再生装置2には、記憶媒体を
把持して回転させるターンテーブル(図示せず)、およ
び記憶媒体の情報を読み取り再生するためのピックアッ
プ(図示せず)等の再生部品が装着されている。
【0017】このように形成された第1の実施の形態に
よると、図2(b)に示すように、再生装置2に垂直方
向の振動が加えられると、この再生装置2の底面に装着
した中空ダンパ4のみで屈曲部4aを屈曲させて振動を
減衰する。この際、再生装置2の側面に装着した中空ダ
ンパ4は、取り付け部4cが中立した状態になっている
ため、再生装置2の底面に装着した中空ダンパ4の減衰
動作に影響を及ぼすことがない。
【0018】また、水平方向の振動が再生装置2に加え
られると、再生装置2の側面に装着した中空ダンパ4が
ケース1に当接して屈曲部4aを屈曲させることで振動
を減衰する。この際、再生装置2の底面に装着した中空
ダンパ4は、屈曲部4aが図8(c)に示したように変
形して水平方向の振動を独立して減衰させる。したがっ
て、再生装置2に装着した側面および底面の中空ダンパ
4は、各々独立して水平および垂直方向の振動に対応す
ることができ、効果的に振動を減衰することができる。
【0019】このように、再生装置2の両側面に装着さ
れた中空ダンパ4は、取り付け部4cが中立した状態に
あるため、再生装置2の底面に装着した中空ダンパ4の
減衰効果に影響を与えることがない。また、中空ダンパ
4の取り付け部4cが固定されていないため、取り付け
部品を削減できる。
【0020】次に、図3および図4を参照して本発明に
よる振動減衰機構の第2の実施の形態を詳細に説明す
る。図3は本発明による振動減衰機構の第2の実施の形
態を示す斜視図である。また、図4は、図3に示したB
−B部の断面を示す断面図である。
【0021】図3に示すように、本発明による振動減衰
機構の第2の実施の形態は、図1に示した第1の実施の
形態と同様に、例えば車両に装着するMD、CDまたは
DVD等のプレーヤのケース10を設け、このケース1
0内にはMD等の記憶媒体から情報を読み取って再生す
るための再生装置12が収納してある。ここで、図4に
示すように、第1の実施の形態とは異なり再生装置12
の水平および垂直方向の振動を減衰させるためにケース
10内の側面、上面、および底面に複数の中空ダンパ1
4を装着している。
【0022】また、再生装置12は、側面に装着した中
空ダンパ14により支持され、ケース10内の中央部に
設置されている。このように、第2の実施の形態は、ケ
ース10内の上面および底面に装着した中空ダンパ14
の取り付け部14bが中立した状態に設けてあり、再生
装置12の側面に装着した中空ダンパ14の減衰動作に
影響を与えないようにしている。したがって、中空ダン
パ14は、再生装置12とケース10との間で、走行す
る車両内に発生する垂直および水平方向の振動が再生装
置12に加わらないように効果的に振動を減衰すること
ができる。
【0023】ここで、振動を減衰する中空ダンパ14の
構造は、中央部に屈曲部14aを備え、この屈曲部14
aの両側端に取り付け部14b、14cを一体に形成し
てある。この中空ダンパ14は、内部が中空状に形成さ
れており、屈曲部14aに所定の振動が加わることで屈
曲するように設けてある。また、中空ダンパ14は、ケ
ース10内の上面に4つ、底面に4つ各々装着し、ケー
ス10内の側面には2つ装着している。
【0024】この側面に装着された2つの中空ダンパ1
4は、取り付け部14bを再生装置12の側面に固定
し、取り付け部14cをケース10内の側面に固定して
いる。これにより再生装置12は、側面に装着した2つ
の中空ダンパ14によりケース10内の中央部に支持さ
れた状態で設置される。一方の再生装置12の底面およ
び上面に装着した中空ダンパ14は、取り付け部14c
をケース10の底面または上面に固定し、他端の取り付
け部14dを中立した状態に設けてある。この中立した
中空ダンパ14は、取り付け部14bと、取り付け部1
4cとが必ずしも同一形状である必要はない。取り付け
部14cは、ケース10に固定するために取り付け構造
を有している。これに対し、取り付け部14bは、中立
した状態にあるため、取り付け構造を必要とせず、再生
装置2と当接する部位のみを形成してもよい。
【0025】ここで、中空ダンパ14により支持された
再生装置12は、MD、CDまたはDVD等の記憶媒体
が設置されて情報を読み取って再生する。この記憶媒体
は、ケース10の外側に設けた開口部(図示せず)から
ケース10内に挿入されて再生装置12に設置される。
また、記憶媒体をケース10に挿入する方向は、図3に
示した矢印Cの方向から挿入される。この矢印Cの方向
は、通常、車両の進行方向と同じになる。また、再生装
置12には、記憶媒体を把持して回転させるターンテー
ブル(図示せず)、および記憶媒体の情報を読み取り再
生するためのピックアップ(図示せず)等の再生部品が
装着されている。
【0026】このように形成された第2の実施の形態に
よると、図4に示すように、再生装置12に垂直方向の
振動が加えられると、再生装置12の側面を支持する中
空ダンパ14により屈曲部14aを伸縮させて振動を減
衰するとともに、ケース10内の底面および上面に装着
した中空ダンパ14でも振動が減衰される。この際、ケ
ース10内の底面および上面に装着した中空ダンパ14
は、取り付け部14bが中立した状態になっているた
め、再生装置12の側面に装着した中空ダンパ14の減
衰動作に影響を及ぼすことがない。
【0027】また、水平方向の振動が再生装置12に加
えられると、再生装置12を側面で支持する中空ダンパ
14がケース10との間で屈曲部14aを屈曲させるこ
とで振動を減衰する。この際、ケース10内の底面およ
び上面に装着した中空ダンパ14は、ケース10側に固
定されているために動作せず、再生装置12を側面で支
持する中空ダンパ14のみで振動を減衰する。従って、
ケース10内の側面および上下面に装着した中空ダンパ
14は、各々独立して水平および垂直方向の振動に対応
することができ、効果的に振動を減衰することができ
る。
【0028】このように、ケース10の底面および上面
に装着された中空ダンパ14は、取り付け部14bが中
立した状態にあるため、再生装置12の側面に装着した
中空ダンパ14の減衰動作に影響を与えることがない。
また、ケース10の底面および上面に装着した中空ダン
パ14は、取り付け部14bが固定されていないため、
取り付け部品を削減できる。
【0029】次に、図5および図6を参照して本発明に
よる振動減衰機構の第3の実施の形態を詳細に説明す
る。図5は本発明による振動減衰機構の第3の実施の形
態を示す斜視図である。また、図6は、図5に示したD
−D部の断面を示す断面図である。
【0030】図5に示すように、本発明による振動減衰
機構の第3の実施の形態は、図1に示した第1の実施の
形態と同様に、車両に装着するMD、CDまたはVD等
のプレーヤのケース20を設け、このケース20内には
MD等の記憶媒体から情報を読み取り再生するための再
生装置22が収納してある。ここで、第3の実施の形態
は、図6に示すように、第1の実施の形態とは異なりケ
ース20の上面から弾性を有して伸縮することで振動を
減衰させるスプリング26が再生装置22を吊り下げる
ように取り付けてある。この吊り下げられた再生装置2
2には、水平および垂直方向の振動を減衰させるために
ケース20内の上下面および側面に一端を固定した複数
の中空ダンパ24を装着している。
【0031】このように、第3の実施の形態は、振動の
減衰効果を最大限に得るため、再生装置22をスプリン
グ26により吊り下げるとともに、この再生装置22の
振動を吸収する全ての中空ダンパ24をケース20内の
上下面および側面に取り付けてある。したがって、ケー
ス20内面に装着した中空ダンパ24およびスプリング
26により、走行する車両内に発生する垂直および水平
方向の振動が再生装置22に加えられるこを防止するこ
とができる。
【0032】ここで、振動を減衰する中空ダンパ24の
構造は、中央部に屈曲部24aを備え、この屈曲部24
aの両側端に取り付け部24b、24cを一体に形成し
てある。この中空ダンパ24は、内部が中空状に形成さ
れており、屈曲部24aに所定の振動が加わることで屈
曲するように設けてある。また中空ダンパ24は、ケー
ス20内の上面に4つ、底面に4つ、および側面に2つ
装着している。
【0033】このケース20内の上面、底面および側面
に装着される中空ダンパ24は、一端の取り付け部24
cをケース20の側面に固定し、他端の取り付け部24
dを中立した状態に設けてある。この中立した中空ダン
パ24は、取り付け部24bと、取り付け部24cとが
必ずしも同一形状である必要はない。取り付け部24c
は、ケース20に固定するために取り付け構造を有して
いる。これに対し、取り付け部24bは、中立した状態
にあるため、取り付け構造を必要とせず、再生装置22
と当接する部位のみを形成してもよい。この中立した中
空ダンパ24の一端近傍には、再生装置22がスプリン
グ26により吊り下げられている。このように、スプリ
ング26により吊り下げられた再生装置22は、MD、
CD、およびDVD等の記憶媒体が設置されて情報を読
み取って再生する。
【0034】この記憶媒体は、ケース20の外側に設け
た開口部(図示せず)からケース20内に挿入されて再
生装置22に設置される。また記憶媒体をケース20に
挿入する方向は、図5に示した矢印Eの方向から挿入さ
れる。この矢印Eの方向は、通常、車両の進行方向と同
じになる。また、再生装置22には、記憶媒体を把持し
て回転させるターンテーブル(図示せず)、および記憶
媒体の情報を読み取り再生するためのピックアップ(図
示せず)等の再生部品が装着されている。
【0035】このように形成された第3の実施の形態に
よると、図6に示すように、再生装置22に垂直方向の
振動が加えられると、小さな振動においてはスプリング
26により減衰され、大きな振動においてはスプリング
26の伸縮により再生装置22が上面および底面の中空
ダンパ24に当接することで屈曲部24aが屈曲して振
動を減衰する。
【0036】また、水平方向の振動が再生装置22に加
えられると、小さな振動においてはスプリング26によ
り減衰され、大きな振動においてはスプリング26の伸
縮により再生装置22が側面の中空ダンパ24に当接す
ることで屈曲部24aが屈曲して振動を減衰する。従っ
て、再生装置22がケース20内に中立した状態で吊り
下げられているため、水平および垂直方向の振動は再生
装置22が当接した中空ダンパ24のみで効果的に減衰
することができる。
【0037】このように、第3の実施の形態は、吊り下
げられた再生装置22が当接した中空ダンパ24のみで
影響を受けずに効果的に振動を減衰でき、高い減衰効果
を得ることができる。また、再生装置22に中空ダンパ
24が固定されていないため、取り付け部品を削減でき
る。
【0038】以上、本発明によってなされた振動減衰機
構の実施の形態を詳細に説明したが、本発明は前述の実
施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱し
ない範囲で変更可能である。例えば、中空ダンパの数は
本実施の形態で説明した数に限定されるものではなく、
必要に応じて中空ダンパの数を増加または減少させても
よい。また、再生装置の側面に2つの中空ダンパをケー
スまたは再生装置に固定した実施の形態を説明したが、
これに限定されるものではなく、例えば、必要に応じて
再生装置の周囲側面に前後左右4つの中空のダンパを装
着することで、水平方向の振動を減衰させてもよい。ま
た、本実施の形態の説明において、中立する中空ダンパ
の一端は、固定されずにケースまたは再生装置から離し
た状態に位置させたことを説明したが、これに限定され
るものではなく、例えば、固定しない状態でケースまた
は再生装置に当接させてもよい。また、振動減衰機構は
中空ダンパに限定されるものではなく、例えば、オイル
ダンパと中空ダンパとの組み合わせにより使用すること
もできる。また、上記実施の形態では本発明を自動車等
の車両に適用したが、特に車両に限定されるものではな
く、例えば船、飛行機等の移動手段であってもよい。さ
らに、ケースは、車両に設置するMD、CDおびDVD
等のプレーヤのケースに限定されるものではなく、例え
ば、振動の防止対策を必要とする精密機器でもよい。
【0039】
【発明の効果】このように、本発明による振動減衰機構
の実施の形態によれば、振動を減衰する減衰部材の水平
または垂直方向のいずれか一方に再生装置が支持される
ため、振動を減衰する特性が低下することなく、顕著な
減衰効果を得ることができる。また、振動を減衰する中
空ダンパの一端に中立した状態の部分を設けて中空ダン
パの固定箇所を少なくすることで、製造工程が減少して
中空ダンパの取り付け設定が容易になるとともに、固定
するための部品を削減できることで製品のコストダウン
が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による振動減衰機構の第1の実施形態を
示す斜視図。
【図2】図1に示した振動減衰機構の減衰動作を示す断
面図。
【図3】本発明による振動減衰機構の第2の実施形態を
示す斜視図。
【図4】図3に示したB−B部の断面を示す断面図。
【図5】本発明による振動減衰機構の第3の実施形態を
示す斜視図。
【図6】図5に示したD−D部の断面を示す断面図。
【図7】従来の振動減衰機構を示す斜視図。
【図8】図7に示した振動減衰機構の減衰動作を示す断
面図。
【図9】再生装置の両側面に振動減衰機構を装着した取
り付け構造を示す斜視図。
【図10】図9に示した振動減衰機構の減衰動作を示す
断面図。
【符号の説明】
1 ケース 2 再生装置 4 中空ダンパ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定のケース内に収納された再生装置の
    振動を減衰する振動減衰機構において、 前記ケースと前記再生装置との間に配設され、前記再生
    装置の垂直方向の振動を減衰する少なくとも一つの垂直
    減衰部材と、 前記ケースと前記再生装置との間に配設され、前記再生
    装置の水平方向の振動を減衰する少なくとも一つの水平
    減衰部材とを有し、 前記垂直減衰部材と水平減衰部材のいずれか一方が前記
    ケースと前記再生装置の両方に取り付けられ、他方が前
    記ケースおよび前記再生装置のいずれかに取り付けられ
    ることを特徴とする振動減衰機構。
  2. 【請求項2】 所定のケース内に収納された再生装置の
    振動を減衰する振動減衰機構において、 前記ケースと前記再生装置との間に配設され、前記再生
    装置の垂直方向の振動を減衰する複数の垂直減衰部材
    と、 前記ケースと前記再生装置との間に配設され、前記再生
    装置の水平方向の振動を減衰する複数の水平減衰部材
    と、 前記ケースに前記再生装置を懸吊する懸吊部材とを有
    し、 前記垂直減衰部材と水平減衰部材は前記ケースまたは前
    記再生装置のいずれかに取り付けられることを特徴とす
    る振動減衰機構。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の振動減衰機構におい
    て、前記懸吊部材は伸縮するスプリングであることを特
    徴とする振動減衰機構。
  4. 【請求項4】 請求項1または2のいずれかに記載の振
    動減衰機構において、 この機構は、車、船、飛行機等の移動手段に設置される
    CD(COMPACTDISK)再生装置、MD(MI
    NI DISK)装置またはDVD(DIGITAL
    VIDEO DISK)装置等の電子機器に適用される
    ことを特徴とする振動減衰機構。
  5. 【請求項5】 請求項1または2のいずれかに記載の振
    動減衰機構において、 前記減衰部材は、中空ダンパまたはオイルダンパからな
    ることを特徴とする振動減衰機構。
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