JPH0737375A - 防振支持装置 - Google Patents

防振支持装置

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JPH0737375A
JPH0737375A JP20036593A JP20036593A JPH0737375A JP H0737375 A JPH0737375 A JP H0737375A JP 20036593 A JP20036593 A JP 20036593A JP 20036593 A JP20036593 A JP 20036593A JP H0737375 A JPH0737375 A JP H0737375A
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Yukio Kaneko
幸雄 金子
Mitsuo Takahashi
光男 高橋
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TOKUSHU GOMME KENKYUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 携帯可能な記録再生機器を振動や傾斜等の影
響から保護しながらケーシング内に支持する。 【構成】 ケーシング 1内に相対向して一対の突起13,1
4 を突設し、記録再生機器をフレーム 4に取付ける。突
起13に係合される係合部25と、中空筒状体23と、係合部
25と中空筒体23との間に連続して形成される振動吸収部
26とからなる第1部材20と、フレーム 4を係合する係合
部30を有する中空筒体28と、突起14に係合される係合部
31と、係合部30と中空筒体28との間に連続して形成され
る振動吸収部32とからなる第2部材21とを接合した。振
動吸収部26,32 の肉厚を中空筒体23,28 の側壁部の肉厚
の70%乃至フレーム 4を支持し得る厚さとした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、記録再生機器本体の防
振支持装置に関する。されに詳しくは、コンパクトディ
スクやフロッピーディスク等の記録媒体を再生するため
の記録再生機器本体をケーシング内に支持するための防
振支持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、技術の高度化に伴って、例えばコ
ンパクトディスク(以下CDと云う)等の記録媒体用の
再生装置が小型化し携帯可能なものとなっている。記録
媒体用再生装置は記録媒体に記録された高密度な信号を
再生するので、携帯したり車に搭載して再生装置が傾い
た状態や振動を受けた状態での使用は、所定の信号をピ
ックアップすることができず、再生装置の誤作動の原因
となる。そこで、一般に記録再生機器本体は防振支持装
置を介してケーシングに取付けられ、振動による影響を
少なくしようとしている。従来の防振支持装置は、ケー
シング 1に相対向して設けられた突起51,52 を係合する
係合部53,54 が両端に設けられ、中間部に記録再生機器
本体が取付けられたフレーム 4を係合する係合部55が設
けられ、突起51,52 を係合する係合部53,54 とフレーム
4を係合する係合部55との間にアール状に湾曲した可撓
部56が形成されてなるものであった。そして、このよう
に構成された防振支持装置は、図16に示すように、係
合部53が突起51に固定され、係合部54が突起52を遊嵌す
るようにした状態で使用されたり、図17に示すよう
に、係合部53及び54が突起51及び52を遊嵌するようにし
た状態で使用されていた。また、別の従来の防振支持装
置は、図18に示すように、ケーシング 1に突設された
突起51に嵌合される係合部57がアール状に湾曲した可撓
部58と連続して形成された第1部材59と、ケーシング 1
に突設された突起52に勘合される係合部60とフレーム 4
に穿設された透孔12に係合する環状溝61を有する第2部
材62とから構成されてなるものがあった。而して、従来
のものは、いずれも記録再生機器本体の緩衝と支持を防
振支持装置にアール状に湾曲して形成された可撓部の可
撓性によって行われていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来技術にあっては、以下に列挙する問題があった。
【0004】上述の防振支持装置は、アール状に湾曲し
た可撓部によって記録再生機器本体の緩衝と支持を行っ
ていたので、記録再生機器本体を所定の高さに保持する
ために可倒部を硬くすると振動減衰能力が低くなり、一
方、振動減衰能力を高めるために可倒部を軟らかくする
と記録再生機器本体を所定の高さに保持できず、また衝
撃等の過負荷がかかったときに可撓部の内側が互いに接
触して緩衝能力が低くなった。
【0005】また、可撓部は、アール状に湾曲して形成
されているので、振動によって圧縮変形すると防振支持
装置の直径が拡大し、周辺部分に接して動きが損なわれ
る恐れがあった。
【0006】さらに、可撓部は、横方向の弾性がないの
で、再生装置全体を傾斜させたときにケーシング内での
再生装置の位置を保持することができず、再生機器の側
部にも設けたり、スプリングを併用する等部品数を多く
必要とするという問題があった。
【0007】さらにまた、防振支持装置は、金型に弾性
体を流し込んで形成されるのであるが、従来のものは可
倒部がアール状に湾曲しているために、成形時に金型の
ズレ等によって可倒部の肉厚の精度を高めることが困難
であり、加えて金型のパーティングラインによるバリが
可倒部に形成されて減衰特性に大きく影響を与えてい
た。
【0008】本発明は上記問題に着目してなされたもの
で、記録再生機器本体を振動や傾斜等の影響から保護し
ながら支持することができる防振支持装置を提供するこ
とを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に、本発明の防振支持装置は、ケーシング内に相対向し
て突設された一対の係合部材との間に配置され、その外
壁に記録再生機器を備えたフレームを支持してなる防振
支持装置であって、少なくとも前記一対の係合部材の一
方に係合される係合部と、前記フレームに係合される係
合部を有する中空筒体と、該係合部と中空筒体との間に
連続して形成される振動吸収部とが弾性体によって一体
に形成され、前記振動吸収部壁の肉厚を中空筒体壁の肉
厚の70%乃至前記フレームを支持し得る厚さとしたも
のである。
【0010】上記防振支持装置は、一方の係合部材に係
合される係合部と、中空筒体と、該係合部と中空筒体と
の間に連続して形成される一対の振動吸収部とからな
り、前記中空筒体と前記振動吸収部とによって空間を形
成したものとすることができる。この場合、前記空間を
密封空間とし、その内部に粘性流動体を封入することも
できる。
【0011】さらに、上記防振支持装置は、一方の係合
部材に係合される係合部と、中空筒体と、該係合部と中
空筒体との間に連続して形成される振動吸収部とからな
る第1部材と、他方の係合部材と係合される係合部と、
フレームを係合する係合部を有する中空筒体と、該係合
部と中空筒体との間に連続して形成される振動吸収部と
からなる第2部材とによって構成し、第1部材と第2部
材を特性の異なる弾性体を選択し組み合わせることがで
きる。この場合においては、使用する弾性体の材質によ
って識別可能とすることが好ましい。
【0012】また、上記防振支持装置は、一方の係合部
材に係合固定される係合部と、フレームに係合される係
合部を有する中空筒体と、該係合部と中空筒体との間に
連続して形成される振動吸収部とが一体に形成され、該
中空筒体の端部は、前記他方の係合部材に遊嵌すると共
に、ケーシングと所定の間隔を有しながら開口したもの
としても良い。
【0013】上記振動吸収部を中空筒体の側壁面に直交
する方向に形成しても良いし、テーパ状に形成しても良
い。さらに、前記一対の振動吸収部を形成した場合にお
いては、振動吸収部の一方を中空筒体の側壁面に直交す
る方向に形成し、他方をテーパ状に形成することもでき
る。また、設定された弾性と減衰特性を得るために振動
吸収部に透孔又は切欠きを設けたり、振動吸収部の一面
又は両面にリブを設けることができる。
【0014】
【作用】上記のような構成により、記録再生機器は、そ
の取付けられたフレームが係合された中空筒体と、ケー
シング内に相対向して突設された係合部材に係合された
係合部との間に連続して形成された振動吸収部を介して
支持される。記録再生機器が振動されたときには、記録
再生機器を備えたフレームが係合された中空筒体とケー
シング内に相対向して突設された係合部材に係合された
係合部との間に連続して形成された振動吸収部が、弾性
変形することによって振動を吸収し減衰する。
【0015】また、縦方向に大きく振動したときには、
中空筒体の下端部及び上端部がケーシングに接触するこ
とによって、ケーシング内の記録再生機器を備えたフレ
ームの移動が規制される。横方向に大きく振動したとき
には、中空筒体の内周と係合部材に係合される係合部及
び/または中空筒体の内周とケーシングに突設された係
合部材によって、ケーシング内の記録再生機器を備えた
フレームの移動が規制される。記録再生装置を傾斜させ
たり裏返した状態のときも同様に振動を減衰させながら
ケーシング内の記録再生機器の移動を規制して支持す
る。
【0016】
【実施例】以下、本発明に係る防振支持装置を記録再生
装置としてCDプレーヤに使用した場合の一実施例を図
1乃至図3に基づいて説明する。なお、図において同一
符号は同一部分または相当部分とする。
【0017】まず、図1及び図2に基づいてCDプレー
ヤの概略について説明する。CDプレーヤは、ケーシン
グ 1に起伏可能な蓋 2が設けられ、ケーシング 1の上面
と蓋2との間に形成される空間CにはディスクDが収容
される。ケーシング 1の上面の一部分には切り欠き 3が
形成され、記録再生機器としてディスクDを回転駆動す
るモータ 5と光ピックアップ 6とからなるメカデッキM
Dが取付けられたフレーム 4が切り欠き 3から露出して
ケーシング 1の上面と同一面を形成するように支持され
ている。光ピックアップ 6は、ディスクD全面の信号を
読み取るためフレーム 4に設けられた長孔 8に沿って移
動する。ディスクDは、モータ 5の上部に設けられたデ
ィスクテーブル 9上に保持されてモータ 5の駆動によっ
て回転される。
【0018】フレーム 4の外周縁に形成された折り曲げ
段部11のモータ 5付近と角隅部には透孔12が穿設され、
ケーシング 1の上部内側と下部内側の透孔12に対応した
位置には係合部材として一対の突起13,14 が相対向して
突設され、防振支持装置15が突起13,14 に取付けられる
と共に透孔12に係合されてメカデッキMDが取付けられ
たフレーム 4を支持している。
【0019】次に、図3に基づいて防振支持装置15につ
いて説明する。防振支持装置15は、例えばゴム硬度が10
〜25に調整されたブチルゴムやシリコンゴム等の弾性体
から形成された第1部材20と第2部材21からなり、第1
部材20は中空筒体23の上端にフランジ24を備えると共に
下端にケーシング 1の突起13を嵌合するための係合部25
が薄肉の振動吸収部26を介して連続するように設けられ
て構成され、第2部材21は中空筒体28の下端にフランジ
29を備えると共に外周側部にフレーム 4を係合するため
の環状溝30を形成し内部にケーシング 1の突起14を嵌合
するための係合部31が薄肉の振動吸収部32を介して連続
するように設けられて構成され、第1部材20のフランジ
24と第2部材21のフランジ29が接合されている。
【0020】このように構成された防振支持装置15は、
係合部25,31が相対向して突設されたケーシング 1の突
起13,14に夫々係合され、中空筒体23と接合された中空
筒体28の環状溝30がフレーム 4の透孔12に係合される。
これによって、フレーム 4に取付けられたメカデッキM
Dは、振動吸収部26及び32によってケーシング 1内に弾
性支持される。
【0021】使用される箇所によって、異なった防振性
能が要求されるが、防振性能は防振支持装置を構成する
弾性体の硬度、その寸法等によって種々変化する。この
実施例の場合において、第1部材20の振動吸収部26及び
第2部材21の振動吸収部32の壁の肉厚は、具体的には、
図3に示した振動吸収部26及び28の肉厚T1が0.2 〜0.
5mm 、中空筒体23及び28の側壁部の肉厚S1が0.3 〜1.
7mm であって、振動吸収部26及び32の肉厚T1が中空筒
体23及び28の側壁部の肉厚S1の70%乃至フレーム 4
を支持し得る範囲に薄肉に形成され、また、中空筒体の
内側壁と係合部の外側壁との間隔W1は0.4 〜1.2mm に
形成され、例えば、T1が0.35mmのときに好ましくはS
1が1.0mm 、W1が0.8mm に設定されて中空筒体23及び
28の振動による動きを吸収しながら弾性的に支持してい
る。
【0022】中空筒体28と係合部31との間隔Fはセット
されたディスクDの外周縁とディスク収容空間Cの側壁
との間隔f及びケーシング 1の上面に形成された切欠き
周縁とこの切欠きから露出してケーシング 1と同一面を
形成するフレーム 4との間隔f’より小さく設定されて
いる。また、第1部材20の中空筒体23の下端とケーシン
グ 1の下部との間隔G及び第2部材21の中空筒体28の上
端とケーシング 1の上部との間隔Hはセットされたディ
スクDの下面とケーシング 1の上面及びディスクDの上
面と蓋 2との間隔g及びhより小さく設定され、セット
されたディスクDはメカデッキMDが振動することによ
っては収容空間Cの周囲に干渉しないようになっている
(図2及び図3参照)。
【0023】図4乃至図7は、設定された弾性と減衰特
性を得るための振動吸収部32の変形例を示すものであ
る。振動吸収部の肉厚を薄く形成するのが困難な場合に
は、振動吸収部32に透孔35を穿設し(図4)、または複
数の切欠き36を形成してもよい(図5)。また、振動吸
収部を補強する場合は、振動吸収部32の上面と裏面の何
れか一方又は両方にリブ37を形成してもよい(図6)。
なお、振動吸収部32は、図7に示すように、中空筒体28
の上端と係合部31の上方との間に形成することもでき
る。さらに、中空筒体23及び28と振動吸収部26及び32に
よって形成された密封空間Nに粘性流動体として、粘度
が 20000cP(センチポアンズ)程のシリコンオイルを
封入してもよい。
【0024】また、この実施例において振動吸収部26,3
2 は、中空筒体23と係合部25及び中空筒体28と係合部32
の間に水平方向に設けられ、縦方向の振動によってメカ
デッキMDのフレーム 4が上下に移動したときに引張り
負荷を受けるように設定されているが、図8に示すよう
に、振動吸収部26,32 を中空筒体23,28 側が大径で係合
部25,31 側が小径のテーパ状に傾斜させた状態に形成
し、フレーム 4が上下に移動したときに一方の振動吸収
部が引張り負荷を受け他方の振動吸収部が圧縮負荷を受
けるように設定してもよい。
【0025】さらにまた、図9に示すように、振動吸収
部26を中空筒体23と係合部25との間に水平方向に形成
し、振動吸収部32を中空筒体28側が大径で係合部31側が
小径のテーパ状に傾斜させた状態に形成してもよい。
【0026】なお、この実施例において、第1部材20と
第2部材21は、同じ材質の弾性体から成形してもよい
が、異なる材質の弾性体から成形して第1部材20と第2
部材21の特性を異にし防振支持装置の減衰特性の精度を
高めることもできる。また、支持するフレーム 4のモー
タ 5付近と角隅部とでは重量配分が異なり防振支持装置
15にかかる負荷が異なるので、使用する箇所によって第
2部材21を第1部材20と異なる弾性体から選択採用する
と共に選択採用した弾性体によって異なる色に着色する
等識別可能とし、防振支持装置15のメカデッキMDに対
する使用対応箇所を特定させ、CDプレーヤの組み立て
を容易で確実なものとすることができる。
【0027】この実施例における防振支持装置15の動作
を図10及び図11に基づいて説明する。通常に置かれ
た状態のCDプレーヤの防振支持装置15は、その両端の
係合部25,31 をケーシング 1に突設された突起13,14 に
嵌合されると共に環状溝30をフレーム 4の透孔12に係合
して第1部材30の振動吸収部26とこれに対向する第2部
材21の振動吸収部32の2箇所によってメカデッキMDを
支持している。メカデッキMDが振動されたときには、
突起13に嵌合された係合部25と中空筒体23との間に形成
された振動吸収部26及び突起14に嵌合された係合部31と
中空筒体28との間に形成された振動吸収部32が弾性変形
することによって振動を吸収し減衰する。CDプレーヤ
を裏返したときも通常の状態と同様に防振支持装置15に
よってメカデッキMDは支持される。また、CDプレー
ヤが縦方向に大きく振動したときには、第1部材20の中
空筒体23の下端部及び第2部材21の中空筒体28の上端部
とケーシング 1が接触することによってメカデッキMD
のケーシング 1内の移動は規制される。CDプレーヤが
横方向に大きく振動したときには、第1部材20の中空筒
体23の内周と係合部25及び第2部材21の中空筒体28の内
周と係合部31とが接触することによってメカデッキMD
のケーシング 1内の移動は規制される。CDプレーヤを
傾けたり立てた状態のときも、メカデッキMDは振動を
吸収されると共に大きな振動による移動を規制されてケ
ーシング 1内に支持される。
【0028】つぎに、図12に基づいて本発明の第二実
施例を説明する。この実施例ににおける防振支持装置15
は、例えば第1実施例と同様にゴム硬度が10〜25に調整
されたブチルゴムやシリコンゴム等の弾性体から、単一
部材に形成されている。中空筒体40は、その下端部と突
起13を嵌合して固定される係合部41とが振動吸収部42介
して連続するように設けられ、外周側部にはフレーム 4
を係合するための環状溝43が形成されて構成されてい
る。また、中空筒体40の上端部は、少なくとも突起14の
下端部より高く位置すると共にケーシング 4との間に所
定の間隔Pを有し、さらにはケーシング 1に突設された
突起14と半径方向に所定の間隔Qを有するように開口し
ている。
【0029】このように構成された防振支持装置15は、
係合部41がケーシング 1に突設された突起13に係合さ
れ、中空筒体40の環状溝43がフレーム 4の透孔12に係合
される。これによって、フレーム 4に取付けられたメカ
デッキMDは、振動吸収部42によってケーシング 1内に
弾性支持される。
【0030】この実施例の場合においては、振動吸収部
42の壁の肉厚T2の壁の肉厚は、具体的には、図12に
示した振動吸収部42の肉厚T2が0.2 〜0.5mm 、中空筒
体40の側壁部の肉厚S2が0.3 〜1.7mm であって、振動
吸収部42の肉厚T2が中空筒体40の側壁部の肉厚S2の
70%乃至フレーム 4を支持し得る範囲に薄肉に形成さ
れ、また、中空筒体40の内側壁と係合部14の外側壁との
間隔W2は0.4 〜1.2mm に形成され、例えば、T2が0.
35mmのときに好ましくはS2が1.0mm 、W2が0.8mm に
設定されて中空筒体40の振動による動きを吸収しながら
弾性的に支持している。
【0031】また、中空筒体40の上端開口と突起14との
間隔QはセットされたディスクDの外周縁とディスク収
容空間Cの側壁との間隔f及びケーシング 1の上面に形
成された切欠き 3周縁とこの切欠きから露出してケーシ
ング 1と同一面を形成するフレーム 4との間隔f’より
小さく設定され、中空筒体40の下端とケーシング 1の下
部との間隔R及び中空筒体の上端とケーシングの上部と
の間隔Pはセットされたディスクの下面とケーシングの
上面及びディスクの上面と蓋との間隔g及びhより小さ
く設定され、セットされたディスクDはメカデッキMD
の振動によって周囲に干渉しないようになっている(図
2及び図12参照)。
【0032】なお、この実施例において振動吸収部42
は、中空筒体40と係合部41の間に水平方向に設けられて
縦方向の振動によってメカデッキのフレームが上下に移
動したときに振動吸収部42が引張り負荷を受けるように
設定されているが、図13に示すように、中空筒体40側
を大径で係合部41側を小径にしてテーパ状に傾斜させた
状態に形成し、フレーム 4が上方に移動したときに振動
吸収部42が引張り負荷を受け、下方に移動したときに振
動吸収部42が圧縮負荷を受けるように設定してもよい。
【0033】この実施例における防振支持装置15の動作
を図14及び図15に基づいて説明する。通常に置かれ
た状態のCDプレーヤの防振支持装置15は、その下端の
係合部42をケーシング 1に突設された突起13に嵌合固定
されると共に環状溝43をフレーム 4の透孔12に係合して
振動吸収部42によってメカデッキMDを支持している。
メカデッキMDが振動されたときには、突起13に嵌合さ
れた係合部41と中空筒体40との間に形成された振動吸収
部42が引張られて伸びることによって振動を吸収し減衰
する。CDプレーヤを裏返した状態のときも通常の状態
と同様に防振支持装置15によってメカデッキMDは支持
される。また、CDプレーヤが縦方向に大きく振動した
ときには、中空筒体40の下端部及び上端部とケーシング
1が接触することによってメカデッキMDのケーシング
1内の移動は規制される。CDプレーヤが横方向に大き
く振動したときには、中空筒体40の上端開口の内周と突
起14が接触することによってメカデッキMDのケーシン
グ 1内の移動は規制される。CDプレーヤを傾けたり立
てた状態のときも、メカデッキMDは振動を吸収される
と共に大きな振動による移動を規制されてケーシング 1
内に支持される。
【0034】上述した防振支持装置15は、周知の射出成
形金型に弾性体を流入させて形成される。射出成形時は
金型のパーティングラインによってバリが発生するが、
振動吸収部26,32 及び42に形成されることがないので、
振動吸収特性等に影響を与えることがない。また、上述
した防振支持装置15は湾曲した部分がないので、金型の
中心ズレ等の理由から肉厚が場所によって変化すること
がなく、精度を高くすることができ、しかも生産性が良
い。
【0035】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0036】所定の範囲でフレームを移動可能に支持す
るので緩衝能力に優れ、傾斜に関係ないので記録再生機
器の誤作動をを防止でき、スプリングを併用する必要が
なく部品が少なくてすむ。
【0037】防振支持装置の振動吸収部は、振動によっ
て引張り又は圧縮負荷を受け、折り曲げられるような変
形を受けないので、弾性体の特性を生かすことができる
と共に緩衝能力に優れ、また、振動によって圧縮変形し
たときに直径が拡大し周辺部分に接することがないので
動きを損なう恐れがない。
【0038】射出成形時に、パーティングラインによる
バリが振動吸収部に発生しないので緩衝能力への影響が
なく、振動吸収部の肉厚を精度よく成形することができ
るので防振支持装置を設定した振動減衰特性に形成する
ことができる。
【0039】防振支持装置を第1部材と第2部材によっ
て構成する場合にあっては、本体を上下に分割したこと
によって、成形するための金型を容易に制作することが
できる。また、使用する箇所によって特性の異なる弾性
体を選択し組み合わせることができるので、所望の緩衝
能力を備えた防振支持装置を得ることができる。さらに
この場合、使用する弾性体の材質によって識別可能とす
ることによって、防振支持装置の記録再生機器に対する
使用対応箇所を特定させることができ、記録再生装置の
組み立てを容易で確実なものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の防振支持装置を使用するCDプレーヤ
を示す斜視図である。
【図2】図1の断面図である。
【図3】本発明に係る防振支持装置の一実施例を示す断
面図である。
【図4】振動吸収部の変形例を示す第2部材の断面図で
ある。
【図5】振動吸収部の変形例を示す第2部材の断面図で
ある。
【図6】振動吸収部の変形例を示す第2部材の断面図で
ある。
【図7】振動吸収部の変形例を示す第2部材の断面図で
ある。
【図8】振動吸収部の変形例を示す防振支持装置の断面
図である。
【図9】振動吸収部の別の変形例を示す防振支持装置の
断面図である。
【図10】振動によってフレームが下方に移動したとき
の本発明の一実施例に係る防振支持装置の状態を示す説
明図である。
【図11】振動によってフレームが右方向に移動したと
きの本発明の一実施例に係る防振支持装置の状態を示す
説明図である。
【図12】本発明に係る防振支持装置の第二実施例を示
す断面図である。
【図13】振動吸収部の変形例を示す防振支持装置の断
面図である。
【図14】振動によってフレームが上方に移動したとき
の本発明の一実施例に係る防振支持装置の状態を示す説
明図である。
【図15】振動によってフレームが右方向に移動したと
きの本発明の一実施例に係る防振支持装置の状態を示す
説明図である。
【図16】従来例を示す断面図である。
【図17】従来例を示す断面図である。
【図18】従来例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ケーシング 4 フレーム 13,14 突起 15 防振支持装置 20 第1部材 21 第2部材 23,28,40 中空筒体 25,31,41 係合部 26,32,42 振動吸収部 30,43 フレーム係合部 35 透孔 36 切欠き 37 リブ

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシング内に相対向して突設された一
    対の係合部材との間に配置され、その外壁に記録再生機
    器を備えたフレームを支持してなる防振支持装置であっ
    て、 少なくとも前記一対の係合部材の一方に係合される係合
    部と、前記フレームに係合される係合部を有する中空筒
    体と、該係合部と中空筒体との間に連続して形成される
    振動吸収部とが弾性体によって一体に形成され、 前記振動吸収部壁の肉厚を中空筒体壁の肉厚の70%乃
    至前記フレームを支持し得る厚さとしたことを特徴とす
    る防振支持装置。
  2. 【請求項2】 一方の係合部材に係合される係合部と、
    中空筒体と、該係合部と中空筒体との間に連続して形成
    される一対の振動吸収部とからなり、 前記中空筒体と前記振動吸収部とによって空間を形成し
    たことを特徴とする請求項1記載の防振支持装置。
  3. 【請求項3】 前記空間を密封空間とし、その内部に粘
    性流動体を封入したことを特徴とする請求項2記載の防
    振支持装置。
  4. 【請求項4】 一方の係合部材に係合される係合部と、
    中空筒体と、該係合部と中空筒体との間に連続して形成
    される振動吸収部とからなる第1部材と、他方の係合部
    材と係合される係合部と、フレームを係合する係合部を
    有する中空筒体と、該係合部と中空筒体との間に連続し
    て形成される振動吸収部とからなる第2部材とによって
    構成され、第1部材と第2部材を特性の異なる弾性体を
    選択し組み合わせたことを特徴とする請求項1乃至3の
    いずれか一つに記載の防振支持装置。
  5. 【請求項5】 使用する弾性体の材質を識別可能とした
    ことを特徴とする請求項4記載の防振支持装置。
  6. 【請求項6】 一方の係合部材に係合固定される係合部
    と、フレームに係合される係合部を有する中空筒体と、
    該係合部と中空筒体との間に連続して形成される振動吸
    収部とが一体に形成され、該中空筒体の端部は、前記他
    方の係合部材に遊嵌すると共に、ケーシングと所定の間
    隔を有しながら開口したことを特徴とする請求項1記載
    の防振支持装置。
  7. 【請求項7】 振動吸収部を中空筒体の側壁面に直交す
    る方向に形成したことを特徴とする請求項1乃至6のい
    ずれか一つに記載の防振支持装置。
  8. 【請求項8】 振動吸収部をテーパ状に形成したことを
    特徴とする請求項1乃至6のいずれか一つに記載の防振
    支持装置。
  9. 【請求項9】 前記一対の振動吸収部の一方を中空筒体
    の側壁面に直交する方向に形成し、他方をテーパ状に形
    成したことを特徴とする請求項2乃至5のいずれか一つ
    に記載の防振支持装置。
  10. 【請求項10】 振動吸収部に透孔又は切欠きを設けた
    ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一つに記載
    の防振支持装置。
  11. 【請求項11】 振動吸収部の一面又は両面にリブを設
    けたことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一つに
    記載の防振支持装置。
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