JP2018138734A - 開閉体駆動モータ、開閉体駆動システム、及びパワーウインドシステム - Google Patents

開閉体駆動モータ、開閉体駆動システム、及びパワーウインドシステム Download PDF

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Abstract

【課題】車内に乗員がいる状況における開閉体の作動を自身を以て発音報知することができる開閉体駆動モータを提供する。【解決手段】車両シートの着座センサがオン状態のときにモータ本体を通じてウインドガラスを作動させる場合に、PWM制御における制御周波数に可聴域の周波数(例えば1[kHz])を含ませてモータ本体を可聴域で振動させることで発音動作を行わせる。【選択図】図3

Description

本発明は、車両に搭載される開閉体駆動モータ、開閉体駆動システム、及びパワーウインドシステムに関するものである。
車両の開閉体駆動システムとしてのパワーウインドシステムにおいて、搭乗者が車両から降車した状況でウインドガラスが全閉状態でないと、スピーカやディスプレイ等で警告報知する機能が備えられている車両がある(例えば特許文献1参照)。
特開2005−336831号公報
本発明者らは、車内に乗員がいる状況において、パワーウインドモータの駆動によるウインドガラスの開閉作動を乗員に報知することを検討していた。また、この報知に関して、ウインドガラスの開閉作動に直接的に関与するパワーウインドモータで何かできないかを合わせて検討していた。また、このようなパワーウインドシステムのみならず、車両の例えばスライドルーフを自動開閉するシステムにおいても同様である。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、車内に乗員がいる状況における開閉体の作動を自身を以て発音報知することができる開閉体駆動モータ、開閉体駆動システム、及びパワーウインドシステムを提供することにある。
上記課題を解決する開閉体駆動モータは、車両の開閉体を自動開閉するためのモータ本体と、該モータ本体に駆動電力を供給する駆動回路と、前記駆動電力をPWM制御により調整し前記モータ本体を通じて前記開閉体の作動態様を変更可能に制御する制御回路とを備えた開閉体駆動モータであって、前記制御回路のPWM制御部は、車両シートの着座センサがオン状態のときに前記モータ本体を通じて前記開閉体を作動させる場合に、前記PWM制御における制御周波数に可聴域の周波数を含ませて前記モータ本体を可聴域で振動させることで発音動作を行わせる。
この構成によれば、車両シートの着座センサがオン状態のときに開閉体を作動させる場合に、PWM制御の制御周波数に可聴域の周波数を含ませてモータ本体を可聴域で振動させることで発音動作が行われる。このモータ本体からの発音によって、車両シートに着座する乗員に対して開閉体の作動を報知することができる。
上記開閉体駆動モータにおいて、前記PWM制御部は、前記発音動作を行わせる際、前記PWM制御の制御周波数の可聴域と非可聴域との切り替えを少なくとも2以上繰り返す。
この構成によれば、モータ本体による発音が2以上繰り返されるため、モータ本体による発音を気付き易くすることが可能である。
上記開閉体駆動モータにおいて、前記モータ本体の開閉対象である前記開閉体は、車両ドアに備えられるウインドガラスである。
この構成によれば、車両ドアに備えられるウインドガラスを自動開閉するパワーウインドモータにおいて、パワーウインドモータ自身のモータ本体からの発音によって、車両シートに着座する乗員に対して開閉体の作動を報知することができる。
上記課題を解決する開閉体駆動システムは、車両の開閉体を自動開閉するためのモータ本体を含む開閉体駆動モータと、前記モータ本体に駆動電力を供給する駆動回路と、前記駆動電力をPWM制御により調整し前記モータ本体を通じて前記開閉体の作動態様を変更可能に制御する制御回路とを備える開閉体駆動システムであって、前記制御回路のPWM制御部は、車両シートの着座センサがオン状態のときに前記モータ本体を通じて前記開閉体を作動させる場合に、前記PWM制御における制御周波数に可聴域の周波数を含ませて前記モータ本体を可聴域で振動させることで発音動作を行わせる。
この構成によれば、車両シートの着座センサがオン状態のときに開閉体を作動させる場合に、PWM制御の制御周波数に可聴域の周波数を含ませてモータ本体を可聴域で振動させることで発音動作が行われる。このモータ本体からの発音によって、車両シートに着座する乗員に対して開閉体の作動を報知することができる。
上記課題を解決するパワーウインドシステムは、車両ドアに設けられ該車両ドアのウインドガラスを自動開閉するためのモータ本体を含むパワーウインドモータと、前記車両ドアに設けられた第1の操作スイッチと、車両における前記車両ドア以外の箇所に設けられた第2の操作スイッチと、前記第1の操作スイッチ及び前記第2の操作スイッチの操作に基づいて前記モータ本体に駆動電力を供給する駆動回路と、前記駆動電力をPWM制御により調整し前記モータ本体を通じて前記ウインドガラスの作動態様を変更可能に制御する制御回路とを備えるパワーウインドシステムであって、前記制御回路のPWM制御部は、車両シートの着座センサがオン状態のときに、前記第2の操作スイッチの操作によって前記モータ本体を通じて前記ウインドガラスを作動させる場合に、前記PWM制御における制御周波数に可聴域の周波数を含ませて前記モータ本体を可聴域で振動させることで発音動作を行わせる。
この構成によれば、車両シートの着座センサがオン状態のときに、第2の操作スイッチ(自席スイッチ以外の操作スイッチ)の操作に基づいてウインドガラスを作動させる場合に、PWM制御の制御周波数に可聴域の周波数を含ませてモータ本体を可聴域で振動させることで発音動作が行われる。このモータ本体からの発音によって、車両シートに着座する乗員に対してウインドガラスの作動を報知することができる。
本発明の開閉体駆動モータ、開閉体駆動システム、及びパワーウインドシステムによれば、車内に乗員がいる状況における開閉体の作動を自身を以て発音報知することができる。
実施形態におけるパワーウインドモータを含むシステムの概略構成図。 着座センサがオフ状態のときの動作を説明するための動作説明図。 着座センサがオン状態のときの動作を説明するための動作説明図。 変形例におけるパワーウインドモータを含むシステムの概略構成図。 同変形例におけるパワーウインドECUの処理を説明するためのフロー図。
以下、開閉体駆動モータとしてのパワーウインドモータを備えた車両用のパワーウインドシステムの一実施形態について説明する。
図1に示すように、本実施形態のパワーウインドシステム10は、車両ドアDRのウインドガラスWGの自動開閉を行うために車両ドアDR内に取り付けられるパワーウインドモータ11と、パワーウインドモータ11と通信可能に接続されるボディECU(Electric Control Unit:電子制御装置)21とを備える。なお、本実施形態では、パワーウインドモータ11が設けられる車両ドアDRとしては、車両の後席ドアを対象としている。また、パワーウインドシステム10は、車両ドアDRに設けられた自席スイッチSW1と、車両の運転席ドアに設けられた運転席スイッチSW2とを備えている。パワーウインドモータ11は、自席スイッチSW1及び運転席スイッチSW2の操作に基づいて駆動される。
パワーウインドモータ11は、モータ本体12と、駆動回路13と、パワーウインドECU(P/WECU)14とが一体に組み付けられて構成されている。
モータ本体12は、駆動回路13からの駆動電力の供給に基づいて回転駆動し、ウインドレギュレータ(図示略)を介してウインドガラスWGを上下方向に開閉作動させる。
駆動回路13は、リレー回路13aと、FET(Field effect transistor)13bとを備える。リレー回路13aは、車両搭載のバッテリBTからの電力供給を受けてモータ本体12に対する正逆転駆動のための駆動電力の供給及び停止を行う回路である。また、半導体スイッチング素子であるFET13bは、PWM(Pulse Width Modulation)制御が行われ、リレー回路13aから出力する駆動電力の調整を行う。つまり、リレー回路13aは、モータ本体12の正転又は逆転駆動とその駆動停止、即ちウインドガラスWGの開又は閉方向への作動とその作動停止を行い、FET13bは、モータ本体12の回転速度の変更、即ちウインドガラスWGの作動速度の変更を行う。リレー回路13a及びFET13bは、P/WECU14にて制御される。
P/WECU14は、PWM制御部14aと、位置速度検出部14bと、挟み込み処理部14cとを備える。P/WECU14は、これらPWM制御部14a、位置速度検出部14b、及び挟み込み処理部14c等を用い、ウインドガラスWGの開閉作動に係る各種制御を行う。ここで、各種制御を行うに際し、P/WECU14には、モータ本体12の回転に同期した回転パルス信号が回転センサ15から入力される。
また、P/WECU14には、自席スイッチSW1からの第1作動指令信号Sd1(開又は閉指令信号)が入力される。また、P/WECU14には、運転席スイッチSW2からの第2作動指令信号Sd2(開又は閉指令信号)がボディECU21を介して入力される。
P/WECU14は、第1作動指令信号Sd1の開指令信号又は第2作動指令信号Sd2の開指令信号の入力の場合には、リレー回路13aに対してモータ本体12を例えば正転させるための給電方向で、給電可能な状態(ON)に切り替える。また、P/WECU14は、第1作動指令信号Sd1の閉指令信号又は第2作動指令信号Sd2の閉指令信号の入力の場合には、リレー回路13aに対してモータ本体12を例えば逆転させるための給電方向で、給電可能な状態(ON)に切り替える。また、このとき、P/WECU14のPWM制御部14aは、FET13bの制御端子にPWM制御信号を出力し、FET13bがオン固定(デューティ100%)、若しくは所定周波数でオンオフ駆動(デューティ可変)するように切り替える。第1作動指令信号Sd1又は第2作動指令信号Sd2の入力が無くなると、P/WECU14は、リレー回路13aに対してモータ本体12への給電を停止(OFF)し、PWM制御部14aは、PWM制御信号を通じてFET13bをオフに切り替える。
位置速度検出部14bは、モータ本体12の回転に同期した回転パルス信号に基づいて、具体的にはパルス信号のエッジのカウントに基づいて、モータ本体12の回転位置、即ちウインドガラスWGの位置検出を行う。ウインドガラスWGの位置情報は、P/WECU14内のメモリ(図示略)に都度記憶される。また、同じく回転パルス信号に基づいて、具体的にはパルス信号の周期の長短に基づいて、位置速度検出部14bは、モータ本体12の回転速度(ウインドガラスWGの作動速度)の検出を行う。モータ本体12の回転速度が遅くなる程、回転パルス信号の周期は長くなる。
挟み込み処理部14cは、ウインドガラスWGを閉作動しているモータ本体12の回転速度が基準速度以下に低下した場合、閉作動中のウインドガラスWGと車両ドアDRとの間で異物の挟み込みが生じたと判定する。この場合、ウインドガラスWGの作動速度をウインドガラスWGの位置等に応じて途中で変更させている場合では、挟み込みを判定するための基準速度も適宜変更される。そして、挟み込みが生じたと判定した場合、挟み込み処理部14cは、挟み込んだ異物を解放可能とすべくウインドガラスWGを例えば所定量開作動させるようにリレー回路13a及びFET13bを制御する。なお、挟み込み処理部14cにて、開作動中のウインドガラスWGと車両ドアDRとの間で生じる異物の巻き込みの判定を行ってもよく、この場合、挟み込み処理部14cは、巻き込んだ異物を解放可能とすべくウインドガラスWGを例えば所定量閉作動させるようにリレー回路13a及びFET13bを制御する。
P/WECU14は、上位ECUであるボディECU21と車両通信システムを介して通信可能に接続されている。車両通信システムとしては、LIN(Local Interconnect Network)通信や、CAN(Controller Area Network)通信等がある。P/WECU14は、必要な各種の車両情報をボディECU21から取得する。例えば、P/WECU14は、車両ドアDRの直近の車両シート(本実施形態では後席シート)に備えられる着座センサ22からの検知情報をボディECU21を介して取得する。
次に、パワーウインドシステム10の動作(作用)について説明する。
P/WECU14は、運転席スイッチSW2のオン操作に基づく第2作動指令信号Sd2(開又は閉指令信号)を受けると、駆動回路13のリレー回路13a及びFET13bを動作させてモータ本体12に駆動電力(モータ印加電圧)を供給する。これにより、モータ本体12が回転駆動され、その駆動力によってウインドガラスWGが開作動又は閉作動される。このときのPWM制御部14aの制御周波数は、着座センサ22からの検知情報に応じて設定される。
詳しくは、図2に示すように、着座センサ22がオフ状態である場合(後席に人が着座していないと検知された場合)、PWM制御部14aは、制御周波数を通常作動の周波数(本実施形態では約20[kHz])で一定とする。
一方、図3に示すように、着座センサ22がオン状態である場合(後席に人が着座していると検知された場合)、PWM制御部14aは、制御周波数に可聴域の周波数(本実施形態では約1[kHz])を含ませてモータ本体12を可聴域で振動させることで、モータ本体12に発音動作を行わせる。具体的には、PWM制御部14aは、制御周波数を1[kHz]→20[kHz]→1[kHz]→20[kHz]→1[kHz]→20[kHz]→…と切り替える。この1[kHz]とする期間t1は例えば50[ms]、20[kHz]とする期間t2は例えば150[ms]である。モータ本体12の振動としては、1[kHz]の期間t1ではこれに準じた周波数の振動となり、20[kHz]の期間t2ではこれに準じた周波数の振動となる。
つまり、モータ本体12の振動は、制御周波数が1[kHz]の期間t1では人の可聴域内の音となり、20[kHz]の期間t2では非可聴域となるため人には音として聞こえない。そして、この場合のモータ本体12の駆動では、1[kHz]の期間t1となる度に発音が生じる。
以上のように、本実施形態のパワーウインドモータ11では、後席の着座センサ22がオン状態である場合の運転席スイッチSW2の操作に基づく駆動の際、パワーウインドモータ11(モータ本体12)自身で発音動作が行われ、搭乗者等への報知が行われる。
また、本実施形態では、自席スイッチSW1のオン操作(第1作動指令信号Sd1)に基づく駆動の際には、着座センサ22からの検知情報に関わらず、PWM制御部14aは、制御周波数を通常作動の周波数(本実施形態では約20[kHz])で一定とする。このため、後席に人が乗っていても、自席スイッチSW1の操作に基づく駆動の場合には、モータ本体12の発音動作がなされないようになっている。
次に、本実施形態の効果を記載する。
(1)着座センサ22がオン状態のときにモータ本体12を通じてウインドガラスWGを作動させる場合に、PWM制御の制御周波数に可聴域の周波数(例えば1[kHz])を含ませてモータ本体12を可聴域で振動させることで発音動作が行われる。このモータ本体12からの発音によって、搭乗者に対してウインドガラスWGの作動を報知することができる。
(2)モータ本体12の発音動作において、PWM制御の制御周波数の可聴域と非可聴域との切り替えが少なくとも2以上繰り返されるため、モータ本体12による発音を気付き易くすることができる。
(3)着座センサ22がオン状態である場合の、運転席スイッチSW2の操作に基づく駆動の際に、モータ本体12の発音動作を実行する。また、自席スイッチSW1(後席ドアの操作スイッチ)のオン操作に基づく駆動の際には、着座センサ22からの検知情報に関わらず、PWM制御における制御周波数を通常作動の周波数(非可聴域の周波数)として、モータ本体12の発音動作を実行しない。すなわち、後席に人が座っているかどうかの確認がしにくい運転席からの操作に限って、後席の着座センサ22のオン状態における後席のウインドガラスWGの作動が報知される。このように、後席のウインドガラスWGの作動の報知を、特に必要なときに限定することで、効果的な報知を実現できる。
なお、上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、自席スイッチSW1のオン操作に基づく駆動の際には、着座センサ22からの検知情報に関わらず、モータ本体12の発音動作を実行しないが、これに限定されるものではない。つまり、自席スイッチSW1の操作に基づく駆動の際、着座センサ22がオン状態である場合にモータ本体12の発音動作を実行してもよい。また、この場合、自席スイッチSW1のマニュアル操作(スイッチ操作中のみウインドガラスWGが作動する操作)による駆動に限っては、モータ本体12の発音動作を実行しないように制御してもよい。
・上記実施形態では、後席ドアのパワーウインドモータ11を対象としてモータ本体12の発音動作を実行させたが、これに限らず、助手席ドアや運転席ドアのパワーウインドモータを対象として、モータ本体12の発音動作を実行させてもよい。この場合、助手席(又は運転席)の着座センサがオン状態のときの助手席ドア(又は運転席ドア)のウインドガラスの作動時に、当該ドアのパワーウインドモータ(モータ本体)自身から発音動作(報知)が行われる。
・上記実施形態におけるモータ本体12の発音制御を、チャイルドロック機構を備えた車両ドア(一般に後席ドア)に係るパワーウインドシステムに適用してもよい。
例えば、図4に示すように、車両ドアDR(後席ドア)には、チャイルドロック機構23が備えられている。チャイルドロック機構23は、例えば、車両ドアDRを開けた状態で操作が可能な操作レバー(図示略)を有し、該操作レバーの操作によってチャイルドロックのオン/オフの切り替えが可能となっている。チャイルドロックがオン状態とされた車両ドアDRでは、室内側からの開操作が禁止されるが、室外側からの開操作は許容される。なお、車両ドアDRには通常のロック機構(図示略)も勿論備えられており、室外側からの車両ドアDRの開操作が可能となるのは通常のロック機構によるドアロックがかかっていないときである。そして、チャイルドロックのオン状態では、通常のロック機構によるドアロックのオンオフに関わらず、室内側からの車両ドアDRの開操作が禁止されるようになっている。
チャイルドロック機構23は、ボディECU21と電気的に接続されており、車両ドアDRのチャイルドロックのオン/オフ情報がチャイルドロック機構23からボディECU21に出力される。また、ボディECU21は、P/WECU14に対し、車両ドアDRのチャイルドロックのオン/オフ情報を出力する。
図5に示すように、P/WECU14は、運転席スイッチSW2のオン操作に基づく第2作動指令信号Sd2を受けると、ステップS1において、後席の着座センサ22の検知情報を確認する。そして、着座センサ22がオフ状態の場合には、ステップS2に移行して、モータ本体12の通常動作(制御周波数を通常作動の周波数(約20[kHz])で一定とした動作)を実行する。
また、ステップS1において、後席の着座センサ22がオン状態の場合には、ステップS3に移行して、車両ドアDRのチャイルドロックのオン/オフ情報を確認する。そして、チャイルドロックがオフの場合には、ステップS2に移行してモータ本体12の通常駆動を実行する。
また、ステップS3において、車両ドアDRのチャイルドロックがオンの場合には、ステップS4に移行して、モータ本体12に上記実施形態と同様の発音動作を行わせる。
上記のような制御によれば、後席の着座センサ22がオン、かつ、車両ドアDR(後席ドア)のチャイルドロックがオンのとき、つまり、後席に着座する人が子供である可能性が高いとき、モータ本体12の発音動作が実行される。このため、子供が乗車しているときのウインドガラスWGの作動を効果的に報知することが可能となる。
なお、図5におけるフローにおいて、ステップS1とステップS3とを入れ替えてもよい。また、図5では、運転席スイッチSW2からの第2作動指令信号Sd2の入力時の作動について説明したが、自席スイッチSW1からの第1作動指令信号Sd1の入力時においても、図5と同様の処理を実行してもよい。
・上記実施形態において、着座センサ22が予め設定された範囲(例えば5kg以上20kg以下)の重さを検知した状態のときに、モータ本体12を通じてウインドガラスWGを作動させる場合に、モータ本体12の発音動作を実行してもよい。このような制御によれば、後席に着座する人が子供である可能性が高いときに、モータ本体12の発音動作を実行させることができ、子供が乗車しているときのウインドガラスWGの作動を効果的に報知することが可能となる。
・上記実施形態では、自席スイッチSW1以外の第2の操作スイッチを、運転席ドアに設けた運転席スイッチSW2としたが、これに限らず、車両のインテリアデザインに応じて第2の操作スイッチの設置場所を適宜変更してもよい。また、第2の操作スイッチは、機械的なスイッチに限定されるものではなく、例えば、カーナビゲーションシステムのタッチパネル式のモニタ等に第2の操作スイッチを表示し、該スイッチのタッチ操作に基づいて第2作動指令信号Sd2がボディECU21に出力されるように構成してもよい。
・上記実施形態では、モータ本体12の発音動作において、PWM制御の制御周波数の可聴域と非可聴域との切り替えを少なくとも2以上繰り返したが、これに限らず、PWM制御の制御周波数を可聴域の周波数で固定として、着座センサ22のオン状態でのウインドガラスWGの作動中にモータ本体12が発音し続けるようにしてもよい。
・PWM制御周波数、期間t1,t2等で用いた数値は一例であり、適宜変更してもよい。
・駆動回路13をリレー回路13aとFET13bとで構成したが、駆動回路の構成はこれに限らず、例えばFET等の半導体スイッチング素子を4個用いたフルブリッジ型駆動回路、半導体スイッチング素子を2個用いたハーフブリッジ型駆動回路を用いてもよい。
・上記実施形態では特に言及しなかったが、パワーウインドモータ11のモータ本体12には、ブラシ付きモータやブラシレスモータを用いることが可能である。
・上記実施形態では、パワーウインドモータ11に駆動回路13とP/WECU14とを一体に設ける構成としたが、これに特に限定されるものではない。例えば、駆動回路13とP/WECU14を、自席スイッチSW1側に一体に設けてもよい。また、例えば、駆動回路13とP/WECU14を、車両ドアに関する電装品を統合制御するドア統合ECUに一体に設けてもよい。
・開閉対象はウインドガラスWGでありそれを開閉するパワーウインドモータ11(パワーウインドシステム10)に適用したが、車両の他の開閉体駆動モータ(開閉体駆動システム)、例えばスライドルーフを駆動するモータ(システム)に適用してもよい。
・上記した実施形態並びに各変形例は適宜組み合わせてもよい。
10…パワーウインドシステム(開閉体駆動システム)、11…パワーウインドモータ(開閉体駆動モータ)、12…モータ本体、13…駆動回路、14…パワーウインドECU(制御回路)、14a…PWM制御部、22…着座センサ、DR…車両ドア、WG…ウインドガラス(開閉体)、SW1…自席スイッチ(第1の操作スイッチ)、SW2…運転席スイッチ(第2の操作スイッチ)。

Claims (5)

  1. 車両の開閉体を自動開閉するためのモータ本体と、該モータ本体に駆動電力を供給する駆動回路と、前記駆動電力をPWM制御により調整し前記モータ本体を通じて前記開閉体の作動態様を変更可能に制御する制御回路とを備えた開閉体駆動モータであって、
    前記制御回路のPWM制御部は、車両シートの着座センサがオン状態のときに前記モータ本体を通じて前記開閉体を作動させる場合に、前記PWM制御における制御周波数に可聴域の周波数を含ませて前記モータ本体を可聴域で振動させることで発音動作を行わせることを特徴とする開閉体駆動モータ。
  2. 請求項1に記載の開閉体駆動モータにおいて、
    前記PWM制御部は、前記発音動作を行わせる際、前記PWM制御の制御周波数の可聴域と非可聴域との切り替えを少なくとも2以上繰り返すことを特徴とする開閉体駆動モータ。
  3. 請求項1又は2に記載の開閉体駆動モータにおいて、
    前記モータ本体の開閉対象である前記開閉体は、車両ドアに備えられるウインドガラスであることを特徴とする開閉体駆動モータ。
  4. 車両の開閉体を自動開閉するためのモータ本体を含む開閉体駆動モータと、前記モータ本体に駆動電力を供給する駆動回路と、前記駆動電力をPWM制御により調整し前記モータ本体を通じて前記開閉体の作動態様を変更可能に制御する制御回路とを備える開閉体駆動システムであって、
    前記制御回路のPWM制御部は、車両シートの着座センサがオン状態のときに前記モータ本体を通じて前記開閉体を作動させる場合に、前記PWM制御における制御周波数に可聴域の周波数を含ませて前記モータ本体を可聴域で振動させることで発音動作を行わせることを特徴とする開閉体駆動システム。
  5. 車両ドアに設けられ該車両ドアのウインドガラスを自動開閉するためのモータ本体を含むパワーウインドモータと、前記車両ドアに設けられた第1の操作スイッチと、車両における前記車両ドア以外の箇所に設けられた第2の操作スイッチと、前記第1の操作スイッチ及び前記第2の操作スイッチの操作に基づいて前記モータ本体に駆動電力を供給する駆動回路と、前記駆動電力をPWM制御により調整し前記モータ本体を通じて前記ウインドガラスの作動態様を変更可能に制御する制御回路とを備えるパワーウインドシステムであって、
    前記制御回路のPWM制御部は、車両シートの着座センサがオン状態のときに、前記第2の操作スイッチの操作によって前記モータ本体を通じて前記ウインドガラスを作動させる場合に、前記PWM制御における制御周波数に可聴域の周波数を含ませて前記モータ本体を可聴域で振動させることで発音動作を行わせることを特徴とするパワーウインドシステム。
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