JP2009013719A - チャイルドロック制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】チャイルドロック装置が運転者等による手動操作によって作動状態と非作動状態とが切り替えられるものでありながら、そのチャイルドロック装置の機能を極力発揮させるようにすること。
【解決手段】チャイルドロック装置70が非作動状態でありながら、乗員検出センサ20の検出信号からシートに着座しているのは子供であると判別される場合、運転者等が手動操作によってチャイルドロック装置70を作動状態に切り替えることを忘れていたと推測できる。この場合には、運転者等による手動操作を補う意味で、チャイルドロック装置70を自動的に作動状態に切り替える。これにより、チャイルドロック装置70を活用する機会を増やして、子供により誤って車両ドアが開扉されてしまうことを効果的に防止することができる。
【選択図】図2
【解決手段】チャイルドロック装置70が非作動状態でありながら、乗員検出センサ20の検出信号からシートに着座しているのは子供であると判別される場合、運転者等が手動操作によってチャイルドロック装置70を作動状態に切り替えることを忘れていたと推測できる。この場合には、運転者等による手動操作を補う意味で、チャイルドロック装置70を自動的に作動状態に切り替える。これにより、チャイルドロック装置70を活用する機会を増やして、子供により誤って車両ドアが開扉されてしまうことを効果的に防止することができる。
【選択図】図2
Description
本発明は、車両に子供が乗車したとき、その子供が誤って車両ドアを開扉してしまうことを防止するチャイルドロック制御装置に関するものである。
例えば、特許文献1に記載された装置では、人体センサを用いて車両の座席に着座している乗員が大人であるか、子供であるか、もしくは単なる荷物であるかを判別する。そして、子供の場合には、チャイルドロック電磁ロック部にロック信号を出力して、ドアを自動でロックするように構成している。
特開平9−209635号公報
上述した装置のように、人体センサを用いて、大人、子供、荷物を高精度に判別することは、実際のところ難しいことである。従って、より確実にチャイルドロック装置を作動させるためには、やはり、運転者等が、子供が乗車するときに切替スイッチを手動にて操作して、チャイルドロック装置を作動状態にすることが好ましい。
しかしながら、運転者等の手動操作のみにて、チャイルドロック装置が作動状態になるものであると、その操作をし忘れることもあり、チャイルドロック装置の機能が十分に発揮できない場合がある。
本発明は、上述した点に鑑みてなされたもので、チャイルドロック装置が運転者等による手動操作によって作動状態と非作動状態とが切り替えられるものでありながら、そのチャイルドロック装置の機能を極力発揮させるようにすることが可能なチャイルドロック制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載のチャイルドロック制御装置は、
手動操作によって作動状態と非作動状態とに切り替えられ、当該作動状態において、ドアの車室内側に設けられたドアインナーハンドルによる、ドアの開操作を無効にするチャイルドロック装置と、
チャイルドロック装置が作動状態であるか、非作動状態であるかを検出する作動状態検出手段と、
車室内の座席に着座している乗員が子供であることを検出する乗員検出手段と、
乗員検出手段によって座席に子供が着座していることが検出され、かつ作動状態検出手段によってチャイルドロック装置が非作動状態であることが検出されたとき、子供が着座している座席に対応するドアのチャイルドロック装置を作動状態にする制御手段と、を備えることを特徴とする。
手動操作によって作動状態と非作動状態とに切り替えられ、当該作動状態において、ドアの車室内側に設けられたドアインナーハンドルによる、ドアの開操作を無効にするチャイルドロック装置と、
チャイルドロック装置が作動状態であるか、非作動状態であるかを検出する作動状態検出手段と、
車室内の座席に着座している乗員が子供であることを検出する乗員検出手段と、
乗員検出手段によって座席に子供が着座していることが検出され、かつ作動状態検出手段によってチャイルドロック装置が非作動状態であることが検出されたとき、子供が着座している座席に対応するドアのチャイルドロック装置を作動状態にする制御手段と、を備えることを特徴とする。
このような構成を採用したことにより、請求項1のチャイルドロック制御装置では、チャイルドロック装置が手動操作によって作動状態に切り替えられておらず、非作動状態のままであるときであって、座席に子供が着座していることが検出されたとき、自動的にチャイルドロック装置が作動状態に切り替えられるようになる。
換言すれば、運転者等の手動操作により、チャイルドロック装置が作動状態に設定されているときには、その手動操作による作動状態がそのまま継続して維持される。このように、手動操作による設定を優先して作動状態を維持することにより、乗員が子供であることを検出する検出手段による検出結果に、チャイルドロック装置を作動状態とすべきか、非作動状態とすべきかの判断を委ねる機会を減少することができる。その結果、検出手段による検出結果に基づくことで、チャイルドロック装置が誤って作動状態となる機会を減少できる。さらに、請求項1のチャイルドロック制御装置では、運転者等による手動操作によってチャイルドロック装置が作動状態に設定されている場合には、その作動状態が維持されるので、検出手段の検出結果に基づいて、誤ってチャイルドロック装置が非作動状態となることを防止できる。
ただし、チャイルドロック装置が非作動状態でありながら、検出手段により子供が座席に着座していることが検出された場合、運転者等が手動操作によってチャイルドロック装置を作動状態に切り替えることを忘れていたと推測できる。この場合には、運転者等による手動操作を補う意味で、チャイルドロック装置を自動的に作動状態に切り替えるのである。従って、チャイルドロック装置を活用する機会を増やして、子供により誤って車両ドアが開扉されてしまうことを効果的に防止することができる。
請求項2に記載したように、チャイルドロック装置を作動状態と非作動状態とに切り替えるための切替スイッチが、チャイルドロック装置が設けられた各ドアにそれぞれ設置され、当該切替スイッチによって、各ドアのチャイルドロック装置の作動、非作動状態が個別に設定されることが好ましい。これにより、子供が着座した座席に対応するドアのチャイルドロック装置のみを手動にて作動状態に設定することができる。従って、その他の乗員の利便性を損なうことを防止できる。
以下、本発明の実施形態によるチャイルドロック制御装置を、図面に基づいて説明する。図1は、本実施形態のチャイルドロック制御装置10の全体構成を示すブロック図である。
チャイルドロック制御装置10は、図1に示すように、乗員検出センサ20、チャイルドロックセンサ30、コントローラ40、アクチュエータ50、切替スイッチ60、及びチャイルドロック装置70から構成される。
乗員検出センサ20としては、例えば、シートの座面等の複数個所に配置された荷重検出センサを用いることができる。荷重検出センサによって検出される荷重検出信号はコントローラ40に入力される。これにより、コントローラ40は、荷重検出センサからの荷重検出信号から算出されるシートの面圧分布に基づいて、シートに着座しているのが、子供であるのか、大人であるのか、もしくは荷物が置かれているのかを判別することができる。
チャイルドロックセンサ30は、後述するチャイルドロック装置70が、運転者等によって手動操作される切替スイッチ60により、作動状態に設定されているか否かを検出するものである。例えば、チャイルドロックセンサ30は、切替スイッチ60が作動位置となっているときオン信号を出力し、非作動位置となっているときにオフ信号を出力するように構成される。このチャイルドロックセンサ30の検出信号もコントローラ40に入力される。これにより、コントローラ40は、チャイルドロック装置70が、手動操作によって作動状態に設定されているのか、非作動状態のままであるのかを判別することができる。
チャイルドロック装置70は、公知のように、車両のドアの車室内側に設けられたインナーハンドルに対するドア開操作を無効化するためのものである。例えば、チャイルドロック装置70は、ドアのインナーハンドルと、ドアの閉扉状態を保持するために、車両ボデーに設けられてストライカと係脱可能なラッチ機構と、インナーハンドルとラッチ機構との間に設けられ、インナーハンドルに対する操作をラッチ機構に伝達する伝達状態と、その伝達を遮断する遮断状態とに切替可能な伝達機構とから構成できる。
その伝達機構における伝達状態と遮断状態との切替は、切替スイッチ60によって行なわれる。すなわち、切替スイッチ60は、車両のドアやインパネ等に設けられ、運転者等の手動操作によって作動位置と非作動位置とのいずれかに切り替えられるものである。切替スイッチ60が作動位置となったときには、チャイルドロック装置70の伝達機構が遮断状態に設定され、非作動状態となったときには、チャイルドロック装置70の伝達機構が伝達状態に設定される。なお、切替スイッチ60とチャイルドロック装置70の伝達機構とは、リンク等によって機械的に連結されて、切替スイッチ60が、伝達機構を伝達状態と遮断状態とのいずれかに機械的に駆動するものであっても良い。あるいは、切替スイッチ60の切替信号がコントローラ40に入力されて、コントローラ40がアクチュエータ50を用いて、チャイルドロック装置70の伝達機構を伝達状態と遮断状態とのいずれかに電気的に駆動するものであっても良い。
また、図1では、切替スイッチ60が1つのみ示されているが、この切替スイッチ60は、運転席ドア以外の、チャイルドロック装置70が設けられるドアにそれぞれ個別に対応するように設置しても良い。これにより、子供が着座した座席に対応するドアのチャイルドロック装置のみを手動にて作動状態に設定することができる。従って、その他の乗員の利便性を損なうことを防止できる。
アクチュエータ50は、コントローラ40からの駆動信号によって駆動され、チャイルドロック装置における伝達機構を、伝達状態に設定したり、遮断状態に設定したりするものである。例えば、アクチュエータ50は、インナーハンドルの操作に連動して可動する伝達機構を、ラッチ機構との係合を解消する位置に駆動するように構成することができる。あるいは、アクチュエータは、例えばロックピンによってインナーハンドルや伝達機構の動きを規制することによって、チャイルドロック装置70の伝達機構を遮断状態に設定するように構成しても良い。
コントローラ40は、上述した乗員検出センサ20及びチャイルドロックセンサ30からの検出信号に基づいて、必要に応じてアクチュエータ50に駆動信号を出力することにより、チャイルドロック装置70を自動的に作動状態に切り替える。このコントローラ40における制御処理を、図2のフローチャートに基づいて説明する。
まず、ステップS100において、乗員検出センサ20及びチャイルドロックセンサ30からの検出信号を入力する。続くステップS110では、チャイルドロックセンサ30からの検出信号に基づいて、切替スイッチ60がオンされて、チャイルドロック装置70が作動状態に設定されているか否かを判定する。
ステップS110においてチャイルドロック装置70が切替スイッチ60により作動状態に設定されていると判定された場合には、そのまま、図2に示すフローチャートの処理を終了する。これにより、運転者等の手動操作により、チャイルドロック装置70が作動状態に設定されているときには、その手動操作による作動状態の設定がそのまま継続して維持される。このように、手動操作による設定を優先し、チャイルドロック装置70の作動状態を維持することにより、乗員検出センサ20の検出信号に基づき、チャイルドロック装置70を作動状態とすべきか、非作動状態とすべきかの判断を委ねる機会を減少することができる。その結果、チャイルドロック装置70が誤って作動状態となる機会を減少できるとともに、誤ってチャイルドロック装置70が非作動状態となることを防止できる。
一方、ステップS110において、チャイルドロック装置70は切替スイッチ60により非作動状態に設定されていると判定されると、ステップS120の処理に進む。ステップS120では、乗員検出センサ20の信号に基づいて、シートに着座している乗員が子供であるか否かを判定する。この判定処理において、乗員が子供ではなく大人であると判定されたり、シートには単に荷物が置かれているだけと判定された場合には、そのまま図2のフローチャートに示す処理を終了する。一方、ステップS120の判定処理において、乗員は子供であると判定された場合には、ステップS130の処理に進む。
ステップS130では、アクチュエータ50に駆動信号を出力することにより、非作動状態であったチャイルドロック装置70を作動状態に自動的に切り替える。このように、チャイルドロック装置70が手動操作によって作動状態に切り替えられておらず、非作動状態のままであり、かつ、シートに着座している乗員が子供である場合にのみ、自動的にチャイルドロック装置70が作動状態に切り替えられる。
チャイルドロック装置70が非作動状態でありながら、乗員検出センサ20の検出信号からシートに着座しているのは子供であると判別される場合、運転者等が手動操作によってチャイルドロック装置70を作動状態に切り替えることを忘れていたと推測できる。従って、この場合には、運転者等による手動操作を補う意味で、チャイルドロック装置70を自動的に作動状態に切り替える。これにより、チャイルドロック装置70を活用する機会を増やして、子供により誤って車両ドアが開扉されてしまうことを効果的に防止することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の変形が可能である。
例えば、上述した実施形態では、チャイルドロック装置70として、ドアインナーハンドルとラッチ機構との伝達経路を、繋げたり、切り離したりする構成を採用した。しかしながら、チャイルドロック装置70として、上記構成とともに、または代替として、ドアインナーハンドルと一体的に設けられるロックスイッチに関して、切替スイッチ60やアクチュエータ50の作動により、アンロック操作ができないようにロックスイッチの動作を規制しても良い。これにより、結果的に、ドアインナーハンドルによるドア開扉操作を無効化することができる。
10 チャイルドロック制御装置
20 乗員検出センサ
30 チャイルドロックセンサ
40 コントローラ
50 アクチュエータ
60 切替スイッチ
70 チャイルドロック装置
20 乗員検出センサ
30 チャイルドロックセンサ
40 コントローラ
50 アクチュエータ
60 切替スイッチ
70 チャイルドロック装置
Claims (2)
- 手動操作によって作動状態と非作動状態とに切り替えられ、当該作動状態において、ドアの車室内側に設けられたドアインナーハンドルによる、ドアの開操作を無効にするチャイルドロック装置と、
前記チャイルドロック装置が作動状態であるか、非作動状態であるかを検出する作動状態検出手段と、
車室内の座席に着座している乗員が子供であることを検出する乗員検出手段と、
前記乗員検出手段によって座席に子供が着座していることが検出され、かつ前記作動状態検出手段によって前記チャイルドロック装置が非作動状態であることが検出されたとき、前記子供が着座している座席に対応するドアのチャイルドロック装置を作動状態にする制御手段と、を備えることを特徴とするチャイルドロック制御装置。 - 前記チャイルドロック装置を作動状態と非作動状態とに切り替えるための切替スイッチが、前記チャイルドロック装置が設けられた各ドアにそれぞれ設置され、当該切替スイッチによって、各ドアのチャイルドロック装置の作動、非作動状態が個別に設定されることを特徴とする請求項1に記載のチャイルドロック制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007178900A JP2009013719A (ja) | 2007-07-06 | 2007-07-06 | チャイルドロック制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007178900A JP2009013719A (ja) | 2007-07-06 | 2007-07-06 | チャイルドロック制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2009013719A true JP2009013719A (ja) | 2009-01-22 |
Family
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Family Applications (1)
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JP2007178900A Pending JP2009013719A (ja) | 2007-07-06 | 2007-07-06 | チャイルドロック制御装置 |
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JP (1) | JP2009013719A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016104947A (ja) * | 2014-12-01 | 2016-06-09 | 株式会社東海理化電機製作所 | チャイルドロック制御装置 |
JP2018138734A (ja) * | 2017-02-24 | 2018-09-06 | 株式会社デンソー | 開閉体駆動モータ、開閉体駆動システム、及びパワーウインドシステム |
-
2007
- 2007-07-06 JP JP2007178900A patent/JP2009013719A/ja active Pending
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JP2018138734A (ja) * | 2017-02-24 | 2018-09-06 | 株式会社デンソー | 開閉体駆動モータ、開閉体駆動システム、及びパワーウインドシステム |
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