JP2018121523A - モータ制御装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 定電流制御においては、回転子にかかる負荷トルクが巻線に供給した駆動電流に対応した出力トルクを超え、モータが脱調状態になる可能性がある。【解決手段】 指令速度ω_refと回転速度ωとに基づいてモータが脱調したか否かの判定を行い、モータが脱調状態である場合はモータを停止する。この結果、モータが脱調した状態においてモータを駆動させようとすることに起因してモータから異音が発生すること等を抑制することができる。また、回転位相を精度よく推定することができる回転速度のうち最も小さい回転速度を、脱調判定を行うための脱調判定閾値ωsnlとして設定する。この結果、定電流制御が行われている状態においても脱調判定を精度よく行うことができる。【選択図】 図7

Description

本発明は、モータの駆動を制御するモータ制御装置に関する。
従来、モータを制御する方法として、モータの回転子の回転位相を基準とした回転座標系における電流値を制御することによってモータを制御する、ベクトル制御と称される制御方法が知られている。具体的には、例えば、回転子の指令位相と回転位相との偏差が小さくなるように前記電流値を制御する位相フィードバック制御を行うことによってモータを制御する。なお、回転子の指令速度と回転速度との偏差が小さくなるように前記電流値を制御する速度フィードバック制御を行うことによってモータを制御する手法もある。
ベクトル制御を用いると、モータの巻線に供給する駆動電流を、回転子が回転するためのトルクを発生させる電流成分(q軸電流)と、回転子の磁束強度に影響する電流成分(d軸電流)とに分けて制御することができる。この結果、回転子にかかる負荷トルクが変化しても、負荷トルクの変化に応じてq軸電流を制御することによって、回転に必要なトルクを効率的に発生させることができる。即ち、従来問題とされていた、回転子にかかる負荷トルクがモータの巻線に供給した駆動電流に対応した出力トルクを超えて、モータが入力信号に同期しない制御不能な状態(脱調状態)になることを防止することができる。また、消費電力の増大や、余剰トルクに起因したモータ音の増大を抑制することができる。
ベクトル制御では、回転子の位相を推定する構成が必要となる。特許文献1では、モータの巻線に発生する誘起電圧の比の逆正接を演算して回転子の位相を推定する推定方法が述べられている。
しかしながら、巻線に発生する誘起電圧の大きさは、回転子の回転速度が小さいほど小さくなる。巻線に発生する誘起電圧の大きさが回転子の位相を推定するのに十分な大きさでない場合は、精度良く位相推定を行うことができない可能性がある。即ち、回転子の回転速度が小さいと、回転子の位相を精度よく推定することができなくなってしまうことがある。
特許文献2では、回転子の指令速度が所定の回転速度よりも小さい場合は、前記巻線に供給する駆動電流の大きさが一定になるように前記駆動電流を制御することによって前記モータを制御する、定電流制御(オープン制御)を用いる。なお、定電流制御においては、前記位相フィードバック制御と速度フィードバック制御とのいずれも行わない。更に、前記指令速度が前記所定の回転速度以上の場合は、前述したベクトル制御を用いる、という構成が述べられている。
特許5537565号 特開2005−39955号
しかしながら、定電流制御においては、回転子の実際の回転状況に応じてモータの巻線に供給する駆動電流を制御することができない。したがって、定電流制御においては、回転子にかかる負荷トルクが巻線に供給した駆動電流に対応した出力トルクを超え、モータが脱調状態になる可能性がある。そのため、定電流制御において脱調判定を精度よく行うことができる構成が求められていた。
本発明は、定電流制御において脱調判定を精度よく行うことを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、
上位装置から出力される指令に基づいてモータを制御するモータ制御装置において、
前記モータの回転子の回転位相を推定する位相推定手段と、
前記位相推定手段によって推定された回転位相の時間変化に基づいて前記回転子の回転速度を推定する速度推定手段と、
前記位相推定手段によって推定された回転位相と前記速度推定手段によって推定された回転速度とのいずれも用いずに前記モータの巻線に供給する駆動電流の大きさが一定になるように前記駆動電流を制御することによって、前記モータを制御する第1の制御モードを備えるモータ制御手段と、
前記第1の制御モードを用いて前記モータを制御している状態において、前記上位装置から出力される回転子の指令速度が第1の閾値よりも大きい場合は、前記速度推定手段によって推定された回転速度に基づいて前記モータの回転が異常であるか否かを判定する異常判定手段と、
を有し、
前記モータ制御手段は、前記モータの回転が異常である場合は前記モータを停止し、前記モータの回転が異常でない場合は前記モータの駆動を継続することを特徴とする。
本発明によれば、定電流制御において脱調判定を精度よく行うことができる。
第1実施形態に係る画像形成装置を説明する断面図である。 前記画像形成装置の制御構成を示すブロック図である。 第1実施形態に係るモータ制御装置の構成を示すブロック図である。 A相及びB相から成る2相のモータと回転座標系のd軸及びq軸との関係を示す図である。 第1実施形態における指令速度ω_ref、推定された回転速度ω、切替閾値ωth及び脱調判定脱調判定閾値ωsnlとの関係を示す図である。 第1実施形態における脱調判定方法を説明する図である。 前記モータ制御装置を用いたモータの駆動制御方法を示すフローチャートである。 第1実施形態に係る異常判定器を用いたモータの脱調判定方法を示すフローチャートである。
以下に図面を参照して、本発明の好適な実施の形態を説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の形状及びそれらの相対配置などは、この発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものであり、この発明の範囲を以下の実施の形態に限定する趣旨のものではない。なお、モータ制御装置が設けられるのは画像形成装置に限定されるわけではない。
〔第1実施形態〕
図1は、本実施形態で用いられている画像形成装置であるモノクロの電子写真方式の複写機(以下、画像形成装置と称する)100の構成を示す断面図である。なお、画像形成装置は複写機に限定されず、例えば、ファクシミリ装置、印刷機、プリンタ等であっても良い。また、記録方式は、電子写真方式に限らず、例えば、インクジェット等であっても良い。更に、モノクロ及びカラーのいずれであっても良い。
以下に、図1を用いて、画像形成装置100の構成および機能について説明する。画像形成装置100には、原稿自動送り装置201、原稿読取装置202及び画像形成装置本体301が設けられている。
原稿自動送り装置201の原稿載置部203に載置された原稿は、給紙ローラ204によって1枚ずつ給紙され、搬送ガイド206に沿って原稿読取装置202の原稿ガラス台214上に搬送される。更に、原稿は、搬送ベルト208によって一定速度で搬送されて、排紙ローラ205によって原稿自動送り装置201の外部に設けられた不図示の排紙トレイへ排紙される。この間、原稿読取装置202の読取位相において照明209によって照明された原稿画像からの反射光は、反射ミラー210、211、212からなる光学系によって画像読取部101に導かれ、画像読取部101によって画像信号に変換される。画像読取部101は、レンズ、光電変換素子であるCCD、CCDの駆動回路等で構成される。画像読取部101から出力された画像信号は、ASIC等のハードウェアデバイスで構成される画像処理部112によって、各種補正処理が行われた後、画像形成装置本体301へ出力される。前述の如くして、原稿の読取が行われる。
また、読取装置202における原稿の読取モードとして、流し読みモードと固定読みモードがある。流し読みモードは、照明系209及び光学系を所定の位相に固定した状態で、原稿を一定速度で搬送しながら原稿の画像を読み取るモードである。固定読みモードは、読取装置202の原稿ガラス214上に原稿を載置し、照明系209及び光学系を一定速度で移動させながら、原稿ガラス214上に載置された原稿の画像を読み取るモードである。通常、シート状の原稿は流し読みモードで読み取られ、本や冊子等の綴じられた原稿は固定読みモードで読み取られる。
画像形成装置本体301の内部には、シート収納トレイ302、304が設けられている。シート収納トレイ302、304には、それぞれ異なる種類の記録媒体を収納することができる。例えば、シート収納トレイ302にはA4の普通紙が収納され、シート収納トレイ304にはA4の厚紙が収納される。なお、記録媒体とは、画像形成装置によって画像が形成されるものであって、例えば、用紙、樹脂シート、布、OHPシート、ラベル等が含まれる。
シート収納トレイ302に収納された記録媒体は、給紙ローラ303によって給送されて、搬送ローラ306によってレジストレーションローラ308へ送り出される。また、シート収納トレイ304に収納された記録媒体は、給紙ローラ305によって給送されて、搬送ローラ307及び306によってレジストレーションローラ308へ送り出される。
読取装置202から出力された画像信号は、半導体レーザ及びポリゴンミラーを含んでいる光走査装置311に入力される。また、感光ドラム309は、帯電器310によって外周面が帯電される。感光ドラム309の外周面が帯電された後、読取装置202から光走査装置311に入力された画像信号に応じたレーザ光が、光走査装置311からポリゴンミラー及びミラー312、313を経由し、感光ドラム309の外周面に照射される。この結果、感光ドラム309の外周面に静電潜像が形成される。なお、感光ドラムの帯電方法は、例えば、コロナ帯電器や帯電ローラを用いた帯電方法を用いる。
続いて、その静電潜像が現像器314内のトナーによって現像され、感光ドラム309の外周面にトナー像が形成される。感光ドラム309に形成されたトナー像は、感光ドラム309と対向する位相(転写位相)に設けられた転写分離器315によって記録媒体に転写される。この際、レジストレーションローラ308は、トナー像にタイミングを合わせて、記録媒体を転写位相へ送り込む。
前述の如くして、トナー像が転写された記録媒体は、搬送ベルト317によって定着器318へ送り込まれ、定着器318によって加熱加圧されて、トナー像が記録媒体に定着される。このようにして、画像形成装置100によって記録媒体に画像が形成される。
片面印刷モードで画像形成が行われる場合は、定着器318を通過した記録媒体は、排紙ローラ319、324によって、不図示の排紙トレイへ排紙される。また、両面印刷モードで画像形成が行われる場合は、定着器318によって記録媒体の第1面に定着処理が行われた後に、記録媒体は、排紙ローラ319、搬送ローラ320、及び反転ローラ321によって、反転パス325へと搬送される。その後、記録媒体は、搬送ローラ322、323によって再度レジストレーションローラ308へと搬送され、前述した方法で記録媒体の第2面に画像が形成される。その後、記録媒体は、排紙ローラ319、324によって不図示の排紙トレイへ排紙される。
また、第1面に画像形成された記録媒体を、第1面が下向きになるように反転させて画像形成装置100の外部へ排紙する場合は、定着器318を通過した記録媒体を、排紙ローラ319を通って搬送ローラ320へ向かう方向へ搬送する。その後、記録媒体の後端が搬送ローラ320のニップ部を通過する直前に、搬送ローラ320の回転を反転させる。この結果、記録媒体の第1面が下向きになった状態で、記録媒体を排紙ローラ324へ向かう方向へ搬送し、画像形成装置100の外部へ排紙することができる。
以上が画像形成装置100の構成および機能についての説明である。なお、本発明における負荷とはモータによって駆動される対象物である。例えば、給紙ローラ204、303、305、レジストレーションローラ308及び排紙ローラ319等の各種ローラ(搬送ローラ)や感光ドラム309、搬送ベルト208、317、照明系209及び光学系等は本発明における負荷に対応する。本実施形態のモータ制御装置は、これら負荷を駆動するモータに適用することができる。
図2は、画像形成装置100の制御構成の例を示すブロック図である。システムコントローラ151は、図2に示すように、CPU151a、ROM151b、RAM151cを備えている。また、システムコントローラ151は、画像処理部102、操作部152、アナログ・デジタル(A/D)変換器153、高圧制御部155、モータ制御装置157(モータ制御装置)、DC負荷制御部158、センサ類159、ACドライバ160と接続されている。システムコントローラ151は、接続された各ユニットとの間でデータやコマンドの送受信をすることが可能である。
CPU151aは、ROM151bに格納された各種プログラムを読み出して実行することによって、予め定められた画像形成シーケンスに関連する各種シーケンスを実行する。
RAM151cは記憶デバイスである。RAM151cには、例えば、高圧制御部155に対する設定値、モータ制御装置157に対する指令値及び操作部152から受信される情報等の各種データが格納される。
システムコントローラ151は、画像処理部102における画像処理に必要となる、画像形成装置100の内部に設けられた各種装置の設定値データを画像処理部102に送信する。更に、システムコントローラ151は、各種装置からの信号(センサ類159からの信号)を受信して、受信した信号に基づいて高圧制御部155の設定値を設定する。高圧制御部155は、システムコントローラ151によって設定された設定値に応じて、高圧ユニット156(帯電器310、現像器314、転写分離器315等)に必要な電圧を供給する。
A/D変換器153は、定着ヒータ161の温度を検出するためのサーミスタ154が検出した検出信号を受信し、前記検出信号をアナログ信号からデジタル信号に変換してシステムコントローラ151に送信する。システムコントローラ151は、A/D変換器153から受信したデジタル信号に基づいて、ACドライバ160の制御を行う。ACドライバ160は、定着ヒータ161の温度が定着処理を行うために必要な温度となるように定着ヒータ161を制御する。なお、定着ヒータ161は、定着処理に用いられるヒータであり、定着器318に含まれる。
システムコントローラ151は、使用する記録媒体の種類(以下、紙種と称する)等の設定をユーザが行うための操作画面を、操作部152に設けられた表示部に表示するように、操作部152を制御する。システムコントローラ151は、使用する紙種等のユーザが設定した情報を操作部152から受信し、前記ユーザが設定した情報に基づいて画像形成装置100の動作シーケンスを制御する。また、システムコントローラ151は、画像形成装置の状態を示す情報を操作部152に送信する。なお、画像形成装置の状態を示す情報とは、例えば、画像形成枚数、画像形成中か否か、ジャム発生及びその発生箇所等の情報である。操作部152は、システムコントローラ151から受信した情報を表示部に表示する。
前述の如くして、システムコントローラ151は、画像形成装置100の動作シーケンスを制御する。
次に、本実施形態におけるモータ制御装置について説明する。本実施形態におけるモータ制御装置は、ベクトル制御(第2の制御モード)と定電流制御(第1の制御モード)とのいずれの制御方法でもモータを制御することができる。なお、以下の説明においては、負荷を駆動するモータとしてステッピングモータが用いられているが、これに限定されるものではない。また、モータは2相モータであるとは限らない。更に、本実施形態におけるモータには、モータの回転子の回転位相を検出するためのロータリエンコーダなどのセンサは設けられていないものとする。
図3は、ステッピングモータ(以下、モータと称する)509の駆動を制御するモータ制御装置157の構成の例を示すブロック図である。本実施形態におけるモータ制御装置157には、定電流制御を行う定電流制御器517、ベクトル制御を行うベクトル制御器518が設けられている。さらに、モータ制御装置157には、定電流制御器517を用いてモータ509の駆動を制御するか、ベクトル制御器518を用いてモータ509の駆動を制御するかを、回転子402の指令速度に基づいて切り替える構成が設けられている。具体的には、制御切替器(制御切替手段)515、制御切替スイッチ(制御切替手段)516a、516b、516c(以下、各スイッチと称する)等が設けられている。なお、本実施形態におけるモータ制御手段は、定電流制御器517、ベクトル制御器518、制御切替器515、各スイッチ516a、516b、516cに対応している。また、本実施形態における第1の制御回路は、定電流制御器517を用いてモータ509の駆動を制御する回路に相当する。更に、本実施形態における第2の制御回路は、ベクトル制御器518を用いてモータ509の駆動を制御する回路に相当する。なお、本実施形態におけるモータ制御装置は、ベクトル制御を行う回路と定電流制御を行う回路とにおいて、一部共有している部分(電流制御器503、PWMインバータ506等)があるが、この限りではない。例えば、ベクトル制御を行う回路と定電流制御を行う回路とがそれぞれ独立に設けられている構成であっても良い。
まず、図3及び図4を用いて、本実施形態におけるモータ制御装置157がベクトル制御を行う方法について説明する。
図4は、A相(第1相)とB相(第2相)の2相から成るモータ509と回転座標系のd軸及びq軸との関係を示す図である。図4では、静止座標系において、A相の巻線に対応した軸をα軸、B相の巻線に対応した軸をβ軸と定義している。また、静止座標系におけるα軸と、回転子402に用いられている永久磁石の磁極によって作られる磁束の方向(d軸方向)との成す角度をθと定義している。回転子402の回転位相は、角度θによって表される。ベクトル制御では、回転子402の磁束方向に沿ったd軸と、d軸から反時計回りに90度進んだ方向に沿った(d軸と直交する)q軸とで表される、モータ509の回転子402の回転位相θを基準とした回転座標系が用いられる。
ベクトル制御とは、モータの回転子の回転位相を基準とした回転座標系における電流値を制御することによってモータを制御する制御方法である。具体的には、例えば、回転子の指令位相と回転位相との偏差が小さくなるように前記電流値を制御する位相フィードバック制御を行うことによってモータを制御する。なお、回転子の指令速度と回転速度との偏差が小さくなるように前記電流値を制御する速度フィードバック制御を行うことによってモータを制御する手法もある。回転座標系における電流値とは、モータの回転子にトルクを発生させるq軸成分(トルク電流成分)の電流値と、モータの回転子の磁束強度に影響するd軸成分(励磁電流成分)の電流値とに対応する。
モータ制御装置157には、ベクトル制御を行う回路として、位相制御器502、電流制御器(電圧生成手段)503、座標逆変換器505、座標変換器511、PWMインバータ506等が設けられている。座標変換器(座標変換手段)511は、モータ509のA相及びB相の巻線に流れる駆動電流に対応する電流ベクトルを、α軸及びβ軸で表される静止座標系から、q軸及びd軸で表される回転座標系に座標変換する。この結果、モータ509のA相及びB相の巻線に供給する駆動電流を、回転座標系において、q軸成分の電流値(q軸電流)及びd軸成分の電流値(d軸電流)を用いて表すことができる。なお、q軸電流は、モータ509の回転子402にトルクを発生させるトルク電流に相当する。また、d軸電流は、モータ509の回転子402の磁束強度に影響する励磁電流に相当し、回転子402のトルクの発生には寄与しない。モータ制御装置157は、q軸電流及びd軸電流をそれぞれ独立に制御することができる。即ち、回転子402が回転するために必要なトルクを、効率的に発生させることができる。
モータ制御装置157は、モータ509の回転子402の回転位相θを後述する方法により推定し、その推定結果に基づいてベクトル制御を行う。CPU151a(上位装置)は、モータ509の回転子402の回転位相の指令値(指令位相)θ_refを生成し、所定の時間周期で指令位相θ_refをモータ制御装置157へ出力する。
位相制御器(位相制御手段)502は、モータ509の回転子402の回転位相θと指令位相θ_refとの偏差が小さくなるように、q軸電流指令値iq_ref及びd軸電流指令値id_refを生成して出力する。具体的には、位相制御器502は、モータ509の回転子402の回転位相θと指令位相θ_refとの偏差が0になるように、q軸電流指令値iq_ref及びd軸電流指令値id_refを生成して出力する。なお、本実施形態における位相制御器502は、比例(P)、積分(I)補償器から構成されているが、比例(P)、積分(I)、微分(D)補償器から構成されていても良い。また、回転子402に永久磁石を用いる場合、通常は回転子402の磁束強度に影響するd軸電流指令値id_refは0に設定されるが、これに限定されるものではない。
次に、モータ509のA相及びB相の巻線に流れる駆動電流は、電流検出器(電流検出手段)507、508によって検出され、その後、A/D変換器510によってアナログ値からデジタル値へと変換される。
モータ509のA相及びB相の巻線に流れる駆動電流は、A/D変換器510によってアナログ値からデジタル値へと変換されて、静止座標系における電流値iα及びiβとして、回転子402の回転位相θを用いて次式によって表される。
iα=I*cosθ (1)
iβ=I*sinθ (2)
これらの電流値iα及びiβは、座標変換器511と誘起電圧演算器(誘起電圧演算手段)512に入力される。
座標変換器511において、電流値iα及びiβは、次式によって回転座標系におけるq軸電流の電流値iq及びd軸電流の電流値idに座標変換される。
id= cosθ*iα+sinθ*iβ (3)
iq=−sinθ*iα+cosθ*iβ (4)
前述のように、座標変換器511は、モータ509のA相及びB相の巻線に流れる駆動電流に対応する電流ベクトルを、α軸及びβ軸で表される静止座標系から、q軸及びd軸で表される回転座標系に座標変換する。
続いて、座標変換器511による座標変換によって得られた前記電流値iqと位相制御器502から出力されたiq_refとの偏差及び前記電流値idと位相制御器502から出力されたid_refとの偏差が電流制御器503にそれぞれ出力される。電流制御器503は、前記偏差がそれぞれ小さくなるように電流値iq*及びid*を生成する。具体的には、電流制御器503は、前記偏差がそれぞれ0になるように電流値iq*及びid*を生成する。その後、電流制御器503は、それぞれの電流値iq*及びid*に対応した駆動電圧Vq及びVdを生成して座標逆変換器(座標逆変換手段)505に出力する。なお、本実施形態における電流制御器503は、位相制御器502と同様に比例(P)、積分(I)補償器から構成されているが、比例(P)、積分(I)、微分(D)補償器から構成されていても良い。
座標逆変換器505は、電流制御器503から出力された回転座標系における駆動電圧Vq及びVdを、次式によって、静止座標系における駆動電圧Vα及びVβに座標逆変換する。
Vα=cosθ*Vd−sinθ*Vq (5)
Vβ=sinθ*Vd+cosθ*Vq (6)
座標逆変換器505は、回転座標系における駆動電圧Vq及びVdを静止座標系における駆動電圧Vα及びVβに座標逆変換した後、Vα及びVβを誘起電圧演算器512とPWMインバータ(電流供給手段)506に出力する。なお、本実施形態においては、電流値iq*及びid*に対応した駆動電圧Vq及びVdを生成し、前記駆動電圧Vq及びVdを座標逆変換することによって静止座標系における駆動電圧Vα及びVβを得たが、この限りではない。例えば、電流値iq*及びid*を静止座標系における電流値iα*及びiβ*に座標逆変換し、前記電流値iα*及びiβ*に対応した駆動電圧Vα及びVβを生成する構成であっても良い。
PWMインバータ506は、フルブリッジ回路を有している。フルブリッジ回路は座標逆変換器505から入力された駆動電圧Vα及びVβによって駆動される。その結果、PWMインバータ506は、駆動電圧Vα及びVβに応じた駆動電流iα及びiβを生成し、駆動電流iα及びiβをモータ509の各相の巻線に供給することによって、モータ509を駆動させる。なお、本実施形態においては、PWMインバータはフルブリッジ回路を有しているが、ハーフブリッジ回路等であっても良い。
次に、回転子402の回転位相θの推定方法について説明する。回転子402の回転位相θの推定には、回転子402の回転によってモータ509のA相及びB相の巻線に誘起される誘起電圧Eα及びEβの値が用いられる。誘起電圧の値は誘起電圧演算器512によって算出される。具体的には、A/D変換器510から誘起電圧演算器512に入力された電流値iα及びiβと、座標逆変換器505から誘起電圧演算器512に入力された駆動電圧Vα及びVβとから、次式によって、誘起電圧Eα及びEβを演算する。
Eα=Vα−R*iα−L*diα/dt (7)
Eβ=Vβ−R*iβ−L*diβ/dt (8)
ここで、Rは巻線レジスタンス、Lは巻線インダクタンスである。R及びLの値は使用されているモータ509に固有の値であり、ROM151b又はモータ制御装置157に設けられたメモリ(不図示)等に予め格納されている。
誘起電圧演算器512によって演算された誘起電圧Eα及びEβは、位相推定器(位相推定手段)513に入力される。位相推定器513は、A相の誘起電圧EαとB相の誘起電圧Eβとの比から、次式によってモータ509の回転子402の回転位相θを推定する。
θ=tan^−1(−Eβ/Eα) (9)
前述の如くして得られた回転子402の回転位相θは、位相制御器502、座標逆変換器505、座標変換器511及び速度推定器(速度推定手段)514に入力される。その後は、前述の制御を繰り返し行う。
前述の如くして、モータ制御装置157はベクトル制御を用いてモータ509を制御する。ベクトル制御を用いてモータの駆動を制御することによって、モータが脱調状態となることや、余剰トルクに起因してモータ音が増大すること及び消費電力が増大することを抑制することができる。なお、本実施形態におけるベクトル制御では、前述した位相フィードバック制御を行うことによってモータ509を制御しているが、これに限定されるものではない。例えば、回転子402の回転速度ωをフィードバックしてモータ509の駆動を制御する構成であっても良い。具体的には、速度推定器が位相推定器513から出力された回転位相θの時間変化に基づいて回転速度ωを推定する。速度の推定には、次式を用いる。
ω=dθ/dt (10)
また、CPU151aは回転子の指令速度ω_refを出力する。更に、モータ制御装置内部に速度制御器(速度制御手段)を設け、前記速度制御器が回転速度ωと指令速度ω_refとの偏差が小さくなるように、q軸電流指令値iq_ref及びd軸電流指令値id_refを生成して出力する構成とする。以上のような速度フィードバック制御を行うことによって、モータ509の駆動を制御する構成であっても良い。
しかし、巻線に発生する誘起電圧の大きさは、回転子の回転速度が小さいほど小さくなる。巻線に発生する誘起電圧の大きさが回転子の位相を推定するのに十分な大きさでない場合は、精度良く位相推定を行うことができない可能性がある。即ち、回転子の回転速度が小さいと、回転子の位相を精度よく推定することができなくなってしまうことがある。その結果、モータの駆動制御が不安定になってしまうことがある。
図3に示すように、本実施形態におけるモータ制御装置157には、定電流制御とベクトル制御とを切り替える構成が設けられている。具体的には、制御切替器515、各スイッチ516a、516b、516c等が設けられている。
また、図5は、本実施形態における指令速度ω_ref、推定された回転速度ω、切替閾値ωth(第2の閾値)及び脱調判定閾値ωsnl(第1の閾値)との関係を示す図である。なお、切替閾値ωth及び脱調判定閾値ωsnlについては後述する。また、図5に示す指令速度ω_ref、推定された回転速度ω、切替閾値ωth及び脱調判定閾値ωsnlとの関係は一例であって、これに限定されるものではない。
以下に、図3及び図5を用いて、本実施形態における、定電流制御とベクトル制御との制御切り替え方法について説明する。
本実施形態においては、定電流制御とベクトル制御との切り替えを行うための回転子402の回転速度の切替閾値ωthが設定されている。モータの駆動制御を定電流制御からベクトル制御に切り替える際には、瞬間的にモータの回転速度が減少することがある。これは、モータの駆動制御を切り替える前の最後に供給した駆動電流によって回転子に発生したトルクの大きさよりも、モータの駆動制御を切り替えた後の最初に供給した駆動電流によって回転子に発生したトルクの大きさのほうが小さいことがあるためである。したがって、切替閾値ωthを、回転位相を精度よく推定できる回転速度のうち最も小さい回転速度(以下、推定可能速度と称する)に設定すると、制御切替の際に瞬間的に回転速度が減少した場合に、ベクトル制御によるモータ制御が不安定になってしまう。したがって、切替閾値ωthは、回転速度の減少を考慮して前記推定可能速度よりも大きい回転速度に設定されることが効果的である。
図3に示すように、CPU151aは、モータ509の回転子の指令速度ω_refを制御切替器515及び異常判定器(異常判定手段)519に出力する。
制御切替器515は、切替閾値ωthと前記指令速度ω_refとを比較する。なお、切替閾値ωthは制御切替器520に設けられたROM等に予め保存されている。また、本実施形態においては、切替閾値ωthの値を3rpsとしたがこの限りではなく、回転子の回転位相を精度よく推定することができる回転速度であれば良い。
定電流制御器517による制御中において、指令速度ω_refが切替閾値ωth以上(ω_ref≧ωth)になると、制御切替器515は、モータ509の駆動を制御する制御器を切り替える。即ち、制御切替器515は、モータ509の駆動を制御する制御器を定電流制御器517からベクトル制御器518に切り替えるように各スイッチ516a、516b、516cの状態を制御する。その結果、ベクトル制御器518によるベクトル制御が行われる。
また、定電流制御器517による制御中において、指令速度ω_refが切替閾値ωthより小さい(ω_ref<ωth)場合は、制御切替器515は、モータ509の駆動を制御する制御器を切り替えない。即ち、制御切替器515は、モータ509の駆動が定電流制御器517によって制御される状態を維持するように各スイッチ516a、516b、516cの状態を制御する。その結果、定電流制御器517による定電流制御が続行される。
ベクトル制御器518による制御中において、指令速度ω_refが切替閾値ωthより小さくなると(ω_ref<ωth)、制御切替器515は、モータ509の駆動を制御する制御器を切り替える。即ち、制御切替器515は、モータ509の駆動を制御する制御器をベクトル制御器518から定電流制御器517に切り替えるように各スイッチ516a、516b、516cの状態を制御する。その結果、定電流制御器517による定電流制御が行われる。
また、ベクトル制御器518による制御中において、指令速度ω_refが切替閾値ωth以上(ω_ref≧ωth)の場合は、制御切替器515は、モータ509の駆動を制御する制御器を切り替えない。即ち、制御切替器515は、モータ509の駆動がベクトル制御器518によって制御される状態を維持するように各スイッチ516a、516b、516cの状態を制御する。その結果、ベクトル制御器518によるベクトル制御が続行される。なお、本実施形態では、CPU151aから出力された指令速度ω_refに基づいて制御の切り替えを行ったが、この限りではない。例えば、速度推定器がCPU151aから出力された指令値θ_refの時間変化に基づいてモータ509の回転子の指令速度ω_refを演算する。速度推定器によって演算された指令速度ω_refに基づいて制御の切り替えを行う構成であっても良い。なお、演算には式(10)が用いられるものとする。
また、本実施形態では、モータの駆動制御を定電流制御からベクトル制御に切り替えるか否かの判断を行う際に、回転指令速度ω_refと切替閾値ωthとを比較したが、回転指令速度ω_refではなく回転速度ωであっても良い。例えば、位相推定器から出力された回転位相θの時間変化に基づいて回転子の回転速度ωを、式(10)を用いて推定し、前記回転速度ωと切替閾値ωthとを比較しても良い。
次に、図3を用いて、定電流制御について説明する。定電流制御とは、モータの巻線に供給する駆動電流の大きさが一定になるように前記駆動電流を制御することによって前記モータを制御する制御方法である。なお、定電流制御においては、前記位相フィードバック制御と速度フィードバック制御とのいずれも行わない。
CPU151aは、モータ制御装置157に設けられた定電流制御器517に指令位相θ_refを出力する。定電流制御器517は、CPU151aから出力された指令位相θ_refに対応した、静止座標系における電流の指令値iα_ref及びiβ_refを生成して出力する。なお、本実施形態においては、定電流制御を行う際に指令位相θ_refを用いたが、この限りではない。例えば、指令速度ω_refを定電流制御器に出力し、定電流制御器は、指令速度ω_refに対応した、静止座標系における電流の指令値iα_ref及びiβ_refを生成して出力する、という構成であっても良い。
次に、電流検出器507、508はモータ509のA相及びB相の巻線に流れる駆動電流を検出する。その後、検出された駆動電流は、A/D変換器510によってアナログ値からデジタル値へと変換され、式(1)及び(2)のように電流値iα及びiβとして表される。電流制御器503には、電流値iαと前記指令値iα_refとの偏差及び電流値iβと前記指令値iβ_refとの偏差が入力される。電流制御器503は、前記偏差が小さくなるようにiα´及びiβ´を生成して、それぞれの電流値iα´及びiβ´に対応した駆動電圧Vα及びVβを出力する。具体的には、前記偏差がそれぞれ0に近づくようにiα´及びiβ´を生成して、それぞれの電流値iα´及びiβ´に対応した駆動電圧Vα及びVβを出力する。電流制御器503から出力された駆動電圧Vα及びVβは、PWMインバータ506に入力され、PWMインバータ506は前述した方法でモータ509の各相の巻線に駆動電流を供給してモータ509を駆動させる。
以上のように、本実施形態におけるモータ制御装置157によるモータ509の制御においては、定電流制御を行う期間とベクトル制御を行う期間がある。定電流制御においては、回転子の実際の回転状況に応じてモータの巻線に供給する駆動電流を制御することができないため、回転子にかかる負荷トルクが巻線に供給した駆動電流に対応した出力トルクを超えて、モータが脱調状態になる可能性がある。モータが脱調した状態のままモータ駆動を継続させると、モータから異音が発生する等の問題が起こる可能性がある。そのため、定電流制御において脱調判定を精度よく行うことができる構成が求められている。なお、本実施形態においては、定電流制御が行われている際にも、ベクトル制御を行う回路は稼働しているものとする。即ち、定電流制御が行われている際にも、回転子の位相θ及び回転速度ωを推定する回路等は稼働しているものとする。また、ベクトル制御が行われている際にも、定電流制御を行う回路は稼働しているものとする。
図3に示すように、本実施形態におけるモータ制御装置157には、モータの回転が異常であるか否かを判定する構成として、異常判定器519が設けられている。本実施形態においては、異常判定器519はモータが脱調状態であるか否かを判定する。なお、本実施形態においては、異常判定器はモータ制御装置内部に設けられているが、これに限定されるものではない。例えば、モータ制御装置の外部に設けられている構成であっても良い。また、回転異常は脱調だけに限らず、外力等による回転子のロックや回転速度の低下等の状態も回転異常に相当する。
異常判定器519には、CPU151aから出力された指令速度ω_ref及び速度推定器514から出力された回転速度ωが入力される。異常判定器519は、指令速度ω_ref及び回転速度ωに基づいて、モータが脱調状態であるか否かの判定を行い、判定結果に基づいてCPU151aにstop信号を出力する。stop信号とは、モータ制御装置の稼働/停止を決定する信号であり、stop信号が‘H(ハイレベル)’の場合は、CPU151aは、モータ制御装置を停止する。即ち、モータを停止する。また、stop信号が‘L(ローレベル)’の場合は、モータ制御装置の稼働を継続する。即ち、モータの駆動を継続する。
脱調判定を正確に行うためには、回転速度ωを精度よく推定する必要がある。即ち、回転位相を精度よく推定する必要がある。本実施形態においては、脱調判定を行うための回転速度の閾値である脱調判定閾値ωsnlを前記推定可能速度に設定する。即ち、脱調判定閾値ωsnlは切替閾値ωth以下の値に設定される。この結果、定電流制御による制御が行われている状態においても、回転速度ωが閾値ωsnl以上であれば脱調判定を行うことができる。
異常判定器519は、指令速度ω_refと脱調判定閾値ωsnlとを比較する。なお、脱調判定閾値ωsnlは異常判定器519に設けられたROM等に予め保存されている。異常判定器519は、指令速度ω_refが脱調判定閾値ωsnlより小さい(ω_ref<ωsnl)場合は脱調判定を行わず、指令速度ω_refが脱調判定閾値ωsnl以上(ω_ref≧ωsnl)である場合は脱調判定を行う。
次に、図6を用いて、異常判定器519がモータの脱調を検出する方法について説明する。
図6は、本実施形態における脱調判定方法を説明する図である。前述したように、本実施形態の脱調判定においては、回転子402の指令速度ω_ref及び実際の回転速度ωが用いられる。具体的には、指令速度ω_refと回転速度ωとの偏差を指令速度ω_refで除算した値(以下、Δと称する)が所定の範囲内の値である場合は、異常判定器519はstop信号‘L’をCPU151aに出力する。また、前記Δが所定の範囲内の値でない場合は、異常判定器519はモータが脱調状態であると判定し、stop信号‘H’をCPU151aに出力する。なお、本実施形態においては、前記Δが所定の範囲内の値でない場合は、異常判定器519はモータが脱調状態であると判定したが、この限りではない。例えば、前記Δが所定の範囲内の値でない状態が所定期間継続した場合に、異常判定器519はモータが脱調状態であると判定する構成であっても良い。即ち、前記Δが所定の範囲外の値となっても、前記所定期間内に前記Δが所定の範囲内の値となった場合は、異常判定器519はモータが脱調状態であると判定しないような構成であっても良い。また、本実施形態では、前記Δが−0.2から+0.2までを前記所定の範囲内の値として設定したがこの限りではない。また、本実施形態では、指令速度ω_refと回転速度ωとの偏差を指令速度ω_refで除算した値に基づいて脱調判定を行ったが、この限りではない。例えば、指令速度ω_refと回転速度ωとの偏差に基づいて脱調判定を行っても良い。更に、本実施形態においては、指令速度ω_refと回転速度ωとに基づいて脱調判定を行ったが、これに限定されるものではなく、例えば、回転速度ωのみに基づいて脱調判定を行う構成であっても良い。
図7は、モータ制御装置157を用いたモータ駆動の制御方法を示すフローチャートである。以下、図7を用いて、本実施形態におけるモータ509の駆動制御について説明する。このフローチャートの処理は、CPU151aからの指示を受けたモータ制御装置157によって実行される。
まず、CPU151aがモータ制御装置157にenable信号‘H’を出力することにより、モータ制御装置157はCPU151aから出力される指令に基づいてモータ509の駆動制御を開始する。enable信号とは、モータ制御装置157の稼働を許可又は禁止する信号である。enable信号が‘L(ローレベル)’である場合は、CPU151aはモータ制御装置157の稼働を禁止する。即ち、モータ制御装置157によるモータ509の制御は終了される。また、enable信号が‘H(ハイレベル)’である場合は、CPU151aはモータ制御装置157の稼働を許可して、モータ制御装置157はCPU151aから出力される指令に基づいてモータ509の駆動制御を行う。
次に、S1001において、制御切替器515は、モータ509の駆動が定電流制御器517によって制御される状態になるように各スイッチ516a、516b、516cの状態を制御する。その結果、定電流制御器517による定電流制御が行われる。
その後、S1002において、CPU151aがモータ制御装置157にenable信号‘L’を出力した場合は、モータ制御装置157はモータ509の駆動を終了する。
また、S1002おいて、CPU151aがモータ制御装置157にenable信号‘H’を出力した場合は、モータ制御装置157は処理をS1003に進める。
S1003において、指令速度ω_refが脱調判定閾値ωsnlよりも小さい値である場合は、処理は再びS1001に戻り、定電流制御器517による定電流制御が続行される。
また、S1003において、指令速度ω_refが脱調判定閾値ωsnl以上の値である場合は、S1004において、異常判定器519は前述した方法で脱調判定を行い、モータ制御装置157は処理をS1005に進める。
S1005において、異常判定器519がCPU151aにstop信号‘H’を出力した場合は、CPU151aはモータ制御装置157にenable信号‘L’を出力する。その結果、モータ制御装置157はモータ509の駆動を停止する。
また、S1005において、異常判定器519がCPU151aにstop信号‘L’を出力した場合は、モータ制御装置157は処理をS1006に進める。
S1006において、指令速度ω_refが切替閾値ωth以上の値である場合は、S1007において、制御切替器515は、モータ509の駆動を制御する制御器を切り替える。即ち、制御切替器515は、モータ509の駆動を制御する制御器を定電流制御器517からベクトル制御器518に切り替えるように各スイッチ516a、516b、516cの状態を制御する。その結果、ベクトル制御器518によるベクトル制御が行われる。その後、処理は再びS1002に戻る。
また、S1006において、指令速度ω_refが切替閾値ωthよりも小さい値である場合は、処理は再びS1001に戻り、定電流制御器517による定電流制御が続行される。
以降、CPU151aがモータ制御装置157にenable信号‘L’を出力するまで、モータ制御装置157は前述した制御を繰り返し行い、モータ509の駆動を制御する。
図8は、異常判定器519を用いたモータ509の脱調判定方法を示すフローチャートである。以下、図10を用いて、本実施形態における脱調判定方法について説明する。このフローチャートの処理は、異常判定器519によって実行される。
まず、S2001において、異常判定器519は前記Δを演算し、処理をS2002に進める。
S2002において、前記Δが所定の範囲内の値である場合は、S2003において、異常判定器519はstop信号‘L’をCPU151aに出力する。また、S2002において、前記Δが所定の範囲外の値である場合は、S2004において、異常判定器519はstop信号‘H’をCPU151aに出力する。
以降、異常判定器519は、脱調判定を行う度に前述した方法を繰り返す。なお、モータ駆動制御が開始されてから脱調判定が行われるまでの期間は、stop信号‘L’がCPU151aに出力されているものとする。
以上のように、本実施形態では、脱調判定閾値ωsnlは前記推定可能速度に設定される。即ち、脱調判定閾値ωsnlは切替閾値ωth以下となるように設定される。この結果、可能な限り早く脱調判定を開始することができる。具体的には、定電流制御が行われている状態においても脱調判定を精度よく行うことができる。また、モータが脱調状態である場合はモータを停止する構成にすることによって、モータが脱調した状態においてモータを駆動させようとすることに起因してモータから異音が発生すること等を抑制することができる。更に、ベクトル制御中であっても脱調判定を行うため、万が一急激な負荷変動等によってベクトル制御中にモータが脱調したとしてもモータを停止することができる。即ち、モータが脱調した状態においてモータを駆動させようとすることに起因してモータから異音が発生すること等を抑制することができる。
なお、本実施形態におけるベクトル制御では、回転子402の回転位相θの推定値を基準とした回転座標系が用いられているが、これに限定されるものではない。例えば、指令位相θ_refを基準とした回転座標系が用いられても良い。また、回転速度ω及び回転指令速度ω_refの推定は、式(10)を用いて行うことに限らない。例えば、モータ509のA相(またはB相)の巻線に流れる駆動電流、A相(またはB相)駆動電圧、A相(またはB相)の巻線に発生する誘起電圧等、回転子402の回転周期と相関のある周期的な信号を検出する。前記信号の大きさが0になる周期を検出することによって、回転速度ω及び回転指令速度ω_refを推定しても良い。更に、本実施形態においては、回転子の回転速度に基づいて脱調判定を行ったが、この限りではない。例えば、回転子の回転位相に基づいて脱調判定を行っても良い。
151a CPU
157 モータ制御装置
402 回転子
509 ステッピングモータ
513 位相推定器
514 速度推定器
517 定電流制御器
519 異常判定器

Claims (16)

  1. 上位装置から出力される指令に基づいてモータを制御するモータ制御装置において、
    前記モータの回転子の回転位相を推定する位相推定手段と、
    前記位相推定手段によって推定された回転位相の時間変化に基づいて前記回転子の回転速度を推定する速度推定手段と、
    前記位相推定手段によって推定された回転位相と前記速度推定手段によって推定された回転速度とのいずれも用いずに前記モータの巻線に供給する駆動電流の大きさが一定になるように前記駆動電流を制御することによって、前記モータを制御する第1の制御モードを備えるモータ制御手段と、
    前記第1の制御モードを用いて前記モータを制御している状態において、前記上位装置から出力される回転子の指令速度が第1の閾値よりも大きい場合は、前記速度推定手段によって推定された回転速度に基づいて前記モータの回転が異常であるか否かを判定する異常判定手段と、
    を有し、
    前記モータ制御手段は、前記モータの回転が異常である場合は前記モータを停止し、前記モータの回転が異常でない場合は前記モータの駆動を継続することを特徴とするモータ制御装置。
  2. 前記異常判定手段は、前記回転子の指令速度と前記速度推定手段によって推定された回転速度との偏差が所定の範囲内の値でない場合は前記モータの回転が異常であると判定することを特徴とする請求項1に記載のモータ制御装置。
  3. 前記異常判定手段は、前記偏差が前記所定の範囲内の値でない状態が所定期間継続した場合に、前記モータの回転が異常であると判定することを特徴とする請求項2に記載のモータ制御装置。
  4. 前記モータの回転の異常は、前記モータが脱調状態であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のモータ制御装置。
  5. 前記モータ制御手段は、前記位相推定手段によって推定された回転位相を基準とした回転座標系における駆動電流の電流値を、前記上位装置から出力される回転子の指令位相と前記回転位相との偏差が小さくなるように制御する位相フィードバック制御を行うことによって前記モータを制御する第2の制御モードを備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のモータ制御装置。
  6. 前記モータ制御手段は、前記位相推定手段によって推定された回転位相を基準とした回転座標系における駆動電流の電流値を、前記指令速度と前記速度推定手段によって推定された回転速度との偏差が小さくなるように制御する速度フィードバック制御を行うことによって前記モータを制御する第2の制御モードを備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のモータ制御装置。
  7. 前記モータ制御手段は、前記第1の制御モードで前記モータを制御している状態で、前記指令速度が前記第1の閾値以上の値である第2の閾値よりも小さい値から前記第2の閾値よりも大きい値へと変化した場合は、制御モードを前記第1の制御モードから第2の制御モードへと切り替え、前記第2の制御モードで前記モータを制御している状態で、前記指令速度が前記第2の閾値よりも大きい値から前記第2の閾値よりも小さい値へと変化した場合は、前記制御モードを前記第2の制御モードから第1の制御モードへと切り替えることを特徴とする請求項5又は6に記載のモータ制御装置。
  8. 前記モータ制御装置は、
    前記第1の制御モードにおける前記駆動電流の制御を実行するための第1の制御回路と、
    前記第2の制御モードにおける前記駆動電流の制御を実行するための第2の制御回路と、
    前記指令速度に基づいて、前記第1の制御回路を用いて前記モータを制御するか、前記第2の制御回路を用いて前記モータを制御するかを切り替える制御切替手段と、
    を有することを特徴とする請求項5乃至7のいずれか一項に記載のモータ制御装置。
  9. 更に、前記モータ制御装置は、
    前記モータを駆動する駆動電流を前記モータの第1相の巻線及び第2相の巻線それぞれに供給する駆動電流を生成する電流供給手段と、
    前記電流供給手段を駆動する駆動電圧を生成する電圧生成手段と、
    前記電流供給手段によって前記モータの第1相の巻線及び第2相の巻線それぞれに供給された駆動電流の電流値を検出する電流検出手段と、
    前記電圧生成手段によって生成された駆動電圧と前記電流検出手段によって検出された電流値とから、前記モータの回転子の回転によって前記第1相の巻線及び第2相の巻線に誘起される誘起電圧を演算する誘起電圧演算手段と、
    を有し、
    前記位相推定手段は、前記誘起電圧演算手段によって演算された前記第1相の誘起電圧の大きさと前記第2相の誘起電圧の大きさとの比から前記モータの回転子の回転位相を推定することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載のモータ制御装置。
  10. 更に、前記モータ制御装置は、
    前記指令位相と前記位相推定手段によって推定された回転位相との偏差が小さくなるように前記回転座標系における駆動電流の電流値を生成して出力する位相制御手段と、
    前記位相推定手段によって推定された回転位相に基づいて、前記電流検出手段によって検出された静止座標系の電流値を前記回転座標系の電流値へと座標変換する座標変換手段と、
    を有し、
    前記モータ制御手段は、前記第2の制御モードが実行される際に、前記位相制御手段から出力された電流値と前記座標変換手段によって座標変換された電流値との偏差が小さくなるように前記モータの第1相の巻線及び第2相の巻線それぞれに供給する駆動電流の電流値を制御することによって前記モータを制御することを特徴とする請求項5を引用する請求項9に記載のモータ制御装置。
  11. 前記電圧生成手段は、前記位相制御手段から出力された電流値と前記座標変換手段によって座標変換された電流値との偏差が小さくなるように前記回転座標系の駆動電圧を生成し、
    前記モータ制御装置は、前記電圧生成手段によって生成された前記回転座標系の動電圧を前記静止座標系の駆動電圧に座標逆変換する座標逆変換手段を有し、
    前記電流供給手段は、前記座標逆変換手段によって座標逆変換された駆動電圧によって駆動されることを特徴とする請求項10に記載のモータ制御装置。
  12. 前記モータ制御装置は、
    前記指令速度と前記速度推定手段によって推定された回転速度との偏差が小さくなるように前記回転座標系における駆動電流の電流値を生成して出力する速度制御手段と、
    前記速度推定手段によって推定された回転速度に基づいて、前記電流検出手段によって検出された静止座標系の電流値を前記回転座標系の電流値へと座標変換する座標変換手段と、
    を有し、
    前記モータ制御手段は、前記第2の制御モードが実行される際に、前記速度制御手段から出力された電流値と前記座標変換手段によって座標変換された電流値との偏差が小さくなるように前記モータの第1相の巻線及び第2相の巻線それぞれに供給する駆動電流の電流値を制御することによって前記モータを制御することを特徴とする請求項6を引用する請求項9に記載のモータ制御装置。
  13. 前記電圧生成手段は、前記速度制御手段から出力された電流値と前記座標変換手段によって座標変換された電流値との偏差が小さくなるように前記回転座標系の駆動電圧を生成し、
    前記モータ制御装置は、前記電圧生成手段によって生成された前記回転座標系の動電圧を前記静止座標系の駆動電圧に座標逆変換する座標逆変換手段を有し、
    前記電流供給手段は、前記座標逆変換手段によって座標逆変換された駆動電圧によって駆動されることを特徴とする請求項12に記載のモータ制御装置。
  14. 前記駆動電流は、前記回転座標系において、前記回転子にトルクを発生させるトルク電流成分と前記回転子の磁束強度に影響する励磁電流成分とを用いて表され、
    前記第2の制御回路は、前記励磁電流成分の値を0になるように制御し、前記トルク電流成分の値を制御することによって、前記モータを制御することを特徴とする請求項8乃至13のいずれか一項に記載のモータ制御装置。
  15. 記録媒体に画像を形成する画像形成装置であって、
    負荷を駆動するモータと、
    請求項1乃至14のいずれか一項に記載のモータ制御装置と、
    を有し、
    前記モータ制御装置は、前記負荷を駆動するモータの駆動を制御することを特徴とする画像形成装置。
  16. 前記負荷は、前記記録媒体を搬送する搬送ローラであることを特徴とする請求項15に記載の画像形成装置。
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