JP2018113922A - 油脂含有食品用コク付与剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】 酸化劣化臭がなく、油脂含有食品にコクを付与し且つそのコクを後味以降にも持続させることが可能なコク付与剤を提供すること。
【解決手段】 二重結合が2個以下且つ炭素数が14〜24の脂肪酸エチルエステル及び/又は脂肪酸メチルエステルからなる食品用コク付与剤を、食品中の油脂含量が1〜60重量%である食品に添加すること。
【選択図】なし

Description

本発明は、二重結合が2個以下且つ炭素数が14〜24の脂肪酸エチルエステル及び/又は二重結合が2個以下且つ炭素数が14〜24の脂肪酸メチルエステルを含有する食品用コク付与剤に関する。
市場に流通している多くの食用油脂は、食品の調理や加工等のどのような用途にも幅広く使用できるように、殆んど無味、無臭の精製油脂である。そのためこれらの精製油脂を利用した調理加工食品は、食品素材が持つ風味を引き立てるという長所はあるものの、一方で油脂のコクが充分でなく、またそのコクが後味以降に持続的に感じられることがないため、厚みや美味しさも不足しているという短所がある。
特に植物油脂は動物油脂よりもあっさりしている場合が多く、中でも、パーム油やその分別油、硬化油、エステル交換油などの精製油脂は、比較的安価であり、酸化安定性にも優れ、フライ用油脂として使用した場合には、フライ食品がべとつかず、サクサク感が付与されるなどの効果のあるため、調理加工用途での利用範囲が広がっている。しかし、コーン油や大豆油、なたね油、こめ油等の他の植物油脂と比べると、用途によってはコクやその後味以降の持続性がなくあっさりしていることを指摘されることが多い。
そこで特許文献1には、コク味を付与するためにn−6系の長鎖高度不飽和脂肪酸及び/又はそのエステル体やn−3系の長鎖高度不飽和脂肪酸及び/又はそのエステル体から成るコク味向上剤が開示されている。しかしながら、このコク味向上剤を食品に添加するとコク味は感じられるものの、後味以降に持続する効果はなく、酸化劣化臭が感じられる。
国際公開第03/094633号
本発明の目的は、酸化劣化臭がなく、油脂含有食品にコクを付与し且つそのコクを後味以降にも持続させることが可能なコク付与剤を提供することである。
本発明者らは上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、特定の脂肪酸エステルには油脂含有食品にコクを付与し且つそのコクを後味以降にも持続させることが出来ることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明の第一は、食品中の油脂含量が1〜60重量%である食品用のコク付与剤であって、二重結合が2個以下且つ炭素数が14〜24の脂肪酸エチルエステル及び/又は二重結合が2個以下且つ炭素数が14〜24の脂肪酸メチルエステルからなる食品用コク付与剤に関する。本発明の第二は、上記記載の食品用コク付与剤を、調理油全体中0.002〜2重量%含有する、食品中の油脂含量が1〜60重量%である食品にコクを付与するために使用する調理油に関する。本発明の第三は、食品全体中、油脂含量が1〜60重量%であり、二重結合が2個以下且つ炭素数が14〜24の脂肪酸エチルエステル及び/又は二重結合が2個以下且つ炭素数が14〜24の脂肪酸メチルエステルを6〜6,000ppm、糖類を0.01重量%未満含有する食品に関する。本発明の第四は、食品全体中、油脂含量が1〜60重量%であり、二重結合が2個以下且つ炭素数が14〜24の脂肪酸エチルエステル及び/又は二重結合が2個以下且つ炭素数が14〜24の脂肪酸メチルエステルを6〜6,000ppm、糖類を0.01〜40重量%含有する食品に関する。好ましい実施態様は、上記記載の食用コク付与剤を含有する上記記載の食品に関する。
本発明に従えば、酸化劣化臭がなく、油脂含有食品にコクを付与し且つそのコクを後味以降にも持続させることが可能なコク付与剤を提供することができる。さらに、糖分含量が多い食品中では、前記コク付与剤は甘みを強く感じさせることができる。
以下、本発明につき、さらに詳細に説明する。本発明の食品用コク付与剤とは、特定量の油脂を含む食品に含有させてコクを付与し且つそのコクを後味以降にも持続させることができる物で、特定の脂肪酸エステルからなることが特徴である。
前記脂肪酸エステルとしては、エチルエステルとメチルエステルが例示でき、それらの内、少なくとも1種を用いることができる。脂肪酸エチルエステルは、エチルアルコールが脂肪酸とエステル結合した化合物である。また、脂肪酸メチルエステルは、メチルアルコールが脂肪酸とエステル結合した化合物である。入手の容易さやコストの観点からは、脂肪酸メチルエステルが好ましい。
前記脂肪酸中の二重結合は2個以下が好ましい。二重結合が3個以上であると、酸化劣化臭が感じられる場合がある。また、前記脂肪酸の炭素数は14〜24が好ましい。炭素数が14より少ないと、目的の効果が発揮されにくい場合があり、炭素数が24より多いと目的の効果が発揮されにくく、入手しにくい場合がある。そして、前記脂肪酸の内、炭素数が18且つ二重結合が0〜2である脂肪酸、炭素数が20且つ二重結合が0である脂肪酸、或いは炭素数が22且つ二重結合が0である脂肪酸が特に好ましい。
前記食品用コク付与剤全体中には、前記脂肪酸エステルを100重量%含有する。但し、前記食品用コク付与剤を食品へ添加する際は、他の原料と混合してからでもよく、例えば油脂などに溶解してから使用しても良い。その場合の形態としては、ショートニングのような油相のみからなる組成物であっても良いし、水相と油相を有する乳化形態の組成物であっても良い。
前記食品用コク付与剤を油脂などに溶解してから使用する例としては、食品用コク付与剤を含む調理油が挙げられ、前記食品用コク付与剤の含有量は、調理油全体中0.002〜2重量%が好ましい。前記調理油は、食品中の油脂含量が1〜60重量%である食品にコクを付与するために使用される。調理油中の食品用コク付与剤の含有量は、調理油全体中0.003〜2重量%がより好ましく、さらに好ましくは0.004〜1重量%、特に好ましくは0.04〜1重量%である。コク付与剤の含有量が0.002重量%より少ないと、効果が発揮されにくい場合があり、2重量%より多いと、異味が感じられる場合がある。
前記食品は、食品中に油脂を1〜60重量%含んでいたら特に制限はないが、好ましい油脂含量は食品全体中1〜50重量%であり、より好ましくは1〜45重量%、さらに好ましくは3〜40重量%である。油脂含量が1重量%より少ないと、効果が発揮されにくい場合がある。また60重量%より多いと、食品自体が油っぽくなり効果を感じにくい場合がある。前記のような食品としては、例えば揚げあられ、ドーナツなどが挙げられる。
また前記油脂は、食用であれば特に限定はないが、例えばコーン油、大豆油、こめ油、パーム油等の植物油脂、ラード、牛脂等の動物油脂、並びにこれらを分別、水素添加、エステル交換等を施した加工油脂、またこれらの混合油脂等が挙げられる。その中でも好ましくは植物油脂を主原料とした油脂であり、より好ましくはパーム油を50重量%以上含む油脂である。
本発明のコク付与剤を含む食品中の前記脂肪酸エステル含量は、食品全体中6〜6,000ppmが好ましく、より好ましくは6〜4,000ppmである。前記脂肪酸エステル含量が6ppmより少ないと、効果が発揮されにくい場合がある。また6,000ppmより多いと、異味が感じられる場合がある。
本発明のコク付与剤を含む食品中の糖類含量は、食品全体中40重量%以下であれば良いが、糖類含量が0.01〜40重量%の範囲においては、コク及びその持続性に加えて、後味以降の甘さも付与することができる。一方、糖類含量が食品全体中0〜0.01重量%の場合は、コクの付与および後味以降のコクの持続のみ可能である。そして、糖類含量が40重量%より多いと、食品自体の甘さが強く効果が発揮されにくい場合がある。
本発明のコク付与剤を食品に含ませる方法としては、そのまま食品に添加しても良いし、充分な量のコク付与剤を油脂に溶解した加熱用油脂、即ち調理油で食品を加熱調理しても良い。加熱条件は、40〜90℃で20〜30分間程度が好ましい。40℃より低いと食品に吸収したり、付着するコク付与剤の量が不均一になる場合があり、90℃より高いと焦げなどが生じて味が変化する場合がある。
本発明の食品用コク付与剤の製造例を以下に例示する。即ち、原料となる油脂に各脂肪酸エステルを所定量添加し、40〜90℃で20〜30分間撹拌混合する。必要に応じて、前記撹拌混合物を撹拌しながら、そこへ40〜90℃に温調した水を添加していくことで乳化物を得ることもできる。
以下に実施例を示し、本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるものではない。なお、実施例において「部」や「%」は重量基準である。
<使用した脂肪酸メチル及び脂肪酸エチル>
ミリスチン酸メチル:純度99.5%以上(東京化成工業株式会社)
パルミチン酸メチル:純度95%以上(和光純薬工業株式会社)
ステアリン酸メチル:純度95%以上(東京化成工業株式会社)
オレイン酸メチル:純度65%以上(和光純薬工業株式会社)
リノール酸メチル:純度98%以上(和光純薬工業株式会社)
α‐リノレン酸メチル:純度99%以上(和光純薬工業株式会社)
γ‐リノレン酸メチル:純度99%以上(和光純薬工業株式会社)
アラキジン酸メチル:純度97%以上(和光純薬工業株式会社)
ベヘン酸メチル:純度90%以上(東京化成工業株式会社)
リグノセリン酸メチル:純度98%以上(東京化成工業株式会社)
パルミチン酸エチル:純度95%以上(和光純薬工業株式会社)
ステアリン酸エチル:純度95%以上(和光純薬工業株式会社)
オレイン酸エチル:純度95%以上(ナカライテスク株式会社)
リノール酸エチル:純度97%以上(東京化成工業株式会社)
エイコサペンタエン酸(EPA)エチル:純度70%以上(株式会社カネカ)
ドコサヘキサエン酸(DHA)エチル:純度70%以上(株式会社カネカ)
アラキドン酸:純度97%以上(東京化成工業株式会社)
(揚げあられ中の油脂量測定法)
揚げあられ中の油脂含量をジエチルエーテル抽出法(基準油脂分析試験法(参2.1.1−2013)に従い測定した。
(揚げあられの官能評価方法)
作製した揚げあられを熟練したパネラー10人で下記の評価基準に従い、5段階で評価を行い、その平均点で比較した。
<後味に感じられるコク>
1点:全く感じられない
2点:あまり感じられない
3点:感じられる
4点:強く感じられる
5点:非常に強く感じられる
<持続性(後味以降に持続的に感じられるコク)>
1点:全く感じられない
2点:あまり感じられない
3点:感じられる
4点:強く感じられる
5点:非常に強く感じられる
<油の劣化した風味>
1点:油の劣化した風味が非常に強く感じられ、全く好ましくない
2点:油の劣化した風味がやや感じられ、やや好ましくない
3点:油の劣化した風味が感じられない
4点:油の劣化した風味が感じられず、好ましい油っぽさをやや感じる
5点:油の劣化した風味が感じられず、好ましい油っぽさを非常に感じる
<総合的な好ましさ>
1点:後味のコク及びその持続性が全くなく、劣化した風味があり、好ましくない
2点:後味のコク及びその持続性があまりなく、劣化した風味がややあり、あまり好ましくない
3点:後味のコク及びその持続性がややあり、劣化した風味もなく、やや好ましい
4点:後味のコク及びその持続性、さらに好ましい油っぽさが強く感じられ、劣化した風味もなく、好ましい
5点:後味のコク及びその持続性、さらに好ましい油っぽさが非常に強く感じられ、劣化した風味もなく、非常に好ましい
(実施例1〜10)食品用コク付与剤の作製及び揚げあられの作製と評価
表1に示すような含有量になるように、パーム油に各脂肪酸エステルを添加し、ケミスターラーを用いて120rpmで20分撹拌し、食品用コク付与剤を得た。前記食品用コク付与剤を180℃に温調し、そこに生あられを8分間浸漬することで揚げあられを得、室温で18時間保存し風味について各種官能評価を行った。脂肪酸エステル無添加のパーム油で揚げたあられを対照(参考例1)とした。
Figure 2018113922
表1の結果からも明らかなように、脂肪酸メチル及び脂肪酸エチルを添加すると後味のコクやその持続性が付与され総合的にも好ましいことが分かった。また脂肪酸メチルと脂肪酸エチルともに同様の効果があることが分かった。
(実施例1〜4、11〜14、比較例1〜4)
さらに脂肪酸の鎖長及び二重結合数が異なる脂肪酸メチルまたは脂肪酸エチル、脂肪酸について、調理油中に0.04重量%含有するように添加し、あられを揚げて官能評価を行った。その結果を表2にまとめた。
Figure 2018113922
表2の結果からも明らかなように、炭素数が14〜24で二重結合数が2以下の脂肪酸メチルを含有すると後味のコクやその持続性が付与され、総合的にも好ましくなることが分かった。一方で、二重結合数が3以上の脂肪酸メチルまたは脂肪酸エチル、脂肪酸には後味のコクやその持続性を付与する効果は低く、また劣化した風味が強く感じられた。
(実施例4、15〜20、比較例5、6)
リノール酸メチルについて調理油中に0.001〜4.0重量%含有するように添加し、あられを揚げて官能評価を行った。その結果を表3にまとめた。
Figure 2018113922
表3の結果からも明らかなように、リノール酸メチルが調理油中に0.002〜2重量%含有する場合には後味のコクやその持続性が感じられ、総合的にも好ましいことが分かった。一方、リノール酸メチルが0.002重量%未満では効果が感じられにくく、逆に2重量%より多いと異味が感じられ総合的にも好ましくないことが分かった。
(ドーナツ官能評価方法)
作製したドーナツを熟練したパネラー10人で下記の評価基準に従い、5段階で評価を行い、その平均点を評価点とした。
<後味に感じられるコク>
1点:全く感じられない
2点:あまり感じられない
3点:感じられる
4点:強く感じられる
5点:非常に強く感じられる
<後味の甘い風味>
1点:全く感じられない
2点:あまり感じられない
3点:感じられる
4点:強く感じられる
5点:非常に強く感じられる
<持続性(後味以降に持続的に感じられるコク及び甘さ)>
1点:全く感じられない
2点:あまり感じられない
3点:感じられる
4点:強く感じられる
5点:非常に強く感じられる
<油の劣化した風味>
1点:油の劣化した風味が非常に強く感じられ、全く好ましくない
2点:油の劣化した風味がやや感じられ、やや好ましくない
3点:油の劣化した風味が感じられない
4点:油の劣化した風味が感じられず、好ましい油っぽさをやや感じる
5点:油の劣化した風味が感じられず、好ましい油っぽさを非常に感じる
<総合的な好ましさ>
1点:後味のコク及び甘さ、それらの持続性が全くなく、劣化した風味があり、好ましくない
2点:後味のコク及び甘さ、それらの持続性があまりなく、劣化した風味がややあり、あまり好ましくない
3点:後味のコク及び甘さ、それらの持続性がややあり、劣化した風味もなく、やや好ましい
4点:後味のコク及び甘さ、それらの持続性、さらに好ましい油っぽさが強く感じられ、劣化した風味もなく、好ましい
5点:後味のコク及び甘さ、それらの持続性、さらに好ましい油っぽさが非常に強く感じられ、劣化した風味もなく、非常に好ましい
(実施例21〜26)
表4に示す含有量になるように、脂肪酸メチルまたは脂肪酸エチルをパーム油に添加し、下記に示す方法でドーナツを作製して官能評価を行った。脂肪酸エステル無添加のパーム油で揚げたドーナツを対照(参考例2)とした。
ドーナツの作製は表5に従って行った。即ち、ホバートミキサーに材料を投入し、低速1分、中速3分で混捏しドーナツ生地とした。ドーナツカッターを用いて約50gの生地を加熱した油脂に投入し185℃で調理した。
Figure 2018113922
Figure 2018113922
表4に示した結果から明らかなように、油脂中に脂肪酸メチルまたは脂肪酸エチルを特定量含有させることで後味のコクや甘さ、それらの持続性が付与されることが分かった。
(実施例27〜32)
表6に示す含有量になるように、脂肪酸メチルまたは脂肪酸エチルをクッキー生地に添加し、下記に示す方法でクッキーを作製し官能評価を行った。脂肪酸エステル無添加で作製したクッキーを対照(参考例2)とした。官能評価はドーナツと同様の基準で行った。
クッキーの作製は表7に従って行った。即ち、ホバートミキサーで混捏した油脂と上白糖に全卵を加えて混捏し、さらに篩った小麦粉と重曹を加えて、混捏しクッキー生地とした。クッキー生地に対して、脂肪酸メチルまたは脂肪酸エチルを特定量添加し、直径38mmに型抜きし160℃で10分焼成した。
Figure 2018113922
Figure 2018113922
表7に示した結果から明らかなように、油脂中に脂肪酸メチルまたは脂肪酸エチルを特定量含有させることで後味のコクや甘さ、それらの持続性が付与されることが分かった。

Claims (5)

  1. 食品中の油脂含量が1〜60重量%である食品用のコク付与剤であって、二重結合が2個以下且つ炭素数が14〜24の脂肪酸エチルエステル及び/又は二重結合が2個以下且つ炭素数が14〜24の脂肪酸メチルエステルからなる食品用コク付与剤。
  2. 請求項1に記載の食品用コク付与剤を、調理油全体中0.002〜2重量%含有する、食品中の油脂含量が1〜60重量%である食品にコクを付与するために使用する調理油。
  3. 食品全体中、油脂含量が1〜60重量%であり、二重結合が2個以下且つ炭素数が14〜24の脂肪酸エチルエステル及び/又は二重結合が2個以下且つ炭素数が14〜24の脂肪酸メチルエステルを6〜6,000ppm、糖類を0.01重量%未満含有する食品。
  4. 食品全体中、油脂含量が1〜60重量%であり、二重結合が2個以下且つ炭素数が14〜24の脂肪酸エチルエステル及び/又は二重結合が2個以下且つ炭素数が14〜24の脂肪酸メチルエステルを6〜6,000ppm、糖類を0.01〜40重量%含有する食品。
  5. 請求項1に記載の食用コク付与剤を含有する請求項3又は4に記載の食品。
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