JP2018099108A - 収穫機 - Google Patents

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Abstract

【課題】運転部が通常姿勢及びメンテナンス姿勢に姿勢変更自在な収穫機において、運転部の姿勢変更に対応した駐車ブレーキの操作構造を得る。【解決手段】ブレーキ操作具12と駐車ブレーキとを連係するリンク機構21に、ブレーキ操作具12側の操作具側部分17と駐車ブレーキ側のブレーキ側部分19とが備えられている。運転部がメンテナンス姿勢側に変更されると、操作具側部分17の第一部材18とブレーキ側部分19の第二部材19bとが分離する。運転部の通常姿勢においてブレーキ操作具12が制動側に操作されると、第一部材18と第二部材19bとの接触押圧によって操作具側部分17とブレーキ側部分19とが連係されて、駐車ブレーキが制動側に操作される。【選択図】図12

Description

本発明は、運転部が、走行時の通常姿勢と通常姿勢から離れたメンテナンス姿勢に姿勢変更自在に、機体本体に備えられた収穫機に関する。
コンバイン等の収穫機では、特許文献1に開示されているように、走行装置を制動する駐車ブレーキが機体本体に備えられ、運転部に備えられたブレーキペダルと、駐車ブレーキとがリンク機構により機械的に接続されたものがある。これにより、ブレーキペダルを踏み操作することによって、駐車ブレーキを制動側に操作することができる。
特開2012−61977号公報
運転部を通常姿勢及びメンテナンス姿勢に姿勢変更自在に備えた収穫機において、特許文献1のように、機体本体に駐車ブレーキを備え、運転部にブレーキ操作具を備えた場合に、ブレーキ操作具と駐車ブレーキとを接続するリンク機構に、運転部の姿勢変更に対応した適切な構造を備える必要がある。
本発明は、運転部を通常姿勢及びメンテナンス姿勢に姿勢変更自在に備えた収穫機において、運転部のブレーキ操作具と機体本体の駐車ブレーキとを接続するリンク機構に、運転部の姿勢変更に対応した適切な構造を得ることを目的としている。
本発明の特徴は、
運転部が、走行時の通常姿勢と前記通常姿勢から離れたメンテナンス姿勢とに姿勢変更自在な状態で機体本体に支持された収穫機において、以下のように構成することにある。
前記機体本体に支持され、走行装置を制動する駐車ブレーキと、
前記運転部に設けられ、前記駐車ブレーキを操作するブレーキ操作具と、
前記ブレーキ操作具と前記駐車ブレーキとを連係するリンク機構と、が備えられ、
前記リンク機構に、前記ブレーキ操作具側の操作具側部分と前記駐車ブレーキ側のブレーキ側部分とが分離可能に備えられ、
前記運転部が前記通常姿勢から前記メンテナンス姿勢側に変更されると、前記操作具側部分と前記ブレーキ側部分とが分離して前記ブレーキ操作具と前記駐車ブレーキとの連係が解除されるように構成され、
前記操作具側部分及び前記ブレーキ側部分の一方に第一部材が備えられると共に、前記操作具側部分及び前記ブレーキ側部分の他方に第二部材が備えられ、
前記運転部が前記通常姿勢のときに前記ブレーキ操作具が制動側に操作されると、前記第一部材と前記第二部材との接触押圧作用により前記駐車ブレーキが制動側に操作され、
前記第一部材は、前記操作具側部分及び前記ブレーキ側部分の一方における前記第二部材側の端部に備えられている。
本発明によると、運転部が通常姿勢に位置する状態で、ブレーキ操作具が制動側に操作されると、第一部材と第二部材との接触押圧によって操作具側部分とブレーキ側部分とが連係され、ブレーキ操作具の操作力が操作具側部分及びブレーキ側部分を介して駐車ブレーキに伝達されて駐車ブレーキが制動側に操作される。
運転部がメンテナンス姿勢に変更されると、操作具側部分とブレーキ側部分とが互いに離れて、ブレーキ操作具と駐車ブレーキとの連係が解除される。
例えば、操作具側部分とブレーキ側部分とに、連結ピンとピン穴とを振り分けて備え、連結ピンとピン穴の係合によって操作具側部分とブレーキ側部分とが連係されるように、連結ピンとピン穴の係合解除によって操作具側部分とブレーキ側部分との連係が解除されるよう構成することが考えられる。この場合、駐車ブレーキを入り操作するときのブレーキ操作具の遊びを少なくすると、連結ピンとピン穴の係合融通を小さくする必要があるので、運転部が通常姿勢に変更される際、連結ピンとピン穴が係合し難くなる。連結ピンとピン穴とが係合しやすいようにすると、連結ピンとピン穴の係合融通を大きくする必要があるので、ブレーキ操作具の遊びが多くなる。
本発明によると、第一部材と第二部材との接触押圧によって操作具側部分とブレーキ側部分とが連係されるので、操作具側部分とブレーキ側部分とが連係融通の少ない状態で連係されるようにしても、運転部を通常姿勢に変更したとき、連結ピンとピン穴との位置合わせに比べ、第一部材と第二部材との位置合わせを現出させやすい。すなわち、操作具側部分とブレーキ側部分との連係を解除したり、戻したりする手間を不要にしながら、ブレーキ操作具の操作に駐車ブレーキが応答性良く反応する状態で駐車ブレーキを操作できる。
以上のように、本発明によると、運転部を通常姿勢及びメンテナンス姿勢に姿勢変更自在に備えた収穫機において、運転部のブレーキ操作具と機体本体の駐車ブレーキとを接続するリンク機構に、運転部の姿勢変更に対応した適切な構造を得ることができる。
本発明において、
前記第一部材及び前記第二部材の一方は、面部材によって構成され、かつ、前記第一部材及び前記第二部材の他方は、前記面部材上を移動可能な移動部材によって構成され、
前記運転部が前記通常姿勢のときに前記ブレーキ操作具が制動側に操作されると、前記移動部材が前記面部材上を移動し、前記駐車ブレーキが制動側に操作され、
前記運転部が前記通常姿勢から前記メンテナンス姿勢側に変更され始める際の前記運転部の初期移動の方向と前記移動部材の移動方向とが交差するように設定されていると好適である。
本発明によると、ブレーキ操作具が制動側に操作されると、移動部材が面部材上を移動することにより、ブレーキ操作具の操作軌跡と駐車ブレーキの操作部の操作軌跡との差が無理なく吸収されながら、ブレーキ操作具の制動側への操作が、操作具側部分、移動部材及び面部材、ブレーキ側部分を介して駐車ブレーキに伝達されて、駐車ブレーキが制動側に操作される。
本発明によると、運転部が通常姿勢からメンテナンス姿勢側に変更され始める際の運転部の初期移動の方向と、移動部材の移動方向とが交差するように設定されており、運転部がメンテナンス姿勢に変更されると、運転部の初期移動の方向に移動部材と面部材とが互いに離れる。
これにより、運転部がメンテナンス姿勢に変更される際に、移動部材と面部材とが、互いに影響を及ぼし合うことなく無理なく離れることができるのであり、移動部材と面部材とが離れる際にリンク機構が損傷を受けるようなことはない。
本発明によると、ブレーキ操作具と駐車ブレーキとを接続するリンク機構に損傷を与えることなく、運転部をメンテナンス姿勢に変更することができるようになって、収穫機のメンテナンス性の向上を図ることができる。
本発明において、
前記運転部の初期移動の方向と前記移動方向とが直交していると好適である。
本発明によると、運転部が通常姿勢からメンテナンス姿勢側に変更され始める際の運転部の初期移動の方向と、移動部材の移動方向とが直交することにより、運転部がメンテナンス姿勢に変更される際に、移動部材と面部材とが、さらに互いに影響を及ぼし合うことなく無理なく離れることができて、移動部材と面部材とが離れる際にリンク機構がさらに損傷を受け難くなる。
本発明において、
前記ブレーキ操作具は、前記ブレーキ操作具の操作部よりも後側に位置する機体左右方向向きの第一軸芯周りに揺動可能であり、
前記操作具側部分に、前記第一軸芯よりも前側に配置されると共に機体前方側に向けて膨出する弧状に形成され、前記ブレーキ操作具の操作によって前記第一軸芯周りに上下に揺動するアーム部材が備えられ、
前記運転部の床部に、前記アーム部材が貫通される貫通穴が形成され、前記アーム部材は前記貫通穴に挿通され、
前記アーム部材の下側の端部に前記第一部材が備えられていると好適である。
本発明によると、弧状のアーム部材が貫通穴を通るので、直線状のアーム部材を採用するのに比べ、貫通穴の前後方向での大きさを小さくできる。また、ブレーキ操作具からアーム部材に伝達される操作力をブレーキ側部分に効率よく伝達できるので、駐車ブレーキを制動側に軽く操作できる。
本発明において、
前記ブレーキ側部分に、機体左右方向向きの第二軸芯周りに揺動可能である揺動部材が備えられ、
前記揺動部材における前記第二軸芯よりも上側の部分に、前記第一部材及び前記第二部材の一方が備えられ、かつ、前記揺動部材における前記第二軸芯よりも下側の部分に、前記駐車ブレーキに連係された作用部が備えられていると好適である。
本発明によると、第二軸芯よりも前側の部分に第一部材及び第二部材の一方を備え、第二軸芯よりも後側の部分に作用部を備える揺動部材を採用するのに比べ、揺動部材の設置に必要な前後方向スペースを小スペースに済ませつつ、揺動部材の力点側と作用点側とのリンクを適切に設定することができ、作用部が駐車ブレーキの操作に必要なストロークを作動して、駐車ブレーキを確実に制動状態に操作できる。
本発明において、
前記移動部材は、前記移動方向と交差する方向の軸芯周りに回転するローラ部材であると好適である。
本発明によると、運転部が通常姿勢に位置する状態で、ブレーキ操作具が制動側に操作された際、ローラ部材が面部材上を転がる状態となるので、ブレーキ操作具の操作軌跡と駐車ブレーキの操作部の操作軌跡との差が、さらに無理なく円滑に吸収される。
本発明において、
前記機体本体に設けられ、前記ブレーキ操作具を制動操作状態に保持する保持機構が備えられ、
前記保持機構に、前記ブレーキ操作具又は前記操作具側部分に係合して前記ブレーキ操作具を前記制動操作状態に保持する保持部材と、前記保持部材を係合側に付勢する付勢部材とが備えられ、
前記保持部材を係合解除側に操作する解除操作具が、前記ブレーキ操作具又は前記操作具側部分に支持されていると好適である。
収穫機において、駐車ブレーキ及びブレーキ操作具を備えた場合、ブレーキ操作具を制動操作状態に保持する保持機構を備えることがある。
機体本体に駐車ブレーキを備え、運転部にブレーキ操作具を備えた状態において、運転部を通常姿勢及びメンテナンス姿勢に姿勢変更自在に構成した場合、前述の保持機構を運転部に備えると、以下に示すことがある。
例えば、ブレーキ操作具が制動操作状態に保持された状態において、運転部をメンテナンス姿勢に変更すると、ブレーキ操作具と保持機構とが運転部に備えられていることにより、ブレーキ操作具は保持機構により制動操作状態に維持される。これに対して、機体本体に備えられた駐車ブレーキは、ブレーキ操作具との連係が解除されることによって解除側に操作される。
前述の状態で、次に運転部を通常姿勢に変更すると、制動操作状態に保持されたブレーキ操作具と、解除側に操作された駐車ブレーキとが連係状態に戻されることになる。
この場合、制動側及び解除側という違いによって、移動部材と面部材との状態が互いに異なることになり、移動部材と面部材とがうまく連係状態、つまり移動部材が面部材上を移動できる状態に戻らない可能性がある。
これに対して本発明では、保持機構を機体本体に備えている。
本発明において前述と同様に、ブレーキ操作具が制動操作状態に保持された状態において、運転部をメンテナンス姿勢に変更すると、運転部に備えられたブレーキ操作具と機体本体に備えられた保持機構とが離れることにより、ブレーキ操作具は解除側に操作されるのであり、機体本体に備えられた駐車ブレーキも、ブレーキ操作具との連係が解除されることによって解除側に操作される。
本発明によると、前述の状態で、次に運転部を通常姿勢に変更すると、解除側に操作されたブレーキ操作具と、解除側に操作された駐車ブレーキとが連係状態に戻されることになる。
この場合、ブレーキ操作具と駐車ブレーキとが同じ解除側に操作されているので、移動部材と面部材とが同じ解除側の状態となり、移動部材と面部材とが連係状態、つまり移動部材が面部材上を移動できる状態に無理なく戻ることができる。
本発明によると、ブレーキ操作具が制動操作状態に保持された状態において、解除操作具により保持機構の保持部材を係合解除側に操作して、保持機構を解除状態に操作することができるのであり、ブレーキ操作具を解除側に操作することができる。
この場合、解除操作具がブレーキ操作具又はリンク機構の操作具側部分に支持されているので、解除操作具がブレーキ操作具に接近して配置される状態となって、解除操作具を容易に操作することができる。
コンバインの全体側面図である。 運転部及びグレンタンクがメンテナンス姿勢に変更された状態でのコンバインの全体平面図である。 ブレーキペダル、揺動部材、保持機構及び中立操作機構を示す斜視図である。 ブレーキペダルが解除位置に操作された状態でのブレーキペダル及び揺動部材を示す側面図である。 ブレーキペダルが制動位置に操作された状態でのブレーキペダル及び揺動部材を示す側面図である。 作用位置での入力ピン部材を示す正面図である。 後退位置での入力ピン部材を示す正面図である。 ブレーキペダルが制動位置に操作された状態での保持機構を示す側面図である。 ブレーキペダルが解除位置に操作された状態での保持機構を示す側面図である。 中立操作機構を示す側面図である。 別の実施構造を有するコンバインにおいて、運転部及びグレンタンクがメンテナンス姿勢に変更された状態での全体平面図である。 別の実施構造を有するコンバインにおいて、ブレーキペダルが制動位置に踏み操作された状態において、ブレーキペダル、連係アーム、保持機構、変速レバー及び中立操作機構の付近の斜視図である。 別の実施構造を有するコンバインにおいて、ブレーキペダルが解除位置に操作された状態において、ブレーキペダル、連係アーム、保持機構、駐車ブレーキ、変速レバー及び中立操作機構の付近の側面図である。 別の実施構造を有するコンバインにおいて、ブレーキペダルが制動位置に踏み操作された状態において、ブレーキペダル、連係アーム、保持機構、駐車ブレーキ、変速レバー及び中立操作機構の付近の側面図である。 別の実施構造を有するコンバインにおいて、ブレーキペダルが制動位置に踏み操作された状態において、解除操作具が踏み操作された場合のブレーキペダル、連係アーム、保持機構、駐車ブレーキ、変速レバー及び中立操作機構の付近の側面図である。
本発明の実施形態における前後方向及び左右方向は、特段の説明がない限り、以下のように記載している。作業走行時における前進側の進行方向が「前」であり、後進側の進行方向が「後」である。前後方向での前向き姿勢を基準として右側に相当する方向が「右」であり、左側に相当する方向が「左」である。
(コンバインの全体構成)
図1及び図2に、収穫機の一例である稲用の自脱型のコンバインが示されており、右及び左のクローラ型式の走行装置2により機体本体1が支持されている。機体本体1の前部に刈取部3が支持され、機体本体1の前部の右部に、キャビンで覆われた運転部4が支持されている。機体本体1の後部の左部に脱穀装置5及び排ワラ細断装置6が支持されており、機体本体1の後部の右部にグレンタンク7及び穀粒排出装置8が支持されている。
以上の構造により図1及び図2に示すように、圃場の穀稈が刈取部3によって刈り取られて、刈り取られた穀稈の株元が、脱穀装置5に備えられたフィードチェーン9に受け渡されて後側に搬送されるのであり、穀稈の穂先が脱穀装置5により脱穀処理される。脱穀装置5によって脱穀及び回収された穀粒がグレンタンク7に供給され、脱穀処理の終了した排ワラが、排ワラ細断装置6に供給され細断処理されて圃場に放出される。
図1及び図2に示すように、穀粒排出装置8は、グレンタンク7の穀粒を外部の運搬車等に排出するものであり、機体本体1の後部の上下方向の縦軸芯P1周りに旋回自在に支持されている。
図1及び図2に示すように、グレンタンク7は、走行時の通常姿勢B1と、通常姿勢B1から離れたメンテナンス姿勢B2とに、縦軸芯P1周りに姿勢変更自在に機体本体1に支持されている。グレンタンク7をメンテナンス姿勢B2に変更することにより、脱穀装置5の裏側やグレンタンク7のメンテナンス作業を行うことができる。
図1及び図2に示すように、運転部4に備えられた運転座席10の下側に、エンジン11及びディーゼル微粒子捕集フィルター39や、補機類が支持されている。運転部4の後部の左部の上下方向の縦軸芯P2周りに、運転部4が、走行時の通常姿勢A1と、通常姿勢A1から離れたメンテナンス姿勢A2とに姿勢変更自在に、機体本体1に支持されている。
以上の構造により、図2に示すように、グレンタンク7をメンテナンス姿勢B2に変更した後、運転部4をメンテナンス姿勢A2に変更することができる。運転部4をメンテナンス姿勢A2に変更することによって、エンジン11及びディーゼル微粒子捕集フィルター39等のメンテナンス作業を行うことができる。
(駐車ブレーキ、ブレーキペダル及び変速レバーの関係の概略)
ミッションケース(図示せず)が機体本体1に支持され、静油圧式無段変速装置(図示せず)がミッションケースに連結されている。エンジン11の動力が、静油圧式無段変速装置に伝達され、静油圧式無段変速装置からミッションケースの内部の伝動装置(図示せず)を介して、走行装置2及び脱穀装置5等に伝達される。
走行装置2を制動する駐車ブレーキ22がミッションケースに備えられている。図2に示すように、駐車ブレーキ22を制動側に操作するブレーキペダル12が運転部4に備えられ、静油圧式無段変速装置を操作する変速レバー23が運転部4に備えられている。図3に示すように、ブレーキペダル12と変速レバー23とに亘って中立操作機構37Aが設けられている。
これにより、ブレーキペダル12を制動位置に踏み操作すると、駐車ブレーキ22が制動側に操作され、これと同時に、静油圧式無段変速装置が強制的に中立位置Nに操作される。
以下に、ブレーキペダル12、駐車ブレーキ22等の構造及び各部の作動状態について説明する。
(ブレーキペダルの構造)
図2に示すように、運転部4の左下部にブレーキペダル12(ブレーキ操作具に相当)が設けられている。図3,4に示すように、ブレーキペダル12は、運転部4の床部14よりも上側に設けられている。
図3及び図4に示すように、ブレーキペダル12は、側面視でL字状のアーム部12aと、踏み部12b(操作部に相当)とを備えている。アーム部12aの後端部が支軸50を介してサイドパネル支柱51に支持されている。サイドパネル支柱51は、運転部フレーム52に立設され、サイドパネル29(図1,2参照)を支持している。運転部フレーム52は、通常姿勢A1とメンテナンス姿勢A2とに姿勢変更可能な運転部4を構成しており、縦軸芯P2周りに揺動可能な状態で機体本体1に支持されている。ブレーキペダル12は、踏み部12bよりも後側に位置する支軸50の機体左右方向向きの第一軸芯X周りに揺動可能に支持されている。アーム部12aから延出されたバネ掛け部材53とサイドパネル支柱51のバネ掛け部51aとにバネ54が連結されている。ブレーキペダル12は、図4に示す解除位置にバネ54によって付勢されている。図9に示すように、ブレーキペダル12が解除位置に操作されると、アーム部12aに備えられた接触部12cの端部12dがセンサー支持部材55に当接し、ブレーキペダル12が接触部12cによって解除位置に位置決めされる。センサー支持部材55は、サイドパネル支柱51に支持されている。
図9に示すように、センサー支持部材55に接触型式のブレーキセンサー15が支持されている。ブレーキペダル12が解除位置に操作されていると、接触部12cがブレーキセンサー15に接触する。ブレーキペダル12が解除位置に操作されていることがブレーキセンサー15によって検出される。
(ブレーキペダルと駐車ブレーキとの連係構造)
図3及び図4に示すように、アーム部12aからアーム部材56が下向きに延出されている。アーム部材56は、第一軸芯Xよりも前側に配置されると共に機体前方側に向けて膨出する弧状に形成されている。床部14に、アーム部材56が貫通する貫通穴57が形成されている。アーム部材56は、ブレーキペダル12が操作されることにより、貫通穴57を挿通している状態で、第一軸芯X周りに上下に揺動する。貫通穴57にシール材58が装着されている。床部14とアーム部材56との隙間がシール材58によって塞がれ、床部14の下方から貫通穴57を通って運転部4に砂ほこりなどが入り込みことを防止される。本実施形態では、アーム部材56とブレーキペダル12とが直結によって連動連結されているが、アーム部材56とブレーキペダル12とが機体左右方向に位置ずれするなどによっては、アーム部材56とブレーキペダル12とを中継部材を介して連動連結する連動構成を採用してもよい。
図3及び図4に示すように、床部14の下方において、揺動部材59が支軸60を介して支持部材61に支持されている。支持部材61は、支持フレーム62を介して機体本体1に支持されている。揺動部材59は、支軸60の機体左右方向向きの第二軸芯Yまわりに揺動可能な状態で機体本体1に支持されている。揺動部材59の支軸60よりも前側の部分に位置決め部59aが備えられている。揺動部材59は、位置決め部59aが支持部材61の上部に当接する待機位置にバネ64によって揺動付勢されている。
揺動部材59における第二軸芯Yよりも上側の部分に、入力ピン部材65が備えられている。揺動部材59における第二軸芯Yよりも下側の部分に、出力ピン部材66が備えられている。出力ピン部材66と駐車ブレーキ22の操作部22aとに操作ケーブル67が連結され、出力ピン部材66は、操作ケーブル67を介して駐車ブレーキ22に連係されている。
図6に示すように、入力ピン部材65は、揺動部材59と、揺動部材59が備えるガイド部59bとに機体左右方向向きにスライド可能に支持され、作用位置と後退位置とにわたって切り換わり可能になっている。図6に示すように、入力ピン部材65が作用位置に位置すると、入力ピン部材65の一端側の受動部65aがガイド部59bからアーム部材56が位置する側に長く突出し、ブレーキペダル12が制動側に操作されると、アーム部材56の下端面56aが受動部65aに接触する。図7に示すように、入力ピン部材65が後退位置に位置すると、入力ピン部材65が作用位置に位置する場合に比べ、入力ピン部材65の一端側の受動部65aがガイド部59b側に後退する。揺動部材59とガイド部59bとの間において、入力ピン部材65に位置決めピン68及びバネ69が装着されている。入力ピン部材65は、位置決めピン68がガイド部59bに当接することによって作用位置に位置決めされる。入力ピン部材65は、バネ69によって作用位置にスライド付勢されている。
以上の構造により、図3及び図4に示すように、ブレーキペダル12と駐車ブレーキ22とに亘って、ブレーキペダル12と駐車ブレーキ22とを連係するリンク機構21Aが接続されている。リンク機構21Aは、アーム部材56、揺動部材59及び操作ケーブル67を備えている。
この場合に、図3及び図4に示すように、アーム部材56がリンク機構21Aの操作具側部分となり、揺動部材59及び操作ケーブル67がリンク機構21Aのブレーキ側部分となる。アーム部材56の下端面56aが操作具側部分に備えられた第一部材としての面部材となる。面部材(下端面56a)は、操作具側部分における入力ピン部材側の端部に備えられている。入力ピン部材65がブレーキ側部分に備えられた第二部材としての移動部材となる。出力ピン部材66が揺動部材59に備えられ、駐車ブレーキ22に連係された作用部となる。本実施形態では、アーム部材56に面部材を備え、揺動部材59に移動部材を備えているが、アーム部材56に移動部材を備え、揺動部材59に面部材を備える構成を採用してもよい。
これにより、リンク機構21Aに、ブレーキ操作具側の操作具側部分と駐車ブレーキ側のブレーキ側部分とが分離可能に備えられた状態となり、リンク機構21Aの操作具側部分に第一部材としての面部材(下端面56a)が備えられた状態になっている。リンク機構21Aのブレーキ側部分に第二部材としての移動部材(入力ピン部材65)が備えられた状態になっている。
(ブレーキペダルを制動位置に保持する保持機構の構造)
図3及び図8に示すように、バネ掛け部材53と、バネ掛け部材53が備えるアーム部53aとに係合部材71が支持されている。保持部材72が支軸73を介してブラケット74に支持されている。ブラケット74は、ステー75を介して運転部フレーム52に支持されている。保持部材72は、図9に示す如く係合部材71のアーム部側部分71aに係合する係合状態と、図8に示す如くアーム部側部分71aから外れる係合解除状態とに支軸73の軸芯まわりに揺動可能な状態でブラケット74に支持されている。保持部材72は、バネ76によって係合側に揺動付勢されている。保持部材72に操作アーム部72aが備えられ、操作アーム部72aから解除操作具77が機体上方向きに延出されている。保持部材72及び解除操作具77は、ブラケット74及びステー75を介して運転部フレーム52に支持され、運転部4がメンテナンス姿勢と通常姿勢とに姿勢変更されるとき、ブレーキペダル12と共に移動する。
以上の構造により、図3及び図8に示すように、運転部4に保持機構27Aが備えられており、保持機構27Aは、保持部材72及びバネ76を備えている。
図8及び図9に示すように、保持機構27Aにおいては、ブレーキペダル12が解除位置から下降揺動していくと、係合部材71のアーム部側部分71aが保持部材72におけるフック部の外側傾斜部72bに当接し、保持部材72をバネ76に抗して係合解除側に揺動させつつ下降していく。ブレーキペダル12が制動位置になると、アーム部側部分71aが保持部材72の外側傾斜部72bから外れ、保持部材72がバネ76による操作によってアーム部側部分71bに係合する。この係合により、ブレーキペダル12が保持部材72によって制動位置に保持される。解除操作具77が引き上げ操作されることにより、保持部材72がバネ76に抗して係合解除状態に揺動操作され、ブレーキペダル12の制動位置での保持が解除される。
(静油圧式無段変速装置を強制的に中立位置に操作する中立操作機構の構造)
図1及び図2に示すように、静油圧式無段変速装置を操作する変速レバー23がサイドパネル29に設けられている。図3及び図10に示すように、変速レバー23は、支軸80を介してステー81に支持されている。ステー81は、サイドパネルフレーム(図示せず)に支持されている。変速レバー23は、支軸80の機体左右方向向きの軸芯周りに揺動操作されることにより、中立位置Nと、中立位置Nより前側の前進側と、中立位置Nより後側の後進側とに切り換わる。
図3及び図10に示すように、中立操作機構37Aは、変速レバー23の基部に備えられた操作部82と、操作部82の前部とバネ掛け部材53のアーム部53aとを連動連結する第一リンク部材83と、操作部82の後部とアーム部53aとを連動連結する第二リンク部材84とを備えている。第一リンク部材83とアーム部53aとの連結、及び、第二リンク部材84とアーム部53aとの連結のそれぞれは、リンク部材83,84に形成された長穴85と、長穴85にスライド可能に係入する状態でアーム部53aに設けられた連結ピン86とによって行なわれている。ブレーキペダル12が解除位置に位置する状態において、変速レバー23を前進側及び後進側に操作しようとすると、第一リンク部材83とアーム部53aとが長穴85によって相対移動し、第二リンク部材84とアーム部53aとが長穴85によって相対移動するので、変速レバー23を前進側及び後進側に操作できる。
(ブレーキペダルを制動位置に踏み操作した際の駐車ブレーキ及び保持機構の作動)
図4に示す状態は、ブレーキペダル12が解除位置に操作された状態である。図4に示す状態において、ブレーキペダル12を制動側に操作すると、図5に示すように、アーム部材56の下降により、アーム部材56の下端面56a(第一部材、面部材)と、入力ピン部材65(第二部材、移動部材)の受動部65aとが接触して下端面56aが入力ピン部材65に押圧作用する。この接触押圧作用により、操作具側部分としてのアーム部材56と、ブレーキ側部分としの揺動部材59とが連係されると共にブレーキペダル12の操作力がアーム部材56から揺動部材59に伝達される。アーム部材56と揺動部材59とが異なる軸芯周りに揺動するので、入力ピン部材65(移動部材)が下端面56a(面部材)上を後側に移動しつつ、アーム部材56から揺動部材59に操作力が伝達される。揺動部材59に伝達された操作力が出力ピン部材66(作用部)から操作ケーブル67を介して駐車ブレーキ22の操作部22aに伝達され、駐車ブレーキ22が制動状態に操作される。図9に示すように、ブレーキペダル12が制動位置になると、保持機構27Aが作動して保持部材72が係合部材71に係止し、ブレーキペダル12が制動位置に保持されて駐車ブレーキ22が制動状態に維持される。
図2に示すように、運転部4が通常姿勢に位置する状態において、アーム部材56の下端面56a、及び入力ピン部材65は、縦軸芯P2を通って機体前後方向に沿った方向の直線L上又はほぼ直線L上に位置するように構成されている。図2に示す点Tは、運転部4が通常姿勢に位置する状態において、アーム部材56の下端面56aが位置する箇所を示すものである。図2に示す線Kは、運転部4が通常姿勢からメンテナンス姿勢に姿勢変更されるときにおける点Tの移動規制、すなわち、下端面56aの移動軌跡である。図2に示す線Sは、移動軌跡Tにおける点Tでの接線である。図2に示す矢印付の線T−Zは、運転部4が通常姿勢からメンテンナンス姿勢側に姿勢変更され始める際における下端面56aの初期移動の軌跡である。図2に示すように、運転部4が通常姿勢からメンテンナンス姿勢側に姿勢変更され始める際の初期において、下端面56aが接線Sに沿う方向に移動する。
図2に示す矢印方向C2は、運転部4が通常姿勢からメンテンナンス姿勢側に姿勢変更され始める際の運転部4の初期移動の方向を示すものである。図2に示す矢印方向C1は、ブレーキペダル12が制動側に操作され、入力ピン部材65がアーム部材56の下端面56aによる接触押圧作用によって移動操作される際の入力ピン部材65の移動方向を示すものである。運転部4は、機体上下方向向きの縦軸芯P1周りに姿勢変更され、入力ピン部材65を備える揺動部材59は、機体左右方向向きの第二軸芯Y周りに揺動する。これにより、運転部4が通常姿勢からメンテンナンス姿勢側に姿勢変更され始める際の運転部4の初期移動の方向C2と、ブレーキペダル12が制動側に操作された際の入力ピン部材65の移動方向C1とが直交している。本実施形態では、運転部4の初期移動の方向C2と、入力ピン部材65が駐車ブレーキ22を操作する際の入力ピン部材65の移動方向C1とが直交するように設定されているが、90度よりも大角度の交差角や、90度よりも小角度の交差角で交差する構成を採用してもよい。
ブレーキペダル12を制動側に操作したとき、静油圧式無段変速装置を前進域や後進域の変速状態にしたままであっても、ブレーキペダル12の制動側への操作によって中立操作機構37Aが作動し、変速レバー23が第一リンク部材83及び第二リンク部材84によって中立位置Nに強制的に切り換え操作され、静油圧式無段変速装置が中立状態に変速される。
(運転部の通常姿勢からメンテナンス姿勢への姿勢変更について)
運転部4を通常姿勢A1からメンテナンス姿勢A2に変更すると、駐車ブレーキ22及び揺動部材59が機体本体1に残され、ブレーキペダル12、アーム部材56及び保持機構27Aが運転部4と一緒にメンテナンス姿勢A2に向けて移動する。これにより、ブレーキペダル12が解除位置に操作された状態、及び、ブレーキペダル12が保持機構27Aによって制動位置に保持された状態のいずれにおいても、運転部4を通常姿勢A1からメンテナンス姿勢A2に変更すると、アーム部材56の下端面56aと、揺動部材59の入力ピン部材65との間でアーム部材56と揺動部材59とが分離する。リンク機構21Aをブレーキペダル側部分とブレーキ側部分とに分離させる特別な手間を掛けずに運転部4をメンテナンス姿勢A2に姿勢変更できる。運転部4が通常姿勢からメンテナンス姿勢側に姿勢変更され始める際の初期において、下端面56aが接線Sに沿う方向に移動し、かつ、運転部4が通常姿勢からメンテナンス姿勢側に姿勢変更され始める際の初期において、運転部4が入力ピン部材65の移動方向C1と交差する方向に移動するので、アーム部材56と揺動部材59とを迅速に分離させつつ、運転部4をメンテナンス姿勢A2に姿勢変更できる。
ブレーキペダル12が保持機構27Aによって制動位置に保持された状態で運転部4がメンテナンス姿勢A2に姿勢変更される場合、アーム部材56が入力ピン部材65から外れるまでは、下端面56aによる入力ピン部材65の押圧によって揺動部材59が制動側の揺動姿勢に維持されている。アーム部材56が入力ピン部材65から外れると、揺動部材59は、駐車ブレーキ22の切り状態への復元力によって待機位置に戻る。
(運転部のメンテナンス姿勢から通常姿勢への姿勢変更について)
ブレーキペダル12が解除位置に操作されている状態で運転部4がメンテナンス姿勢A2から通常姿勢A1に姿勢変更された場合、図6に示すように、アーム部材56が入力ピン部材65の受動部65aの上方に戻り、アーム部材56の下端面56aと、入力ピン部材65の受動部65aとが対向し、ブレーキペダル12の踏み込み操作による駐車ブレーキ22の制動側への操作が可能になる。
ブレーキペダル12が保持機構27Aによって制動位置に保持されている状態で運転部4がメンテナンス姿勢A2から通常姿勢A1に姿勢変更される場合、運転部4が通常姿勢A1の手前に位置すると、図7に示す如くアーム部材56の側面が入力ピン部材65のアーム部材側の端面に当接し、この後、アーム部材56が入力ピン部材65をバネ69に抗して後退位置に押し操作しつつ揺動部材59側に移動する。アーム部材56と入力ピン部材65との当接にかかわらず、入力ピン部材65が運転部4に移動障害にならず、運転部4を通常姿勢A1に姿勢変更できる。運転部4が通常姿勢A1になった後、保持機構27aによるブレーキペダル12の制動位置への保持を解除する。すると、ブレーキペダル12がバネ54によって解除位置に復帰操作されてアーム部材56が上昇する。アーム部材56が上昇すると、アーム部材56が入力ピン部材65から外れて、入力ピン部材65がバネ69によって作用位置にスライド操作される。これにより、アーム部材56の下端面56aと、入力ピン部材65の受動部65aとが対向し、ブレーキペダル12の踏み込み操作による駐車ブレーキ22の制動側への操作が可能になる。
(発明の実施の別形態)
次に、別の実施構造を備えた駐車ブレーキの操作構造について説明する。別の実施構造を備えて駐車ブレーキの操作構造は、図11から図15に示す如く構成されている。
(ブレーキペダルの構造)
図12及び図13に示すように、運転部4の下部の左部の左右方向の横軸芯P3周りに、ブレーキペダル12(ブレーキ操作具に相当)が、上下に揺動自在に支持されている。
図12及び図13に示すように、ブレーキペダル12は、側面視でL字状のアーム部12aと、踏み部12bとを備えている。ブレーキペダル12のアーム部12aが、運転部4の床部14(図11参照)の下側に配置されており、ブレーキペダル12の踏み部12bが運転部4の床部14から上側に出ている。ブレーキペダル12のアーム部12aにバネ13が接続されており、ブレーキペダル12が図13に示す解除位置にバネ13により付勢されている。
図12及び図13に示すように、ブレーキペダル12のアーム部12aに接触部12cが連結され、接触部12cの上側に接触型式のブレーキセンサー15が支持されている。
図13に示すように、ブレーキペダル12が解除位置に操作されていると、ブレーキペダル12の接触部12cがブレーキセンサー15に接触するのであり、この状態でエンジン11の始動操作を行っても、エンジン11は始動されない。
図14に示すように、ブレーキペダル12が制動位置に踏み操作されると、ブレーキペダル12の接触部12cがブレーキセンサー15から離れるので、この状態でエンジン11の始動操作を行えば、エンジン11が始動される。
(ブレーキペダルと駐車ブレーキとの連係構造)
図12及び図13に示すように、ブレーキペダル12のアーム部12aに移動アーム17が下向きに連結されている。移動アーム17の下部の横軸芯P4(後述する移動方向C1と交差する方向の軸芯に相当)周りに、ローラ部材18が自由回転自在に支持されており、横軸芯P4は横軸芯P3と平行に設定されている。
図12及び図13に示すように、機体本体1に連結されたフレーム16に支持軸38が連結されており、支持軸38の左右方向の横軸芯P5周りに、連係アーム19が上下に揺動自在に支持されている。連係アーム19は、板材が折り曲げられたものであり、右及び左の縦壁部19aと、右及び左の縦壁部19aの上部に亘って接続される横向きの上面部19bとを備えており、上面部19bが移動アーム17及びローラ部材18の下側に配置されている。
図12及び図13に示すように、連係アーム19において、連係アーム19の上面部19bとは反対側の縦壁部19aの部分と、駐車ブレーキ22とに亘って、連係ロッド20が接続されている。
以上の構造により、図12及び図13に示すように、ブレーキペダル12と駐車ブレーキ22とに亘って、ブレーキペダル12と駐車ブレーキ22とを連係するリンク機構21が接続されており、リンク機構21は、移動アーム17、ローラ部材18、連係アーム19及び連係ロッド20を備えている。
この場合に、図12及び図13に示すように、移動アーム17がリンク機構21の操作具側部分となり、連係アーム19及び連係ロッド20がリンク機構21のブレーキ側部分となる。ローラ部材18が移動部材(第二部材に相当)となり、連係アーム19の上面部19bが面部材(第一部材に相当)となるのであり、ローラ部材18と連係アーム19との間が、リンク機構21の分離部分となる。
これにより、リンク機構21に、ブレーキ操作具側の操作具側部分と駐車ブレーキ側のブレーキ側部分とが分離可能に備えられた状態となり、リンク機構21のブレーキ側部分に面部材が備えられ、リンク機構21の操作具側部分に移動部材が備えられた状態となっている。
(ブレーキペダルを制動操作状態に保持する保持機構の構造)
図12及び図13に示すように、機体本体1のフレーム16に、棒状の支持部材24が連結されて上側に延出されており、支持部材24の上部の左右方向の横軸芯P6周りに、保持部材25が揺動自在に支持されている。
図13に示すように、保持部材25が当たる受け部24aが支持部材24に連結されており、保持部材25を支持部材24の受け部24a側に付勢するバネ26(付勢部材に相当)が、支持部材24の上部に取り付けられている。
以上の構造により、図12及び図13に示すように、機体本体1のフレーム16に保持機構27が備えられており、保持機構27は、保持部材25及びバネ26を備えている。
図13に示す状態は、バネ26により、保持部材25が支持部材24の受け部24a側に付勢され、保持部材25が支持部材24の受け部24aに当たって、図13に示す位置で静止している状態である。
図13に示すように、移動アーム17における保持部材25側の部分に、切り欠き部17aが備えられている。後述するように、保持部材25が移動アーム17の切り欠き部17aに入り込んで係合することにより、ブレーキペダル12が制動操作状態に保持される。
(保持機構の保持部材を係合解除側に操作する解除操作具の構造)
図12及び図13に示すように、移動アーム17の上部の横軸芯P7周りに、解除操作具28が揺動自在に支持されている。解除操作具28が下側に延出されて、解除操作具28の下部である操作部28aが移動アーム17の切り欠き部17aに隣接している。解除操作具28が上側に延出されて、解除操作具28の上部である踏み部28bが、ブレーキペダル12の踏み部12bよりも上側に位置している。
図12及び図13に示すように、横軸芯P7を中心とする円弧状の長孔28cが、解除操作具28に開口されており、移動アーム17に連結されたピン17bが、解除操作具28の長孔28cに挿入されている。これにより、解除操作具28の長孔28cの範囲で、解除操作具28は揺動可能な状態となっている。
(静油圧式無段変速装置を強制的に中立位置に操作する中立操作機構の構造)
図12に示すように、静油圧式無段変速装置を操作する変速レバー23が備えられ、変速レバー23の下部に連結された支持部材40が、運転部4に固定された支持板41の左右方向の支持軸30に揺動自在に支持されており、図1及び図11に示すように、変速レバー23が運転部4の左のサイドパネル29から上側に延出されている。
図12及び図13に示すように、変速レバー23は支持軸30の左右方向の横軸芯P8周に前後方向に揺動操作自在に支持されており、中立位置N、前進側及び後進側に操作自在である。
図12及び図13に示すように、支持部材40の下部にピン状の操作部40aが横向きに連結され、横軸芯P8を中心とする円弧状の長孔41aが支持板41に開口されており、支持部材40の操作部40aが支持板41の長孔41aを通って変速レバー23とは反対側に出ている。
図12及び図13に示すように、支持板41に対して変速レバー23とは反対側において、一対のリンク部材31の上部が、横軸芯P8周りに揺動自在に支持軸30に支持されており、支持部材40の操作部40aを間に挟むように、リンク部材31が下側に延出されている。
図12及び図13に示すように、リンク部材31の下部に、支持部材40の操作部40a側及び支持部材40の操作部40aとは反対側に突出する凸部31aが備えられている。このように、リンク部材31において支持部材40の操作部40a側及び支持部材40の操作部40aとは反対側に突出する凸部31aを備えるのは、一対のリンク部材31を共通の部材にする為である。
図12及び図13に示すように、リンク部材31の下部にピン部材42を介して、リンク部材32の上部が、横軸芯P8と平行な横軸芯周りに揺動自在に接続されている。リンク部材32の下部に、連係部材33の上部がピン状の接続部材34を介して揺動自在に接続(枢支)されている。ブレーキペダル12のアーム部12aと連係部材33の下部とに亘って、連係ロッド35が接続されている。
図12及び図13に示すように、支持板41の下部に、上下向きの長孔状のガイド部36が備えられている。接続部材34がガイド部36に挿入されて、接続部材34がガイド部36に沿って移動自在な状態なっており、接続部材34が前後方向に移動しないようにガイド部36によりガイドされた状態となっている。図13に示すように、横軸芯P8の方向から視て、支持軸30とガイド部36とを結ぶ直線が、変速レバー23の中立位置Nと一致している。
以上の構造により、図12及び図13に示すように、変速レバー23に中立操作機構37が備えられており、中立操作機構37は、リンク部材31,32、接続部材34及びガイド部36を備えている。
後述するように、変速レバー23が前進側又は後進側に操作された状態で、ブレーキペダル12が制動位置に踏み操作されると、中立操作機構37により変速レバー23が強制的に中立位置Nに操作され、静油圧式無段変速装置が強制的に中立位置Nに操作される。
(ブレーキペダルを制動位置に踏み操作した際の駐車ブレーキ及び保持機構の作動)
図13に示す状態は、ブレーキペダル12が解除位置に操作され、駐車ブレーキ22が解除状態に操作された状態であり、中立操作機構37において、リンク部材31が支持部材40の操作部40aから離れて、変速レバー23が前進側及び後進側に操作自在な状態である。
図13に示す状態において、ブレーキペダル12を制動位置に踏み操作すると、図13から図12及び図14に示すように、移動アーム17が下側である連係アーム19側に移動しながら、後側である保持機構27側に移動する。
これにより、図13から図12及び図14に示すように、ローラ部材18が連係アーム19の上面部19bに上側から当たり、ローラ部材18が連係アーム19の上面部19bを下側に押しながら、移動方向C1に沿って連係アーム19の上面部19b上を横軸芯P5側に転がる。この場合、ローラ部材18が回転する横軸芯P4が、移動方向C1と平面視で90°で交差する状態となっている。
前述のように、ローラ部材18が連係アーム19の上面部19bを下側に押すことにより、図12及び図14に示すように、連係アーム19が横軸芯P5周りに揺動し、連係ロッド20が連係アーム19側に引き操作されて、駐車ブレーキ22が制動状態に操作される。
前述のように、ブレーキペダル12を制動位置に踏み操作すると、図12及び図14に示すように、移動アーム17が連係アーム19側に移動しながら、保持機構27側に移動することによって、移動アーム17が保持部材25に当たって保持部材25を少し押し上げるのであり、次に保持部材25が移動アーム17の切り欠き部17aに入り込んで係合することによって、ブレーキペダル12が制動操作状態に保持される。
このように、ブレーキペダル12が制動操作状態に保持されることによって、駐車ブレーキ22が制動状態に保持される。
図12及び図14に示すように、ブレーキペダル12が制動操作状態に保持された状態において、図15に示すように、解除操作具28の踏み部28bを踏み操作すると、解除操作具28が横軸芯P7周りに揺動して、解除操作具28の操作部28aにより、保持部材25が移動アーム17の切り欠き部17aから押し出されて係合解除側に操作される。
これにより、図15から図13に示すように、バネ13によりブレーキペダル12が解除位置に操作される。これと同時に、駐車ブレーキ22に備えられたバネ(図示せず)によって、駐車ブレーキ22が解除状態に操作されるのであり、連係アーム19が揺動して図13に示す状態に戻る。
(ブレーキペダルを制動位置に踏み操作した際の中立操作機構の作動)
図13に示すように、ブレーキペダル12が解除位置に操作された状態で、中立操作機構37において、接続部材34がガイド部36の上部に位置し、リンク部材31が支持部材40の操作部40aから離れて、変速レバー23が前進側及び後進側に操作自在な状態となっている。
図13に示す状態から、図12及び図14に示すように、ブレーキペダル12を制動位置に踏み操作すると、連係ロッド35がブレーキペダル12側に引き操作されて、接続部材34がガイド部36に沿って下側に移動し、これに伴ってリンク部材32が引き下げられ、リンク部材31が閉じ操作されて支持部材40の操作部40aに両側から接近する。
図13に示すように、変速レバー23が前進側に操作された状態で、リンク部材31が閉じ操作されて支持部材40の操作部40aに両側から接近すると、一方のリンク部材31の凸部31aが、支持部材40の操作部40aに当たり、支持部材40の操作部40aを中立位置N側に押し操作する。
変速レバー23が後進側に操作された状態で、リンク部材31が閉じ操作されて支持部材40の操作部40aに両側から接近すると、他方のリンク部材31の凸部31aが、支持部材40の操作部40aに当たり、支持部材40の操作部40aを中立位置N側に押し操作する。
図12及び図14に示すように、ブレーキペダル12が制動位置に達すると、接続部材34がガイド部36の下部に達し、リンク部材31の凸部31aが支持部材40の操作部40aを中立位置Nで挟み込んで、変速レバー23を中立位置Nで保持する状態となる。
このように変速レバー23が中立位置Nに操作されることにより、静油圧式無段変速装置が中立位置Nに操作される。
図12及び図14に示すように、ブレーキペダル12が制動操作状態に保持された状態で、解除操作具28の踏み部28bが踏み操作され、図13に示すように、バネ13によりブレーキペダル12が解除位置に操作されると、連係ロッド35がリンク部材31,32側に操作される。
これにより、図13に示すように、接続部材34がガイド部36の下部から上側に移動して、リンク部材31,32が開き操作されて、図13に示す状態に戻る。
以上のように、変速レバー23が前進側に操作されていても、後進側に操作されていても、リンク部材31が支持部材40の操作部40aに直接に当たって変速レバー23を中立位置Nに操作するので、変速レバー23の操作位置に関係なく変速レバー23が確実に中立位置Nに操作されて、静油圧式無段変速装置が中立位置Nに操作される。
変速レバー23が中立位置Nに操作された状態において、リンク部材31により支持部材40の操作部40aが挟み込まれて中立位置Nに保持されるので、変速レバー23が中立位置Nに操作された後に、変速レバー23が中立位置Nから前進側又は後進側に少し動いて、静油圧式無段変速装置が前進側又は後進側に少し操作されてしまうような状態は生じない。
リンク部材31により支持部材40の操作部40aが挟み込まれて中立位置Nに保持される場合、図12及び図14に示すように、リンク部材31の凸部31aにより、支持部材40の操作部40aが挟み込まれている。
これにより、図12及び図14に示すように、変速レバー23が中立位置Nに保持された状態において、リンク部材31が互いに平行に近い状態にはならず、リンク部材31が互いに少し離れた状態となるので、図13に示すように、ブレーキペダル12が解除位置に操作された際に、リンク部材31が互いに無理なく離れて、図13に示す状態に戻る。
図12,13,14に示すように、接続部材34は、ブレーキペダル12の制動位置への踏み操作及び解除位置への操作をリンク部材31,32に伝達する機能を備えており、ガイド部36との協働によってリンク部材31,32の移動方向を設定するガイド機能を備えている。
(ブレーキペダルが解除位置に操作された状態において、運転部を通常姿勢及びメンテナンス姿勢に変更した際の各部の状態)
ブレーキペダル12、移動アーム17、ローラ部材18、変速レバー23及び中立操作機構37が、運転部4に備えられており、駐車ブレーキ22、連係アーム19及び保持機構27が、機体本体1に備えられている。
これにより図11に示すように、運転部4を通常姿勢A1からメンテナンス姿勢A2に変更すると、駐車ブレーキ22、連係アーム19及び保持機構27が機体本体1に残され、ブレーキペダル12、移動アーム17、ローラ部材18、変速レバー23及び中立操作機構37が、運転部4と一緒にメンテナンス姿勢A2に移動する。
図11及び図12に示すように、連係アーム19は平面視で機体本体1の前後方向に配置されており、移動方向C1も平面視で機体本体1の前後方向となっている。平面視で連係アーム19から機体本体1の後方に延出された仮想線の近傍に、縦軸芯P2が配置されており、運転部4の通常姿勢A1が機体本体1の前後方向に沿った姿勢なっている。
これにより、図11及び図12に示すように、運転部4が通常姿勢A1からメンテナンス姿勢A2側に変更され始める際の運転部4の初期移動の方向C2は、平面視で機体本体1の左右方向となっている。機体本体1の左右方向である運転部4の初期移動の方向C2と、機体本体1の前後方向である移動方向C1とが、平面視で直交する状態となっている。
図13に示すように、運転部4が通常姿勢A1に位置し、ブレーキペダル12が解除位置に操作された状態において、ローラ部材18は連係アーム19の上面部19bの直上に位置している。
前述の状態において、運転部4が通常姿勢A1からメンテナンス姿勢A2に変更されると、ローラ部材18が運転部4の初期移動の方向C2(図12参照)に移動して、連係アーム19の上面部19bから離れる。
これにより、ローラ部材18と連係アーム19の上面部19bとが、互いに同じ解除側の状態で離れるのであり、ブレーキペダル12と駐車ブレーキ22との連係が解除された状態となる。
次に運転部4がメンテナンス姿勢A2から通常姿勢A1に変更されると、ローラ部材18が連係アーム19に接近するのであり、ローラ部材18が連係アーム19の上面部19bの直前に達すると、ローラ部材18が運転部4の初期移動の方向C2に移動して連係アーム19の上面部19bに接近し、図13に示すように、連係アーム19の上面部19bの直上に達する。
これにより、ローラ部材18と連係アーム19の上面部19bとが、互いに同じ解除側の状態で接近するのであり、ブレーキペダル12と駐車ブレーキ22とが連係した状態に戻る。
(ブレーキペダルが制動操作状態に保持された状態において、運転部を通常姿勢及びメンテナンス姿勢に変更した際の各部の状態)
図12及び図14に示すように、ブレーキペダル12が制動操作状態に保持された状態(駐車ブレーキ22が制動状態に保持された状態)において、運転部4が通常姿勢A1からメンテナンス姿勢A2に変更されると、ローラ部材18が運転部4の初期移動の方向C2に移動しながら、移動アーム17が保持機構27から離れる。
これにより、移動アーム17の切り欠き部17aが保持部材25から離れて、バネ13によりブレーキペダル12が図13に示す解除位置に操作される。これと同時に、ローラ部材18が連係アーム19の上面部19bから離れて、駐車ブレーキ22に備えられたバネにより、駐車ブレーキ22が解除状態に操作されるのであり、連係アーム19が揺動して図13に示す状態に戻る。
以上のように、ローラ部材18と連係アーム19の上面部19bとが、互いに同じ解除側の状態で離れるのであり、ブレーキペダル12と駐車ブレーキ22との連係が解除された状態となる。
次に運転部4がメンテナンス姿勢A2から通常姿勢A1に変更されると、ローラ部材18が連係アーム19に接近するのであり、前述と同様にローラ部材18が連係アーム19の上面部19bの直前に達すると、ローラ部材18が運転部4の初期移動の方向C2に移動して連係アーム19の上面部19bに接近し、図13に示すように、連係アーム19の上面部19bの直上に達する。
これにより、ローラ部材18と連係アーム19の上面部19bとが、互いに同じ解除側の状態で接近するのであり、ブレーキペダル12と駐車ブレーキ22とが連係した状態に戻る。
(その他の発明の実施の別形態)
ブレーキペダル12に代えて、手で操作されるブレーキレバー(図示せず)をブレーキ操作具として備えてもよい。解除操作具28をブレーキ操作具に支持させてもよい。
ローラ部材18に代えて、回転しない接触部を移動部材として移動アーム17に備えてもよい。この構造によると、移動アーム17の接触部が、連係アーム19の上面部19bに当たり、連係アーム19の上面部19b上に沿って滑るように摺動する状態となる。
移動アーム17に面部材を備え、連係アーム19に移動部材を備えてもよい。この構造によると、面部材が移動部材に当たり移動することによって、面部材上を移動部材が相対的に移動して、面部材により移動部材が押し操作される状態となる。
運転部4の初期移動の方向C2と移動方向C1とを、直交する状態とするのではなく、運転部4の初期移動の方向C2と移動方向C1とが、90°よりも少し大きな角度、又は90°よりも少し小さな角度で交差するように設定してもよい。
保持機構27において、保持部材25が移動アーム17に係合するのではなく、保持部材25がブレーキペダル12のアーム部12aや、ブレーキペダル12の踏み部12bに係合して、ブレーキペダル12を制動操作状態に保持するようにしてもよい。
中立操作機構37を、変速レバー23ではなく静油圧式無段変速装置の操作部(トラニオン軸)に直接に作用させて、静油圧式無段変速装置の操作部(トラニオン軸)を中立位置Nに操作するように構成してもよい。リンク部材32に代えてロッドやワイヤを使用してもよい。
運転部4を通常姿勢A1及びメンテナンス姿勢A2に変更する場合、運転部4を通常姿勢A1から機体本体1の横側に平行移動させてメンテナンス姿勢A2に変更してもよい。
運転部4の前部又は後部の左右方向の横軸芯周りに、運転部4を通常姿勢A1から上側に持ち上げるように揺動させてメンテナンス姿勢A2に変更してもよい。
本発明は、自脱型のコンバインばかりではなく、普通型のコンバイン、さとうきび収穫機、とうもろこし収穫機、粗飼料や混合飼料用の作物を収穫し細断してロール状に梱包する飼料収穫機等の収穫機にも適用できる。
1 機体本体
2 走行装置
4 運転部
12 ブレーキ操作具(ブレーキペダル)
14 床部
18 第二部材(移動部材、ローラ部材)
19 ブレーキ側部分
19b 第一部材(上面部、面部材)
21 リンク機構
21A リンク機構
22 駐車ブレーキ
25 保持部材
26 付勢部材(バネ)
27 保持機構
28 解除操作具
56 アーム部材
56a 第一部材(面部材、下端面)
57 貫通穴
59 揺動部材
65 第二部材(入力ピン部材、移動部材)
66 作用部(出力ピン部材)
A1 通常姿勢
A2 メンテナンス姿勢
C1 移動部材の移動方向
C2 運転部の初期移動の方向
P3 横軸芯
X 第一軸芯
Y 第二軸芯

Claims (7)

  1. 運転部が、走行時の通常姿勢と前記通常姿勢から離れたメンテナンス姿勢とに姿勢変更自在な状態で機体本体に支持された収穫機であって、
    前記機体本体に支持され、走行装置を制動する駐車ブレーキと、
    前記運転部に設けられ、前記駐車ブレーキを操作するブレーキ操作具と、
    前記ブレーキ操作具と前記駐車ブレーキとを連係するリンク機構と、が備えられ、
    前記リンク機構に、前記ブレーキ操作具側の操作具側部分と前記駐車ブレーキ側のブレーキ側部分とが分離可能に備えられ、
    前記運転部が前記通常姿勢から前記メンテナンス姿勢側に変更されると、前記操作具側部分と前記ブレーキ側部分とが分離して前記ブレーキ操作具と前記駐車ブレーキとの連係が解除されるように構成され、
    前記操作具側部分及び前記ブレーキ側部分の一方に第一部材が備えられると共に、前記操作具側部分及び前記ブレーキ側部分の他方に第二部材が備えられ、
    前記運転部が前記通常姿勢のときに前記ブレーキ操作具が制動側に操作されると、前記第一部材と前記第二部材との接触押圧作用により前記駐車ブレーキが制動側に操作され、
    前記第一部材は、前記操作具側部分及び前記ブレーキ側部分の一方における前記第二部材側の端部に備えられている収穫機。
  2. 前記第一部材及び前記第二部材の一方は、面部材によって構成され、かつ、前記第一部材及び前記第二部材の他方は、前記面部材上を移動可能な移動部材によって構成され、
    前記運転部が前記通常姿勢のときに前記ブレーキ操作具が制動側に操作されると、前記移動部材が前記面部材上を移動し、前記駐車ブレーキが制動側に操作され、
    前記運転部が前記通常姿勢から前記メンテナンス姿勢側に変更され始める際の前記運転部の初期移動の方向と前記移動部材の移動方向とが交差するように設定されている請求項1に記載の収穫機。
  3. 前記運転部の初期移動の方向と前記移動方向とが直交している請求項2に記載の収穫機。
  4. 前記ブレーキ操作具は、前記ブレーキ操作具の操作部よりも後側に位置する機体左右方向向きの第一軸芯周りに揺動可能であり、
    前記操作具側部分に、前記第一軸芯よりも前側に配置されると共に機体前方側に向けて膨出する弧状に形成され、前記ブレーキ操作具の操作によって前記第一軸芯周りに上下に揺動するアーム部材が備えられ、
    前記運転部の床部に、前記アーム部材が貫通される貫通穴が形成され、前記アーム部材は前記貫通穴に挿通され、
    前記アーム部材の下側の端部に前記第一部材が備えられている請求項1〜3のいずれか一項に記載の収穫機。
  5. 前記ブレーキ側部分に、機体左右方向向きの第二軸芯周りに揺動可能である揺動部材が備えられ、
    前記揺動部材における前記第二軸芯よりも上側の部分に、前記第一部材及び前記第二部材の一方が備えられ、かつ、前記揺動部材における前記第二軸芯よりも下側の部分に、前記駐車ブレーキに連係された作用部が備えられている請求項1〜4のいずれか一項に記載の収穫機。
  6. 前記移動部材は、前記移動方向と交差する方向の軸芯周りに回転するローラ部材である請求項2又は3に記載の収穫機。
  7. 前記機体本体に設けられ、前記ブレーキ操作具を制動操作状態に保持する保持機構が備えられ、
    前記保持機構に、前記ブレーキ操作具又は前記操作具側部分に係合して前記ブレーキ操作具を前記制動操作状態に保持する保持部材と、前記保持部材を係合側に付勢する付勢部材とが備えられ、
    前記保持部材を係合解除側に操作する解除操作具が、前記ブレーキ操作具又は前記操作具側部分に支持されている請求項1〜6のいずれか一項に記載の収穫機。
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