JP2012061977A - 作業車 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】伝動ケース20のサイドクラッチ軸27の一方の軸端にブレーキディスク41を備え、このブレーキディスク41を押圧する環状の作動部材42を備え、この作動部材42によるブレーキディスク41の押圧方向を伝動ケース20の中央側からサイドクラッチ軸27の外端側に向かう方向に設定し、サイドクラッチ軸27を支承する軸受38を取り囲む位置に作動部材42を配置した。
【選択図】図5
Description
前記制動機構が、互いに圧接することにより前記伝動軸に制動力を作用させる複数のブレーキディスクと、押圧方向への作動により前記複数のブレーキディスクを圧接させる作動部材とを備えると共に、
前記作動部材が、前記伝動軸を前記伝動ケースに回転自在に支持する軸受を取り囲む環状に形成され、前記押圧方向が、前記伝動軸の中央側からこの伝動軸の外端側に向かう方向に設定されている点にある。
前記複数の摩擦ディスクが支持される第1ブロックと、前記軸受が支持される第2ブロックと、前記複数のブレーキディスクが支持される第3ブロックとが前記軸芯に沿って、この順序で前記伝動ケースに支持されても良い。
〔コンバインの全体構成〕
図1、図2に示すように、左右一対のクローラ走行装置1によって走行する走行機体2の前端に刈取部3を昇降自在に備えると共に、走行機体2の前部に運転者が搭乗する運転部10を備え、走行機体2に対して刈取部3から刈取穀稈が供給される脱穀装置4と、この脱穀装置4で選別された穀粒を貯留する穀粒タンク(図示せず)とを備えて作業車の一例としての自脱型のコンバインが構成されている。
図3及び図4に示すように、伝動ケース20には、前記副変速レバー15の操作により変速操作が行われる副変速装置22と、前記操縦レバー13が左右方向に操作された際に操作が行われる左右のサイドクラッチブレーキ25と、駐車ブレーキ40とを備え、この伝動ケース20の下端には前記クローラ走行装置1に動力を伝える出力軸31を備えている。この出力軸31の外端にはスプロケット32を備えており、このスプロケット32に対してクローラ走行装置1のクローラベルトが巻回する。
図3〜図6に示すように、サイドクラッチ軸27(伝動軸の一例)の両端はボールベアリングで成る軸受38により回転自在に伝動ケース20に支承されており、このサイドクラッチ軸27の軸芯Xと同軸芯上で、このサイドクラッチ軸27の右端側に駐車ブレーキ40が備えられている。この駐車ブレーキ40は、サイドクラッチ軸27を拘束することによりクローラ走行装置1に制動力を作用させる構造を有している。この駐車ブレーキ40は、サイドクラッチ軸27の右側の軸端においてサイドクラッチ軸27に支持されるものと伝動ケース20に支持されるものとを交互に配置した複数のブレーキディスク41を備えると共に、この複数のブレーキディスク41を圧接させるようにサイドクラッチ軸27の中央側(伝動ケース20の中央側と一致する)からサイドクラッチ軸27の外端側に向かう押圧方向に作動自在な環状の作動部材42を備えている。
このコンバインでは、駐車ブレーキペダル16を制動位置まで踏み込むことにより駐車ブレーキ40を制動状態に操作する機械式の駐車操作機構と、駐車ブレーキペダル16が踏み込まれた際に主変速レバー14を中立位置Nに戻す機械式の中立復帰機構とを備えている。
これらの構成から、駐車ブレーキペダル16が踏み込み操作された場合には、この操作力によって作動アーム53が制動方向に一体的に回転する。これにより作動アーム53の後端部53Rが持ち上げられ、制動操作部材54の引き操作力が駐車ブレーキ40の操作アーム45に伝えられる。この引き操作力によって操作軸43が回転し、作動部材42が軸芯Xを中心にして回転し、カム機構44が作動部材42を押圧方向に作動させる。この結果、複数のブレーキディスク41が圧接状態に達し、この駐車ブレーキ40からの制動力が左右のクローラ走行装置1に作用するのである。このように駐車ブレーキペダル16が踏み込み操作された状態においてロックプレート56で駐車ブレーキペダル16をロックすることにより駐車ブレーキペダル16が踏み込み位置に保持され制動状態が維持される。
(1)伝動ケース20にギヤ式の前後進切換機構を備え、無段変速装置として走行速度の無段階の変速だけを行うように構成したものでは、主変速レバー14が中立位置Nと変速域との間で操作されるものとなる。このような構成のものでは、駐車ブレーキペダル16が踏み込み操作された場合には、変速域に設定されている主変速レバー14を中立位置Nに戻すように単一の中立操作部材64を備えることで済む。また、中立操作部材64は引き操作力を作用させるものであるため、これをワイヤで構成しても良い。これと同様に制動操作部材54も引き操作力を作用させるワイヤで構成しても良い。
駐車ブレーキ40では、作動部材42が軸受38を取り囲む位置に配置されるので、例えば、作動部材42をブレーキディスク41より外側に配置する構成のものと比較して外方への突出量の低減を実現している。これにより、伝動ケース20が運転部10に隣接して配置された場合でも、駐車ブレーキ40が運転部10の方向に出する不都合を抑制し、クローラベルトに接触する不都合も抑制する。
本発明は、上記した実施の形態以外に以下のように構成しても良い。
2 走行機体
10 運転部
20 伝動ケース
20B1 第1ブロック
20B2 第2ブロック
20B3 第3ブロック
27 伝動軸(サイドクラッチ軸)
28 クラッチスリーブ
35 摩擦ディスク
38 軸受
41 ブレーキディスク
42 作動部材
43 操作軸
44 カム機構
X 軸芯
Claims (4)
- 走行装置に走行駆動力を伝える伝動ケースの伝動軸の回転を拘束することにより前記走行装置に制動力を作用させる制動機構を備えている作業車であって、
前記制動機構が、互いに圧接することにより前記伝動軸に制動力を作用させる複数のブレーキディスクと、押圧方向への作動により前記複数のブレーキディスクを圧接させる作動部材とを備えると共に、
前記作動部材が、前記伝動軸を前記伝動ケースに回転自在に支持する軸受を取り囲む環状に形成され、前記押圧方向が、前記伝動軸の中央側からこの伝動軸の外端側に向かう方向に設定されている作業車。 - 前記作動部材が前記伝動軸の軸芯を中心にして回転することにより、この作動部材を前記押圧方向に作動させるカム機構を備え、前記作動部材を前記軸芯を中心にして回転させる操作軸を備えている請求項1記載の作業車。
- 前記走行装置で走行する走行機体に対して運転部が備えられ、前記伝動ケースのうち運転部に向かう外面に前記制動機構が配置されている請求項1又は2記載の作業車。
- 前記伝動軸から左右の前記走行装置に走行駆動力を伝える左右の伝動系に駆動力を伝動する入り状態と、駆動力を遮断する切り状態とに切換えるクラッチスリーブが前記軸芯に沿って移動自在に備えられ、このクラッチスリーブがクラッチ切り方向に作動することにより互いに圧接して左右の前記走行装置のうち対応するものに制動力を作動させる複数の摩擦ディスクが前記伝動軸に備えられ、この左右の摩擦ディスクより前記伝動軸の外端側に前記軸受が配置され、この左右の軸受の1つより前記伝動軸の外端側に前記制動機構が備えられると共に、
前記複数の摩擦ディスクが支持される第1ブロックと、前記軸受が支持される第2ブロックと、前記複数のブレーキディスクが支持される第3ブロックとが前記軸芯に沿って、この順序で前記伝動ケースに支持されている請求項2に記載の作業車。
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