JP2005343421A - 作業車の走行用伝動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 旋回内側の走行装置を間欠的に駆動しながら旋回走行することができる作業車を、操作面でも構造面でも簡単に得ることができるようにする。
【解決手段】 操向クラッチ20からの駆動力を左側の走行装置に伝達す左走行伝動軸15aと、操向クラッチ20からの駆動力を右側の走行装置に伝達する右走行伝動軸15bとの間に、旋回補助摩擦クラッチ45及びクラッチ操作機構50を設けてある。クラッチ操作機構50は、両走行伝動軸15a,15bの間に相対回転が発生すると、それに伴って相対移動する操作カム56とカムフォロワ55とによってクラッチ操作力を発生させて旋回補助摩擦クラッチ45を入り状態と切り状態に繰り返して切り換え操作する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、左右の走行装置に対する伝動を各別に入り切りする一対の操向クラッチを設けた作業車の走行用伝動装置に関する。
上記走行用伝動装置において、従来、たとえば特許文献1に示されるように、一対の噛合クラッチ23,23(操向クラッチに相当)の一方から左のクローラ式走行装置1の駆動軸28に、他方の噛合クラッチ23から右のクローラ式走行装置1の駆動軸28にそれぞれ動力伝達するように構成し、左走行装置1の駆動軸28(左走行伝動軸に相当)と、右走行装置1の駆動軸28(右走行伝動軸に相当)の間に摩擦クラッチ29を設け、そして、摩擦クラッチ29の第2切換弁35を、両噛合クラッチ23,23の第1切換弁33を備えた油路31に接続するとともに、この油路31にリリーフ弁32を設けて成るクラッチ操作機構を備えたものがあった。
すなわち、操向レバー36が中立位置Nから旋回位置L1,R1に向けて操作されると、操向レバー36が旋回位置L1,R1に至るまでの間は、第1切換弁33が直進旋回切換状態に切り換わるとともに第2切換弁35が供給状態に切り換わって、両噛合クラッチ23,23の伝動状態が継続されるとともに摩擦クラッチ29が遮断状態から接続状態に切り換わる。この後、操作レバー36が旋回位置L1,R1に操作されると、第1切換弁33が旋回状態に切り換わり、油圧ポンプ30からの作動油が噛合クラッチ23の油圧シリンダ26に供給されて油圧シリンダ26が第1切換弁33と可変リリーフ弁34とを連通させる状態まで作動して一方の噛合クラッチ23が非伝動状態に切り換わり、これとともに、噛合クラッチ23が非伝動状態に切り換わる際の作動圧で第2切換弁35が排出状態に切り換わり、摩擦クラッチ29の作動油が徐々に排出されて摩擦クラッチ29が遮断状態に徐々に切り換わるようになったものがあった。
つまり、操向レバー36を操作し、旋回内側の走行装置1を伝動切り状態にして機体旋回させるべく操作すると、この操作に連係して摩擦クラッチ29が先ず接続状態に切り換わり、次に接続状態から遮断状態に徐々に切り換わるように操作されて左右走行装置1の駆動軸28を連動入り状態から連動切り状態に徐々に切り換え、旋回内側の走行装置1が旋回外側の走行装置1に対して連動して動力伝達された状態で機体が旋回走行を開始し、この後、旋回内側の走行装置1の旋回外側の走行装置1に対する連動が切れて旋回内側の走行装置1が伝動停止状態になって機体が旋回走行するようになったものがあった。
特開2003−95127号公報(全文訂正明細書〔0028〕−〔0034〕、図2−5)
たとえばコンバインによって作業をするに当たり、湿田では、旋回内側の走行装置を伝動停止状態に維持されずに間欠的に動力伝達されるようにすると、機体が沈みにくくなってスムーズに旋回走行しやすくなることがある。この場合、上記した従来の走行用伝動装置を備えたものにあっては、摩擦クラッチが接続状態と遮断状態とに繰り返して切り換わるように、操作レバーを直進位置と旋回位置とに繰り返して切り換え操作する煩わしい操作が必要になっていた。また、操向クラッチを操作する旋回操作に連係して摩擦クラッチが操作されるように構成した特別な操作機構を備える必要があった。
本発明の目的は、旋回内側の走行装置を操作簡単かつ構造簡単に間欠的に伝動状態にしながら旋回走行することができる作業車の走行用伝動装置を提供することにある。
本第1発明にあっては、左右の走行装置に対する伝動を各別に入り切りする一対の操向クラッチを設けた作業車の走行用伝動装置において、
前記左側の走行装置に対して前記操向クラッチからの駆動力を伝達する左走行伝動軸と、前記右側の走行装置に対して前記操向クラッチからの駆動力を伝達する右走行伝動軸との間に、旋回補助摩擦クラッチ及びクラッチ操作機構を設け、
前記クラッチ操作機構は、 前記クラッチ操作機構は、前記左走行伝動軸と前記右走行伝動軸の相対回動によって相対移動して操作力を発生させて、旋回補助摩擦クラッチを入り状態と切り状態に繰り返して切り換え操作する操作カム及びカムフォロワを備えて構成してある。
すなわち、旋回内側の走行装置に対応する操向クラッチが切り状態に切り換え操作され、旋回外側の走行装置に対応する操向クラッチが入り状態に操作されると、旋回内側の走行装置に対応する走行伝動軸が伝動停止状態になり、旋回外側の走行装置に対応する走行伝動軸が伝動状態になって、両走行伝動軸の間に相対回動が発生する。すると、クラッチ操作機構の操作カムとカムフォロワが相対回動して符合し合ったり外れ合ったりし、クラッチ操作機構は、旋回補助摩擦クラッチに対する入り側や切り側の操作力を発生させて、旋回補助摩擦クラッチを伝動状態の走行伝動軸から伝動停止状態の走行伝動軸に対して動力伝達する入り状態と、その動力伝達を停止する切り状態とに繰り返して切り換え操作する。これにより、旋回外側の走行装置の走行伝動軸から旋回内側の走行装置の走行伝動軸に対する伝動が間欠的に行なわれる。
従って、本第1発明によれば、たとえば湿地において旋回内側の走行装置に対して間欠的に動力伝達されて機体が沈み込みにくくなって旋回走行するなど、機体を有利に旋回走行させることができるものを、操向クラッチを切り状態に切り換え操作するだけの簡単な操作を行なえば済むように操作面で有利な状態に得ることができた。さらに、旋回補助クラッチ機構が操向クラッチの操作に連係して操作されるように旋回補助クラッチと操向クラッチとを連係させる特別なクラッチ操向機構を設ける必要がなくて構造面でも有利な状態に得ることができる。
本第2発明にあっては、本第1発明の構成において、前記クラッチ操作機構は、前記左走行伝動軸と前記右走行伝動軸の一方に対して一体回動自在な操作体、前記左走行伝動軸と前記右走行伝動軸の他方に対して一体回動及び摺動自在な摺動操作体、前記操作体と前記摺動操作体の一方の摺動操作体回動方向に並ぶ複数箇所に設けた前記操作カム、前記操作体と前記摺動操作体の他方の摺動操作体回動方向に並ぶ複数箇所に設けた前記カムフォロワを備えて構成するとともに、前記各操作カムが前記カムフォロワに符合することにより、摺動操作体が旋回補助摩擦クラッチを入り状態に圧接操作するように前記操作カムが前記摺動操作体をクラッチ入り側に摺動操作し、前記操作カムが前記カムフォロワから外れることにより、摺動操作体が旋回補助摩擦クラッチを切り状態に操作するように前記操作カムが前記摺動操作体をクラッチ切り側に摺動操作するように構成してある。
すなわち、旋回内側の走行装置に対応する操向クラッチが切り状態に切り換え操作され、旋回外側の走行装置に対応する操向クラッチが入り状態に操作されると、旋回内側の走行装置に対応する走行伝動軸が伝動停止状態になり、旋回外側の走行装置に対応する走行伝動軸が伝動状態になって、両走行伝動軸の間に相対回動が発生する。すると、操作体と摺動操作体の間に相対回動が発生し、操作カムとカムフォロワが相対回動して符合し合ったり外れ合ったりし、操作カムが摺動操作体をクラッチ入り側や切り側に繰り返して摺動操作して摺動操作体が旋回補助摩擦クラッチを入り状態と切り状態に繰り返して切り換え操作する。
従って、本第2発明によれば、摺動操作体の摺動によって旋回補助クラッチ用の操作力をスムーズに発生させ、旋回補助クラッチの切り換え操作をスムーズに行なわせて旋回内側の走行装置の間欠駆動をスムーズに行なわせることができる。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、左右一対のクローラ式の走行装置1,1によって自走し、かつ、運転座席6aを有した運転部6、運転座席6aの下方に位置するエンジン7を有した原動部を備えた自走機体の機体フレーム2の前部に、刈取り前処理部3の前処理部フレーム3aの基部を回動自在に連結するとともに、前処理部フレーム3aにリフトシリダCを連動させ、前記機体フレーム2に脱穀装置4及び穀粒タンク5を設けて、稲、麦などを収穫するコンバインを構成してある。
すなわち、リフトシリンダCを伸縮操作すると、このリフトシリンダCが前処理部フレーム3aを機体フレーム2に対して上下に揺動操作して、刈取り前処理部3を分草具3bなどが地面上近くに位置した下降作業状態と、分草具3bなどが地面上から高く上昇した上昇非作業状態とに昇降操作する。刈取り前処理部3を下降作業状態にして自走機体を走行させると、刈取り前処理部3は、分草具3bによって植立穀稈を刈取り対象と非刈取り対象とに分草し、分草具3bからの刈取り対象の植立穀稈を引起し装置3cによって引起し処理するとともにバリカン形の刈取装置3dによって刈取り処理し、刈取穀稈を供給装置3eによって機体後方向きに搬送して脱穀装置4の脱穀フィードチェーン4aの始端部に供給する。脱穀装置4は、脱穀フィードチェーン4aによって刈取穀稈の株元側を挟持して機体後方側に搬送しながらその穂先側を扱室(図示せず)に供給して脱穀処理する。穀粒タンク5は、脱穀装置4からの脱穀粒を回収して貯留していく。
前記エンジン7の駆動力を、図2に示す走行用伝動装置によって左右の走行装置1に伝達するようになっている。
すなわち、前記エンジン7の出力軸7aの駆動力を、ベルトテンションクラッチで成る主クラッチ10を介し、自走機体の前部に位置するミッションケース8の上部に備えた静油圧式無段変速装置9の入力軸9aに伝達し、この無段変速装置9の出力軸9bの駆動力をギヤ式の副変速装置11、この副変速装置11の出力ギヤ11aに噛合ったセンターギヤ12、このセンターギヤ12の回転支軸13を介して一対の操向クラッチ20,20に伝達するようになっている。図3(イ)に示すように、一方の操向クラッチ20の筒軸形の出力軸21の駆動力を、この出力軸21に伝動ギヤ14を介して連動している左走行伝動軸15aによってミッションケース8の下部から左横外側に出力して左側の走行装置1のクローラ駆動輪体1aに伝達し、他方の操向クラッチ20の筒軸形の出力軸21の駆動力を、この出力軸21に伝動ギヤ14を介して連動している右走行伝動軸15bによってミッションケース8の下部から右横外側に出力して右側の走行装置1のクローラ駆動輪体1aに伝達するようになっている。
図3(イ)に示すように、前記各操向クラッチ20は、前記回転支軸13の端部にスプライン係合によって一体回動自在に連結している入力側のクラッチ体22、このクラッチ体22の爪部に係脱自在なクラッチ爪23を一端部に有した前記出力軸21を備えて構成してあり、噛合い式クラッチになっている。各操向クラッチ20の前記出力軸21に、湿式の多板式ブレーキで成る操向ブレーキBを付設するとともに、各操向クラッチ20及びこれに付設の操向ブレーキBは、ミッションケース8の操向ブレーキ収納部に対する蓋体8aの内部に設けた油圧式の操向ピストン26によって操作するようになっている。
すなわち、操向ピストン26に圧油が供給されると、操向ピストン26が蓋体8aから操向ブレーキBの方に突出する側に摺動操作されて操作リング27を介して出力軸21を回転支軸13に沿わせてリターンばね28に抗して摺動操作し、出力軸21の前記クラッチ爪23をクラッチ体22の爪部から抜き外して操向クラッチ20を切り状態に切り換え操作する。操向ピストン26が更に操向ブレーキBの方に摺動操作されると、操向ピストン26が出力軸21を更に回転支軸13に沿わせて摺動操作して、操作リング27を介して操向ブレーキBの各プレートをミッションケース8の支持部8bに押し寄せ操作し、操向クラッチ20を切り状態に維持しながら操向ブレーキBを入り状態に切り換え操作する。操向ピストン26に供給された圧油が排出されると、操向ピストン26が前記リターンばね28の弾性復元力のために蓋体8aに引退する側に摺動操作され、操向ブレーキBの各プレートの前記支持部8bに対する押し寄せ操作を解除して操向ブレーキBを切り状態に切り換え操作する。操向ピストン26が更に蓋体8aの方に摺動操作されると、出力軸21をリターンスばね28によってクラッチ体22の方に摺動操作させることにより、出力軸21のクラッチ爪23をクラッチ体22の爪部に係合させて操向クラッチ20を入り状態に切り換え操作するようになっている。
図4に示すように、前記一対の操向ピストン26を操作する一つの切換弁33を油圧ポンプ30に接続し、各操向ピストン26を収容するピストン室26aに、可変リリーフ弁34を有した排油路35を接続し、前記切換弁33及び前記可変リリーフ弁34の操作部を、リンクなどを利用した連動機構37を介して運転部6に位置する操向レバー36に連動させてある。
操向レバー36を自走機体の横方向に揺動操作して直進位置Nに操作すると、切換弁33が中立状態になって各操向ピストン26のピストン室26aから圧油を排出し、各操向ピストン26がクラッチ入り位置になって操向クラッチ20を入り状態に操作し、操向ブレーキBを切り状態に操作するようになっている。
操向レバー36を直進位置Nから自走機体左側に揺動した第1左旋回位置L1に操作すると、切換弁33が左旋回状態になって左走行装置側の操向ピストン26に対して圧油を供給する。このとき、可変リリーフ弁34が低圧状態になり、操向ピストン26がクラッチ切り位置になって排油路35がピストン室26aに連通してこのピストン室26aを介して切換弁33に連通した状態になれば、切換弁33からの圧油をタンクに排出して操向ピストン26をクラッチ切り位置を越えてブレーキ入り位置に操作されないようにする。これにより、左走行装置側の操向ピストン26がクラッチ切り位置になって操向クラッチ20を切り状態に切り換え操作し、かつ、操向ブレーキBを切り状態に操作するようになっている。
操向レバー36を第1左旋回位置L1からさらに自走機体左側に揺動した第2左旋回位置L2に操作すると、切換弁33が左旋回状態に維持されて左走行装置側の操向ピストン26に対して圧油を供給する。このとき、可変リリーフ弁34が高圧状態に切り換え操作されて操向ピストン26がクラッチ切り位置を越えてブレーキ入り位置に摺動操作されることを可能にする。これにより、左走行装置側の操向ピストン26がブレーキ入り位置になり、操向クラッチ20を切り状態にしながら操向ブレーキBを入り状態に切り換え操作するようになっている。
操向レバー36を直進位置Nから自走機体右側に揺動した第1右旋回位置R1に操作すると、切換弁33が右旋回状態になって右走行装置側の操向ピストン26に対して圧油を供給する。このとき、可変リリーフ弁34が低圧状態になり、操向ピストン26がクラッチ切り位置になって排油路35がピストン室26aに連通してこのピストン室26aを介して切換弁33に連通した状態になれば、切換弁33からの圧油をタンクに排出して操向ピストン26をクラッチ切り位置を越えてブレーキ入り位置に操作されないようにする。これにより、左走行装置側の操向ピストン26がクラッチ切り位置になって操向クラッチ22を切り状態に切り換え操作し、かつ、操向ブレーキBを切り状態に操作するようになっている。
操向レバー36を第1右旋回位置R1からさらに自走機体右側に揺動した第2右旋回位置R2に操作すると、切換弁33が右旋回状態に維持されて右走行装置側の操向ピストン26に対して圧油を供給する。このとき、可変リリーフ弁34が高圧状態に切り換え操作されて操向ピストン26がクラッチ切り位置を越えてブレーキ入り位置に摺動操作されることを可能にする。これにより、右走行装置側の操向ピストン26がブレーキ入り位置になり、操向クラッチ20を切り状態にしながら操向ブレーキBを入り状態に切り換え操作するようになっている。
図3(イ)に示すように、前記左走行伝動軸15aの端部に筒体をスプライン係合によって一体回動自在に装着することによって左走行伝動軸15aに設けたクラッチ装着部40と、前記右走行伝動軸15bの端部にスプライン係合によって一体回動自在に連結している前記伝動ギヤ14にクラッチ装着部41を一体形成することによって右走行伝動軸15bに設けたクラッチ装着部41との間に、湿式かつ多板式の旋回補助摩擦クラッチ45、及び、クラッチ操作機構50を設けてある。
図5に明示するように、クラッチ操作機構50は、右走行伝動軸15bのクラッチ装着部41に内嵌し、かつ、左走行伝動軸15aのクラッチ装着部40に外嵌するリング形に形成して右走行伝動軸15bのクラッチ装着部41に設けた摺動操作体51、右走行伝動軸15bのクラッチ装着部41に内嵌し、かつ、左走行伝動軸15aのクラッチ装着部40に外嵌するリング形に形成して左走行伝動軸15aのクラッチ装着部40に設けた操作体52、右走行伝動軸15bのクラッチ装着部41に止着されたリング形のばね受け体53と、前記左走行伝動軸側の操作体52との間に配置した皿形ばねで成る伝動力設定ばね54を備えて構成してある。
右走行伝動軸15bに装着の前記摺動操作体51は、この摺動操作体51の外周側に位置するスプライン部によって右走行伝動軸15bのクラッチ装着部41に対して一体回動するように、かつ、右走行伝動軸15bの軸芯方向に相対摺動するように係合している。この摺動操作体51の前記左走行伝動軸15aの操作体52に対向する方の側面がわに、摺動操作体51の回動方向に適当間隔を隔てて並ぶ複数の図3(ロ)の如き突起形のカムフォロワ55を設けてある。
左走行伝動軸15aに装着の前記操作体52は、この操作体52の内周側に位置するスプライン部によって左走行伝動軸15aのクラッチ装着部40に対して一体回動するように、かつ、左走行伝動軸15aの軸芯方向に相対摺動するように係合している。この操作体52の前記右走行伝動軸15bの摺動操作体51に対向する方の側面がわに、摺動操作体51における前記カムフォロワ55の配列ピッチと同一の配列ピッチで操作体52の回動方向に並ぶ複数の図3(ロ)の如き突起形の操作カム56を設けてある。
前記伝動力設定ばね54は、前記ばね受け体53を反力部材にして前記操作体52の側面がわに対して押圧作用してこの操作体52を旋回補助摩擦クラッチ45の方に摺動付勢し、かつ、前記操作体52を介して前記摺動操作体51も旋回補助摩擦クラッチ45の方に摺動付勢している。
従って、一方の操向クラッチ20が切り状態に他方の操向クラッチ20が入り状態に操作されて左走行伝動軸15aと右走行伝動軸15bの一方が伝動停止状態に、他方が伝動状態にそれぞれなって左走行伝動軸15aと右走行伝動軸15bの間に相対回動が発生すると、操作体52と摺動操作体51の間にも相対回動が発生して操作体52の各操作カム56が、摺動操作体51のカムフォロワ55に符合してこのカムフォロワ55に乗り上がる状態と、カムフォロワ55から外れた状態とに交互に切り換わる。各操作カム56がカムフォロワ55に符号した場合、操作カム56のカムフォロワ55に対する乗り上がりのために操作体52と摺動操作体51の間隔が大になって操作体52が伝動力設定ばね54を弾性変形が大になった状態に弾性変形操作し、摺動操作体51が旋回補助摩擦クラッチ45をクラッチ装着部41の支持部41aに強く圧接操作するように操作カム56が摺動操作体51をクラッチ入り側に強力に摺動操作する。各操作カム56がカムフォロワ55から外れた場合、操作体52と摺動操作カム51の間隔が伝動力設定ばね54のために小になって伝動力設定ばね54の弾性変形が小になり、摺動操作体51が旋回補助摩擦クラッチ45の前記支持部41aに対する圧接操作を解除するように操作カム56が摺動操作体51をクラッチ切り側に摺動操作する。これにより、クラッチ操作機構50は、走行伝動軸15a,15bの回動方向に並ぶ複数個の操作カム56及びカムフォロワ55を有したカム式になっており、両走行伝動軸15a,15bの間に相対回動が発生すると、この相対回動によって相対移動する操作カム56とカムフォロワ55とによってクラッチ操作力を発生させ、このクラッチ操作力によって旋回補助摩擦クラッチ45を入り状態と切り状態とに繰り返して切り換え操作する。
旋回補助摩擦クラッチ45が入り状態に操作された状態において両走行伝動軸15a,15bの一方から他方に動力伝達するように発揮する摩擦力(伝動力)は、前記各操向ブレーキBが入り状態に操作された状態において走行装置1に制動作用するように発揮する摩擦力(制動力)よりも小になるように、伝動力設定ばね54の強さを設定してある。
つまり、自走機体を走行させるに当たり、操向レバー36を直進位置Nに操作すると、左走行装置側の操向ピストン26も右走行装置側の操向ピストン26もクラッチ入り位置に操作され、左走行装置側の操向クラッチ20も右走行装置側の操向クラッチ20も入り状態に、左走行装置側の操向ブレーキBも右走行装置側の操向ブレーキBも切り状態にそれぞれなって左右の走行装置1,1が駆動状態になり、機体が直進走行する。
操向レバー36を第1左旋回位置L1に操作すると、左走行装置側の操向ピストン26がクラッチ切り位置に、右走行装置側の操向ピストン26がクラッチ入り位置にそれぞれ操作され、左走行装置側の操向クラッチ20及び操向ブレーキBが切り状態になって左側の走行装置1が伝動停止状態になり、右走行装置側の操向クラッチ20が入り状態で操向ブレーキBが切り状態になって右側の走行装置1が駆動状態になり、機体が左向きに旋回走行する。
操向レバー36を第2左旋回位置L2に操作すると、左走行装置側の操向ピストン26がブレーキ入り位置に、右走行装置側の操向ピストン26がクラッチ入り位置にそれぞれ操作され、左走行装置側の操向クラッチ20が切り状態で操向ブレーキBが入り状態になって左側の走行装置1が制動状態になり、右走行装置側の操向クラッチ20が入り状態で操向ブレーキBが切り状態になって右側の走行装置1が駆動状態になり、機体が左向きに小旋回半径で旋回走行する。
操向レバー36を第1右旋回位置R1に操作すると、右走行装置側の操向ピストン26がクラッチ切り位置に、左走行装置側の操向ピストン26がクラッチ入り位置にそれぞれ操作され、右走行装置側の操向クラッチ20及び操向ブレーキBが切り状態になって右側の走行装置1が伝動停止状態になり、左走行装置側の操向クラッチ20が入り状態で操向ブレーキBが切り状態になって左側の走行装置1が駆動状態になり、機体が右向きに旋回走行する。
操向レバー36を第2右旋回位置R2に操作すると、右走行装置側の操向ピストン26がブレーキ入り位置に、左走行装置側の操向ピストン26がクラッチ入り位置にそれぞれ操作され、右走行装置側の操向クラッチ20が切り状態で操向ブレーキBが入り状態になって右側の走行装置1が制動状態になり、左走行装置側の操向クラッチ20が入り状態で操向ブレーキBが切り状態になって左側の走行装置1が駆動状態になり、機体が右向きに小旋回半径で旋回走行する。
操向レバー36を第1左旋回位置L1に操作して旋回走行する場合も、第1右旋回位置R1に操作して旋回走行する場合も、旋回内側の走行装置1に対応する走行伝動軸15a,15bが伝動停止状態に、旋回外側の走行装置1に対応する走行伝動軸15b,15aが伝動状態にそれぞれなって両走行伝動軸15a,15bの間に相対回動が発生することにより、クラッチ操作機構50が旋回補助摩擦クラッチ45を入り状態と切り状態に繰り返して切り換え操作する。これにより、旋回外側の走行装置1に対応する走行伝動軸15a,15bから旋回内側の走行装置1に対応する走行伝動軸15b,15aに対して間欠的に動力伝達されて旋回内側の走行装置1が間欠的に駆動され、湿田でも旋回内側の走行装置1を沈み込みにくくしながら旋回走行することができる。
〔別実施形態〕
上記実施形態では、操作カム56を操作体52の方に設け、カムフォロワ55を摺動操作体51の方に設けたが、操作カム56を摺動操作体51の方に設け、カムフォロワ55を操作体52の方に設けて実施してもよい。この場合も、本発明の目的を達成することができる。
本発明は、稲、麦以外の茎稈を刈取り対象とする作業機にも、茎稈以外の各種の作物を収穫対象とする作業機にも適用できるのであり、これらコンバイン、作業機などを総称して作業車と呼称する。
コンバイン全体の側面図 走行用伝動装置の概略図 (イ)は、操向クラッチ及び旋回補助摩擦クラッチの断面図、(ロ)は、クラッチ操作機構のカム及びカムフォロワの断面図 油圧回路図 旋回補助摩擦クラッチ及びクラッチ操作機構の断面図
符号の説明
1 走行装置
15a 左走行伝動軸
15b 右走行伝動
20 操向クラッチ
51 摺動操作体
52 操作体
55 カムフォロワ
56 操作カム

Claims (2)

  1. 左右の走行装置に対する伝動を各別に入り切りする一対の操向クラッチを設けた作業車の走行用伝動装置であって、
    前記左側の走行装置に対して前記操向クラッチからの駆動力を伝達する左走行伝動軸と、前記右側の走行装置に対して前記操向クラッチからの駆動力を伝達する右走行伝動軸との間に、旋回補助摩擦クラッチ及びクラッチ操作機構を設け、
    前記クラッチ操作機構は、前記左走行伝動軸と前記右走行伝動軸の相対回動によって相対移動して操作力を発生させて、旋回補助摩擦クラッチを入り状態と切り状態に繰り返して切り換え操作する操作カム及びカムフォロワを備えて構成してある作業車の走行用伝動装置。
  2. 前記クラッチ操作機構は、前記左走行伝動軸と前記右走行伝動軸の一方に対して一体回動自在な操作体、前記左走行伝動軸と前記右走行伝動軸の他方に対して一体回動及び摺動自在な摺動操作体、前記操作体と前記摺動操作体の一方の摺動操作体回動方向に並ぶ複数箇所に設けた前記操作カム、前記操作体と前記摺動操作体の他方の摺動操作体回動方向に並ぶ複数箇所に設けた前記カムフォロワを備えて構成するとともに、前記各操作カムが前記カムフォロワに符合することにより、摺動操作体が旋回補助摩擦クラッチを入り状態に圧接操作するように前記操作カムが前記摺動操作体をクラッチ入り側に摺動操作し、前記操作カムが前記カムフォロワから外れることにより、摺動操作体が旋回補助摩擦クラッチを切り状態に操作するように前記操作カムが前記摺動操作体をクラッチ切り側に摺動操作するように構成してある請求項1記載の作業車の走行用伝動装置。
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WO2014199663A1 (ja) * 2013-06-14 2014-12-18 株式会社クボタ 作業機用の伝動装置及び作業機
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