JP4413169B2 - 農作業車の走行用伝動装置 - Google Patents
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Description
特許文献1に示されるものでは、静油圧式無段変速装置8からギヤG1,G2、第1軸10、ギヤG3,G4を介して動力伝達される第2軸12に遊嵌装着された小、中、大径ギヤG5,G6,G7を備え、小径ギヤG5の横側で第2軸12に一体回転及びシフト操作自在に外嵌されたシフトスリーブS1を備え、中径ギヤG6と大径ギヤG7の間で第2軸12にスプラインカラー17を介して一体回転及びシフト操作自在に外嵌されたシフトスリーブS2備え、小、中、大径ギヤG5,G6,G7に各別に噛合ったギヤG8,G9,G10が固着された第3軸13を備え、シフトスリーブS1がギヤG5のボス部と第2軸12に亘って咬合されることにより、第2軸12の動力がシフトスリーブS1、ギヤG5,G8を介して第3軸13に低速で伝達され、シフトスリーブS2がスプラインカラー17とギヤG7のボス部に亘って咬合されることにより、第2軸12の動力がスプラインカラー17、シフトスリーブS2、ギヤG7,G10を介して第3軸14に高速で伝達されるように、副変速機構11を構成されている。
たとえばコンバインでは、穀粒回収部が満杯になると、穀粒タンクから脱穀粒を排出するように、あるいは満杯袋を降ろすように収穫作業を中断して移動走行される。このとき、機体走行を停止させないで副変速機構を高速伝動状態に切り換えようとすると、副変速機構がそれまでは作業走行のために低速伝動状態に操作されていることから、シフトギヤと所定の噛合い対象ギヤが低速の相対回転状態で噛合うように操作されることになり、実際問題としてはシフトギヤと噛合い対象ギヤが極めて噛合いにくくなる。この結果、シフトギヤと噛合い対象ギヤが噛合いやすくなるように、機体走行を停止させて副変速操作する必要があった。
前記走行用副変速機構を、シフトギヤが伝動ギヤに噛合い操作されることによって低速伝動状態を現出し、前記シフトギヤが前記伝動ギヤから離脱操作されることによって低速伝動を解除する低速伝動部と、摩擦クラッチが入り状態に操作されることによって高速伝動状態を現出し、前記摩擦クラッチが切り状態に操作されることによって高速伝動を解除する高速伝動部とを備えて構成し、
前記低速伝動部の前記シフトギヤを前記伝動ギヤに対して係脱操作する低速側油圧ピストンを設け、前記高速伝動部の前記摩擦クラッチを入り切り操作する高速側油圧ピストンを設け、
前記低速側油圧ピストンが変速バルブからの油圧供給によってシフトギヤの離脱操作側に操作されるように、前記低速側油圧ピストンの操作油室と前記変速バルブを接続しているメイン操作油路、及び、前記高速側油圧ピストンが前記低速側油圧ピストンの前記操作油室からの油圧供給によって摩擦クラッチの入り操作側に操作されるように、前記高速側油圧ピストンの操作油室を前記低速側油圧ピストンの前記操作油室に連通させるクラッチ操作油路を設け、
前記低速側油圧ピストンが前記シフトギヤを前記伝動ギヤから離脱操作した後に前記高速側油圧ピストンが前記摩擦クラッチを入り状態に切り換え操作するように、前記クラッチ操作油路の開口を前記低速側油圧ピストンの操作油室の壁面のうちの前記低速側油圧ピストンの周面が移動する部位に設け、かつ前記クラッチ操作油路の前記開口が前記低速側油圧ピストンの周面によって開閉操作されるように構成してある。
低速側油圧ピストンに対する操作油圧の供給や排出が行われると、低速側油圧ピストンがシフトギヤを伝動ギヤに対して係脱操作して、低速伝動部が伝動したり伝動解除したりする。高速側油圧ピストンに対する操作油圧の供給や排出が行われると、高速側油圧ピストンが摩擦クラッチを入り切り操作して、高速伝動部が伝動したり伝動解除したりする。これにより、低速側油圧ピストン及び高速側油圧ピストンに対する操作油圧の供給と排出の切り換え操作を行うことにより、副変速機構が低速伝動状態と高速伝動状態に変速操作することができる。
変速バルブを切り換え操作すると、変速バルブからの操作油圧がメイン操作油路によって低速側油圧ピストンの操作油室に供給され、低速側油圧ピストンが操作油圧によって操作されてシフトギヤを伝動ギヤから離脱操作して低速伝動部を伝動解除状態に操作する。シフトギヤが伝動ギヤから離脱すると、低速側油圧ピストンがクラッチ操作油路を低速側油圧ピストンの操作油室に開き操作し、この操作油室の操作油圧がクラッチ操作油路によって高速側油圧ピストンの操作油室に供給され、高速側油圧ピストンが操作油圧によって操作されて摩擦クラッチを入り状態に切り換え操作して高速伝動部を伝動状態に切り換え操作する。
これにより、変速バルブを切り換え操作すれば、先ずシフトギヤが伝動ギヤから離脱操作されて低速伝動部が伝動を解除し、この後、操作油圧による低速側油圧ピストンの操作のためにクラッチ操作油路が低速側油圧ピストンの操作油室に開き操作されて高速側油圧ピストンの操作油室に操作油圧が供給され、摩擦クラッチが入り状態になって高速伝動部が伝動状態に切り換わり、副変速機構が低速伝動状態から高速伝動状態に切り換わる。
本第1発明によると、低速側油圧ピストン及び高速側油圧ピストンに対する操作油圧の供給と排出の切り換え操作を行うだけの軽い操作によって副変速を行うことができる。
本第1発明によると、一つの変速バルブによって低速側油圧ピストン及び高速側油圧ピストンを操作するものでありながら、低速伝動部と高速伝動部が共に伝動状態になる事態が発生しないように低速伝動部の切り換えタイミングと高速伝動部の切り換えタイミングに差を持たせて低速伝動部及び高速伝動部を切り換え操作させて低速伝動状態から高速伝動状態に副変速することができる。しかも、低速側油圧ピストンを切り換えタイミングの差を現出する手段に利用して構造面や経済面で有利に得ることができる。
図1に示すように、左右一対のクローラ式走行装置1A,1Bによって自走するように構成し、かつ、運転座席2が装備された運転部を備えた自走車体の車体フレーム4の前部に、刈取り前処理部5の前処理部フレーム5aの基部を回動自在に連結するとともに、前処理部フレーム5aに昇降シリンダ6を連動させ、前記車体フレーム4の後部に脱穀装置7及び穀粒タンク8を設けて、コンバインを構成してある。
すなわち、走行用主変速装置11は、油圧ポンプPの斜板角の変更操作によって前進側と後進側の伝動状態に切り換わるとともに前進側と後進側のいずれの伝動状態においても出力軸11bの回転速度を無段階に変速するように、かつ、前進側と後進側の伝動状態の間で中立状態になって出力軸11bからの出力を停止するように静油圧式無段変速装置になっている。
本発明による走行用伝動装置は、コンバインの他、人参や玉ねぎなど各種の作物を収穫対象とする作業機、各種の農用作業機にも適用できるのであり、これらコンバイン、収穫機などを総称して農作業車と呼称する。
20L 低速伝動部
20H 高速伝動部
23 シフトギヤ
24 伝動ギヤ
26 摩擦クラッチ
90 高速側油圧ピストン
92 高速側油圧ピストンの操作油室
93 低速側油圧ピストン
95 低速側油圧ピストンの操作油室
96 クラッチ操作油路
96b クラッチ操作油路の開口
97 メイン操作油路
98 変速バルブ
Claims (2)
- 高速伝動状態と低速伝動状態に切り換え自在な走行用副変速機構を備えた農作業車の走行用伝動装置であって、
前記走行用副変速機構を、シフトギヤが伝動ギヤに噛合い操作されることによって低速伝動状態を現出し、前記シフトギヤが前記伝動ギヤから離脱操作されることによって低速伝動を解除する低速伝動部と、摩擦クラッチが入り状態に操作されることによって高速伝動状態を現出し、前記摩擦クラッチが切り状態に操作されることによって高速伝動を解除する高速伝動部とを備えて構成し、
前記低速伝動部の前記シフトギヤを前記伝動ギヤに対して係脱操作する低速側油圧ピストンを設け、前記高速伝動部の前記摩擦クラッチを入り切り操作する高速側油圧ピストンを設け、
前記低速側油圧ピストンが変速バルブからの油圧供給によってシフトギヤの離脱操作側に操作されるように、前記低速側油圧ピストンの操作油室と前記変速バルブを接続しているメイン操作油路、及び、前記高速側油圧ピストンが前記低速側油圧ピストンの前記操作油室からの油圧供給によって摩擦クラッチの入り操作側に操作されるように、前記高速側油圧ピストンの操作油室を前記低速側油圧ピストンの前記操作油室に連通させるクラッチ操作油路を設け、
前記低速側油圧ピストンが前記シフトギヤを前記伝動ギヤから離脱操作した後に前記高速側油圧ピストンが前記摩擦クラッチを入り状態に切り換え操作するように、前記クラッチ操作油路の開口を前記低速側油圧ピストンの操作油室の壁面のうちの前記低速側油圧ピストンの周面が移動する部位に設け、かつ前記クラッチ操作油路の前記開口が前記低速側油圧ピストンの周面によって開閉操作されるように構成してある農作業車の走行用伝動装置。 - 前記低速伝動部の前記シフトギヤが前記伝動ギヤから離脱操作されて前記シフトギヤと前記伝動ギヤとの隙間が発生した後に前記クラッチ操作油路の前記開口が前記低速側油圧ピストンの周面によって開き操作されるように構成してある請求項1記載の農作業車の走行用伝動装置。
農作業車の走行用伝動装置。
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JP2005211363A JP4413169B2 (ja) | 2005-07-21 | 2005-07-21 | 農作業車の走行用伝動装置 |
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- 2005-07-21 JP JP2005211363A patent/JP4413169B2/ja active Active
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