JP2018048004A - 物品搬送車 - Google Patents
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Abstract
Description
一方、近年の液晶ディスプレイ或いはプラズマディスプレイの大型化により、これらに用いられるガラス板を収納する容器の重量が増大していることで、走行台車により搬送される搬送物(物品)が重量化している。そのため、重量化した物品を搬送するために、物品搬送車が適切な駆動力を得て走行レール上を走行する必要がある。
上記構成では、一対の車輪が軸体を中心に上下方向に揺動することにより、前輪及び後輪の全てが走行レール上に接地する。
上記構成では、車輪の回転軸の軸心と比べて、軸体の軸心が走行レールに近い位置となる。
上記構成では、軸体の軸心が走行レールに近付いた位置となる。
上記構成では、前輪及び後輪の全ての車輪が駆動される。
物品搬送車10は、走行台車20と、一対の昇降マスト12(「支柱」の一例)と、昇降台50と、を主に備える。物品搬送車10は、走行台車20の前端部及び後端部であって、物品搬送車10の前後方向の同一直線上に一対の昇降マスト12が配置される。昇降マスト12は、互いの上端部が上部フレーム11により接続されるとともに、その間において昇降台50を昇降自在に案内し支持する。
台車本体21は、昇降マスト12を支持するものである。台車本体21は、前側台車フレーム22と、後側台車フレーム23と、左側台車フレーム24と、右側台車フレーム25と、から主に構成され、各台車フレーム22、23、24、25を接続することにより平面視四角形状に形成される。
前側及び後側台車フレーム22、23は、走行台車20の前端部又は後端部を形成するフレームである。前側及び後側台車フレーム22、23は、互いが平行となるように走行台車20の幅方向に配置される。
左側及び右側台車フレーム24、25は、走行台車20の左端部又は右端部を形成するフレームである。左側及び右側台車フレーム24、25は、互いが平行となるように走行台車20の長さ方向に配置される。
前輪30は、走行台車20の前端部の両側に設けられる。具体的には、前輪30は、台車本体21の左側及び右側台車フレーム24、25の前端部の外側面に設けられる。
後輪31は、走行台車20の後端部の両側に設けられる。具体的には、後輪31は、台車本体21の左側及び右側台車フレーム24、25の後端部の外側面に設けられる。
昇降台50は、昇降マスト12に設けられる昇降装置52によって昇降される。昇降装置52は、昇降マスト12の下端部に設けられる駆動ユニット53と、昇降マスト12の上端部に設けられる従動ユニット54と、駆動ユニット53と従動ユニット54との間で回動可能に架け渡されると、から主に構成される。
図2及び図4に示すように、前輪30及び後輪31は、走行レール91の長さ方向に配設される一対の車輪32によって構成される。すなわち、物品搬送車10においては、走行台車20(台車本体21の左側及び右側台車フレーム24、25)の前端部及び後端部の各側方に2体の車輪32が走行台車20の前後方向に直列に配置されるとともに、8体の車輪32が走行台車20を支持する。
車輪32は、その一部分が車輪カバー33によって個別に覆われている。車輪カバー33は、車輪32の両側面を覆う左右の側面部と、平行に配置される左右の側面部の間に設けられ車輪32の外周面を覆う外周部と、を備える断面視略逆U字状の部材である。車輪カバー33は、その左右の側面部の中央部において車輪32の車軸(車輪32の回転軸)を回転可能に支持する。
車輪32は、駆動輪により構成され、その車軸の外側の端部に駆動モータ34が接続される。すなわち、物品搬送車10においては、8体の車輪32全てが駆動輪である。車輪32は、駆動モータ34の駆動によりその車軸が回転され、走行レール91上を回転走行する。このように車輪32の全てを駆動輪とすることで、ある車輪32の駆動が不能になった場合であっても、他の車輪32によりその駆動を補うことができ、常に適切な駆動力を得ることができる。
図4(b)に示すように、車輪32は、2体の車輪フレーム35により支持される。具体的には、2体の車輪フレーム35を車輪32(車輪カバー33の外周部)の幅方向に所定間隔で並列に配置し、配置した2体の車輪フレーム35の各端部に車輪カバー33の外周部を取り付けることで、車輪32が車輪カバー33を介して車輪フレーム35に支持される。
車輪フレーム35は、その両端部分の水平部37に車輪カバー33(車輪32)が取り付けられる。つまり、一対の車輪32が車輪フレーム35の屈曲部36を挟んで配置されるように、車輪カバー33が車輪フレーム35に取り付けられる。車輪フレーム35は、その中央部分の屈曲部36がシャフト38(「軸体」の一例)により揺動自在に支持される。
シャフト38は、台車本体21に支持される軸体である。具体的には、シャフト38は、台車本体21の左側及び右側台車フレーム24、25の前端部及び後端部に設けられ、左側及び右側台車フレーム24、25から外方向に向けて突出して形成される。
屈曲部36は、車輪32を水平部37に取り付けて走行レール91に接地させた際に屈曲部36の先端部が走行レール91に近接するように、車輪フレーム35の中央部分を、車輪フレーム35の両端部分(水平部37)に対して屈曲させて形成される。具体的には、シャフト38が車輪フレーム35を支持する際に、シャフト38の軸心P1が、車輪32の車軸の軸心P2より走行レール91に対して近くなるように、屈曲部36が形成される。このため、屈曲部36は、シャフト38の径(シャフト38の軸心P1から走行レール91までの高さ)車輪32の径(車輪32の車軸の軸心P2から走行レール91までの高さ)等に基づいて形成される。
このように屈曲部36を形成することで、シャフト38の軸心P1から走行レール91までの高さが車輪32の車軸の軸心P2から走行レール91までの高さより低くなる。つまりは、車輪フレーム35の揺動中心(シャフト38の軸心P1)が、車輪32の回転中心(車輪32の車軸の軸心P2)より走行レール91に対して近くなる。
図4に示すように、前輪30及び後輪31は、シャフト38に軸支される車輪フレーム35がシャフト38の軸心P1を中心に揺動することにより、車輪フレーム35の両端部に設けられる車輪32、32が、シャフト38の軸心P1を中心に同じ回転半径で上下方向に揺動する。このため、例えば、走行台車20が走行レール91上の段差を走行する場合、前輪30(後輪31)における走行方向前側の車輪32は、当該段差に接地して走行しながらシャフト38の軸心P1を中心に上方向(又は下方向)に揺動する。一方で、前輪30(後輪31)における走行方向後側の車輪32は、走行レール91に接地して走行し、当該段差上を走行する際に、当該段差に接地して走行しながらシャフト38の軸心P1を中心に上方向(又は下方向)に揺動する。前輪30(後輪31)における走行方向前側の車輪32と、前輪30(後輪31)における走行方向後側の車輪32と、が車輪フレーム35を介してシーソーのように上下方向に揺動することで一対の車輪32間でバランスをとる。このように、一対の車輪32をシーソー構造として一対の車輪32を相互に上下方向に揺動させて走行レール91上を走行させることで、一対の車輪32を常に走行レール91上に接地させた状態で走行させることができる。すなわち、走行レール91に対する車輪32の追従性を向上させることができる。
物品搬送車10においては、走行レール91の傾き、段差等に合わせて、車輪32を上下方向に揺動させて、走行レール91に対する車輪32の追従性を向上させているため、物品搬送車10或いは物品搬送車10が搬送する容器90の重量等に合わせて走行レール91自体の強度を上げる必要がなく、また、走行レール91の傾き、段差等の調整を厳しく行う必要がない。
物品搬送車10においては、前輪30及び後輪31を一対の車輪32で構成することで、車輪32に掛かる荷重を、前輪30及び後輪31の全ての車輪32に分散させることができる。
本実施の形態においては、2体の車輪フレーム35により車輪32を支持しているが、これに限定されるものではなく、1体或いは3体以上の車輪フレーム35により車輪32を支持しても構わない。
20 走行台車
21 台車本体
30 前輪
31 後輪
32 車輪
35 車輪フレーム(車輪支持体)
38 シャフト(軸体)
12 昇降マスト(支柱)
50 昇降台
91 走行レール
Claims (4)
- 一対の走行レールに沿って走行自在な走行台車と、前記走行台車に立設される支柱に沿って昇降自在な物品搬送用の昇降台と、を備える物品搬送車であって、
前記走行台車は、
前記支柱を支持する台車本体と、
前記台車本体に設けられ、前記走行レール上を走行するための一対の前輪及び一対の後輪と、
を備え、
前記前輪及び後輪は、前記走行レールの長さ方向に配設される一対の車輪により構成され、
前記車輪は、前記台車本体に支持される軸体を中心に上下方向に揺動自在に支持される車輪支持体に、回転自在に支持されること
を特徴とする物品搬送車。 - 前記軸体は、その軸心から前記走行レールまでの高さが、前記車輪の回転軸の軸心から前記走行レールまでの高さより低くなるように、前記台車本体に支持されること
を特徴とする請求項1に記載の物品搬送車。 - 前記車輪支持体は、その長さ方向の中央部分が屈曲して形成される屈曲部を備え、
前記軸体は、前記走行レール側に向けられる前記屈曲部を支持すること
を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の物品搬送車。 - 前記車輪は、駆動輪により構成されること
を特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の物品搬送車。
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