JP2018021289A5 - - Google Patents

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衣服
本発明は、温度調節部を有する衣服に関する。
使用者にエアを送風するための送風装置が、特開2016−37959号公報に開示されている。当該送風装置は、送風機および導風パイプが設けられたベース部材を有している。ベース部材は、使用者に着用されるよう構成されている。当該構成によって送風装置は、送風機からのエアを導風パイプを介して使用者に送出して、使用者を冷却するよう構成されている。
特開2016−37959号公報
当該送風装置は、特に人体に的確にエアを送出できることから、建設現場や土木現場での作業者に対して効果的に機能していた。一方、安全帯を装着した作業者が当該送風装置を着用した場合には、安全帯に設けられたハンガーフックなどを操作する便宜上、さらなる工夫が要望されていた。
また作業者は、当該送風装置を使用する場合に上着を着用する。このような状態で刈払い機を使用する際、作業者は刈払い機を支持するための肩掛けベルトを上着の外部側から懸下する。この結果、作業者と上着の間の空間が減少してしまい、作業者は十分なエアの供給を受けられない場合がある。このため、作業者と上着との間の空間を効率的に活用するためのさらなる工夫が要望されていた。
本発明はこのような点に鑑みて創案されたものであり、温度調整部を有する衣服の使い勝手において、一層合理的な技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため本発明は、装着体を装着した使用者に着用される衣服に関する。装着体は、所定の対象物に係合可能な係合部を有する。衣服は、当該衣服が使用者に着用された場合に使用者側へ向けられる内側領域と、内側領域とは反対側に位置する外側領域と、衣服と使用者の間におけるエアの温度を調整可能に構成された温度調整部と、内側領域と外側領域とを連通する開口部と、を有する。
開口部は、係合部を内側領域から外側領域へと挿通可能に構成される。
本発明に係る衣服によれば、使用者は開口部を通じて装着体の係合部を取り出し、所定の対象物に係合することができる。なお係合部はフックにより構成することができる。また、所定の対象物にフックを設けることもできる。この場合、装着体には係合部として当該フックに係合されるリングなどを設けることができる。
装着体の一例として、安全帯を挙げることができる。安全帯は、ハーネスと称されることがある。当該安全帯は、使用者に装着されるベルト本体を有する。この場合、係合部は当該ベルト本体に接続されるハンガーフックにより構成することができる。装着体が安全帯により構成される場合にあっては、使用者は、ハンガーフックを開口部を通じて内側領域から外側領域に導き、作業現場における所定の対象物に係合させることができる。これによって、使用者は、安全が確保された状態において、温度調整が図られた快適な環境の下で作業を行うことができる。
なお、安全帯としては、使用者の腰に着用するベルト型、使用者の上半身および下半身に装着される所謂フルハーネス型などを使用することができる。ハンガーフックは、ロープ(安全綱)を介して安全帯と接続される。ハンガーフックとロープとを総称してランヤードと称することがある。
また装着体の一例として、所定の作業具を支持するための作業具支持帯を挙げることができる。作業具の具体的な例としては、原動機と、当該原動機により回転駆動される回転体を有する刈払い機を挙げることができる。作業具が刈払い機により構成される場合、作業具支持帯は肩掛けベルトにより構成することができる。当該肩掛けベルトは、使用者に装着される肩掛けベルトベルト本体を有する。この場合、係合部は当該肩掛けベルト本体に接続される刈払い機用フックにより構成することができる。装着体が肩掛けベルトにより構成される場合にあっては、使用者は、刈払い機用フックを開口部を通じて内側領域から外側領域に導き、作業現場における所定の対象物に係合させることができる。当該構成によって使用者は、肩掛けベルトを装着した状態で衣服を着用することができる。この場合使用者は、肩掛けベルトの刈払い機用フックを、開口部を通じて外部に露出して刈払い機に係止することができる。このため、衣服と使用者の間の空間を肩掛けベルトにより減少することがないため、温度調整部により衣服と使用者の間におけるエアの温度を効率的に調整することができる。これによって、使用者は、温度調整が図られた快適な環境の下で刈払い作業を行うことができる。なお、肩掛けベルトは、使用者に対してたすき状に装着することや、使用者の一方の肩から下方向へ懸下するよう装着することができる。なお刈払い機の原動機は、バッテリにより駆動されるモータや、ガソリンなどの液体燃料により駆動されるエンジンが好適に用いられる。また、刈払い機としては、回転体によって刈払い作業のみを行う構成のものや、当該回転体を取り外してヘッジトリマ、チェーンソー、耕運機などの作業を行うためのアタッチメントを装着可能に構成されたものを使用することができる。
また作業具の他の構成として、例えば園芸工具を挙げることができる。園芸工具の具体的な例として、ブロワ、バキュームブロワ、ポールヘッジトリマ、ポールソー、耕運機などを挙げることができる。
なお本発明に係る衣服は、装着体を装着した使用者が着用可能な構成のものを広範に含むことができる。具体的には、使用者の上半身における最外面側に着用されるいわゆる上着(ジャケット)、下半身に着用するズボン、上着とズボンが一体化したつなぎ服があげられる。なお上着の場合、袖を有するタイプのものや、袖の無いタイプを選択的に採用することができる。
温度調整部は、衣服と着用者の間におけるエアの温度を調節可能であれば種々の構成を使用することができる。具体的な温度調整部としては、使用者に対しエアを送出する送風装置や、エアを温める発熱装置が挙げられる。これらの温度調整部は、効果的な機能の発現や長時間での使用を考慮すると、バッテリにより駆動される構成であることが好ましい。この際、温度調整部の電源として複数の作業工具を駆動可能であるバッテリを使用することができる。この場合は、使用者が作業工具用として所有しているバッテリを本発明に係る衣服に活用できるため、使用者にとって経済性を向上することが可能となる。
開口部の大きさ、形状および衣服に対する配置位置は、装着体の係合部に対応して設計することができる。
また上記課題を解決するため本発明の衣服において、装着体を、安全帯により構成することができ、係合部を、作業現場における所定の箇所に係合されるハンガーフックにより構成することができる。
また上記課題を解決するため本発明の衣服において、装着体を、作業具支持帯により構成することができ、係合部を、所定の作業具に係合される作業具用フックにより構成することができる。
また本発明に係る衣服の一態様として、内側領域の少なくとも一部を構成する内装部と、外側領域の少なくとも一部を構成する外装部と、内装部と外装部の間に設けられた内部空間部と、を有することができる。当該構成において温度調整部は、内部空間部内のエアの温度を調整可能に構成することができる。
なお内装部は、所望の内部空間部を得るために内側領域の全部または一部に設けることができる。なお、外装部は外観や機能性に鑑みて複数の布体等の部品を組み合わせて構成することや、装飾品を設けることができる。
本態様に係る衣服によれば、内部空間部内のエアの温度を温度調整部が調整することができる。なお内装部は、内部空間部におけるエアを送出するための開口部を有することができる。当該開口部は、首、脇、背中など使用者が暑さを感じやすい箇所に送風可能なように構成することができる。
また本発明に係る衣服の一態様として、温度調整部は、モータおよびモータにより回転駆動されるファンを含む送風ユニットを有することができる。当該構成において送風ユニットは、内部空間部に向けてエアを送出するよう構成される。
本態様に係る衣服によれば、送風ユニットが内部空間部にエアを供給することにより、内部空間部のエアの温度調整を効率的に行うことができる。
なお、モータはブラシ付きモータやブラシレスモータにより構成することができる。ファンは、モータの駆動軸に直接的に取り付けることや、当該駆動軸に対して減速機構を介して取り付けることが可能である。
また本発明に係る衣服の一態様として、温度調整部は、送風ユニットを複数収容する本体部を有することができる。
また本発明に係る衣服の一態様として、温度調整部は、各々が送風ユニットを収容する本体部を複数有することができる。
これらの態様に係る衣服によれば、所望の衣服に対して最適な本体部を提供することができる。
また本発明に係る衣服の一態様として、開口部は、使用者が衣服を着用した場合において、使用者の背側に配置されるよう構成することができる。
特に装着体がフルハーネス型安全帯の場合、使用者の作業性などに鑑みて係合部と連結されるロープが背側に接続される。この態様に係る衣服によれば、開口部を通じて係合部を容易に取り出すことができる。
また本発明に係る衣服の一態様として、開口部は、内装部と、外装部と、内装部と外装部に亘り延在するとともに内装部と外装部を連結する延在連結部を有することができる。
本態様に係る衣服によれば、内装部と、外装部と、延在連結部とにより内部空間部を形成することができる。延在連結部は、内部空間部を構成するためのマチ部である、
延在連結部によって、温度調整部(送風ユニット)により内部空間部にエアを送出した場合に拡張される内部空間部の容積を拡大することができる。換言すると、延在連結部は、内部空間部の容積を確保する容積確保部を構成し得る。
また本発明に係る衣服の一態様として、開口部は、開口部の少なくとも一部を開閉可能とするよう構成された開閉部を有することができる。
本態様に係る衣服によれば、使用者が装着体を装着していない場合などにおいて開口部を閉塞することができるため、より機能的な衣服を提供することができる。さらに、例えば使用者が装着体として安全帯を装着した場合、開口部からの係合部の取り出しにあたっては、係合部と連結されたロープの動きを妨げない範囲で開口部を閉めることができる。このため、開口部からエアが漏洩することを抑制することが可能となる。
なお開閉部は、例えば務歯とスライダーにより構成されるファスナーを使用することができる。さらに開閉部は、ボタン、スナップまたは面ファスナーなどにより構成することができる。
また本発明に係る衣服の一態様として、開閉部は、務歯と、務歯に係止されたスライダーと、を有するファスナーにより構成することができる。スライダーは、第1スライダー要素と、第2スライダー要素と、を有することができる。
本態様に係る衣服によれば、第1スライダー要素と第2スライダー要素を使用者が任意に操作することにより、務歯における開口部の大きさや位置を自由に調整することができる。例えば装着体が安全帯により構成される場合、使用者は、安全帯の係合部を挿通させるための大きさを有する開口部を形成するよう第1スライダー要素と第2スライダー要素を操作し、係合部を衣服の外部に導出した後に、係合部と安全帯とを接続するロープを挿通させるための大きさを有する開口部を形成するよう第1スライダー要素と第2スライダー要素を操作することができる。この場合、ロープを挿通可能な開口部は、係合部を挿通可能な開口部よりも小さく構成されるため、使用者と衣服の間のエアが開口部から漏洩することを抑制することが可能となる。
また本発明に係る衣服の一態様として、衣服は、使用者が起立して衣服を着用した状態における上下方向に基づき上側と下側を定義することができる。開閉部は、務歯と、当該務歯に係止された単一のスライダーと、を有するファスナーにより構成することができる。ファスナーは、スライダーを下側から上側へ移動させた場合に開閉部を開状態とし、スライダーを上側から下側へ移動させた場合に開閉部を閉状態とするよう構成することができる。
本態様に係る衣服によれば、単一のスライダーを使用者が上下方向に操作することにより、務歯における開口部の大きさや位置を自由に調整することができる。例えば装着体が作業具支持帯により構成される場合、使用者は、係合部を内側領域から外側領域に挿通させるため、スライダーを下側から上側に移動させ、開口部を形成する。当該開口部から係合部を衣服の外部に導出した後に、係合部に適した大きさを有する開口部を形成するようスライダーを上側から下側に移動させる。この場合、使用者はスライダーを目視しながら作業を行うことができるため、開口部の大きさの調整を容易に行うことが可能となる。なお、ファスナーは上下方向に延在するよう衣服に設けられる。
また本発明に係る衣服の一態様として、使用者が衣服を着用した場合において、使用者の胸側に配置されるよう構成された胸側開口部をさらに有することができる。
例えば装着体がフルハーネス型安全帯により構成される場合、当該副ハーネス型安全帯の胸側には、背側から延出される係合部を係止するためのリング部が設けられる場合がある。本形態に係る衣服においては、当該リング部を胸側開口部から露出させることにより、装着体(フルハーネス型安全帯)の機能を効率的に発現させることができる。
なお、胸側開口部は衣服の胸ポケットに設けることができる。
また胸側開口部は、胸側開口部の少なくとも一部を開閉可能とするよう構成された胸側開閉部を有することができる。当該構成により、例えば使用者がリング部を使用する必要が無い場合には、開閉部により胸側開口部を閉じることができる。これによって、胸側開口部からのエアの漏洩を抑制することが可能となる。なお胸側開閉部は、例えば務歯とスライダーにより構成されるファスナーを使用することができる。さらに胸側開閉部は、ボタン、スナップまたは面ファスナーなどにより構成することができる。
また本発明に係る衣服の一態様として、胸側開口部は、使用者の胸側に配置されたリング部を備える装着体を装着した使用者が衣服を着用した場合において、リング部を前記衣服の外側に露出可能に構成することができる。当該構成にあっては、衣服はさらに、リング部に係合可能に構成されたリング係合部を有することができる。
本態様に係る衣服によれば、リング係合部を装着体のリング部に係合させることにより、当該リング部が胸側開口部を通じて衣服の内側へ移動することを抑制することができる。
なおリング係合部は、例えば一端を衣服に縫着するとともに他端を自由端とする帯状体と、当該帯状態の他端部に設けられるとともに衣服の外側領域に対して着脱可能に構成された着脱部とにより構成することができる。当該着脱部は、ファスナー、ボタン、スナップなどにより構成することができる。
また本発明に係る衣服の一態様として、温度調整部を動作させるためのバッテリを有することができる。
なお当該バッテリは、複数の電動工具を駆動可能なバッテリであることが好ましい。この場合は使用者が電動工具用に所有するバッテリを、本発明に係る衣服に使用することができる。すなわち使用者は衣服用に新たなバッテリを購入する必要がないため、経済的である。
また本発明に係る衣服は、安全帯を装着した使用者に着用される衣服であって、衣服の外部から吸入したエアを衣服と使用者の間に供給する送風装置と、開口部と、を有する。開口部は、安全帯の一部を衣服から露出可能に構成される。
安全帯は、使用者に装着されるベルト本体と、所定の対象物に係合可能なハンガーフックとを有する。開口部は、ベルト本体またはハンガーフックの少なくとも一部を、衣服の内側から外側に延出することができる。
また本発明に係る衣服は、作業具を支持するための作業具支持帯を装着した使用者に着用される衣服であって、衣服の外部から吸入したエアを衣服と使用者の間に供給する送風装置と、開口部と、を有する。開口部は、作業具支持帯の一部を衣服から露出可能に構成される。
作業具支持帯は、使用者に装着される作業具支持帯本体と、作業具に係合可能な作業具用フックとを有する。開口部は、作業具支持帯本体または作業具用フックの少なくとも一部を、衣服の内側から外側に延出することができる。
また本発明に係る衣服の一態様として、衣服は、外装部と、外縁部の少なくとも一部が外装部に接続されるとともに、衣服が使用者に着用された場合、外装部に対して使用者側に配置される内装部と、外装部と内装部の間に形成された内部空間部と、を有することができる。送風装置は、外装部に取り外し可能に取り付けられ、内部空間部へエアを供給するように構成することができる。
また本発明に係る衣服の一態様として、衣服は、使用者が起立して衣服を着用した状態における上下方向に基づき上側と下側を定義することができる。衣服は、務歯と、当該務歯に係止されたスライダーとを有し、開口部の少なくとも一部を開閉可能に構成されたファスナーを更に備えることができる。ファスナーは、スライダーを下側から上側へ移動させた場合に開閉部を開状態とし、スライダーを上側から下側へ移動させた場合に開閉部を閉状態とするよう構成することができる。
また本発明に係る衣服の一態様として、作業工具は、刈払機とすることができる。開口部は、刈払い機用の作業具支持帯の一部を衣服から露出可能に構成することができる。
また本発明に係る衣服の一態様として、作業具支持帯は、使用者の肩に懸下される肩掛けベルトを有することができる。開口部は、衣服が使用者に着用された場合、使用者の腰部近傍に設けることができる。
また本発明に係る衣服の一態様として、衣服は、送風装置に電力を供給するバッテリを更に有することができる。
また本発明に係る衣服は、安全帯を装着した使用者に着用される衣服であって、衣服に設けられた発熱装置と、開口部と、を有する。開口部は、安全帯の一部を衣服から露出可能に構成される。
また本発明に係る衣服は、作業具を支持するための作業具支持帯を装着した使用者に着用される衣服であって衣服に設けられた発熱装置と、開口部と、を有する。開口部は、作業具支持帯の一部を衣服から露出可能に構成することができる。
また本発明に係る衣服の一態様として、開口部は、開口部の少なくとも一部を開閉可能とするよう構成された開閉部を有することができる。
本発明によれば、温度調整部を有する衣服の使い勝手において一層合理的な技術を提供することが可能となる。
安全帯の概要を示す正面図である。 安全帯の概要を示す背面図である。 第1実施形態に係る衣服の概要を示す正面斜視図である。 第1実施形態に係る衣服の概要を示す背面斜視図である。 第1実施形態に係る衣服の動作を示す説明図である。 胸側開口部の構成を示す説明図である。 胸側開口部の動作を示す説明図である。 内側領域の構成を示す説明図である。 内部空間部の構成を示す説明図である。 内部空間部の構成を示す説明図である。 送風装置の構成を示す説明図である。 送風装置の構成を示す断面図である。 第2実施形態に係る衣服の概要を示す説明図である。 第2実施形態に係る衣服の動作を示す説明図である。 第3実施形態に係る衣服の概要を示す説明図である。 第3実施形態に係る衣服の概要を示す説明図である。 第3実施形態に係る衣服の動作を示す説明図である。 第4実施例に係る衣服の動作を示す説明図である。 第5実施形態に係る衣服の概要を示す説明図である。 第6実施形態に係る衣服の概要を示す説明図である。 刈払い機の構成を示す斜視図である。 肩掛けベルトの構成を示す斜視図である。 第7実施形態に係る衣服の概要を示す正面斜視図である。 第7実施形態に係る衣服の概要を示す背面斜視図である。 第7実施形態に係る衣服の内側領域を示す説明図である。 第7実施形態に係る衣服の動作を示す説明図である。 第8実施形態に係る衣服の概要を示す説明図である。
以下、本発明に係る衣服の第1実施形態〜第8実施形態につき、図1〜図27に基づき説明する。図1〜図12は第1実施形態に係る衣服(作業上着)100A、図13〜図14は第2実施形態に係る衣服(作業上着)100B、図15〜図17は第3実施形態に係る衣服(作業上着)100C、図18は第4実施形態に係る衣服(作業上着)100D、図19は第5実施形態に係る衣服(作業上着)100E、図20は第6実施形態に係る衣服(作業上着)100F、図21〜図26は第7実施形態に係る衣服(作業上着)100G、図27は第8実施形態に係る衣服(作業上着)100Hのそれぞれ説明図である。なお第1実施形態〜第6実施形態は、本発明に係る装着体が安全帯300により構成された例を示す。また第7実施形態および第8実施形態は、本発明に係る装着体が作業具支持具(肩掛けベルト400)により構成された例を示す。
第1実施形態の作業上着100Aにつき説明した構成や部品につき、第2〜第8実施形態の作業上着100B〜100Hと同一または同様の構造や機能を有するものについては、同一の符号を用いてその説明を省略する場合がある。
(第1実施形態)
第1実施形態に係る作業上着100Aを図1〜図12に基づき説明する。この作業上着100Aが本発明に係る「衣服」の一例である。作業上着100Aは、図1、図2に示される安全帯300を装着した着用者が、当該安全帯300の上から着用するよう構成される。
(安全帯)
図1、図2に示される安全帯300は所謂フルハーネス型安全帯と称される構成を有する。安全帯300は、使用者の上半身、下半身および腰回りに装着されるベルト本体300aを有する。図2に示す通り、ベルト本体300aの背面側には、ロープ313と、ロープ313を巻き取るリール312と、ロープ313の先端側に設けられるハンガーフック311が設けられる。当該ロープ313およびハンガーフック311により構成される部品は、ランヤードと称されることがある。当該構成によって、安全帯300を装着した使用者がハンガーフック311を作業現場の所定位置に係合させることにより、使用者が高所から滑落した際の事故を抑制することができる。
図1に示す通りベルト本体300aにおける使用者の胸位置には、リング314がリング保持部315を介して設けられる。例えば使用者が、ハンガーフック311を作業現場の所定位置に係合させる必要の無い場合がある。より具体的には、使用者が高所ではない作業現場において移動する場合や、地上での作業を行う場合や、安全な場所での休憩を行う場合などが挙げられる。このような場合には、使用者はハンガーフック311を当該リング314に係合することができる。これによって、使用者はハンガーフック311を把持する必要が無くなるため、移動などの容易化を図ることができる。
この安全帯300が本発明に係る「装着体」または「安全帯」の一例であり、ハンガーフック311が本発明に係る「係合部」または「ハンガーフック」の一例であり、リング314が本発明に係る「リング部」の一例である。
(作業上着)
図3の正面斜視図、図4の背面斜視図に基づき作業上着100Aの外観構造を説明する。図3および図4に示す通り、作業上着100Aの外側領域110は外装部110Aにより構成される。この外側領域110が本発明に係る「外側領域」の一例であり、外装部110Aが本発明に係る「外装部」の一例である。作業上着100Aは、使用者の腕を挿通するための袖部111と、胸ポケット部160を有する。当該胸ポケット部160の開口部は、ファスナー161により開閉可能に構成される。
なお作業上着100Aは、作業上着100Aが使用者に着用された場合に使用者側に向けられる内側領域120(図8参照)を有する。作業上着100Aにおいて、内側領域120は外側領域110の反対側に位置する。この内側領域120が本発明に係る「内側領域」の一例である。外側領域110は作業上着100Aの外面側を構成し、内側領域120は作業上着100Aの内面側を構成する。
図4に示す通り作業上着100Aの背面側には、送風装置200が取り付けられる。この送風装置200が本発明に係る「温度調整部」の一例である。当該送風装置200を取り付けるために、作業上着100Aの背面側には送風装置用開口部112(図11参照)が設けられる。
(背側開口部)
図8には、作業上着100Aの内側領域120が示される。内側領域120の所定領域には、内装部120Aが設けられる。図8に示す通り、外装部110Aには外装部背側開口部110Bが設けられる。内装部120Aには内装部背側開口部120Bが設けられる。当該外装部背側開口部110Bと内装部背側開口部120Bが重なる領域は、背側開口部150を構成する。
図4および図5に示す通り、作業上着100Aの外装部背側開口部110Bにはファスナー151が設けられる。ファスナー151は、務歯152と、当該務歯152に係止されたスライダー153とを有する。スライダー153は、第1スライダー要素153Aと、第2スライダー要素153Bとを有する。このファスナー151が本発明に係る「開閉部」または「ファスナー」の一例であり、務歯152が本発明に係る「務歯」の一例であり、スライダー153が本発明に係る「スライダー」の一例であり、第1スライダー要素153Aが本発明に係る「第1スライダー要素」の一例であり、第2スライダー要素153Bが本発明に係る「第2スライダー要素」の一例である。
スライダー153により外装部背側開口部110Bを閉塞した場合には、背側開口部150は構成されない。一方、第1スライダー要素153Aと第2スライダー要素153Bを互いに離間する方向に操作することにより、作業上着100Aの背面側に背側開口部150を設けることができる。背側開口部150は、内側領域120と外側領域110とを連通する(図9参照)。この背側開口部150が本発明に係る「開口部」の一例である。背側開口部150は、安全帯300のリール312(図2参照)に相当する位置に設けられる。当該構成によって、背側開口部150を通じてハンガーフック311を使用者の外側に導出することができる。
スライダー153は第1スライダー要素153Aと第2スライダー要素153Bとを有するため、使用者は、第1スライダー要素153Aと第2スライダー要素153Bをそれぞれ独立的に操作することによって、務歯152上の任意の位置に所望の大きさを有する背側開口部150を設けることが可能となる。
例えば使用者は、ハンガーフック311を挿通させるための大きさを有する背側開口部150を形成するよう第1スライダー要素153Aと第2スライダー要素153Bを操作し、ハンガーフック311を作業上着100Aの外部に導出した後に、ロープ313を挿通させるための大きさを有する背側開口部150を形成するよう第1スライダー要素153Aと第2スライダー要素153Bを操作することができる。
(胸側開口部)
図3に示される胸ポケット部160の構成につき、図6および図7に基づき説明する。図6および図7は、胸ポケット部160に設けられたファスナー161を開放した状態を示す。なお図6および図7において、ファスナー161は説明の便宜上省略される。
図6に示す通り胸ポケット部160は、外装部110Aの所定領域と、当該外装部110Aの所定領域の内側に設けられたシート部162とにより構成される。シート部162には胸側開口部163が設けられる。この胸側開口部163が本発明に係る「胸側開口部」の一例である。図6に示す通りシート部162には、リング係合部164が設けられる。このリング係合部164が本発明に係る「リング係合部」の一例である。リング係合部164は帯状体により構成され、胸側開口部163の一部を覆うように配置される。リング係合部164の一端部(図6における下側端部)はシート部162に接続されている。リング係合部164の他端部(図6における上側端部)は自由端部とされている。自由端部と、当該自由端部が当接されるシート部162の所定領域にはスナップが配置される。これによってリング係合部164の自由端部は、シート部162に対して着脱自在とされる。
図7に示す通り胸側開口部163によって、安全帯300のリング314(図2参照)を外側へ露出させることができる。すなわち、まずリング係合部164におけるスナップの係合状態を解除し、胸側開口部163からリング314を露出させる。その後、リング314の内側にリング係合部164を挿通させ、リング係合部164の自由端部とシート部162とのスナップを係合させる。これによってリング314が作業上着100Aの外側に露出される。さらにリング314が、リング係合部164によって胸側開口部163を経由して作業上着100Aの内側へと移動することを防止することができる。
この結果、使用者は作業上着100Aを着用し、送風装置200を稼働させている状態であっても、リング314を胸側開口部163から露出させるとともに、安全帯300のハンガーフック311をリング314に係止することが可能となる。
また図3に示す通り、作業上着100Aの下端領域にはリング316が設けられる。より具体的には、リング316は、作業上着100Aの下端に設けられた伸縮部を有する領域に接続される。当該伸縮部にはゴムなどの弾性部材が配置されている。
使用者は、リング314が構成されていない安全帯300を使用する場合がある。このような構成の安全帯300を使用者が装着した場合であっても、使用者はリング316に安全帯300のハンガーフック311を係止することが可能となる。
(内部空間部)
図8に示す通り、内装部120Aの外縁部は、使用者の脇および首に相当する領域、および送風装置200に対応する一部の領域を除いて外装部110Aと接続される。内装部120Aと外装部110Aの非接続領域には、送風開口部141が構成される。使用者の脇に相当する領域の送風開口部141にはファスナー142が設けられる。
なお図9に示す通り、内装部背側開口部120Bと外装部背側開口部110Bとの間には背側送風開口部141Aが構成される。当該背側送風開口部141Aは、内装部背側開口部120Bの縁部と外装部背側開口部110Bの縁部の少なくとも一部同士を接続する接続部を設けることにより開口のサイズを調整可能に構成される。当該接続部は、作業上着100Aにおいては、内装部背側開口部120Bの開口縁周辺に設けられたボタン孔120Cと、当該ボタン孔120Cと対応する外装部110Aの領域に設けられたボタン110Cにより構成される。なお接続部は、ファスナー、面ファスナーまたはスナップなどにより構成してもよい。
図8〜図10に示す通り、外装部110Aと、内装部120Aにより囲まれた領域は内部空間部140を構成する。この内部空間部140が本発明に係る「内部空間部」の一例である。なお説明の便宜上、図9および図10においてはファスナー151の記載を省略する。図4に示される送風装置200は、内部空間部140に向かいエアを送出する。内部空間部140内のエアは使用者の体温により温度が上昇するが、当該内部空間部140内のエアは送風装置200から取り込まれた外気により冷却される。内部空間部140の容積は送風装置200からのエアにより拡大される。
図9に示す通り内部空間部140へ貯留されたエアは、送風開口部141および背側送風開口部141Aから送出される。すなわち、送風装置200からのエアは作業上着100Aと使用者の間に供給される。図8に示す通り、送風開口部141は使用者の首、脇、腰に相当する位置に設けられている。すなわち、送風開口部141は使用者が暑さを感じやすい部位に設けられているため、送風開口部141からのエアによって使用者を効率的に冷却することができる。なお、ファスナー142を開閉することにより、使用者の脇に対する冷却効果を調整することができる。
なお図9に示す通り使用者は、背側開口部150の大きさをロープ313が挿通可能な範囲内にて、第1スライダー要素153Aと第2スライダー要素153Bにより調節可能である。これによって、背側開口部150からのエアの漏洩を抑制することができる。
また使用者が背側送風開口部141Aから排出されるエアの量を調整する場合は、図10に示す通りボタン110Cとボタン孔120Cとを係止することができる。当該構成によって、使用者は背側送風開口部141Aおよび送風開口部141から排出されるエアの量を任意に調整することが可能となる。
なお外装部110A、シート部162は木綿などの天然繊維や、ナイロンなどの合成樹脂繊維による布帛により構成することができる。また内装部120Aは、当該布帛や合成樹脂によるフィルム体により構成することができる。外装部110Aとシート部162の接続や、外装部110Aと内装部120Aとの接続は、縫製や接着剤による接着固定などにより行うことができる。
(送風装置)
図4、図11および図12に基づき送風装置200の構造を説明する。図11に示す通り、送風装置200は、送風ユニット220を収容した送風ハウジング210を有する。なお、第1実施形態に係る送風装置200においては、2つの送風ユニット220が送風ハウジング210に収容される。一方、さらに多数の送風ユニット220や、単数の送風ユニット220を送風ハウジング210に収容させることもできる。この送風ハウジング210が本発明に係る「本体部」の一例であり、送風ユニット220が本発明に係る「送風ユニット」の一例である。
図12に示す通り送風ユニット220は、駆動モータ221と、当該駆動モータ221の駆動軸221Aに取り付けられたファン222とを有する。この駆動モータ221が本発明に係る「モータ」の一例であり、ファン222が本発明に係る「ファン」の一例である。
送風ハウジング210は、駆動モータ221の駆動軸221Aの延在方向と交差する方向(交差方向)に設けられた吸気口部211と、駆動軸221Aの延在方向に設けられた排気口部212とを有する。当該構成によって、使用者が壁にもたれて送風ハウジング210が当該壁に当接した場合などにおいても、送風ハウジング210は効率的に吸気口部211からエアを取り込み、内部空間部140へ向けて当該エアを送出することができる。
図12に示す通り送風ハウジング210は、排気口部212が内部空間部140に配置されるとともに吸気口部211が作業上着100Aの外部に配置される状態にて、作業上着100Aに装着される。図4に示す通り送風ハウジング210は、第1送風装置係合部171と、第2送風装置係合部172とにより作業上着100Aに対して着脱可能に構成される。第1送風装置係合部171はファスナーにより構成される。当該ファスナーにおいて、一方の務歯は送風ハウジング210の周囲に設けられ、他方の務歯は送風装置用開口部112(図12参照)に設けられる。第2送風装置係合部172は、送風ハウジング210から延在される短冊片と、作業上着100Aの所定領域を着脱可能に係合するスナップにより構成される。第1送風装置係合部171と第2送風装置係合部172により、送風装置200と作業上着100Aとの係合状態を確実に保つことができる。
図4には、駆動モータ221を駆動するためのバッテリ240が示される。バッテリ240は、バッテリ受部230に対して着脱可能に構成される。バッテリ受部230は、使用者のベルトに取り付けられるクリップ部231を有する。なお説明の便宜上、図示を省略するが、バッテリ受部230と送風ハウジング210とに亘り、駆動モータ221に電流や駆動信号などを伝達するための電装ケーブルが設けられる。このバッテリ240が本発明に係る「バッテリ」の一例である。
なおバッテリ240は、電動工具や暖房機能を有する作業上着などに使用するものを援用することができる。これによって使用者は作業上着100Aの経済的な活用を図ることができる。
(作業上着の動作)
上述した構成により送風装置200からのエアが、内部空間部140を介して使用者へ送出されるため、使用者は当該エアにより冷却されることとなる。すなわち、作業上着100Aは使用者の作業環境の向上を図ることができる。
特に、使用者が安全帯300を装着している状態であっても、図4に示す通り作業上着100Aの背側開口部150からハンガーフック311を容易に取り出し、安全に作業を行うことができる。また図7に示す通り、胸側開口部163からリング314を露出させるとともに、当該リング314にリング係合部164を係合することができる。これによって。例えば使用者が、ハンガーフック311を作業現場の所定位置に係合させる必要の無い場合がある。より具体的には、使用者が高所ではない作業現場において移動する場合や、地上での作業を行う場合や、安全な場所での休憩を行う場合などが挙げられる。このような場合には、使用者はハンガーフック311を当該リング314に係合することができる。これによって、使用者はハンガーフック311を把持する必要が無くなるため、移動などの容易化を図ることができる。なお使用者は、ハンガーフック311をリング316に係止することもできる。
なお作業上着100Aは、使用者が安全帯300を着用していない場合にあっては、背側開口部150をファスナー151により閉塞することができる。これによって、作業上着100Aの外観の向上を図ることが可能となる。さらに、使用者が安全帯300を装着して背側開口部150からハンガーフック311を取り出した場合には、ハンガーフック311と連結されたロープ313の動きを妨げない範囲で背側開口部150を閉めることができる。このため、背側開口部150からエアが漏洩することを抑制することが可能となる。
(第2実施形態)
図13および図14に基づき、本発明の第2実施形態に係る作業上着100Bの構成を説明する。作業上着100Bは、第1実施形態の作業上着100Aと比して内側領域120の構成が異なる。
図13に示す通り作業上着100Bの内側領域120には、内装部120Aが構成されていない。したがって、図14に示す通り作業上着100Bは内部空間部140を有さない。
図14に示す通り送風装置200のエアは、作業上着100Bと使用者の間に供給される。当該エアは、特に使用者の腰部に向けて送出される。すなわち、作業上着100Bは腰部を主要に冷却するよう構成されている。腰部に当てられたエアは、外装部110Aと使用者の間を経由して、作業上着100Bの袖部開口や首部開口を経由して作業上着100Bの外部へと排出される。これによって作業上着100Bは、使用者を冷却することが可能となる。
(第3実施形態)
図15〜図17に基づき、本発明の第3実施形態に係る作業上着100Cの構成を説明する。作業上着100Cは、第1実施形態の作業上着100Aと比して背側開口部150および内部空間部140の構成が異なる。
図15に示す通り作業上着100Cの背側開口部150には、ファスナー151が構成されていない。したがって使用者は、ファスナー151の操作を行わずに背側開口部150を得ることができるため、作業性が向上する。
図17に示す通り作業上着100Cには、外装部背側開口部110Bと内装部背側開口部120Bとに亘り延在される延在連結部130が設けられる。この延在連結部130が本発明に係る「延在連結部」の一例である。すなわち図17に示す通り、外装部背側開口部110Bと内装部背側開口部120Bとが延在連結部130により連通されることにより、内側領域120と外側領域110とを連通する背側開口部150が構成される。
図17に示す通り、外装部110Aと、内装部120Aと、延在連結部130とにより囲まれた領域は内部空間部140を構成する。つまり延在連結部130は、内部空間部140を構成するためのマチ部である。この内部空間部140が本発明に係る「内部空間部」の一例である。図4に示される送風装置200は、内部空間部140に向かいエアを送出する。内部空間部140内のエアは使用者の体温により温度が上昇するが、当該内部空間部140内のエアは送風装置200から取り込まれた外気により冷却される。内部空間部140の容積は送風装置200からのエアにより拡大される。この場合、延在連結部130によって、内部空間部140に所定の容積を確保することができる。すなわち、延在連結部130は容積確保部を構成する。これによって作業上着100Cは、上述した第1実施形態の作業上着100Aと同等の機能を果たすことが可能となる。
なお、作業上着100Cの背側開口部150にファスナー151を設けることも可能である。
(第4実施形態)
図18に基づき、本発明の第4実施形態に係る作業上着100Dの構成を説明する。作業上着100Dは、第3実施形態の作業上着100Cと比して背側開口部150および内部空間部140の構成が異なる。
図18に示す通り作業上着100Dは、外装部背側開口部110Bの縁部と内装部背側開口部120Bの縁部とが接着剤や縫製により接続されている。
当該構成によって作業上着100Dの内部空間部140は、外装部110Aと内装部120Aとの間に構成される。
当該構成によって、作業上着100Dは、作業上着100Cと比して内部空間部140の膨張を抑制することが可能となる。
(第5実施形態)
図19に基づき、本発明の第5実施形態に係る作業上着100Eの構成を説明する。作業上着100Eは、第1実施形態の作業上着100Aと比して送風装置200の構成が異なる。
作業上着100Eの送風装置200は、送風ユニット220を収容した送風ハウジング210を複数有する。なお説明の便宜上、図示は省略するが、送風ハウジング210は、第1実施形態の作業上着100Aと同様に第1送風装置係合部171と第2送風装置係合部172により作業上着100Dに取り付けられる。
作業上着100Eの送風装置200においては、一つの送風ハウジング210に単一または複数の送風ユニット220を配置することができる。これによって作業上着100Eは、第1実施形態の作業上着100Aとは異なる外観や機能を有する設計を行うことが可能となる。
(第6実施形態)
図20に基づき、本発明の第6実施形態に係る作業上着100Fの構成を説明する。作業上着100Fは、第1実施形態の作業上着100Aの送風装置200に換えて発熱装置250を有する。この発熱装置250が本発明に係る「温度調整部」の一例である。
発熱装置250は、バッテリ(図示せず)からの電流により発熱する発熱体を有する。当該発熱体の一例として、カーボンファイバー251が挙げられる。これによって作業上着100Fは、当該作業上着100Fと使用者との間におけるエアの温度を調整することができる。
作業上着100Fは、発熱装置250の発熱によって特に冬季において快適な作業環境を使用者に提供することができる。また作業上着100Fは、背側開口部150や胸側開口部(図示せず)を有するため、安全帯300を装着した使用者に対して第1実施形態の作業上着100Aと同等の機能を果たすことができる。
(第7実施形態)
第1実施形態に係る作業上着100Gを図21〜図26に基づき説明する。作業上着100Gの説明にあたり、使用者が刈払い機420を使用する場合を示す。この刈払い機420が本発明に係る「作業具」の一例である。図21に示す通り、刈払い機420は、操作棹421と、駆動モータ423と、当該駆動モータ423により回転される回転刈刃425と、当該駆動モータ423に電流を供給するためのバッテリ424と、ハンドル422と、当該ハンドル422に設けられた操作部422aと、フック受部421aとを有する。この駆動モータ423が本発明に係る「原動機」の一例であり、回転刈刃425が本発明に係る「回転体」の一例である。
バッテリ424は、送風装置200、電動工具、または発熱装置250に用いられるものを援用することができる。回転刈刃425の駆動源としては、駆動モータ423に換えてガソリンなどの液体燃料により駆動されるエンジンを用いることができる。
図22は肩掛けベルト400の構成を示す。肩掛けベルト400は、肩掛けベルト本体400aと、当該肩掛けベルト本体400aに接続された刈払い機用フック410を有する。この肩掛けベルト400が本発明に係る「装着体」または「作業具支持帯」の一例であり、刈払い機用フック410が本発明に係る「係合部」または「作業具用フック」の一例である。肩掛けベルト本体400aは環状に構成されており、使用者の肩に懸下される。刈払い機用フック410は刈払い機420のフック受部421aに係合される。この結果、使用者は肩掛けベルト400により刈払い機420を支持した状態にて刈払い作業を行う必要がある。なお、作業上着100Gは、肩掛けベルト400を装着した状態の使用者に着用される。
(作業上着)
図23の正面斜視図、図24の背面斜視図に基づき作業上着100Gの外観構造を説明する。図23に示す通り作業上着100Gは、ファスナー181を有する。このファスナー181が本発明に係る「開閉部」の一例である。ファスナー181は、使用者の腹側に相当する作業上着100Gの前身頃に設けられたポケット部190の隣に設けられる。なおファスナー181は、ポケット部190よりも使用者の脇側における前身頃に配置されるよう構成される。作業上着100Gにおいてはファスナー181は2つ設けられるが、例えば使用者における左側に一つのみ配置することも可能である。
ファスナー181は、務歯182と、当該務歯182に係止された単一のスライダー183とを有する。この務歯182が本発明に係る「務歯」の一例であり、スライダー183が本発明に係る「スライダー」の一例である。
作業上着100Gは、使用者が起立して前記衣服を着用した状態における上下方向に基づき上側と下側を定義する。ファスナー181は、上下方向に延在して配置され、スライダー183を下側から上側へ移動させた場合に肩掛けベルト用開口部180を形成する。この肩掛けベルト用開口部180が本発明に係る「開口部」の一例である。またファスナー181は、スライダー183を上側から下側へ移動させた場合に肩掛けベルト用開口部180が閉じられるよう構成される。
なお図24に示す通り作業上着100Gの背面側は、第1実施形態の作業上着100Aと同様に送風装置200が着脱自在とされている。
また、図25は作業上着100Gの内側領域120を示す。作業上着100Gは、第1実施形態の作業上着100Aと同様に内装部120A、内部空間部140および送風開口部141などを有する。
(作業上着の動作)
作業上着100Gの動作を図26に基づき説明する。使用者は、肩掛けベルト400を装着した状態にて作業上着100Gを着用する。次に使用者は、スライダー183を下側から上側に移動させて肩掛けベルト用開口部180を形成し、内側領域120から刈払い機用フック410を外側領域110へと挿通する。その後、使用者はスライダー183を上側から下側に移動し、肩掛けベルト用開口部180のサイズを調整する。この際、使用者はスライダー183を目視しつつスライダー183の移動動作を確認できるため、当該サイズ調整を容易に行うことができる。
このような動作を行うことにより、使用者は刈払い機用フック410を刈払い機420のフック受部421aに係止することができ、効率的な刈払い機420による作業を行うことができる。なお、使用者は肩掛けベルト400の上から作業上着100Gを着用しているため、肩掛けベルト400による内部空間部140の容積の減少および作業上着100Gと使用者の間における空間の容積の減少を抑制できる。これによって使用者は、送風装置200によりエアが供給された状態で刈払い機420による作業を行うことができる。
(第8実施形態)
図27に基づき、本発明の第8実施形態に係る作業上着100Hの構成を説明する。作業上着100Hは、第7実施形態の作業上着100Gと比して内側領域120の構成が異なる。
図27に示す通り作業上着100Hの内側領域120には、内装部120Aが構成されていない。したがって、作業上着100Hは内部空間部140を有さない。
なお作業上着100Hは、送風装置200が二つ配置されるよう構成される。このため、作業上着100Hは送風装置用開口部112が二つ設けられる。
作業上着100Hにおいては第2実施形態の作業上着100Bと同様に、送風装置200のエアが作業上着100Hと使用者の間に供給される。当該エアは、特に使用者の腰部に向けて送出される。腰部に当てられたエアは、外装部110Aと使用者の間を経由して、作業上着100Hの袖部開口や首部開口を経由して作業上着100Hの外部へと排出される。これによって作業上着100Hは、使用者を冷却することが可能となる。
使用者は、肩掛けベルト400を装着した状態にて作業上着100Hを着用する。この場合、作業上着100G(第7実施形態)と同様に、肩掛けベルト用開口部180通じて刈払い機用フック410を内側領域120から外側領域110へと挿通する。これによって、使用者は刈払い機用フック410を刈払い機420のフック受部421aに係止することができ、効率的な刈払い機420による作業を行うことができる。なお、使用者は肩掛けベルト400の上から作業上着100Hを着用しているため、肩掛けベルト400による作業上着100Hと使用者の間における空間の容積の減少を抑制できる。これによって使用者は、送風装置200によりエアが供給された状態で刈払い機420による作業を行うことができる。
(本実施形態の各構成要素と本発明の各構成要素の対応)
上述した実施形態における各構成要素と、本発明における各構成要素の対応関係を次の通り示す。
作業上着100A、100B、100C、100D、100E、100F、100G、100Hは本発明に係る「衣服」の一例である。安全帯300は本発明に係る「装着体」または「安全帯」の一例である。ハンガーフック311は本発明に係る「係合部」または「ハンガーフック」の一例である。リング314は本発明に係る「リング部」の一例である。外側領域110は本発明に係る「外側領域」の一例である。外装部110Aは本発明に係る「外装部」の一例である。内側領域120は本発明に係る「内側領域」の一例である。送風装置200は本発明に係る「温度調整部」の一例である。ファスナー151は本発明に係る「開閉部」または「ファスナー」の一例である。務歯152は本発明に係る「務歯」の一例である。スライダー153は本発明に係る「スライダー」の一例である。第1スライダー要素153Aは本発明に係る「第1スライダー要素」の一例である。第2スライダー要素153Bは本発明に係る「第2スライダー要素」の一例である。背側開口部150は本発明に係る「開口部」の一例である。胸側開口部163は本発明に係る「胸側開口部」の一例である。リング係合部164は本発明に係る「リング係合部」の一例である。延在連結部130は本発明に係る「延在連結部」の一例である。内部空間部140は本発明に係る「内部空間部」の一例である。送風ハウジング210は本発明に係る「本体部」の一例である。送風ユニット220は本発明に係る「送風ユニット」の一例である。駆動モータ221は本発明に係る「モータ」の一例である。ファン222は本発明に係る「ファン」の一例である。バッテリ240は本発明に係る「バッテリ」の一例である。発熱装置250は本発明に係る「温度調整部」の一例である。刈払い機420は本発明に係る「作業具」の一例である。駆動モータ423は本発明に係る「原動機」の一例である。回転刈刃425は本発明に係る「回転体」の一例である。肩掛けベルト400は本発明に係る「装着体」または「作業具支持帯」の一例である。刈払い機用フック410は本発明に係る「係合部」または「作業具用フック」の一例である。ファスナー181は本発明に係る「開閉部」の一例である。務歯182は本発明に係る「務歯」の一例である。スライダー183は本発明に係る「スライダー」の一例である。肩掛けベルト用開口部180は本発明に係る「開口部」の一例である。
なお、本発明に係る実施形態は上述した第1実施形態〜第8実施形態の構成に限るものでは無い。例えば、第1実施形態〜第8実施形態にて説明した構成を適宜組み合わせることが可能である。より具体的には、第7実施形態の作業上着100Gまたは第8実施形態の作業上着100Hに、第1実施形態〜第6実施形態の背側開口部150や胸ポケット部160を構成することができる。また第7実施形態や第8実施形態において、送風装置200に換えて発熱装置250を使用することができる。
また、作業上着における背側開口部150の位置は、安全帯300のロープ313やハンガーフック311に応じて適宜を変更することができる。例えば、作業上着における背側開口部150の位置を使用者の前方側とすることや、側方側とすることができる。特につなぎ型の作業上着の場合は、腰部に開口部を設けることができる。
また、第1実施形態〜第8実施形態においては安全帯300と作業上着とが別体になっている構成を説明したが、ロープ313と作業上着の一部が接続されている構成や、一体となっている構成であってもよい。
また、内装部120Aの内装部背側開口部120Bに、ファスナー151を設けることができる。この場合、内装部背側開口部120Bが背側開口部150を構成する。当該構成であっても、外装部背側開口部110Bにファスナー151を設けた場合と同等の機能を発現させることができる。すなわち、使用者が安全帯300を装着して背側開口部150(内装部背側開口部120B)から外装部背側開口部110Bを通じてハンガーフック311を延出した場合には、使用者は、第1スライダー要素153Aと第2スライダー要素153Bとを互いに近接する方向または離間する方向に操作することにより、背側開口部150の大きさを調整することができる。これによって、安全帯300のロープ313の動きを妨げない範囲で背側開口部150の大きさを調整し、当該背側開口部150からのエアの漏洩を抑制することが可能となる。また背側開口部150を閉塞したい場合には、使用者は、第1スライダー要素153Aと第2スライダー要素153Bとを接触するよう操作することができる。
上記発明の趣旨に鑑み、本発明に係る作業工具に関しては、下記の態様が構成可能である。なお、各態様は、単独で、あるいは互いに組み合わされて用いられるだけでなく、請求項に記載された発明と組み合わされて用いられる。
(態様1)
温度調整部は、衣服に対して着脱可能に構成される。
(態様2)
温度調整部は、発熱装置により構成される。
(態様3)
胸側開口部は、胸側に設けられた胸側ポケットに開口されるとともに、胸側ポケット部は、当該胸側ポケット部を開閉自在とするための胸側開閉部を有する。
100A、100B、100C、100D、100E、100F、100G、100H 作業上着(衣服)
110 外側領域
110A 外装部
110B 外装部背側開口部
110C ボタン
111 袖部
112 送風装置用開口部
120 内側領域
120A 内装部
120B 内装部背側開口部
120C ボタン孔
130 延在連結部
140 内部空間部
141 送風開口部
141A 背側送風開口部
142 ファスナー
150 背側開口部(開口部)
151 ファスナー
152 務歯
153 スライダー
153A 第1スライダー要素
153B 第2スライダー要素
160 胸ポケット部
161 ファスナー
162 シート部
163 胸側開口部(胸側開口部)
164 リング係合部
171 第1送風装置係合部
172 第2送風装置係合部
180 肩掛けベルト用開口部
181 ファスナー
182 務歯
183 スライダー
190 ポケット部
200 送風装置(温度調整部)
200A 吸入領域
200B 排出領域
210 送風ハウジング(本体部)
211 吸気口部
212 排気口部
220 送風ユニット
221 駆動モータ(モータ)
221A 駆動軸
222 ファン
230 バッテリ受部
231 クリップ部
240 バッテリ
250 発熱装置(温度調節部)
251 カーボンファイバー
300 安全帯
300a ベルト本体
310 安全装置
311 ハンガーフック(係合部)
312 リール
313 ロープ
314 リング(リング部)
315 リング保持部
316 リング
400 肩掛けベルト
400a 肩掛けベルト本体
410 刈払い機用フック(係合部、作業具用フック)
420 刈払い機(作業具)
421 操作棹
421a フック受部
422 ハンドル
422a 操作部
423 駆動モータ
424 バッテリ
425 回転刈刃(回転体)

Claims (25)

  1. 装着体を装着した使用者に着用される衣服であって、
    前記装着体は、所定の対象物に係合可能な係合部を有し、
    前記衣服は、
    前記衣服が使用者に着用された場合に使用者側へ向けられる内側領域と、
    前記内側領域とは反対側に位置する外側領域と、
    前記衣服と使用者の間におけるエアの温度を調整可能に構成された温度調整部と、
    前記内側領域と前記外側領域とを連通する開口部と、を有し、
    前記開口部は、前記係合部を前記内側領域から前記外側領域へと挿通可能に構成されることを特徴とする衣服。
  2. 請求項1に記載された衣服であって、
    前記装着体は、安全帯により構成され、
    前記係合部は、作業現場における所定の箇所に係合されるハンガーフックにより構成されることを特徴とする衣服。
  3. 請求項1に記載された衣服であって、
    前記装着体は、作業具支持帯により構成され、
    前記係合部は、所定の作業具に係合される作業具用フックにより構成されることを特徴とする衣服。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載された衣服であって、
    前記内側領域の少なくとも一部を構成する内装部と、前記外側領域の少なくとも一部を構成する外装部と、前記内装部と前記外装部の間に設けられた内部空間部と、を有し、
    前記温度調整部は、前記内部空間部内のエアの温度を調整可能に構成されることを特徴とする衣服。
  5. 請求項4に記載された衣服であって、
    前記温度調整部は、モータおよび前記モータにより回転駆動されるファンを含む送風ユニットを有し、
    前記送風ユニットは、前記内部空間部に向けてエアを送出するよう構成されることを特徴とする衣服。
  6. 請求項4または5に記載された衣服であって、
    前記温度調整部は、前記送風ユニットを複数収容する本体部を有することを特徴とする衣服。
  7. 請求項4または5に記載された衣服であって、
    前記温度調整部は、各々が前記送風ユニットを収容する本体部を複数有することを特徴とする衣服。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載された衣服であって、
    前記開口部は、使用者が前記衣服を着用した場合において、使用者の背側に配置されるよう構成されることを特徴とする衣服。
  9. 請求項4〜8のいずれか1項に記載された衣服であって、
    前記開口部は、前記内装部と、前記外装部と、前記内装部と前記外装部に亘り延在するとともに前記内装部と前記外装部を連結する延在連結部を有することを特徴とする衣服。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項に記載された衣服であって、
    前記開口部は、前記開口部の少なくとも一部を開閉可能とするよう構成された開閉部を有することを特徴とする衣服。
  11. 請求項10に記載された衣服であって、
    前記開閉部は、務歯と、当該務歯に係止されたスライダーと、を有するファスナーにより構成され、
    前記スライダーは、第1スライダー要素と、第2スライダー要素と、を有することを特徴とする衣服。
  12. 請求項10に記載された衣服であって、
    前記衣服は、使用者が起立して前記衣服を着用した状態における上下方向に基づき上側と下側を定義し、
    前記開閉部は、務歯と、当該務歯に係止された単一のスライダーと、を有するファスナーにより構成され、
    前記ファスナーは、前記スライダーを前記下側から前記上側へ移動させた場合に前記開閉部を開状態とし、前記スライダーを前記上側から前記下側へ移動させた場合に前記開閉部を閉状態とするよう構成されることを特徴とする衣服。
  13. 請求項1〜12のいずれか1項に記載された衣服であって、
    使用者が前記衣服を着用した場合において、使用者の胸側に配置されるよう構成された胸側開口部をさらに有することを特徴とする衣服。
  14. 請求項13に記載された衣服であって、
    前記胸側開口部は、使用者の胸側に配置されたリング部を備える安全帯を装着した使用者が前記衣服を着用した場合において、前記リング部を前記衣服の外側に露出可能に構成されるとともに、
    前記衣服はさらに、前記リング部に係合可能に構成されたリング係合部を有することを特徴とする衣服。
  15. 請求項1〜14のいずれか1項に記載された衣服であって、
    前記温度調整部を動作させるためのバッテリを有することを特徴とする衣服。
  16. 安全帯を装着した使用者に着用される衣服であって、
    前記衣服の外部から吸入したエアを前記衣服と使用者の間に供給する送風装置と
    開口部と、を有し、
    前記開口部は、前記安全帯の一部を前記衣服から露出可能に構成されることを特徴とする衣服。
  17. 作業具を支持するための作業具支持帯を装着した使用者に着用される衣服であって、
    前記衣服の外部から吸入したエアを前記衣服と使用者の間に供給する送風装置と
    開口部と、を有し、
    前記開口部は、前記作業具支持帯の一部を前記衣服から露出可能に構成されることを特徴とする衣服。
  18. 請求項17に記載された衣服であって、
    外装部と、
    外縁部の少なくとも一部が前記外装部に接続されるとともに、前記衣服が前記使用者に着用された場合、前記外装部に対して使用者側に配置される内装部と、
    前記外装部と前記内装部の間に形成された内部空間部と、を有し、
    前記送風装置は、前記外装部に取り外し可能に取り付けられ、前記内部空間部へ前記エアを供給するように構成されることを特徴とする衣服。
  19. 請求項17または18に記載された衣服であって、
    前記衣服は、使用者が起立して前記衣服を着用した状態における上下方向に基づき上側と下側を定義し、
    務歯と、当該務歯に係止されたスライダーとを有し、前記開口部の少なくとも一部を開閉可能に構成されたファスナーを更に備え、
    前記ファスナーは、前記スライダーを前記下側から前記上側へ移動させた場合に前記開閉部を開状態とし、前記スライダーを前記上側から前記下側へ移動させた場合に前記開閉部を閉状態とするよう構成されることを特徴とする衣服。
  20. 請求項17〜19のいずれか1項に記載された衣服であって、
    前記作業工具は、刈払機であって、
    前記開口部は、前記刈払い機用の前記作業具支持帯の一部を前記衣服から露出可能に構成されることを特徴とする衣服。
  21. 請求項20に記載された衣服であって、
    前記作業具支持帯は、使用者の肩に懸下される肩掛けベルトを有し、
    前記開口部は、前記衣服が前記使用者に着用された場合、前記使用者の腰部近傍に設けられていることを特徴とする衣服。
  22. 請求項16〜21のいずれか1項に記載された衣服であって、
    前記送風装置に電力を供給するバッテリを更に有することを特徴とする衣服。
  23. 安全帯を装着した使用者に着用される衣服であって、
    前記衣服に設けられた発熱装置と
    開口部と、を有し、
    前記開口部は、前記安全帯の一部を前記衣服から露出可能に構成されることを特徴とする衣服。
  24. 作業具を支持するための作業具支持帯を装着した使用者に着用される衣服であって、
    前記衣服に設けられた発熱装置と
    開口部と、を有し、
    前記開口部は、前記作業具支持帯の一部を前記衣服から露出可能に構成されることを特徴とする衣服。
  25. 請求項16〜24のいずれか1項に記載された衣服であって、
    前記開口部は、前記開口部の少なくとも一部を開閉可能とするよう構成された開閉部を有することを特徴とする衣服。
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