JP2018003227A - 衣服および冷却システム - Google Patents

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Abstract

【課題】冷却効果を高めることができる衣服等を提供することを目的とする。【解決手段】本発明の衣服10は、着用者を覆う衣服本体20と、衣服本体20の内側の空間と連通する筒状の通気部40と、を有し、通気部40は、送風装置50の送風部51に着脱可能な通気口43を有することを特徴とする。【選択図】図7

Description

本発明は、衣服および冷却システムに関する。
空気を衣服内に流入させて着用者の汗を気化させることで着用者を冷却させることができる送風装置が提案されている。
特許文献1には、ファンカバーとファンハウジングとにより構成され、ハウジング開口に排出ダクト部が装着された送風装置が開示されている。着用者はベルトに送風装置を保持させた状態で上着を着用することで、排出ダクト部を上着内に配置することができる。この状態で送風装置を駆動させることで、吸入された空気が排出ダクト部から排出され、着用者を冷却させることができる。
特開2016−33267号公報
このような送風装置では、上着に吸入された空気を衿や袖口等の僅かな隙間から流出させることで冷却効果を高めることができる。一方、衿や袖口等に大きな隙間が空いている場合には、上着に吸入された空気の多くが大きな隙間から漏れ出てしまい冷却効果が低下してしまう。
特許文献1に開示された上着および送風装置は、着用者が上着を着用したときに送風装置の排出ダクト部と上着とが重なり合った位置の周辺、具体的には排出ダクト部の両側に大きな隙間が生じてしまう。したがって、上着に吸入された空気の多くがその隙間から外部に漏れ出てしまうために冷却効果が低下してしまう。
本発明は、上述したような問題点に鑑みてなされたものであり、冷却効果を高めることができる衣服および冷却システムを提供することを目的とする。
本発明の衣服は、着用者を覆う衣服本体と、前記衣服本体の内側の空間と連通する筒状の通気部と、を有し、前記通気部は、送風装置の送風部に着脱可能な通気口を有することを特徴とする。
本発明の冷却システムは、衣服と、前記衣服の内部に空気を送風する送風装置と、を備えた冷却システムであって、前記衣服は、着用者を覆う衣服本体と、前記衣服本体の内側の空間と連通する筒状の通気部と、を有し、前記通気部は、前記送風装置の送風部に着脱可能な通気口を有することを特徴とする。
本発明によれば、冷却効果を高めることができる。
第1の実施形態に係る衣服の正面図である。 衣服の背面図である。 衣服の側面図である。 衣服の前身頃を開いた状態を示す正面図である。 送風装置を取り付けた状態を示す背面図である。 送風装置を取り付けた状態を示す側面図である。 送風装置を取り付けた状態から衣服を着用した状態を示す背面図である。 送風装置を取り付けた状態から衣服を着用した状態を示す側面図である。 送風装置の送風部に衣服の通気部を装着した状態を示す斜視図である。 第2の実施形態に係る衣服の正面図である。 第3の実施形態に係る衣服の正面図である。 衣服の背面図である。 衣服の肩部の裏側の構成を示す図である。
以下、本発明に係る実施形態の衣服および冷却システムについて図面を参照して説明する。本実施形態の冷却システムは、後述する衣服10,11,12と、後述する送風装置50とから構成される。
(第1の実施形態)
まず、第1の実施形態に係る衣服10について図1〜図4を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係る衣服10の正面図である。図2は、衣服10の背面図である。図3は、衣服10の側面図である。図4は、衣服10の前身頃を開いた状態を示す正面図である。
本実施形態の衣服10は、衣服本体20と、通気部40とを有する。
衣服本体20は着用者の胴体、胸および腕等を覆う。衣服本体20は、衣服本体20と着用者との間に空気が流入できるように、ある程度の余裕がある大きさ(サイズ)であることが好ましい。また、衣服本体20は、衣服本体20と着用者との間に流入した空気が、衣服本体20の生地を通して流出しないように、空気を通し難い素材であることが好ましい。具体的には、衣服本体20の生地として、例えばポリエステルやナイロン等のタフタ生地を用いることができる。
衣服本体20は主に、胴体および胸を覆う胴部21、腕を覆う腕部30、首元を覆う衿部33を有する。
胴部21は、右側前身頃22a、左側前身頃22b、後身頃23を有する。右側前身頃22aおよび左側前身頃22bは、互いの端部がファスナー部24によって衣服本体20の上下に亘って結合される。ファスナー部24は、スライダーを一方方向にスライド操作することで右側前身頃22aおよび左側前身頃22bが結合され、他方方向にスライド操作することで結合が解除される。なお、左側前身頃22bには、正面からファスナー部24が見えないように前立て部26が上下に亘って取り付けられている。
また、胴部21は生地の一部が開口した開口部27を有する。具体的には、右側前身頃22aおよび左側前身頃22bにはそれぞれ一つずつ開口部27a,27bを有し、後身頃23には3つの開口部27c〜27eを有する。開口部27a〜27eは、それぞれ衣服本体20の左右方向に長く開口し、左右方向の開口寸法が略同一である。図1および図2に示すように、開口部27a〜27eは、それぞれ胴部21の裾部29の下端から略同じ高さであって、衣服本体20の着丈Lの中央位置Cよりも裾部29側(低い側)に位置している。
また、開口部27aは右側前身頃22aの左右方向の中央に位置し、開口部27bは左側前身頃22bの左右方向の中央に位置している。また、開口部27cは後身頃23の左右方向の中央に位置し、開口部27d,27eは開口部27cを挟んで後身頃23の左右に位置している。したがって、着用者が衣服10を着用したときに、開口部27a〜27eは着用者を囲むように位置している。
また、胴部21はフラシ部28を有する。具体的には、右側前身頃22a、左側前身頃22bおよび後身頃23にはそれぞれ一つずつフラシ部28a〜28cを有する。フラシ部28a〜28cは、それぞれ衣服本体20の左右方向に長い帯状であって、上端が長手方向に沿って胴部21に縫い合わせること等で結合され、下端が結合されておらずフリーである。したがって、フラシ部28a〜28cはそれぞれ下端を捲りあげることができる。また、フラシ部28a,28b,28cは、それぞれ開口部27a,27b,27c〜27eを覆うように位置している。したがって、フラシ部28a,28b,28cを捲りあげることでそれぞれ開口部27a,27b、27c〜27eが露出される。
また、胴部21は、裾部29を有する。裾部29は、裾周りに沿ってゴムや紐等のアジャスト機構が内蔵され伸縮可能であって、ゴムの弾性力や紐の締め付けによって胴部21の胴周りに比べて縮径している。したがって、着用者が衣服10を着用したときに胴部21の裾部29を着用者の胴体と密着させることができ、衣服本体20と着用者との間に流入した空気が大量に裾部29を通して流出することを防止できる。なお、裾部29は裾周りに沿って紐を内蔵し、着用者が紐を引っ張ることで裾周りを縮径させてもよい。
腕部30は、胴部21にそれぞれ結合された左右一対の長袖である。腕部30は、袖口31を有する。袖口31は、面ファスナー32が設けられ、全周あるいは一部にゴムが内蔵され伸縮可能であって、ゴムの弾性力によって縮径している。したがって、着用者が衣服10を着用したときに袖口31を着用者の手首と密着させることができ、衣服本体20と着用者との間に流入した空気が大量に袖口31を通して外部に流出することを防止できる。また、面ファスナー32を止着することで、更に袖口31を着用者の手首と密着させることができる。
衿部33は、胴部21の上端部に結合される。衿部33は衿部33周りに沿ってゴム、紐、リブ等が内蔵され伸縮可能であって、ゴムやリブの弾性力や紐の締め付けによって縮径している。したがって、着用者が衣服10を着用したときに衿部33を着用者の首と密着させることができ、衣服本体20と着用者との間に流入した空気が大量に衿部33を通して流出することを防止できる。
なお、本実施形態の衿部33は、胴部21に対して着脱自在である。具体的には、胴部21の上端部と衿部33とがホック等の着脱部材を介して着脱される。
通気部40は、後述する送風装置50からの空気を衣服本体20の内側に取り込むための通路の役割を有する。通気部40は、胴部21の開口部27に接続されている。
本実施形態では、開口部27a〜27eごとに一つずつ通気部40a〜40eが接続されている。したがって、着用者が衣服10を着用したときに、開口部27a〜27eと同様に、通気部40a〜40eも着用者を囲むように位置している。なお、図1〜図3では、後身頃23の開口部27cに接続されている通気部40cのみが露出され、他の通気部40a、40b、40d、40eは衣服本体20の内側に収容されている。以下では、通気部40cについて説明するが、通気部40a、40b、40d、40eも通気部40cと同様の構成である。
通気部40cは、内部を流通する空気が、通気部40の生地を通して流出しないように、空気を通し難く且つ可撓性(変形可能)のある素材であることが好ましい。具体的には、通気部40cの生地として、例えばポリエステルやナイロン等のタフタ生地を用いることができる。
通気部40cは、通気部本体41、接続口42、通気口43を有する。
通気部本体41は筒状であって、内部に空気を流通させることができる。接続口42は通気部本体41の長手方向の一方側の端部(上端)に形成された孔であり、開口部27cに隙間なく例えば縫い合わせる等して接続される。したがって、衣服本体20の内側の空間と、通気部40cとは開口部27cを介して連通される。
通気口43は通気部本体41の長手方向の他方側の端部(下端)に形成された孔である。通気口43は、全周あるいは一部にゴムが内蔵されることで伸縮可能であって、ゴムの弾性力によって縮径している。本実施形態の通気口43は、後述する送風部51のノズル部54の外周に着脱可能である。着用者は弾性力に抗して通気口43を拡径させながら、送風部51のノズル部54の外周を通気口43で被せるように覆うことでノズル部54に装着することができる。このとき、通気口43の弾性力によって通気口43をノズル部54の外周と密着させることができ、空気が大量に通気口43とノズル部54の外周との間を通して流出することを防止できる。また、通気口43には面ファスナー44が設けられている。したがって、面ファスナー44を止着することで、更に通気口43をノズル部54と密着させることができる。また、通気口43のうちノズル部54の外周と接する内周面には、内周面に沿ってノズル部54との間の滑りを防止する例えばゴム等の滑り防止部材が張り付けられ、通気口43とノズル部54の外周との間を通して空気が流出することを更に防止できる。
図2および図3に示すように、通気部40cが衣服本体20の外側に露出された状態では、自重により垂れ下がり、通気口43がフラシ部28cの下端よりも下側、裾部29よりも上側に位置する。
また、通気部40cは、衣服本体20の内側に収容可能である。すなわち、開口部27cを通して通気部40c全体を衣服本体20の外側から内側に移動させることができる。
図4は、右側前身頃22aおよび左側前身頃22bを左右に開いた状態を示す正面図であり、右側前身頃22a、左側前身頃22bおよび後身頃23のそれぞれ裏面が示されている。
図4に示すように、右側前身頃22a、左側前身頃22bおよび後身頃23の裏面には、衣服本体20の内側に収容されて垂れ下がった通気部40a〜40eが振らつかないように保持する保持部45a〜45cを有する。保持部45a〜45cは、垂れ下がった通気部40を覆うことができるような大きさの生地を、それぞれ右側前身頃22a、左側前身頃22bおよび後身頃23の裏面に隙間を空けて重なり合うように結合することで構成される。具体的には、保持部45a〜45cは、それぞれ略矩形状の生地の上辺を除く3辺を胴部21に例えば縫い合わせる等して結合させることで、上方が開放されたポケット状に形成される。なお、図4では、保持部45cの一部を省略して図示しているために、通気部40dを実線で示している。
保持部45aは開口部27aに接続された通気部40aを保持し、保持部45bは開口部27bに接続された通気部40bを保持する。また、保持部45cは、開口部27c〜27eに接続された通気部40c〜40eをそれぞれ保持する。なお、図4では、開口部27cに接続された通気部40cは、衣服本体20の外側に露出して位置していることから示されていない。着用者は複数の通気部40a〜40eのうち、任意の通気部40を衣服本体20の内側に収容したり、衣服本体20の外側に露出させたりすることができる。また、開口部27a〜27eを通して通気部40a〜40eを衣服本体20の内側に収容させた状態では、衣服本体20の内側に垂れ下がる通気部40a〜40eを保持部45a〜45cが振らつかないように保持する。また、開口部27a〜27eを通して通気部40a〜40eを衣服本体20の内側に収容させた状態では、衣服本体20の外側から見ると開口部27a〜27eが露出されてしまうが、フラシ部28a〜28cが開口部27a〜27eを覆うように位置している。したがって、衣服本体20と着用者との間に流入した空気が大量に開口部27a〜27eを通して外部に流出することを防止できる。
次に、送風装置50について図5および図6を参照して説明する。
図5は、着用者が送風装置50を取り付けた状態を示す背面図である。図6は、着用者が送風装置50を取り付けた状態を示す側面図である。
本実施形態の送風装置50は、送風部51と、バッテリ56、ベルトホルダ57等を備えている。送風部51は、筐体52内でモータによって回転するファン53、ノズル部54を有している。送風部51は、ファン53が回転することで一方向から吸気され、他方向に向かって排気する。ノズル部54は、筐体52の上端に着脱可能に装着される。ノズル部54は、筒状であって、送風部51からの空気を所望する方向に向かって送風させる機能を有する。ノズル部54は、可撓性がある材質であって、例えばシリコーンを用いることができる。ノズル部54の先端には、排出口55を有する。本実施形態の排出口55は、送風部51の排気方向を延長させた延長線上に位置している。バッテリ56は、送風部51にモータを駆動するための電力を供給する。バッテリ56には、例えばリチウムイオン充電池を用いることができる。ベルトホルダ57は、送風部51を後述するベルト61の任意の位置に保持させることができる。なお、送風装置50には、その他にファン53の回転/停止および回転速度を制御するコントローラ等を備えていてもよい。
図5および図6に示すように、送風部51はベルトホルダ57を介してベルト61に取り付けられ、バッテリ56もクリップ等を介してベルト61に取り付けられる。着用者は、送風部51が取り付けられたベルト61を腰に巻き付けることで、送風部51を身に付けることができる。本実施形態のベルト61は、安全帯60を構成する部材であって、着用者の腰周りに巻き付けられる。ここでは、送風部51は着用者の背面であって、ノズル部54の長手方向が背中の中心(背骨)に沿って配置されている。また、ノズル部54の排出口55は、ベルト61の上端よりも上側に位置する。したがって、この状態から送風装置50の送風部51を駆動させることで、矢印で示すように、ノズル部54からの空気は着用者の後頭部付近に向かって下から上に送風される。
ただし、ベルト61に対するベルトホルダ57の取り付け位置を変えることで、送風部51はベルト61の任意の位置に配置することができる。安全帯60のベルト61には、命綱として機能するランヤードが結合されたり、着用者によってはランヤード以外にも作業に必要な工具を収容する工具袋等を一つあるいは複数取り付けたりすることがある。この場合、作業効率が低下しないように、着用者はランヤードや工具袋等を作業しやすい位置に取り付ける。したがって、送風部51は、ランヤードや工具袋等が配置されていない位置であって、例えばベルト61のうち背中の中心から左右に離れた位置や、背中ではなく腹側等に配置することができる。
次に、送風装置50を取り付けた状態で衣服10を着用する場合について図7〜図9を参照して説明する。
図7は、送風装置50を取り付けた上で衣服10を着用した状態を示す背面図である。図8は、送風装置50を取り付けた上で衣服10を着用した状態を示す側面図である。図9は、送風部51に通気部40の通気口43を装着した状態を示す斜視図である。
着用者はベルト61を介して送風装置50を取り付けた状態から衣服10を着用する。このとき、着用者は、袖口31と手首との隙間が僅かになるように、袖口31の面ファスナー32を止着する。
また、図7および図8に示すように、着用者は衣服本体20の胴部21がノズル部54を外側から覆わないように、胴部21を着用者の胴体とノズル部54との間に位置させるように着用する。このように、胴部21がノズル部54を覆わないことで、裾部29がノズル部54と重なり合うことが防止される。したがって、裾部29ではノズル部54の両側に大きな隙間が生じてしまうことがなく、胴部21の裾部29を着用者の胴体と密着させることができる。
次に、着用者は、通気部40cの通気口43を、送風部51に装着する。具体的には、着用者は、通気部40cの通気口43でノズル部54の排出口55を外側から覆うことで、通気口43をノズル部54に装着する。このとき、着用者は、通気口43とノズル部54の外周との隙間がなくなるように、通気口43の面ファスナー44を止着する。このように、通気口43をノズル部54に装着することで、排出口55から衣服本体20の内側の空間までが通気部40cを介して連通する。
次に、図7〜図9に示すように、着用者が衣服10を着用した状態で送風装置50を駆動させたときの作用、すなわち冷却システムの作用について説明する。
着用者はコントローラ等を操作して送風部51を駆動させることで、送風部51のファン53が回転する。ファン53が回転することで、送風部51は筐体52の下から吸気し、ノズル部54の排出口55から排気する。図9に示すように、排出口55から排気された空気は、通気部40cの通気部本体41内および開口部27cを通って、衣服本体20の内側の空間に送風される。
このとき、排出口55から衣服本体20の内側の空間までの間で、空気が外部に流出するような隙間が形成されていないために、ノズル部54の排出口55から排気された空気の略全てが衣服本体20の内側の空間に到達する。また、衣服本体20の裾部29、袖口31および衿部33では、着用者と密着していることから、衣服本体20の内側の空間に到達した空気は直ちに流出されることを防止できる。したがって、図9に示すように、衣服本体20の内側の空間内に空気が留まり、衣服本体20全体が外側に向かって膨出する。衣服本体20に留まりきれないほど膨出することで、衣服本体20内の空気は主に袖口31および衿部33の僅かな隙間を通って衣服本体20の外側に流出するために、衣服本体20内で空気の対流が発生する。このとき、着用者の汗を気化させることで、着用者を冷却させることができる。
なお、上述では送風部51を背中の中心に配置した場合について説明したが、送風部51はベルト61を介して背中の中心以外に配置することができる。例えば、送風部51を背中の中心から離れて右あるいは左に配置した場合には、通気部40dまたは通気部40eを開口部27dあるいは開口部27eから外側に露出させ、通気口43をノズル部54に装着する。同様に、送風部51を腹側の右あるいは左に配置した場合には、通気部40aまたは通気部40bを開口部27aまたは開口部27bから外側に露出させ、通気口43をノズル部54に装着する。
このように、衣服10は複数の通気部40a〜40eを有することから、送風部51を任意の位置に配置した場合であっても、送風部51を最も近接した通気部40の通気口43に装着することができる。なお、送風部51が装着されていない残りの通気部40は、衣服本体20の内側に収容することで衣服10の美観を向上させることができる。また、衣服本体20の内側に収容された通気部40の接続口42に接続される開口部27は、フラシ部28が開口部27を覆うように位置することから、衣服本体20と着用者との間に流入した空気が開口部27を通して外部に流出することを防止できる。更に、衣服本体20の内側に収容された通気部40は保持部45が振らつかないように保持することから、着用者が作業する上で通気部40が邪魔になることを防止できる。
このように、本実施形態によれば、通気部40は送風装置50の送風部51に着脱可能な通気口43を有することから、通気口43を送風部51に装着することで送風部51からの空気を外部に流出させることなく衣服本体20に流入させることができるので、冷却効率を高めることができる。また、通気口43を送風部51に装着することで、着用者が作業のために動いた場合であっても、通気口43が送風部51から容易に離脱してしまうことを防止できる。
また、本実施形態によれば、開口部27が衣服本体20の着丈Lの中央位置Cよりも裾部29側に位置している。同様に、通気部40も衣服本体20の着丈Lの中央位置Cよりも裾部29側に位置している。この位置は、着用者が背中をかがめたり伸ばしたりして姿勢を変化させた場合であっても位置の変化が少ない。したがって、通気口43が送風部51から容易に離脱してしまうことを防止できる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態に係る衣服11について図10を参照して説明する。
図10は、本実施形態に係る衣服11の正面図である。
本実施形態の衣服11は、第1の実施形態の衣服10の衿部33を離脱させて、フード70を装着したものである。なお、第1の実施形態と同様の構成は、同一符号を付して、その説明を省略する。
フード70は、着用者の顔を除く頭部を覆う。フード70は、胴部21に対して着脱自在である。具体的には、胴部21の上端部とフード70とがホック等の着脱部材を介して着脱される。着用者がフード70を被ることで、送風部51から送風された空気は、フード70と着用者の頭部との間にも流入する。したがって、フード70は、フード70と着用者の頭部との間に流入した空気が、フード70の生地を通して流出しないように、空気を通し難い素材であることが好ましい。
また、フード70は、着用者の顔を露出させるための露出口71を有する。露出口71は、露出口71に沿ってゴムが内蔵されて伸縮可能である。したがって、着用者がフード70を被ったときに露出口71を着用者の頭部と密着させることができることから、フード70内に流入した空気が大量に露出口71を通して流出することを防止できる。なお、露出口71には露出口71周りに沿って紐を内蔵し、着用者が紐を引っ張ることで露出口71を縮径させてもよい。
このように、フード70を装着することで、送風部51から送風された空気はフード70と着用者の頭部との間にも流入する。この後、フード70内の空気は露出口71の僅かな隙間を通ってフード70外側に流出するために、フード70内で空気の対流が発生する。このとき、着用者の頭部の汗を気化させることで、着用者の頭部も冷却させることができる。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態に係る衣服12について図11〜図13を参照して説明する。
図11は、本実施形態に係る衣服12の正面図である。図12は、衣服12の背面図である。
本実施形態の衣服12は、第1の実施形態の衣服10のうち腕部30を省いたベスト型である。なお、第1の実施形態と同様の構成は、同一符号を付して、その説明を省略する。
衣服本体20は主に、胴体および胸を覆う胴部81、首元を覆う衿部33を有する。
胴部81は、着用者の腕を通す袖ぐり(アームホール)としての袖口部82を有する。袖口部82は、全周にゴムが内蔵され、伸縮可能であって、ゴムの弾性力によって縮径している。したがって、着用者が衣服12を着用したときに袖口部82を着用者の腕と密着させることができ、衣服本体20と着用者との間に流入した空気が大量に袖口部82を通して外部に流出することを防止できる。また、胴部81は、袖口部82の周囲には開口が袖口部82よりも広い大径袖口部83を有する。袖口部82と大径袖口部83は一部が重なって構成されており、胴部81の美感を向上させている。
胴部81の両肩の裏面には、通気性部材としてのダブルラッセルメッシュ84が縫い合わされている。
図13は、胴部81の左肩の裏面を示す図である。図13に示すようにダブルラッセルメッシュ84は、第1のラッセルメッシュ85aと第2のラッセルメッシュ85bとが貼り合わされた2重の生地であって、通気性に優れている。ダブルラッセルメッシュ84は、右肩には右側前身頃22aと後身頃23とに跨るように配置され、左肩には左側前身頃22bと後身頃23とに跨るように配置される。したがって、着用者が衣服12を着用した状態で送風装置50を駆動させて衣服本体20の内側の空間に送風させたときに、空気が通気性に優れたダブルラッセルメッシュ84内を通って前身頃と後身頃23とを行き来でき、衣服本体20の内側の空間内に満遍なく空気を行き渡らせることができる。
このように、腕部を省略したベスト型の衣服12とすることで、衣服本体20の内側の空間内に空気が留まった場合でも腕部が膨出することがなく、着用者は手元の作業を容易に行うことができる。なお、通気性部材はダブルラッセルメッシュ84である場合に限られず、通気性に優れた部材であればどのような部材であってもよい。
以上、本発明を上述した実施形態により説明したが、本発明は上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲内で変更等が可能である。
上述した実施形態の衣服10,11,12には着用者との密着を防止するために適宜、裏面にメッシュを配置してもよい。
上述した実施形態では、衣服本体20が5つの通気部40a〜40eを有する場合について説明したが、この場合に限られず、1つ、2つ〜4つまたは6つ以上の通気部40を有していてもよい。
上述した実施形態では、送風装置50はダクト部54を有する場合について説明したが、ダクト部54を省略してもよい。この場合には、通気部40の通気口43を直接、送風部51に装着することができる。
上述した実施形態では、ベルト61が安全帯60を構成する場合について説明したが、この場合に限られず、着用者が着用するパンツに用いるベルトであってもよい。
また、上述した実施形態では、安全帯60として、いわゆる胴ベルト型を用いる場合について説明したが、この場合に限られず、いわゆるハーネス型を用いてもよい。ハーネス型の安全帯を用いる場合にも着用者の腰に巻き付けられたベルト61に送風部51を取り付けることができる。
10,11,12:衣服 20:衣服本体 40(40a〜40d):通気部 43:通気部 27(27a〜27d):開口部 28(28a〜28c):フラシ部 50:送風装置 51:送風部

Claims (7)

  1. 着用者を覆う衣服本体と、
    前記衣服本体の内側の空間と連通する筒状の通気部と、を有し、
    前記通気部は、送風装置の送風部に着脱可能な通気口を有することを特徴とする衣服。
  2. 複数の前記通気部を有することを特徴とする請求項1に記載の衣服。
  3. 前記複数の通気部は、前記着用者を囲むように位置していることを特徴とする請求項2に記載の衣服。
  4. 前記通気部は、前記衣服本体の内側に収容可能であることを特徴とする請求項1ないし3の何れか1項に記載の衣服。
  5. 前記通気部は、前記衣服本体に形成された開口部に接続されていることを特徴とする請求項1ないし4の何れか1項に記載の衣服。
  6. 前記開口部を前記衣服本体の外側から覆うフラシ部を有することを特徴とする請求項5に記載の衣服。
  7. 衣服と、前記衣服の内部に空気を送風する送風装置と、を備えた冷却システムであって、
    前記衣服は、
    着用者を覆う衣服本体と、
    前記衣服本体の内側の空間と連通する筒状の通気部と、を有し、
    前記通気部は、前記送風装置の送風部に着脱可能な通気口を有することを特徴とする冷却システム。
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