JP2021066985A - ファンホルダー付き衣類 - Google Patents
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Abstract
Description
例えば屋外を歩きながら、このファンを片手で持ち、ファンからの送風が顔や首元などに当たるようにすると、大きな涼感を得ることが可能である。
しかしながら、この使い方では、片手が塞がってしまう上にファンを持つ腕が疲れるという問題がある。
これを回避するために、片手で保持する代わりに、ハンディ式ファンを身体の近くで支える技術として、次のものが知られている。
(1)着用者の襟元に掛けるフックを先端に有する支持アームを、グリップ保持用の本体から斜め上方へ突設し、ファン本体からの送風が着用者のうなじに当たるように構成したフックタイプの治具(特許文献2の図1)。
(2)着用者の首から胸元まで吊り下げたループでグリップ保持用の本体を支え、ファン本体からの送風が着用者の喉元付近に当たるように構成した吊り下げタイプの治具(特許文献2の図29)。
(3)着用者の背中側に配置された、後方から見てU字形のパイプ材の上端を着用者の両肩を経て胸側へ延長させ、背中側において前記パイプ材に装着させたファンから着用者のうなじに対して送風するように構成した肩掛けタイプの装置(特許文献2の図1)。
(4)着用者の上衣の首回りの後ろ側に装着させたファン本体から、着用者の両肩を介して、着用者の胸と衣類との間へ延びる左右一対の送風のフードを設け、このフードの先端部及び中間部の適所に開口した複数の送風口から着用者の肌へ送風する、チューブタイプの装置(特許文献4の図1〜図2)。
(5)着用者の上衣の襟元に留めるクリップをファンのグリップ部分に組み付けたクリップタイプの装置(特許文献5の図9〜図10)。
(6)着用者の頭部に装着する内帽の外面全体を、隙間を存して覆う外帽を設け、外帽の前部下端に付設した小型のファンから外帽及び内帽の間、及び、着用者の額に対して送風するように構成した帽子タイプの装置(特許文献6の図2参照)。
また特許文献2〜6のものは、外部の空気をファン本体に吸い込み、着用者の皮膚に吹き付けるという方式を採用している。ハンディ式ファンは、軽量とするために、通常の扇風機が有する首振り機構などを装備し難いので、結果として、着用者の身体の決まった場所に局部的に常時風を吹き付けることになる。そうなると、風が当たる場所だけ冷たく、身体の他の場所は暑いということになり、適切な涼感が得られないばかりか、長時間使用していると、体調に悪影響を与える可能性もある。
・ベルト及び上衣のそれぞれに特殊な加工をしなければならないため、全体としてコスト高になる、
・それらベルト及び上衣のどちらか一方を紛失すると、他方が役に立たなくなるため、常に一緒に保管しておかなければならず、保管が面倒である、
・使用に際しては、ベルト及び上衣をそれぞれ身に着けるとともに、送風機の送風口に筒状の通気部を装着する作業をしなければならないが、利用者の視界に入りにくい背面側でこうした作業をするのは面倒であり、使い勝手が良くない
・特許文献2〜6のものと同様に、外部から衣類内に風を送り込むというシステムであるため、送風口付近が局部的に冷える可能性がある、
などの問題点があった。
本発明の第2の目的は、軽量であり着心地の良いファンホルダー付き衣類を提供することである。
本発明の第3の目的は、使い勝手の良いファンホルダー付き衣類を提供することである。
本発明の第4の目的は、衣類内の空気を、ファンを用いて外部へ排気する使用態様に適したファンホルダー付き衣類を提供することである。
前記ファンホルダーHは、前記衣類本体2に設けられ、上方開口のグリップ挿入口12を有するポケットPを備え、
このポケットPの上側に隣接する通風口20を前記衣類本体2に開口させている。
この構造では、衣類を作製するための通常の素材と同様の材料で形成することができ、ファンを保持するための機械的治具などを必要としない。
従って軽量で廉価に製作することができる。
また服作りのための通常の技術(例えば縫製技術)の範囲で製作でき、服作りの技術者にとっては特別な技術・技法を必要としない。
故に簡易に製作することができる。
この拘束バンドBは、前記グリップ挿入口12の上方に位置させて、前記通風口20の両側で前記衣類本体2に固定されている。
この拘束バンドBは、前記グリップ挿入口12の上方に位置させて、前記通風口20の両側で前記衣類本体2に固定されている。
この構造では、前記拘束バンドBにより前記ファン本体92を前記通風口20側に当接させることができる。
図5(A)に拘束バンドBを設けた構造の作用を、図5(B)に拘束バンドBを省略した構造の作用をそれぞれ描いている。
なお、同図中の実線は、前記ファンホルダーHを衣類本体2の内側に設けた場合を、同図中の想像線は、ファンホルダーHを衣類本体2の外側に設けた場合をそれぞれ表現している。以下、実線で描いた場合を例にとって作用を解説する。
図5(B)に示す構造では、ファン本体92と通風口20とが離れているため、ファン本体92から通風口20側へ送り出した空気の一部が通風口20を通過せずに、実線に示すように、衣類本体2側へ戻ってしまう可能性がある。
これに対して、本手段では、前記ファン本体92を前記通風口20側に当接されているから、空気流の戻りを軽減することができ、快適な涼感が得られる。
また気流の向きを制御するための拘束バンドと、ファンを保持するためのポケットとの双方を衣類に付設しており、前述の特許文献8のように、気流の流れを規制する通気部を上衣に、送風機の固定手段をベルトに付設した構造ではないから、保管上の面倒がない。
この構造では、図5(A)に実線で示すように、前記衣類本体2の内側において、前記拘束バンドBにより前記ファン本体92を通風口20側に押し付ける。
そしてこの状態で、衣類本体2の外側へ向かって送風することにより、衣類本体2と身体Tとの間の空間を負圧化することができる。
これにより、空気の圧力差を利用して衣類本体2と身体との間の空間から外部へ空気を吸い出すので、衣類本体2内の広い範囲に亘って適度の空気の流れを効率よく作り出すことができる。
かつ前記拘束バンドBの垂直方向の一方又は双方の端部を、空気の出入りが自由な開放端部18としている。
また、図5(A)に示す如く、前記拘束バンドBの垂直方向の一方又は双方の端部を、空気の出入りが自由な開放端部18としている。
この構造では、たとえ前記ファン本体が身体に当接又は近接している場合であっても、前記開放端部18を介して衣類本体2内の空気を十分に吸引し、外部へ排気することができる。
第2の手段に係る発明によれば、前記ファンホルダーHは、前記通風口20から前記ファン本体が離れることを規制する拘束バンドBを含んでいるから、通風口20側との当接箇所にファン本体を配置させることができ、衣類内部の通風を効率的に行わせることができる。
第3の手段に係る発明によれば、前記ポケットP及び拘束バンドBを前記衣類本体2の裏面側に設けたから、前記通風口20と隣接させて衣類本体2の内部に配備させたファン本体を用いて、衣類本体2内の空気を吸引し、外部へ排気することができる。故に、空気の流れを効率的に制御することができ、また、快適な涼感が得られる。
第4の手段に係る発明によれば、前記拘束バンドBは、前記拘束バンドBの垂直方向の一方又は双方の端部を、空気の出入りが自由な開放端部18としているから、たとえ前記ファン本体が身体に当接又は近接している場合であっても、前記開放端部18を介して衣類本体2内の空気を十分に吸引し、外部へ排気することができる。
第5の手段に係る発明によれば、通風口20を覆う覆合シート22と前記拘束バンドBとの間に前記ファン本体を挟持することが可能に形成したから、より確実に、前記通風口20との隣接箇所にファン本体を配置させることができる。故に、衣類内部の通風をより効率的に行わせることができる。
このファンホルダー付き衣類は、ファンを保持する機能を有するものであり、衣類本体2に、ファンホルダーHを取り付けてなる。
これら衣類本体2及びファンホルダーHは、衣類の通常の素材を用いて形成すると良い。
本明細書では、本発明のファンホルダー付き衣類のうちで、通常の服の機能を担う部分を、便宜的に“衣類本体”と称する。
また本明細書では、ハンディ式扇風機を“ファン”と称する。
こうしたファン90は、図3に示すように、送風部であるファン本体92から棒状のグリップ94を垂下させてなり、図示しない電源部及びモーター部を有する。
ファン本体92は、モーター部で駆動される回転軸から複数の回転翼92aの周囲を、フロントガード92b及びリアガード92cで囲んでいる。これらガードは、針金で形成された枠体であり、針金の間に空隙93が形成されている。
これ以外にも、身体に身に着けた状態で上下方向にファンホルダーを取り付けることが可能な広さのスペースがある衣類であれば、本願発明を適用できる。
一般に、衣類は、体表付近の温湿度を調整するとともに身体を保護する役割を有する。
図示例では、利用者が衣類を身につけた状態で、後述の胴部6の下端部及び首回り7には、利用者の身体との間に空気の通り道である隙間Gが存し、通気性を確保することで体温を調整している。
本実施形態の衣類本体2は、図1に示す上衣2Aである。図示例の上衣2Aは、前身頃3及び後身頃4とからなり、胴部6と首回り7と左右一対の袖部8とを有する。
前記衣類本体2の一部(図示例では後身頃4)には、少なくとも一つ通風口20を開口させている。これについては、後述する。
これらポケットP及び拘束バンドBは、前記衣類本体2の同一面側(本実施形態では内面側)に、前記通風口20の開口箇所に接近させて配置している。
なお、前記衣類本体2の複数箇所に通風口20を開口し、各通風口20にそれぞれファンホルダーHを形成してもよい。
図示例のファンホルダーHは、前記衣類本体2の後身頃4に設けているが、前身頃3、または前身頃3と後身頃4との間に設けても良い。
ポケットPの役割は、ファン本体92から垂下されるグリップ94を一定位置に保持することにより、前記ファン本体92を前記通風口20と向かい合う位置に保持することである。
従って、前記通風口20とポケットPとの位置関係は、ファンホルダーHに収納しようとするファン90のサイズに応じて設計するとよい。
前記ポケットPは、内部にグリップを収納する空間があり、かつ上側に上方開口のグリップ挿入口12を有する。
本実施形態では、前記ポケットPは、前記衣類本体2の内側に設けられている。
ポケットPを“衣類本体の内側に設ける。”とは、少なくとも、ポケットPのグリップ挿入口12が衣類本体2の内側に開口していることを意味する。
一般に、ポケットの態様としては、衣類本体の布地に別の布地(パッチ)を縫い付けるタイプや、衣類本体を内外2枚の布地で形成し、片方の布地に切り込み(スラッシュ)を入れて両布地の間の空間に物を収納するタイプなどがあるが、グリップ94を保持できればどのような形態でも構わない。
本実施形態では、前記ポケットPは、上端開口の袋を縦方向に2分割した形状の半袋体10を前記衣類本体2の内面に固定することにより形成されている。この半袋体10の底部10a及び側部10bは、図2(A)及び図2(B)に示すように、それぞれ衣類本体2に縫着されている。図中、sは縫着箇所を示している。
図示例の半袋体10は、前記グリップ94の棒形状に対応させて、略半筒状の縦長な形に形成されている。これにより、前記半袋体10内にグリップ94を収納させたファン90の水平方向(前記通風口20の幅方向及び通風口20に直交する方向のどちらも含む)へのブレを小さくしている。
前記半袋体10の素材は、前記ファン90の重量を支えることができる程度の強度を有する一般的な被服材料(布や革など)で形成するとよい。
この拘束バンドBは、前記グリップ挿入口12の上方に位置させて、前記通風口20の両側で前記衣類本体2の内面に固定されている。
前記拘束バンドBは、前記通風口20の全部又は一部を覆っており、前記衣類本体2との間に前記ファン本体92を差し込み、挟持させることができるように形成する。
図示例の拘束バンドBは、前記通風口20の水平方向の両側で前記衣類本体2に対して固定された固定端部16を有している。
また前記拘束バンドBの垂直方向の両端部18U、18Lを、空気の出入りが自由な開放端部18としている。
こうすることにより、ファンを作動させたときに、前記衣類本体2内の空気を、前記開放端部18を介して外部へ効率良く排気することができる。
なお、前記拘束バンドBの上端部18U及び下端部18Lのどちらか一方を開放端部18としてもよい。
・弾性帯部14を引き延ばして前記衣類本体2との間に前記ファン本体92を差し込むことが容易となる。
・弾性帯部14の弾性力により、前記衣類本体との間に前記ファン本体92をしっかりと挟持させることができる。
また前記弾性帯部14は、後述の覆合シートと同じように、通気性を有する網目状のネット形成することができる。同種の材料を使用することにより、材料の無駄を少なくすることができる。
しかしながら、前記弾性帯部14は、通気性のない材料でも形成することができる。
図示例の通風口20は、外方から見て矩形に形成しているが、その形状は適宜変更することができる。
通風口20のサイズは、衣服の体裁を損なわないように、所用の通風量を確保するのに必要な範囲で設計するとよい。図3に示すように、図示例の矩形の通風口20の高さh及び幅wは、前記ファン本体92の径dと同程度としている。
この構造により、この覆合シート22と前記拘束バンドBとの間に前記ファン本体を挟持することができる。
前記覆合シート22を設けた理由は、そうしないと、前記拘束バンドBの弾性力によって前記ファン本体92が半ば通風口20の外側へ飛び出す可能性があるからである。
図示例では、前記覆合シート22は網目状のネットで形成されている。
また図示例では、通風口20の口縁で衣類本体2の布地を内側へ折り返し、この折り返し箇所に、図4(A)に示すように、覆合シート22の外周部を重ねて縫着している。
なお、通風口20の左右両側では、図4(B)に示すように、衣類本体2の折り返し部分と覆合シートの端部と拘束バンドBの端部を重ねて縫着している。
また通風口20の下側に、その口縁と隣接させて前記半袋体10を配置し、前記衣類本体2と縫着させて、ポケットPを形成する。
前記覆合シート22と弾性帯部14と半袋体10とは、網目ネットや布などの被服に一般的に使用される材料で形成され、従来技術のようにフック・吊り下げ具・パイプなどの吊り下げ具の機械的な治具を必要としないから、ファンホルダー付き衣類全体として、軽量で嵩張ることがない。
前記覆合シート22・弾性帯部14・半袋体10と前記衣類本体2との結合方法は、縫着に足りるので、服飾技術者にとって、普通の服と同じように製作することができ、簡易に製作することができる。
その結果、製作スタッフの人件費を軽減することができるとともに、前記フックなどに比べて部品調達のコストも削減できるので、廉価に製造できる。
この際に、ファン本体92のフロントガード92bを前記通風口20に向けるものする。
そして、前記拘束バンドBを前記ファン本体92に被せ、このファン本体92を前記拘束バンドBと覆合シート22との間に挟持させる。
このようにファン90をファンホルダーHにセットする作業を終えてから、ファンホルダー付き衣類を着用すれば良い。
特許文献8のように、衣類(ベルト及び上衣)を着用した後に背中側にある送風機と筒状通風機とを接続する作業をする場合と比較すると、利用者がファンホルダーHの位置を目で見てファン90を装着することができるので、比較的に使い勝手が良い。
また前記ポケットPと拘束バンドBとがともに一つの衣類本体2に形成されているから、特許文献8に比べて、保管の面倒がない。
これにより、前記衣類本体2と身体との間の空間が負圧化され、首回り7及び胴部6の下端の隙間Gから外気を吸い込む。これにより、衣類本体2の内部の広い範囲で、空気流が発生し、快適な涼感が得られる。
(1)同図(A)は前記拘束バンドBで前記ファン本体92を前記通風口20側へ当接させた態様を、また同図(B)は前記拘束バンドBを省略した態様を示している。
また同図では、ファンホルダーHを前記衣類本体2の内側に設けた態様を実線により、またファンホルダーHを衣類本体2の外側に設けた態様を2点鎖線によりそれぞれ表している。
本実施形態は、図5(A)に実線で表されている。
(2)まず前記拘束バンドBの作用について説明する。
拘束バンドBを省略した図5(B)の態様では、前記ファン本体92と前記通風口20との間には間隙が生じている。
前記ファン本体92は、実線の態様では衣類本体の内部(想像線の態様では外部)から空気を吸い込み、そして通風口20に向かって空気を強制的に送り出す。
しかし、この空気流は周囲との圧力差や空気の拡散作用により末広がりに拡大するため、空気流の中心部分は通風口20を通り過ぎるが、空気流の外周部分は、通風口の周りで衣類本体2の布地に当たる。
そして実線の態様では衣類本体内へ(想像線の態様では外部へ)戻るという現象(還流)を生ずる。
前記拘束バンドBで前記ファン本体92を通風口20側への当接位置に保持する構造を採用することにより、ファン本体92と通風口20との間隙がなくなるため、前記還流を大幅に低減することができる。
従って、衣類本体2内の空気流を効率的に発生させることができる。
(3)次にファンホルダーHを衣類本体2の内側に設けたことの作用を説明する。
図5(A)及び図5(B)に想像線で示すように、ファンホルダーHを前記衣類本体2の外側に設けた場合であっても、ファン本体92から着用者の身体Tまでの距離Loは、同図に実線で示すようにファンホルダーHを衣類本体2の内側に設けた場合のファン本体92から身体Tまでの距離Liとあまり変わらないと考えられる。
なぜなら、想像線の態様では、衣類本体2の内側にファンホルダーHがないため、衣類本体2やファンホルダーH及びファン90の重みにより、衣類本体2が身体Tに接近してしまうからである。
ファン90で衣類本体2の外から内へ空気を送り込む場合には、空気の勢いにより外気を衣類本体2に押し込む必要がある。
しかしながら、ファン90の下流側でファン本体の至近距離に流れの障害物(利用者の身体)が存在すると、空気の勢いが減殺されてしまい、エネルギーロスが生ずるために、衣類本体2内で効率的に空気流を作ることができない。
エネルギーロスを見越してファンの送風作用を強く設定することもできる。
しかしながら、不経済であるし、通風口の近傍で身体に強く風が当たり過ぎ、利用者が不快に感じる可能性もある。
こうした点を配慮して、引用文献2〜3の先行技術では、送風機と接続したチューブなどを利用して、チューブの先端から身体の表面に平行に空気を吹き出すようにしている。
ところがチューブなどの治具を利用すると、前述のシステム全体が複雑となる。
そこで本実施形態では、衣類本体2の内側において、拘束バンドBで通風口20側に当接させたファン本体92によって、衣類本体2内の空気を排気するようにしたから、効率的に換気を行うことができる。
この態様では、ズボンのうちで利用者の太ももを覆う部位の外側にファンホルダーHを設けている。通常のズボンでは、その内側に既存のファンを保持するスペースを確保することが困難だからである。
図示例では、下衣2Cの外側において、通風口20の下側にボックス状のポケットPを形成するとともに、このポケットPの上端に連続させてファン本体92の左右側面及び上面を覆うカバー24を設けている。
ポケットPとカバー24との間に位置させてファン本体92には、ファンの挿入口を兼ねる送風口26が開口されている。
3…前身頃 4…後身頃 6…胴部 7…首回り 8…袖部
10…半袋体 10a…底部 10b…側部
12…グリップ挿入口 14…弾性帯部 16…固定端部 18…開放端部
20…通風口 20a…折り返し部 22…覆合シート
24…カバー 26…送風口
90…ファン 92…ファン本体 92a…回転翼 92b…フロントガード
92c…リアガード 93…空隙 94…グリップ
B…拘束バンド G…隙間 H…ファンホルダー P…ポケット S…縫い目
Claims (5)
- ファン本体から棒状のグリップを垂設してなるファンを収納できるファンホルダー(H)を、衣類本体(2)の一部に形成させた衣類であって、
前記ファンホルダー(H)は、前記衣類本体(2)に設けられ、上方開口のグリップ挿入口(12)を有するポケット(P)を備え、
このポケット(P)の上側に隣接する通風口(20)を前記衣類本体(2)に開口させたことを特徴とする、ファンホルダー付き衣類。 - 前記ファンホルダー(H)は、前記通風口(20)から前記ファン本体が離れることを規制する拘束バンド(B)を含んでおり、
この拘束バンド(B)は、前記グリップ挿入口(12)の上方に位置させて、前記通風口(20)の両側で前記衣類本体(2)に固定されたことを特徴とする、請求項1に記載のファンホルダー付き衣類。 - 前記ポケット(P)及び拘束バンド(B)を前記衣類本体(2)の裏面側に設けたことを特徴とする、請求項2に記載のファンホルダー付き衣類。
- 前記拘束バンド(B)は、前記通風口(20)の水平方向の両側で前記衣類本体(2)に対して固定された固定端部(16)を有しており、
かつ前記拘束バンド(B)の垂直方向の一方又は双方の端部を、空気の出入りが自由な開放端部(18)としていることを特徴とする、請求項3に記載のファンホルダー付き衣類。 - 前記通風口(20)は、通気性の覆合シート(22)で覆われており、この覆合シート(22)と前記拘束バンド(B)との間に前記ファン本体を挟持することが可能に形成したことを特徴とする、請求項2から請求項4のいずれかに記載のファンホルダー付き衣類。
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