JP7316021B2 - フルハーネス対応衣服 - Google Patents
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Description
屋外での高所作業は、季節による寒暖差が大きいことから、例えば、夏季にはフルハーネス型安全帯の上から、フルハーネスに対応する空調服を着用している(例えば、特許文献1など)。このフルハーネス型の空調服は、ファン付きの衣服本体の前身頃に、ランヤードを挿通させる筒状の前身頃ロープ貫通手段を設けたものである。
着用時には、着用者がフルハーネス型安全帯の上から空調服を着用した後、筒状の前身頃ロープ貫通手段の中に手を差し込み、胸ベルトの中心位置にあるランヤード取付部に連結されたランヤードを空調服の外へ引きだす。これにより、ランヤードが前方に配されたフルハーネス型安全帯の上から、空調服を着用し易くなる。
フルハーネス対応衣服の種類は限定されない。例えば、各種の上着でも、上着とズボンとが連結された各種のツナギでもよい。具体的には、空調服、雨合羽、防寒着などを採用することができる。
ランヤードの通し穴の形状およびサイズは、ランヤードのロープまたはストラップを挿通可能であれば任意である。
ランヤードとは、ロープまたはストラップに、フック・D環・ショックアブソーバー・巻き取り器・伸縮調整器などの部品を取り付けた安全帯の命綱部分である。
上部ファスナの種類は、着用者の落下時の衝撃荷重で、ファスナの掛止状態が解除される(ファスナが自然に開く)ものであれば任意である。例えば、ホック、ボタンなどの各種の点ファスナや、左右対となった務歯付きの基材テープ間でスライダを移動させることにより、左右の務歯同士が順に組み合わさって自在に開閉される各種の線ファスナなどを採用することができる。その他、基布の一面にフック状に起毛された雄側面ファスナと、基布の一面にループ状に密集して起毛された雌側面ファスナとからなる雄,雌兼用タイプのものなど、各種の面ファスナを採用することができる。
着用者の落下時の衝撃で、ファスナの掛止状態が解除されるランヤード引っ張り荷重は、落下高さにもよるが概ね装備品着用者の体重(例えば、成人男性70kg)の2~7倍である。2倍未満では、通常作業時にファスナが開くおそれがある。また、7倍を超えれば着用者の落下時にファスナが十分に開かないおそれがある。好ましいファスナの解除荷重としては、着用者の体重の3~6倍である。
なお、下部ファスナにも、着用者の落下時の衝撃でファスナの掛止状態が解除されるものを採用することができる。この場合、落下時の衝撃でフルハーネス型安全帯のベルトの伸びにより衣服が引っ張られたとき、下部ファスナが開くことで襟による首元の圧迫がさらに緩和される。
また、クイック線ファスナ、両開き線ファスナの通常作業時の開きを防止するため、衣服の前中心に、これらのファスナを被う前立てを設け、上側前立て部と下側前立て部とを、着用者の落下時の衝撃でファスナの掛止状態が解除される面ファスナにより掛止するようにしてもよい。
面ファスナの種類は任意である。例えば、雄側面ファスナと雌側面ファスナとを有するものでも、雄雌兼用の面ファスナでもよい。
このように、衣服本体の襟をV字襟(オープンカラー)とすれば、上部ファスナが形成される襟の重なり部から通し穴までの距離(長さ)が、V字状に開放されていない一般的なシャツ襟(シャツカラー)に比べて短くなる(例えば、10cm以下)。よって、仮に、短尺な上部ファスナとして線ファスナ(クイック線ファスナ)を採用した場合には、務歯付き基材テープの全長に占めるスライダの長さの割合が大きくなり、その分だけ線ファスナの開閉距離が短くなる。そのため、線ファスナの取り付け効果が十分に得られない。
そこで、ここでは上部ファスナとして面ファスナを採用した。これにより、クイック線ファスナに比べて掛止力が大きい面ファスナであっても、ファスナが短くなることでその掛止力が低下し、着用者の落下時の衝撃荷重により、この掛止状態を良好に解除することができる。
上側前立て上部の長さは、上部ファスナから前記通し穴までの領域を被う長さ、または、上部ファスナから通し穴を経て下部ファスナの上端部までの領域を被う長さを有していればよい(なお、これらの長さには、例えば、襟の重なり部から上部ファスナまでの長さなどを含む場合がある)。
上側前立て下部の長さは、この上側前立て上部の長さに応じて適宜変更される。具体的には、上側前立て上部が上部ファスナから通し穴までの領域の場合における上側前立て下部の長さは、下部ファスナの全体を被う長さである。また、上側前立て上部が上部ファスナから通し穴を経て下部ファスナの上端部までの領域の場合には、下部ファスナの上端部を除く部分を被う長さである(これらの長さには、例えば、裾リブ(帯状の裾)などの長さを含む場合がある)。ただし、上側前立て上部と上側前立て下部とに重なり部分が存在してもよい。
この面ファスナは、着用者の落下時の衝撃荷重により掛止解除されることから、上部ファスナともいえる。
上側前立て部を、上側前立て上部と上側前立て下部とに2分割したことで、落下時の衝撃でフルハーネス型安全帯のベルトの伸びにより衣服が引っ張られたとき、面ファスナにより下側前立て部の上部に掛止された上側前立て上部の掛止状態が解除され易くなる。
高所作業中、着用者が落下した場合には、通常、落下時の衝撃荷重の作用でフルハーネス型安全帯のハーネスベルトが伸び、衣服が引き上げられて襟により首元を圧迫される。しかしながら、このフルハーネス対応衣服では、落下時の衝撃荷重の作用により上部ファスナの掛止状態が自然に解除されて、襟が開く。その結果、作業者のランヤードを介した一本吊り状態において、この襟による首の締め付けを解消することができる。
第1の理由は、例えば、従来技術のように、前身頃ロープ貫通手段を通して左、右身頃の一方から着用者の前方側へランヤードを引き出すようにした場合に懸念される下記問題を解消させるためである。すなわち、着用者が転落してその衝撃荷重が発生した時、ランヤードが上半身の右側または左側から上方へ引っ張られる。そのため、着用者の上半身には瞬間的に大きいねじり力が作用し、着用者は脊椎を痛めるおそれがある。
また、このように通し穴とランヤード取付部とを対峙させた第2の理由は、前記従来技術のように、左,右身頃の一方から着用者の前方側へランヤードを引き出すようにした場合において、例えば、ランヤードを足場の手摺などに連結しての荷物の運搬中、何らかの原因でランヤードが引かれれば、ランヤードが上半身の一側部(体幹(脊椎)より離れた位置)から手摺の方向へ引っ張られる。そのため、着用者は、上半身が予想以上に一方へ引かれる感覚があり、歩行中の着用者はバランスを崩し易く、これを原因として荷物を落としたり、足を踏み外して高所の足場から転落するおそれもあるためである。
また、このようにランヤード取付部より上方に通し穴を配した場合には、当然ながらランヤード取付部と通し穴との離間長さ分だけ上部ファスナは短くなる。そのため、例えば、足場から落下してランヤードにより1本吊りされた着用者にあっては、この上部ファスナが短くなった分だけ、襟による首の締め付けの緩和効果が低下することになる。
以上のことから、この通し穴は、衣服本体の前中心において、胸ベルトのランヤード取付部との対峙位置に配した方がよいことを理解することができる。
例えば、下部ファスナを着用者の落下時の衝撃荷重で開き易くすれば、落下時の衝撃でフルハーネス型安全帯のベルトの伸びにより衣服が引っ張られたとき、この下部ファスナが開くことで衣服本体の襟による首元の圧迫がさらに緩和される。これに対して、下部ファスナを着用者の落下時の衝撃荷重でも開かないように構成すれば、通常作業でランヤードを横に張った状態で横を向く作業をしたとき、自然にファスナが開くのを防ぐという効果が得られる。
また、上部ファスナとして両開きファスナを採用した場合には、着用者の落下時、閉じたファスナの左右に衝撃荷重が作用することで、両開きファスナの上側スライダが下がる一方、下側スライダが上がる。これにより、着用者が落下して宙吊り状態となった際に、衣服の襟による首の締め付けが発生しない。
さらには、上側前立て上部を、上部ファスナおよび通し穴を被うものとしたため、例えば、フルハーネス対応衣服が空調服の場合には、空気の漏れが減少して密封性が高まる一方、この衣服が雨合羽の場合には、雨の侵入を防止でき、かつ通し穴からのランヤードの導出部分が隠れて、衣服の意匠性も高められる。
図1および図2に示すように、空調服10とは、通気性のない布地から縫製された衣服本体14の背中に、図示しない電動ファンが内蔵された上着である。衣服本体14は、その裾15がゴム素材により弾性的に絞られており、その前中心には、前立て16により被われた前ファスナ17が設けられている。
ランヤード12は、高所作業時の命綱の部分である。ランヤード12は胸ベルト11のランヤード取付部11’に着脱自在に連結されるフック20と、フック20に基端部が連結された短尺なストラップ21と、ストラップ21の先端部に連結されたショックアブソーバー22と、ショックアブソーバー22に基端部が連結されたロープ23と、ロープ23の先端部に連結されたカラビナ24とを有したものである。
ショックアブソーバー22は、自由落下距離が1.8m、耐衝撃荷重が4.0kN以下、ショックアブソーバー22の伸びが1.2m以下の第1種のもの、または自由落下距離が4.0m、耐衝撃荷重が6.0kN以下の第2種のものである。
通し穴25は、下側前立て部16bの一部分を矩形状に切欠したものである。この通し穴25のサイズは、縦3cm、横2cm程度である。通し穴25の形状により、雌側面ファスナ19を含めて、下側前立て部16bは上下に2分割される。
下部ファスナ27は、着用者の落下時の衝撃荷重でも掛止解除されない、一般的なスライダ27aを有する線ファスナである。
この上部ファスナ26には、オープンファスナであるクイック線ファスナが採用されている。クイック線ファスナとは、多数の務歯が長さ方向へ所定ピッチで固定された左右一対の基材テープと、両基材テープ間を自在に移動するスライダ26aとを有して、ファスナ掛止状態でファスナの左右に荷重が作用した際に、着用者がスライダ26aを下げることなく自然に務歯が外れる(掛止解除される)線状のファスナである。
その際、下部ファスナ27には、線ファスナを用いる組合せが望ましい。
また、上部ファスナ26の雄,雌側面ファスナ18,19は、一対の組み合わせに限定されない。例えば、雄側面ファスナ18と雌側面ファスナ19とを各上下に2、3分割して、複数対の雄,雌の組み合わせとしてもよい。
図1に示すように、夏季に建設現場で空調服10を使用する際には、まず、フルハーネス型安全帯13を着用し、胸ベルト11のランヤード取付部11’の環と、ランヤード12のストラップ21の環とをフック20により連結する。または、フック20に代えて、ストラップ21をランヤード取付部11’の環に通し、その後、ストラップ21の環にランヤード12を通して、ストラップ21をループ状に結んで連結してもよい。
次に、フルハーネス型安全帯13の上から空調服10を着用する。このとき、ランヤード12を衣服本体14の外側に突出した状態で、空調服10の左右に開いた前側を合わせる。その後、下部ファスナ27の務歯付きの基材テープ間でスライダ27aを上方へ移動して下部ファスナ27を閉じれば、左右に分割していた通し穴25が合わさる。これにより、ランヤード12のストラップ21は、上部がつながっていない通し穴25を通った状態となる。
さらに、務歯付きの基材テープ間でスライダ26aを上方へ移動して上部ファスナ26を閉じれば、通し穴25は一周つながった環となり、その環の中をストラップ21が通った状態となる。
次いで、衣服本体14の背中部分に配された、図示しない左右一対の電動ファンを作動する。これにより発生した風は、空調服10の内部空間全体をめぐり、作業中の着用者の上半身からの汗を乾かすとともに体温を下げる。
このとき、上側前立て上部16a’を、着用者の落下時の衝撃荷重で掛止解除される雄側面ファスナ18の上部を介して、下側前立て部16bの上部に掛止する一方、上側前立て下部16a”を雄側面ファスナ18の下部を介して、前立て16の下側前立て部16bの下部に掛止する。これにより、着用者の落下時の衝撃でフルハーネス型安全帯13のベルト(胸ベルト11を含む)が伸びて衣服本体14が引っ張られた際、雄側面ファスナ18の上部により掛止された上側前立て上部16a’の掛止状態が解除され易くなり、落下時の着用者の安全性が高まる。
また、この構成にすれば、雄,雌側面ファスナ18,19を介して、下側前立て部16bと上側前立て上部16a’を重ね合わせて掛止した際に、通し穴25からの空気の漏れを少なくできる。さらには、ストラップ21の衣服本体14から外部へ導出される部分を、上側前立て上部16a’の下側から突出させることができる。この場合、この突出位置が着用者の体の左右ほぼ中心であるため、空調服10の意匠的にもすっきりとする。
図4に示すように、仮に、作業中に装備品着用者が高所から落下した場合には、その衝撃荷重(ここでは第1種ショックアブソーバーの落下条件で4kN以下)の作用により、ランヤード12のショックアブソーバー22が伸びて衝撃が緩和され、その後、フック20を介して胸ベルト11のランヤード取付部11’を含むフルハーネス型安全帯13のハーネスベルトが伸びる。これに伴い、衣服本体14が引き上げられて、襟14aにより着用者の首元が圧迫される。
しかしながら、図5に示すように、すぐにこの落下時の衝撃荷重でクイック線ファスナである上部ファスナ26の掛止状態が解除され、この襟14aが自然に開く。その結果、作業者のランヤード12による1本吊りの状態において、この襟14aによる首の絞め付け事故を解消することができる。
<第1の利点> 例えば、従来技術のように、前身頃ロープ貫通手段を通して左、右身頃の一方から着用者の前方側へランヤードを引き出すようにしたときに懸念される問題を解消するためである。すなわち、着用者が転落してその衝撃荷重が発生した時、従来品ではランヤードが上半身の右側または左側から上方へ引っ張られる。そのため、着用者の上半身には瞬間的に大きいねじり力が作用し、着用者は脊椎を痛めるおそれがある。
これに対して、フルハーネス対応衣服10では、衣服本体14の前中心において、通し穴25を胸ベルト11との対峙位置(胸ベルト11の長さ方向の中間部)にランヤード取付部11’を配したため、着用者が転落して衝撃荷重が作用しても、その上半身へのねじり力は発生しない。
これに対して、フルハーネス対応衣服10では、衣服本体14の前中心上で、通し穴25をランヤード取付部11’との対峙位置に配したため、これらの問題は発生しない。
また、このようにランヤード取付部11’より上方に通し穴25を配した場合には、当然ながらランヤード取付部11’と通し穴25との離間長さ分だけ上部ファスナ26が短くなる。そのため、例えば、足場から落下してランヤード12により着用者が1本吊りされた場合には、この上部ファスナ26が短くなった分だけ、襟14aによる首の締め付けの緩和効果は低下する。
これに対して、実施例1のように通し穴25とランヤード取付部11’とを前中心上で対峙させるように構成すれば、これらの課題は全て解消されることとなる。
これに対して、フルハーネス対応衣服10では、通し穴25とランヤード取付部11’とを前中心上で対峙させたため、これらの問題は発生しない。
ここで、人の体形などにより、通し穴25とランヤード取付部11’の上下位置が数cmずれた場合でも、ランヤード12が引かれた時の安全機能は維持できるので問題はない。
さらにまた、ここでは、衣服本体14の前ファスナ17を、着用者の落下時の衝撃荷重で掛止解除される上部ファスナ26と、下部ファスナ27とに2分割したため、フルハーネス対応衣服10の目的である、作業者転落時の襟14aによる首の絞め付け解除には直接関与しない下部ファスナ27に対して、フルハーネス対応衣服10の制作時における設計の自由度を大きくすることができる。
例えば、下部ファスナ27を、着用者の落下時の衝撃荷重によって解放され易く設計した場合には、着用者の落下時、上部ファスナ26だけでなく下部ファスナ27も開くことで、この襟14aによる着用者の首元の圧迫をさらに緩和することができる。
一方、この実施例1のように、下部ファスナ27を着用者の落下時の衝撃荷重でも開かないように構成したときには、通常作業でランヤードを横に張った状態で横を向く作業をしたとき、自然にファスナが開くのを防ぐという効果が得られる。
このうち、雨合羽の場合には、例えば、図6に示すように、上側前立て部16aを、上側前立て上部16a’と上側前立て下部16a”とに別々に設けて、上側前立て上部16a’の長さを、通し穴25の下端より若干下方となる位置(下部ファスナ27の上端部との対峙位置)まで長くして通し穴25を覆い、雄,雌側面ファスナ18,19を介して掛止するように構成すれば、通し穴25から衣服本体14内への雨水の侵入防止に有効である。
11 胸ベルト
11’ランヤード取付部
12 ランヤード
13 フルハーネス型安全帯
14 衣服本体
14a 襟
14b 重なり部
16 前立て
16a 上側前立て部
16b 下側前立て部
16a’ 上側前立て上部
16a” 上側前立て下部
17 前ファスナ
18 雄側面ファスナ(面ファスナ)
19 雌側面ファスナ(面ファスナ)
25 通し穴
26 上部ファスナ
26A 両開き線ファスナ
26a スライダ
26b 上側スライダ
26c 下側スライダ
27 下部ファスナ
Claims (3)
- 胸ベルトのランヤード取付部にランヤードが掛止されるフルハーネス型安全帯の上に着用するフルハーネス対応衣服において、
着用者の少なくとも上半身を被う衣服本体の前中心のうち、前記胸ベルトのランヤード取付部との対峙部分に前記ランヤードの通し穴を形成し、
前記衣服本体の前中心を開閉する前ファスナが、前記通し穴より上方に配され、かつ着用者の落下時の衝撃荷重で掛止解除される上部ファスナと、前記通し穴より下方に配される下部ファスナとからなることを特徴とするフルハーネス対応衣服。 - 前記衣服本体はV字状に開いた襟を有し、
前記上部ファスナは、前記襟の重なり部から前記通し穴までの距離が、V字状に開放されていないシャツ襟に比べて短くなっている面ファスナのみからなることを特徴とする請求項1に記載のフルハーネス対応衣服。 - 前記衣服本体の前中心には、前記前ファスナを被う前立てが設けられ、
該前立ては、上側前立て部と下側前立て部とを、着用者の落下時の衝撃荷重で掛止解除される面ファスナにより掛止したもので、
このうち、前記上側前立て部は、前記上部ファスナから前記通し穴までの領域、または、前記上部ファスナから前記通し穴を経て前記下部ファスナの上端部までの領域を被う上側前立て上部と、残りの前記下部ファスナを被う上側前立て下部とを有したことを特徴とする請求項1又は請求項2のうち、何れか1項に記載のフルハーネス対応衣服。
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