JP2000054208A - 釣 服 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 収納部内に紐体の一端部を接合し、ファ
スナ−で紐体の収納部からの突出長さが適宜調節可能
で、かつ収納部内に紐体全部を収納可能にしたこと。 【解決手段】 釣服１の背面部1aには収納部２が設けら
れて開口部2aにファスナ−３が設けられて開口部2aが閉
止可能に構成されている。ファスナ−３は開閉止着部3
a、3bと開閉金具（スライダ−）４で構成されている。
収納部２の開口部2a内には紐体５の一端部5aの金具６が
接合されている。紐体５は組紐や、もしくはゴムや合成
樹脂等の伸縮可能な線材で螺旋状に形成されて一端部5a
に金具６が固定され、他端部5bに係止具７が取り付けら
れている。係止具７は鰐口クリップのように入漁証やリ
フトカ−ド等のシ−ト８を挟み込み保持可能に形成され
ている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、釣服の改良に関
する。

【０００２】

【従来の技術】従来釣り用ベスト（釣服）の背面部に収
納部（ポケット）を設けると共に、この収納部に収納可
能であると共に収納部の外側にぶら下げられるライセン
ス収納ケ−スを設けたものが例えば実用新案登録第3012
036 号公報で提案されている。前記公報の構成では、収
納部開口のファスナ−位置に「２つ折した布製の帯状片
の先端部を縫い込んで保持部材を取り付け、この保持部
材にＤ字型をした環状体と、帯状の差込みベルトを介し
て収納ケ−スを取り付け」ている。前記のような収納ケ
−スの取り付け方では、保持部材や帯状の差込みベルト
の長さが短いので、収納ケ−スを収納部の中に入れた
り、取り出す操作が面倒で煩わしい。前記収納ケ−スに
は入漁証を入れているが、入漁証の大きさは統一されて
いないため、大きさによっては収納ケ−スに入りきらな
い場合もあった。

【０００３】又、特開平７−216614号公報にはスキ−ウ
ェア−の襟にバンドの一端を取付け、バンドの他端には
帽子に固定可能な係止部品を装着した提案がある。この
提案のバンドは使用しない時、ぶらぶらして邪魔にな
る。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、釣り用ベストの背面部に設けた収納部開口のファ
スナ−位置に２つ折した布製の帯状片の先端部を縫い込
んで保持部材を取り付け、この保持部材にＤ字型をした
環状体と、帯状の差込みベルトを介して収納ケ−スを取
り付けているので、収納ケ−スを収納部の中に入れた
り、取り出す操作が面倒で煩わしいことや、入漁証が収
納ケ−スに収まりきらない場合があることや、襟にバン
ドの一端を取付け、バンドの他端には帽子に固定可能な
係止部品を装着したスキ−ウェア−ではバンドは使用し
ない時、ぶらぶらして邪魔になることである。

【０００５】本発明の目的は前記欠点に鑑み、収納部内
に紐体の一端部を接合し、ファスナ−で紐体の収納部か
らの突出長さが適宜調節可能で、かつ収納部内に紐体全
部を収納可能にした釣服を提供することである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項１に係る発明は、ファスナ−で閉止可能な収
納部を背面部に設けた釣服において、前記収納部内に紐
体の一端部を接合し、該紐体の他端部に係止具を取り付
けたことを要旨とするものである。請求項２に係る発明
は、前記収納部には左右両側部から閉止可能なファスナ
−を設け、該収納部内に紐体の一端部を接合したことを
要旨とするものである。請求項３に係る発明は、前記紐
体は伸縮可能な線材で構成されていることを要旨とする
ものである。

【０００７】

【発明の実施の形態】本発明の請求項１により、紐体５
と係止具７及び入漁証等のシ−ト８や帽子９は収納部２
内に収納したり、取り出すことが容易になる。紐体５は
収納部２の開口部2aを閉止可能なファスナ−３で収納部
２の外側に突出した紐体５の長さを調節することが出来
るので、長くぶら下げて邪魔になることがない。

【０００８】本発明の請求項２により、収納部２の外側
に突出した紐体５の長さは収納部２の開口部2aを閉止可
能なファスナ−３′を適宜閉じることで調節されると共
に、開閉金具（スライダ−）４、４′で収納部２の開口
部2aの左側から出すことも右側から出すことも自由であ
る。

【０００９】本発明の請求項３により、紐体５は伸縮可
能な線材で形成されているので、収納部２内に収納した
り、取り出すことが容易になる。

【００１０】

【実施例】以下、図示の実施例によって本発明を説明す
ると、図１から図４は第１実施例で、図１は釣服の背面
図と要部拡大背面図、図２は紐体の（ａ）は平面図で
（ｂ）は側面図、図３は紐体の一部が外側に吊り下げら
れた釣服の背面図と要部拡大背面図、図４は紐体が収納
部内に収納された釣服の背面図と要部拡大背面図であ
る。

【００１１】釣服１はポリエチレン等の合成樹脂材シ−
トや防水処理された布材シ−トを生地にして形成されて
いる。釣服１の背面部1aには収納部２が設けられて開口
部2aにファスナ−３が設けられて開口部2aが閉止可能に
構成されている。ファスナ−３は開閉止着部3a、3bと開
閉金具（スライダ−）４で構成されている。収納部２の
開口部2a内には紐体５の一端部5aの金具６が接合されて
いる。紐体５は組紐や、もしくはゴムや合成樹脂等の伸
縮可能な線材で螺旋状に形成されて一端部5aに金具６が
固定され、他端部5bに係止具７が取り付けられている。
金具６には取付部6aが設けられて収納部２の生地に固定
されている。係止具７は鰐口クリップのように入漁証や
リフトカ−ド等のシ−ト８を挟み込み保持可能に形成さ
れている。

【００１２】シ−ト８を釣服１の背面から見やすく吊り
下げる時は、紐体５の他端部5bと係止具７を収納部２の
開口部2a内から背面部1aの外側に出し、かつ紐体５の長
さをファスナ−３を適宜閉じることで調節される。紐体
５全部とシ−ト８を収納部２内に収納することも出来
る。

【００１３】前記のように釣服が構成されると、紐体５
は伸縮可能な線材で螺旋状に形成されているので、収納
部２内に収納したり、取り出すことが容易になる。紐体
５は収納部２の開口部2aを閉止可能なファスナ−３で収
納部２の外側に突出した長さを調節することが出来るの
で、長くぶら下げて邪魔になることがない。

【００１４】図５から図７は第２実施例で、図５は釣服
の背面図と要部拡大背面図、図６は紐体の一部が外側に
吊り下げられた釣服の背面図と要部拡大背面図、図７は
紐体が収納部内に収納された釣服の背面図と要部拡大背
面図である。

【００１５】第２実施例では、収納部２の開口部2aにフ
ァスナ−３′が設けられて開口部2aが閉止可能に構成さ
れている。ファスナ−３′は開閉止着部3a、3bと開閉金
具（スライダ−）４、４′で構成されている。他の構成
は前記第１実施例と略同一である。

【００１６】第２実施例では、紐体５の他端部5bと係止
具７を収納部２の開口部2a内から背面部1aの外側に出
し、紐体５の長さをファスナ−３′を左右両側より適宜
閉じることで調節され、かつ開閉金具（スライダ−）
４、４′で収納部２の開口部2aの左側から出すことも右
側から出すことも自由である。

【００１７】図８、図９は第３実施例で、図８は紐体で
帽子が係止された釣服の背面図、図９は紐体で帽子が係
止された釣服の要部拡大背面図である。

【００１８】第３実施例では、収納部２の開口部2aにフ
ァスナ−３′が設けられて開口部2aが閉止可能に構成さ
れている。ファスナ−３′は開閉止着部3a、3bと開閉金
具（スライダ−）４、４′で構成されている。収納部２
の開口部2a内には紐体５の一端部5aの金具６が接合され
ている。紐体５の他端部5bの係止具７には帽子９が係止
されている。他の構成は前記第１実施例と略同一であ
る。

【００１９】紐体５の係止具７で帽子９が係止される
と、風等で帽子９が飛ばされることが防止され、紐体５
と係止具７と帽子９を収納部２内に収納することも出来
る。第３実施例で開閉止着部3a、3bと開閉金具（スライ
ダ−）４で構成されたファスナ−３を使用してもよい。

【００２０】前記説明で、金具６の取付部6aを取り付け
る位置の収納部２の生地を補強して金具６を回動自在に
取り付けてもよい。前記説明で、金具６の取付部6aに代
えて柔軟性のある紐を金具６に固定してもよい。前記説
明で、紐体５は直線状で伸縮可能な線材で構成してもよ
い。前記説明で、紐体５の中には細い金属線の補強材を
埋設してもよい。前記説明で、紐体５は一組図示した
が、複数組設けてもよい。

【００２１】

【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。

【００２２】請求項１により、紐体と係止具及び入漁証
等のシ−トや帽子は収納部内に収納したり、取り出すこ
とが容易になる。紐体は収納部の開口部を閉止可能なフ
ァスナ−で収納部の外側に突出した長さを調節すること
が出来るので、紐体が長くぶら下って邪魔になることが
ない。

【００２３】請求項２により、収納部の外側に突出した
紐体の長さは収納部の開口部を閉止可能なファスナ−を
左右から適宜閉じることで調節されると共に、２つの開
閉金具（スライダ−）で収納部の開口部の左側から出す
ことも右側から出すことも自由である。

【００２４】請求項３により、紐体は伸縮可能な線材で
形成されているので、収納部内に収納したり、取り出す
ことが容易になる。

【図面の簡単な説明】

【図１】第１実施例で、釣服の背面図と要部拡大背面図
である。

【図２】同紐体の（ａ）は平面図で（ｂ）は側面図であ
る。

【図３】同紐体の一部が外側に吊り下げられた釣服の背
面図と要部拡大背面図である。

【図４】同紐体が収納部内に収納された釣服の背面図と
要部拡大背面図である。

【図５】第２実施例で、釣服の背面図と要部拡大背面図
である。

【図６】同紐体の一部が外側に吊り下げられた釣服の背
面図と要部拡大背面図である。

【図７】同紐体が収納部内に収納された釣服の背面図と
要部拡大背面図である。

【図８】第３実施例で、紐体で帽子が係止された釣服の
背面図である。

【図９】同紐体で帽子が係止された釣服の要部拡大背面
図である。

【符号の説明】

１ 釣服 1a 背面部 ２ 収納部 2a 開口部 ３、３′ ファスナ− ５ 紐体 5a 一端部 5b 他端部 ７ 係止具

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】ファスナ−で閉止可能な収納部を背面部に
   設けた釣服において、前記収納部内に紐体の一端部を接
   合し、該紐体の他端部に係止具を取り付けた事を特徴と
   する釣服。
2. 【請求項２】前記収納部には左右両側部から閉止可能な
   ファスナ−を設け、該収納部内に紐体の一端部を接合し
   たことを特徴とする請求項１記載の釣服。
3. 【請求項３】前記紐体は伸縮可能な線材で構成されてい
   ることを特徴とする請求項１又は２記載の釣服。